山本電卓のマンガWEBhttps://dentakumanga.com漫画を読んで描いて楽しもう!Mon, 21 Apr 2025 11:20:16 +0000jahourly1https://dentakumanga.com/wp-content/uploads/2024/01/cropped-saitoaikon-32x32.webp山本電卓のマンガWEBhttps://dentakumanga.com3232 クリスタVer.4で投げなわ吸着機能を使う方法!!https://dentakumanga.com/clipstudiopaint40-lassotool-adsorption/Mon, 21 Apr 2025 11:20:15 +0000https://dentakumanga.com/?p=41341

皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。山本電卓と申します。 イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)のVer.4.0から、「投げなわ」系のツールに描画部分に吸着する機能が追 ... ]]>

皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。

イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)のVer.4.0から、「投げなわ」系のツールに描画部分に吸着する機能が追加されました。

今回はこの投げなわ系ツールの吸着機能の設定内容と使い方を紹介させていただきます。

それではよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!


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参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)Ver.4「投げなわ系ツール」の吸着機能とは

投げなわ系ツールを描画部分に沿わせる機能!

投げなわ系ツールは本来フリーハンドで操作するツールなのですが、
クリスタVer.4.0からの吸着機能をONにしますと、レイヤー上の描画部分に沿わせて投げなわ系ツールを操作することができる機能です。

クリスタの投げなわ吸着機能
「投げなわ系」ツールとは

「投げなわ選択」や「シュリンク選択」、「囲って塗る」「投げなわ塗り」、「ごみ選択」ツールなど、フリーハンドで範囲選択した部分を編集するツールを指します。


参考記事

初心者向け!クリスタで使える全初期ツールまとめ!!


ちなみに、選択範囲ツールには初めから吸着機能がONに設定してある「線画に沿って選択」ツールが追加されています。

クリスタ「線画に沿って選択」ツール


その「描画部分」が線画であれば線上に吸着するのですが、画像ですと(全体が描画部分となるので)フチに吸着する形になります。

クリスタの吸着機能(画像)


もし画像の線画上に吸着したい場合は線画の抽出作業を行いましょう。

クリスタで線画を切り抜き(抽出)する7つの方法!!


ちなみに、吸着中の色は吸着させる箇所の色によって変わります。

クリスタ投げなわ吸着の表示色

クリスタVer.4.0以降で利用可能

投げなわ系ツールの吸着機能はVer.4.0からの機能のため、使用するためにはクリスタVer.4.0を購入するか、お手元のクリスタをVer.4.0以降にアップデートする必要があります。

そのため、お手元のクリスタが無期限版(買い切りタイプ)の場合は「アップデートプラン」を契約するか、クリスタVer.4.0への「優待バージョンアップ」を購入する必要があります。

ポイント

クリスタを月額利用で使用している場合は追加料金なしで最新版にアップデートできます。

【クリスタ】アップデートプランの契約方法を紹介します!!

クリスタを無期限Ver.2・3・4に!優待バージョンアップ購入方法!

注意

「優待バージョンアップ」を購入する場合、お手元のクリスタがVer.1.xであれば「Ver.1.x→Ver.2.0」→「Ver.2.0→Ver.3.0」→「Ver.3.0→Ver.4.0」と優待バージョンアップを順番に購入する必要があります。


「アップデートプラン」を契約する場合はお手元のクリスタがVer.1.xでも最新バージョンにアップデートが可能です。

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)で投げなわ系ツールの吸着機能を使う方法!

クリスタで投げなわ系ツールの吸着を使うレイヤーを用意しよう

クリスタで投げなわ系ツールの吸着機能は基本的にレイヤーパレットにて選択中のレイヤーに対して使用します。

クリスタ投げなわ吸着機能(選択中のレイヤー)


また、「参照レイヤー」を設定している場合はどのレイヤーを選択中でも参照レイヤーの描画部分に吸着するようになります。

クリスタ投げなわ吸着機能(参照レイヤー)


この時、複数のレイヤーを参照レイヤーに設定し、吸着させることも可能です。

クリスタ投げなわ吸着機能(複数の参照レイヤー)


参考記事

▶参照レイヤーについて

投げなわ系ツールの吸着に関する設定をしよう!

吸着機能が使える投げなわ系ツールにはツールプロパティもしくはスパナアイコンを選択することで開くサブツール詳細ウィンドウの「投げなわ」カテゴリーに設定項目があります。

クリスタ「投げなわ」設定


こちらで設定を行うことで吸着機能を利用することができるようになります。

「参照レイヤーに吸着」

この項目にチェックを入れることで吸着機能をONにすることができ、下部の設定も可能にます。

クリスタ投げなわ設定「参照レイヤーに吸着」
ポイント

「参照レイヤーに吸着」という名称ですが、先述のように参照レイヤーを設定していない場合は選択中のレイヤーの描画部分に吸着するようになります。


また、「参照レイヤーに吸着」の項目にある目盛り(インジケーター)を上げるほど吸着しやすくなります。

クリスタ投げなわ設定「参照レイヤーに吸着」(インジケーター)
クリスタの投げなわ吸着機能(吸着しにくい例)
ポイント

クリスタでは「インジケーター」と「スライダー」で表示切り替えが可能です。

クリスタ投げなわ設定「参照レイヤーに吸着」(インジケーター表示とスライダー表示)

クリスタのスライダー・インジケーターは切替えできます!

「吸着する動作」

※この項目は後述する「領域作成方法」にて「複数回操作(フリーハンドと折れ線)」を選択している時に効果がでます。

投げなわ系ツールで吸着操作を行う時の動作の種類を「フリーハンドのみ」「折れ線のみ」「すべて」の3種類から選択します。

クリスタ投げなわ設定「吸着する動作」


●「フリーハンドのみ」
その名の通りフリーハンドのドラッグで投げなわ系ツールを操作する時に吸着機能を利用することができます。

クリスタ投げなわ吸着(フリーハンド)
MEMO

後述の「領域作成方法」にて「複数回操作(フリーハンドと折れ線)」を選択しているため、

1度ドラッグを止めた場合でも操作は完了せず、再びドラッグを開始することで吸着作業を再開することができます。

ただし、ドラッグを止めた位置から再開した位置との間は直線で結ばれる形になります。

※先述の「参照レイヤーに吸着」の目盛りを上げていると描画部分に吸着してくれる場合があります。

クリスタ投げなわ吸着(ドラッグの終了位置と再会位置)


●「折れ線のみ」
吸着させたい描画部分上を順番にタッチして折れ線を作成するように投げなわ系ツールを操作することで吸着機能を利用することができます。
この時、操作時の折れ線が吸着したい描画部分から少しはみ出ても最終的には描画部分に合わせた形状になります。

※先述の「参照レイヤーに吸着」の目盛りを下げていると描画部分から離れてしまう場合があります。

クリスタ投げなわ設定「折れ線のみ」
MEMO

「折れ線」操作時には[Shift]を押しながら操作することで水平・垂直方向や45度刻み方向に固定して操作することもできます。


●「すべて」
「フリーハンド」「折れ線」両方の操作を利用することができます。

「ベクターの中心線に吸着」

吸着操作を行う対象がベクターレイヤーの場合、この項目にチェックを入れていることで投げなわ系ツールの吸着位置がベクター中心線になります。

クリスタ投げなわ設定「ベクターの中心線に吸着」
クリスタ投げなわ設定「ベクターの中心線に吸着」(チェックのありなし)


参考記事

クリスタで線画!消しゴムをうまく使うコツはベクター中心線!

「領域作成方法」

こちらは「参照レイヤーに吸着」にチェックが入っていなくても設定・利用可能です。

投げなわ系ツールで吸着操作を行う時の操作方法を「1ストロークで確定」か「複数回操作(フリーハンドと折れ線)」の2種類から選択します。

クリスタ投げなわ設定「領域作成方法」


●「1ストロークで確定」
1回のドラッグ操作(フリーハンド)で吸着作業を行えるようになります。

MEMO

クリスタ上の説明では「1ストロークで確定」を選択している場合は先述の「吸着する操作」の影響は受けないとなっているのですが、手元のクリスタで試したところ、「吸着する操作」にて「折れ線のみ」を選択している場合は吸着機能がなくなるようです。


●「複数回操作(フリーハンドと折れ線)」
先述の「吸着する操作」で選択した吸着作業を行えるようになります

クリスタの投げなわ系ツールで吸着操作をし、確定しよう!

吸着に関する設定できましたら、実際にキャンバス上で投げなわ系ツールを使用して吸着作業を行いましょう。


●「1ストロークで確定」を選択している場合
ドラッグ操作が終われば自動で完了します。
ドラッグの始点と終点が繋がっていない場合は直線で自動で結ばれる形になります。

クリスタ投げなわ設定「1ストロークで確定」
※画像は「投げなわ塗り」ツールの場合


「複数回操作(フリーハンドと折れ線)」を選択している場合
吸着作業の始点と終点を結ぶことで吸着作業を完了することができます。

クリスタ投げなわ設定「複数回操作(フリーハンドと折れ線)」
※画像は「投げなわ塗り」ツールの場合


それ以外にもダブルクリック、[Enter]キー、キャンバスウィンドウ外をタッチするといった操作で吸着作業を完了させることができます。
この時、始点と終点が繋がっていない場合は「1ストロークで確定」と同様に直線で自動で結ばれる形になります。

MEMO

ダブルクリックでの完了操作は環境設定「ツール」カテゴリーの「図形の作成をダブルクリックやダブルタップで確定する」にチェックが入っている場合に利用できます。

初心者に知ってほしいクリスタの環境設定23選!!


操作が完了すればそのツールに合った効果が実行されます。

【補足】投げなわ系ツールの取り消し操作

「領域作成方法」にて「複数回操作(フリーハンドと折れ線)」を選択している場合、操作中に右クリック2本指タップ(初期設定)をすることで「取り消し」を行って1つ前の状態に戻すことができます。

クリスタ投げなわ吸着の取り消し操作
MEMO

2指タップによる「取り消し」は環境設定「タッチジェスチャー」カテゴリーの「2本指でタップ」にて「取り消し」が設定されている場合に利用できます。

初心者に知ってほしいクリスタの環境設定23選!!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)での吸着機能に関する補足

投げなわの吸着がズレてしまう場合

実際にクリスタで投げなわ吸着機能を利用するとうまく吸着できない場合があります。

そういった場合は「参照レイヤーに吸着」の目盛りを最大(※)にし、「折れ線」で操作するとキレイに吸着しやすくなるなるかと思います。

※初期設定では目盛り最大=最大値ではありません。

クリスタ投げなわ設定(おすすめ)

吸着する位置に関して

クリスタVer.4.0から追加された投げなわ系ツールの吸着機能は描画部分の少し内側に吸着されます。

クリスタ投げなわ吸着の吸着位置


また、線上を吸着する場合でも操作開始位置によって吸着位置が変わります

※「ベクターの中心線に吸着」にチェックを入れた状態でベクターレイヤーの線に対して使用した場合はしっかり線の中心に吸着させることができます。

クリスタ投げなわ吸着(線画での吸着位置の違い)


そのため、線画の内側にまで届く位置まで範囲選択し、色を塗って線との隙間をなくすといった使用方法が一般的かなと思われます。

クリスタ投げなわ吸着で塗りつぶし


これらの仕様を理解した上で吸着機能を利用しましょう。

ポイント

描画部分のフチにピッタリ合わせたい場合は「シュリンク選択」ツールを使用しましょう。

クリスタのシュリンク選択ツール

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の投げなわ吸着機能を活用しよう!

クリスタVer.4.0から追加された吸着機能によって、投げなわ系ツールがより扱いやすくなりました。

また、自動選択などとは違い自身で操作を行うのである程度の調整も可能なのが利点ですね。

制作でよく投げなわ系ツールを使用する方はぜひ吸着機能もご利用ください◎


それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!


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参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!


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クリスタで宝石・ドット絵表現!水晶フィルターの使い方!!https://dentakumanga.com/clipstudiopaint-filter-crystal/Sun, 13 Apr 2025 11:40:15 +0000https://dentakumanga.com/?p=41304

皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。山本電卓と申します。 イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)のVer.4.0からフィルター機能に「水晶」が追加されました。 今回はこ ... ]]>

皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。

イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)のVer.4.0からフィルター機能に「水晶」が追加されました。

今回はこの「水晶フィルター」機能の使い方・設定内容を紹介させていただきますのでよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!


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困った時は:クリスタのウィンドウ・アイコン・項目がない時の見つけ方!!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)のフィルター機能とは

クリスタのフィルター機能の基本的な使い方・仕様は以下の記事で紹介していますので参考にしていただければと思います。

クリスタ:フィルターの使い方と仕様!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の水晶フィルターとは

クリスタで画像を結晶や宝石のような表示に変換できるフィルター機能!

クリスタの水晶フィルターは数あるフィルター機能の1つです。
クリスタに読み込んだ画像や絵を結晶・宝石やステンドグラスのような表現に変換できます。

クリスタの水晶フィルター


また、その変換具合も各設定項目の入力値によって調整することができます。

注意

使用する画像やイラストは自身が著作権を所有しているもの、もしくは著作権を所有している方から許諾を得ているものにしましょう。

無断で他人の画像やイラストを使用・加工するのは著作権違反です。

水晶フィルターが使えるのはクリスタVer.4.0以降

今回紹介する「水晶フィルター」はVer.4.0からの機能のため、使用するためにはクリスタVer.4.0を購入するか、お手元のクリスタをVer.4.0以降にアップデートする必要があります。

そのため、お手元のクリスタが無期限版(買い切りタイプ)の場合は「アップデートプラン」を契約するか、クリスタVer.4.0への「優待バージョンアップ」を購入する必要があります。

ポイント

クリスタを月額利用で使用している場合は追加料金なしで最新版にアップデートできます。

【クリスタ】アップデートプランの契約方法を紹介します!!

クリスタを無期限Ver.2・3・4に!優待バージョンアップ購入方法!

注意

「優待バージョンアップ」を購入する場合、お手元のクリスタがVer.1.xであれば「Ver.1.x→Ver.2.0」→「Ver.2.0→Ver.3.0」→「Ver.3.0→Ver.4.0」と優待バージョンアップを順番に購入する必要があります。


「アップデートプラン」を契約する場合はお手元のクリスタがVer.1.xでも最新バージョンにアップデートが可能です。

クリスタ「水晶」フィルターの利用方法!

困った時は:クリスタのウィンドウ・アイコン・項目がない時の見つけ方!!

「水晶」フィルターの利用条件

●ラスターレイヤー・レイヤーマスク・選択範囲レイヤーにて利用可能
「水晶」フィルターはラスターレイヤーとレイヤーマスク、そして選択範囲レイヤーにて利用可能です。


参考記事

クリスタのフィルターはレイヤーマスクにも使用できます!


●全ての「表現色」で利用可能
クリスタの「水晶」フィルターはレイヤーの表現色が「カラー」「グレー」「モノクロ」のいずれで合っても利用することが可能です。

クリスタのレイヤープロパティ(表現色)

クリスタのフィルターメニューから「水晶」を選択しよう!

クリスタのレイヤーパレットにて対象のレイヤーを選択している状態で
CLIP STUDIO PAINT画面上部「フィルター」から「効果」→「水晶」と選択しましょう。

クリスタのフィルターメニュー「水晶」


すると以下の設定ウィンドウが開きますのでここで目的の表現に合うように各項目の数値を入力・調整して「OK」を押すことで選択中のレイヤーを変換することができます。

※キャンバスサイズ・解像度によっては変換に数秒かかる場合があります。

クリスタ水晶フィルター設定ウィンドウ

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)水晶フィルターの設定項目の意味

ポイント

クリスタのフィルター設定ウィンドウにて「プレビュー」にチェックを入れておけば設定内容を変更した際にすぐその変化を画面上で確認できるようになります。

※初期状態で既にチェックが入っています。

クリスタ水晶フィルター設定「プレビュー」

クリスタの水晶フィルター設定:「×」印

水晶フィルターの設定中、変換させる画像上に「×」印が表示されます。

クリスタ水晶フィルター設定「×」印


この「×」印はドラッグ移動させることができ、その移動によって変換具合を変えることができます。

クリスタ水晶フィルター設定「×」印の移動


基本的に初期位置で問題ないかと思いますが、変換内容に変化を加えたい時には「×」印を動かしてみましょう。

クリスタの水晶フィルター設定:セルの大きさ

クリスタ水晶フィルター設定「セルの大きさ」


「水晶」フィルターの特徴である結晶表現部分(セル)の大きさを「2.0」~「300.0」の数値で設定します。
数値が大きいほどセルが大きくなります。
(初期値は「20.0」です)

クリスタ水晶フィルター設定「セルの大きさ」(数値の違い)

クリスタの水晶フィルター設定:セルのばらつき

クリスタ水晶フィルター設定「セルのばらつき」


結晶表現部分(セル)の形状や配置のばらつき具合を「0」~「100」の数値で設定します。
数値が大きいほどセルの形状や配置のばらつき具合が大きくなり、小さいほどセルが正方形に近付き、規則的な配置に近付きます。
(初期値は「100」です)

クリスタ水晶フィルター設定「セルのばらつき」(数値の違い)


この時、数値が「0」になると完全にセルが正方形になり、並びもキレイになります。

クリスタ水晶フィルター設定「セルのばらつき」(数値:0)

クリスタの水晶フィルター設定:タイリング

クリスタには、1つの画像素材を上下左右に連続で並べてキャンバス全体に表示させる「タイリング」という機能があります。

クリスタのタイリング機能


参考記事

クリスタのタイリングで柄パターン素材を自作する方法!!


「水晶」フィルター設定の「タイリング」にチェックを入れてフィルター変換を実行することで、変換した画像にタイリング設定した時でも画像同士の繋がりが滑らかになるようになります。

クリスタ水晶フィルター設定「タイリング」


●「タイリング」にチェックを入れずに変換した画像をタイリングした場合

クリスタ水晶フィルター設定「タイリング」チェックなし


●「タイリング」にチェックを入れて変換した画像をタイリングした場合

クリスタ水晶フィルター設定「タイリング」チェックあり

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)で水晶フィルターの使用例

宝石表現

水晶フィルターと合成モードを組み合わせることで宝石のような表現を作成することができます。

クリスタ水晶フィルターで宝石表現


関連記事

クリスタの合成モードを簡単な言葉で説明します!!

ステンドグラス表現

イラストに水晶フィルターを使用して窓枠を重ねることで簡単にステンドグラスを作成することができます。

クリスタ水晶フィルターでステンドグラス表現


また、窓枠は対称定規を使用すると幾何学的な窓枠を作成することもできます。

クリスタ水晶フィルターでステンドグラス表現

ばらつきのあるタイル表現

規則的な模様に「セルの大きさ」の数値を上げた水晶フィルターを使用することで「ばらつきのあるタイル柄」を作成することができます。

クリスタ水晶フィルターでタイル表現

ドット絵風表現

「セルの大きさ」の数値を小さく、「セルのばらつき」を「0」することで昔のゲーム画面のようなドット絵風の表現に変換することができます。

クリスタ水晶フィルターでドット絵表現
MEMO

似た機能として「モザイクフィルター」もあります。

※ただし、こちらはぼかし効果も含まれます。

クリスタのモザイクフィルターでドット絵表現

クリスタでモザイク作成!モザイクフィルターの使い方!!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の水晶フィルターで宝石・ブロック表現を作成してみよう!

クリスタVer.4.0から追加された「水晶フィルター」は2つの設定項目だけで気軽に画像の表示を変換することができます。

ドット絵風のように少しだけ変換を加える表現から大胆に変換する表現までできますのでお好みの表現方法をお試しください◎


それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!


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参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!


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クリスタでキラキラぼかし!レンズぼかしフィルターの使い方!!https://dentakumanga.com/clipstudiopaint-filter-lensblur/Mon, 07 Apr 2025 17:29:52 +0000https://dentakumanga.com/?p=41223

皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。山本電卓と申します。 イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)のVer.4.0からフィルター機能に「レンズぼかし」が追加されました。 ... ]]>

皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。

イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)のVer.4.0からフィルター機能に「レンズぼかし」が追加されました。

今回はこの「レンズぼかしフィルター」機能の使い方・設定内容を紹介させていただきますのでよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!


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参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)のフィルター機能とは

クリスタのフィルター機能の基本的な使い方・仕様は以下の記事で紹介していますので参考にしていただければと思います。

クリスタ:フィルターの使い方と仕様!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)のレンズぼかしフィルターとは

クリスタで画像にキラキラ効果のあるぼかしを入れるフィルター機能!

クリスタのレンズぼかしフィルターは数あるフィルター機能の1つです。
クリスタに読み込んだ画像や絵にキラキラした輝き効果のあるぼかし表現に変換できます。

クリスタ「レンズぼかし」フィルター


また、その変換具合も各設定項目の入力値によって調整することができます。


ちなみに、この「レンズぼかし」フィルターの輝き効果は複雑な(細かい)部分の方が分かりやすく出ます

クリスタ「レンズぼかし」フィルター(輝き効果)
注意

使用する画像やイラストは自身が著作権を所有しているもの、もしくは著作権を所有している方から許諾を得ているものにしましょう。

無断で他人の画像やイラストを使用・加工するのは著作権違反です。

レンズぼかしフィルターが使えるのはクリスタVer.4.0以降

今回紹介する「レンズぼかしフィルター」はVer.4.0からの機能のため、使用するためにはクリスタVer.4.0を購入するか、お手元のクリスタをVer.4.0以降にアップデートする必要があります。

そのため、お手元のクリスタが無期限版(買い切りタイプ)の場合は「アップデートプラン」を契約するか、クリスタVer.4.0への「優待バージョンアップ」を購入する必要があります。

ポイント

クリスタを月額利用で使用している場合は追加料金なしで最新版にアップデートできます。

【クリスタ】アップデートプランの契約方法を紹介します!!

クリスタを無期限Ver.2・3・4に!優待バージョンアップ購入方法!

注意

「優待バージョンアップ」を購入する場合、お手元のクリスタがVer.1.xであれば「Ver.1.x→Ver.2.0」→「Ver.2.0→Ver.3.0」→「Ver.3.0→Ver.4.0」と優待バージョンアップを順番に購入する必要があります。


「アップデートプラン」を契約する場合はお手元のクリスタがVer.1.xでも最新バージョンにアップデートが可能です。

クリスタ「レンズぼかし」フィルターの利用方法!

困った時は:クリスタのウィンドウ・アイコン・項目がない時の見つけ方!!

