※記事内に広告を含みます
皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。
今回はイラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)の制作画面の見方を紹介させていただきます。
デジタル制作もだいぶ普及していき、基本的なことは省略されることが多くなってきましたが、やはり初心者の方にとっては分からないことだらけです。
そういった方の為にCLIP STUDIO PAINT画面のどこに何が表示されていて、それぞれ何のために使用するのかをお伝えできればなと思います。
それではよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!
▼イラスト・簡単な漫画なら【CLIP STUDIO PAINT PRO】
CLIP STUDIO PAINT PRO▼本格的な漫画・アニメーション制作なら【CLIP STUDIO PAINT EX】
CLIP STUDIO PAINT EXまずはCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)を起動しよう!
クリスタを使用するまでの事前準備
お手元のデバイスでクリスタを使用するには、購入したCLIP STUDIO PAINTもしくは無料体験版をデバイスにダウンロード・インストールし、初期設定を行う必要があります。
各操作・手順に関しましては以下の記事を参考にしていただければと思います。
●クリスタの購入方法
クリスタを購入する3つの方法!全手順を紹介!【Ver.3対応】
●クリスタ無料体験版のダウンロード・インストール方法
クリスタ無料体験版のダウンロード・使用方法!-全工程の画像付き-
●クリスタの起動方法
【クリスタ】3つのPAINT直接起動方法ですぐに制作開始できる!!(Windows)
クリスタを起動した時の画面
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)を初めて起動させますと以下のような画面になります。
↑初めてクリスタを起動させた場合、もしくは前回の制作で保存をしなかった場合はキャンバスが1枚自動的に作成されます。
前回のクリスタでの制作で「保存」作業を行った場合は、クリスタを起動した時にキャンバスは自動作成されません↓
その場合にはキャンバスを新規作成します。
このクリスタの画面内でイラストや漫画、アニメーションなどの作品を制作していくことになります。
「クリスタDEBUT」や「スマホ版クリスタ」の場合
今回紹介するクリスタ画面の見方は製品版かつパソコン・タブレット版のクリスタに関するものとなります。
お試し版のクリスタDEBUTでは、画面の見方や操作方法に違いはありませんが使えない機能も多くあり、クリスタDEBUTの画面では表示されないものもあります。
クリスタDEBUTの機能に関しましては以下の記事を参考にしていただければと思います。
クリスタDEBUTのできる・できない機能全て紹介!-製品版との違い-
スマホ版クリスタでは画面の大きさがパソコンやタブレットに比べるとかなり小さい為、クリスタ画面の表示がスマホ特有のものになっています。
スマホ版クリスタに関しましては以下の記事やクリスタ公式ページを参考にしていただければと思います。
クリスタがAndroidスマホで使える!始め方と使い方紹介!
目的のパレットや項目が見つからない場合
クリスタの画面はパレットや項目の配置や表示を自分が扱いやすいようにカスタマイズすることができるため、目的のパレットや項目が見つからない場合は何かしらの理由で非表示設定などにしてしまっている場合があります。
そういった場合が以下の記事を参考にしてみてください。
困った時は:クリスタのウィンドウ・アイコン・項目がない時の見つけ方!!
