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皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。
イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT（クリップスタジオペイント）ではレイヤーに様々な効果を加えることができます。
今回はその中で絵や写真を一気にトーン表示にできる「トーン効果」を紹介させていただきます。
それではよろしくお願いいたします
( ｀・∀・´)ﾉ！
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CLIP STUDIO PAINT（クリスタ）のトーン効果をONにする方法！
困った時は：クリスタのウィンドウ・アイコン・項目がない時の見つけ方！！
トーンを利用する場合はキャンバスの解像度を600 dpi以上に設定しましょう。
解像度が低いとトーンがキレイに表示されない場合があります。
クリスタのレイヤープロパティで「トーン」アイコンをタッチするだけ！
クリスタ内にてトーン表示にさせたいレイヤーを選択した状態でレイヤープロパティの「効果」の項目にて「トーン」のアイコンをタッチしましょう。
これだけでトーン効果がONになり、そのレイヤー上の色に合ったトーン表示になります。
※もう1度「トーン」のアイコンをタッチすればOFFになります。
トーン効果を設定したレイヤーにもアイコンが表示されます。
トーン効果をONにしますと、レイヤープロパティの下部にトーンに関する設定項目が表示され、ここでトーンの表示を調整することができます。
こちらの設定項目の詳細は後述の『CLIP STUDIO PAINT（クリスタ）のトーン効果の設定方法！』で紹介します。
このレイヤー効果の「トーン」はクリスタのほとんどのレイヤーで使用することができます。
また、レイヤーフォルダーでも使用することができます。
ラスターレイヤー、ベクタレイヤー、テキストレイヤー、フキダシレイヤー、集中線レイヤー、流線レイヤー、画像素材レイヤー、3Dレイヤー、ベタ塗りレイヤー、グラデーションレイヤー、レイヤーフォルダー
色調補正レイヤー、選択範囲レイヤー、クイックマスク、用紙レイヤー、コマ枠フォルダー
【補足】モノクロキャンバスに画像を読み込むと自動でトーン効果がONになる
キャンバスの基本表現色が「モノクロ」になっているキャンバスにカラーの画像を読み込みした場合、自動でトーン効果がONになります。
トーン化が目的で読み込みしたのでしたらそのままでいいですし、トーン効果が不要な場合は「トーン」のアイコンをタッチしてOFFにしましょう。
CLIP STUDIO PAINT（クリスタ）のトーン効果の設定方法！
困った時は：クリスタのウィンドウ・アイコン・項目がない時の見つけ方！！
クリスタ「トーン効果」の設定項目の意味
※上の画像は全体を表示させていますが、実際にはもっと狭いウィンドウになりますので下部の項目を設定する場合はウィンドウ内をスクロールさせましょう。
「トーン線数」
数値が高い程、トーンの点や線の数が多く・細かくなります。
「60」が印刷でもキレイに表示される一般的な数値と言われていますが、決まりはありません。
ただ、数値が低いと隙間が目立ちますし、高すぎると印刷時にトーンがつぶれてしまう可能性があります。
不安な方は「60」を選択するのが無難でしょう。
また、入力欄の右横の「∨」をタッチするとよく使用される数値が表示されますのでそこから選択するのも1つの手ですね◎
「濃度」
トーン濃度を設定するための基準を選択肢から選びます。
※基本的に選択肢は2つですが、「べた塗りレイヤー」の時は3つになります。
●「画像の色を使用」
レイヤー上の色の濃さに合わせて自動でトーン濃度を設定してくれます。
●「画像の輝度を使用」
レイヤー上の色の輝度に合わせて自動でトーン濃度を設定してくれます。
「画像の色を使用」と「画像の輝度を使用」の表示としての違いはトーンが下のレイヤーを透過するかどうかです。
●「指定の濃度を使用」
「べた塗りレイヤー」を選択している時のみ選択できる項目です。
トーン濃度を数値で自由に指定することができるようになります。
「べた塗りレイヤー」はCLIP STUDIO PAINT画面上部から「レイヤー」→「新規レイヤー」→「べた塗り」と選択し、「色の設定ウィンドウ」にて色を指定することで作成することができます。
べた塗りレイヤーにトーン効果を付けた場合は「トーンレイヤー」と同じ扱いになり、表示や設定項目も同じになります。
トーンレイヤーの作成・設定に関しては以下の記事を参考にしていただければなと思います。
特に濃いトーンを表示する際、「指定の濃度を使用」の場合は黒丸が集まったいわゆるトーン表示になるのですが、「画像の色を使用」「画像の輝度を使用」の場合、黒地に白丸が集まった表示になるという違いがあります。
つまり、画像などべた塗りレイヤー以外のレイヤーをトーン化する場合は黒地に白丸のトーン表示になることになります。
「レイヤーの不透明度を反映」
「濃度」の項目の左側にある「+」を押して展開することで表示される項目です。
チェックを入れますと、レイヤーパレットにて不透明度を下げることでトーン濃度を下げることができるようになります。
チェックを外した状態で不透明度を下げますとトーン濃度はそのままで表示が半透明になっていきます。
「階調化」
「濃度」の項目の左側にある「+」を押して展開することで表示される項目です。