「レンズぼかし」フィルターの利用条件

●ラスターレイヤー・レイヤーマスク・選択範囲レイヤーにて利用可能
「レンズぼかし」フィルターはラスターレイヤーとレイヤーマスク、そして選択範囲レイヤーにて利用可能です。

関連記事

クリスタのフィルターはレイヤーマスクにも使用できます!


●「表現色」は「カラー」もしくは「グレー
クリスタの「レンズぼかし」フィルターを使用するにはレイヤーの表現色が「カラー」もしくは「グレー」である必要があります。

クリスタのレイヤープロパティ(表現色)

クリスタのフィルターメニューから「レンズぼかし」を選択しよう!

クリスタのレイヤーパレットにて対象のレイヤーを選択している状態で
CLIP STUDIO PAINT画面上部「フィルター」から「ぼかし」→「レンズぼかし」と選択しましょう。

クリスタフィルターメニュー「レンズぼかし」


すると以下の設定ウィンドウが開きますのでここで目的の表現に合うように各項目の数値や項目を入力・調整して「OK」を押すことで選択中のレイヤーを変換することができます。

※キャンバスサイズ・解像度によっては変換に数秒かかる場合があります。

クリスタ「レンズぼかし」フィルター設定画面

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)レンズぼかしフィルターの設定項目の意味

ポイント

クリスタのフィルター設定ウィンドウにて「プレビュー」にチェックを入れておけば設定内容を変更した際にすぐその変化を画面上で確認できるようになります。

※初期状態で既にチェックが入っています。

クリスタのレンズぼかしフィルター「プレビュー」

クリスタのレンズぼかしフィルター設定:ぼかす範囲

クリスタのレンズぼかしフィルター「ぼかす範囲」


クリスタの「レンズぼかし」フィルターの特徴であるキラキラ部分の大きさを「1.00」~「100.00」の数値で設定します。
数値が大きいほどサイズが大きくなり、ぼかし効果も強くなります。
(初期値は「20.00」です)

※「1.00」では全くぼかしがかかっていない状態になります。

クリスタのレンズぼかしフィルター「ぼかす範囲」

クリスタのレンズぼかしフィルター設定:ハイライトの形状

クリスタのレンズぼかしフィルター「ハイライトの形状」


レンズぼかしのキラキラ部分(ハイライト)の形を「三角形」~「八角形」まで選択できます。
(初期設定は「六角形」です)

クリスタのレンズぼかしフィルター「ハイライトの形状」

クリスタのレンズぼかしフィルター設定:ハイライトの強調

クリスタのレンズぼかしフィルター「ハイライトの強調」


レンズぼかしのキラキラ部分(ハイライト)の明るさを「0.00」~「100.00」の数値で設定します。
数値が大きいほど明るく、くっきりとした表示になります。
(初期値は「20.00」です)

※「0.00」ではハイライトが表示されなくなります。

クリスタのレンズぼかしフィルター「ハイライトの強調」

クリスタのレンズぼかしフィルター設定:ハイライトの丸み

クリスタのレンズぼかしフィルター「ハイライトの丸み」


レンズぼかしのキラキラ部分(ハイライト)の辺の丸みを「0.00」~「100.00」の数値で設定します。
数値が大きいほど辺が丸くなります。
(初期値は「0.00」です)

クリスタのレンズぼかしフィルター「ハイライトの丸み」


この時、数値を「100.00」にすると完全な円になります。

クリスタのレンズぼかしフィルター「ハイライトの丸み」(100)

クリスタのレンズぼかしフィルター設定:ハイライトの回転

クリスタのレンズぼかしフィルター「ハイライトの回転」


レンズぼかしのキラキラ部分(ハイライト)の角度を「-180(度)」~「180(度)」の数値で設定します。
「-」数値が左回転、「+」数値が右回転で数値の角度分傾いていきます。
(初期値は「0」です)

クリスタのレンズぼかしフィルター「ハイライトの回転」

【補足】フィルターギャラリー・効果でもレンズぼかしは利用可能

「レンズぼかし」フィルターは「フィルター」メニューの「フィルターギャラリー」シンプルモードの「効果」からでも利用することができます。

●「フィルターギャラリー」

クリスタのフォルダーギャラリー「レンズぼかし」


●シンプルモード「効果」

クリスタシンプルモードの効果「レンズぼかし」


「フィルターギャラリー」「効果」に関しては以下の記事を参考にしていただければと思います。

クリスタ「効果」「フィルターギャラリー」機能の使い方!!


ただし、ここでのレンズぼかしの設定項目は「ぼかす範囲」「ハイライトの形状」「ハイライトの強調」の3つのみと少し簡易的になっています。

また、「ハイライトの形状」は「円形」と「六角形」の2種類から選択する形になります。

クリスタのフィルターギャラリー「レンズぼかし」(ハイライトの形状)
クリスタのレンズぼかしフィルター「ハイライトの形状」(円形・六角形)

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)でレンズぼかしフィルターの使用例

写真の背景ぼかし表現

背景をレンズぼかしでぼかすことで人物にピントの合った写真のような表現ができます。

クリスタのレンズぼかしフィルター(背景をぼかす)

輝きの表現

レンズぼかしの特徴はハイライトのキラキラした部分を表現できる点ですので、水面のキラキラした表現を作成することもできます。

クリスタのレンズぼかしフィルター(水面)


また、レンズぼかしフィルターを実行したレイヤーの合成モードを「覆い焼き(発光)」などに設定し、元の画像の上に配置することでより光の効果を強調することもできます。

クリスタのレンズぼかしフィルター(水面の光)


参考記事

クリスタの合成モードを簡単な言葉で説明します!!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)のレンズぼかしフィルターで輝きのあるぼかし表現をしてみよう!

クリスタには他にも様々なぼかし効果のあるフィルターがありますが、クリスタVer.4.0から追加された「レンズぼかし」は今回紹介したようにキラキラした輝き表現ができるのが特徴です。

他のぼかしフィルターではできない表現ですので輝きのあるぼかし表現をしたい時はこの「レンズぼかし」フィルターをぜひご利用ください◎


それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!


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クリスタのスナップ機能で絵や線を揃える方法!【Ver.4~】https://dentakumanga.com/clipstudiopaint40-snap/Tue, 01 Apr 2025 18:00:41 +0000https://dentakumanga.com/?p=41121

皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。山本電卓と申します。 イラスト・マンガ制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)のVer.4.0が公開され、「スナップ機能」が大きく拡張されました。 ... ]]>

皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。

イラスト・マンガ制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)のVer.4.0が公開され、「スナップ機能」が大きく拡張されました。

これによって絵の配置や調整がより便利になりましたので今回はその使い方を紹介させていただきます。

それではよろしくお願いいたします
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参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の新しいスナップ機能とは

Ver.3以前のクリスタにおける「スナップ」とは、ペンツールや図形ツールなどの描画ツールを定規やガイド線に沿わせる操作ができる機能や、

クリスタの定規ツール


3D素材の配置を別の3D素材の位置に合わせたり、決まった角度で回転させることを指していました。

クリスタの3Dプリミティブ(位置をスナップ)


しかし、Ver.4以降のクリスタでは、絵やテキストといったオブジェクトや、線を構成させている制御点などをガイド線だけでなく別のオブジェクト・制御点の位置に合わせたり沿わせる操作も可能になりました。

クリスタ4.0スナップ機能


これは別レイヤーにある対象に対してもスナップが可能になっています。

クリスタ4.0のスナップ機能(別レイヤー)
ポイント

Ver.4.0からの新しいスナップ機能を使用したい場合、

Ver.3以下のダウンロード・パッケージ版クリスタ(無期限版)をご使用の方は「アップデートプラン」の契約か、「優待バージョンアップ」を購入してVer.4.0にバージョンアップする必要があります。

【クリスタ】アップデートプランの契約方法を紹介します!!

クリスタを無期限Ver.2・3・4に!優待バージョンアップ購入方法!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)Ver.4以降でスナップ機能を利用する条件

クリスタ表示メニューの「スナップ」で各項目をONにしよう!

クリスタVer.4から、「表示」メニューに「スナップ」が追加されました。

クリスタ表示メニュー「スナップ」


この項目にて、既にチェックがある項目はON状態を表しており、チェックの付いていない項目ではその項目を選択することでチェックの付いたON状態に切り替えることができます。

※逆にON状態の項目を選択することでOFF状態に切り替えることもできます。


クリスタVer.4で新しく追加されたスナップ機能を利用するには、

「キャンバス・基本枠にスナップ」
「キャンバス・基本枠はコマ枠のみスナップする」
「オブジェクト同士のスナップ」
「制御点同士のスナップ」

をON状態にする必要があります。

この「スナップ」の項目上では「基本枠」しか記載がありませんが、「製本(仕上がり)サイズ」や「裁ち落とし枠」に対してもスナップが可能です。

漫画原稿「裁ち落とし枠」「製本(仕上がり)サイズ」「基本枠」
注意

「キャンバス・基本枠にスナップ」と「キャンバス・基本枠はコマ枠のみスナップする」両方をON状態にしますと「キャンバス・基本枠はコマ枠のみスナップする」の方が優先されますのでコマ枠以外のものもキャンバスや基本枠にスナップさせたい場合は「キャンバス・基本枠はコマ枠のみスナップする」をOFF状態にしましょう。


また、「スナップ中にガイドを表示」もON状態にしておくことでスナップの状態をオレンジ色の線で確認できます。

※スナップの線が非表示でもスナップの機能は有効です。

※スナップの線が表示されているのは操作中のみです。操作が終わればスナップの線は消えます。

クリスタ「スナップ」(スナップ中にガイドを表示)
クリスタ「スナップ」(スナップ中にガイドを表示)


ちなみに、この「スナップ」設定を1度変更すれば後に作成するキャンバスには同じ設定が適用されますが、設定を変更する前に開いていたキャンバスではキャンバスを開いた時の「スナップ」設定が適用されています。

MEMO

Ver.3以前にて「表示」メニューにあったスナップに関する項目もこの「スナップ」の中に入っています。

クリスタ4.0での定規・グリッドに関する


その時々によってスナップ機能のON・OFFを切り替えて使用したい場合はショートカットを設定するといいでしょう。

クリスタのショートカット(スナップ)


参考記事

クリスタでショートカットを設定して作業効率を上げよう!

クリスタVer.4以降のスナップ機能を利用できる手段

クリスタVer.4で追加されたスナップ機能を利用できる手段は主に以下の3パターンです。

◆スナップしたい対象物をオブジェクトツールで操作する


変形機能を使用する(パペット変形は除く)


◆設定に「補正」カテゴリーがあるツールを使用する


ちなみにクリスタのオブジェクトツールで操作できるもの(オブジェクト)には以下のようなものがあります。

画像素材・ベクター線・制御点(ベジェ曲線の方向点、通過点含む)・テキストレイヤー・ガイド線・フキダシレイヤー・定規(平行線定規・パース定規を除く)


※平行線定規をオブジェクトツールで選択した時にも「表示メニューに従いスナップ」の項目があるのですが、手元のクリスタで試したところ利用できるスナップを確認できませんでした。

ポイント

上記のように、ラスターレイヤーはVer.4以降のスナップ機能の対象になっていませんが、変形機能や「レイヤーの変換」で画像素材レイヤーに変換することで利用可能になります。

クリスタ「補正」カテゴリーの「表示メニューに従いスナップ」にチェックを入れよう!

先述の3つのパターンの操作中、ツールプロパティもしくはサブツール詳細ウィンドウ「補正」カテゴリーに
表示メニューに従いスナップ」という項目があます。

クリスタ4.0「表示メニューに従いスナップ」


こちらのチェックを入れることで前項で紹介した「表示」メニューの「スナップ」で設定した内容のスナップが利用できるようになります。

MEMO

この仕様変更により、Ver.3以前のツールの「補正」カテゴリーにあった「スナップ」や「スナップ可能」が「表示メニューに従いスナップ」という名称に変更されています。


※オブジェクトツールでコマ枠フォルダーを選択した時の設定項目である「スナップ」は「選択したコマ枠に描画をスナップ」に変更されており、別で「表示メニューに従いスナップ」も追加されています。


※定規をオブジェクトツールで選択した時の「スナップ」は「選択した定規に描画をスナップ」に変更されており、別で「表示メニューに従いスナップ」も追加されています。

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)Ver.4以降のスナップ機能の内容

ポイント

以下で紹介するクリスタVer.4以降のスナップ機能の内、設定に「補正」カテゴリーがあるツールを使用する場合に利用できるのは『キャンバスやガイド線・基本枠・製本サイズ・裁ち落としに合わせる』のみです。


そのため、基本的にはオブジェクトツールで操作する、もしくは変形時での操作がメインとなります。

オブジェクトを合わせる

端や中央を合わせる

キャンバス上にあるオブジェクトをオブジェクトツールで移動させる際に、別のオブジェクトやキャンバス・ガイド線の端や中央に合わせることができます。


●「端に合わせる」

クリスタ4.0スナップ機能(オブジェクトとの端に合わせる)


●「中央に合わせる」

クリスタ4.0スナップ機能(オブジェクトの中央に合わせる)
MEMO

「テキスト」の場合はハンドルではなくハンドルの内側に表示されている枠がスナップ対象です。

クリスタ4.0スナップ機能(テキストのスナップ)

幅や高さを合わせる

キャンバス上にあるオブジェクトをオブジェクトツールや変形機能で変形させる際に、別のオブジェクトの幅や高さに合わせることができます。

この時、「幅」の場合は変形中オブジェクトの左右にある別のオブジェクトに合わす形になり、

クリスタ4.0スナップ機能(幅を合わせる)


「高さ」の場合は変形中オブジェクトの上下にある別のオブジェクトに合わす形になります。

クリスタ4.0スナップ機能(高さを合わせる)
注意

「幅」は上下、「高さ」は左右にある別のオブジェクトに合わせることができません。


つまり、「幅」の場合は左右、「高さ」の場合は上下にあるオブジェクトに対してでないとスナップできない仕様のようです。

オブジェクト同士やキャンバス・ガイド線などとの間隔を合わせる

キャンバス上にあるオブジェクトをオブジェクトツールや変形機能で移動させる際に、別のオブジェクトやガイド線・キャンバスなど3つ以上の要素がある場合、それらとの間隔が等しくなる位置に合わせることができます。

クリスタ4.0スナップ機能(間隔を合わせる)

【補足】選択範囲を使用した変形の場合は選択範囲のサイズでスナップする

選択範囲で囲ったオブジェクトを変形機能で変形・移動する場合、幅・高さ・間隔は選択範囲のサイズにスナップさせる形になります。

クリスタ4.0スナップ機能(選択範囲×変形で間隔を合わせる)

制御点・ハンドルを合わせる

ベクター線をオブジェクトツールや制御点ツールで選択した際に表示される「〇」を「制御点」と呼びます。
また、ベジェ曲線を構成する「方向点」「通過点」も「制御点」の一種です。

クリスタベクター線の制御点・通過点・方向点


そしてベクター線や画像素材、テキストなどをオブジェクトツールで選択した際に表示される青い「〇」や変形機能(パペット変形以外)を利用中に表示される「□」を「ハンドル」と呼びます。

クリスタのオブジェクトツール・変形の「ハンドル」


これらの「制御点」や「ハンドル」の位置を個別、もしくは複数選択して移動する際、別の制御点やオブジェクト・キャンバス・ガイド線の端や中心点に合わせることができます。

クリスタ4.0スナップ機能(制御点・ハンドルのスナップ)

定規に合わせる

クリスタではキャンバス(レイヤー)上に描画ツールをスナップできる「定規」を設置することができます。

クリスタ特殊定規(平行線)を利用した描画
※画像は「平行線定規」


参考記事

クリスタ定規ツールの種類と使い方・効果を紹介します!!

クリスタ定規がうまく使えない時は仕様を確認しよう!!


このキャンバス(レイヤー)上に設置した定規にオブジェクトや制御点を合わせることができます。

ポイント

定規に関するスナップ機能は「表示」メニュー「スナップ」の定規に関するスナップ設定もON(チェックが入っている)状態にしておく必要があります。

クリスタ表示メニュー「スナップ」(定規にスナップ・特殊定規にスナップ)


また、定規は設定によっては設置したレイヤーを選択した時にしか表示されない場合があります。

別のレイヤーにある定規にスナップしたい場合は定規の表示設定を「すべてのレイヤーで表示」にしておきましょう。

クリスタ定規アイコンの変更

定規に直接合わせる

ポイント

こちらの操作は、パース定規や平行線定規、対称定規などキャンバス全体に影響を与える定規では利用できません

●特殊定規以外の場合
オブジェクトツールで各オブジェクトを操作時・変形機能の使用時・制御点を操作時にオブジェクト全体や制御点・ハンドルを定規の位置に合わせることができます。

クリスタ4.0スナップ機能(定規にスナップ)


●特殊定規の場合(※)
オブジェクトツールで制御点を操作時に定規の端や定規の形状に沿った位置に合わせることができます。

クリスタ4.0スナップ機能(特殊定規にスナップ)


「定規の形状に沿った位置」は画像のように定規から少し離れた位置になるようで、場所も1箇所のみのようです。

※「特殊定規」とは平行線定規・平行曲線定規・放射線定規・放射曲線定規・同心円定規を指します。

定規の方向に合わせる

オブジェクトツールで各オブジェクトを操作時・変形機能の使用時・制御点を操作時にオブジェクト全体や制御点・ハンドルを定規の方向に合わせることができます。

パース定規に合わせる

変形時のハンドルや制御点を移動する場合、パース定規の消失点の方向に合わせることができます。
これにより、壁や床の柄が描かれた画像素材などをパースに合わせて設置することができます。

※変形機能では「自由変形」「ゆがみ」「メッシュ」などハンドルを個別に動かせる変形の時に利用できます。

クリスタ4.0スナップ機能(パース定規にスナップ)

平行線定規に合わせる

オブジェクトツールで各オブジェクトや制御点を操作時・変形機能の使用時に回転させることで平行線定規と同じ角度、もしくは平行線定規に対して垂直の角度に合わせることができます。

※操作するオブジェクトによっては「平行線定規に対して垂直の角度に合わせる」が利用できない場合があります。

クリスタ4.0スナップ機能(平行定規にスナップ)

【補足】定規に合わせるのは「ハンドル」部分

定規に合わせるのは「ハンドル」部分になります。
対象オブジェクトの辺ではないので注意しましょう。

クリスタ4.0スナップ機能(定規にハンドルをスナップ)

「対称定規」での制御点操作

ベクターレイヤーにて対称定規を使用して描画を行った場合、その線をオブジェクトツールで制御点を移動させると対称となる他の線の制御点も同じように合わせて移動することができます。

クリスタ4.0スナップ機能(対称定規にハンドルをスナップ)


また、制御点ツールを使用する場合は移動以外の編集も反映されます。

クリスタ4.0スナップ機能(対称定規にハンドルをスナップ)で制御点を削除


こちらは対称数が増えても同じです。

クリスタ4.0スナップ機能(対称定規にハンドルをスナップ)
MEMO

Ver.3以前では、線の移動のみ、ベクター線つまみツールにて似た操作が可能です。

キャンバスやグリッド・ガイド線・基本枠・製本サイズ・裁ち落としに合わせる

クリスタVer.4のスナップ機能に対応可能なオブジェクトや制御点・ハンドルをオブジェクトツールで操作する場合、キャンバス・グリッド・ガイド線・基本枠(内枠)製本(仕上がり)サイズ・裁ち落とし線の端や中央に合わせることができます。

クリスタ4.0スナップ機能(ハンドルをガイド線にスナップ)
ポイント

グリッドに関するスナップ機能は「表示」メニュー「スナップ」の「グリッドにスナップ」もON(チェックが入っている)状態にしておく必要があります。

クリスタ「スナップ」(グリッドにスナップ)


これにより、オブジェクトツールでコマ枠を裁ち落とし線にピッタリ合う位置まで広げることもできるようになります。

クリスタ4.0スナップ機能(コマ枠をガイド線にスナップ)


また、「補正」カテゴリーにて「表示メニューに従いスナップ」にチェックが入っているツールの内、図形作成操作を行うツール(※)を使用する際に、キャンバス・グリッド・ガイド線・基本枠(内枠)・製本(仕上がり)サイズ・裁ち落とし線に沿うように描画・設置することができます。

クリスタ4.0スナップ機能(図形をガイド線にスナップ)


また、「中央から開始」にチェックが入っている場合は図形を作成する中心点(始点)もスナップさせることができます。

クリスタ4.0スナップ機能(中央から開始の図形をガイド線にスナップ)


しかし手元のクリスタで試したところ、「中央から開始」で操作をする場合、キャンバス・グリッド・ガイド線・基本枠(内枠)・製本(仕上がり)サイズ・裁ち落とし線にスナップするのは上下もしくは左右方向でスナップできる対象に挟まれている場合のみスナップが可能なようです。

クリスタ4.0スナップ機能(中央から開始の図形をガイド線にスナップ)(上下もしくは左右方向でスナップできる対象に挟まれているある場合)


操作が難しい場合は描画後にオブジェクトツールや変形機能でスナップさせるのも1つの方法かなと思います。

ポイント

※「図形作成操作を行うツール」とは図形ツール(「直線」「曲線」を除く)、選択範囲ツール(長方形・楕円・折れ線)、集中線・フラッシュツール、流線ツール、フキダシツール、コマ枠ツール、曲線・図形・ガイド定規などです。

【補足】スナップ以外の揃えるCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)機能

クリスタVer.2から「整列・分布パレット」が追加され、こちらでキャンバス・選択範囲・ガイド線・オブジェクトを基準に端や中央、等間隔に揃えることはできます。

クリスタの整列・分布パレット

クリスタの整列・分布パレットで絵をキレイに配置しよう!!【Ver.2.0】

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)Ver.4のスナップ機能でキレイな配置にしょう!

クリスタVer.4から追加されたスナップ機能を使用することで、今まで目視で絵や線の位置を揃えていたものをピッタリ合わせることができるようになりました。

絵を描くという作業よりも背景や柄の配置といった編集作業寄りの機能ですが、イラスト・漫画・アニメーション制作などの多くの場面で活躍してくれる機能だと思いますのでぜひご利用ください◎


それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!


▼イラスト・簡単な漫画なら【CLIP STUDIO PAINT PRO】

CLIP STUDIO PAINT PRO

▼本格的な漫画・アニメーション制作なら【CLIP STUDIO PAINT EX】

CLIP STUDIO PAINT EX

参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!


