クリスタの3Dプリミティブで立体背景が作成できる!!

※記事内に広告を含みます

皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。

2021年12月14日にイラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)がVer.1.11.6にアップデートされました。

【クリスタ】アップデートの全手順を画像付きで説明します!


これによりCLIP STUDIO PAINTに「3Dプリミティブ」という機能が追加されました!

今回はこの新機能「3Dプリミティブ」を紹介させていただきますのでよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!


▼イラスト・簡単な漫画なら【CLIP STUDIO PAINT PRO】

CLIP STUDIO PAINT PRO


▼本格的な漫画・アニメーション制作なら【CLIP STUDIO PAINT EX】

CLIP STUDIO PAINT EX


参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の「3Dプリミティブ」機能とは

5種類の3Dブロックをクリスタ上に設置して立体背景・物体が作成できる!

クリスタVer.1.11.6から追加された新機能「3Dプリミティブ」とは以下の5種類の3Dブロックをキャンバス上に配置することができる機能です。

クリスタの3Dプリミティブ
【追記:2022.10.2】

2022年9月28日にクリスタがVer.1.12.7にアップデートされたことにより、3Dプリミティブに「多角形」が追加されました。

クリスタの3Dプリミティブ「多角形」


初期設定では6角形なのですが、最大で64角形まで設定できます。

クリスタクリスタの3Dプリミティブ「多角形(64角)」


この計6種類の3Dブロックは設定によって変形させたり、ポリゴン線を増減させることもできます!

クリスタ「3Dプリミティブ」の変形


これらの「3Dプリミティブ」を利用して複数の3Dブロックを配置し、3Dの背景や物体を作成することができます。

クリスタ「3Dプリミティブ」で立体空間


また、こちらは3Dですのでキャンバス上で視点を変更してあらゆる角度から見ることができるのです◎

クリスタ「3Dプリミティブ」で立体空間


この「3Dプリミティブ」で立体背景や物体を作成すればイラストや漫画の参考資料として利用することができるというわけですね!

クリスタの「3Dプリミティブ」に画像を貼り付けることもできる!

クリスタ新機能「3Dプリミティブ」には画像を貼り付けることもできます!

自身のイラストを貼り付けることでよりリアルな3D空間を作ることができますね。

クリスタ「3Dプリミティブ」に画像貼り付け

クリスタEX・PRO・DEBUT、スマホでも利用できる!

クリスタ新機能「3Dプリミティブ」は標準機能であり、クリスタEXはもちろん、下位グレードのクリスタPROや簡易版のクリスタDEBUTでも使用することができます。

クリスタPROとEXの機能の違い全32項目を紹介します!!

クリスタDEBUTのできる・できない機能全て紹介!-製品版との違い-


また、スマートフォン版クリスタでも使用することができます。

スマホ版クリスタの3Dプリミティブ


こういった3D素材はある程度デバイスの性能が必要になってくるのですが私の手元にある3年前のスマホやノートパソコンでも十分使用することができました◎

※3Dブロックの数を多くしすぎますと動作が重くなる可能性があります。

クリスタのパソコン・タブレット・スマホによる機能の違い!!


ペイントツールのスタンダード【CLIP STUDIO PAINT PRO】


マンガ制作ソフトの最高峰【CLIP STUDIO PAINT EX】


参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)「3Dプリミティブ」の使い方

困った時は:クリスタのウィンドウ・アイコン・項目がない時の見つけ方!!

クリスタキャンバス上に「3Dプリミティブ」を表示させる方法

まず先にクリスタでキャンバスを新規作成しておきましょう。

クリスタで絵を描く最初のステップは「新規作成」!!


クリスタの「3Dプリミティブ」は3D素材となりますので、素材[3D]パレットに入っています

素材[3D]パレットはCLIP STUDIO PAINT画面上部から「ウィンドウ」→「素材」→「素材[3D]」と選択する、

もしくはCLIP STUDIO PAINT画面右端から「素材[3D]」のアイコンを選択することで開くことができます。

クリスタの素材パレット(3D)

クリスタの素材パレット(3D)
MEMO

「素材[3D]」の項目がない場合はどれでもいいので選択して素材パレットを開き、左上にて「3D」を選択しましょう。

クリスタの素材パレット「3D」


素材[3D]パレットを開きましたら右側の素材一覧から3Dプリミティブのブロックを見つけることができます。

クリスタ素材パレット(3Dプリミティブ)
素材パレットに「3Dプリミティブ」が見当たらない場合

もし素材パレットに「3Dプリミティブ」が見当たらない場合は追加素材のダウンロードが完了していない可能性があります。

その場合はCLIP STUDIO(PAINTではない)にて追加素材のダウンロードを実行しましょう。

詳しくは以下の記事を参考にしていただければと思います。

クリスタ追加素材は新規ダウンロード時以外でも入手できます!!

