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皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。
イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT（クリップスタジオペイント）が2023年9月26日にVer.2.2.0にアップデートされました。
これによって3D素材にもいくつか機能が追加されましたので今回はそちらをまとめて紹介させていただきます。
それではよろしくお願いいたします
( ｀・∀・´)ﾉ！
困った時は：クリスタのウィンドウ・アイコン・項目がない時の見つけ方！！
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【補足】CLIP STUDIO PAINT（クリスタ）Ver.2.2にアップデートするには
今回紹介する3D素材の新機能を使用するためにはお手元のクリスタをVer.2.2.0以降にアップデートする必要があります。
そのため、お手元のクリスタが無期限版（買い切りタイプ）の場合は「アップデートプラン」を契約するか、クリスタVer.3.0を購入する必要があります。
クリスタを月額利用で使用している場合は追加料金なしでアップデートできます。
【クリスタVer.3】アップデートプランの契約方法を紹介します！！
クリスタを無期限Ver.2・Ver.3に！優待バージョンアップ購入方法！
「優待バージョンアップ」を購入する場合、お手元のクリスタがVer.1.xであれば「Ver.1.x→Ver.2.0」の優待バージョンアップを購入・バージョンアップ後に追加で「Ver.2.0→Ver.3.0」の優待バージョンアップを購入する必要があります。
「アップデートプラン」を契約する場合はお手元のクリスタがVer.1.xでも最新バージョンにアップデートが可能です。
CLIP STUDIO PAINT（クリスタ）の3D素材同士で「親子関係の設定」が可能に！
クリスタ3D素材の「親子関係の設定」とは
例えば「クリスタの3Dデッサン人形に別の3D素材の小物を持たせる」といったポーズを作成した場合、3Dデッサン人形を「親」、小物を「子」として設定することで親の3D素材を動かすと子の3D素材も連動して動くようになるのです。
この連動は位置だけでなく、サイズ変更も含まれます。
クリスタで3D素材に「親子関係の設定」を行う方法
まずはクリスタのキャンバス上に親子関係に設定したい複数の3D素材を設置します。
画像ではクリスタに初期搭載されている「傘を差して歩くポーズの3Dデッサン人形」と「傘」を設置しています。
そしてオブジェクトツールを選択している状態でサブツール詳細ウィンドウを開きます。
※3D素材を設置しますと自動でオブジェクトツールを選択した状態になります。
※CLIP STUDIO PAINT画面上部から「ウィンドウ」→「サブツール詳細」と選択することでも開くことができます。
サブツール詳細ウィンドウの「オブジェクトリスト」カテゴリーを開きますと、キャンバス上にある3D素材の名称が表示されているのを確認できます。
この「オブジェクトリスト」にて、「子に設定したい3D素材」の名称を「親に設定したい3D素材」の名称に向けてドラッグします。
これでドラッグした（子に設定したい）3D素材がドラッグ先の（親にしたい）3D素材の1段下に表示され、親子関係の設定が完了します。
親子関係に設定にしましたら、オブジェクトツールでキャンバス上の「子」に当たる3D素材をタッチしてお好みの位置への移動やサイズ変更をしましょう。
先述のように、親子関係に設定しますと親の3D素材に連動して子の3D素材も変化しますので、親の3D素材の位置・サイズだけを変更したい場合は親子関係に設定する前に行いましょう。
クリスタの親子関係設定にて親が3Dデッサン人形なら「アタッチ先の部位」を設定しよう！
クリスタの3D素材を親子関係に設定した際、「親」に設定した3D素材が3Dデッサン人形の場合、オブジェクトリストにて「子」の3D素材を選択しますと下部にて「アタッチ先の部位」が利用できるようになります。
この「アタッチ先の部位」のボタンを押しますと3Dデッサン人形の各部位の一覧が開きます。
ここで「子」の3D素材を取り付けたい部位を選択することで「子」の3D素材が選択した部位にも連携させることができます。
※「オブジェクト原点」とはその3D素材が現在設置されている位置を指します。
3Dデッサン人形の部位に連携しますと子の3D素材は連携した部位の近くまで自動で移動してくれます。
ただしピッタリの位置に移動させてくれるわけではありませんので、移動後にオブジェクトツールで調整を行う必要があります。
この「アタッチ先の部位」を設定しておくことでその部位のみを動かす場合でも「子」の3D素材が一緒に動いてくれるようになります。
逆に「アタッチ先の部位」が「オブジェクト原点」のままですと親子関係設定をしていても部位を動かすだけでは連動しなくなりますので注意しましょう。
しかし、親子関係設定はされているので3Dデッサン人形全体を動かす時には連動されます。
クリスタの親子関設定の特徴
「子」の3D素材は個別で移動・サイズ変更が可能
親子関係に設定した場合、「親」の3D素材を移動・サイズ変更しますと「子」も連動して移動・サイズ変更されますが、「子」の3D素材を移動・サイズ変更する場合は「子」の3D素材のみが変更されます。
「子」の設定は複数可能
サブツール詳細ウィンドウの「オブジェクトリスト」にて、「子」に設定したい3D素材を次々に「親」に設定したい3D素材にドラッグすることで複数の3D素材を「子」に設定することが可能です。
「子の子（孫）」など、下位の親子関係設定も可能
サブツール詳細ウィンドウの「オブジェクトリスト」にて、「子」に設定した3D素材に別の3D素材をドラッグすることでその下にも「子（孫）」の設定が可能です。