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)画面左側の見方
クリスタ画面の左側には主に作品制作で使用するツール(道具)に関するパレットが配置されています。
「ツール」「ツールスライダー」パレット
ツールパレット
クリスタ画面の左端にある縦長のパレットが「ツールパレット」です。
ここに様々なツールがアイコンで表示されています。
クリスタでツールを使用する場合はまずこのツールパレットからアイコンを選択します。
※お手元のCLIP STUDIO PAINTと画像のアイコンが違う場合がありますが、理由は次項の「サブツールパレット」の項目で述べます。
ちなみに、クリスタのツールパレットで各ツールのアイコンの上にペン(ポインター)を持っていきますとツール名とアルファベットが表示されます。
このアルファベットのキーをキーボードで入力するとそのツールに切り替えることもできます。
Ver.3.1からツールの内容が一部変更され、割り当たれれているキーもそれに合わせて変更されています。
※「操作」「移動」に割り当てはなく、その中にある各ツール「オブジェクト(O)」「レイヤー移動(K)」「レイヤー選択(D)」「手のひら(H)」「回転(R)」「ズームイン(Z)」にキーが割り当てられています。
同じアルファベットが割り当てられている場合はそのアルファベットキーを押すごとにツールが切り替わります。
また、クリスタの初期設定ではキーを長押しすることでそのツールを一時変換し、キーを離すと元々使用していたツールに戻ります。
ツールスライダーパレット(Ver.3.1~)
Ver.3.1から追加されたパレットで、ツールパレットの下に配置されています。
数値部分をタッチしますと、選択中の描画ツールの「ブラシサイズ」と「不透明度」をスライダーで調整できます。
「サブツール」パレット
ツールのアイコンを選択しましたら次はクリスタ画面内のツールパレット右隣り上部にある「サブツールパレット」を見ます。
このサブツールパレットではツールパレットで選択したツールをさらに細かく分類していきます。
このサブツールパレットにあるツールを「サブツール」と呼びます。
つまり、クリスタでルーツを使用する場合は
「ツールを選択」
↓
「サブツールを選択」
という形になります。
このサブツールを選択することでツールパレットのアイコン表示もサブツールのアイコンに変わります。
つまり、サブツールの選択は別のツールを使用しても残りますので、前回と同じサブツールを使用する場合はツールパレットのアイコンを選択するだけでよくなります。
また、選択するツールによってはサブツールパレット上部にグループタブが表示されるものがあり、こちらを選択することでサブツールの一覧の表示を切り替えることができます。
関連記事
「ツールプロパティ」パレット
サブツールを選択しましたらクリスタ画面内サブツールパレット下部にある「ツールプロパティパレット」を確認してみましょう。
ここでは各サブツールの設定ができます。
さらに、ツールプロパティパレットの右下にある「スパナのマーク」をタッチしますと「サブツール詳細ウィンドウ」が開きます。
サブツール詳細ウィンドウでは左側の分類項目を選択することで右側の設定項目内容を切り替えることができます。
ツールプロパティには表示されていない設定項目が多くある為、さらに細かいサブツールの設定ができます。
また、サブツール詳細ウィンドウ内の項目の左にある空欄をタッチしますと「目のマーク」が表示され、その設定項目はツールプロパティにも表示されるようになります。
逆に「目のマーク」をタッチして表示を消しますとツールプロパティからその設定項目が表示されなくなります。
このようにしてツールプロパティパレット内の項目を整理しておけばサブツール詳細ウィンドウを開くことなくサブツールの設定ができるようになります。
関連記事
「ブラシサイズ」パレット
クリスタ画面内ツールプロパティパレットの下部には「ブラシサイズパレット」が表示されています。
こちらはペンツールや図形ツールなどの「描画用ツール」を選択中に利用できるパレットで、その名の通りブラシサイズ(描画する線の太さ)をアイコン選択で設定できます。
もちろん、先述のツールプロパティにもブラシサイズの項目はありますのでそちらでも設定はできますが、ブラシサイズパレットは決まったブラシサイズを一発で設定できるという利点があります。
このブラシサイズパレットに表示されている一覧はツールプロパティで数値を設定したブラシサイズを追加することもできますし、削除もできますのでお好みのサイズを配置することができます。
「カラーサークル」「カラーセット」「カラースライダー」「カラーヒストリー」「近似値」「中間色」パレット
クリスタ画面内左側下部には使用する色を決めることができる「カラー系パレット」があります。
クリスタの初期設定では「カラーサークル」が表示されていますが、パレット上部のタブによって表示を切り替えることができ、色の選択方法を変えることができます。
さらに、「カラーサークル」では右下のマークをタッチすることで「HSV表示」と「HLS表示」に切り替わります。
「カラースライダー」では、さらに左側のタブで表示を切り替えることができます。
また、「カラースライダー」の左側タブの中で中央のタブは「カラーサークル」での表示切り替えに合わせて項目が変わります。
さらに「カラーサークル」では下部の数値部分をタッチすることで表示が切り替わります。
2022年5月26日にクリスタがVer.1.12.0にアップデートされたことにより、カラー系パレットに「色混ぜパレット」が追加されました。
こちらで本物のパレットのように色を混ぜて作り、その色をスポイトで取得して使用するといったことができるようになります。
また、この追加によって一部のパレットタブが非表示になっている場合があります。
その場合はCLIP STUDIO PAINT画面上部「ウィンドウ」から任意のパレット名を選択しましょう。
「メインカラー(描画色)」「サブカラー(サブ描画色)」「透明色」
クリスタの「ツールパレット」や一部のカラー系パレットの下部には「メインカラー(描画色)」「サブカラー(サブ描画色)」「透明色」が表示されています。