MEMO

素材パレットの左上の「3D」の項目内にて「プリミティブ」を選択しますと「3Dプリミティブ」のみを素材一覧に表示させることができるようになります。

クリスタの素材パレット「プリミティブ」


※「3Dプリミティブ」の中に木の画像が設定された「ビルボード」というものがありますが、機能としては「平面」と同じです。


素材パレットから「3Dプリミティブ」を見つけられましたら、任意の3Dブロックを1回タッチして選択状態にしましょう。

クリスタで3Dプリミティブを選択


そして以下の3つの方法でキャンバス上に設置することができます。

①素材パレットからキャンバスにドラッグする

素材パレットの一覧にある「3Dプリミティブ」からキャンバスにドラッグすることで設置することができます。

クリスタの「3Dプリミティブ」をキャンバスにドラッグ


他の素材ですと素材の中心点がドラッグ先になるのですが、「3Dプリミティブ」の場合はキャンバスの中央・全体に設置されます。

すでに別の「3Dプリミティブ」が設置されている場合

すでにキャンバス上に別の「3Dプリミティブ」が設置されている場合、レイヤーパレットには3D素材レイヤーが表示されています。

※どの方法で「3Dプリミティブ」を設置しても3D素材レイヤーは表示されます。

クリスタの3D素材レイヤー


この3D素材レイヤーを選択している状態で素材パレットから「3Dプリミティブ」をキャンバスにドラッグしますとそのドラッグ先に「3Dプリミティブ」が設置されます。

クリスタ「3Dプリミティブ」をキャンバスにドラッグ


つまり、先に設置されていた「3Dプリミティブ」と同じ空間に設置されるというわけですね。

この時、上の画像のように「3Dプリミティブを設置したい場所の地面」に向けてドラッグするのがうまく設置するコツです。


ただし3D素材レイヤーを選択していない時にキャンバスにドラッグしますと、別の3Dレイヤーが新しく作成されます。3D素材レイヤーが分かれますと別の空間になってしまい、繋がりがなくなってしまいますので注意しましょう。

クリスタ「3Dプリミティブ」をキャンバスにドラッグ(別レイヤー)

②素材パレットからレイヤーパレットにドラッグする

素材パレットの一覧にある「3Dプリミティブ」からレイヤーパレットにドラッグすることで設置することができます。

クリスタ「3Dプリミティブ」をレイヤーパレットにドラッグ


ドラッグ先はレイヤー間で赤いマークが表示されます。この方法でも「3Dプリミティブ」はキャンバスの中央・全体に設置されます。

すでに別の「3Dプリミティブ」が設置されている場合

すでにキャンバス上に別の「3Dプリミティブ」が設置されている場合、レイヤーパレットには3D素材レイヤーが表示されています。

※どの方法で「3Dプリミティブ」を設置しても3D素材レイヤーは表示されます。


この3D素材レイヤーに重なるようにドラッグしますと先に設置されていた「3Dプリミティブ」と同じ空間に設置されます。

クリスタ「3Dプリミティブ」をレイヤー上にドラッグ


画像のように、先に設置されたいた「3Dプリミティブ」の位置によっては重なって設置されることもあるのですが、後述する方法で移動させればちゃんと別で扱うことができます。

クリスタの3Dプリミティブを個別で移動
MEMO

3Dプリミティブは初期のサイズが同じなので配置時にピッタリ重なると片方が見えなくなりますが、移動させるとちゃんと複数あるのが分かります。

クリスタの重なった3Dプリミティブを移動


レイヤーの間にドラッグしますと、別の3Dレイヤーが新しく作成されます。3D素材レイヤーが分かれますと別の空間になってしまい、繋がりがなくなってしまいますので注意しましょう。

クリスタ「3Dプリミティブ」をレイヤー間にドラッグ

③「キャンバスに貼り付け」アイコンをタッチする

素材パレット下部にある「キャンバスに貼り付け」のアイコンを押すことで選択中の「3Dプリミティブ」をキャンバスの中央・全体に設置されます。

クリスタ素材パレット「キャンバスに貼り付け」


すでにキャンバス上に別の「3Dプリミティブ」が設置されており、3D素材レイヤーを選択している場合は同じ空間に新しい「3Dプリミティブ」も設置されます。

クリスタ3Dプリミティブと貼り付けアイコン(複数)


こちらも設置位置によっては重なって設置されますが、別々で操作することができます。


3D素材レイヤー以外のレイヤーを選択している場合は、別の3Dレイヤーが新しく作成されます。3D素材レイヤーが分かれますと別の空間になってしまい、繋がりがなくなってしまいますので注意しましょう。

クリスタ「3Dプリミティブ」の表示変換方法

上記の方法でクリスタのキャンバスに「3Dプリミティブ」を設置させますと、レイヤーパレットに「3Dレイヤー」が作成されます。

クリスタの3D素材レイヤー


そして設置させた「3Dプリミティブ」は画像のようにキャンバスの中央に表示されます。

クリスタ3Dプリミティブの貼り付け(Ver.1.12.7)


ここから「3Dプリミティブ」の表示を変更していく形になります。

注意していただきたいのが、「拡大・縮小」や「視点変更」など操作の目的に合わせてアイコンを切り替えないといけないことです。

そのため、各アイコンの意味をしっかり把握しておきましょう。

MEMO

クリスタVer.1.12.7より前のバージョンでは、設置時にキャンバス全体に3Dプリミティブが表示されます。

クリスタ「3Dプリミティブ」を設置


「3Dプリミティブ」をキャンバスに表示させますとオブジェクトツールを選択した状態になり、上部に画像のようなアイコン(移動マニュピレータ)が表示されます。

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ


この各アイコンを始点にしてドラッグする、もしくは各アイコンを1回選択した状態で「3Dプリミティブ以外の部分」をドラッグ操作することで「3Dプリミティブ」の表示・見え方を変更することができます。

※「3Dプリミティブ以外の部分」=キャンバスやキャンバス外のグレー部分(キャンバスウィンドウ)

クリスタ3Dプリミティブのドラッグ操作


関連記事

クリスタのオブジェクトツールの設定内容!