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▶パルミーについて詳しく見る


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イラストを折り曲げる!クリスタのパペット変形の使い方!!https://dentakumanga.com/clipstudiopaint-deformation-puppet/Sat, 22 Mar 2025 17:14:01 +0000https://dentakumanga.com/?p=41006

皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。山本電卓と申します。 イラスト・マンガ制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)のVer.4.0が公開され、変形機能に「パペット変形」が追加されました ... ]]>

皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。

イラスト・マンガ制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)のVer.4.0が公開され、変形機能に「パペット変形」が追加されました。

今回はこのパペット変形の使い方を紹介させていただきますのでよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!


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困った時は:クリスタのウィンドウ・アイコン・項目がない時の見つけ方!!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の「パペット変形」とは

クリスタのパペット変形とは、キャンバス上の絵に表示されたメッシュ上に「ピン」を設置し、その「ピン」をドラッグ移動することで絵を折り曲げたり伸ばしたりするような変形をすることができる機能です。

クリスタのパペット変形


このパペット変形を利用して完成済みのイラストの部分的な角度調整差分を編集・作成することができます。

クリスタのパペット変形による調整


また、少しずつ変化する絵を繋げるアニメーションのセル画制作にも利用できますね◎

クリスタのパペット変形でアニメーション制作
ポイント

「パペット変形」はVer.4.0からの機能になります。

Ver.3以下のダウンロード・パッケージ版クリスタ(無期限版)をご使用の方は「アップデートプラン」の契約か、「優待バージョンアップ」を購入してVer.4.0にバージョンアップする必要があります。

【クリスタ】アップデートプランの契約方法を紹介します!!

クリスタを無期限Ver.2・3・4に!優待バージョンアップ購入方法!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)「パペット変形」の使い方!

クリスタで「パペット変形」が使えるレイヤーを準備しよう!

クリスタの「パペット変形」が使えるのはラスターレイヤー選択範囲レイヤーです。

クリスタの選択範囲レイヤーとラスタレイヤー


それ以外のレイヤーでパペット変形を使用したい場合は「ラスタライズ」でラスターレイヤーに変換させましょう。

ラスタライズは変換させたいレイヤーを選択している状態で
CLIP STUDIO PAINT画面上部から「レイヤー」→「ラスタライズ」と選択することで実行できます。

クリスタ:ラスタライズ


また、パペット変形は対応レイヤーであれば複数選択している状態でも利用可能です。

※複数選択されたレイヤーの中に対応外のレイヤーがある場合は対応レイヤーのみに変形が適用されます。

クリスタのパペット変形(複数レイヤー)

必要であれば選択範囲を作成しよう!

クリスタのパペット変形はキャンバス上に選択範囲を作成している状態で実行するとその範囲だけにパペット変形を適用させることができます。

クリスタのパペット変形(選択範囲あり)
MEMO

上の画像のように選択範囲を作成してパペット変形を実行する場合、選択範囲内にある描画部分だけが変形可能範囲になります。


参考記事

クリスタ4つの「選択範囲」作成方法とその機能!!


部分的にパペット変形を使用したい場合はその部分に選択範囲を作成しましょう。

ただし、変形の仕方によっては選択範囲外にある絵と切り離されてしまう場合がありますので注意しましょう。

クリスタのパペット変形(選択範囲)失敗例

クリスタの編集メニューから「パペット変形」を選択しよう!

レイヤーの用意ができましたら、変形させたいレイヤーを選択した状態で
CLIP STUDIO PAINT画面上部「編集」→「変形」→「パペット変形」と選択しましょう。

クリスタ「パペット変形」


パペット変形が編集状態になりますと対象の絵が三角形のメッシュで覆われた状態になり、この部分が変形可能範囲となります。

クリスタ「パペット変形」のメッシュ


ここから設定・変形を行っていきます。

MEMO

背景まで結合されている絵の場合はキャンバス全体にメッシュが表示されてしまいます。

クリスタのパペット変形(背景含む)

クリスタ「パペット変形」の基本操作

メッシュ上に「ピン」を設置する

パペット変形を実行し、キャンバス上の絵にメッシュが表示された状態でそのメッシュ上をタッチすると「ピン」を設置することができます。

クリスタのパペット変形でピンを設置


このピンは複数設置可能です。

クリスタのパペット変形でピンを複数設置
ポイント

新規作成したピン、もしくは選択状態のピンは赤色で、それ以外のピンはグレーで表示されます。

「ピン」の移動で変形

設置したピンをタッチして選択状態にし、中央の円をドラッグしますと絵を変形させることができます。

クリスタのパペット変形でピンを移動


この時の変形内容は「ドラッグの方向」や「他のピンの配置」によって変わります

クリスタのパペット変形でピンを移動(方向の違い)
ポイント

この時の変形はメッシュの三角形を1つのまとまりとして変形されます。

「ピン」の回転で変形

設置した「ピン」を選択状態にしますと外側に円が表示され、この外側の円上にカーソル(ペン)を持っていくとカーソルが曲線矢印に変わります。

クリスタのパペット変形の回転カーソル


この状態でドラッグするとピンを中心に周辺の絵を回転させることができます。

クリスタのパペット変形でピンを回転

操作の取り消し

パペット変形中、ピンの移動や回転で変形を行った場合でも、「取り消し」を行うことで1つ前の状態に戻すことができます。

クリスタ「パペット変形」の設定内容

クリスタでパペット変形を実行して編集状態になりますと、ツールプロパティもしくはサブツール詳細ウィンドウ「メッシュ・ピン」カテゴリーにて設定変更が可能になります。

クリスタのパペット変形「ツールプロパティ」「サブツール詳細ウィンドウ」

「メッシュの細かさ」

メッシュの細かさを「粗い」「標準」「細かい」の3種類から選択できます。

クリスタのパペット変形設定「メッシュの細かさ」
クリスタのパペット変形設定「メッシュの細かさ」比較


メッシュの細かさはパペット変形を行う際の影響範囲の細かさを表しています。
メッシュが細かいほど細かく滑らかな変形が可能になり、メッシュが大きいほど全体的な変形が可能になります。

クリスタのパペット変形設定「メッシュの細かさ」変形の違い


また、メッシュが細かいほど、ピンを細かく(近距離で)設置することができるようになります。

クリスタのパペット変形設定「メッシュの細かさ」ピンの設置数
MEMO

メッシュの細かさによっては、ピンの近くに新たにピンを設置すると以下のような注意メッセージが表示されて設置できないことがあります。

クリスタのパペット変形「ピンを追加できません」

「処理範囲の拡張」

クリスタのパペット変形「処理範囲の拡張」


変形可能範囲であるメッシュの拡張範囲を「0」~「100」の数値で設定します。
数値が大きいほど範囲が広くなります。
(初期値は「2」です)

クリスタのパペット変形「処理範囲の拡張」数値の違い


毛先などの細い部分は初期値でメッシュ内にしっかり入らないことがあるため、この数値を上げることで描画部分全てを変形範囲に入れることができます。

クリスタのパペット変形「処理範囲の拡張」でメッシュの範囲を広げる
注意

パペット変形でピンの移動後に「処理範囲の拡張」の数値を変更すると変形結果が変わることがありますのでこちらはピンの移動による変形の前に設定した方がいいでしょう。

「メッシュを表示」

クリスタのパペット変形「メッシュを表示」


チェックのあり・なしでメッシュの表示・非表示を切り替えることができます。

※メッシュが表示されていない状態でもピンの設置や変形は可能です。

クリスタのパペット変形「メッシュを表示」チェックのあるなし

「ピンをクリック」

先述のように、パペット変形では、変形範囲(メッシュ上)をタッチすると変形の起点となる「ピン」を設置することができます。

この設置済みのピンをタッチする時の操作を「ピンを選択」「ピンを削除」の2種類から選択できます。

クリスタのパペット変形「ピンをクリック」


●「ピンを選択」
設置しているピンをタッチした際、次項で説明する「選択の追加(クリック)」で設定した操作を行います。


●「ピンを削除」
設置しているピンをタッチすることでそのピンを削除することができます。

クリスタのパペット変形「ピンを削除」


また、「ピンを選択」の時でも[Alt(Option)]を押しながらタッチすることで「ピンを削除」の操作を行うことができます。

MEMO

「ピンを削除」選択中でも、ピンのない箇所にタッチするとピンを設置する操作になります。

「選択の追加(クリック)」

前項の「ピンをクリック」にて「ピンを選択」を選択している時に設置済みのピンをタッチした時の操作
「新規選択」「追加選択」「部分解除」「選択状態の切り替え」
の4種類から選択します。

クリスタのパペット変形「選択の追加(クリック)


●「新規選択」
ピンをタッチするとそのピンを選択状態(操作可能)にします。
別のピンをタッチすると選択状態は新しくタッチしたピンに切り替わります。

クリスタのパペット変形(クリック)「新規選択」


●「追加選択」
ピンをタッチすることでそのピンを選択状態(操作可能)にします。
この時、別のピンをタッチしていくことで選択状態のピンを追加(複数選択)していくことができます。

クリスタのパペット変形(クリック)「追加選択」


ピンを複数選択しますと、ピンをまとめて操作できるようになります。


●「部分解除」
選択状態になっているピンをタッチすることで選択状態を解除します。
(ピンそのものを削除するわけではありません)

クリスタのパペット変形(クリック)「部分解除」


●「選択状態の切り替え」
選択状態のピンをタッチすると選択状態を解除し、選択状態でないピンをタッチすると選択状態に切り替えます。
この時、他のピンの選択状態は変化しません。

クリスタのパペット変形(クリック)「選択状態の切り替え」
ポイント

どの「選択の追加」を選択している状態でも、[Shift]を押しながらタッチすることで追加選択や選択状態の切り替えができるようになります。

「選択の追加(範囲選択)」

パペット変形中に変形範囲(メッシュ上)以外の箇所からドラッグすることでピンを範囲選択することができます。

※変形範囲(メッシュ上)からドラッグするとピンの設置→移動という変形操作になってしまいます。

クリスタパペット変形で範囲選択


この時の範囲内にあるピンに対しての操作を
「新規選択」「追加選択」「部分解除」「選択状態の切り替え」
の4種類から選択します。

クリスタパペット変形「選択の追加(範囲選択)」


●「新規選択」
範囲選択内にあるピンを選択状態(操作可能)にします。
範囲選択外に選択状態のピンがある場合、そのピンの選択状態は解除されます。

クリスタパペット変形(範囲選択)「新規選択」


●「追加選択」
範囲選択内にあるピンを選択状態(操作可能)にします。
この時、別の選択状態のピンもそのまま継続されるので、選択状態のピンを次々に追加していくことができます。

クリスタパペット変形(範囲選択)「追加選択」


●「部分解除」
範囲選択内にある選択状態になっているピンの選択状態を解除します。

クリスタパペット変形(範囲選択)「部分解除」


●「選択状態の切り替え」
範囲選択内にあるピンの中で、選択状態のピンは選択状態を解除し、選択状態でないピンは選択状態に切り替えます。

クリスタパペット変形(範囲選択)「選択状態の切り替え」
ポイント

どの「選択の追加」を選択している状態でも、[Shift]を押しながら範囲選択することで「新規選択」と同じ操作ができるようになります。

「ピンの回転補正」

こちらは選択中のピン1つだけに対して設定する項目です。

※ピンを2つ以上選択している時には設定できません。

クリスタパペット変形「ピンの回転補正」


各ピンでは次項で紹介する「ピンの回転角」を設定することができるのですが、この「ピンの回転補正」にチェックを入れておくと、他のピンを移動・回転させた時にそのピンに設定されている「ピンの回転角」の数値を自動で変更(補正)してくれるようになります。

クリスタパペット変形「ピンの回転補正」(チェックあり)


各ピンの角度を自動で変更されたくない場合はチェックを外しておきましょう。

クリスタパペット変形「ピンの回転補正」(チェックなし)
MEMO

そのため、「ピンの回転補正」にチェックを入れているピンを回転(「ピンの回転角」を変更)すると「ピンの回転補正」のチェックは外れてしまいます。

「ピンの回転角」

こちらは選択中のピン1つだけに対して設定する項目です。

※ピンを2つ以上選択している時には設定できません。

クリスタパペット変形「ピンの回転角」


ピンを中心に周囲の絵を回転させる角度を「-180度」~「180度」の数値で設定できます。
「+」が右回転、「-」が左回転になります。

クリスタパペット変形「ピンの回転角」
MEMO

先述のように、ピンは外側の円部分をドラッグすることでも回転させることができます。


また、ピンをドラッグ移動した時も「ピンの回転角」は変動します。

クリスタパペット変形「ピンの回転角」(ピンの移動による数値の変化)

「ピンの前後関係」

ピンを2つ以上設置している際に設定できる項目です。

ピンのドラッグ移動によって絵同士が重なった場合、そのピンのある箇所を前面に表示するか、背面に表示するかを設定できます。

※ピンの位置によって選択できる項目が変わります。

クリスタパペット変形「ピンの前後関係」


ここでは以下のように絵が重なるようにパペット変形した時を例として紹介します。

クリスタのパペット変形(絵の重なり)


●「ピンを最前面へ」
ピンを設置している箇所の絵を1番手前に配置します。

クリスタのパペット変形「ピンを最前面へ」


●「ピンを前面へ」
ピンを設置している箇所の絵を1つ手前に配置します。

クリスタのパペット変形「ピンを前面へ」


●「ピンを最背面へ」
ピンを設置している箇所の絵を1番奥に配置します。

クリスタのパペット変形「ピンを最背面へ」


●「ピンを背面へ」
ピンを設置している箇所の絵を1つ奥に配置します。

クリスタのパペット変形「ピンを背面へ」
ポイント

変形対象によってはキレイに表示できない場合があります。

クリスタのパペット変形「ピンの前後関係」(表示の不具合)


そういった場合は他のピンの「ピンの前後関係」を操作することでキレイに表示できるようになる場合があります。

クリスタのパペット変形「ピンの前後関係」(表示不具合の改善)
注意

前面・背面の配置設定ができるのは同じレイヤー上の絵に限ります


また、1度パペット変形を確定した後に再びパペット変形を実行しても同じような前面・背面の配置はできません。

(クリスタの「取り消し」でパペット変形の実行前に戻すことは可能です)

最後に「確定」してパペット変形を完了する!

変形が完了しまたら、「確定」アイコンや[Enter]キーを押すことでパペット変形を完了させることができます。

クリスタのパペット変形「確定」


また、その他の変形に関する設定や操作方法は以下の記事を参考にしていただければと思います。

クリスタなら絵・イラストをこれだけ自在に変形できる!!

【補足】クリスタ「パペット変形」による劣化に関して

クリスタに限らず、どんな絵でも編集すれば劣化が起こってしまいます。

このパペット変形においても、絵の劣化は発生します。
しかし、以下の画像のように拡大すると劣化が目立つかもしれませんが、絵全体を見ればそこまで気になる程の劣化ではないと個人的には感じています。

クリスタパペット変形による劣化

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)「パペット変形」を利用する際のコツ

人物をパペット変形する場合は関節にピンを設置しよう!

パペット変形で角度付ける場合はピンの位置が支点になるので、人物をパペット変形する場合はピンを関節の位置に設置することで不自然な変形を避けることができます。

クリスタパペット変形で関節にピンを配置


また、ドラッグ移動だけではキレイに曲がりませんのでピンの回転も利用しましょう。

クリスタのパペット変形で関節を曲げる

動かしたくない位置にもピンを設置しよう!

パペット変形にてピンをドラッグ移動して変形させる場合、動かしたい位置にだけピンを設置すると、絵全体が動いてしまいます。

クリスタパペット変形(ピンが少ない場合)


そのため、動かしたくない位置にもピンを設置することでその位置を固定した状態で変形ができるようになります。

クリスタパペット変形(ピンを多く設置した場合)

複数選択したピンでも操作可能!

先述のように、パペット変形のピンは複数選択が可能ですので、特定の範囲をまとめて変形させたい場合は複数選択したピンを移動させましょう。

クリスタパペット変形(ピンの複数操作)

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)「パペット変形」でイラストを編集しよう!

クリスタにはベクターレイヤーがあるので制作中に線画を劣化することなく自在に変形・編集することが容易にできます。

クリスタ・ベクターレイヤーの使い方実践例!!

ただし、こういった変形は今までラスターレイヤーではできなかったため、ラスターレイヤーや完成済みのイラストを変形・調整するのには今回紹介したパペット変形がかなり役に立つかと思います◎

ぜひ今回の記事を参考にパペット変形をご利用ください!

MEMO

ラスターレイヤーを編集できる方法として「ゆがみツール」を利用する方法もあります。

クリスタゆがみツールでイラストの修正が可能に!!


それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!


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参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!


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▶講座について詳しく見る


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クリスタのバージョンによる機能の違いまとめ!https://dentakumanga.com/clipstudiopaint-difference-ver/Tue, 18 Feb 2025 06:58:32 +0000https://dentakumanga.com/?p=40764

皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。山本電卓と申します。 今回はイラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)の各バージョンによって使えるようになる機能をまとめさせていただきま ... ]]>

皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。

今回はイラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)の各バージョンによって使えるようになる機能をまとめさせていただきます。

それではよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!


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参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)とバージョンの基本情報

クリスタでは、年月が経つたびに新機能が追加された新しいバージョンが公開されていきます。

しかし、パソコンで使用する「無期限版(ダウンロード版・パッケージ版)」では年額制の「アップデートプラン」を契約しないと最新バージョンにアップデートできません。

【クリスタ】アップデートプランの契約方法を紹介します!!

MEMO

「月額利用」では常に最新バージョンにアップデート可能です。


※タブレット・スマホ版クリスタは「月額利用」でしか使用できません。


また、「優待バージョンアップ」を購入することでお手元の無期限版クリスタを「Ver.2.0」「Ver.3.0」「Ver.4.0」の無期限バージョンにアップデートできる商品もあります。

クリスタを無期限Ver.2・3・4に!優待バージョンアップ購入方法!

ポイント

ダウンロード版クリスタの場合はその時の最新バージョンで2番目の数字が「0」である「Ver.X.0」を購入する形になります。


パッケージ版クリスタでは各バージョンで2番目の数字が「0」である「Ver.X.0」を購入する形になります。

クリスタを購入する3つの方法!損しない選択をしよう!


ただし、こちらでも「Ver.X.1」といった2つ目の数字が上がった新機能が追加されたバージョンにアップデートするにはやはり「アップデートプラン」の契約が必要です。

そのため、同じグレードのクリスタを使っていても人によってバージョン、つまり使える機能の範囲が異なってくるのです。

※製品版クリスタには「PRO」と「EX」の2つのグレードがあり、このグレードによる機能の使用範囲の違いもあります。

【補足:手元のクリスタのバージョンを確認する方法】

●Windows版クリスタの場合
CLIP STUDIO PAINT画面上部の「ヘルプ」→「バージョン情報」と選択しましょう。

クリスタ「バージョン情報」


●Mac OS版クリスタの場合
CLIP STUDIO PAINT画面上部から「CLIP STUDIO PAINT」→「バージョン情報」と選択しましょう。

クリスタ:バージョン情報(Mac)


これで、バージョン情報ウィンドウが開き、バージョンを確認することができます。

クリスタのバージョン番号

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の各バージョンで使える機能!

こちらでは各バージョンで使える(追加された)機能を抜粋して紹介していきます。

ポイント

クリスタ各バージョンでは、そのバージョンより前から追加された機能も全て使用できます

クリスタVer.2.0で使用できる機能

クリスタVer.2.0新機能紹介記事

クリスタVer.2.0の新機能・新設定まとめ!!

スマホ・タブレット版クリスタでタッチ位置調整を行う方法!

スマホ・タブレット版クリスタがシンプルモードで簡単操作できます!!

※Ver.2.0ではスマホ版のみにシンプルモード・タッチ位置調整が追加されました。

クリスタVer.2.0その他の新機能

◆ライセンス認証の仕様を変更
Ver.2.0.3以降では15日間隔で(インターネトの)オンラインによるライセンスの認証が自動で行われるようになりました。
そのため、オフライン状態で使用もできますが定期的に使用デバイスをオンライン状態にする必要があります。

▶クリスタのオフライン使用に関して(公式ページ)

クリスタVer.2.1で使用できる機能

クリスタVer.2.1新機能紹介記事

クリスタVer.2.1の3D素材新機能まとめ!!

クリスタVer.2.1の便利なショートカット・修飾キー5選!!

クリスタ変形の「位置」で数値指定での移動が可能に!!

クリスタで作業時間が表示されるようになりました!!

スマホ・タブレット版クリスタがシンプルモードで簡単操作できます!!

※Ver.2.1にてタブレット版にシンプルモード・タッチ位置調整が追加されました。

クリスタVer.2.1その他の新機能

◆GIFアニメの書き出し設定に「背景を透過」が追加
この項目にチェックを入れることで透明背景のままGIF書き出しだできるようになりました。

クリスタ「アニメーションGIF出力設定」(背景を透過)


参考記事

簡単!クリスタでの超基本的なGIFアニメの作り方!!


◆書き出し設定に「アルファチャンネルを書き出す」が追加
Ver.2.1以降では、PNG・WebPを書き出す際にこの項目にチェックを入れないと透明背景のまま書き出しができないようになりました。
※「WebP」はVer.3から対応された形式です。

クリスタ書き出し「アルファチャンネルを書き出す」


参考記事

クリスタの素材を書き出しして外部に保存する方法!!


◆テキストツールのフォント一覧に「検索機能」と「最近使用したフォント」の表示が追加

●フォントの検索機能

クリスタのフォント名検索


●「最近使用したフォント」表示機能

クリスタ「最近使用したフォント」


参考記事

クリスタのテキストで出来る23のコト!!


◆シンプルモード環境設定に「指で描画する」が追加
OFFにすることで指での操作はキャンバスのスクロール(2本指ドラッグと同じ)だけになり、スタイラスペンに対応しているデバイスを使用する場合に指が当たって描画してしまうことを防ぐことができます。

クリスタシンプルモード「指で描画する」


参考記事

スマホ・タブレット版クリスタがシンプルモードで簡単操作できます!!


◆タイムラプスを記録した.clip形式のデータ容量が最大80%削減

※Ver.2.1.0以降のクリスタで保存した「タイムラプスを記録している.clip形式のデータ」はVer.2.1.0より前のバージョンのクリスタではタイムラプスの書き出しはできなくなります。


参考記事

クリスタでメイキング動画!タイムラプスの作り方を紹介します!