↑画像では水色で囲まれているメインカラーが選択されている状態になっています。
クリスタではここで選択されているカラーを使用するという形になります。
「メインカラー」と「サブカラー」は選択状態でカラー系パレットの色を選択することで変更が可能です。
基本的にはメインカラーを使用すればいいのですが、「グラデーションツール」や「デコレーションツール」、描画用ツールの「色の変化設定」などでメインカラーとサブカラーの組み合わせが必要なものもあります。
例えば、「デコレーションツール」の中の草を簡単に描画できるブラシを使用した場合のメインカラーとサブカラーの組み合わせは以下のようになります↓
クリスタの「透明色」部分は固定で色を変えることはできません。
描画ツールで透明色を使用することで描画ツールの表現で消しゴムのような使い方ができます。
また、クリスタ使用中に線などが描けなくなった場合、この透明色を選択してしまっている可能性もありますので確認してみて下さい。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)画面右側の見方
クリスタ画面の右側には主にキャンバスやレイヤーに関するパレットが配置されています。
こちらのパレットはキャンバスを新規作成、もしくは保存してあった作業データを開くなどでクリスタの画面内にキャンバスが開いている時に操作できるパレットです。
「ナビゲーター」「サブビュー」「アイテムバンク」「情報」パレット
クリスタのナビゲーターパレットの上部には「タブ」があり、こちらを選択することで別のパレットを表示することができます。
ナビゲーターパレット
初期状態のクリスタ画面右側上部には「ナビゲーターパレット」が配置されています。
キャンバスを開いている場合にキャンバスの全体が表示されており、赤枠が中央の作業部分で表示されている範囲になります。
この赤枠はドラッグ移動が可能で、それにより中央の作業部分の表示も変えることができます。
また、ナビゲーターパレット下部にあるボタンでキャンバス表示の拡大・縮小や回転、上下左右の反転表示もできます。
※ここでの操作は「表示の変更」である為、実際の絵を変形させるものではありません。
ここではキャンバスの拡大率と回転角度を直接入力することもできます。
また、左側のスライダーでも拡大率と角度を操作することができます。
さらに、「100%表示」ボタンを押すことで一発で拡大率を100%にすることもできます。
(100%=全体表示ではありません。)
ちなみにボタンとスライダーでしたらクリスタ画面中央のキャンバスが表示されている部分の下部にもあります。
上段右端のボタンではキャンバス全体の表示を変えることができます。
●「フィッティング」
押すごとにON・OFFの切り替えができます。
「フィッティング」がONの場合、(後述する)「タイトルバー」で「最大化」アイコンを押してクリスタ全体の大きさを変えた時に、そのサイズに合わせて全体表示にしてくれます。
※この全体表示が実行されるのはクリスタ全体のサイズを変えた時だけであり、その後は他のボタンでキャンバスの表示を変更・操作することができます。
●「全体表示」
このボタンを押しますと、キャンバス全体が表示される拡大率に変更され、キャンバスウィンドウの中央に配置されます。
サブビューパレット
クリスタを使用しているデバイスのフォルダにある画像を登録・表示することができるパレットです。
上部にて「サブビュー」タブをタッチすることで開くことができます。
この機能により、クリスタで参考画像を開きながら制作ができるようになります。
クリスタのサブビューで画像を開きながら作業できます!!-意外と知らないクリスタ機能-
アイテムバンクパレット
クリスタを使用しているデバイスのフォルダに入っている画像や別のクリスタ制作データなどを開いているキャンバスに登録することができます。
上部にて「アイテムバンク」タブをタッチすることで開くことができます。
今後そのキャンバスを開く場合、アイテムバンクパレットに登録したデータをキャンバスにドラッグすることですぐそのデータを開くことができるようになります。
※データ登録はキャンバスごとに行うものですので別のキャンバスを開いている場合は改めて登録を行う必要があります。
情報パレット
クリスタを使用する上でのメモリの負荷具合や、キャンバス上にあるポインター(カーソル)の位置座表や図形描画時のサイズが表示されます。
上部にて「情報」タブをタッチすることで開くことができます。
また、クリスタVer.2.1.0から「作業時間」が表示されるようになりました。
関連記事
以上のようにこの場所には4つのパレットがありますが、基本的には「ナビゲーターパレット」を表示することが多いかと思います。
「レイヤープロパティ」「レイヤー検索」「アニメーションセル」「整列・分布」「レイヤーカンプ」パレット
クリスタのレイヤープロパティパレットの上部には「タブ」があり、こちらを選択することで別のパレットを表示することができます。
レイヤープロパティパレット
食器状態のクリスタ画面右側中央部には「レイヤープロパティパレット」が配置されています。
選択しているレイヤーの設定や機能追加ができます。
※選択するレイヤーによって表示される内容が変わります。
モノクロ漫画でトーン表示ができる「トーンレイヤー」を選択している場合はこのレイヤープロパティでトーンの内容・設定を自由に変更することが可能です。
レイヤープロパティの便利な機能(抜粋)
クリスタのレイヤープロパティでできる機能の内、個人的に便利だと思う機能を抜粋して紹介させていただきます。
●「境界効果」
この設定をしたレイヤーに描く線には全てフチが付くようになります。
フチの色も自由に設定できますので、白いフチを付けて線画を目立たせることもできます。
●「トーン」
この設定をしたレイヤー上にある線や色をトーン化することができます。
カラー原稿をトーン化するのに便利です。
●「レイヤーカラー」
他の色も対応できますが、基本的にはこの設定をしたレイヤー上にある黒色と白色を指定の色に変換することができます。
クリスタのレイヤーカラーが変な色になる原因は「元の色」だった!
