【various sun】第16笑:——で? (3P/21P) 公開!!2020.10.14

【これぞクリスタの特徴!】ベクターレイヤーでこんなことができる!!

ベクターレイヤー

ペイントツールのスタンダード【CLIP STUDIO PAINT PRO】

マンガ制作ソフトの最高峰【CLIP STUDIO PAINT EX】

皆さんおはようございます。山本電卓と申します。

今回は漫画制作ソフトのCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)における「ベクターレイヤー」を使用してて自分が便利だと思った機能・使い方を紹介していこうと思います。

漫画やイラスト制作においてアナログよりかなり効率が良くなるのでぜひ知っていただければと思います。

 

ではよろしくお願いいたします( `・∀・´)ノ!

※アップデートにより、この記事に載せている画像のCLIP STUDIO PAINTの表示とは少し変わってしまいましたが、機能としては変わりません。

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の特徴:「ベクターレイヤー」とは?

「ベクターレイヤー」とは「レイヤー」の種類の一つです。

では「レイヤー」とは何かと言いますと、透明な紙をイメージしていただければいいかなと思います。デジタルではこのレイヤーに絵を描いてきます。そしてこのレイヤーが何枚も重なって1枚の原稿やイラストが成り立っています。

レイヤーイメージ

レイヤー

↑この図のように絵をレイヤーごとに分けて描くことで描画や修正がやりやすくなります。

そのレイヤーにも種類によって特徴・機能があり、その1つが「ベクターレイヤー」というわけです。

この「ベクターレイヤー」が絵、もっと細かく言えば線画を描く上でとても便利な機能を持っているのです。

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)「ベクターレイヤー」の出し方

「ベクターレイヤー」はCLIP STUDIO PAINTを起動し、キャンバスを新規作成した段階ではまだ出ていません。自分で新たに新規レイヤーとして出す必要があります。その出し方は基本的には3種類ありますので順に説明していきます。どの出し方でも同じ「ベクターレイヤー」が出ますのでやりやすい方法で出して下さい。

ちなみに新規作成したレイヤーは選択中のレイヤーの1つ上の段に作成されます。

※「ベクターレイヤー」を出すのはキャンバスを新規作成させてからの作業です。CLIP STUDIO PAINTを起動させただけではできません。

新規作成【初めてのクリスタ】絵を描く最初のステップは「新規作成」!

 

画面上部の「レイヤー」から出す

CLIP STUDIO PAINTの画面上部の「レイヤー」を選択し、「新規レイヤー」→「ベクターレイヤー」と選択することで出すことができます。

ベクターレイヤー作成

また、この「レイヤー」の表示はレイヤーが並んでいる場所(初期設定では画面右下側)で右クリックしても表示させることができます。

レイヤーメニュー

レイヤーメニュー

また、このやり方で「ベクターレイヤー」を作成した場合、レイヤー名を入力するウィンドウが表示されます。レイヤー名を付ける場合はここで入力し、付けない場合はそのまま「OK」もしくは[Enter]を押しましょう。

新規ベクターレイヤー

レイヤー名は後からでも付けることも変更することもできます。

 

MEMO

もしレイヤーが並んでいる場所が表示されてないのなら、別のタブを開いていると思いますので、「レイヤー」のタブを選択しましょう。

レイヤータブ

アイコンから出す

レイヤーパレット(初期設定では画面右下側)の上部にアイコンが並んでいるのが見えると思います。

その中に「新規ベクターレイヤー」のアイコンがありますのでそれを選択することで「ベクターレイヤー」を出すことができます。

ベクターレイヤー作成アイコン

※アップデートにより、最新版は以下の画像のような表示になっています。

新規レイヤーアイコン

 

アイコンからベクターレイヤーを作成する場合は上記のレイヤー名を入力するウィンドウは表示されずにすぐレイヤーパレット上に作成されます。

※[Alt(Option)]を押しながらアイコンを選択するとレイヤー名入力のウィンドウを開くことができます。

 

MEMO

アイコンが見当たらない場合は、レイヤーパレット左上にある「≡」をタッチして表示されるメニューの中から「コマンドバーの表示」を選択することで表示されるようになります。

クリスタ:コマンドバーの表示

キーボードからショートカットキーで出す

 

初期設定ではベクターレイヤーの新規作成はショートカットとして設定されていないのですが、自分でショートカットを設定することができます

また、ショートカットで「ベクターレイヤー」を作成した際もレイヤー名の入力ウィンドウが表示されます。

 

ショートカットキーの設定方法

↓こちらの記事を参考にしていただければと思います。

ショートカットキー【クリスタ】ショートカットを設定して作業の効率を上げよう!

