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皆さん、閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。
今回はイラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)の「PRO」と「EX」の機能の違い、つまり「クリスタEXでのみ使用できる機能」を紹介していきたいと思います。
PROとEX、どちらを選ぶべきか悩んでいる方の参考になればなと思います( `・∀・´)ノ!
▼イラスト・簡単な漫画なら【CLIP STUDIO PAINT PRO】
CLIP STUDIO PAINT PRO▼本格的な漫画・アニメーション制作なら【CLIP STUDIO PAINT EX】
CLIP STUDIO PAINT EXCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)PRO・EXの基本的な違い
EXは全ての機能が使え、PROは一部使用できない機能がある!
クリスタEXは最上位グレードの為、クリスタの機能を全て使用することができます。
そして下位グレードとなるクリスタPROでは一部使用できない機能があるといった違いがあるのです。
機能の分布としてはクリスタEXの中にクリスタPROがあるといった感じでしょうか。
つまり、クリスタPROとクリスタEXの機能の違いはクリスタEXでのみ使用できる機能の存在によって生まれていることになります。
EXでのみ使用できる機能の詳細は後述の『CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)PROとEXの機能の違い』で紹介します。
クリスタPRO・EXの値段の違い
一部使えない機能があるため、クリスタEXと比べるとクリスタPROの方がお安い値段設定になっています。
詳しくは以下の記事を参考にしていただければと思います。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)PROとEXの機能の違い
クリスタには「EXでのみ使用できる機能」と「PROでも一部使用できる機能」が合わせて31個あります。(2025年10月現在)
さらに注意書きからの確認やVer.2以降の新機能を加えた計34項目の違いを次項から紹介させていただきます!
※さらに個人的な重要度も記載させていただきます。
クリスタEXでのみ使える「パレット」機能の違い
1:[4面図]パレット【重要度:★★★☆☆】
※「機能一覧」のぺージでは「4面図」との記載ですがクリスタでは「四面図」と表記されています。
「3D素材」を使用する際に利用できるパレットです。
3D素材を4つの視点からの見方を同時に表示することができ、さらにこの四面図パレットから直接3D素材の操作も行えます。
クリスタEXで3D素材を使うなら四面図パレットを活用しよう!!
3D素材は様々な方向の視点からの操作が必要になります。
そのために四面図パレットは役に立つでしょう◎
あとは3D素材をどれくらい利用するかどうかですね。
クリスタEXでのみ使える「レイヤー」機能の違い
2:光沢レイヤー【重要度:★☆☆☆☆】
CLIP STUDIO SHAREという漫画を投稿すると投稿した漫画を読めるページに行けるURLを発行してくれて、このURLをSNSで公開することにより自分の漫画作品を多くの人に読んでもらえるというサービスがあります。
このCLIP STUDIO SHAREで発行されたURLで読める漫画は本のようにページをめくって読める3D表示もできます。
その3D表示をする際に「箔押し風の効果」を付けることができるのが「光沢レイヤー」です。
この光沢レイヤーはクリスタEXのページ管理機能で複数ページ作品を制作し、CLIP STUDIOから投稿する方法でないと表示されません。
クリスタSHAREに公開した作品のリンクも貼っておきます↓
本編ページ1の3コマ目、「バン!」という描き文字に光沢レイヤーを使用してます。
光沢レイヤーは見栄えが良くなりますが、先述のようにクリスタSHARE内での表示に利用するものなので使用は限定的になりますね。
クリスタEXでのみ使える「編集」機能の違い
3:トーンを消去(先行プレビュー)【重要度:★★☆☆☆】
ラスターレイヤー限定ですが、レイヤー内のトーンを消す、もしくはグレーに変換することができる機能です。
レイヤー分けされていない画像のトーンを消去・グレー変換することができます。