◆3Dデッサン人形の「ポーズ」カテゴリーが「ハンドポーズ」に変更
3Dデッサン人形をオブジェクトツールで選択した時のサブツール詳細にて、「ポーズ」カテゴリーが「ハンドポーズ」という名称に変わり、手のポーズ専用のカテゴリーになりました。

クリスタのサブツール詳細ウィンドウでハンドスキャナーを起動(Ver.2.1~)


参考記事

クリスタのハンドスキャナーで手の描画を簡単にする方法!!

クリスタVer.2.2で使用できる機能

クリスタVer.2.2新機能紹介記事

クリスタVer.2.2の3D素材新機能まとめ!!

クリスタのウォーターマークで作品を転載・盗作から守ろう!!

※「ノイズパターン」はVer.3.1で追加された機能です。

クリスタVer.2.2その他の新機能

◆初期化起動の項目に「バックアップファイルの削除」が追加(タブレット・スマホ版のみ)

クリスタの初期化「バックアップファイルの削除」


参考記事

クリスタを最初の状態に戻す「初期化」は項目別に行えます!!


◆サブビューに「画像一覧」が追加
サブビューパレットにて「画像一覧アイコン」をタッチすることでサブビューパレットに保存されている画像を一覧で確認・表示切り替えができるようになりました。

クリスタのサブビュー「画像一覧」


◆サブビューの画像追加の仕様が変更
サブビューに画像を追加する際、Ver.2.1までは一覧の最後に追加されるのですが、Ver.2.2から画像追加時に表示していた画像の次の位置に追加されるようになりました。


参考記事

クリスタのサブビューで画像を開きながら作業できます!!-意外と知らないクリスタ機能-


◆「VRM」形式の入力に対応
「VRoid Studio」や「カスタムキャスト」などの3Dモデル制作ソフトで出力が可能なVRアプリケーション向けの3Dモデルのデータ形式である「VRM」の「0.0」「1.0」バージョンを読み込むことができるようになりました。

参考記事

クリスタの動作環境「入力・出力対応フォーマット」の意味解説します!


◆シンプルモードのメニュー「環境設定」が「環境設定とヘルプ」に変更

スマホ版クリスタのシンプルモード「環境設定とヘルプ」


参考記事

スマホ・タブレット版クリスタがシンプルモードで簡単操作できます!!


◆ライセンス認証の仕様変更
所有しているクリスタのライセンスが1つだけの場合、ライセンスの選択を行うことなく起動できるようになりました。

参考記事

クリスタのライセンス認証・変更方法!!

クリスタVer.2.3で使用できる機能

クリスタVer.2.3新機能紹介記事

クリスタVer.2.3の3D素材機能・仕様まとめ!!

クリスタVer.2.3のメッシュ変形でより細かい変形が可能に!!

クリスタVer.2.3その他の新機能

◆「グラデーションマップ」や「グラデーションの編集」に「混色モード」「輝度の補正」が追加

クリスタグラデーションマップ「混色モード」
クリスタグラデーションマップ「輝度の補正」


参考記事

クリスタ色調補正:グラデーションマップで色の印象を加えよう!


◆クリスタのログインがブラウザ(WEB)と連携されるように
クリスタのアプリ側でログインをしている状態でアプリ内からWEBページを開くとログイン状態がWEB上でも引き継がれるようになりました。


◆フキダシツールに「長方形フキダシ」が追加

クリスタ「長方形フキダシ」


参考記事

クリスタ・フキダシツールの便利な点を紹介します!!


◆テキストツールに「カーニング」が追加
テキスト2文字間の間隔を調整することができるようになりました。

クリスタ「カーニング」(+数値指定)


テキストツールの「フレームで折り返す」の「フレーム揃え」が「均等揃え」に変更され、設定項目に「両端揃え」が追加

クリスタ「均等揃え」
MEMO

Ver.2.3.0より前のクリスタでは「テキスト」カテゴリーの「フレーム揃え」の項目で「両端揃え」以外の並べ方を設定できます。

クリスタのテキスト「フレーム揃え」


参考記事

クリスタのテキストで出来る23のコト!!


◆グラデーションレイヤーを作成する時に「グラデーションの編集」が開くようになった
クリスタの「レイヤー」メニューから「新規レイヤー」→「グラデーション」と選択した時に「グラデーションの編集」ウィンドウが開くようになりました。

クリスタのグラデーションレイヤー

クリスタ「グラデーションの編集」ウィンドウ


参考記事

クリスタで3色以上のグラデーションを作る方法!!


◆環境設定「キャンバスの復元を有効にする」が「一定間隔で保存する」に変更(タブレット版のみ)

クリスタ環境設定「一定間隔で保存する」


参考記事

初心者に知ってほしいクリスタの環境設定23選!!


◆筆圧検知が可能なスマートホンにて「スマートフォンプラン」でもペンの筆圧・回転・傾きを検知可能に

▶対応機種やペンに関して(公式ページ)


◆シンプルモードの環境設定に「メモリの使用量を警告」が追加
ONにしておきますと、メモリの使用量が一定水準を超えた際に警告メッセージが表示されるようになります。

クリスタシンプルモード「メモリの使用量を警告」


◆シンプルモードの環境設定に「左右のインターフェース配置を入れ替える」が追加(タブレット版のみ)
この設定をONにすることでアイコンなどの表示位置を左右反転させることができます。

クリスタシンプルモード「左右のインターフェース配置を入れ替える」


参考記事

スマホ・タブレット版クリスタがシンプルモードで簡単操作できます!!

クリスタVer.3.0で使用できる機能

クリスタVer.3.0新機能紹介記事

クリスタVer.3.0の新機能・新設定まとめ!!

クリスタVer.3.0その他の新機能


◆シンプルモードの環境設定に「キーボードショートカット「エアアクションコマンド」が追加

●「キーボードショートカット」
キーボード操作ができる環境にて利用できるショートカットコマンドを確認できます。
※こちらのコマンドは固定で変更できません。

クリスタシンプルモード「キーボードショートカット」


●「エアアクションコマンド」
Galaxy付属のSペンの動きで操作できるエアアクションのコマンドを確認できます。
※こちらのコマンドは固定で変更できません。

クリスタシンプルモード「エアアクションコマンド」


参考記事

スマホ・タブレット版クリスタがシンプルモードで簡単操作できます!!

クリスタVer.3.1で使用できる機能

クリスタVer.3.1新機能紹介記事

クリスタVer.3.1の新機能・新設定まとめ!!

クリスタVer.3.1その他の新機能

◆パース定規上にて[Shift]×図形ツールの操作が可能に
[Shift]を押しながら図形ツールを使用することで縦横比率1:1で作成できる操作がパース定規上でもできるようになりました。

クリスタのパース定規と正方形描画(Ver.3.1)


参考記事

クリスタのパース定規の使い方!背景を楽に制作しよう!!

クリスタVer.3.2で使用できる機能

クリスタVer.3.2新機能紹介記事

クリスタVer.3.2の新機能・新設定まとめ!!

クリスタVer.3.2その他の新機能

◆環境設定「ペン・タッチ」カテゴリ―に「圧力データのある指入力をペン入力に変換する」が追加(Android版のみ)
Android版クリスタにてペンタブレット使用時にペン操作が指入力と認識されて筆圧の効いた描画ができない場合にこの項目にチェックを入れることで改善される可能性があります。

クリスタ環境設定「圧力データのある指入力をペン入力に変換する」


参考記事

スマホ・タブレット版クリスタでタッチ位置調整を行う方法!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)のバージョンと使用可能な機能を把握しよう!

クリスタの相談ではよく「紹介されている機能が使えない」といったものがあるのですがその場合はバージョンが異なっていることが原因のことも多いです。

今回の記事を「手元のクリスタで使用できる機能の確認」や「アップデートプランが必要かどうかの判断」、「パッケージ版でどのバージョンの商品を購入するかの判断」に利用していただければなと思います◎


それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!


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参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!


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クリスタ素材パレットで素材を好きな順番に並べ替える方法!https://dentakumanga.com/clipstudiopaint-sorting/Wed, 12 Feb 2025 08:38:03 +0000https://dentakumanga.com/?p=40704

皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。山本電卓と申します。 イラスト・マンガ制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)では制作の手助けとなる様々な「素材」を使用することができます。 これら ... ]]>

皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。

イラスト・マンガ制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)では制作の手助けとなる様々な「素材」を使用することができます。

これらの素材は「素材パレット」にて保存・使用が可能です。

今回はその素材パレット内に保存されている素材をお好みの順番に並べ替える方法を紹介させていただきますのでよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!


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参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の素材パレット基本情報

クリスタの素材パレットはCLIP STUDIO PAINT画面上部から「ウィンドウ」→「素材」と選択し、任意のカテゴリーを選択することで素材パレットを開くことができます。

クリスタメニュー「素材パレット」


また、CLIP STUDIO PAINT画面右側にある素材パレットのアイコンをタッチすることでも開くことができます。

クリスタの素材パレット


この素材パレットの中にクリスタ内に保存されている素材の一覧が表示されており、ここから素材を使用することができます。

クリスタ素材パレットの素材一覧


参考記事

▶クリスタ素材の使い方紹介はこちら


素材パレットでは既存のフォルダーに各カテゴリ―の素材が保存されています。

クリスタの素材パレット


素材一覧の表示順は素材パレットメニューの「整列方法」で特定の並べ替えは行えますが、お好みの順番での並び替えはできない仕様になっています。

クリスタ素材パレット「整列方法」


しかし、クリスタの仕様を利用してお好みの順番に並べ替える方法はあります!

次項からその方法を紹介させていただきます。

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の素材パレットでお好みの順番に並べ替える方法!

ポイント

こちらの作業は様々なカテゴリ―の素材を1つのフォルダー内に集めてお好みの順番に並べ替えることを想定して紹介しています。

既存の素材フォルダーの中で並べ替えをしたい場合は新しくフォルダーを作成したり、その中に素材を移動したりする作業は必要はありませんので『③クリスタ素材パレットの「整列方法」を「タイトル:昇順」にする!』の項目まで進んでください。

①まずはクリスタの素材パレットに新しい素材フォルダーを作成しよう!

クリスタの素材パレット左上のメニューアイコン「≡」→「素材フォルダー」→「新規作成」と選択することでオリジナルの素材保存先(素材フォルダー)を作成することができます。

※フォルダー名も自由に入力できます。

クリスタ素材パレット(素材フォルダーの新規作成)


今回は「制作用」という名前のフォルダーを作成しました。
作成したてなのでまだ空の状態です。

クリスタ素材パレットで新規素材フォルダー
注意

新しく作成される素材フォルダーは新規作成時に素材フォルダー一覧で選択しているフォルダーの中(1段下)に作成されます。

クリスタ素材パレットでの新規フォルダーの作成位置


他の素材フォルダーと同列にしたい場合は1番上の「すべての素材」フォルダーを選択した状態で作成しましょう。


また、フォルダーを作成後にドラッグによる移動も可能です。

MEMO

素材フォルダー一覧の下部にあるアイコンからも素材フォルダーに関するメニューを実行することができます。

クリスタ素材フォルダー編集アイコン


※「削除」や「名前を変更」は自分で新規作成したフォルダーでのみ実行できます。

②新規作成した素材フォルダーに素材を入れよう!

クリスタの素材パレットでフォルダーを新規作成した時点では中身が空なのでこのフォルダーに並べ替えしたい素材を入れる(移動する)作業を行います。

フォルダーへの移動方法はいくつかあります。

ポイント

手元のクリスタで確認したところ、ブラシ先端素材として設定している画像素材を別のフォルダーに移動してもブラシ先端素材の設定がリセットされることはありませんでした。

素材を直接ドラッグして移動する

クリスタの素材パレットにて、移動させたい素材を右側の一覧に表示させ、その一覧から移動させたいフォルダーにドラッグすることで移動ができます。

クリスタ素材パレットで素材をドラッグ移動

「素材のプロパティ」で保存先を変更する

クリスタで素材登録する時や、素材パレットで素材を選択中に下部の歯車アイコンを選択することで「素材のプロパティ」を開くことができます。

クリスタの素材パレット「素材のプロパティ」アイコン

クリスタ「素材のプロパティ」


この「素材のプロパティ」の「素材保存先」にて移動させたいフォルダーを指定して「OK」を選択することで移動ができます。

クリスタ「素材のプロパティ」で素材保存先を変更

クリスタの素材パレット(素材移動後)

レイヤーを直接ドラッグする

レイヤーパレットにあるレイヤーを直接素材フォルダーに直接ドラッグ(複数可)することで素材登録とフォルダー内移動を同時に行えます。

※レイヤー名がそのまま素材名になりますが、後で変更可能です。

クリスタのレイヤーを素材パレットにドラッグ

③クリスタ素材パレットの「整列方法」を「タイトル:昇順」にする!

素材の移動が完了しましたら、並べ替えの設定を行います。

素材パレットの左上にあるメニューアイコン「≡」から「整列方法」→「タイトル」と選択しましょう。

クリスタ素材パレットメニュー「整列方法(タイトル)」


次に再びメニューアイコン「≡」から「整列方法」→「昇順」と選択しましょう。
※既に「昇順」にチェックが入っている場合はこの作業は不要です。

クリスタ素材パレットメニュー「整列方法(昇順)」


これで素材パレットの中の素材の並びが[0~→A→Z→あ→わ]の順になります。

④素材名に数字を付けて作業完了!

名前を変更したい素材を選択して下部の歯車アイコンを選択して「素材のプロパティ」を開きます。

クリスタの素材パレット「素材のプロパティ」アイコン

クリスタ「素材のプロパティ」


そして「素材のプロパティ」の「素材名」にて素材名の先頭に並べたい順番の数字を入れて「OK」を押しましょう。

※画像では数字と素材名を見えやすくするために間に「:」も入れています。

クリスタ「素材のプロパティ」で素材名変更(数字追加)


このように「1」から順番に素材名の先頭に数字を付けることで素材が「1」からの数字順の並びになるので、お好みの順番に素材を並べ替えることができるというわけです。

クリスタ素材パレットでお好みの順に並べる
MEMO

レイヤーパレットから素材パレットにドラッグする方法で素材登録した場合はここで素材名をお好みの名称に変更することもできます。

【補足】素材パレットの表示方法も変更可能

クリスタでは、素材パレットメニューアイコン「≡」から「表示方法」と選択することで3種類の素材の表示方法を選択できますので、お好みの表示方法にしてみましょう。

クリスタ素材パレット「表示方法」

クリスタ素材パレット「表示方法」


参考記事

クリスタ素材パレットを使いやすくする4つの表示方法!!

デバイスの買い替えに注意…!

クリスタでは使用するデバイスを買い替える場合、クラウド機能を利用してクリスタの設定を引き継ぐことができます。

ただし、クラウド経由の引き継ぎではCLIP STUDIO ASSETSからダウンロードした素材は引き継ぐことができません

CLIP STUDIO ASSETSの「マイダウンロード」の履歴から再ダウンロードする必要があります。

ただし、パソコン版クリスタであれば「CELSYS」フォルダのコピーを行うことで素材ごと引き継ぐことはできます。


参考記事

買い替え安心!クリスタ設定は新デバイスに引き継ぎ可能です!!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)でオリジナルの素材パレットを作ろう!

素材1つ1つに数字を入れていくのは少し手間ですが、今回紹介した方法を使えば自分がよく使う素材を使いやすい順番に並べ替えることができます。

クリスタそのものに目的の機能がなくても、使い方次第でカスタマイズの幅は広がりますのでご自身のクリスタの制作環境をより良くしていきましょう◎


それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!


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クリスタ3D素材の動作を軽くする設定・操作まとめ!https://dentakumanga.com/clipstudiopaint-3dmaterial-smoothoperation/Wed, 05 Feb 2025 18:37:28 +0000https://dentakumanga.com/?p=40519

皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。山本電卓と申します。 イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)では作画の参考にしたり、そのまま作品の中で使用したりといった使い方ができ ... ]]>

皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。

イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)では作画の参考にしたり、そのまま作品の中で使用したりといった使い方ができる「3D素材」というものを使用できます。

クリスタで複数素材を使用して3D空間を作成


しかし、3D素材はデバイスへの負荷が大きいため、動作が重くなる場合もあります。

そこで今回は3D素材の動作が軽くなる設定を紹介させていただきますのでよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!


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参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)3D素材の基本情報

クリスタの3D素材の基本情報に関しては以下の記事にまとめてありますのでこちらでご確認ください。

クリスタ3D素材の基本操作・設定!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)3D素材の動作を軽くする設定

クリスタ環境設定「3D」カテゴリーでの設定変更

クリスタの環境設定には「3D」の項目があり、こちらで設定変更することで3D素材の動作を軽くすることができます。

クリスタ環境設定「3D」

初心者に知ってほしいクリスタの環境設定23選!!

「半透明とみなされるテクスチャの不透明度」の数値を小さくする

クリスタ環境設定「3D」「半透明とみなされるテクスチャの不透明度」


こちらは指定した値より3D素材に使われているテクスチャ(画像)の不透明度が小さい箇所を半透明で描画する設定項目です。

クリスタ環境設定「半透明とみなされるテクスチャの不透明度」


こちらの数値を小さく設定することで3Dオブジェクトが不透明になる代わりに動作が軽くなります

ただし、透明なテクスチャが不透明になることで描画が乱れる場合があります。

「マルチサンプリングを使用する」のチェックを外す

クリスタ環境設定「3D」「マルチサンプリングを使用する」


こちらはチェックを入れることで3D素材にマルチサンプリングを適用し、3D素材の表示品質を向上させる項目です。

※マルチサンプリングとはエッジを滑らかに描画するために使用されるグラフィックス技法です。

表示品質を向上させるということは動作が重くなるということになりますので、
この項目のチェックを外すことで3D素材の動作が軽くなります

クリスタ3D素材の「環境」カテゴリーでの設定変更

クリスタのオブジェクトツールを使用してレイヤーパレットにある3Dレイヤーを選択しますとサブツール詳細にて「環境」カテゴリーの設定が行えます。

クリスタ3D素材のサブツール詳細「環境」


ここの設定によって3D素材の動作を軽くすることができます。

「編集表示設定」を「高速」にする

「編集表示設定」の項目では「高速」と「通常」から選択できます。

クリスタ3D設定「編集表示設定」(高速)


ここで「高速」を選択することで3D素材の動作が軽くなります

その代わり、レイヤーパレットやレイヤープロパティの効果が反映されなくなり、ナビゲーターパレットにも表示されなくなります。
また、キャンバス外に3D素材が表示されるようになります。

クリスタ3D素材「編集表示設定:高速」

「影の解像度」を「低」にする(Ver.3.1~)

※こちらはVer.3.1から追加された項目です。

こちらはVer.3.1から追加された、3D素材の影を別の3D素材に表示される「落ち影」の鮮明さを設定する項目です。
「高」「中」「低」の3種類から選択できます。

クリスタ3D素材「影の解像度」
MEMO

「落ち影」はオブジェクトツールを選択し、3Dレイヤーを選択した状態でサブツール詳細ウィンドウ「光源」カテゴリーの「影」にて「3Dモデルのみに投影する」もしくは「床面とモデルに投影する」に設定することで表示させることができます。

クリスタ3D素材「影」
クリスタの3D素材に落ち影を表示


「高」の場合はくっきりとした影になり、「低」の場合はぼやけた影になるのですが、ここで「低」を設定することで3D素材の動作が軽くなります

クリスタ3D素材「影の解像度」

「バックフェースカリング」のチェックを入れる

「バックフェースカリング」とは3D素材の裏側の表示(本来見えない部分)を省略する機能です。

クリスタ3D素材「バックフェースカリング」


「レンダリング設定」を選択することで表示されるウィンドウにて、
「バックフェースカリング」のチェックを入れた状態にすることで3D素材の動作を軽くすることができます

※初期設定でチェックが入っている場合が多いです。

※一部の素材では設定できないものもあります。

クリスタ3D設定「バックフェースカリング」

クリスタ3D素材の輪郭線の表示設定

サブツール詳細「輪郭線」カテゴリーで輪郭線を非表示にする

クリスタの一部の3D素材では、オブジェクトツールで3D素材を選択した時のサブツール詳細に「輪郭線」カテゴリーが表示されるものがあり、
「輪郭線幅」のチェックを外して輪郭線を非表示にすることで3D素材の動作を軽くすることができます

クリスタ3D設定「輪郭線幅」
MEMO

サブツール詳細「環境」カテゴリーの「レンダリング設定」を選択して開くウィンドウにも「輪郭線」の設定項目があり、こちらでも「輪郭線を付ける」のチェックを外すことで輪郭線を非表示にすることができます。

クリスタ3D設定「輪郭線を付ける」

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)3D素材の動作を軽くする周辺機器の操作

【Windows・mac OS】グラフィックドライバのバージョンを確認・アップデートする

パソコン(Windows・mac OS)版クリスタでは、そのパソコンにインストールされているグラフィックドライバのバージョンが古い場合にクリスタにて3D素材の動作が重くなる場合があります。

使用しているパソコンのグラフィックドライバの最新バージョンが公開されている場合はアップデートを行いましょう。

バージョンが最新になることで3D素材の動作が軽くなる可能性があります。

MEMO

パソコン内のグラフィックドライバのバージョンや最新バージョンの情報は各OSやメーカーの公式ページなどでご確認ください。

【Windows】ディスプレイの接続状況を確認する

パソコンに液晶タブレットを含む複数のディスプレイを接続する場合、(入力・出力端子の繋ぎ間違いなどによる)接続ミスによって各ディスプレイのグラフィックボードが異なる状態になると、3Dの動作に影響が出る場合があります。

※「グラフィックボード」とは3D画像などのデータを画面上に正確に映し出すために搭載されているパーツです。

ディスプレイのグラフィックボードを確認するには、Windowsメニューの検索欄に「dxdiag」と入力し[Enter]を押すことで開く「DirectX診断ツール」の「ディスプレイ」タブにて確認できます。

Windows「DirectX診断ツール」(ディスプレイ)


ここでグラフィックボードの名前が異なる場合は接続が正しくないので1度パソコンの電源を切り、グラフィックボードが同じになるように正しく接続してから起動し、クリスタでの動作を確認してみてください。

デバイスの買い替え

クリスタを使用するデバイスが古い場合は性能的にクリスタの3D素材をスムーズに表示できないということも考えられます。

そういった場合はデバイスの買い替えも検討しましょう。


関連記事

買い替え安心!クリスタ設定は新デバイスに引き継ぎ可能です!!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の3D素材を扱いやすくしよう!