 

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)「PRO版」「EX版」どちらでも利用可能!

次の項目から紹介する「ベクターレイヤー」の便利な機能はCLIP STUDIO PAINT EXはもちろん、少しお安いCLIP STUDIO PAINT PROでも利用できますよ◎

CLIP STUDIO PAINTダウンロード版のご購入は以下のリンクから行うことができます。

CLIP STUDIO PAINT PRO

CLIP STUDIO PAINT EX

 

クリスタ:PROとEXの違い【クリスタ】PRO版とEX版の違い27項目全部を紹介します!! CLIP STUDIO PAINT:製品版【クリスタダウンロード版:コンビニ支払い】購入からインストールまでの方法-全工程画像付き!

 

無料体験版もあり!

CLIP STUDIO PAINTでは無料体験版があります。

そのままでは保存ができないなど機能制限があるのですが、アカウント登録(無料)をすることで30日間制限なしで全ての機能を使用することができます。

CLIP STUDIO PAINT無料体験版は以下のリンクからダウンロードできます。

ペイントソフト CLIP STUDIO PAINT 無料体験版のダウンロード CLIP STUDIO PAINT:体験版【クリスタ体験版】無料でCLIP STUDIO PAINTをダウンロード・使用する方法-全工程の画像付き!-

 

月額利用契約で3ヶ月無料サービスあり!

2020年9月現在、買い切りではなく、毎月もしくは毎年定額料金を支払う「月額利用」を契約することでCLIP STUDIO PAINTを3ヶ月無料で使用できるサービスがあります。

この「月額利用」ではパソコンだけでなく、iPad・iPhone・Galaxy端末でもCLIP STUDIO PAINTを使用することが可能です。

クリスタ:3ヶ月無料サムネ【クリスタ月額利用】3ヶ月無料で使う方法と注意点!!

 

Galaxy版では6ヶ月無料!

2020年9月現在、新しく登場したGalaxy版のCLIP STUDIO PAINTでは契約せずに6ヶ月無料で使用できるサービスもありますよ。

クリスタ:Galaxy6ヶ月無料Galaxyでクリスタを6ヶ月無料で使用する方法と注意点!!

 

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)「ベクターレイヤー」でできること!

「ベクターレイヤー」は絵を描く上でかなり便利な機能を持っています。

「ベクターレイヤー」上で描く線はただの塗りつぶした線ではなく、1本1本が情報を持ったデータとなっています。この情報がある為、後から修正や変更などが簡単にできるわけです。

その特徴から、「ベクターレイヤー」は線画を描く際に使用するのに適しています

ではどんな作業で便利かを紹介していきましょう。

はみ出した線を一発で消せる!

絵を描いていて何回でも遭遇するのが線のはみ出しです。アナログですとはみ出した部分を修正液で消す必要があり、その時に必要な線まで消してしまい、改めて線を描き直すと修正液の凹凸で線画ゆがみまた消して…という苦痛の繰り返しは絵を描く方なら必ずといっていいほど経験していると思います。

しかし、はみ出しをしないように描けば線に勢いが生まれません。

これが「ベクターレイヤー」で描いた線なら一発ではみ出した部分のみを消すことができるのです!!

 

先程の例で見せましょう。

↓髪の毛はやはり勢いよく描かないとキレイに見えません。しかしそうするとどうしても線もはみ出しが…

ここで「消しゴムツール」を使用し、はみ出した線のどこでもいいので消しゴムツールのポインターを当てると…

消しゴムツール

消しゴムツール

このように一発で線の交点まで消すことができるのです!