また、この機能は公式ページでも注意書きがされていますがサーバーを利用しますのでネットワーク環境が必要になります。
こちらは読み込みしたアナログ原稿やレイヤーを結合してしまったデジタル原稿のトーン部分を編集することができます◎
クリスタEXでのみ使える「フィルター」機能の違い
4:当社製以外のフィルタプラグイン対応【重要度:★☆☆☆☆】
※この機能はスマートフォン・タブレット・Chromebook版では利用できません。
「プラグイン」とはクリスタに特定の機能を追加させるものです。
CLIP STUDIO の画面の「プラグインストア」からダウンロードできます。(無償・有償あり)
※「CLIP STUDIO PAINT」ではなく「CLIP STUDIO」の方です。
◆Ver.2.0以前の場合
◆Ver.3.0以降の場合
まず、そもそもクリスタPROではプラグイン機能が利用できません。
ではなぜこんな表記なのか。
CLIP STUDIO サポートの言い分によりますと、プラグインの開発キット(フィルタープラグインSDK)を利用することにより自分でプラグインを作成することができるため、それを除外した名称として「当社製以外のフィルタプラグイン(=CLIP STUDIO PAINTのユーザーが作成したプラグイン)」という表記をしているとのこと。
とりあえず、基本的にクリスタPROではプラグインは使えないと思っておけばいいでしょう。
クリスタのプラグインは現状そこまで多くはなく、作品の仕上げに利用できるフィルター系が多いです。
今後も新しく追加されることもあるかと思いますが、クリスタには標準搭載のフィルターも多いのでそれだけでも様々な編集・表現が可能かと思います
クリスタEXでのみ使える「テキスト」機能の違い
5:ストーリーエディター【重要度:★★☆☆☆】
複数ページの漫画作品において、セリフなどのテキストデータを1つの画面で管理・編集できるページ管理機能の1つです。
ここで入力したテキストを各ページに振り分けることができます。
まずストーリーエディターを開き↓
ページごとにセリフを入力↓
(2回改行するとページ内でセリフを分けることができます。)
するとページの隅にテキストが出ます↓
このテキストは「オブジェクトツール」や「テキストツール」で配置・編集することができます↓
複数ページ作品1つ分(1話分)のテキスト(セリフ)をまとめて管理・編集できるのが便利な点ですが、各ページを開いてテキストツールでセリフを入れる方が直感的に編集しやすい場合もありますので好みが分かれそうな機能ではあります。
クリスタEXでのみ使える「作画支援」機能の違い
6:2DLTレンダリング機能【重要度:★★★☆☆】
写真などの画像から「輪郭線」と「トーン」に変換して漫画風の画像にする機能です。
こちらはVer.3以前とVer.3.1以降で設定ウィンドウが変わっています。
◆Ver.3.1以降の場合
◆Ver.3以前の場合
【Ver.3以前】クリスタLT変換の設定項目の意味を紹介します!!(EXのみ)
↓
レイヤーパレットにはトーンレイヤーも作成されますよ。
設定ウィンドウの調整でお好みの表現に調整できます。(調整作業は少し難しいですが…)
著作権フリーや、ご自身が著作権を有する画像をモノクロに変換することでご自身のモノクロ漫画内で利用することができるため、描く手間を省くことができます◎
ただし調整が難しいのと、ご自身の絵柄と合うかどうか(違和感はないか)の問題はあります。
7:3DLTレンダリング機能【重要度:★★★☆☆】
3D素材を「輪郭線」と「トーン」に変換して漫画風の画像にする機能です。
こちらも設定ウィンドウでの調整ができます。
また、Ver.3以前とVer.3.1以降で設定ウィンドウが変わっています。
◆Ver.3.1以降の場合
◆Ver.3以前の場合
【Ver.3以前】クリスタLT変換の設定項目の意味を紹介します!!(EXのみ)
クリスタで使用できる3D素材をモノクロに変換することでご自身のモノクロ漫画内で利用することができるため、描く手間を省くことができます◎
また、3Dなので様々な視点での利用が可能です。
ただし調整が難しいのと、ご自身の絵柄と合うかどうか(違和感はないか)の問題はあります。
8:3Dレイアウト機能【重要度:★★★☆☆】
3D素材を「4面図パレット」を使って配置や向きなどを操作できる機能です。
用紙上の3D素材は1つの視点からしか確認・操作ができませんが、「4面図パレット」を使えば様々な方向からの視点で操作ができます。
クリスタEXで3D素材を使うなら四面図パレットを活用しよう!!