注意

「3Dプリミティブ」をオブジェクトツールで選択している状態では通常のキャンバス表示のようにマウスホイールでのズームイン・アウトができません

「3Dプリミティブ」を選択中にマウスホイールを回しますとツールプロパティの「パース」の数値が変動します。(後述)

クリスタ「3Dプリミティブ」(パース)


「3Dプリミティブ」をオブジェクトツールで選択している状態で表示をズームイン・アウトしたい場合は、ナビゲーターパレットの拡大・縮小ボタンを利用するか、別のツールに切り替えましょう。

クリスタのナビゲーターパレット

視点角度変更

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(視点角度変更)


左端のカメラに曲線矢印が付いたアイコンを選択しますと、ドラッグすることで「3Dプリミティブ」を表示させる視点の角度を変更させることができます。

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(視点角度変更)


「3Dプリミティブ」を設置した直後はこのアイコンが選択された状態になっています。

視点位置変更

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(視点位置変更)


左から2番目のカメラに上下左右の矢印が付いたアイコンを選択しますと、ドラッグすることで「3Dプリミティブ」を表示させる視点の位置(上下左右)を変更させることができます。

※視覚的に「3Dプリミティブ」が動いているようになっていますが「床面」も移動していることから視点を変更しているのが分かります。

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(視点位置変更)

視点距離変更

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ()視点距離変更


左から3番目のカメラに上下の矢印が付いたアイコンを選択しますと、ドラッグすることで「3Dプリミティブ」を表示させる視点の距離を変更させることができます。

つまり「3Dプリミティブ」のズームイン・アウトができるというわけですね。

※「上ドラッグ=ズームアウト」「下ドラッグ=ズームイン」となります。
※「3Dプリミティブ」そのものを拡大・縮小しているわけではありません。

クリスタ「3Dプリミティブ」(視点距離変更)


特に「3Dプリミティブ」は設置しますとキャンバス全体に表示されますのでまずはこの操作である程度全体が見える大きさになるように視点変更したいところですね。

MEMO

パソコンの場合、右クリックドラッグで同じ操作が行えます。

「3Dプリミティブ」の上下左右移動

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(3Dプリミティブ移動)


左から4番目の立方体に上下左右の矢印が付いたアイコンを選択しますと、 ドラッグすることで「3Dプリミティブ」自体を上下左右に移動させることができます。

※奥行の移動ではありません。

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(オブジェクトの上下左右移動)


この方法で「3Dプリミティブ」を床面から浮かすこともできます。

「3Dプリミティブ」の回転

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(3Dプリミティブ回転)


左から5番目の立方体に上下左右の曲線矢印が付いたアイコンを選択しますと、 ドラッグすることで「3Dプリミティブ」自体をその場で視点に対しての回転をさせることができます。

この時、ドラッグの方向で回転できる方向が変わります


斜めにドラッグしますと360度自由に回転できます。

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(オブジェクトの自由回転)


縦にドラッグしますと視点に対して垂直方向に回転できます。

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(オブジェクトの縦回転)


横にドラッグしますと視点に対して水平方向に回転できます。

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(オブジェクトの横回転)

「3Dプリミティブ」の時計・反時計回りの回転

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(3Dプリミティブの時計・反時計回りの回転)


左から6番目の立方体に左右の曲線矢印が付いたアイコンを選択しますと、 ドラッグすることで「3Dプリミティブ」自体を視点に対して時計・反時計回りに回転させることができます。

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(オブジェクトの平面回転)

「3Dプリミティブ」の水平回転

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(3Dプリミティブの水平回転)


左から7番目の床面のある立方体に回転矢印が付いたアイコンを選択しますと、 ドラッグすることで「3Dプリミティブ」自体を床面に対して水平方向に回転させることができます。

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(オブジェクトの水平回転)


普段は表示されないのですが、視点や「3Dプリミティブ」の移動・回転時には床面が表示されます。

この操作では視点がどうであれ、この床面に対しての水平回転ができるようになります。

「3Dプリミティブ」の水平移動

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(3Dプリミティブの水平移動)


左から8番目の床面のある立方体に十字矢印が付いたアイコンを選択しますと、 ドラッグすることで「3Dプリミティブ」自体を床面に対して水平方向に移動させることができます。

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(オブジェクトの水平移動)


この移動では奥行も考慮されるため、視点から奥の方へ移動させますと「3Dプリミティブ」自体の表示も小さくなり、手前の方へ移動させますと「3Dプリミティブ」自体の表示も大きくなります。

クリスタの「3Dプリミティブ」を直接操作する

オブジェクトツールで「3Dプリミティブ」をタッチしますと以下のような表示(マニピュレータ)が出ます。

クリスタ「3Dプリミティブ」のマニピュレータ


これらの表示上をドラッグすることで「3Dプリミティブ」を直接操作することができます。

操作中のマニピュレータはオレンジ色になります。

クリスタ「3Dプリミティブ」のマニピュレータ(操作中)

「3Dプリミティブ」の移動

赤・緑・青の矢印上でドラッグすることで「3Dプリミティブ」をその方向へ移動させることができます。

クリスタ「3Dプリミティブ」のマニピュレータ(矢印)


ただし、赤・青の矢印は床面のマス目方向に固定となります。

※そのため、斜め方向への移動は前後・左右と2段階で移動させる必要があります。

クリスタ「3Dプリミティブ」のマニピュレータ(矢印移動)


また、中央の円をドラッグしますと上下左右への移動ができます。

クリスタ「3Dプリミティブ」のマニピュレータ(移動)

「3Dプリミティブ」の回転

赤・緑・青の曲線上でドラッグすることで「3Dプリミティブ」をその方向へ回転させることができます。

※回転の中心は中央の円部分になります。

クリスタ「3Dプリミティブ」のマニピュレータ(回転)