また、複数の線を同時に消しゴムツールで当てれば当てた線全てが線の交点まで消えます。ですのではみ出しなど気にせずドンドン勢いのある線を描くことができます。

消しゴムツール

ただし、線を何本も重ねて描く方もいると思います。その場合は1回「消しゴムツール」を当てただけでは完全に消せない場合があります。何重にも線が重なっているのでこれは仕方ありません。何回か「消しゴムツール」を当てて消すか、後述の設定を変更し、再度「消しゴムツール」を使用しましょう。

消しゴムツール:複数線

こういった場合は少々面倒かもしれませんが、アナログよりかは断然楽だと思いますよ◎

※必要な線でも消しゴムツールが当たれば交点まで消えてしまうので注意しましょう。デジタルですので「取り消し」を行えばすぐ元に戻せますが。

設定が必要

上記の作業を行うには「ベクターレイヤー」で描くということの他に、「消しゴムツール」でも設定が必要になります。とはいえ難しいことではありません。チェックを入れる入れない程度のものです。

「消しゴムツール」を選択している状態で「ツールプロパティ」を見て下さい。

消しゴムツール:ツールプロパティ

必要な設定は2つです。

●「ベクター消去」にチェックが入っていること

●「交点まで」のアイコンが選択されていること

消しゴムツール:ツールプロパティ

この2つの設定ができていればOKです。

逆に「消しゴムツール」の触れた部分のみ消したい場合は「ベクター消去」のチェックを外せばいいのです。

※「交点まで」のアイコンの左横にある「触れた部分」のアイコンを選択しても触れた部分のみの消去になるのですが、「ベクターレイヤー」で描いた線の特徴上、「消しゴムツール」で触れた部分のみをきっちり消すというのは難しく、少し残ったりしてしまうのです。ですので個人的にはチェックを外す方をおすすめします。

消しゴムツール

MEMO

上記の項目が「ツールプロパティ」にない場合は右下のスパナのアイコンを押して出てくる「サブツール詳細」ウィンドウの「消去」の項目から設定して下さい。ここで目のマークを表示させると「ツールプロパティ」上に表示されるようになりますよ。

消しゴムツール:ツールプロパティ

合わせてこちらの記事もどうぞ!

ベクター中心線【クリスタ】ベクターレイヤーでうまく消しゴムを使うカギは「ベクター中心線」!

線1本単位で修正ができる!

「オブジェクトツール」で「ベクターレイヤー」上に描いた線を触ってみましょう。

オブジェクトツール

↑すると「1本」と認識されるまでの線が選択された状態になります。(2回に分けて描かれた線でもピッタリ繋がっていれば「1本」の線と認識される場合があります)この状態にすると線1本単位での修正が可能になります。もし複数の線を修正したい場合は[Shift]を押しながら「オブジェクトツール」で触ることで複数の線の選択が可能です。

オブジェクトツール:複数選択

MEMO

「オブジェクトツール」の「ツールプロパティ」の「透明箇所の操作」→「ドラッグで範囲指定して選択」にチェックを入れることで、ドラッグで触れた線を一気に選択できるようにもなります。

オブジェクトツール:ツールプロパティ

オブジェクトツール

※「透明箇所の操作」の表示がない場合は右下のスパナマークを選択して表示される「サブツール詳細」の「操作」の項目にあります。

オブジェクトツール:ツール詳細

また、「選択の追加」の項目で「追加選択」のアイコンを選択すれば[Shift]を押さずにそのまま連続で触ることで複数選択をすることができるよになります。

選択の追加:追加選択

※「選択の追加」の表示がない場合は右下のスパナマークを選択して表示される「サブツール詳細」の「操作」の項目にあります。

オブジェクトツール:サブツール詳細

消去

線を選択した状態で[Delete]や[Back space]キー、もしくはCLIP STUDIO PAINT画面上部から「編集」→「消去」と選択することで選択した線を消すことができます。

クリスタ:オブジェクトツール(消去)

上記の「消しゴムツール」では線の交点まで消すことができましたが、この方法では線1本分を消すことができます。

移動

線を選択した状態でかつ「ツールプロパティ」の「変形方法」が「制御点の移動」以外を選択している場合、表示されたガイドにポインターを近付けるとポインターが「移動ツール」のポインターに変わります。この状態でドラッグ、もしくはキーボードの十字キーを入力すると選択している線を移動させることができます。

オブジェクトツール:移動

※「ツールプロパティ」に「変形方法」の項目がない場合は右下のスパナマークを選択して表示される「サブツール詳細」ウィンドウの「変形設定」の項目にあります。

オブジェクトツール:サブツール詳細

MEMO

絵を大きな区切りで移動したい、もしくは線を何重にも引いてて「オブジェクトツール」ではうまく選択できない場合は、「選択範囲ツール」で絵を囲い、「移動ツール」でドラッグして移動させましょう。

