【various sun】第16笑:——で? (3P/21P) 公開!!2020.10.14

【漫画・イラストのデジタル化に悩んでいる方へ】全てをデジタル化しなくてもいいのです!

一部デジタル移行サムネ

皆さん、いつも閲覧ありがとうございます。

山本電卓と申します。

 

現在、絵や漫画をデジタルで制作している人も多くなってきました。

しかし、絵の基盤はやはり紙に直接描く「アナログ」にあると思います。

 

その為、いくらデジタル制作が便利だといってもデジタルの移行に悩んでいる方も多いと思います。

ですが、何も全ての作業をデジタルで行う必要はないのです。

 

自分の苦手な工程、時間のかかってしまう工程だけをデジタルで行えば、作品の質を落とすことなく効率化ができるのではないでしょうか◎

 

今回はそんな作業工程の一部をデジタル化した例を紹介させていただきたいと思います。

便利な点に加え、不便な点も書かせていただきます。

それではよろしくお願いいたします

( `・∀・´)ノ!

※デジタルでの機能は漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)を想定して書いていきます。

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漫画・イラストの「下描き」をデジタル化する例

絵や漫画の下描きをデジタルで行い、それを印刷し、トレース台を利用してペン入れをアナログで行う方法です。

デジタル下描き/アナログペン入れ
MEMO

「トレース」とは敷き写しのことです。

ライトの付いた「トレース台」を使用することで別の紙の絵を写したり、描いた絵を裏返して見てバランスを確認したりすることができます。

トレース台

下描きデジタル化のここが便利!

原稿が汚れない!

下描き作業では鉛筆で描いては消しゴムで消し、描いては消しを繰り返します。

いくら頑張って消しゴムをかけたとしてもどうしても原稿に少し鉛筆の跡が残ってしまいます。

さらに、場合によっては原稿にシワが入る可能性もあります。

汚れとシワ


また、原稿に凹凸もできてしまい、ペン入れの際に引っ掛かりが生まれることもありますね。

しかしこの下描き作業をデジタルで行うと、真っ白な原稿に直接ペン入れを行えます!

また、ペン入れ後に行う下描きを消す作業も不要になります!

デジタルの便利機能を使いつつ手描きペン入れができる!

下描きとはいえ、デジタルで作業を行うので様々な機能を利用できます◎

●「左右の反転」

アナログでは原稿を裏返して照明やトレース台を利用して絵のバランスを確認します。

トレース台:バランス確認

しかし、デジタルですとアイコンをタッチするだけで左右の反転ができます。

クリスタ:左右反転

この機能で簡単に絵のバランスが確認できます◎

 

また、左右で苦手な絵の向きがある場合はこの機能で描きやすい向きで描くことができますね◎

 

●「対称定規」

正面の顔など、左右対称となる絵を描く場合にこの定規を利用すると簡単に左右対称の絵が描けます◎

クリスタ:対象定規

●「パース定規」

背景を描く際に、アイレベルや消失点が原稿より外側にある場合の作業はかなり大変なものがありますね。

これをデジタルで行うとパースを引くのも線を描くのもかなり楽になります!

アイレベル:パース定規2

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アイレベル【漫画は楽しい☆】アイレベルでキャラや背景の配置を決めよう!with クリスタ

 

まだまだたくさんの機能がありますが、こういった機能を利用できます。

しかし、ペン入れは手描きで行うので出来上がる線は手描きの柔らかさを保つことができます◎

スマホやタブレットでもできる!

下描きだけでしたら、パソコンを使う必要はありません。

スマホやタブレットで、無料のペイントソフトを使用してでもできますね◎

スマホ:下描き

※使用するソフトによっては前項の機能が使えない可能性もあります。

下描きデジタル化のここが不便…!

印刷が必要…!