ただし、赤・青の曲線は床面のマス目方向に固定となります。

クリスタ「3Dプリミティブ」のマニピュレータ(回転)

「3Dプリミティブ」の変形

1番外側の円部分を内側にドラッグすると「3Dプリミティブ」が縮小され、外側にドラッグすると「3Dプリミティブ」が拡大されます。

※円部分でしたら三角部分以外でもドラッグできます。

クリスタ「3Dプリミティブ」のマニピュレータ(拡大縮小)
クリスタ「3Dプリミティブ」のマニピュレータ(拡大縮小)


また、外側にある赤・緑・青のブロックをドラッグすることでその方向のみの変形ができます。

クリスタ「3Dプリミティブ」のマニピュレータ(変形)


この変形方向は「3Dプリミティブ」の側面に対して固定となります。

クリスタ「3Dプリミティブ」のマニピュレータ(変形)

クリスタ「3Dプリミティブ」の設定・操作

クリスタのキャンバス上に「3Dプリミティブ」を設置し、オブジェクトツールを選択していますとツールプロパティもしくはサブツール詳細ウィンドウに設定項目が表示され、ここで「3Dプリミティブ」の設定や操作が行えます。

クリスタのツールプロパティとサブツール詳細ウィンドウ(3Dプリミティブ)


この記事ではサブツール詳細ウィンドウの項目を抜粋して紹介させていただきます。

クリスタのウィンドウ・アイコン・項目がない時の見つけ方!!

操作:3Dモデルをスナップする

こちらをチェックすることでキャンバス上にある別の「3Dプリミティブ」の位置や形に合わせる(スナップする)ことができるようになります。

クリスタの3Dプリミティブ「3Dモデルをスナップする」


「スナップ対象」をタッチしますと3つのスナップ対象が表示され、それぞれ「チェックが入っている=スナップ機能がONの状態」となります。

クリスタの3Dプリミティブ「スナップ対象」


●「位置」
「3Dプリミティブ」を移動する際、他の「3Dプリミティブ」と一緒になる位置でピタッと止まってくれるようになります。

クリスタの3Dプリミティブ(位置をスナップ)


これらを利用することで複数の「3Dプリミティブ」をズレることなく配列させることができます。


ちなみに、同じ位置までしか動かせないわけではありません。あくまで合わせやすくなるという機能です。


●「回転」
「3Dプリミティブ」を回転させる際、「回転スナップ角」で設定した角度の目盛りが表示されるようになり、その目盛りの所で1回1回ピタッと止まってくれるようになります。

クリスタの3Dプリミティブ「回転スナップ角」


目盛りの角度(間隔)は選択肢から設定します。

クリスタの3Dプリミティブ「回転スナップ角」


●「スケール」
「3Dプリミティブ」を変形させる際、他の「3Dプリミティブ」と同じ大きさの所でピタッと止まってくれるようになります。

クリスタの3Dプリミティブ(スケールをスナップ)


これらを利用することで複数の「3Dプリミティブ」をズレることなく同じ大きさや形にすることができます。


ちなみに、同じ大きさ・形にしか変形できないわけではありません。あくまで合わせやすくなるという機能です。

MEMO

「3Dプリミティブ」上部に表示されるアイコン(移動マニュピレータ)の右端にある磁石のアイコンをタッチすることでも「3Dモデルをスナップする」のON・OFFができます。

クリスタ「3Dプリミティブ」の移動マニピュレータ(スナップ)


電気マークが表示されている=ON、電気マークなし=OFF

となります。

オブジェクトリスト

目のマークをタッチしますと「3Dプリミティブ」の各項目の表示・非表示の切り替えができます。

(下の画像では右側の「3Dプリミティブ」と平行光を非表示にしています)

クリスタの3Dプリミティブ「オブジェクトリスト」


また、空欄をタッチして錠のマークを表示させますと対象の設定全てをロック(固定)することができます。

クリスタの3Dプリミティブ「オブジェクトリスト」(ロック)


下部にはキャンバス上にある「3Dプリミティブ」の種類が表示されており、右側の空欄をタッチして矢印の禁止マークを表示させるとマニピュレータのみを非表示にさせることができます。

クリスタの3Dプリミティブ「オブジェクトリスト」(マニピュレータロック)

配置

「3Dプリミティブ」のサイズや位置などを数値で設定できます。

※X=横、Y=高さ、Z=奥行となります。

クリスタの3Dプリミティブ「配置」
MEMO

「オブジェクトスケール」の単位は「cm」となっています。

「3Dプリミティブ」のみを扱う場合は比率だけ気にすればいいと思いますが、「3Dデッサン人形」には身長の設定がありますので併用する場合はそちらも気にして設定しましょう。

クリスタの3Dプリミティブとデッサン人形

クリスタはカスタマイズ自由な3Dデッサン人形が使い放題!!