この設定は何段でもできます。
親子関係の設定を解除する方法
サブツール詳細ウィンドウの「オブジェクトリスト」にて、「子」の3D素材を「親」の3D素材の段より外側にドラッグすることで親子関係の設定を解除することができます。
※この時、ドラッグ先の表示としてオブジェクトリスト全体を囲む赤線が表示されます。
クリスタの親子関設定で3Dデッサン人形と3D頭部モデルとの合成が可能に
クリスタには「3D頭部モデル」という顔の形を変更できる3D素材があります。
こちらは頭部のみの3D素材なのですが、Ver.2.2.0から追加された親子関係設定を利用して3Dデッサン人形を「親」に、3D頭部モデルを「子」に設定することで顔と体型両方をオリジナルのカスタマイズで表現した3D素材で使うことができるようになります。
3Dデッサン人形と3D頭部モデルを合わせる場合、どちらも「頭」と「首」がありますので以下の設定にすると都合がいいでしょう。
●3Dデッサン人形
「頭」のサイズを小さくして3D頭部モデルに隠れるようにする。
●3D頭部モデル
「首」のサイズを細く・短くして3Dデッサン人形の首に隠れるようにする。
CLIP STUDIO PAINT（クリスタ）の3Dデッサン人形の体型がさらに細かく設定可能に！
クリスタの3Dデッサン人形はオブジェクトツールで選択しますと、サブツール詳細ウィンドウにてお好みの体型にカスタマイズが可能です。
参考記事
このカスタマイズの内、サブツール詳細ウィンドウ「デッサン人形」カテゴリーの内容がVer.2.2.0からさらに細かくなりました。
「肩」
今までは肩幅だけの設定でしたが、「肩の厚さ」が設定可能になりました。
「胴体」
「全体」だけでく、「上側」「下側」と部分的な設定が可能になりました。
「腕」
「全体」だけでなく、「上腕」「前腕」と部分的な設定が可能になりました。
「脚」
「全体」だけでなく、「膝上」「膝下」と部分的な設定が可能になりました。
CLIP STUDIO PAINT（クリスタ）3D素材の設定に「マウス・ジェスチャー」カテゴリーが追加！
クリスタの3D素材（レイヤー）をオブジェクトツールで選択した状態でサブツール詳細ウィンドウを開いた際に、Ver.2.2.0から「マウス・ジェスチャー」カテゴリーが追加されました。
この「マウス・ジェスチャー」カテゴリーにて、マウスでのドラッグ操作やホイール操作で3Dレイヤーをどう操作するかを設定することができるようになりました。
【ドラッグ内容】
●ドラッグ＝左クリック+ドラッグ
●右ドラッグ＝右クリック+ドラッグ
●中ドラッグ＝（中ボタンがあるマウスにて）中ボタンを押しながらドラッグ
今までのクリスタでは3Dレイヤーでのマウス操作内容は固定で、特にマウスホイールを回転させますと「カメラパース」が変更されて3D素材の表示も変わってしまっていました。
しかし、今回のアップデートにてこういったことを防ぐことができるようになったのです。
ちなみにVer.2.2.0からマウスホイールの初期設定は「ビュー操作（修飾キー設定を使用）」となっており、他のレイヤー操作時と同じ操作になります。
修飾キー設定を変更していない場合、マウスホイールは「（キャンバス表示の）拡大・縮小」になります。
参考記事
ちなみに、Ver.2.0から追加された「ジェスチャーでカメラを操作する」が「操作」カテゴリーからこの「マウス・ジェスチャー」カテゴリーに移動しています。
CLIP STUDIO PAINT（クリスタ）3D素材のその他の追加内容
クリスタ3D素材の設定に「注視点距離を編集対象に合わせる」が追加
クリスタの3D素材をオブジェクトツールで選択した状態でサブツール詳細ウィンドウを開いた際に、Ver.2.2.0から「カメラ」カテゴリーに「注視点距離を編集対象に合わせる」という項目が追加されました。
「注視点」とは3D素材を映しているカメラの視点の先を指します。
参考記事
「CLIP STUDIO PAINT（クリスタ）の3D素材と「注視点」に関する使い方」
クリスタEXで3D素材を使うなら四面図パレットを活用しよう！！
この「注視点を編集対象に合わせる」にチェックを入れますと、オブジェクトツールで3D素材を選択した際に注視点も選択した3D素材に位置に合わせて移動するようになります。
クリスタがVRMファイルの読み込みに対応
「VRM」ファイルとは、VRアプリケーション向けの3Dモデルのデータ形式です。
拡張子は「.vrm」。
「VRoid Studio」や「カスタムキャスト」などの3Dモデル制作ソフトで出力が可能なデータ形式になります。
クリスタVer.2.2.0で対応しているVRMのバージョンは「0.0」と「1.0」になります。
※バージョン1.0は2022年9月に公開
クリスタにてVRMファイルを読み込むことで3Dキャラクター素材のようにポーズ設定が可能になります。
ただし、表情の変更はできません。
CLIP STUDIO PAINT（クリスタ）の3D機能がどんどん追加される！
以上がVer.2.2.0で追加されたクリスタの3Ｄ機能になります。
クリスタはアップデートが行われるたびにイラストや漫画制作機能だけでなく、3D機能もどんどん新しくなっています。
今後もアップデートによる機能追加が期待できますね◎
また、クリスタで扱える3D素材はCLIP STUDIO ASSETSにてダウンロードすることもできます。
（無償・有償あり）
参考記事
【クリスタ】無料素材でもこんなに便利！ダウンロード方法と使い方を紹介します！
クリスタの3D素材の機能に関しては以下の記事も参考にしていただければと思います。
クリスタVer.1.12.7の新3D機能で操作がより便利に！！
それではここまで閲覧ありがとうございました！
お疲れ様でした！！
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