クリスタの3D素材はスマートフォンでも利用できるので、(新しめのデバイスを使用しているのであれば)1度に多くの3D素材を使用しない限りは動作が重くなることはあまりないのではないかと思います。

その中でクリスタの3D素材の動作が重く感じた場合は今回紹介した設定や操作で3D素材を扱いやすくしてみてください◎


それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!


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クリスタの「クラウドサービス最大容量の変更」の申し込み方法!https://dentakumanga.com/clipstudiopaint-cloud-addcapacity/Sun, 02 Feb 2025 06:55:38 +0000https://dentakumanga.com/?p=40569

皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。山本電卓と申します。 イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)では、「クラウド」を利用してWEB上に作品データや自作素材をアップロード ... ]]>

皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。

イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)では、「クラウド」を利用してWEB上に作品データや自作素材をアップロードすることができます。

クリスタはクラウドで複数デバイスとデータ共有が可能です!!

このクラウド容量は10 GBなのですが、今回はこの容量を100 GBもしくは300 GBに増やす有料サービスの申し込み方法を紹介させていただきますのでよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!


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参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)「クラウドサービス最大容量の変更」の内容と値段

クリスタの「クラウドサービス最大容量の変更」(クラウド容量追加サービス)とは、基本10 GBしかない容量を100 GBもしくは300 GBに増やすことができる有料サービスです。

※「100 GB」「300 GB」は容量追加後の最大容量です。「110 GB」や「310 GB」になるわけではありません。


こちらは月額利用」(※スマートフォンプランは対象外)または「アップデートプラン」を契約中の方が対象になります。

料金は月額制もしくは年額制になり、以下のようになっています。

月額年額
100 GBプラン400円/月4,000円/年
300 GBプラン1,100円/月11,000円/月

いずれも年額制の方が2ヶ月分お得になっています。
また、こちらのプランは重複して契約することはできません

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)「クラウドサービス最大容量の変更」の申し込み方法!

CLIP STUDIO STARTを起動してクラウド容量追加の申し込み画面を開こう!

パソコン・タブレット版クリスタの場合

まずはCLIP STUDIO STARTを起動し、ログインしていない場合は先に「アカウント」からログインを行いましょう。

CLIP STUDIO START「アカウント」(ログイン)


ログインしますと画面上部に「クラウド」マークが表示されますのでそちらを選択、もしくは「アカウント」画面の「設定・容量管理」を選択します。

CLIP STUDIO START「クラウド」


すると以下のページが開きますので「クラウドの使い方、最大容量の増やし方」を選択します。

CLIP STUDIO START「クラウドの使い方、最大用慮うの増やし方」


次にブラウザが起動しますので開いたページにて「クラウドの容量の管理・変更はこちら」を選択します。

クリスタ「クラウド容量の管理・変更はこちら


続きは以下の項目からになります。

▶『クリスタの「クラウドサービス最大容量の変更」を申し込もう!』へ

スマホ版クリスタの場合

画面下部から「アカウント」→「設定・容量管理」と選択し、クラウドのページにて「クラウドの使い方、最大容量の増やし方」を選択します。
※ログインが必要です。

スマホ版クリスタ「クラウドの使い方、最大容量の増やし方」


次にブラウザが起動しますので開いたページにて「クラウドの容量の管理・変更はこちら」と選択します。

クリスタ「クラウド容量の管理・変更はこちら


続きは以下の項目からになります。

▶『クリスタの「クラウドサービス最大容量の変更」を申し込もう!』へ

「クラウドの使い方、最大容量の増やし方」の項目がない場合

クリスタの「クラウドサービス最大容量の変更」はクリスタVer.3.2.2リリースと同時に開始されたサービスですので、クラウドのページにて「クラウドの使い方、最大容量の増やし方」の項目がない場合は最新バージョンにアップデートするか、
クリスタ公式の案内ページから「クラウドサービス最大容量の変更を申し込む」のボタンを選択しましょう。

クリスタ「クラウドサービス最大容量の変更を申し込む」

クリスタの「クラウドサービス最大容量の変更」を申し込もう!

「クラウドの容量の管理・追加はこちら」を選択しますと、「利用プランのご案内」ページが開きますので、
「クラウドサービス最大容量の変更」の「申込みへ」を選択します。

※本来ならブラウザもログイン状態で開くはずですが、ログアウト状態の場合はログインを行いましょう。

クリスタ「クラウドサービス最大容量の変更」


すると以下のページになりますので、
「100 GB」か「300 GB」か、月額か年額か、そしてお住まいの国・地域と通過を選択し、下部の「購入に進む」を選択ましょう。

クリスタ「クラウドサービス最大容量の変更」申し込みページ
MEMO

このページにリンクがある「クラウドサービス利用規約」も確認しておきましょう。

「クラウドサービス最大容量の変更」の支払いを行おう!

「購入に進む」を選択しますと以下のページになります。
上部に表示されている契約内容に間違いがないのを確認しましたら、「決済手段選択」から支払い方法を
クレジットカード払い」か「請求書払い(コンビニエンスストア支払い/銀行振込)」のどちらかで選択します。

クリスタ「クラウドサービス最大容量の変更」の決済手段選択

「クレジットカード払い」を選択する場合

クレジットカードで支払いを行う場合は「クレジットカード支払い」を選択します。
その場合、その後は自動更新で支払う形になります。

空欄にクレジットカード情報を入力し、下部の「今すぐ支払う」を選択するとで支払いができます。

クリスタ「クラウドサービス最大容量の変更」の決済手段選択(クレジットカード払い)
ポイント

「セキュリティーコード」とはクレジットカード裏面のご署名部分に記載されている数字の下3ケタのことです。

※American Expressではカード表面の4桁のコードになります

クレジットカードのCVC


また、Linkを使用した決済も選択できます。

クリスタ「クラウドサービス最大容量の変更」のLink決済


支払いが完了しましたら次の工程に進みましょう。

▶『クリスタのクラウド容量が増えていることを確認しよう!』

「請求書払い(コンビニエンスストア支払い/銀行振込)を選択する場合

コンビニや銀行振込といった現金で支払いを行う場合は「請求書払い」を選択します。
その場合、月額プランなら毎月、年額プランなら毎年支払い作業を手動で行う必要があります。

ちなみに支払いが可能なコンビニは以下になります。

・ファミニマート

・ローソン

・ミニストップ

・セイコーマート


「請求書払い」の場合は特に記入事項はなく、下部の「今すぐ支払う」を選択します。

※この段階ではまだ支払うことにはなりません。

クリスタ「クラウドサービス最大容量の変更」の決済手段選択(コンビニエンスストア払い/銀行振込)
MEMO

↓こちらの注意書きも確認しておきましょう。

クリスタ「クラウドサービス最大容量の変更」の決済手段選択(コンビニエンスストア払い/銀行振込)


すると以下の画面になります。

クリスタ「クラウドサービス最大容量の変更」お申込みありがとうごじます。


そしてアカウントに登録してあるメールアドレスに以下のような請求書メールが届きますので請求内容に間違いがないか確認しましょう。

※メールには請求書のPDFも添付されていますが、不要であれば開く必要はありません。

クリスタ「クラウドサービス最大容量の変更」申し込み受付メール

「銀行振込」を行う場合

メールの下部にある振り込み先に料金を振り込みしましょう。

クリスタ「クラウドサービス最大容量の変更」銀行振込先
MEMO

振り込み時に銀行から振り込み先の住所などを求められた場合は、まず請求書メールの「この請求を支払う」を選択してブラウザを開きます。

クリスタ「クラウドサービス最大容量の変更」(この請求書を支払う)


開いたページにて「銀行振込」を選択しますと、下部にある「銀行」「口座名義人」の箇所の「∨」を押すことで必要な情報を展開・確認することができます。

クリスタ「クラウドサービス最大容量の変更」銀行振込(住所・講座名義人)


支払いが完了しましたら次の工程に進みましょう。

▶『クリスタのクラウド容量が増えていることを確認しよう!』

「コンビニ決済」を行う場合

請求書メールの「この請求を支払う」を選択してブラウザを開きます。

クリスタ「クラウドサービス最大容量の変更」(この請求書を支払う)


開いたページにて「コンビニ決済」を選択し、表示されているメールアドレス・氏名に間違いがないかを確認して下部の「¥〇〇〇 支払う」を選択しましょう。

※「氏名」はクリスタアカウントのハンドルネームになっています

※画面に記載の通り、電話番号の入力は必須ではありません。

クリスタ「クラウドサービス最大容量の変更」(コンビニ決済)


すると以下のようにコンビニ決済に必要な「支払いコード」「確認番号」と支払い期限が記載されたページが開きます。
この番号を使って期限以内に各対応店舗で支払いを行いましょう。

※アカウントに登録してあるメールアドレスにも同じ内容が記載されたメールが届きます。

クリスタ「クラウドサービス最大容量の変更」(支払いコード・確認番号)
MEMO

各店舗での支払い方法はこのページの下部にある「コンビニ決済の手順を表示または印刷する」を選択して開くページにて確認することができます。

クリスタ「クラウドサービス最大容量の変更」コンビニでの支払い方法

クリスタのクラウド容量が増えていることを確認しよう!

「クラウドサービス最大容量の変更」支払いがクリスタ側で確認されると領収書が記載されたメールが届きます。

※私の場合はコンビニで支払いしてから数分で届きましたが、銀行振込の場合は最大2営業日かかる場合があります。

するとCLIP STUDIO STARTなどのクラウドページで容量が増えていることを確認することができます。

クリスタ「クラウドサービス最大容量の変更」(100GB)
MEMO

CLIP STUDIO STARTにも申し込みのお礼メッセージが「お知らせ」に届きます。

クリスタSTART「クラウドサービス最大容量の変更」申し込みのお知らせ

「クラウドサービス最大容量の変更」の更新に関して

先述の通り、「クラウドサービス最大容量の変更」をクレジットカードで支払った場合はその後は自動更新になるのですが、コンビニエンスストア支払い・銀行振込の場合は更新の度にご自身で支払いを行う必要があります。

更新日の1週間前になりますと最初の支払いの時と同じメールが届きますのでそちらから同じように支払いを行いましょう。

【補足】クリスタの「チーム制作」機能を利用する場合

クリスタではクラウドを利用して複数人で1つの複数ページ漫画作品を共有・制作する「チーム制作」機能があります。

1本の漫画を複数人で!クリスタEXのチーム制作機能!!


この「チーム制作」機能で利用するクラウドは作品ファイルの管理者(オーナー)のクラウド容量を使用しますので、「クラウドサービス最大容量の変更」を利用するのは管理者のみで大丈夫です。

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)「クラウドサービス最大容量の変更」のプラン変更と解約について

クリスタ「クラウドサービス最大容量の変更」のプラン変更・解約

「クラウドサービス最大容量の変更」を契約しますと、プラン契約時と同じ手順で「クラウドの容量の管理・追加はこちら」を選択した時に開くページの「クラウドサービス最大容量の変更」の項目に「プラン変更へ」ボタンが表示されています。

クリスタ「クラウド容量の管理・変更はこちら

クリスタ「クラウドサービス最大容量の変更」(プラン変更へ)


こちらを選択することで開くページにてプランの変更や解約などの手続きができます。

クリスタ「クラウドサービス最大容量の変更」(プラン変更へ)(解約へ)
注意

ただし、「コンビニエンスストア支払い・銀行振込」で支払いを行った場合、更新日の1週間前になって支払い請求のメールが届きますと「支払い待ち状態」になり、プランの変更や解約ができなくなりますので注意しましょう。

プランの変更

「プラン変更へ」を選択しますと以下の画面になりますので変更したい内容を選択して手続きを完了させましょう。

クリスタ「クラウドサービス最大容量の変更」(プラン変更)

解約

「解約へ」を選択しますと以下の画面になりますので注意事項をご確認の上、「解約へ」を選択しましょう。
※この段階ではまだ解約にはなりません。

クリスタ「クラウドサービス最大容量の変更」(解約へ)


すると以下の画面になり、ここで「解約を実行」を選択することでまずは解約予約状態になります。

クリスタ「クラウドサービス最大容量の変更」(解約を実行)


解約予約状態になりますと「解約予定日」が表示され、その日が過ぎると解約確定となります。

解約予定日までにキャンセルを行いますと解約を取り消すこともできます。

クリスタ「クラウドサービス最大容量の変更」のプラン変更・解約による保存データの扱い

クリスタの「クラウドサービス最大容量の変更」のプラン変更や解約によって、クラウドに保存しているデータの容量が最大容量を超えてしまった場合は、30日後に超過分のデータが削除されます。

削除される順番は以下のようになります。

1.クラウドの保存中の作品のうち、更新日時が古いもの


2.クラウドの保存中かつアプリ設定で利用されていない素材のうち、更新日時の古いもの


3.クラウドの保存中かつアプリ設定で利用されている素材のうち、更新日時の古いもの


4.ソフトウェアバックアップのうち古いもの

ポイント

元々あった10 GB分のデータは削除対象になりません


また、削除されるのはクラウドに保存してあるデータのみのため、デバイス(ローカル)に保存中の作品や素材、ソフトウェアバックアップのデータには影響がありません


クラウドに保存されているデータの内、作品データや自作素材はデバイス側にダウンロードが可能ですので削除されたくない作品データや自作素材は削除される前にダウンロードしておくといいでしょう。


参考記事

クリスタはクラウドで複数デバイスとデータ共有が可能です!!

【注意!】過去のサービスでクラウド容量が100 GBになっている方

クリスタでは、過去にiPadでクリスタEXを契約した場合、100 GBまで利用できる特典があったようですが、「クラウドサービス最大容量の変更」の開始により、2026年2月以降からクラウドの容量が10 GBになってしまいますので注意しましょう。

10 GBを超えるデータはクラウド容量変更後、30日を経過すると前項のルールに基づき古いデータから削除されます。

なお、データが削除される前には通知が届きます


2026年2月以降も100 GBの容量が必要な場合は今回紹介した「クラウドサービス最大容量の変更」を契約する必要があります。

ただし、「100 GB」プランは2026年1月以降、「300 GB」プランは2月以降でないと申し込みができないようです。

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の「クラウドサービス最大容量の変更」でデータを守ろう!

クリスタのクラウドは制作データや自作素材などをバックアップ保存できる便利な機能ですが、10 GBまでというのが難点でした。

しかし今回、有料ではあるものの、クラウドの容量を増やすサービスが開始されたことでより多くのデータを保存することができるようになりました。

サービス対象の方の中でクリスタのクラウド容量を増やしたい方は「クラウドサービス最大容量の変更」をご利用ください◎


それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!


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参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!


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クリスタ3D素材の基本操作・設定!https://dentakumanga.com/clipstudiopaint-3dmaterial-basic/Tue, 21 Jan 2025 13:39:16 +0000https://dentakumanga.com/?p=40167

皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。山本電卓と申します。 イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)では作画の参考にしたり、そのまま作品の中で使用したりといった使い方ができ ... ]]>

皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。

イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)では作画の参考にしたり、そのまま作品の中で使用したりといった使い方ができる「3D素材」というものを使用できます。

この「3D素材」には様々な種類があるのですが、共通の基本操作や設定項目がありますので今回はそちらを紹介させていただきます。

それではよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!


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参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!

目次

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の3D素材とは

クリスタの3D素材とはキャンバス上に設置することのできる素材の1つであり、その名の通り3Dですので360度自由な角度の表示が可能です。

クリスタで複数素材を使用して3D空間を作成


この3D素材はクリスタに初期素材としていくつか搭載されていますが、CLIP STUDIO ASSETSで新たにダウンロード・追加することができます。
※有償・無償あり


参考記事

クリスタをより便利に!素材ダウンロード方法と使い方を紹介します!!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)で3D素材を設置する方法

困った時は:クリスタのウィンドウ・アイコン・項目がない時の見つけ方!!

クリスタの素材パレットからキャンバスに設置する

クリスタにおいて3D素材は素材パレットに保存されています。

素材パレットはCLIP STUDIO PAINT画面上部から「ウィンドウ」→「素材」→「素材[3D]」と選択する、
もしくはCLIP STUDIO PAINT画面右端から「素材[3D]」のアイコンを選択することで開くことができます。

※素材ウィンドウ・アイコンの並びは人によって異なる場合があります。

クリスタの素材パレット(3D)

クリスタの素材パレット(3D)
MEMO

「素材[3D]」の項目がない場合はどれでもいいので選択して素材パレットを開き、左上にて「3D」を選択しましょう。

クリスタの素材パレット「3D」


この素材パレットの右側にお手元のクリスタに入っている3D素材の一覧が表示されます。

クリスタの素材一覧
MEMO

素材一覧のサムネイルに雲のマークがある場合は追加でダウンロード作業が必要な素材です。

クリスタの素材の緑の雲マーク


詳しくは以下の記事を参考にしていただければと思います。

クリスタ素材にある緑の雲マークの意味と解消方法!


また、左側の「3D」の項目を展開することで表示される項目を選択することで分類別での表示ができます。

クリスタ素材パレット「3D」


さらに、左下のタグを選択したり、検索欄にキーワードを入力することで一覧を絞り込み表示することも可能です。

クリスタ素材パレットの検索欄とタグ


この素材パレットの一覧から以下の3つの方法でキャンバス上に配置することができます。

設置位置は基本的にキャンバスの中央になります。

素材パレットからキャンバスにドラッグする

素材パレットの一覧から任意の3D素材をキャンバスに向けてドラッグすることでその位置に3D素材を設置することができます。

クリスタの「3Dプリミティブ」をキャンバスにドラッグ

素材パレットからレイヤーパレットにドラッグ

素材パレットの一覧から任意の3D素材をレイヤーパレットに向けてドラッグすることで開いているキャンバス上にに3D素材を設置することができます。

クリスタ「3Dプリミティブ」をレイヤーパレットにドラッグ


この方法ですとキャンバスの中央に設置することができます。

「貼り付けアイコン」をタッチする

素材パレットの一覧にて任意の3D素材を選択した状態で素材パレット下部にある「貼り付けアイコン」をタッチすることでキャンバス上にに3D素材を設置することができます。

クリスタ素材パレット「キャンバスに貼り付け」


この方法ですとキャンバスの中央に設置することができます。

スマホ版クリスタで3D素材を設置する方法

CLIP STUDIO PAINT画面下部の「素材パレットのアイコン」をタップします。

スマホ版クリスタの素材パレット
MEMO

素材パレットのアイコンがない場合はCLIP STUDIO PAINT画面左上メニューアイコン「≡」→「アプリ設定」→「パレットバー設定」と選択することで開く設定画面で「素材」の項目にチェックを入れましょう。

※[]内の数字はどれでもいいです。

スマートフォン用クリスタの「パレットバー設定」(素材パレット)


素材パレットを開きましたら、任意の3D素材を選択して下部の「選択中の素材をキャンバスに貼り付け」のアイコンをタップする、
もしくは「ドラッグ用アイコン」を触りながらキャンバスにドラッグすることで3D素材を設置させることができます。

スマホ版クリスタの素材パレットから3D頭部モデルを設置


また、素材パレット上部のアイコンをタップすることで素材一覧を絞り込み表示させることができますし、


●フォルダーアイコン
素材の分類を選択できます。

スマホ版クリスタ素材パレット「フォルダーアイコン」


●虫眼鏡アイコン
検索バーが表示され、素材をキーワード検索できます。

スマホ版クリスタ素材パレット「虫眼鏡アイコン」


●タグアイコン
素材のタグを選択することができます。

スマホ版クリスタ素材パレット「タグアイコン」

コマ枠があるキャンバスに3D素材を設置する場合

コマ枠が作成されているキャンバスに素材パレットから3D素材をドラッグした場合はドラッグ先のコマ枠内に3D素材が設置されます。

クリスタの3D素材をコマ枠に設置する


コマ枠外に設置したい場合はレイヤーパレットへドラッグしましょう。

クリスタの3D素材をコマ枠外に設置する

Ver.2.1からは複数設置が可能に!