とはいえ、どの数値にすればどのような表示になるかを把握するのはなかなか難しいかもしれません。

ですので個人的にはオブジェクトツールで直接移動・変形させる方が直感的で分かりやすいかと思います。

ここでは「リセット」「接地」を利用するのがいいでしょう。

クリスタの3Dプリミティブ「配置」(リセット・接地)


特に「接地」は「3Dプリミティブ」を床面に付けることができますので、移動時に浮いてしまった時などに利用できます。

クリスタの3Dプリミティブ「接地」


また、上部で「3Dプリミティブ」以外の項目を選択することで設定内容を切り替えることもできますが、こちらは後述の「カメラ」「光源」の項目でも設定できる内容です。

クリスタの3Dプリミティブ「配置」(平行光)

カメラ

クリスタの3Dプリミティブ「カメラ」


●プリセット
「プリセット」のボタンを展開して表示されるアングルを選択しますとそのアングルにカメラ視点を変更してくれます。

※選択肢は人のイラストが描かれてますが「3Dプリミティブ」でも利用できます。

クリスタの3Dプリミティブ「プリセット」


●編集対象を注視
「編集対象を注視」のボタンを押しますと、選択中の「3Dプリミティブ」がキャンバスの中央に映るようにカメラ視点が切り替わります。

クリスタの3Dプリミティブ「編集対象を注視」


こちらはカメラの視点変更ですので「3Dプリミティブ」自体が移動・変形するわけではありません


●パース
数値が大きいほど遠近法の表現が強くなります。最小値(1.0)にしますと全くパースがかかっていない表示になります。

※初期状態でここの数値が「4.72」と1.0以上の数値になってますので奥行のある表示になっているわけです。

※「連動してカメラを前進・後退」にチェックを入れておくと「パース」の数値を変更した際にカメラの視点位置も一緒に変動します。

クリスタの3Dプリミティブ「パース」


●ロール
床面を傾けることができます。

クリスタの3Dプリミティブ「ロール」


●カメラ位置・注視点位置
カメラの視点を数値で設定することができます。

※X=横、Y=高さ、Z=奥行となります。

クリスタの3Dプリミティブ「カメラ位置・注視点位置」


しかし、こちらも先述の「配置」と同様に数値変更と変更結果が把握しにくい印象ですのでオブジェクトツールで直接変更させる方が分かりやすいのではないかと思います。

MEMO

●「カメラ位置」

この立体空間を映しているカメラ(視点)の位置を指します。


●「注視点位置」

「カメラ位置」に配置されているカメラが向いている方向(視線の先)を指します。

プリミティブ

クリスタの3Dプリミティブ「プリミティブ」


●素材登録
「素材登録」のボタンを押しますと選択中の「3Dプリミティブ」を素材として自分のクリスタに登録することができます。

何回も同じ設定の「3Dプリミティブ」を使用したい場合は設定完了後に素材登録しておくと次回から手間が省けますね。

クリスタの3Dプリミティブ「素材登録」


参考記事

クリスタで素材登録時の設定項目の意味を紹介します!!-素材のプロパティ-


●プリミティブ分割数
「3Dプリミティブ」の表面に表示されている分割線の数を1~20で設定できます。

X面、Y面、Z面のそれぞれで設定できます。

※X=横、Y=高さ、Z=奥行となります。

クリスタの3Dプリミティブ「プリミティブ分割数」
MEMO

「平面」「多角形」の場合、奥行きがないのでXとYの項目しか表示されません。

クリスタの3Dプリミティブ「プリミティブ分割数」(平面)


また、こちらの数値によってブロックの形を変えることもできます。

クリスタの3Dプリミティブ「プリミティブ分割数」の変更結果
ポイント

クリスタの「3Dプリミティブ」には円柱ブロックがありません。

角柱ブロックで「X値」を最大(20)にすることで円柱に近いブロックを作ることはできます。

クリスタの3Dプリミティブ「角柱」(プリミティブ分割数最大値)


実は「球ブロック」も平面の組み合わせで作られているもので、曲面になってはいないのです。

クリスタの3Dプリミティブ「球」の表面


●ポリゴン線
チェックを外しますとプリミティブ分割線そのものの表示を消すことができます。

※「ポリゴン線」を非表示にしても「プリミティブ分割数」の変更・反映は可能です。

クリスタの3Dプリミティブ「ポリゴン線」


●カメラに追随(Ver.1.12.7~)

※「平面の3Dプリミティブ」でのみ設定できます。

クリスタ「カメラに追随」


「追随しない」「追随する」「横方向のみ追随する」の3つから選択できます。

「追随する」にした場合、視点を変更しても3Dプリミティブの面がずっと正面を向くようになります。
また、「横方向のみ追随する」にした場合は視点を変更する際に水平方向は視点に合わせて回転しますが、垂直方向に対する傾きは変更されなくなります。

クリスタ「カメラを追随」


3Dプリミティブを設置して3D空間を作成する場合は「横方向のみ追随」は便利な機能になりますね。

注意

1度でも「追随する」を設定しますと3Dプリミティブは少し斜めに傾きます

クリスタ3Dプリミティブ「追随する」


この状態で「横方向のみ追随する」に設定し直しても傾いたままですので垂直に立たせたい場合は「追随する」を選択しないようにしましょう。

もし傾いてしまったものを垂直に戻したい場合は(「追随する」を選択していない状態で)「全体回転」の数値をリセットするか、「取り消し」で「追随する」を選択する前の作業まで戻しましょう。

クリスタ3Dプリミティブ「全体回転リセット」


●色
カラー表示部分をタッチしますと「色の設定ウィンドウ」が開き、色を指定することで「3Dプリミティブ」の表示色を変更することができます。

クリスタの3Dプリミティブ「色」
MEMO

オブジェクトツールで選択中にカラーパレットで色を指定することでも表示色を変更することができます。

クリスタの3Dプリミティブ「色」(カラーパレット)


●展開図
展開図の項目にある「書き出し」ボタンを押しますと、選択中の「3Dプリミティブ」の展開図をCLIP STUDIO 形式(.clip)のデータとして書き出しすることができます。
※Ver.1.12.0より前のクリスタではPNGの画像データとして書き出しされていました。