レイヤー検索パレット
上部にて「レイヤー検索」タブをタッチすることで開くことができます。
条件を設定することでレイヤーパレットで表示されているレイヤーを絞り込み表示させることができます。
※レイヤーパレット内の表示を絞り込みするのではなく、このレイヤー検索パレット内に絞り込み表示するものです。
アニメーションセルパレット
クリスタでアニメーションを制作する際に使用するパレットです。
上部にて「アニメーションセル」タブをタッチすることで開くことができます。
アニメーションで使用する絵をクリスタで描画する時、参考にする為の画像やセルの読み込みや操作を行うことができます。
整列・分布パレット」(Ver.2.0~)
Ver.2.0以降のクリスタで使用でるパレットです。
上部にて「整列・分布」タブをタッチすることで開くことができます。
キャンバス上にある対象物(オブジェクト)をキレイに配置することができます。
クリスタの整列・分布パレットで絵をキレイに配置しよう!!【Ver.2.0】
レイヤーカンプパレット(Ver.3.0~)
Ver.3.0以降のクリスタで使用でるパレットです。
上部にて「レイヤーカンプ」タブをタッチすることで開くことができます。
制作中の作品においてレイヤーの表示・非表示状態を記録(保存)しておき、その記録を選択するだけで瞬時に記録したレイヤーの表示状態に変換することができます。
クリスタEXのレイヤーカンプでレイヤー表示を使い分けよう!【Ver.3】
以上のようにこの場所には4種類のパレットがありますが、基本的には「レイヤープロパティパレット」を表示することが多いかと思います。
「レイヤー」「ヒストリー」「オートアクション」パレット
クリスタのレイヤーパレットの上部には「タブ」があり、こちらを選択することで別のパレットを表示することができます。
レイヤーパレット
初期状態のクリスタ画面右側下部には「レイヤーパレット」が配置されています。
クリスタなどのデジタルペイントソフトではキャンバスは土台であり、実際に絵を描いていくのは「レイヤー」になります。
「レイヤー」とは透明な紙をイメージしていただければいいかなと思います。
そしてこのレイヤーが何枚も重なって1枚の原稿やイラストが成り立っているのです。
キャンバスを新規作成した場合は一般的なレイヤーである「ラスターレイヤー」が1枚自動で作成されます。
クリスタではこの「レイヤーパレットで選択しているレイヤー」で作業を行う形になります。
また、レイヤーパレット上部のアイコンでレイヤーの新規作成や配置、機能追加なども行えます。
レイヤーパレットではレイヤーが増えますと縦に配列されていき、上部にあるレイヤーほど上に重なっているレイヤーということになります。
このレイヤーの配列はドラッグ操作で簡単に並べ替えが可能です。
また、各レイヤーの左側にある「目のマーク」をタッチしますと表示が消え、そのレイヤーをクリスタのキャンバス上から非表示にすることができます。
もう一度タッチしますと再び「目のマーク」が表示され、そのレイヤーもキャンバス上に表示されるようになります。
デジタル制作ではレイヤーが重要!