3D素材は様々な方向の視点からの操作が必要になります。
そのために四面図パレットは役に立つでしょう◎
ただし、(パレットサイズは大きくもできますが)4分割されているので1つずつの操作画面が小さく感じるのが難点でしょうか。
あとは3D素材をどれくらい利用するかどうかですね。
クリスタEXでのみ使える「複数ページ作品の管理」機能の違い
9:ページ管理ウィンドウ【重要度:★★★★★】
ページ管理機能で管理している複数ページの作品の各ページの一覧を表示するウィンドウになります。
新規作成で「複数ページ」の設定をすることで作成される「.cmc」データを開くことで表示させることができます。
この「複数ページ」の設定自体がクリスタEXでしか利用できませんね。
ページの並び替えや追加・削除などの編集ができ、作品全体の構成や流れも目視することができます◎
EXの特徴的な機能の1つです。
10:ページを見開き/単ページにする、トンボ合わせ【重要度:★★★★★】
クリスタEXの特徴の1つですね。
左右のページをくっつけて見開きページにする、もしくは(見開きにしたページを)単ページにする(戻す)機能です。
「トンボ合わせ」というのも見開きページを作る際に行う作業です。
詳しくは以下の記事を参考にして下さい◎
クリスタ新規作成「トンボを合わせる」の設定内容を説明します!
見開きページを作成できる機能です◎
アナログと異なり簡単に作成や調整が可能なEXの特徴的な機能の1つです。
11:綴じ位置、開始ページの変更【重要度:★★★★★】
クリスタEXでは新規作成時に「複数ページ」の設定ができ、その中にその作品を本にした時の綴じ位置と、左右どちらのページから本編(表紙を除いた漫画部分)を始めるかを設定する項目があります。
もちろん、新規作成後に設定を変えることもできます。
参考記事
「変更」と表記されていますが、そもそも設定自体がクリスタPROではできませんね。
ご自身が作成したい作品や漫画賞などの応募要項に合わせた設定が可能です。
12:ノンブル、ページ番号設定【重要度:★★★★★】
クリスタEXの特徴の1つですね。
原稿用紙にページの番号(このページは何ページ目か)を表記させることができます。新規作成時に設定ができ、その後に変更もできます。
印刷所に印刷をお願いする時にこの表記が必要になることがあります。
ちなみに、
●ノンブル
本として印刷(製本)した時に表記させるページの番号
●ページ番号
印刷されない範囲に表記させるページの番号
となります。
参考記事
印刷所で印刷をお願いする場合にこういった作品情報を要求される場合があります。
そういった時でも1回の入力で全ページに表記させることができます◎
13:作品情報の管理【重要度:★★★★★】
ページ管理機能で一括管理する複数ページ作品のタイトルや作者名などを原稿用紙の印刷されない箇所に作品のタイトルや作者名などの作品情報を表記させることができます。
こちらも印刷所に印刷をお願いする時にこの表記が必要になることがありますね。
参考記事
印刷所で印刷をお願いする場合にこういった作品情報を要求される場合があります。
そういった時でも1回の入力で全ページに表記させることができます◎
14:ページファイル名の整列【重要度:★★★★☆】
ページ管理機能で一括管理する複数ページ作品において、ページ数と同じ数字になるように各ページのデータ名を付け直す機能です。
表紙を「page 001」、本編を「page 003」「page 004」…としたり、見開きページなら「page 006-page 007」などと自動で変更してくれます。
もう少し具体的に述べますと、例えばページ管理機能で8ページの作品を1ページ追加して2ページ目に入れたとします。
しかしデータ名は作成した順番で数字が付けられるので追加したページのデータ名は「009」になってしまいます。
この状態で「ページファイル名の整列」を行うとページの並び順にデータ名を変更してくれるのです。
↓
ページ管理でページ数や並び順を変更でデータ名がバラバラになったとしても1回の操作で見やすいデータ名に変更してくれます。
ただし、データ名は「page 001」といった表記になるので自分でデータ名を変更したい方には合わない機能かもしれません。
15:チーム制作機能【重要度:★★★☆☆】
2021年5月27日にVer.1.10.10へアップデートしたことで追加された、クリスタのクラウドを利用して1つの漫画作品を複数人で制作することができる機能です。