変形

線を選択した状態にすると、「ツールプロパティ」の「変形方法」で選択した変形が可能になります。

オブジェクトツール:変形方法

MEMO

「ツールプロパティ」の「拡縮時に太さを変更」にチェックを入れると拡大/縮小に合わせて線の太さも変えてくれます。元の線の太さのままでいいならチェックを外しましょう。

※下記の項目が複数の組み合わせになって表示されているものはその表示されている変形方法全てを行うことができます。

制御点の移動

線を選択すると線上に「制御点」がいくつも表示されるようになります。この「制御点」をドラッグすることで線を変形させることができます。あまり触り過ぎると変形前より変になってしまいますので微調整程度がいいかなと個人的には思います。

制御点の移動

 

この「制御点」の数などは「線修正ツール」「制御点」を選択することで修正ができます。軽く説明しますね。

※このツールの場合は、ポインターを線の上に持っていくだけで「制御点」が表示されます。

・制御点の移動

上記の内容と同じです。

・制御点の追加

クリックした位置に制御点を追加します。追加した制御点にも線が通るようになるので追加点に合わせ線も少し変形します。

・制御点の削除

クリックした制御点を消します。消すことにより、残った制御点に合わせて線も少し変形します。

・角の切り替え

クリックした制御点は移動による線の変形が「角なし」から「角あり」になります。もう一度クリックすると「角なし」に戻ります。

制御点:角なし/あり

・線幅修正

制御点を右にドラッグするとその制御点周辺の線が太く、左にドラッグするとその制御点周辺の線画細くなります。

・濃度修正

制御点を右にドラッグするとその制御点周辺の線が濃く、左にドラッグするとその制御点周辺の線画薄くなります。

注意

この「濃度修正」は、「アンチエイリアス」(線の周りをぼやけさせて線の輪郭をなめらかにする機能)が無く、不透明度が99以下の箇所が全くない線では使用できません。(2019年11月19日現在)

アンチエイリアス

・線の切断

クリックした制御点を境に線としての繋がりを切ります。

見た目上は変化ないですが、「オブジェクトツール」で選択する際など、切断した箇所までしかガイド線が表示されなくなり、変形などの影響もその部分までしか反映されなくなります。

 

詳しくは以下の記事にまとめてますので宜しければどうぞ◎

【クリスタ便利機能】ベクターレイヤーでは「制御点」操作でこんなことができる!!

拡大縮小

線を選択することで表示されるガイドの丸い点をドラッグすると線の拡大縮小ができます。

オブジェクトツール:拡大縮小

・変形の支点はドラッグする丸い点の反対側にある点になります。

・そのままドラッグすると縦横比は固定されず、縦長/横長など自由に変形できます。

・[Shift]を押しながらドラッグすると元の線の比率を維持したまま拡大縮小します。

 

回転

線を選択することで表示されるガイドの角にポインターをもっていけば矢印の表示になり線を回転させることもできます。

オブジェクトツール:回転

・[Shift]を押しながら回転させると45度ずつの回転になります。

また、この「回転」は「変形方法」の「制御点の移動」「拡大縮小」以外を選択していれば行うことができます。

自由変形

線を選択することで表示されるガイドの丸い点を単独でドラッグすることができ、斜め方向の変形も可能になります。

オブジェクトツール:自由変形

ゆがみ

線を選択することで表示されるガイドの丸い点を繋がっているガイド線の方向にドラッグさせ変形させることができます。

角の丸い点でしたら2方向のガイド線がありますので2方向にゆがませられます。

オブジェクトツール:ゆがみ

平行ゆがみ

線を選択することで表示されるガイドの丸い点をドラッグさせて変形させることができるのですが、そのドラッグする方向はガイド線と並行方向のみになります。上記の「ゆがみ」とは違い、角の丸い点を独立させて移動・変形はできません。

オブジェクトツール:平行ゆがみ

遠近ゆがみ

線を選択することで表示されるガイドの丸い点、主に四隅の点をドラッグすることで遠近法(パース)を使用した形に変形させることができます。ガイド線上の点をドラッグすると「平行ゆがみ」と同じ変形になります。

オブジェクトツール:遠近ゆがみ

MEMO

絵を大きな区切りで移動したい、もしくは線を何重にも引いてて「オブジェクトツール」ではうまく選択できない場合は、「選択範囲ツール」で絵を囲い、CLIP STUDIO PAINT画面上部の「編集」から「変形」を選択し、さらにそこから任意の変形方法を選択し、変形作業を行いましょう。