クリスタに限らず、デジタル制作ではこのレイヤーの使い方が重要になってきます。
クリスタのレイヤーには様々な種類があり、それぞれに便利な機能を持っていますので上手く使い分けていきましょう。
また、例えば顔全体と目など1つの絵でも複数のレイヤーを使用して描画することで制作をしやすくするといった方法もよく使われています。
特に、クリスタ特有の「ベクターレイヤー」は線画をするのにとても便利なレイヤーになります。
クリスタは便利!ベクター制御点ツールでこんなことができる!!
ヒストリーパレット
上部にて「ヒストリー」タブをタッチすることで開くことができます。
クリスタでの自分の作業が一定数記録されており、各作業を選択することでその段階まで作業を戻すことができます。
1度そのキャンバスを閉じますと記録はリセットされます。
記録する数はクリスタの「環境設定」で設定した数になります。
オートアクションパレット
上部にて「オートアクション」タブをタッチすることで開くことができます。
クリスタでの複数の作業・操作を自動でまとめて実行する機能を「オートアクション」といいます。
クリスタの「オートアクションパレット」には初期設定で用意されているオートアクションがいくつかあり、こちらを選択し、下部の「再生ボタン」を押すことでそのオートアクションを実行してくれます。
このオートアクションは自分でも作成・登録することができます。
以上のようにこの場所には3種類のパレットがありますが、基本亭には「レイヤーパレット」を表示することが多いかと思います。
「クイックアクセス」パレット
クリスタ画面右側にはアイコンが縦に並んでいます。
その中で「〇に矢印が重なったアイコン」をタッチしますと「クイックアクセスパレット」が開きます。
このクイックアクセスパレットの中にはクリスタの機能名とアイコンが表示されています。
本来メニュー項目を選択しないと実行できない機能もこのクイックアクセスパレット内の各機能を選択するだけでその機能をすぐに実行することができます。
ここに表示されている機能は自分で追加するなどの編集も可能です。
「素材」パレット
クリスタ画面右側のアイコンが縦に並んでいる箇所において、クイックアクセスのアイコン以外の「フォルダのアイコン」は全て「素材パレット」のアイコンになり、このアイコンをタッチすることで素材パレットを開くことができます。
クリスタでは「素材」というものを使用することができ、初期状態でもいくつかの素材が入っています。
クリスタの「素材」には特殊な線が描けるペンなどのツール系から3Dデッサン人形、模様や柄、コマ枠のテンプレートなど様々あり、制作の効率を大幅に上げることができてとても便利です。
クリスタの素材はCLIP STUDIO ASSETSから無償/有償でダウンロードできます。
関連記事
【クリスタ】無料素材でもこんなに便利!ダウンロード方法と使い方を紹介します!
こういった素材を種類別に表示しているのがこの「素材パレット」になります。
素材パレットの左側で素材の種類を選択することで右側の素材一覧を絞り込み表示させることができます。(下部では選択した素材の情報が表示されます)
基本的にはどのアイコンをタッチしても同じ素材パレットが開きます。違いは素材の絞り込み表示の種類だけです。
任意の素材を選択し、素材パレット下部の「貼り付けのアイコン」を選択することでツール・設定系素材は各パレットに、画像系はキャンバスに貼り付けることができます。(画像系素材はキャンバス貼り付け後に移動・変形も可能です)
少し厄介なのが、この素材パレットは左側にある項目から種類を選択することで右側の素材表示を切り替える際、素材パレットのアイコン表示も切り替えた種類のものに変わってしまうのです。
その為、何段目に何の種類の素材があるというのは操作した人によって異なってきますし、同じアイコンが並ぶことも起きてしまいます。
これはクリスタの仕様ですので知識として持っていていただければと思います。
関連記事
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)画面上部の見方
クリスタ画面の上部にはメニュー項目や情報が表示されています。
タイトルバー
クリスタ画面の最上部にある部分を「タイトルバー」といいます。
中央にキャンバスの情報(名前/サイズ/解像度/表示拡縮率)とクリスタのグレードが表示されています。
また、右端には「最小化」「最大化」「(CLIP STUDIO PAINTを)閉じる」のマークが表示されています。
「最少化」=CLIP STUDIO PAINTの画面を起動状態のまま閉じる
「最大化」=CLIP STUDIO PAINTの画面表示をウィンドウ表示/全体表示で切り替える
「閉じる」=CLIP STUDIO PAINTを終了します
※保存していないキャンバスがある場合は「保存しますか?」という注意ウィンドウが表示されます。
また、「タイトルバー」をダブルクリックすることでも「最大化」のマークを押した時と同じ作業が可能です。
メニューバー
クリスタ画面上部のタイトルバーの1段下にあるメニュー項目が表示されている部分を「メニューバー」といいます。
クリスタの各機能を使用する際にはこのメニューバーから選択していく形になる為、使用頻度もかなり多い箇所になります。
また、いくつかのメニュー項目には右端に「>」マークが表示されており、そこからさらに細かい項目が表示されるものもあります。
「ファイル」
ファイルを開く、キャンバスを新規作成、ファイルの読み込み、制作データの保存・書き出し・印刷など、制作データやファイルに関するメニュー項目が並んでいます。
また、Windows版クリスタでしたら、環境設定やショートカット設定、筆圧検知やTABMATEの設定、クリスタを終了するなど、CLIP STUDIO PAINT全体に関する項目もこの「ファイルメニュー」の中に入っています。
関連記事
クリスタで書き出し!作品を画像ファイルで保存する方法と補足説明!!