クリスタVer.2.1から、複数の3D素材を複数選択して同時に設置することが可能になりました。

クリスタ2.1「3D素材の複数設置」


画像ではドラッグによる設置をしていますが、「貼り付けアイコン」を使用した複数設置も可能です。

【3D素材を複数選択する方法】

●キー操作を利用する方法

2つ目以降の3D素材を選択する際に[Ctrl(Command)]を押しながら選択することで複数選択が可能です。

クリスタ素材をCtrl(Command)で複数選択


また、[Shift]を押しながら3D素材を選択することで1回目に選択した素材から2回目に選択した素材の間にある素材を全て選択することができます。

クリスタ素材をShiftで複数選択


●チェックボックスを利用する方法

素材パレット下部にはチェックボックスの表示・非表示を切り替えるアイコンがあり、こちらを選択することで各素材にチェックボックスを表示させることができます。

※スマホ版クリスタでは初期状態ですでにチェックボックスが表示されています。

クリスタ素材パレットでチェックボックス表示


チェックボックスにチェックを入れることで素材の複数選択が可能になります。

クリスタ素材パレットのチェックボックスで複数選択

クリスタで3D素材を設置すると「3Dレイヤー」が作成される

キャンバス上に3D素材を設置しますと、レイヤーパレットに3D素材を表示させる「3Dレイヤー」が作成されます。

クリスタの3Dレイヤー


この3Dレイヤーを選択している状態でもう1度3D素材の設置を行いますと同じ空間に3D素材を設置することができます。


この時、キャンバスにドラッグする方法で3D素材を設置しますとドラッグ先が設置位置になります。

クリスタ「3Dプリミティブ」をキャンバスにドラッグ
注意

3D素材レイヤーを選択していない時にキャンバスにドラッグしますと、別の3Dレイヤーが新しく作成されます。3D素材レイヤーが分かれますと別の空間になってしまい、繋がりがなくなってしまいますので注意しましょう。

クリスタ「3Dプリミティブ」をキャンバスにドラッグ(別レイヤー)


また、レイヤーパレットにドラッグする方法で3D素材を設置する場合は、3D素材レイヤーに重なるようにドラッグすることで先に設置されていた「3Dプリミティブ」と同じ空間の中央に設置されます。

クリスタ「3Dプリミティブ」をレイヤー上にドラッグ
注意

レイヤーの間にドラッグしますと、別の3Dレイヤーが新しく作成されます。3D素材レイヤーが分かれますと別の空間になってしまい、繋がりがなくなってしまいますので注意しましょう。

クリスタ「3Dプリミティブ」をレイヤー間にドラッグ

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)での3D素材操作方法

【基本情報】3D素材はオブジェクトツールで操作・設定する

クリスタにて3D素材を操作する場合は、オブジェクトツールで、3D素材を選択した状態で行います。

※3D素材を設置すると自動でオブジェクトツールが選択されます。

クリスタの3D素材をオブジェクトツールで選択


また、[Shift]もしくは[Ctrl(Command)]を押しながら選択することで複数選択も可能です。

※タブレット・スマホ版クリスタの場合は「エッジキーボード」が利用できます。

クリスタ3D素材の複数選択
MEMO

素材によっては部分的に選択・操作することもできます。

クリスタの3Dデッサン人形(指)

クリスタ3D素材の「移動マニピュレータ」で操作する

オブジェクトツールで3D素材を選択しますと、上部に「移動マニピュレータ」が表示されます。

クリスタの移動マニピュレータ


この各アイコンを始点にしてドラッグする、もしくは各アイコンを1回選択した状態で「3D素材以外の部分」をドラッグ操作することで3D素材の表示(カメラ位置)や配置を変更することができます。

クリスタ3Dプリミティブのドラッグ操作
ポイント

「移動マニピュレータ」でカメラ位置や3D素材を移動する場合、それに合わせて3D素材の角度も変わっていきます

クリスタ3D素材の見え方


見え方を変えずに移動したい場合は、後述のVer.2.0から利用できる「レンズシフト」で設定するか、「レイヤー移動」ツールで移動させましょう。

クリスタの3D素材をレイヤー移動ツールで移動する

「カメラの回転」

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(視点角度変更)


ドラッグすることで3D素材を表示させる視点の角度を変更させることができます。

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(視点角度変更)
ポイント

Ver.2.2以前は3D素材を基準に回転されていたのですが、
Ver.2.3からはキャンバスやコマ枠の中心点を基準にして回転するようになりました。

クリスタVer.2.2でのカメラ回転
クリスタVer.2.3でのカメラ回転


つまり、キャンバスやコマ枠上の見え方を基準にカメラアングルを回転できるようになったわけですね。

カメラの平行移動

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(視点位置変更)


ドラッグすることで3D素材を表示させる視点の位置(上下左右)を変更させることができます。
斜め方向への変更も可能です。

※視覚的に3D素材が動いているようになっていますが「床面」も移動していることから視点を変更しているのが分かります。

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(視点位置変更)

カメラの前後移動

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ()視点距離変更


ドラッグすることで3D素材を表示させる視点の距離を変更させることができます。
つまり3D素材のズームイン・アウトができるというわけですね。

※「上ドラッグ=ズームアウト」「下ドラッグ=ズームイン」となります。

※3D素材そのものを拡大・縮小しているわけではありません。

3D素材の平面移動

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(3Dプリミティブ移動)


ドラッグすることで3D素材自体を上下左右に移動させることができます。

※奥行の移動ではありません。

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(オブジェクトの上下左右移動)


この方法で3D素材を床面から浮かすこともできます。

3D素材の回転

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(3Dプリミティブ回転)


ドラッグすることで3D素材自体をその場で回転させることができます。
この時、ドラッグの方向で回転できる方向が変わります


斜めにドラッグしますと360度自由に回転できます。

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(オブジェクトの自由回転)


縦にドラッグしますと視点に対して垂直方向に回転できます。

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(オブジェクトの縦回転)


横にドラッグしますと視点に対して水平方向に回転できます。

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(オブジェクトの横回転)

3D素材の平面回転

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(3Dプリミティブの時計・反時計回りの回転)


ドラッグすることで3D素材自体を視点に対して時計・反時計回りに回転させることができます。

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(オブジェクトの平面回転)

3D素材の水平回転

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(3Dプリミティブの水平回転)


ドラッグすることで3D素材自体を床面に対して水平方向に回転させることができます。

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(オブジェクトの水平回転)

3D素材の水平移動

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(3Dプリミティブの水平移動)


ドラッグすることで3D素材自体を床面に対して水平方向に移動させることができます。

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(オブジェクトの水平移動)


この移動では奥行も考慮されるため、視点から奥の方へ移動させますと3D素材自体の表示も小さくなり、手前の方へ移動させますと3D素材自体の表示も大きくなります。

3D素材のスナップ

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(スナップ)


タッチすることでスナップ機能のON・OFFの切り替えができます。
電気マークが表示されている=ON、電気マークなし=OFFとなります。

スナップの内容は後述する『操作』設定にて紹介します。

クリスタ3D素材の「ルートマニピュレータ」で操作する

オブジェクトツールで3D素材を選択しますと、周囲に「ルートマニピュレータ」が表示されます。

クリスタのルートマニピュレータ


これらの表示上をドラッグすることで3D素材を直接操作することができます。

MEMO

操作中のマニピュレータはオレンジ色になります。

クリスタ「3Dプリミティブ」のマニピュレータ(操作中)

3D素材の移動

赤・緑・青の矢印上でドラッグすることで3D素材をその方向へ移動させることができます。

クリスタ「3Dプリミティブ」のマニピュレータ(矢印)
クリスタ「3Dプリミティブ」のマニピュレータ(矢印移動)
MEMO

こちらの矢印の向きは設定で切り替えることができます。

詳しくは後述の『操作』の項目で紹介します。


また、中央の円をドラッグしますと自由移動ができます。

クリスタ「3Dプリミティブ」のマニピュレータ(移動)

3D素材の回転

赤・緑・青の曲線上でドラッグすることで3D素材をその方向へ回転させることができます。

クリスタ「3Dプリミティブ」のマニピュレータ(回転)
クリスタ「3Dプリミティブ」のマニピュレータ(回転)
MEMO

こちらの線の傾きは設定で切り替えることができます。

詳しくは後述の『操作』の項目で紹介します。

3D素材の変形

1番外側の円部分を内側にドラッグすると3D素材のサイズが小さくなり、外側にドラッグすると3D素材のサイズが大きくます。

※円部分でしたら三角部分以外でドラッグしても拡大・縮小できます。

クリスタ「3Dプリミティブ」のマニピュレータ(拡大縮小)
クリスタ「3Dプリミティブ」のマニピュレータ(拡大縮小)


また、外側にある赤・緑・青のブロックをドラッグすることでその方向のみの変形ができます。

クリスタ「3Dプリミティブ」のマニピュレータ(変形)


この変形方向は3D素材の側面に対して固定となります。

クリスタ「3Dプリミティブ」のマニピュレータ(変形)
MEMO

3Dデッサン人形など、赤・緑・青のブロックが表示されない3D素材も一部あります。

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)での3D素材設定方法

【基本情報】3D素材はオブジェクトツールで設定する

クリスタにて3D素材を設定する場合は、オブジェクトツール3Dレイヤー、もしくは3D素材単体を選択した状態で行います。

※3D素材を設置すると自動でオブジェクトツールが選択されます。

また、[Shift]もしくは[Ctrl(Command)]を押しながら選択することで複数選択も可能です。

※タブレット・スマホ版クリスタの場合は「エッジキーボード」を利用しましょう。


設定はツールプロパティ、もしくはサブツール詳細で行います。
設定を変更するとその内容がすぐ選択中の3D素材に反映されます。

クリスタのツールプロパティとサブツール詳細(3D)


3D素材単体を選択している場合はその3D素材特有の設定項目が表示される場合があります。
※バージョンによって項目名が変わる場合があります。

クリスタのサブツール詳細「デッサン人形」

クリスタ3D設定「操作」

クリスタ3D素材のサブツール詳細「操作」

「透明箇所の操作」「選択可能なオブジェクト」「フォルダーの選択」「常に線を表示」「選択の追加」

こちらの5項目では3D素材選択時以外でも表示される設定になります。

クリスタ3D素材のサブツール詳細「透明箇所の操作」「選択可能なオブジェクト」「フォルダーの選択」「常に線を表示」「選択の追加」


詳しくは以下の記事にまとめていますので参考にしていただければと思います。

クリスタのオブジェクトツールの設定内容!

注意

オブジェクトツールで3D素材を扱う場合は「選択可能なオブジェクト」にて「3D」にチェックが入っている状態にしましょう。

クリスタ3D素材のサブツール詳細「選択可能なオブジェクト:3D」

「3Dモデルをスナップする」

クリスタ3D素材のサブツール詳細「3Dモデルをスナップする」


こちらをチェックすることでキャンバス上にある別の3D素材の位置・形や、任意の角度に合わせる(スナップする)ことができるようになります。

MEMO

移動マニュピレータの右端にある磁石のアイコンをタッチすることでも「3Dモデルをスナップする」のON・OFFができます。

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(スナップ)


電気マークが表示されている=ON、電気マークなし=OFF

となります。


「スナップ対象」をタッチしますと3つのスナップ対象が表示され、それぞれ「チェックが入っている=スナップ機能がONの状態」となります。

クリスタの3Dプリミティブ「スナップ対象」


●「位置」
3D素材を移動する際、他の3D素材と一緒になる位置でピタッと止まってくれるようになります。

※オレンジの線がスナップしている印になります。

クリスタの3Dプリミティブ(位置をスナップ)


これらを利用することで複数の3D素材をズレることなく配列させることができます。

こちらは中心部分だけでなく、「端」と「端」を合わせるといったこともできます。

クリスタの3Dプリミティブ(位置をスナップ)


ちなみに、同じ位置までしか動かせないわけではありません。あくまで合わせやすくなるという機能です。


●「回転」
3D素材を回転させる際、「回転スナップ角」で設定した角度の目盛りが表示されるようになり、その目盛りの所で1回1回ピタッと止まってくれるようになります。

クリスタの3Dプリミティブ「回転スナップ角」


目盛りの角度(間隔)は選択肢から設定します。

クリスタの3Dプリミティブ「回転スナップ角」


●「スケール」
3D素材を変形させる際、他の3D素材と同じ大きさの所でピタッと止まってくれるようになります。

クリスタの3Dプリミティブ(スケールをスナップ)


これらを利用することで複数の3D素材をズレることなく同じ大きさや形にすることができます。

こちらは全体の拡大・縮小だけでなく、ブロックによる変形でも他の3D素材に合わせることができます。

クリスタの3Dプリミティブ(高さをスナップ)


ちなみに、同じ大きさ・形にしか変形できないわけではありません。あくまで合わせやすくなるという機能です。

「複数操作基準点」

クリスタでは、キャンバス上にある複数の3D素材に対し、
オブジェクトツールで[Shift]もしくは[Ctrl(Command)]を押しながら、
もしくは先述の「選択の追加」で「追加選択」を選択している状態でキャンバス上の3D素材をタッチすることで複数選択ができます。

クリスタ3D素材の「追加選択」
クリスタ3D素材の複数選択


3D素材を複数選択しますと、まとめて変形や回転などの操作が行えるのですが、この複数操作時の基準点を「複数操作基準点」で3種類から設定できます。

クリスタ3D素材「複数操作基準点」


●「最初に選択したオブジェクト」
3D素材を複数選択した際に1番最初に選択した3D素材(オブジェクト)を基準に変形・回転を行えます。

クリスタ3D素材の複数操作基準点「最初に選択したオブジェクト」


●「それぞれの原点」
複数選択したそれぞれの3D素材(オブジェクト)を基準に変形・回転を行えます。
つまりその場で変形・回転するわけですね。

クリスタ3D素材の複数操作基準点「それぞれの原点」


●「複数オブジェクトの中点」
複数選択した3D素材(オブジェクト)全体の中心点を基準に変形・回転を行えます。
マニピュレータも全体の中心に表示されているのが分かります。

クリスタ3D素材の複数操作基準点「複数オブジェクトの中点」

「移動基準軸」

オブジェクトツールで3D素材を選択する時に表示される移動マニピュレータの移動用矢印の角度や方向を「地面に合わせる」か「オブジェクトに合わせる」のアイコンを選択することで切り替えができます。

クリスタ3D素材「移動基準軸」


●「地面に合わせる」
地面に対して水平・垂直の移動ができます。

クリスタ3D素材の移動基準軸「地面に合わせる」


●「オブジェクトに合わせる」
3D素材(オブジェクト)の傾きに対して水平・垂直の移動ができます。

クリスタ3D素材の移動基準軸「オブジェクトに合わせる」

「回転基準軸」

オブジェクトツールで3D素材を選択する時に表示される移動マニピュレータの回転用曲線の角度や方向を「地面に合わせる」か「オブジェクトに合わせる」のアイコンを選択することで切り替えができます。

クリスタ3D素材「回転基準軸」


●「地面に合わせる」
面に対して水平・垂直の回転ができます。

クリスタ3D素材の回転基準軸「地面に合わせる」


●「オブジェクトに合わせる」
3D素材(オブジェクト)の傾きに対して水平・垂直の回転ができます。

クリスタ3D素材の回転基準軸「オブジェクトに合わせる」

「表示するマニピュレータ」

3D素材をオブジェクトツールで選択すると表示されるルートマニピュレータの3種類の表示・非表示を切り替えることができるようになります。

クリスタ3D素材「表示するマニピュレータ」


●「移動」
ドラッグすることでその方向に選択中の3D素材をスライド移動させることができる矢印や中央の円のマニピュレーターです。

クリスタ「表示するマニピュレーター」のON・OFF(移動)


●「回転」
ドラッグすることでその方向に選択中の3D素材を回転されることができる曲線のマニピュレーターです。

クリスタ「表示するマニピュレーター」のON・OFF(回転)


●「拡縮」
ドラッグすることでその方向に選択中の3D素材を拡大・縮小されることができるブロックや、全体の拡大・縮小ができる外側の円のマニピュレーターです。

クリスタ「表示するマニピュレーター」のON・OFF(拡縮)

クリスタ3D設定「マウス・ジェスチャー」(Ver.2.2~)

※こちらはVer.2.2から追加された項目です。

クリスタ3D設定「マウス・ジェスチャー」カテゴリー

「ドラッグ」「右ドラッグ」「中ドラッグ」「マウスホイール」

マウスでのドラッグ操作やホイール操作で3Dレイヤーをどう操作するかを設定することができます。
(各ドラッグとマウスホイールで設定できる項目が異なります)

クリスタ3D素材「ドラッグ」「右ドラッグ」「中ドラッグ」「マウスホイール」

【ドラッグ内容】


・ドラッグ=左クリック+ドラッグ(※)

・右ドラッグ=右クリック+ドラッグ

・中ドラッグ=(中ボタンがあるマウスにて)中ボタンを押しながらドラッグ


※「ドラッグ」はこちらの設定より先述の「移動マニピュレータ」の操作が優先されるようです。


●「カメラ回転」
3Dレイヤー(素材)を表示させる視点の角度を変更させることができます。

クリスタ3D素材「カメラ回転」


●「カメラ平行移動」
3Dレイヤー(素材)を表示させる視点の位置を(上下左右・斜めに)変更させることができます。

クリスタ3D素材「カメラ平行移動」


●「カメラ前後移動」
3Dレイヤー(素材)を表示させる視点の距離を変更させることができます。
つまりズームイン・アウトができるというわけですね。

クリスタ3D素材「カメラ前後移動」


●「カメラパース変更」
後述する「カメラ」カテゴリーの「パース」の数値を変更させることができます。


●「カメラパース(連動してカメラを前後移動)」
後述する「カメラ」カテゴリーの「パース」の数値を「連動してカメラを前進・後退」にチェックを入れた状態で変更させることができます。


●「修飾キー設定を使用」
※「中ドラッグ」にて設定できる項目です。
修飾キー設定の「中クリック」にて設定した内容の操作になります。

クリスタ修飾キー設定「中クリック」


●「カメラロール」
※「マウスホイール」にて設定できる項目です。
後述する「カメラ」カテゴリーの「ロール」の数値を変更させることができます。


●「ビュー操作(修飾キー設定を使用)」
※「マウスホイール」にて設定できる項目です。
修飾キー設定の「マウスホイール」にて「ビューを操作」の設定した内容の操作になります。
初期設定では「(キャンバス表示の)拡大・縮小」になっています。

クリスタ修飾キー設定「マウスホイール」


参考記事

クリスタ修飾キー設定でツールを使いこなそう!!

「ジェスチャーでカメラを操作する」(Windows・タブレット・スマホのみ)

クリスタ3D素材「ジェスチャーでカメラを操作する」


チェックを入れることでタブレット・スマホ版クリスタにて指操作(タッチジェスチャー)でキャンバス上の3D素材のカメラを操作できるようになります。

※Windowsではタッチジェスチャーに対応している端末だけこの操作を使用できます。


また、「有効にするジェスチャー操作」にて3種類の操作を有効・無効の切り替えができます。
※アイコンが水色に表示されているのが有効の状態です。

クリスタ3D操作「有効にするジェスチャー操作」


※「ローテート」とは指で回転させる操作を指します。
アイコンでは2本指になっていますが、2本指にしますとスワイプになってしまいますので1本指で行いましょう。

カメラ操作は3D素材をオブジェクトツールで操作するカメラ操作と同じものになります。

クリスタ3D設定「有効にするジェスチャー操作」
MEMO

Ver.2.1以前では「操作」カテゴリーにこの項目が配置されています。

クリスタ3D設定「ジェスチャーでカメラを操作する」

クリスタ3D設定「オブジェクトリスト」

選択中の3Dレイヤーに設置されている3D素材とカメラ・光源が一覧で表示されています。
ここで3D素材に対する各操作が行えます。

クリスタ3D素材サブツール詳細「オブジェクトリスト」

3D素材を選択

複数の3D素材が重なり、キャンバス上の3D素材をオブジェクトツールで選択しにくい場合、このオブジェクトリストで3D素材名を選択することでオブジェクトツールで選択した時と同じ状態にすることができます。

クリスタ3D素材をオブジェクトリストから選択


また、[Shift]もしくは[Ctrl(Command)]を押しながら選択することで複数選択も可能です。

※タブレット・スマホ版クリスタの場合は「エッジキーボード」を利用しましょう。

3D素材の表示・非表示

オブジェクトリストの左端のボックスをタッチすることで3D素材や光源の表示・非表示を切り替えることができます。

クリスタ3D素材をオブジェクトリストから表示切り替え

3D素材をロック

オブジェクトリストの左から2番目のボックスをタッチすることで3D素材や光源の設定内容を変更できないようにするロック機能をONにすることができます。

※ロックがONの状態でも、カメラアングルの変更は可能です。

クリスタの3Dプリミティブ「オブジェクトリスト」(ロック)


もう1度タッチすればOFFに切り替えができます。

3D素材のピック可・不可

オブジェクトリストにて左から3番目のボックスをタッチしてピック不可にすることで、キャンバス上の3D素材をオブジェクトツールで選択できないようにすることができます。

※オブジェクトリストから選択状態にすることはできます。

クリスタの3Dプリミティブ「オブジェクトリスト」(マニピュレータロック)


もう1度タッチすればOFFに切り替えができます。

3D素材の名称変更

オブジェクトリストに表示されている名称部分をダブルクリックしますと名前を変更できるようになります。

クリスタ3D素材オブジェクトリストの名前変更
MEMO

クリスタVer.1.xでは、3D背景素材で「展開できるオブジェクトリスト」の場合は最上段のオブジェクトリストのみ名前変更が可能です。

クリスタ3D背景素材オブジェクトリストの名前変更

「複製」「削除」

オブジェクトリストで選択中の3D素材の「複製」や「削除」ができます。
複数選択での実行も可能です。

※「カメラ」は複製だけ可能です。光源には利用できません。


●「複製」

クリスタ3D素材をオブジェクトリストから複製する
MEMO

複製しただけでは変化がないように見えますが、移動させると複製された3D素材が重なっていたことが分かります。

クリスタ3D素材を複製御に移動


●「削除」

クリスタ3D素材をオブジェクトリストから削除する

「すべて展開」「すべて閉じる」

オブジェクトリストにて階層に分かれている3D素材を選択している時にオブジェクトリストでの階層表示を展開、もしくは閉じることができます。


●「すべて展開」

クリスタ3D素材のオブジェクトリスト「すべて展開」


●「すべて閉じる」

クリスタ3D素材のオブジェクトリスト「すべて閉じる」

「親子関係の設定」「アタッチ先の部位」(Ver.2.2~)

クリスタVer.2.2から、オブジェクトリスト内で素材をドラッグすることで「親子関係の設定」ができるようになりました。

クリスタ「オブジェクトリスト」でリストをドラッグ

クリスタ3D素材の親子関係設定


3D素材を「親」と「子」の関係に設定することで親の3D素材を動かすと子の3D素材も連動して動くようになります。

クリスタ3D素材の親子関係設定(ポーズ変更)


また、「親」に設定した3D素材が3Dデッサン人形の場合、オブジェクトリストにて「子」の3D素材を「アタッチ先の部位」で選択した部位に連携させることができ、位置もその部位の近くまで移動してくれます。

※「オブジェクト原点」とはその3D素材が現在設置されている位置を指します。

クリスタ3D素材設定「アタッチ先の部位」を選択

クリスタ3D素材設定「アタッチ先の部位」を選択後の3D素材の動き


詳しくは以下の記事を参考にしていただければと思います。

▶クリスタ「親子関係の設定」設定内容へ

クリスタ3D設定「配置」

オブジェクトリスト」で「カメラ」もしくは3D素材を選択しているかで設定内容が変わります

クリスタ3D素材のサブツール詳細「配置」(3D素材・カメラ)

「カメラ」を選択している場合の設定項目

「カメラ」を選択した時の設定内容は『クリスタ3D設定「カメラ」』の項目で紹介します。

MEMO

【旧バージョンの仕様】

旧バージョンでは上部にオブジェクトリストも表示されます。

また、「オブジェクトリスト」で光源を選択した場合に光源の設定ができるようになっています。

クリスタの3Dプリミティブ「配置」(平行光)


光源の設定内容は後述の『クリスタ3D設定「光源」』で紹介しています。

3D素材を選択している場合の設定項目

3D素材を選択している場合は大きさや配置に関する設定ができます。

クリスタ3D素材のサブツール詳細「配置」(3D素材)


●「オブジェクトスケール」
選択中の3D素材の大きさを数値で設定します。
初期値は「100(%)」です。

「X」は横幅、「Y」は縦幅、「Z」は奥行が変更します。
また、「比率固定」にチェックを入れると、各数値を変更した際に他の数値も比率に合わせて変更されます。

クリスタ3D素材「オブジェクトスケール」


●「位置」
選択中の3D素材の位置を数値で変更します。

(正面に対して)「X」は左右、「Y」は上下、「Z」は奥行の方向への移動になります。
※先述の「移動基準基準軸」の影響は受けません。

クリスタ3D素材「位置」


また、「設置」ボタンを押すと3D素材の高さを地面と同じにしてくれます。

クリスタ3D素材「位置」(接地)
クリスタの3Dプリミティブ「接地」


●「回転」
選択中の3D素材を数値指定で回転させることができます。

(正面に対して)「X」は前後回転、「Y」は水平回転、「Z」は左右回転になります。
※先述の「回転基準基準軸」の影響は受けません。

クリスタ3D素材「回転」


●「全体回転」「部分回転」
3Dデッサン人形や3Dキャラクター素材の部位を選択している時に設定できる項目です。
「全体回転」は3Dデッサン人形全体の設定となり、「部分回転」は部位(パーツ)を選択している時に表示されます。