「階調化」のチェックを入れますと、レイヤー上の色をを数段階のグレー表示に分類し、それを各グレー濃度に合わせたトーン濃度で表示してくれるようになります。
その階調化する数と濃度を設定するのが「階調化」にチェックを入れると表示されるスライダーです。
ここで階調化する段階の数・濃度・範囲を指定することができます。
スライダー上部の数字は階調化するトーン濃度、スライダーは各トーン濃度の割合（表示範囲）を表しています。
トーン濃度の数字部分をタッチしますと数値を変更することができます。
ただし、左側の濃度より大きい数値・右側の濃度より小さい数値は設定できません。
トーン濃度表示の下部にある「Λ」を「ノード」と呼び、左右にスライドさせることでそのトーン濃度の割合を変化させ、トーンの表示範囲を変更することができます。
※左右のノードを越える移動はできません。
スライダーの下部をタッチしますとノードを追加することができます。
※追加したノードのトーン濃度はタッチした位置によって自動で決まりますので追加後に自身で表示させたいトーン濃度に変更しましょう。
また、ノードを下方向にドラッグすることで削除も可能です。
※正確に言えばスライダーの外側や左右のノードより外側にドラッグできればどの方向でもよいのですが、下方向が1番やりやすいでしょう。
この「階調化」のスライダーにてトーン濃度の数を増やせばより細かいトーン分けになりますし
ノードを動かしてトーン濃度の割合を大きくしますとその表示範囲を広くする（増やす）ことができます。
階調化の設定をしますとグラデーションになっている部分も段階的な表示になってしまいますので階調化のする・しないは画像によって判断しましょう。
「網の設定」
トーン（網点）の種類を選択できます。初期設定の「円」が一般的ですね。
「角度」
「網の設定」の項目の左側にある「+」を押して展開することで表示される項目です。
トーン（網点）の並んでいる角度を設定できます。初期設定の45度が一般的ですね。
「ノイズのサイズ」「ノイズの係数」
「網の設定」で「ノイズ」を選択し、「網の設定」の項目の左側にある「+」を押して展開することで表示される項目です。
●「ノイズのサイズ」
数値が大きいほどノイズが大きくなります。
●「ノイズの係数」
数値が大きいほどノイズが強く（細長く）なります。
※基準値は「0」です。
「網の位置」
トーン（網点）の位置を移動することができます。初期設定では「X」「Y」ともに「0」です。
トーンの網点の表示位置が気になる場合などはここで調整できます。
「X」の数値を上げるとトーンの並びが右方向に移動し、下げると左方向に移動します。
「Y」の数値を上げるとトーンの並びが下方向に移動し、下げると上方向に移動します。
※「－（マイナス）」も入力できます。
※クリスタ公式ページでは「Y」の数値を上げると上に移動すると記載がありますが、手元のクリスタで試したところ下に移動しました。
「網の位置」のを移動させたとしてもトーンの表示範囲は移動しません。
トーンの表示範囲内で網点の位置が移動されます。
【補足】「領域表示色」
ツールプロパティの下部に「領域表示色」という項目が表示されていますが、初期状態では設定できません。
こちらはクリスタでトーンが表示されている範囲をカラーで表示させた際に設定できる項目となります。
詳しくは以下の記事を参考にしていただければなと思います。
クリスタ「トーン効果」を利用する上でのポイント
白部分を作りたい場合は「階調化」を利用しよう
レイヤープロパティのトーン効果でカラーイラストや漫画をトーン化する場合、肌も色が塗ってあるため、そのままではトーン効果が出てしまいます。
そこで「階調化」でトーンの種類を指定することで薄い・明るい色の部分は白色で表示させることができます。
「階調化」で黒を表示させる方法
トーン効果で「階調化」を利用しますと線画などの黒色部分も全てトーン表示になってしまいます。
そこで「階調化」のスライダーに「100（％）」のノードを追加することで黒表示部分を作ることができます。
※線画のフチがアンチエイリアスなどでぼやけていると周囲にトーンが付く場合もあります。
【補足】トーンレイヤーを利用する手もある
クリスタのレイヤープロパティでの「トーン」効果は絵や写真をお手軽にトーン表示する機能ですが、画像を基にトーンを自動で設定しますので思い通りの表示にならない場合もあります。
イラストや漫画といった絵でしたらクリスタの機能を使って線画部分を切り抜き（抽出）することができます。
※画像の状態によっては上手く切り抜き（抽出）ができない場合もあります。
線画を切り抜き（抽出）できましたら、クリスタのトーンレイヤーを使って自分で自由にトーンを貼ることができるようになります。
レイヤープロパティのトーン効果が上手くできない場合はこちらの方法も試してみてください◎
CLIP STUDIO PAINT（クリスタ）のトーン効果を漫画制作に活かそう！
クリスタのトーン効果を利用することで画像を漫画作品の中に使用することができるようになります。
画像を漫画作品内で使用することができればそれだけ制作の手間が省けるということになります。
※自分のものではない画像を無断で使用すると著作権の侵害になりますので注意しましょう。
手間を省くことができればモチベーションの持続にも繋がりますし、より早く読者に作品を届けることができます。
クリスタの機能を活用して漫画制作を充実させましょう◎
それではここまで閲覧ありがとうございました！
お疲れ様でした！！
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