クラウドに複数ページ作品データをアップロードしてチーム制作設定を行いますと、チームメンバーは各々のデバイスで制作を行うことができます。
チーム制作機能はそれぞれのデバイスやOSが異なっても利用可能ですので仲間同士での制作として始めやすい機能ですね◎
ただ、1人で制作する方やデータの受け渡しを別の方法でできる方には不要な機能とも言えます。
16:共同作業の管理【重要度:★★☆☆☆】
※この機能はスマートフォン・タブレット・Chromebook版では利用できません。
共通のサーバーやフォルダーを利用して1つの漫画作品を複数人で制作する時のサポート機能です。
上記の「チーム制作」と似ていますが、異なる仕様をしています。
特定のページを指定した人しか作業できないような設定や、共同ファイルに反映(上書き)する際にコメントを残す機能、1ページを複数人で作業する場合に管理者しか上書き保存できないようにして「それぞれの上書きが被って片方の作業データが消えてしまう」のを防ぐなどの機能(※1)があります。
リモートで漫画制作!クリスタEXの共同作業機能を利用しよう!!
共同作業機能は同じOSのパソコン同士で行うという制限があるものの、「管理者」と「利用者」に分かれて「管理者」が「利用者」の作業を管理するので作家とアシスタントといった関係性で利用しやすい機能になります。
ただ、1人で制作する方やデータの受け渡しを別の方法でできる方には不要な機能とも言えます。
17:複数ページの書き出し【重要度:★★★★★】
ページ管理機能で一括管理する複数ページ作品において、1回の作業をするだけで全ページを一括で書き出しできる機能です。
書き出しについては以下の記事も参考にしてみて下さい◎
クリスタEXの一括書き出しで複数ページ作品をまとめて書き出す方法!
複数ページ作品のデータを印刷や漫画賞への投稿、WEBページへの公開目的で書き出しを行う際に役に立つ機能になります。
ただし、操作は1回で済んでも書き出しの処理は1ページずつ行われるのでそれなりに時間はかかります。
18:複数ページの印刷【重要度:★★★☆☆】
※この機能はスマートフォン・タブレット・Chromebook版では利用できません。
ページ管理機能で一括管理する複数ページ作品において、1回の作業をするだけで全ページを一括で印刷ができる機能です。
ご自身で複数ページ作品の印刷をする際はとても便利な機能になりますが、そういった機会はあまり多くないのではないかとも思います。
19:BOOK LINER相当の同人誌入稿支援機能【重要度:★★★☆☆】
「BOOK LINER」とはクリスタと同じセルシス社が出していた本の印刷支援ソフトです。(2015年6月に新規申し込み受け付け終了)
その機能はクリスタEXに受け継がれています。
新規作成時、「作品の用途」の項目にある「同人誌入稿」という項目がその1つです。
ここで同人誌を制作・印刷するための設定ができるようになっています。
※あくまで「支援」ですので同人誌入稿がしやすくなる程度と思って下さい。
参考記事
クリスタで同人誌!新規作成「同人誌入稿」の設定項目の意味を説明します!(EXのみ)
また、ページ管理機能で一括管理する複数ページ作品を「製本3Dプレビュー」で本にした場合の見え方を確認できる機能も「BOOK LINER」から受け継いだ機能です。
同人誌印刷をされる方で、新規作成「同人誌入稿」の「同人誌印刷所」一覧に印刷をお願いする印刷所が含まれていればキャンバス(原稿)の作成が楽になるでしょう。
また、製本3Dプレビューで自分の作品が本の形で見ることができるのは創作のモチベーションアップにも繋がるでしょう◎
ただ、これらは必要な人と不要な人に分かれる機能なのかなとは思います。
20:Webtoon制作機能の一部の機能【重要度:★★★☆☆】
2020年12月10日にVer.1.10.5へアップデートしたことによりWebtoon制作機能が追加されました。
「Webtoon」とはスマホ向けの縦読み(縦スクロール)漫画のことです。
このWebtoon制作機能の中にはWebtoonの複数ページ作品を管理する機能も含まれています。
Webtoon制作機能はクリスタPROでも使用できますが、この複数ページ作品管理機能に限りクリスタEXでしか使用できません。
Webtoon制作機能に関しては以下の記事を参考にしていただければと思います。
クリスタで縦読み漫画!Webtoon設定内容と書き出し方法!!