太さの変更

線を選択した状態で「オブジェクトツール」のツールプロパティにある「ブラシサイズ」の数値を変更することで線を任意の太さに変更することができます。

オブジェクトツール:ブラシサイズ

オブジェクトツール:ブラシサイズ

※「ツールプロパティ」に「ブラシサイズ」の項目がない場合は右下のスパナマークを選択して表示される「サブツール詳細」ウィンドウの「ブラシサイズ」の項目にあります。

オブジェクトツール:サブツール詳細

また、部分的に線の幅を任意の太さに変更させたい場合は、「線修正ツール」の「ベクター線幅描き直し」を使いましょう。「ツールプロパティ」にある「ブラシサイズ」に変更したい太さを入力し、線に当てると、当てた部分が入力した太さの線に変わります。

ベクター線幅描き直し

色の変更

線を選択した状態で「カラーパレット」の色を選択することで線の色がその色に変更することができます。

オブジェクトツール:カラー変更

カラーを選択できるパレットでしたらどのパレットでも変更が可能です。

カラーパレット

コピー・貼り付け

線を選択した状態で、

[Ctrl(command)]+[C]

を押し、

[Ctrl(command)]+[V]

を押すことで線自体のコピー・貼り付けができます。

※CLIP STUDIO PAINT画面上部から「編集」→「コピー」or「貼り付け」と選択することでも同じ作業を行えます。

この方法でのコピー・貼り付けはポインターの位置にペーストするのではなく線の上に重なって貼り付けされます。ですので「オブジェクトツール」で移動させると…

ベクター線:コピー

このように同じ線が2本存在していることが分かります。

CLIP STUDIO PAINTには「選択範囲ツール」で特定の範囲を選択し、その部分をコピー・貼り付けすることができるのですが、それは選択した範囲、つまり「面」としてのコピーになります。広範囲をコピー・貼り付けしたい場合はこの方法でいいですが、「オブジェクトツール」を使用する方法は線そのものをコピー・貼り付けしますので、線を部分的にコピー・貼り付けしたいなどの場合はこの「オブジェクトツール」を使った方法が便利かと思います◎

切り取り・貼り付け

線を選択した状態で、

[Ctrl(command)]+[X]

を押し、

[Ctrl(command)]+[V]

を押すことで線自体の切り取り・貼り付けができます。

※CLIP STUDIO PAINT画面上部から「編集」→「切り取り」or「貼り付け」と選択することでも同じ作業を行えます。

 

この「貼り付け」は前項目のコピー・貼り付けと同様、同じ位置に貼り付けされます。

ではこれをやる意味がないのではないかと思われるかもしれませんが、意味はちゃんとあります!

 

違う色で描画すると分かりやすいのですが、線は後から描いた方が上になります。

これを「切り取り」「貼り付け」を行うことで線の前後を入れ替えることができるのです!

クリスタ:オブジェクトツール(切り取り/貼り付け)

表現方法としては大きく変わりますよね。

元の線の太さから算出した太さの修正ができる!

上記の項目での太さ変更は、元の線がどんな太さでも任意の太さに変更するというものでしたが、元の線の太さから少し太くする・細くするといった修正もできます!

「線修正ツール」を選び、「サブツール」のウィンドウから「線幅修正」を選択することで、「ツールプロパティ」で選択した(●を入れた)項目に合った修正が行えます。

線修正ツール:線幅修正

「ツールプロパティ」の「線全体に処理」にチェックを入れていると「線修正ツール」で触れた線全体に、チェックを外していると触れた部分のみに適応されます。

 

また、「ツールプロパティ」の右下にあるスパナのマークを押すことで表示される「サブツール詳細」の「線幅修正」の項目を選択すると「ツールプロパティ」に表示されてなかった項目も選択できるようになります。

線幅修正:サブツール詳細

 

それぞれを選択すると項目名の横に数値の入力欄が表示され、ここで数値の設定ができます。

そしてこの「線修正ツール」で線に触れるたびにその部分の線の幅が設定通りに変更されます。何回も触れれば触れる程、変更されていきますので好みの太さになるまで繰り返し触れてみましょう。

また、「線修正ツール」での修正は触れた線全てに適応されますので、『髪の毛の線全体を修正したい』など複数の線に対しても修正ができるのが便利な点です!