クリスタ3D素材「全体回転」「部分回転」


「全体回転」は先述の「回転」と同じで、
「部分回転」はルートマニピュレータに対して「X」は赤色方向の回転、「Y」は緑色方向の回転、「Z」は青色方向の回転になります。
※「関節角度制限」がONの場合、部位によっては回転できない方向もあります。

クリスタ3D素材「部分回転」
MEMO

Ver.3.2以降では、「腰」をオブジェクトツールで選択した際に、サブツール詳細ウィンドウ「配置」カテゴリーの「部分回転」が操作できないようになりました。

クリスタ3Dデッサン人形「部分回転」操作不可(腰指定時)

クリスタ3D設定「カメラ」

3D素材を映しているカメラの設定ができます。

クリスタ3D素材のサブツール詳細「カメラ」


また、先述のように「オブジェクトリスト」で「カメラ」を選択している時に「配置」カテゴリーにて同様の設定ができます。

クリスタ3D素材のサブツール詳細「配置」(カメラ)

「カメラの切り替え」

「使用中のカメラ」にて3D素材を映しているカメラの数を増やし、様々なカメラアングルを作成・保存することができます。
これによって複数の3D素材のカメラアングルを切り替えることができるようになります。

クリスタ3D素材でカメラアングルを切り替え


詳しい設定方法は以下の記事を参考にしていただければと思います。

▶クリスタの「カメラの切り替え」設定内容

MEMO

「配置」カテゴリーの場合は「カメラ一覧」が「使用中のカメラ」と同じ項目になります。

クリスタ3D素材「カメラ一覧」

「アングル」(プリセット)

※「配置」カテゴリーではこの項目は表示されません。

「プリセット」のボタンを展開して表示されるアングルを選択しますとそのアングルにカメラ視点を変更してくれます。
こちらの選択肢は人のイラストが描かれてますが3D素材ならどの素材でも利用できます

クリスタの3Dプリミティブ「プリセット」
MEMO

ちなみに3D背景素材の場合はその素材に合わせた選択肢が用意されています。

クリスタの3D背景「プリセット」

「編集対象を注視」

クリスタ3D素材「編集対象を注視」


※こちらは「オブジェクトリスト」にて3D素材以外を選択している時には表示されません。

「編集対象を注視」のボタンを押しますと、選択中の3D素材がキャンバスの中央に映るようにカメラ視点が切り替わります。

クリスタの3Dプリミティブ「編集対象を注視」


こちらはカメラの視点変更ですので3D素材自体が移動・変形するわけではありません

「投影方法」(Ver.2.3~)

※こちらはVer.2.3から追加された項目です。

3D素材の表示内容を「透視投影」と「平行投影」から選択できます。

クリスタVer.2.3「投影方法」


「透視投影」は遠近表現された表示になり、
「平行投影」を選択しますと遠近表現がなくなり、平行線での表示になります。

クリスタVer.2.3「透視投影」と「平行投影」


※同じ3Dレイヤー上に複数の3D素材がある場合、全ての3D素材の表示が変化します。

※カメラの位置によっては「透視投影」と「平行投影」でアングルが変わる場合があります。

注意

「平行投影」を選択した場合、以下のような影響がります。


●天球素材を読み込んでいる場合、天球素材が非表示になります。

※新たに天球素材を読み込むと「透視投影」に切り替わります。


●カメラのアングルを変更しても、パース定規が連動しません。


●3Dデッサン人形の「マンガパース」の設定が無効になります。

「パース」

クリスタ3D素材「パース」


※「投影方法」にて「透視投影」を選択している場合に設定できる項目です。

数値が大きいほど遠近法の表現が強くなります。最小値(1.0)にしますと全くパースがかかっていない表示になります。

※初期状態でここの数値が「4.72」と1.0以上の数値になってますので奥行のある表示になっているわけです。

この時、「連動してカメラを前進・後退」のチェックを外していると数値に合わせて視野が広くなりながらパースが変化し、

クリスタ3D素材「パース」(連動してカメラを前進・後退なし)


「連動してカメラを前進・後退のチェックを入れると視野はそのままでパースが変化します。

クリスタ3D素材「パース」(連動してカメラを前進・後退あり)

「平行投影のスケール」(Ver.2.3~)

※「投影方法」にて「平行投影」を選択している場合に設定できる項目です。

数値が大きいほど3Dレイヤー上の空間がキャンバスに表示される範囲(視野)が広がります。

クリスタ3D素材「平行投影のスケール」

「ロール」

数値を変更することでカメラの視点を回転させることができます。
「0(度)」が全く傾いていない状態で、「-180(度)」~「180(度)」で設定できます。
※「+」が右回転、「-」が左回転になります。

クリスタ3D素材「ロール」

「カメラ位置」

数値を変更することで3D素材を映しているカメラの位置を移動させることができます。

クリスタ3D素材「カメラ位置」


「X」は左右、「Y」は高さ、「Z」は奥行の方向への移動になります。
この時、カメラの注視点を支点にして移動しますのでカメラは回転移動になります。

※「注視点」のことは次項で紹介します。


●「X値」

クリスタ3D素材「カメラ位置」(X値)


●「Y値」

クリスタ3D素材「カメラ位置」(Y値)


●「Z値」

クリスタ3D素材「カメラ位置」(Z値)


また、数値が「0」から離れるほどカメラの位置が3D素材から離れていきます。

「注視点位置」

「注視点」とは

「注視点」とは3D素材を映しているカメラの視点の先を指します。

そのため、カメラはこの注視点を越える移動ができません。

クリスタ「注視点」
※画像は四面図パレットより


数値を変更することで3D素材を映しているカメラの注視点の位置を移動させることができます。

クリスタ3D素材「注視点位置」


「X」は左右、「Y」は高さ、「Z」は奥行の方向への移動になります。
注視点を移動しますとカメラを支点に角度が変わりますので、3D素材の見え方も回転的な変化になります。

クリスタ3D素材「注視点位置」(X・Y・Z)


●「注視点距離を編集対象に合わせる」(Ver.2.2~)

※こちらはVer.2.2から追加された項目です。

クリスタ3D設定「注視点距離を編集対象に合わせる」


この「注視点を編集対象に合わせる」にチェックを入れますと、オブジェクトツールで3D素材を選択した際に注視点も選択した3D素材に位置に合わせて移動するようになります。

クリスタ3D設定「注視点距離を編集対象に合わせる」(3D素材選択による注視点の変更)


ちなみに、先述の「編集対象を注視」を実行した場合も選択した3D素材に注視点を移動させる操作になります。

クリスタ3D設定「レンズ」(Ver.2.0~)

※こちらはVer.2.0から追加された項目です。

クリスタ3D素材のサブツール詳細「レンズ」

「レンズシフト」

数値を変更させることで、キャンバス上に表示させている3D素材の見え方の角度を変えないままカメラの位置だけを変更することができます。

「X」は左右、「Y」は高さ方向への移動になります。

クリスタのレンズ設定「レンズシフト」
ポイント

本来ならば以下の画像のようにカメラの位置を変更すると3D素材の見え方も変わりますが、この「レンズシフト」でカメラ位置を変更するとそういったことが起こらないわけです。

クリスタのカメラ位置変更と3D素材の見え方

「縦パース」

クリスタ3D素材「縦パース」


●「垂直に補正」
ボタンを押すことで3点透視である3D素材の表示を2点透視表示に変更することができます。
つまり、上下方向へのパースがなくなり、3D素材が垂直に立つ(建つ)表示になります。

クリスタのレンズ設定「垂直に補正」
MEMO

クリスタの3D素材は全て消失点が3つある「3点透視」での表示になっています。


●「補正をリセット」
「垂直に補正」で2点透視表示にした3D素材を元の表示に戻します。

クリスタ3D設定「陰影」(~Ver.3.0)

※こちらはクリスタVer.3.0以前にて表示される項目です。Ver.3.1以降は次項の「光源」にて設定ができます。


光源の影響を受ける」のチェックを外しますと3D素材表面の陰を消すことができます。

さらに「床面に影を表示する」のチェックを外しますと床面に映る3D素材の影を消すことができます。

クリスタの3Dプリミティブ「陰影」
クリスタの3Dプリミティブ「陰影」

クリスタ3D設定「オブジェクト」

いわゆる通常の3D素材を選択した時に設定できる項目です。
※3Dプリミティブやデッサン人形をの選択時には各専用の設定項目が表示されます。

クリスタ3D素材のサブツール詳細「オブジェクト」

「素材登録」

ボタンを押すと「素材のプロパティ」が開き、選択中の3D素材をクリスタ内に素材登録することができます。

クリスタ3D素材「素材登録」

クリスタ3D素材「素材のプロパティ」

クリスタで素材登録時の設定項目の意味を紹介します!!-素材のプロパティ-

「レイアウト」

他の表示情報が含まれている3D素材に限り、各アイコンから選択することで表示を変更することができます。

クリスタ3D素材「レイアウト」


●「マテリアル」
一覧から選択することで3D素材の色や質感を変更できます。

クリスタ3D素材「マテリアル」


●「レイアウト」
レイアウトの一覧から選択することで3D素材の配置や見え方を変更できます。
※画像は「3D背景素材」です。

クリスタ3D素材「レイアウト」


●「可動パーツ」
可動パーツの一覧が表示され、スライダーを動かすことで可動パーツの位置を変更できます。
※数値部分をタッチすることで直接入力もできます。

クリスタ3D素材「可動パーツ」


●「初期ポーズ」
3D素材の表示を初期状態に戻します。

「シェイプ」(Ver.3.0~)

※こちらはVer.3.0から追加された項目です。

こちらは、オブジェクトツールで選択した3D素材に「シェイプ」機能が含まれている場合にのみ設定できます。

「シェイプキーの操作」を選択しますと操作バー(シェイプキー)が展開します。
※素材によって操作バーの数は変わります。

クリスタ3D設定「シェイプキーの操作」


この操作バーを左右に移動させることで対応した3D素材の一部分が変形し、3D素材をお好みの状態・表示にすることができます。
※数値部分をタッチすれば直接数値を入力することもできます。

クリスタ3D設定「シェイプキー」
MEMO

「シェイプ」設定がされている3D素材はCLIP STUDIO ASSETSの素材説明ページにて記載がありますので、ダウンロードの際にご確認ください。


また、Ver.3.2から「シェイプ」の数値をリセットするボタンが追加されました。

クリスタ3D素材のシェイプ「リセット」
MEMO

手元のクリスタで確認したところ、「リセット」をしますと初期数値ではなく数値が「0」になる仕様のようです。

そのため、初期数値が設定されている3D素材では初期の形状と変わる場合があります。

クリスタ3D設定「輪郭線」

3D素材の輪郭線の設定ができます。
※3D素材によっては表示がない場合もあります。

クリスタ3D素材のサブツール詳細「輪郭線」


●「輪郭線幅」
チェックを入れることで選択中の3D素材の輪郭線を表示させることができます。
また、輪郭線の太さも設定ができます。

※手元のクリスタで確認したところ、数値は「px」や「mm」などの単位に当てはまるわけではなさそうです。

クリスタ3D素材「輪郭線幅」


●「不透明度」
輪郭線の不透明度を「1」~「255」で設定できます。

クリスタ3D素材「不透明度」


●「色」
色表示部分を選択しますと「色の選択」ウィンドウが開き、輪郭線の色を変更できます。

クリスタ3D素材「色」

クリスタ3D設定「光源」

光源を設定し、3D素材の光の当たり具合や影・陰表示を変更できます。

クリスタ3D素材のサブツール詳細「光源」

光源

表示されている球体の上をドラッグすることで光源の方向を変更することができます。
変更できるのは後述の「平行光」です。

クリスタの3Dプリミティブ「光源」

「このモデルは光源の影響を受ける」(Ver.3.1)

※こちらはVer3.1から追加された項目です。それ以前では先述の「陰影」カテゴリーで設定します。

チェックを外しますと3D素材表面の陰を消すことができます。

クリスタ3D素材「このモデルは光源の影響を受ける」

「平行光色」「平行光強度」

MEMO

平行色は先述の「オブジェクトリスト」カテゴリーで2つまで表示・選択できます。
ここで選択した方の「平行光」の設定ができます。

※「平行光2」は初期状態では非表示になっています。


※「オブジェクトリスト」で3D素材を選択している場合は「平行光1」の設定になります。

クリスタ3D素材「平行光1・2」


●「平行光色」
色表示部分を選択することで「色の設定」ウィンドウが開き、3D素材表面の光の色を設定できます。

クリスタ3D素材「平行光色」(色の設定)

クリスタ3D素材「平行光色」


●「平行光強度」
平行光の強さを設定できます。
数値が大きいほど「平行光」の光表現が強くなります。

クリスタ3D素材「平行光強度」

「影」(Ver.3.1~)

※こちらはVer3.1から追加された項目です。それ以前では先述の「陰影」カテゴリーで床面の影の表示・非表示設定だけ行えます。

床面に落ちる3D素材の影の表示内容を4種類から選択できます。

クリスタ3D素材「影」


●「投影しない」
影の表示がなくなります。

クリスタ3D設定「投影しない」


●「床面のみに投影する」
床面のみに3D素材の影を表示させます。

クリスタ3D設定「床面のみに投影する」


●「3Dモデルのみに投影する」
別の3D素材のみに3D素材の影を表示させます。
床面に影は表示されません。

クリスタ3D設定「3Dモデルのみに投影する」


●「床面とモデルに投影する」
床面と別の3D素材両方に3D素材の影を表示させます。

クリスタ3D素材「床面とモデルに投影する」


●「このモデルの影を落とす」
チェックを入れることで選択中の3D素材の影を表示させます。

クリスタ3D素材「このモデルの影を落とす」
MEMO

「影」の項目で「投影しない」を選択した場合はこの項目の設定はできません。

また、「床面のみに投影する」「3Dモデルのみに投影する」「このモデルの影を落とす」を選択したとしてもこの項目のチェックを外していると影が表示されません。

「環境光色」「環境光強度」

●「環境光色」
色表示部分を選択することで「色の設定」ウィンドウが開き、3Dレイヤー全体の光の色を設定できます。

クリスタ3D素材「環境光色」(色の設定)

クリスタ3D素材「環境光色」


●「環境光強度」
環境光の強さを設定できます。
数値が大きいほど「環境光色」が強く表示されます。

クリスタ3D素材「環境光強度」
ポイント

環境光」は光が当たっていない部分の設定となります。

「環境光強度」の数値が大きいほど「環境光色」の色味が強くなり、陰の黒さも和らいでいきます。

クリスタ3D設定「フォグ」(Ver.2.0~)

※この項目はVer.2.0から追加された項目です。一部Ver.2.1で追加された項目もあります。

クリスタ3D素材のサブツール詳細「フォグ」


「フォグ」とは霧やモヤという意味で、主に3D背景で奥側や床面(地面)の背景をぼやけさせたり見えなくさせたりして遠近感を表現するために使用することが多いかと思います。

クリスタ3D素材「フォグ」
MEMO

この「フォグ」はカメラ(視点)の位置を変えても常に奥側に表示されます。

クリスタ3D設定「フォグ」

「フォグを有効にする」

クリスタ3D設定「フォグを有効にする」


チェックを入れることでキャンバス上の3D素材にフォグを表示させることができ、下部の項目も設定することができるようになります。

「フォグの種類」(Ver.2.1~)

※こちらはVer.2.1から追加された項目です。

フォグの表示内容を「深さフォグ」と「距離フォグ」の2種類から選択することができます。

クリスタ「フォグの種類」


●「深さフォグ」
画面からの前後距離に対して平面的なフォグ表示になります。

※Ver2.0ではこの表示になっています。

クリスタ「深さフォグ」


●「距離フォグ」
球状のフォグ表示になります。

クリスタ「距離フォグ」
MEMO

「深さ」の数値が大きく、フォグの濃い部分がぼんやりしている場合は「深さフォグ」と「距離フォグ」の違いが分かりにくい場合があります。

注意

フォグの種類にて「距離フォグ」を設定している3D素材のあるデータはVer.2.1.0より前のクリスタでは編集できなくなりますので注意しましょう。

(「深さフォグ」に設定し直すと編集可能になります)


※「環境設定」の「バージョン互換情報を保存」を「保存しない」に設定している場合や、「保存時に確認」に設定した上で保存時にバージョン互換情報を保存していない場合もVer.2.1.0より前のクリスタで編集できなくなります。

「色」

フォグの色を設定します。
色表示部分をタッチしますと「色の設定ウィンドウ」が開き、色を選択できます。

クリスタ3Dフォグ設定「色」
クリスタの「フォグ」の色を変更
ポイント

フォグの「色」を変更することで「夕景」や「夜景」などを表現することもできます。

「不透明度」(Ver.2.1~)

※こちらはVer.2.1から追加された項目です。

クリスタのフォグ設定「不透明度」


フォグ全体の不透明度(濃さ)を設定できます。

クリスタフォグ設定「不透明度」(数値の違い)
注意

フォグ設定にて「不透明度」の数値を「99以下」に設定している3D素材のあるデータはVer.2.1.0より前のクリスタでは編集できなくなりますので注意しましょう。

(数値を「100」に設定し直すと編集可能になります)

※「環境設定」の「バージョン互換情報を保存」を「保存しない」に設定している場合や、「保存時に確認」に設定した上で保存時にバージョン互換情報を保存していない場合もVer.2.1.0より前のクリスタで編集できなくなります。

「開始距離」

フォグが表示され始める位置を設定します。
数値が大きいほど奥に、数値が小さいほど手前から表示されます。

クリスタ3Dフォグ設定「開始距離」
ポイント

「フォグが表示され始める位置」ですのでこの位置から薄いフォグが表示し始め、奥に行くほどどんどん濃い表示になっていきます。


また、この数値はカメラ(視点)からの距離ですので「0」がカメラ(視点)の位置となります。

「-」数値ですとカメラ(視点)より手前からフォグが表示し始めることになり、フォグの中からの視点になるわけです。

クリスタ3Dフォグ設定「開始距離」とは

「深さ」

フォグが表示し始める「開始距離」の地点から奥の1番フォグが濃くなる地点までの距離を設定します。

クリスタ3Dフォグ設定「深さ」
ポイント

数値が小さいと短い距離ですぐにフォグが濃くなり、数値が大きいと長い距離をかけて徐々にフォグが濃くなっていく表示になります。

クリスタ3Dフォグ設定「深さ」とは

「開始距離と深さの自動調整」

ボタンを押すことでキャンバス上の3D素材に対する視点や配置状況に応じてクリスタ側が自動で「開始距離」と「深さ」の数値を設定してくれます。

クリスタ3Dフォグ設定「開始距離と深さの自動調整」
MEMO

Ver.2.1以降では「フォグを有効にする」にチェックを入れてフォグを表示させる際、初回だけキャンバス上の3D素材に対する視点や配置状況に応じてクリスタ側が自動で「開始距離」と「深さ」の数値を設定してくれるようになりました。

クリスタ3D設定「天球」

クリスタ3D素材のサブツール詳細「天球」


クリスタの「天球」とは、以下のような画像を3Dレイヤーに貼り付けることで360度の背景を表現できる素材です。

クリスタの天球素材


天球素材自体は歪んだ画像ですが、クリスタ内で「天球」として読み込むことでお好みの視点での背景を設置することができるようになります。

クリスタの天球素材

▶天球素材の作り方に関してはこちら

▶天球をクリスタで使用する上での注意点

「天球」

天球を選択中の3Dレイヤー上に読み込む際に利用します。

クリスタ3D素材「天球」


●「ファイル」
デバイスのフォルダーに保存している画像を天球として読み込む際に選択します。
既に読み込み済みでもここから上書き読み込みができます。

MEMO

「ファイル」で選択できる画像の種類はclip・lip・psd・psb・tga・tif・bmp・png・jpg・webp(※)の10種です。

※「webp」はVer.3.0以降で対応しています。


●「素材」
クリスタ内に保存されている天球素材を読み込む際に選択します。
既に読み込み済みでもここから上書き読み込みができます。


●「再読み込み」
読み込んだ天球の再読み込みができます。
元となった天球画像を編集した場合に「再読み込み」を押すことでその編集内容を貼り付けている天球にも反映させることができます。


●「削除」
読み込んだ天球を3Dレイヤーから削除します。

「テクスチャ」

天球として読み込みした画像・素材が表示されます。

クリスタ3D素材「テクスチャ」


また、テクスチャに天球が表示していても空欄の状態でも、この部分をタッチすると「ファイル」を選択した時と同じようにデバイスのフォルダが開き、読み込みを実行できます。

「魚眼パース」

数値を大きくすることで天球の表示を魚眼レンズで見たように歪曲した表示になります。
「0」が全く歪曲がない状態で、数値が大きいほど歪曲具合が大きくなり、表示される範囲(視野)も広くなります。

クリスタ天球「魚眼パース」
ポイント

「魚眼パース」は「0」~「100」まで入力することができ、「100」では約2倍の視野角になります。

「書き出し」

「展開図」の項目にある「書き出し」ボタンを選択し、保存先とファイル名を決めて「保存」を選択しますと現在表示している天球を書き出しすることができます。

クリスタ3D素材「書き出し」

クリスタ天球「書き出し」
※Windowsの場合


書き出しされるデータはCLIP STUDIO PAINT形式で、開きますと天球の画像が反映された「テクスチャ」、単色で塗りつぶされた「背景色」、編集の目安になる格子状のガイド線のある「展開図」の3種類のラスターレイヤーがあります。

クリスタで書き出しした天球


ちなみにクリスタに入っている天球素材を書き出ししたところ、幅:7296 px、高さ:3648 px、解像度:72 dpiとなっておりました。

「天球用パノラマ書き出し」

クリスタ3D素材「天球用パノラマ書き出し」


こちらは天球ではなく、3D素材をキャンバス上に設置している場合に利用する項目になります。
この時、同じ3Dレイヤー上であれば複数の3D素材が設置してあっても大丈夫です。