Webtoonを制作する方には便利な機能になるでしょう。
ただ、Webtoonが現状どこまで需要があるのかの判断は難しいところです。
21:Kindleフォーマット出力機能【重要度:★★★★☆】
※こちらはWindowsでのみ利用できる機能です。
「Kindle」とはAmazon.comが販売する電子書籍を読める機器(リーダー)、またはその機器に配信するコンテンツなどの各種サービスのことを指します。
Kindleでは自分の漫画を電子書籍として出版・販売ができるのですが、そのためにはKindle専用のデータ形式(フォーマット)で書き出す必要があります。
クリスタEXではページ管理機能で一括管理する複数ページ作品をそのKindle専用のデータ形式に書き出すことができます。
近年ではKindle(Amazon)で漫画を個人出版する方も増えていますので、そういった目的がある方にはとても便利な機能になるでしょう。
しかし、Kindleへの出版はなかなか大変だったというお声もよく聞きますので出版方法に関する情報は集めておいた方がいいかもしれません。
22:EPUB出力機能【重要度:★★★★☆】
「EPUB」とはデータ形式の種類の1つです。拡張子は(.epub)。
国際電子出版フォーラムが策定した電子書籍に対応した標準データ形式です。国際的なデータ形式といえますね。
クリスタEXでは制作した作品をそのデータ形式に出力することができます。
前項同様、Kindleなどの電子書籍出版に必要な機能になります。
こちらも必要な人と不要な人とで分かれる機能かと思います。
23:PDF入出力機能【重要度:★★★★☆】
「PDF」とはデータ形式の1つです。拡張子は(.pdf)。
情報の配布・交換などを電子的に行うためのデータ形式です。イメージとしては電子的な紙です。
見る側がどんな端末を使っていても情報をそのまま共有することができるという特徴があります。
クリスタEXではPDFデータをクリスタ形式に変換して読み込みしたり、制作した作品をPDF形式に書き出しすることができます。
↓以下の記事も参考にしてみて下さい◎
クリスタの動作環境「入力・出力対応フォーマット」の意味解説します!
クリスタEXでPDF読込みが標準でできるようになりました!!
複数ページ作品のデータをPDFという1つのデータとしてまとめて書き出すことができれば、内容確認のために担当編集へデータを送る場合などに簡単にメールやメッセージアプリに添付することができます◎
クリスタEXでのみ使える「うごくイラスト・アニメーション」機能の違い
24:アニメーションセル、タイムシート出力【重要度:★☆☆☆☆】
●アニメーションセル出力
アニメーションは複数の静止画を連続で流すことで絵が動いているように見せるものです。「アニメーションセル」はその静止画を指し、クリスタでは各フレームの絵のことになります。
クリスタEXでは制作したアニメーションのアニメーションセルを「BMP」「JPEG」「PNG」「TIFF」「Targa(TAG)」のデータ形式で書き出す(出力する)ことができます。
例えば以下のアニメーションの「アニメーションセル」を出力しますと…
このようにそれぞれの静止画を書き出しすることができます。
●タイムシート出力
クリスタEXではアニメーションを制作した際、「タイムラインパレット」の内容をタイムシートとして書き出す(出力する)ことができます。
書き出しできるデータ形式は「CSV」と「デジタルタイムシート情報形式」です。
↓以下の記事も参考にしてみて下さい◎
クリスタの動作環境「入力・出力対応フォーマット」の意味解説します!