デジタルで描いた下描きをアナログで使用するとなるとそのデータを印刷する必要があります。

漫画ですとページ分、B4サイズになりますと家庭用のプリンターでは対応してないので2回に分けて印刷するなどをしなければなりません。

 

しかしアナログで制作している方に限らず絵を描く方は元々紙を多く使用しますので紙が増えることにはそこまで抵抗ないのではと思います。

また、印刷した紙の裏も絵の練習用に使えますしね◎

 

下描きの修正は手描きになる

下描きは印刷したものですので修正ができません。

修正をする場合はその場で手描きになります。

しかし、本来手描き作業をしている方ならそこまで不便ではないのかなと思います。

漫画・イラストの「ペン入れ」をデジタル化する例

下描きを手描きで行い、それを読み込んでペン入れをデジタルで行う方法です。

読み込みはスキャナーを使ってもいいですし、スマートフォンで写真を撮り、そのデータをパソコンに送る方法もあります。

アナログ下描き/デジタルペン入れ

ペン入れデジタル化のここが便利!

手描きの下描きを自由に活かせる!

読み込んだ下描きを基にペン入れを行うのですが、その下描きはデータ化していますのでサイズや向きを自由に変えることができます!

 

その為、漫画でもコマ割りにして描く必要も原稿用紙に描く必要もないのです。

キャラも背景も別々に描き、ペン入れの際にサイズや配置を合わせればいいのです。

アナログ下描き/デジタルペン入れ

このサイズ変更は部分的にも可能ですので、例えば下描きで「上手く描けたけど手が大きいなぁ」なんて時も部分的に範囲選択してサイズ変更させることだってできます!

クリスタ:下描き変形

さらに、顔と身体を別の下描きから合わせることもできますよ◎

クリスタ:下描き合成

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)なら「ベクターレイヤー」機能が使えて効率化できる!

CLIP STUDIO PAINT特有の「ベクターレイヤー」の機能は、線画の描画・修正を行うのにとても便利な機能です。

この機能を使うだけでもCLIP STUDIO PAINTを使う理由になる程です!

 

ベクターレイヤーの機能は以下の記事で詳しく紹介していますのでぜひ参考にしてみて下さい◎

ベクターレイヤー【これぞクリスタの特徴!】ベクターレイヤーでこんなことができる!! 【クリスタ便利機能】ベクターレイヤーでは「制御点」操作でこんなことができる!!

 

様々なデジタル描画ツールを使える!

「図形ツール」や「グラデーションツール」など、アナログでは時間と技術が必要な表現も簡単に描画できるツールを使用することができます

図形ツール

また、CLIP STUDIO PAINTでしたら、既存のツールの他にCLIP STUDIO ASSETSからさらに便利なツール・素材をダウンロードして使用することができます。(無料/有料あり)

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素材ダウンロード【クリスタ】無料素材でもこんなに便利!ダウンロード方法と使い方を画像付きで説明します!

インクを気にしなくていい!

アナログのペン入れで気になるのがインクですね。

ペン先とインク

ペン先にインクを付け、描いてはインクを付けの繰り返しですが、デジタルですとまずインクを付ける必要もなく、延々と描くことができます。

 

その為、ペン先の手入れも不要ですし、インクをこぼして原稿がダメになることもありません!

インクの悲劇

ペン入れデジタル化のここが不便…!

ペンタブレット/液晶タブレットでの描画に慣れる必要がある…!

デジタルでペン入れを行う場合はペンタブレットや液晶タブレットを使用する必要があります。

ペンタブ

液タブ

これは機器ですので設定によって同じような力加減で描いたとしても微妙に変わってきます

自分の思うような線を描けるようになるまで慣れなければなりません

こういった感覚は実際やってみないと分かりませんからね…

デジタル移行するのに1番気になる部分ではないでしょうか。

 

気になる方は、ペンタブレット/液晶タブレットを取り扱っている家電量販店に行けば展示品で試すことができますのでまずはそちらで触ってみてはいかがでしょうか。

お得なオリジナル品が豊富なペンタブレットの【ワコムストア】

 

読み込み作業の手間がある…!