「CLIP STUDIO PAINT」(mac OS/タブレット版クリスタのみ)
mac OS版やタブレット版のクリスタでは上記の「ファイル」の左に「CLIP STUDIO PAINT(もしくはクリスタマーク)」というメニュー項目があります。
ここでは先述の「ファイルメニュー」の中の環境設定やショートカット設定、クリスタを終了する、さらに後述するライセンスの設定やバージョンの確認などCLIP STUDIO PAINT全体に関するメニュー項目が入っています。
「編集」
取り消し・やり直し、コピー・切り取り・貼り付け、変形や色調補正、キャンバスサイズや解像度の変更などといった制作に関するメニュー項目が入っています。
中には「トーン部分を自動で消去してくれる機能」や「読み込みしたアナログ原稿の白い部分を透明に変換してくれる機能」など意外と知らない便利機能もあったりします。
関連記事
意外と知らない機能!クリスタは画面内の色を取得できます!!(パソコン版のみ)
「ページ管理」(クリスタEXのみ)
クリスタEXには複数ページの漫画作品を一括で管理する「ページ管理機能」が搭載されています。
隣り合ったページを見開きページに変換する、複数ページ作品全体の基本設定の変更や共同作業など、クリスタEXのページ管理機能を使用して制作している作品の編集や設定変更などを行えるメニュー項目が入っています。
関連記事
リモートで漫画制作!クリスタEXの共同作業機能を利用しよう!!
書き出し不要!クリスタから集英社の漫画賞にWEB投稿できます!!
「アニメーション」
クリスタでアニメーション制作をする場合、タイムラインやセルに関する編集や設定、フレーム数の変更など、そのアニメーション作品に関する編集や設定変更を行えるメニュー項目が入っています。
アニメーションはクリスタPROでもクリスタEXでも制作が可能ですが、クリスタPROでは使用できるフレーム数が24フレームまでという制限があります。
関連記事
「レイヤー」
クリスタでの制作においてレイヤーを新規作成、レイヤーパレットで選択中のレイヤーの複製やラスタライズ(ラスターレイヤーに変換)、レイヤーマスクの作成、レイヤーに描画されている部分に選択範囲を作成する、レイヤー同士の結合といったレイヤーに関するメニュー項目が入っています。
また、この「レイヤーメニュー」はレイヤーパレット上で右クリック(タブレット版では長押し)することでも表示させることができます。
関連記事
「選択範囲」
クリスタにはツールなどを使用して選択範囲を作成することができます。
選択範囲を作成しますと、描画などの作業をその範囲内でしか反映させなくすることができます。
顔や服の柄などの特定の範囲でのみ描画したい時に役に立ちます。
この選択範囲の拡張・縮小や反転、選択範囲の境界をぼかす、指定した色と同じ部分に選択範囲を作成する(色域選択)などといった選択範囲の操作に関するメニュー項目が入っています。
関連記事
「表示」
先述の「ナビゲーターパレット」でできるようなキャンバス表示の拡大・縮小・回転や印刷サイズ(実物大)表示、「グリッド」「ルーラー」「ベクター中心線」といったガイド線の表示・非表示切り替え、印刷時の色味を確認するためにCMYK表示にするなどのクリスタ制作画面の表示に関するメニュー項目が入っています。
関連記事
「フィルター」
絵や画像に「ぼかし」や「ぼかし集中線」を入れたり、モザイクや魚眼レンズ表示への変換などといった特殊効果を加えるメニュー項目が入っています。
また、アナログ漫画を読み込みした際の「ごみ取り」や「線幅修正」といった漫画制作に関わるメニュー項目もあります。
関連記事
「ウィンドウ」
先述の通り、クリスタ画面内には様々なパレットが配置されています。
この各パレット(ウィンドウ)の表示・非表示を行えるメニュー項目になります。
「ウィンドウメニュー」の一覧の中でチェックが入っているパレット(ウィンドウ)名=現在表示されているパレット(ウィンドウ)になります。
チェックが入っているパレット(ウィンドウ)名を選択しますとそのパレット(ウィンドウ)が非表示になり、逆にチェックが入っていないパレット(ウィンドウ)を選択しますとそのパレット(ウィンドウ)を表示させることができます。