個人でアニメーション制作する場合はあまり必要のない機能かもしれません。
各フレームに別々の絵を描いてアニメーションセル出力を行うことで疑似的な一括書き出しを行うという使い方もできます。
25:OpenToonz シーンファイル【重要度:★☆☆☆☆】
※この機能はタブレット・スマートフォン・Chromebook版では利用できません。
「OpenToonz(オープントゥーンズ)」とはアニメ―ションの制作ソフトです。
「シーンファイル」とは「タイムラインパレットの情報データ」です。
クリスタEXではアニメーション制作した時のタイムラインパレットの情報データをこのOpenToonzで使用できるデータ形式に書き出すことができます。
ただ、「OpenToonz シーンファイル」だけではただのデータ形式名と捉えてしまうので機能一覧の表記としては「?」ですね。「OpenToonz シーンファイル出力」ならまだ意味は分かりますが…。
↓以下の記事も参考にしてみて下さい◎
クリスタの動作環境「入力・出力対応フォーマット」の意味解説します!
前項の「アニメーションセル、タイムシート出力」同様、個人でアニメーション制作する場合はあまり必要のない機能かもしれません。
26:フレーム数【重要度:★★★★☆】
「フレーム」とは上記の「アニメーションセル」の配置場所です。
以下の画像ですと、3枚のアニメーションセルを2回ずつ使用し、1秒間に計6フレームを配置してアニメーションを作成しています。
クリスタEXではこの「フレーム」の数の制限は「179,999フレーム(※)」までですが、クリスタPROでは「24フレーム」までになってます。
※「179,999フレーム」は24フレーム/秒で換算して約125分です。
秒数に制限があると思われがちですが正確にはフレーム数です。
1秒間に使用するフレーム数の振り分けによって制作できるアニメーションの秒数は変わってきます。
(1秒間に使用するフレーム数が多い程なめらかなアニメーションになります)
24フレームでは1秒に8フレーム使用すると3秒、6フレームで4秒とかなり短く、GIFなどのシンプルなアニメーションしか制作できません。
しっかりとしたアニメーション制作をしたい場合はEXを使用する方がいいでしょう。
クリスタEXでのみ使えるその他の機能の違い
27:一括処理【重要度:★★★☆☆】
「ページ管理機能を利用して制作した複数ページ作品」や「クリスタで開いている複数のキャンバス」に対して1つの編集・操作をまとめて実行できる機能です。
参考記事
クリスタEX:一括処理の使い方!複数ページ・キャンバスをまとめて編集しよう!!
書き出しだけでなく、クリスタのメニューにある操作なども複数のキャンバスに対して一括で実行することができ、作業の効率化に繋がります。
しかし、1つ1つ確認しながら実行するという作業にも利点はありますので一長一短な部分もありますね。
28:カメラ撮影【重要度:★☆☆☆☆】
※この機能はWindows・mac OSでは利用できません。
クリスタが入っている端末のカメラを起動・撮影し、その写真をクリスタ内に読み込みさせる機能です。
別のカメラで撮影し、クリスタが入っているデバイスに送ってから読み込むということもできますので必要性は低い機能かなとは思います。
29:NOVEL STUDIOのような文章作成支援機能(未定)【重要度:★☆☆☆☆】
「未定」と表記されている通り、まだ実装されていない機能です。そのため、どんな機能かは分かりません。
ここでは「NOVEL STUDIO」の説明だけさせていただきます。
「NOVEL STUDIO」とはクリスタと同じセルシス社が出していた小説などの文章を中心とした作品を編集・WEB公開するためのテキスト編集ソフトです。(2015年4月に新規申し込み受け付け終了)
クリスタの機能一覧に表記されているということは別ソフトとして出されるわけではなく、クリスタの機能として今後追加されるのではないかと予想できます。
30:東映アニメーションデジタルタイムシート連携機能【重要度:★☆☆☆☆】
※こちらはWindows・iPad版のクリスタEXでのみ利用できる機能です。
「東映アニメーションデジタルタイムシート」とは東映アニメーションが開発したWindows向けのタイムシート編集ソフトです。
『24:アニメーションセル、タイムシート出力』の項目で述べた「デジタルタイムシート情報形式」を使用することができます。
どのように使うかは以下の公式ページを参考にしてみて下さい。
参考記事
クリスタの動作環境「入力・出力対応フォーマット」の意味解説します!