「書き出し」を選択し、保存先のフォルダとデータ名(デフォルトは「展開図」)を入力して「保存」を選択しますと展開図が書き出しされます。

クリスタの3Dプリミティブ「(展開図)書き出し」


この制作データを開きますとポリゴン線(分割線)はラスターレイヤー(+「除外」の合成モード)に、3Dプリミティブの「色」は塗りつぶしされたラスターレイヤーになっています。

クリスタ3Dプリミティブの展開図(色のレイヤー)
MEMO

クリスタVer.1.12.7より前のバージョンでは3Dプリミティブの「色」は用紙レイヤーになっています。

クリスタの3Dプリミティブ(展開図)


また、後述する方法で3Dプリミティブに画像を貼り付けた場合には「テクスチャ」のレイヤーに表示されます。

クリスタの3Dプリミティブ展開図(テクスチャ)
MEMO

ちなみに手元のクリスタで試したところ、展開図は1024px×1024px、72dpiで書き出しされました。

こちらはどのキャンバスでも、「3Dプリミティブ」のサイズを変更しても同じ結果になりました。


この展開図を印刷してブロックを組み立てることもできますし、次に紹介する項目を設定する際に利用することもできます。


●ファイル・素材・再読み込み(Ver.1.12.7~)・削除
「3Dプリミティブ」の表面には画像を貼り付けることができます。

デバイスのフォルダに保存されているデータを貼り付ける場合は「ファイル」を、画像素材を貼り付ける場合は「素材」を選択して画像を選択します。

※貼り付けられる画像は1枚のみです。

※画像を貼り付けている状態でも「ファイル」「素材」を選択して貼り付け画像を上書きすることができます。

クリスタの3Dプリミティブ「ファイル」「素材」

クリスタの3Dプリミティブ(画像貼り付け)
MEMO

「ファイル」で選択できる画像の種類はclip・lip・psd・psb・tga・tif・bmp・png・jpg・webp(※)の10種です。

※「webp」はVer.3.0以降で対応しています。

クリスタの動作環境「入力・出力対応フォーマット」の意味解説します!


「平面の3Dプリミティブ」でしたら画像全体がそのまま貼り付けられるのですが、「ブロック系の3Dプリミティブ」の場合は貼り付けサイズや位置はクリスタ側で自動で決められます


また、Ver.1.12.7より前のクリスタの場合、3Dプリミティブに画像を貼り付けてもポリゴン線が表示されたままになりますので不要でしたら(先述の方法で)表示を消しましょう。

クリスタの3Dプリミティブ「ポリゴン線」
ポイント

画像素材の場合は素材パレットから直接3Dプリミティブにドラッグすることでも貼り付けることができます。

クリスタ3Dプリミティブに画像素材をドラッグで貼り付け


また、貼り付けるだけでは光源の角度によっては暗くなってしまいますので元の色味を表示したい場合は後述の「陰影」の項目で陰影表示を消しましょう

クリスタの3Dプリミティブの陰影を消す


貼り付けた画像を取り消したい場合は「削除」を選択します。

クリスタの3Dプリミティブ「削除」


さらに、クリスタVer.1.12.7以降では「再読み込み」という項目が追加されました。

クリスタ3Dプリミティブ「再読み込み」


こちらは「ファイル」から画像を貼り付けた場合に利用できる項目で、貼り付け元の画像を編集した後に「再読み込み」を押すことでその編集内容を3Dプリミティブに貼り付けている画像にも反映させることができます。

ポイント

先述の展開図を書き出しした画像に絵を描画しておくことでブロックの表面にキレイに貼り付けることができます。

ただし、貼り付ける画像を制作する際は展開図のポリゴン線が映らないように非表示にしておきましょう。

クリスタの3Dプリミティブ(展開図)


●テクスチャ
「3Dプリミティブ」に画像を貼り付けますと貼り付けた画像が表示されるようになります。

この部分をタッチしますとフォルダが開いて貼り付け画像を変更することができます。

クリスタの3Dプリミティブ「テクスチャ」


●アルファ
「3Dプリミティブ」の表示方法を「不透明」「閾値で抜く」「半透明」の3つから選択できます。

画像を貼り付けた際には画像に合わせて自動で設定されますが、後から自分で変更することも可能です。

クリスタの3Dプリミティブ「アルファ」

こちらでは赤のグラデーション(透過部分あり)を「球の3Dプリミティブ」に貼り付けた場合で説明します。

グラデーション+3Dプリミティブ


「不透明」

画像の不透明度がそのまま表示されます。画像の透明部分は「3Dプリミティブ」の表面色が表示されます。

クリスタの3Dプリミティブ「アルファ」(不透明)


「 閾値で抜く」

下部の「アルファ閾値」で「不透明部分と完全透明部分の境目」となる値を設定します。

数値が高いほど完全透明部分の範囲が広くなります。

クリスタの3Dプリミティブ「アルファ」(閾値で抜く)


「半透明」

画像を貼り付けていない場合は「3Dプリミティブ」の表面色が、画像を貼り付けている場合はその画像のみが表示されます。画像に透明部分がある場合は「3Dプリミティブ」の表面も表示されません。

クリスタの3Dプリミティブ「アルファ」(半透明)


●不透明度
「3Dプリミティブ」自体の不透明度を変更します。

「アルファ」で「閾値で抜く」もしくは「半透明」を選択している場合に設定できます。

クリスタの3Dプリミティブ「不透明度」


この設定で不透明度を下げますと「3Dプリミティブ」の内側や重なった奥側の「3Dプリミティブ」も見えるようになります。

テクスチャ詳細(Ver.1.12.7~)