また、クリスタの画面内の配置を「ワークスペース」と呼び、配置などを自分でカスタマイズできるのですが、自身でカスタマイズしたワークスペースを登録したり初期状態に戻すなどのメニュー項目もあります。
関連記事
クリスタで同じキャンバスを複数表示する方法!-意外と知らないクリスタ機能-
「ヘルプ」
この記事にも所々リンクを貼っている「リファレンスガイド」や「使い方講座」「サポートページ」といったクリスタ公式のWEBページをブラウザで開くことができる項目があるなどクリスタを使う上で手助けとなるメニュー項目が入っています。
また、クリスタを初めて起動、もしくはアップデート後に起動する時に表示される「イントロダクション」の再表示もここからできます。
Windows版クリスタのヘルプメニューにはクリスタのライセンスに関する項目や今使っているクリスタのバージョン情報を確認する為の項目もあります。
※mac OS版クリスタでのライセンスに関する項目やバージョン情報の項目は先述の「CLIP STUDIO PAINTメニュー」内にあります。
関連記事
コマンドバー
クリスタ画面上部のメニューバーの1段下にあるアイコンが並んでいる部分を「コマンドバー」といいます。
このコマンドバーにあるアイコンはクリスタの機能を表しており、このアイコンを選択することでその機能を実行することができます。
本来は先述のメニューバーから選択することで実行できる機能がアイコン選択だけですぐ実行することができるわけですね。
初期設定でも「CLIP STUDIO を開く」「新規作成」「保存」「取り消し」「やり直し」などクリスタ制作で頻繁に使用する機能アイコンが並んでいます。
コマンドバーのアイコンは並び替えや追加・削除もできますのでよく使用する機能のアイコンを並べることでよりクリスタが使いやすくなります。
コマンドバーの設定はメニューバーの「ファイル(mac OSの場合はCLIP STUDIO PAINT)」→「コマンドバー設定」と選択することで開く設定ウィンドウで行えます。
キャンバスタブ
クリスタでキャンバスを開いている場合にキャンバスが表示されている箇所の上部にそのキャンバスのタブが表示されます。
クリスタではキャンバスを複数開くことができ、その枚数分タブが表示されます。
各タブをタッチすることでキャンバスの表示を切り替えることができ、現在開いているキャンバスのタブは水色で表示されます。
このキャンバスタブにはそのキャンバスの名前(ファイル名)が表示されており、さらに未保存の作業がある場合はその名前の横に「★」印が表示されます。
また、キャンバスタブの右端にある「×」もしくは「●」印をタッチしますとそのキャンバスを閉じることができます。
※「×」=保存済み、「●」=未保存の作業あり
※キャンバスでの作業で未保存のものがあれば「保存しますか?」という注意ウィンドウが表示されますのでうっかり消してしまうということはありません。
さらに、このキャンバスタブをドラッグすることで独立表示させたり分割表示させることもできます。
↓
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)画面下部の見方
クリスタ画面の下部には初期設定で2つのアイコンが表示されています。
各アイコンをタッチしますとパレットが開きます。
「タイムライン」パレット
クリスタでアニメーション制作をする場合にタイムラインを表示してくれるパレットになります。
このタイムラインパレットの縦線で細かく区切られている部分が「フレーム」で、各フレームにレイヤーパレット上にある静止画(セル)を左から順に当てはめることでアニメーションを表現します。
※クリスタPROはフレーム数が24までという制限があります。
「四面図」パレット(クリスタEXのみ)
クリスタで使用する3D素材を「上面図」「正面図」「透視図」「右面図」の4方向からの視点を同時に表示し、且つこのパレット内で3D素材の操作もすることができます。
クリスタEXで3D素材を使うなら四面図パレットを活用しよう!!