先述の「アニメーションセル、タイムシート出力」同様、個人でアニメーション制作する場合はあまり必要のない機能かもしれません。
31:書き出し「出力範囲」設定【重要度:★★★★☆】
クリスタで制作した作品を画像データなどに書き出しをする際に設定できる項目の内、「出力範囲」の項目はクリスタEXでしか設定できません。
参考記事
クリスタで書き出し!作品を画像ファイルで保存する方法と補足説明!!
印刷所に印刷をお願いする場合、たまに出力範囲を指定される場合もあるので利用できる状態にあった方が安心できますが、キャンバスサイズの変更で対応できないこともありません。
クリスタEXでのみ使えるVer.2の機能の違い
32:レイヤー検索パレットのレイヤー名検索機能(Ver.2)【重要度:★★☆☆☆】
クリスタにはPROでもEXでも「レイヤー検索パレット」があります。
クリスタVer.2以降では、EXにのみこのレイヤー検索パレットに「レイヤー名検索機能」が追加されています。
検索欄にワードを入力しますと、(自分でつけた)レイヤー名にそのワードを含むレイヤーを表示してくれるようになります。
制作する際にレイヤーを多く使用する方は編集したいレイヤーを見つけるために利用できます。
しかし、そこまでレイヤーを使用しない方にはあまり需要のない機能でしょう。
33:「縦方向に描画領域を追加・削除」(Ver.2)【重要度:★★☆☆☆】
キャンバスの「高さ(縦の長さ)」の余白を挿入・削除することで調整することができます。
公式の機能一覧にはWebtoon制作の欄に記載がありますが、通常のキャンバスでも利用可能です。
詳しくは以下の記事を参考にして下さい◎
クリスタEXでキャンバスの余白(高さ)を挿入・削除する方法!!
Webtoonを制作している方にとっては空間の調整ができる便利な機能といえるでしょう。
しかし、キャンバスサイズの変更とコマ枠の移動で対応することもできますね。
クリスタEXでのみ使えるVer.3の機能の違い
34:「レイヤーカンプ」(Ver.3)【重要度:★★★★☆】
レイヤーの表示・非表示状態を記録(保存)しておき、その記録を選択するだけで瞬時に記録したレイヤーの表示状態に変換することができます。
参考記事
クリスタEXのレイヤーカンプでレイヤー表示を使い分けよう!【Ver.3】
上記の画像のようにカラー表示とモノクロ・グレー表示を一発で切り替えたり、漫画賞の投稿用漫画にて「セリフあり」と「セリフなし」のデータを一発で切り替えるなど意外と使いどころは多いです◎
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)EXとPROの違いから選択を考える
クリスタEXを選ぶ基準
クリスタEXはクリスタの全ての機能を使えますが、全ての機能を使用するか、必要かどうかは個人によって様々です。
実際のところ、イラスト・漫画はEXとPROどちらでも描くことができます。
ですのでご自身がそれらに加え、クリスタでさらに何をしたいかで判断する必要があります。
結論としましては、
「(クリスタの機能を利用して)見開きページのある漫画を描きたい」
「同人誌を個人で印刷したい」
「長編アニメーションを制作したい」
「お金はかかっていいからEXの機能で制作を効率化したい」
という方はクリスタEXを使用した方がいいかと思います。
特にクリスタの機能を使用して「見開きページ」を作成することは「EX」でしかできません。
また、「同人誌」を個人で印刷所を利用して印刷するとなりますと「ノンブル」などの作品情報を原稿に記載する必要がありますが、クリスタEXにはそれらの作品情報を原稿用紙に記載させる機能があります。
そしてクリスタPROとクリスタEXの違いの中で意外と大きいのが「長編アニメーションの制作ができるかどうか」です。