※「ツールプロパティ」の「ブラシサイズ」は「線修正ツール」自体のポインターのサイズです。

指定幅で太らせる

元の線の太さから入力した数値分の太さを足します。最大値は2。

線幅修正:太らせる

※こちらは「ラスターレイヤー」でも使用できます。

指定幅で細らせる

元の線の太さから入力した数値分の太さを減らします。最大値は2。

線幅修正:細らせる

※こちらは「ラスターレイヤー」でも使用できます。

※下の「1ピクセルの線を残す」は「ラスターレイヤー」使用時のみ選択でき、チェックを入れると線を細くし過ぎて線が途切れてしまうのを防いでくれます。1ピクセル、つまり一番細い線を最低限残してくれるのです。

指定倍に拡大

元の線の太さから入力した数値分の倍率に太くします。

つまり、「元の太さ×入力した数値」の太さになります。入力可能範囲は1~10。

線幅修正:拡大

指定倍に縮小

元の線の太さから入力した数値分の倍率に細くします。

つまり、「元の太さ×入力した数値」の太さになります。入力可能範囲は0.1~1。かける数字は1以下なので細くなるというわけですね。

線幅修正:縮小

一定の太さにする

元の線を入力した数値の太さに変えます。入力可能数値は0.01~100。

上記の「ベクター線幅描き直し」と同じような効果ですね。

線幅修正:一定の太さにする

 

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)「ベクターレイヤー」の強い所!

線画の劣化・ぼやけがない!

「ベクターレイヤー」の便利な機能で線の変形やコピー・ペーストがありました。そして補足説明で「選択範囲ツール」を使った方法も描きましたが、この「選択範囲ツール」を使った方法でしたら他のレイヤーでも可能なのです。

しかし、他のレイヤーで変形やコピー・ペーストを繰り返すと、絵自体がぼやけてくるのです。しかし、

「ベクターレイヤー」ではそういった劣化やぼやけが起きません!

↓試しに1本の線を「範囲ツール」を使った方法で拡大変形させてみましょう。

ぼやけ

結果は歴然です。

何回変形や修正を行おうとキレイな線のままです。これが「ベクターレイヤー」の強さなのです!

ぼやけは輪郭をなめらかにするので決してダメなことではありませんが、印刷目的のモノクロ漫画(イラスト)ですと線がくっきりしていた方がキレイですしアナログ原稿の表示に近くなります。

 

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)「ベクターレイヤー」でできないこと…!

これまで個人的に便利だと思った「ベクターレイヤー」の機能を紹介し、「線画」を描く上ではとても役に立つと言ってきたのですが、この「ベクターレイヤー」にはできないこともあるのです。

「塗りつぶし」ができない…!

「ベクターレイヤー」上で「塗りつぶしツール」を使用しようとすると…

ベクターレイヤー:塗りつぶし

このようにポインターが使用不可の表示に変わり使用できません。

線には強い「ベクターレイヤー」ですが、特化し過ぎて面には弱いようです。

ですので塗りつぶしやベタ塗りは「ラスターレイヤー」で行いましょう。

「ラスターレイヤー」とはいわゆる普通のレイヤーと思っていただいていいかなと。無料の描画ソフトなどと同じような描画ができるレイヤー、「ベクターレイヤー」の機能が使えないレイヤーですね。

線画は「ベクターレイヤー」、ベタ塗り・色塗りは「ラスターレイヤー」で行うが一般的な使い方といえるでしょう。

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の特徴:「ベクターレイヤー」紹介まとめ

まだまだCLIP STUDIO PAINTには便利な機能がたくさんあるのですが、私が個人的に便利だなと思う「ベクターレイヤー」の機能を描かせていただきました。

中にはうまく使いこなせないと普通に描き直す方が早いといったこともあるかもしれませんが、特にはみ出した線を一発で消せることと線幅の修正はアナログで描いている方にはかなり魅力的ではないでしょうか。

色々試してみて、創作作業を充実させてもっと絵を楽しんでいただければなと思います◎

 

それではここまで閲覧ありがとうございました!

お疲れ様でした!!

 

ペイントツールのスタンダード【CLIP STUDIO PAINT PRO】

マンガ制作ソフトの最高峰【CLIP STUDIO PAINT EX】