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)全体の画面の見方
キャンバスウィンドウ
キャンバスを表示し、各ツールを使用して実際に作業を行う箇所を「キャンバスウィンドウ」と呼びます。
クリスタ画面内のパレットに関して
クリスタの各パレットには「メニュー」がある!
クリスタの画面内に表示されている各パレットの左上に「≡」の表示があります。
この「≡」をタッチしますとそのパレットに関するメニュー項目が表示されます。(メニューの内容はパレットによって異なります)
そこまでよく利用するメニューではありませんが、「初期設定に戻す」や、サブツールパレットのメニューでしたら「サブツールの複製」といった項目があります。
クリスタの各パレットはサイズや配置の変更ができる!
クリスタ画面内に表示されている各パレットは端をドラッグすることで幅や高さを変えることができます。
もう少し表示範囲を広めたい時などはパレットを広げ、そこまで大きく表示する必要がないと思えばパレットを小さくするなど自分のお好みのサイズにすることができます。
また、各パレット上部の「タブ」をドラッグすることで独立したウィンドウにしたり、
別のパレットの並びに加えることもできます。
例えば右利きの方でしたらよく使うパレットを右側に配置するというのもいいでしょう。
参考記事
このようにしてカスタマイズしたクリスタの画面(ワークスペース)をこの状態で固定させる設定もできます。
また、先述の「ウィンドウメニュー」から登録することもできますし、初期のクリスタ画面に戻すこともできます。
クリスタの各パレットは折りたたむことができる!
クリスタ画面内の左右にあるパレットの並びの上部に「>」や「≫」といったマークがあります。
クリスタ画面の外側を向いているマークを押しますとそのパレットを折りたたむことができ、クリスタ画面の内側を向いているマークを押しますと折りたたんでいたパレットを広げることができます。
これはパレットが並んでいる縦の列全てのパレットに反映されます。
クリスタ画面の外側を向いている「≫」をタッチしますとパレット全体を折りたたみ、
クリスタ画面の外側を向いている「>」をタッチしますとパレットをアイコン表示に変える形で折りたたみます。
クリスタ画面に表示される説明も確認してみよう!
クリスタ画面内に表示されているアイコンや項目の中にはポインター(カーソル)を当てることで説明が表示されたり、ウィンドウ下部で説明が表示されるものがあります。
※ポインター(カーソル)を当てることで表示される説明表示はしばらくすると消えます。
こういったサポート機能も利用しましょう。
特に「コマンドバー」などアイコンだけではよく分からないものを把握するのにも便利です。
クリスタの画面での項目やアイコンの見方
クリスタの画面内にある設定項目やアイコン、メニュー項目などには普通に表示されているものと薄く表示されているものがあります。
この薄く表示されているものは現在の状況や選択中のレイヤーでは使用できない、もしくは不要という意味です。
その為、薄く表示されている項目は触っても何も反応しません。
クリスタ画面内の項目やアイコンを選択して機能を使用したい場合は普通に表示されているものの中から選択しましょう。
自分の使用する範囲でCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の画面の見方を覚えていこう!
今回はクリスタの画面内に表示されているものを紹介させていただきました。
クリスタには多くの機能が搭載されている為、画面内にも多くの表示があります。
とはいえ、一気に全ての機能を把握する必要はありません。
例えばイラストや漫画を描くだけでしたらアニメーション関係の機能や表示の知識は必要ありませんよね。
まずは自分が必要なものから覚えていき、余裕が出てきましたら徐々に知識を増やしていけばいいでしょう。
そうしていくうちに自然とクリスタでの制作にも慣れていくようになると思います◎
CLIP STUDIO PAINTはプロ専用のソフトではなく、むしろ初心者の方のイラスト・漫画制作をサポートする機能がたくさん搭載されたソフトです。
CLIP STUDIO PAINTを味方にして制作活動を楽しんでいきましょう!
それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!
▼イラスト・簡単な漫画なら【CLIP STUDIO PAINT PRO】
CLIP STUDIO PAINT PRO▼本格的な漫画・アニメーション制作なら【CLIP STUDIO PAINT EX】
CLIP STUDIO PAINT EX▼動画視聴型お絵描き講座【Palmie(パルミー)】