クリスタ3Dプリミティブ「テクスチャ詳細」


こちらはクリスタVer.1.12.7から追加された項目です。
先述の「プリミティブ」にて3Dプリミティブに画像を貼り付けた場合に、その画像(テクスチャ)の細かい設定ができます。


●タイリング
後述する「拡大率」で数値を小さくすると分かるのですが3Dプリミティブに画像を貼り付けますとその画像が連続で並んでいます。
(画像を連続で並べることを「タイリング」と言います)

この並び方を「繰り返し」「折り返し」の2種類から選択できます。

クリスタ3Dプリミティブ「繰り返し」「折り返し


●拡大率
3Dプリミティブに貼り付けた画像のサイズを設定します。
「100(%)」が基準となります。

クリスタ3Dプリミティブ「拡大率」


先述のように3Dプリミティブに貼り付けた画像は自動でタイリングされていますので数値を下げると複数の画像が表示されます。

また、下部の「縦横比固定」のチェックを外すことで「横」と「縦」に別の数値を入力することができるようになります。

クリスタ3Dプリミティブ「拡大率」(縦横比固定なし)


●位置
3Dプリミティブに貼り付けた画像の位置を調整することができます。

「横」は数値を大きくするほど画像は右へ移動し、「縦」は数値を大きくするほど画像は下へ移動します。

クリスタ3Dプリミティブ「位置」


また、3Dプリミティブに貼り付けた画像はタイリングされてますので、「拡大率」が「100」でも移動することによって隣りの画像が表れます。

陰影

クリスタの3Dプリミティブ「陰影」


「光源の影響を受ける」のチェックを外しますと「3Dプリミティブ」自体の陰を消すことができます。

さらに「床面に影を表示する」のチェックを外しますと床面に映る影を消すことができます。

クリスタの3Dプリミティブ「陰影」


「3Dプリミティブ」に画像を読み込ませる場合、画像の色味のみを利用したい場合は陰影を消しましょう

MEMO

こちらの項目でチェックを入れているのに陰影が表示されない場合はサブツール詳細ウィンドウ「環境」→「レンダリング設定」と選択することで開くウィンドウにて「光源の影響を受ける」の項目のチェックが外れている可能性があります。

クリスタの3Dプリミティブ「環境」(光源の影響を受ける)

光源

クリスタの3Dプリミティブ「光源」


上部に表示されている球体の上をドラッグすることで光源の方向を変更することができます。

クリスタの3Dプリミティブ「光源」
ポイント

3Dプリミティブのサブツール詳細「環境」→「レンダリング設定」と選択することで開くウィンドウの「影」の項目にて光源による影の表示方向を設定することができます。

クリスタ3Dプリミティブ「影」
クリスタ3Dプリミティブ「影」


また、3Dレイヤーを新規作成する際の影の初期設定はクリスタ環境設定で行えます。

クリスタ環境設定「影の方式」


また、下部で光源の色や強さを設定できます。

オレンジ色に設定すれば夕方の風景を表現することもできますね。

※こちらの設定は同じ空間に設置してある「3Dプリミティブ」全てに反映されます。

クリスタの3Dプリミティブ「平行光色」
ポイント

「平行光」は上部の球体で設定した方向の光源の設定となり、「環境光」は光が当たっていない部分の設定となります。

「環境光強度」の数値が大きいほど「環境光色」の色味が強くなり、陰の黒さも和らいでいきます。

クリスタの3Dプリミティブ「環境光」

天球

クリスタの3Dプリミティブ「天球」


専用の画像を読み込むことで360度の背景画像を立体空間に貼り付けることができます。

クリスタの天球素材


詳しくは以下の記事を参考にしていただければと思います。

クリスタの「天球」素材の使い方と注意点!

環境:編集表示設定

初期設定では「高速」になっていますが、「通常」に変更することでレイヤーパレットでの不透明度が反映されるようになります。

※「高速」のままではレイヤーパレットの不透明度を変更しても反映されません。ただし、「プリミティブ」の「不透明度」での変更はちゃんと反映されます。

クリスタの3Dプリミティブ「編集表示設定」


また、「高速」の場合はキャンバスやコマ枠の外側部分も「3Dプリミティブ」は表示されます。

これが「通常」になりますとキャンバスやコマ枠の外にはみ出した「3Dプリミティブ」は表示されなくなります。

クリスタの3Dプリミティブ「編集表示設定」
注意

「編集表示設定」を「通常」にしますとその分、動作が重くなります。

「通常」の設定を利用したい場合は先に「高速」で3Dプリミティブの操作や設定を終えてからの方がいいかと思います。

オブジェクトランチャー

クリスタのキャンバスに「3Dプリミティブ」を設置しますと下部に「オブジェクトランチャー」が表示されます。

ここではツールプロパティやサブツール詳細ウィンドウにあった各ボタンのショートカットアイコンが表示されています。

※デバイスによってアイコンの数に変動があります。

クリスタの3Dプリミティブ「オブジェクトランチャー」
MEMO

CLIP STUDIO PAINT画面上部から「ウィンドウ」→「オブジェクトランチャー」と選択することでオブジェクトランチャーの表示・非表示を切り替えることができます。

その他のクリスタでの「3Dプリミティブ」操作

整列コピー

クリスタでは他のレイヤーなどと同様に「3Dプリミティブ」もコピー&ペーストが可能です。

MEMO

CLIP STUDIO PAINT画面上部から「編集」→「コピー」・「貼り付け」と選択する、もしくは[Ctrl(Command)]+[C]・[V]でコピー&ペーストを実行できます。