下描きした枚数分、読み込みを行う必要がある為、どうしても読み込み作業の手間は出てきてしまいます。

スキャナーもしくは読み込み機能付きのプリンターも必要になります。

プリンター

また、上記で写真を撮って送るという方法もあると述べましたが、斜めから撮ってしまうと絵が歪んでしまいますのでそちらも注意が必要です。

下描き撮影

(下描きですので写真を撮る際の影は気にしなくていいでしょう)

 

ペン入れデジタル化はここに注意…!

ペン入れ前に「解像度」をしっかり設定しよう!

アナログとデジタルを組み合わせる場合、重要なのがデジタル側の「解像度」です。

「解像度」とは簡単に言えば画面・作品のキレイさです。

一般的にカラーで350 dpi 、モノクロで 600 dpi といわれています。

 

「解像度」が低いとせっかくの作品が印刷時にぼやけてしまう可能性があります。

キャンバス作成時にはしっかり「解像度」を設定しましょう。

 

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新規作成【初めてのクリスタ】絵を描く最初のステップは「新規作成」!

漫画・イラストの「仕上げ」をデジタル化する例

原稿にペン入れまで手描きで行い、スキャナーもしくはスキャン機能付きのプリンターで作品をパソコンに読み込み・保存し、残りのベタ塗りや配色、トーン貼りやセリフ入れなどをデジタルで行う方法です。

アナログペン入れ/デジタル仕上げ

 

また、CLIP STUDIO PAINTの機能で読み込んだ原稿の白い部分を透明にする(透過させる)こともできますよ。

クリスタ:白を透明化サムネクリスタでアナログ漫画原稿の白い部分を操作1つで透明にする方法!!

 

仕上げデジタル化のここが便利!

時間と費用の大幅削減!

ベタ塗りやトーン貼りなどの作業はアナログですと結構時間がかかってしまう作業です。

それがデジタルですとワンクリックでパッとベタ塗りやトーン貼りができてしまいます!

数分と1秒とでは大きな違いになります!

クリスタ:トーン貼り

また、インクやカラーも無料・無限に使えますので買いに行く手間、費用も全くかかりません

 

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トーンレイヤー:サムネ【クリスタ:網点トーンの貼り方】漫画制作の時間・費用を大幅削減できます!!

デジタルの補正や効果を付けられる!

カラー作品の場合、デジタルでは「色調補正」を行うことで色味などを調整・変更することができます。

クリスタ:色調補正

また、レイヤーの「合成モード」が使用できるペイントソフトでしたら光や影などの表現を比較的簡単に描写することができますよ!

クリスタ:合成モード(加算・発光)

さらに、元の絵を残しておけば1つの絵で様々な表現を作ることができます◎

クリスタ:色調補正

 

加工・修正もできる!

もし読み込んだ作品に色のはみ出しや塗り残しが見つかった場合でも、ある程度はその場で加工・修正が可能です。

詳しくは以下の記事を参考にしてみて下さい◎

コピースタンプ:サムネ【意外と知らないクリスタ機能】「コピースタンプ」でアナログイラストの加工・修正ができちゃいます!!

 

単純作業ならペンタブレット/液晶タブレット不要!

ベタ塗りやトーン貼り、塗りつぶしだけの色塗りでしたらクリックをするだけですのでペンタブレット/液晶タブレットといった機器は必要ありません◎

 

ウェブ用ならすぐに完成した作品を使える!

最近ではウェブページやSNSで作品を発表する方も増えてきました。

デジタルで仕上げた作品でしたらその完成品は「データ」ですのですぐにその作品をウェブ上で発表することができます◎

 

仕事上でのデジタルデータの需要も増えてきている!

今ではイラストなどの依頼もインターネットを介して行われることが多くなっています。

クライアントもJPEGデータやPNGデータ、Photoshopやillustrator形式のデータを求めることが多々あります。

デジタルで作品を仕上げればそういったデータ形式に対応することができます。

※CLIP STUDIO PAINTではillustrator形式のデータは作成できません。

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入出力フォーマット【クリスタ】動作環境「入力対応フォーマット」「出力対応フォーマット」に書いてある言葉の意味を調べてみた!

仕上げデジタル化のここが不便…!

家庭用のスキャナーの対応サイズがA4サイズ…!