アニメーション編集ソフトは他にもありますが、クリスタで作成すれば「ベクターレイヤー」を利用してアニメーションセルの作成ができ、セル画作成とアニメーション編集が同じソフト、同じ画面内で出来るという利点になります。
クリスタPROを選ぶ基準
「基本的に漫画は描かずイラストを制作する」
「手間がかかってもいいから安くイラストや漫画を制作をしたい」
という方はクリスタPROでいいかと思います。
よくクリスタPROとクリスタEXの違いとして「イラストを描くならPRO、漫画を描くならEX」と紹介されていますが、漫画原稿用紙の使用やコマ枠作成、パース機能などの漫画で使用できる機能はクリスタPROにも搭載されています。
日常系やショート漫画などの見開きを使わない漫画を描かれる方はクリスタPROでも充分と言えます。
また、クリスタEXの機能は制作の効率化に繋がるものも多いですが、手間を描ければPROでも十分な表現が可能です。
見開きページも作成可能ですよ◎
「同人誌」を個人で印刷所に頼む場合に必要な「ノンブル」などの作品情報も(少し面倒ですが)自分でテキスト機能を使って記載させることもできます(コピーを利用すれば位置も同じにできる)ので絶対条件ではないのかなと思います。
【補足】よく聞くクリスタEXのページ管理機能ってどうなの?
公式サイトや他の記事でもクリスタPROとクリスタEXの違いを比べ、EXを選ぶ1番の理由として挙げられるのが「ページ管理機能」ですね。
複数ページにもなる漫画作品の設定などを一括で管理・処理できる便利な機能です。
また、制作面以外にもCLIP STUDIO SHAREや漫画賞への投稿が楽にできるなどの利点があります。
書き出し不要!クリスタから集英社の漫画賞にWEB投稿できます!!
しかし、ページ管理機能がなければ複数ページ作品が制作できないわけではありません。
あくまで「管理」の機能ですからね。
管理するページ数が増えると一括で編集・処理を行う時の動作も少し重くなることもあります。
時間はかかりますが、1ページずつ自分で編集していくこともできますので、やはり
「安さを取る」か「便利さを取るか」の選択に
なるでしょう。
クリスタPROを買って後からEXにアップグレードするのもあり
パソコン版のクリスタPROを購入した場合、差額分を支払うだけで後からクリスタEXにアップグレードすることができます。
※月額利用でクリスタを使用している場合はプランの変更でEXにアップグレードすることができます。
そのため、まず先にクリスタPROを購入し、しばらく使用した後にクリスタEXの機能も必要だなと感じたらその時にアップグレードするといった方法もあります。
詳しくは以下の記事を参考にしていただければなと思います。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)PROとEXの機能の違いまとめ
以上がクリスタPROとクリスタEXの違い、クリスタEXでのみ使用できる機能の紹介でした。
細かい機能の違いはありますが、「複数ページ作品の管理」や「長編アニメーション」に関する違いが目立ちますね。
今、クリスタの購入を検討されていて、どちらを選ぶか迷っている方の参考になれば幸いです◎
それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!
▼イラスト・簡単な漫画なら【CLIP STUDIO PAINT PRO】
CLIP STUDIO PAINT PRO▼本格的な漫画・アニメーション制作なら【CLIP STUDIO PAINT EX】
CLIP STUDIO PAINT EX▼動画視聴型お絵描き講座【Palmie(パルミー)】