クリスタの3D素材


キャンバス上に背景やキャラクターなどの3D素材を設置している状態で「天球用パノラマ書き出し」を選択し、保存先とファイル名を決めて「保存」と選択することで3D素材を天球用データとして書き出しすることができます。

クリスタ天球「天球用パノラマ書き出し」
※Windowsの場合

書き出ししたデータはCLIP STUDIO PAINT形式で、こちらを開くとちゃんと天球で使える形に変換されているのが分かります。
また、背景用の3D素材だけでなく設置した他の3D素材もちゃんと映っています。

クリスタ天球「天球用パノラマ書き出し」で書き出したデータ


ちなみに画像のデータは幅:8192 px、高さ:4096 px、解像度:72 dpiでした。


このデータを「ファイル」から選択することで天球として設置することができるようになります。

「天球用パノラマ書き出し」のデータを天球として設置


天球として設置した後は各設定を行ってサイズや配置を調整しましょう。

書き出しした天球画像と3D素材

「素材登録」

天球として読み込みした画像を天球素材としてクリスタ内に保存・登録することができます。

クリスタ3D素材「素材登録」

クリスタ「素材のプロパティ」(天球)


素材登録時の設定に関しては以下の記事を参考にしていただければと思います。

クリスタで素材登録時の設定項目の意味を紹介します!!-素材のプロパティ-

【補足】天球の操作方法

◆天球の移動
オブジェクトツールで天球部分もしくはキャンバスの外側をドラッグすることで天球の表示位置を移動させることができます。

クリスタ天球素材の移動


◆天球の拡大・縮小
クリスタの天球を拡大・縮小したい場合は「カメラ」カテゴリーの「パース」の数値を変更します。

クリスタ天球素材の拡大・縮小(パース)


「パース」の数値が小さくなる=拡大、数値が大きくなる=縮小となります。

クリスタ3D設定「環境」

クリスタ3D素材のサブツール詳細「環境」


選択中の3Dレイヤーや3D素材全体の設定を行えます。
ただし、選択している3D素材によっては設定できない項目もあります。

「レンダリング設定」

クリスタ3D素材「レンダリング設定」


ボタンを押しますと以下のウィンドウが開き、各設定が行えます。
上部が選択中の3D素材に対して、下部が3Dレイヤー全体に対しての設定になります。

※3D素材によって設定できない項目もあります。

クリスタ3D素材「レンダリング設定」ウィンドウ

「選択中のモデルの設定」

●「輪郭線」
チェックを入れることで選択中の3D素材に輪郭線を表示させ、その内容を下部の4項目で設定ができます。

クリスタ3D素材「輪郭線」
MEMO

「オフセット量」とは、輪郭線の省略具合を設定する項目です。

数値が低いほど省略されずにくっきり表示されるようになります。


●「照明」
「光源の影響を受ける」「このモデルの影を落とす(床面に影を表示する)」にチェックを入れることで選択中の3D素材の光源や陰影表示ができるようになります。

※先述の「陰影」や「光源」カテゴリーで設定しても、こちらのチェックが外れていると光や陰影が表示されません。

クリスタ3D素材「照明」


また、「方式」にて3種類の陰影の付け方を設定できます。

クリスタ3D素材「方式」
クリスタ3D素材「方式」


●「テクスチャ」
選択中の3D素材がテクスチャ(画像)を貼り付けている場合、「テクスチャを使用する」のチェックのON・OFFで表示・非表示の切り替えができます。

クリスタ3D素材「テクスチャ」
クリスタ3D素材「テクスチャを使用する」


また、「アルファテスト」にて、貼り付けているテクスチャ(画像)をどの不透明度まで表示させるかを設定できます。
数値が「0」であればテクスチャ(画像)全てが表示され、数値が「0.5」であれば不透明度が50%以下のテクスチャ(画像)が表示されなくなります。


●「バックフェースカリング」
チェックを入れることで3D素材(ポリゴン)の裏側を非表示にします。
これによって3D素材を扱う動作を軽くすることができます。

例えば缶コーヒーの3D素材の内側で比べると以下のようになります。

クリスタ3D素材(缶コーヒー)

クリスタ3D素材「バックフェースカリング」
ポイント

素材をダウンロードできるCLIP STUDIO ASSETSでは3D素材の説明文にて「バックフェースカリングをOFFにしてご利用ください」などの記載があるものがあります。

「3Dレイヤーの設定」

●「クリッピングプレーン」

クリスタ3D素材「クリッピングプレーン」


クリッピングプレーンとは「カメラの視点に沿った仮想の壁(ニアプレーン・ファープレーン)」を指します。
3Dレイヤーではこの(カメラから見て)手前側の壁=「ニアプレーン」と奥側の壁=「ファープレーン」の間にある3Dレイヤーを表示させます。

クリスタ3D素材のニアプレーンとファープレーン


・「カメラリセット時に自動設定」
チェックを入れますと「編集対象を注視」などでカメラの位置をリセットしたときに、「ニアプレーン」「ファープレーン」の数値を自動的に設定されるようになります。

チェックを外すと下部の「ニアプレーン」「ファープレーン」の位置を設定できるようになります。


・「ニアプレーン」
カメラとカメラに1番近い壁(ニアプレーン)との距離を設定します。
数値が大きいほどカメラから離れていき、このニアプレーンの壁より手前にある3D素材は表示されなくなります。

※3D背景素材などで手前の素材を非表示にすることができます。

クリスタ3D素材「ニアプレーン」


・「ファープレーン」
カメラと1番奥の壁(ファープレーン)との距離を設定します。
数値が小さいほどカメラに近付いていき、このファープレーンの壁より奥にある3D素材は表示されなくなります。

クリスタ3D素材「ファープレーン」


●「照明」
「光源の影響を受ける」にチェックを入れることで3Dレイヤー全体の光源や陰影表示ができるようになります。

※先述の「陰影」や「光源」カテゴリーで設定しても、こちらのチェックが外れていると光や陰影が表示されません。

クリスタ3D素材「照明」


また、下部の選択肢にて陰影のつけ方を選択できます。
こちらはクリスタのバージョンによって少し変わります。

【旧バージョン】
3種類の陰影の付け方を設定できます。

クリスタ3D「照明(影)」
クリスタ3Dプリミティブ「影」


【新バージョン】
2種類の陰影の付け方を設定できます。

新バージョンクリスタ3D「照明(影)」
クリスタ3Dプリミティブ「影」(新バージョン)
MEMO

ちなみに3Dレイヤーを新規作成する際の影の初期設定はクリスタ環境設定で行えます。

詳しくは『クリスタの環境設定「3D」』で紹介します。


●「レンダリング方式」
3Dレイヤーのレンダリング方式を3種類から選択ことができます。
旧バージョンの3D素材を使用しないのであれば「通常」でいいでしょう。
※3Dレンダリングとは、3Dモデルから2D画像を作成するプロセスです。

クリスタ3D素材「レンダリング方式」


●「全モデルに適用」
キャンバス内のすべての3Dレイヤーに対して、「レンダリング設定」で設定した内容を反映することができます。

クリスタ3D素材「全モデルに適用」


●「OK」「キャンセル」
設定を完了する場合は「OK」を選択します。
「キャンセル」を選択した場合、設定した内容は破棄され、3D素材・レイヤーに反映されません。

クリスタ3D素材「OK」「キャンセル」

「物理設定」

3Dキャラクター素材の物理演算の反映方法を設定できます。
ただし、効果が出るのは物理演算の効果が設定されている3Dキャラクター素材に限ります

MEMO

3Dキャラクター素材とは、キャラクターのデザインが付いている3Dデッサン人形です。

クリスタでは4種類のキャラクター素材が標準搭載されています。

クリスタのキャラクター素材

「物理シミュレーション」

※3Dキャラクター素材を選択中に表示される項目です。

クリスタ3D素材「物理シミュレーション」


チェックを入れることで3Dキャラクター素材に設定されている物理演算の効果を有効にできます。
有効にすることで、キャンバス上の3Dキャラクター素材を動かす時にその動きに合わせて髪やスカートなどがなびくようになります。

クリスタ:3D物理設定
ポイント

「3Dキャラクター素材を動かす」とは、ルートマニピュレータで動かす操作を指します。

クリスタ3Dキャラクター素材をルートマニピュレータで動かす


動かしている間は髪やスカートなどがゆらゆら動き、操作を止めるとその時の状態で髪やスカートの形が固定されます。

※止めた後でも多少髪やスカートが動く場合もあります。

「物理設定」


ボタンを押しますと以下のウィンドウが開き、各設定が行えます。

クリスタ3D素材「物理設定」ウィンドウ


●「スカート」
3Dキャラクター素材を操作したときの、スカートの動きを設定できます。

くりすた3D素材「スカート」


・「重力」
スカートに対しての重力の影響を設定できます。
数値が大きいほど重力の影響が大きくなり、動きが鈍くなります。

クリスタ3D素材「重力」


・「活発さ」
スカートの動きの大きさを設定できます。
数値が大きいほどキャラクターを動かした時のスカートの動きが大きくなります。

クリスタ3D素材「活発さ」


・「曲がりバネ」
スカートの曲がりやすさを設定できます。
数値が大きいほどキャラクターを動かした時にスカートが曲がりにくくなります。

クリスタ3D素材「曲がりバネ」


●「地面の高さ」
スカートが水平の面に合うように曲がり始める高さを設定します。
※キャラクターの腰の位置が「地面の高さ」より上にあることが条件になります。

くりすた3D素材「地面の高さ」


初期値は地面の高さである「0」ですが、椅子など地面以外のオブジェクトに接する際にはその高さを設定するといいでしょう。

※椅子などの高さと同じ数値にしてもキレイに曲がらない場合があります。その時は数値を微調整しましょう。

クリスタ3D素材「地面の高さ」
MEMO

こちらは設定しただけでは反映されないので、設定完了後に改めて3D素材の設置操作を行ってください


●「3Dレイヤーの設定」
「スカートのみ物理演算」にチェックを入れますと、3Dキャラクター素材のスカートだけに物理演算を反映させることができます。

クリスタ3D素材「3Dレイヤーの設定」


●「全モデルに適用」
キャンバス内にある全ての3Dキャラクター素材に対して、「物理設定」で設定した内容を反映することができます。

クリスタ3D素材「全モデルに適用」


●「OK」「キャンセル」
設定を完了する場合は「OK」を選択します。
「キャンセル」を選択した場合、設定した内容は破棄され、3D素材・レイヤーに反映されません。

クリスタ3D素材「物理設定」(OK
・キャンセル)

「編集表示設定」

「高速」と「通常」から選択できます。

クリスタ3D素材「編集表示設定」


●「高速」
3D素材を扱う動作が軽くなります。
その代わり、レイヤーパレットやレイヤープロパティの効果が反映されなくなり、ナビゲーターパレットにも表示されなくなります。
また、キャンバス外に3D素材が表示されるようになります。

クリスタ3D素材「編集表示設定:高速」


●「通常」
3D素材を扱う動作がやや重くなる代わりにレイヤーパレットやレイヤープロパティの効果が反映され、ナビゲーターパレットにも表示されるようになります。
ただし、キャンバス外の3D素材は表示されなくなります。

クリスタ3D素材「編集表示設定:通常」

「影の解像度」(Ver.3.1~)

※こちらはVer.3.1から追加された項目です。

「光源」カテゴリーの「影」にて「3Dモデルのみに投影する」もしくは「床面とモデルに投影する」に設定した際に表示される別の3D素材に投影された影のぼやけ具合を「高」「中」「低」の3段階で設定します。

※床面の影には反映されません。

クリスタ3D素材「影の解像度」


「高」の場合はくっきりとした影になり、「低」の場合はぼやけた影になります。

クリスタ3D素材「影の解像度」


ただし、「高」に設定すると3D素材を扱う動作が重くなります。

MEMO

「高」にしても影がぼやける場合はオブジェクトツールで影が投影されている3D素材を選択した状態で「編集対象を注視」を実行する、

もしくは「カメラ」カテゴリーで「注視点位置」を調整することで改善されることがあります。


また、カメラの中心から離れた位置にある3D素材を削除もしくは非表示にすることでも改善することがあります。

クリスタのオブジェクトランチャー

オブジェクトツールで3D素材を選択しますと、下部にオブジェクトランチャーが表示され、サブツール詳細での設定項目がアイコンとして抜粋されて配置されています。

※アイコンの内容は3D素材の種類によって変わります。

クリスタ3D素材のオブジェクトランチャー


このアイコンを選択することでその設定を実行することができます。

クリスタ3D素材のオブジェクトランチャーのアイコン


アイコンがどの設定なのかはサブツール詳細で同じアイコンがある項目を確認するか、カーソルを合わせると表示される文字で確認することができます。

クリスタ3D素材「オブジェクトランチャー」のアイコンの意味
MEMO

オブジェクトランチャーが表示されていない場合は、

クリスタ画面上部から「表示」→「オブジェクトランチャー」と選択することで表示されることができます。

その他のクリスタ3D設定

上記の項目がクリスタ3D素材に共通する設定項目になります。

ここから、扱う3D素材の種類によって特有の設定項目があります。


参考記事

クリスタの3Dプリミティブで立体背景が作成できる!!

標準搭載!クリスタ3Dデッサン人形の操作・設定方法!!

クリスタ3D頭部モデルの使い方と設定内容!!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)3D素材のその他の操作

クリスタでの3D素材の編集

3D素材の削除・複製・整列コピー

●3D素材の削除
オブジェクトツールで任意の3D素材を選択し、「消去」を実行することで選択した3D素材を削除することができます。

クリスタ3D素材の削除
MEMO

クリスタでの「消去」はクリスタ上部にあるコマンドバーにて消去アイコンをタッチする、もしくはCLIP STUDIO PAINT画面上部から「編集」→「消去」と選択しましょう。

※[Delete]・[Back space]キーでも消去が実行できます。

クリスタの「消去」


●3D素材の複製
オブジェクトツールで任意の3D素材を選択し、編集メニューから「コピー」→「貼り付け」を実行することで選択した3D素材を複製することができます。
※初期設定では[Ctrl(Command)+C]→[Ctrl(Command)+V]でも実行できます。

「コピー」→「貼り付け」を行った段階では同じ位置に重なっているので見た目からは複製されているか分かりませんが、移動すると複製されているのが分かります。

クリスタ3D素材の複製


●3D素材の整列コピー
「コピー」→「貼り付け」で複製した後に3D素材を移動し、再び「貼り付け」のみを実行しますと移動した間隔で複製(ペースト)を繰り返すことができます。

クリスタの3Dプリミティブ(整列コピー)

四面図パレット(EX限定)

クリスタEXでは3D素材を複数の方向からの視点を表示し、さらにそこから編集も行える四面図パレットを使用することができます。

クリスタ:4面図パレット


詳しくは以下の記事を参考にしていただければと思います。

クリスタEXで3D素材を使うなら四面図パレットを活用しよう!!

3Dレイヤーだけを設置する方法

クリスタ画面上部から「レイヤー」→「新規レイヤー」→「3Dレイヤー」と選択することで3Dレイヤーだけを作成することができます。

クリスタで3Dレイヤーを新規作成


選択範囲を作成している状態で3Dレイヤーを作成しますと、その位置やサイズに合わせて3Dレイヤーがレイヤーマスクが付いた状態で作成されます。

クリスタで3Dレイヤーを作成(選択範囲あり)


関連記事

クリスタ4つの「選択範囲」作成方法とその機能!!

クリスタのフィルターはレイヤーマスクにも使用できます!

自分で編集した3D素材をクリスタに登録する

クリスタでは、レイヤーやオブジェクトを「素材登録」することで素材パレットに保存し、いつでもキャンバス上に読み込んで使用することができるようになります。

3D素材に対しても、お好みの設定をした状態で素材登録が可能です。

参考記事

クリスタで素材登録時の設定項目の意味を紹介します!!-素材のプロパティ-

3D素材単体を素材登録する

オブジェクトツールで3D素材を選択している状態でオブジェクトランチャーの「素材登録」アイコンをタッチし、「素材のプロパティ」を設定して「OK」を押すことで自分で編集した3D素材を素材登録することができます。

※素材登録アイコンは3D素材によって異なる場合があります。

クリスタ3D頭部モデル「素材登録」

クリスタ3D頭部モデル「素材のプロパティ」


また、「素材登録」のアイコンは3D素材の種類によって変わりますが、フォルダアイコンに「+」が付いたマークがあるのが共通しています。

クリスタ各3D素材の素材登録アイコン
MEMO

サブツール詳細にある「素材登録」のボタンからも素材登録が可能です。

※「素材登録」ボタンは3D素材によって配置されているカテゴリ―が異なります。

クリスタ3D素材「素材登録」


素材登録後は通常の3D素材と同じように素材パレットから設置が可能です。

クリスタ3D頭部モデル(オリジナル)

3Dレイヤーごと素材登録する

3Dレイヤー上に表示されている3D素材(複数可)の配置・設定とカメラアングルをそのまま素材として登録できます。

3Dレイヤーを選択している状態でクリスタ画面上部から「編集」→「素材登録」→「画像」と選択し、「素材のプロパティ」を設定して「OK」を押しましょう。

クリスタ「素材登録(画像)」

クリスタ「素材のプロパティ」(3Dレイヤー)
MEMO

3Dレイヤーを直接素材パレットにドラッグすることでも素材登録が可能です。

クリスタの3Dレイヤーをドラッグで素材登録


素材のプロパティは登録後でも素材パレットにて編集したい素材を選択し、下部の歯車アイコンを押すことで開くことができ、編集が可能です。

クリスタの素材パレットから「素材のプロパティ」を開く


素材登録後は通常の3D素材と同じように素材パレットからドラッグや貼り付けアイコンを選択することで設置することができます。

この時、3Dレイヤーのないキャンバスに設置する場合は構図(カメラアングル)も素材登録時のものになります。
また、キャンバスにドラッグして設置する場合はドラッグ先の位置に設置されます。

クリスタで登録した3D素材を設置


さらに、Ver.3.1以降では、既に設置してある3Dレイヤーに設置することも可能です。
この時、構図(カメラアングル)は設置済みの3Dレイヤーに合わせる形になります。
(Ver.3.0以前では別の3Dレイヤーとして設置されます)

クリスタで登録した3D素材を設置
MEMO

これは3Dレイヤーを素材登録する時の種類がVer.3.0以前は「レイヤー」、Ver.3.1以降は「3D画像」になるためです。

クリスタの環境設定「3D」

クリスタの環境設定には「3D」カテゴリーがあり、3D素材を扱う上での設定ができます。

クリスタ環境設定「3D」


参考記事

初心者に知ってほしいクリスタの環境設定23選!!

「モデル設定」

クリスタ環境設定「モデル設定」


ポーズ素材を白紙のキャンバスに貼り付けるとそのポーズのデッサン人形を設置することができます。
この時に表示されるデッサン人形のバージョンと性別を選択できます。

※デッサン人形の向きはサムネイルのものと同じにはなりません。

クリスタで3Dポーズ素材を設置
MEMO

本来は、キャンバス上にある3Dデッサン人形やキャラクター素材にドラッグすることでそのポーズをとらせるという使い方です。

クリスタのポーズ素材

「描画設定」

クリスタ環境設定「描画設定」


●「半透明とみなされるテクスチャの不透明度」
3D素材に使われているテクスチャ(画像)の不透明度がここで指定した値より小さい場合は半透明で描画されます。

クリスタ環境設定「半透明とみなされるテクスチャの不透明度」
ポイント

値を大きく設定するほど、3Dオブジェクトに正しい透過情報が反映されますが、オブジェクトのポリゴン数が多い場合は動作が重くなることがあります。

値を小さく設定すると、3Dオブジェクトが不透明になり、動作が軽くなります。

ただし、透明なテクスチャが不透明になることで、描画が乱れる場合があります。


また、この項目にあるリンクを押しますと以下のクリスタのサポートページが開きます。

▶「半透明とみなされるテクスチャの不透明度について教えてください」


●「マルチサンプリングを使用する」
チェックを入れますと、3D素材にマルチサンプリングを適用し、3D素材の表示品質が向上します。

ただし、チェックを入れることで正しく表示されなくなったり、動作が重くなることもあるため、それらを改善したい場合はチェックを外すといいでしょう。

MEMO

マルチサンプリングとはエッジを滑らかに描画するために使用されるグラフィックス技法です。

「新規3Dレイヤー」

3Dレイヤーを新規作成したときの影の投影方法を5種類から選択できます。
※「モデルのみに投影する」「床面とモデルに投影する」はVer.3.1以降で選択できる項目です。

クリスタ環境設定「影の方式」


また、「ver.1.12.6以前の方式」の項目があるのはVer.1.12.7で3D素材の方式が大幅に変化したためです。

クリスタVer.1.12.7の新3D機能で操作がより便利に!!

「Wavefront OBJ形式ファイルの読み込み設定」

OBJファイル形式は3D形状のみを表現する単純なデータ形式です。
CLIP STUDIO MODELER でも書き出しができます。

読み込んだOBJ形式ファイルの向きなどが制作時と変わる場合、設定を変更することで制作時と同じように読み込むことができます。


●「上方向の軸」
上方向にする軸を「Y軸」と「Z軸」から選択できます。

クリスタ環境設定「情報の軸」


●「原点」
原点の位置を「変更しない」と「最下部中央」から選択できます。

クリスタ環境設定「原点」

「3Dファイル一般の読み込み設定」(パソコン版のみ)

クリスタ環境設定「3Dファイル一般の読み込み設定」


「Ver.1.10.13以前の方式で3Dファイルを読み込む」にチェックを入れますとクリスタVer.1.10.13以前の方式で3Dファイルを読み込めるようになります。

※公式ではこの設定の詳細を「トラブル回避のため詳しい内容は共有できない」と答えているようです。

クリスタ3D素材の動作が重い場合

先述の3D素材の設定の中には3D素材を扱う動作が軽くなる設定がいくつかありました。

(使用するデバイスの性能にもよりますが)3D素材の動作が重い場合は各設定にて動作が軽くなる設定にしてみましょう。

意外と知らないクリスタ3D素材の使い方

以下の記事でクリスタ3D素材の細かい仕様などを紹介しています。

意外と知らないクリスタ3D素材の使い方9選!!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)3D素材の共通となる使い方を覚えておこう!

今回紹介したのは基本的にクリスタのどの3D素材でも共通する内容です。
ここからさらに各3D素材専用の設定や仕様があります。

ですので、クリスタで3D素材を扱う場合は今回紹介した内容を覚えておくと操作もスムーズに行えるかと思います◎


それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!


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参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!


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