イラストや同人誌用などの作品でしたら問題ないですが、商業誌用のB4サイズの漫画原稿を読み込みたい場合はそのサイズに対応したスキャナーを買わなければなりません

スキャナー自体のサイズも大きくなりますし、値段も高くなりますね…。

 

A4原稿で描いて、読み込み後にB4サイズに拡大して使用という方法もありますが、A4原稿用紙とB4原稿用紙とでは基本枠(内枠)などの比率が若干異なる為、数ミリのズレが生まれてしまうのであまりおすすめはできませんね…。

B4原稿を部分的に読み込んでCLIP STUDIO PAINT内で組み立てるという方法もあります。

クリスタ:B4原稿読み込みサムネクリスタがあればB4アナログ漫画も家でパソコンに読み込みできます!

ごみ取りや補正が必要…!

原稿を読み込みますとどうしても埃やゴミが入った状態で読み込みされてしまいます。

原稿読み込み:ゴミ

その為、「ごみ取り」の作業をを行わなければなりません。

 

とは言え、CLIP STUDIO PAINTには「ごみ取り」の機能がちゃんとあり、簡単にごみを消すことができます◎

クリスタ:ごみ取り

作業を行う手間があることに変わりはありませんが、そこまで大変な作業にはならないかと思います。

 

クリスタ:ごみ取りツールサムネクリスタのごみ取りツールでごみが消えない時はモードを変更してみよう!

 

仕上げデジタル化はここに注意…!!

読み込み(スキャン)時に注意が必要…!

前項で述べた通り、デジタルのペイントソフトでは「解像度」の設定を行う必要があるのですが、スキャナー側でも「解像度」を設定する必要があります。

 

一般的にモノクロ漫画で600 dpi以上カラー漫画で350 dpi以上にします。

 

スキャナー側とペイントソフトの解像度が合っていないと読み込んだ画像のサイズが変わってしまいますので注意しましょう。

作業可能なデータに変換する必要がある

読み込んだ原稿そのままでは少しインクの部分が薄く表示されてしまうことがありますので「2値化(黒色と白色のみの表示に変換する)」、もしくは「表現色」を「モノクロ」に変えてくっきりとした表示にしましょう。

 

クリスタ:2値化

少し手間ですが、小さいゴミでしたらこの工程だけで消えてくれますし、黒と白のコントラストがキレイになります◎

 

また、CLIP STUDIO PAINTでは読み込んだデータはそのままでは描画などの作業ができません

その為「ラスタライズ」という作業を行い、編集可能なデータに変換する必要がありますので注意しましょう。

クリスタ:ラスタライズ

この「ラスタライズ」は形式を変換するだけであり、絵そのものは変化しませんのでご安心を◎

 

参考記事

レイヤー:サムネ【初めてのクリスタ】キャンバス作成後は「レイヤー」を作って絵を描こう!!

カラー作品の注意点…!

デジタルの画面と印刷したものでは色の表示方法が異なります。

その為、デジタルデータの作品と印刷した作品では色味が変わってしまいます。

(印刷の方が少し暗くなることが多いです)

RGB表示/CMYK表示

これは仕様ですのでそういったことを理解した上で制作を行いましょう。

CLIP STUDIO PAINTでは印刷時にどんな色味になるかを確認する機能もありますよ◎

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クリスタ:書き出し【クリスタ:書き出し】描いた作品を画像ファイルで保存する方法と補足説明!

漫画・イラストの一部デジタル化紹介まとめ

各工程のデジタル化について個人的な意見もありますが書かせていただきました。

今回書いた「不便な点」は、全ての工程をデジタルで行えば解消されることですが、それぞれの考え・環境がありますのでそれに合った制作方法があるかと思います。

また、文を読んだ感じでは面倒に思っていたことも実際始めればそこまで手間がかかることでもないと思えることもあるでしょう。

 

便利な点と不便な点、2つを天秤にかけて少しでもデジタル側がいいなと思えるのでしたら一部でもデジタル化を検討してみて下さい◎

それではここまで閲覧ありがとうございました!

お疲れ様でした!!

 

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