それに加え、「3Dプリミティブ」を含む3D素材ではコピー&ペーストし、移動した後に再びペーストのみを実行しますと移動した間隔でペーストを繰り返すことができます。

クリスタの3Dプリミティブ(整列コピー)


この機能を利用して「3Dプリミティブ」をキレイに整列させることができます。

「3Dプリミティブ」の削除

クリスタのキャンバス上に設置した「3Dプリミティブ」はオブジェクトツールで選択した状態で「消去」を実行することで1個単位で削除することができます。

MEMO

クリスタでの「消去」はクリスタ上部にあるコマンドバーにて消去アイコンをタッチする、もしくはCLIP STUDIO PAINT画面上部から「編集」→「消去」と選択しましょう。

※[Delete]・[Back space]キーでも消去が実行できます。

クリスタの「消去」


また、3Dレイヤーを削除しますとそのレイヤー上にある全ての3D素材を削除することができます。

MEMO

クリスタでのレイヤー削除はレイヤーパレット上部のゴミ箱にレイヤーをドラッグする、もしくは削除したいレイヤーを選択している状態でCLIP STUDIO PAINT画面上部から「レイヤー」→「レイヤーを削除」と選択するなどで実行できます。

クリスタでのレイヤー削除

3Dデッサン人形も併用しよう!

クリスタではキャンバス上に3Dデッサン人形を配置し、ポーズも変更することができます。

「3Dプリミティブ」を配置した空間にはこの3Dデッサン人形を配置することもできますので、立体空間にキャラクターが居る様子も再現できます。

クリスタの3Dプリミティブとデッサン人形

クリスタはカスタマイズ自由な3Dデッサン人形が使い放題!!

クリスタ3Dデッサン人形にポーズをつける3つのコツ!!

「四面図パレット」も活用しよう!(クリスタEXのみ)

クリスタEXでは画面上部から「ウィンドウ」→「四面図」と選択する、もしくは下部の「四面図アイコン」をタッチすることで四面図パレットを表示させることができます。

クリスタの四面図パレットを表示


この四面図パレットでは表示している「3Dプリミティブ」を含む3D素材を4方向から見た図が表示されており、四面図パレットからオブジェクトツールでの操作をすることもできるのです。

クリスタの3Dプリミティブを四面図パレットで操作


この四面図パレットを利用すればキャンバスの視点はそのままで「3Dプリミティブ」の位置を把握して操作することができます。

クリスタEXで3D素材を使うなら四面図パレットを活用しよう!!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)「3Dプリミティブ」の使用例

3D空間を作って参考資料にできる!

本来、背景を描く場合はアイレベルを決めてパースを利用して描いていきます。

パース(漫画)

漫画は楽しい!アイレベルでキャラや背景の配置を決めよう!with クリスタ

クリスタのパース定規で背景を楽に効率的に制作できます!!


それをこの「3Dプリミティブ」を利用して立体的な空間を作り上げることでより分かりやすい参考資料を自分で自由に作り上げることができます!

クリスタの3Dプリミティブで背景作成


さらに、3D空間ですのでカメラ視点を切り替えれば様々なアングルで見ることができますね◎

クリスタの3Dプリミティブで作成した背景(アングル変更)


さらに、「3Dプリミティブ」を表示している3Dレイヤーにはパース定規が自動で設置されるため、定規アイコンをONにすることですぐに表示している視点にあったパース定規を表示・利用することができます。

クリスタ3Dレイヤーのパース定規を表示


関連記事

漫画の構図をクリスタの3D素材で作ってみよう!!


また、複数の「3Dプリミティブ」を組み合わせれば背景だけでなく物体も作成することができます。

クリスタの「3Dプリミティブ」でマウンテンバイク

「3Dプリミティブ」に画像を貼り付けて自分の作品の立体感を体験できる!

平面ブロックにキャラクター画像を、立体ブロックにエフェクト画像を貼り付けることで自分の作品を立体空間に置くことができます。

クリスタの3Dプリミティブでキャラを立体空間に置く


この立体空間を「作品」として他の人に見せるようなことはできませんが、想像力や創作意欲をかき立てるような遊びができます◎

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の「3Dプリミティブ」を利用して空間を把握しよう!

クリスタはイラストや漫画制作がメインのソフトですが、こういった3Dブロックを配置することで立体空間を作り上げることも標準機能でできるようになりました。

絵を描くために資料は絶対に必要です。それはプロの絵描きさんでも同じです。

今までですと外に出てイメージに合う場所を見つけて写真を撮ったり、画像を検索するといったことを行っていたわけですがクリスタに新しく追加された「3Dプリミティブ」を利用すれば自分でお好みの立体空間を作り上げることができ、且つ様々なアングルを見ることができるようになったのです!

3D素材の扱いは少々コツが必要なところはあるのですが、使いこなせれば心強い味方になってくれます!

この記事がその手助けになればなと思っております◎

また、3D素材に関しては以下の記事も参考にしていただければと思います。

意外と知らないクリスタ3D素材の使い方8選!!


それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!


▼イラスト・簡単な漫画なら【CLIP STUDIO PAINT PRO】

CLIP STUDIO PAINT PRO


▼本格的な漫画・アニメーション制作なら【CLIP STUDIO PAINT EX】

CLIP STUDIO PAINT EX


参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!


▼動画視聴型お絵描き講座【Palmie(パルミー)

パルミー「3D機能を使った背景作画講座」

▶講座について詳しく見る