本日も閲覧ありがとうございます。
こちらはイラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)における新規作成「コミック」「すべてのコミック設定を表示」の設定項目の内、「トンボを合わせる」の説明をするページになります。こちらはCLIP STUDIO PAINT EXのみにある設定になります。
親元の記事はこちら!

では早速まいりましょう。
宜しくお願い致します!( `・∀・´)ノ
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CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)新規作成「トンボを合わせる」の設定内容
クリスタ新規作成ウィンドウの「トンボに合わせる」の項目は、(横に書いてある注意書き通り)新規作成ウィンドウの下部にある「複数ページ」にチェックを入れ、さらに「複数ページ」にチェックを入れたことによって表示される「対するページを見開きにする」にチェックを入れることで入力が可能になる項目です。

↓

※「複数ページ」「見開きページ」の作成はCLIP STUDIO PAINTのEX版での機能です。
トンボは下の画像の通り、原稿用紙の上下左右と四隅にあるガイド線で、製本する際に印刷所の人が裁断の目印にするものです。

トンボを合わせるという行為は見開きページを描く時に行うもので、隣り合う製本(仕上がり)サイズの線(=「裁ち落とし幅」の内側の線)を合わせることを言います。(アナログの原稿用紙で見開きページを作る際も同様のやり方をします。)

この「トンボに合わせる」にチェックを入れると見開きページとしてキャンバスが作成されるのですが、複数ページにおいては隣り合うページ全てが見開きページとして作成されてしまいます。
それが希望でしたらチェックを入れましょう。しかし、漫画を描く目的で複数ページを新規作成するのなら、全ての隣り合うページを見開きにするというのはあまり多くないでしょう。
また、見開きページは後からでも作成可能ですので、基本的にはここでチェックを入れることはないでしょう。
「間隔」
「トンボを合わせる」にチェックを入れますと「間隔」という項目に数値を入力することができるようになります。
この「間隔」の数値で微調整もすることが可能です。(単位は新規作成ウィンドウの「単位」で設定したものになります)
ここの数値は「+」の数字を入力するとその分だけ隣り合う製本(仕上がり)サイズガイド線の間の長さが長くなります。

※単位がmmなのは新規作成ウィンドウの「単位」で「mm」を選択しているからです。
逆に「-(マイナス)」の数字を入力すると、隣り合う製本(仕上がり)サイズのガイド線の間の長さは元々0なので、その代わりにその数値分だけ左右の基本枠(内枠)の間の長さ(=左右の「ノド」の長さの合計)が短くなります。これは左右のキャンバス(原稿用紙)同士がその数値分、重なっている状態と同じということになります。

※単位がmmなのは新規作成ウィンドウの「単位」で「mm」を選択しているからです。
なぜそんなことをする必要があるのかと思うかもしれませんが、どうやら印刷所で見開きページは数mm 絵が重複していた方が綺麗に製本・印刷できると案内していることもあるようなのです。
※上記の説明で、「用紙が重なる」と「絵が重複」は意味合いが違います。「絵が重複」とは左右のページで「全く同じ内容の絵がある」という意味です。
そのことに関してのQ&AがCLIP STUDIO の創作応援サイトにありましたのでそちらのリンクも貼っておきますね。
↓
「0」を入力すると隣り合う製本(仕上がり)サイズガイド線同士がぴったり重なった状態になります。
この微調整は印刷所で案内されているようですので各自で確認していただければと思います。
投稿・持ち込みで商業誌側から指示のないの場合、「間隔」の数値は「0」でいいかと思います。その作り方が一般的なようなので。
プロの方の話では、商業誌でも見開きに関する規定はあやふやなようです。
また、商業誌は見開きのサイズをPhotoshopなどで調整することもできるとのお話も聞きました。ですので見開きページを作る際、内側の製本(仕上がり)サイズのところで合わても、原稿用紙全体をそのまま合わせても漫画賞などの審査に影響はないかと思われます。
また、上記リンクのページにも書いてある通り、CLIP STUDIO PAINT画面上部から「ファイル」→「複数ページ書き出し」→「製本3Dプレビュー」である程度の確認ができるようですのでそちらを活用するのも1つの手かと思います。しかしこれはあくまでもプレビューですので個人的には印刷所の方の指示で作成した方が確実かとは思いますが。

ちなみに、「対するページを見開きにする」にチェックを入れた状態で「トンボを合わせる」にチェックを入れなかった場合、ただ2枚の原稿用紙をくっ付けただけの見開きページになります。

「見開きページ」とは2ページ使って1つの場面を表現する漫画の技法です。迫力や印象を出す時によく使用されます。ただし、中央(左右のページの接点)は本の状態ですと見えにくい位置ですのでキャラの顔やセリフなど重要な部分は入れないようにしましょう。
クリスタ新規作成「トンボを合わせる」の説明は以上となります。
お疲れ様でした!
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)新規作成における他の各項目に関して
以下にリンクを貼っておきますので参考にしていただければと思います!↓
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製本(仕上がり)サイズ



基本枠(内枠)



複数ページ



表紙



作品情報



ノンブル



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