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皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。
イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)では3D素材を利用して制作の参考にしたりそのまま作品の中で使用したりといった使い方ができます。
しかし、この3D素材の仕様を知っておかないとうまく扱えない場合もあります。
そこで今回は私が現時点で確認しているCLIP STUDIO PAINTの3D素材の「意外と知らない使い方」を8つに分類して紹介させていただきます。
それではよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!
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CLIP STUDIO PAINT EX目次
- CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)3D素材の基本情報
- ①CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の3D素材の操作に関する使い方
- ②CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の3D素材に付属しているパース定規に関する使い方
- ③CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の3D素材と別のパース定規に関する使い方
- ④CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の3D素材の設置位置に関する使い方
- ⑤CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の3D素材の複数設置に関する使い方
- ⑥CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)3D素材のパース定規の上書きに関する使い方
- ⑦CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の3D素材と「注視点」に関する使い方
- ⑧CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の3D背景素材のパーツ別編集に関する使い方
- 【追記】アップデートで追加されたその他の3D機能
- CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)3D素材は難しいが便利な機能もたくさんある!
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)3D素材の基本情報
困った時は:クリスタのウィンドウ・アイコン・項目がない時の見つけ方!!
クリスタ3D素材の保存場所
クリスタにおいて3D素材は素材パレットに保存されています。
素材パレットはCLIP STUDIO PAINT画面上部から「ウィンドウ」→「素材」→「素材[3D]」と選択する、
もしくはCLIP STUDIO PAINT画面右端から「素材[3D]」のアイコンを選択することで開くことができます。
※素材ウィンドウ・アイコンの並びは人によって異なる場合があります。
↓
クリスタ3D素材の設置方法
素材パレットから3D素材を見つけられましたら、以下の3つの方法でキャンバス上に配置します。
●素材パレットからキャンバスにドラッグする
この方法ですとドラッグ先に3D素材が設置されます。
●素材パレットからレイヤーパレットにドラッグ
この方法ですとキャンバスの中央に3D素材が設置されます。
●「貼り付けアイコン」をタッチする
この方法ですとキャンバスの中央に3D素材が設置されます。
キャンバス上に3D素材を設置しますと、レイヤーパレットに3D素材を表示させる「3Dレイヤー」が作成されます。
参考記事
①CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の3D素材の操作に関する使い方
クリスタ3D素材の動作を軽くする設定がある!
クリスタで3D素材を使用する場合はデバイスの負荷も大きくなり、3D素材を扱う動作も重くなる場合があります。
そういった場合はオブジェクトツールで3D素材を選択し、ツールプロパティもしくはサブツール詳細ウィンドウ「環境」カテゴリーにある「編集表示設定」を「高速」に設定しましょう。
※初期設定で「高速」になってはいるかと思いますが。
これで動作が軽くなります。
※「高速」にしますとキャンバス外にも3D素材が表示されるようにもなります。
3D素材の操作・設定が完了し、もう動かす必要がなくなれば「通常」に設定してもいいでしょう。
「編集表示設定」を「通常」にしますとレイヤーパレットの「不透明度」が反映されるようにもなります。
クリスタで3D素材のアイコンや項目が見当たらない時の対処法
「移動マニピュレータ」「オブジェクトランチャー」が見当たらない場合
クリスタの3D素材をオブジェクトツールで選択しますと上部に「移動マニピュレータ」が、下部に「オブジェクトランチャー」が表示され、各アイコンをタッチもしくはドラッグすることで3D素材を編集することができます。
参考記事
しかし、たまにこれらの表示が出ない場合があります。
これはサブツール詳細ウィンドウ「オブジェクトリスト」にて3D素材以外を選択していることが原因です。
ですので左上にあるアイコンから「<」か「>」をタッチしてオブジェクトリストの選択を3D素材に変更する、
もしくはオブジェクトリストで直接3D素材を選択することで「移動マニピュレータ」や「オブジェクトランチャー」を表示させることができます。
※「<」「>」はオブジェクトリストの選択を変更するアイコンです。
設定項目が見当たらない場合
クリスタの3D素材をオブジェクトツールで選択しますと、ツールプロパティもしくはサブツール詳細ウィンドウにて3D素材の設定を行うことができます。
しかし、たまにいくつかの設定項目が表示されない場合があります。
こちらも前項のようにオブジェクトリストで3D素材が選択されていない時に起こる現象ですので、同様にオブジェクトリストで3D素材を選択すればちゃんと設定項目も表示されるようになります。
クリスタ3D素材のもう1つの光源設定
先述の通り、クリスタの3D素材をオブジェクトツールで選択しますと、ツールプロパティもしくはサブツール詳細ウィンドウにて3D素材の設定を行うことができ、その中には「光源」や「陰影」といった3D素材の陰・影を設定する項目もあります。
しかし3D素材にはサブツール詳細ウィンドウ「環境」カテゴリーにて「レンダリング設定」を選択しますとさらにウィンドウを開くことができ、このウィンドウに選択中の3D素材の光源と3Dレイヤー全体の光源(照明)設定があります。
※手元のクリスタで試したところ、3Dプリミティブでは「選択中のモデルの設定」の「照明」は設定できないようです。
こちらはウィンドウの表記通り、上部が現在オブジェクトツールで選択している3D素材に対する設定となり、下部が3D素材を設置している3Dレイヤー全体の設定になります。
このウィンドウ上部「照明」の「方式」では3種類の陰影の付け方を設定できます。
また、クリスタVer.1.12.7以降ですと、ウィンドウ下部「照明」の「影」の項目で3種類の影の表示方法を設定できます。
ちなみに3Dレイヤーを新規作成する際の影の初期設定はクリスタ環境設定で行えます。
②CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の3D素材に付属しているパース定規に関する使い方
クリスタで3D素材を設置すると3点透視パース定規も同時に作成される!
クリスタのキャンバス上に3D素材を設置しますとレイヤーパレットには3Dレイヤーが作成され、そのレイヤーにはスナップ機能がOFFになった定規が設定されているのが分かります。
クリスタの定規はアイコンをタッチするだけでスナップ機能をONにすることができます。
するとキャンバス上に3点透視のパース定規が表示されます。
このパース定規を利用して(別のレイヤーで)加筆するといったこともできます。
※3D素材の定規は別のレイヤー編集中でも利用できる設定になっています。
参考記事
クリスタの3D素材とパース定規は連動している
オブジェクトツールで3D素材のカメラを移動させると表示させているパース定規も連動して動きますが、逆にパース定規の消失点やアイレベルを動かすことで3D素材の表示も連動させることができます。
ただし、そのままではパース定規を動かしても3D素材は連動されません。
連動させるためにはまずオブジェクトツールで「カメラの回転」アイコンを少しでもいいので1度ドラッグしてカメラアングルを動かします。
1度でも上記の操作を行えばオブジェクトツールを使って定規の消失点やアイレベルを移動させますと3D素材の表示もそのパース定規に合わせて変化します。
アイレベル上にある消失点はそれぞれ3D素材の中心線と繋がっています。
そのため、「3D背景の壁」など中心線以外の辺を消失点に合わせるといったことはなかなか難しいです。
また、3D素材の定規をONにした際に表示される床面のグリッド上に表示される「グリッド移動のハンドル」をドラッグしますと消失点はそのままで3D素材の表示を変更することができます。
※「グリッド移動のハンドル」はオブジェクトツールでキャンバスに表示されている定規のガイド線をタッチした時に表示されます。
③CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の3D素材と別のパース定規に関する使い方
クリスタでは先に設置したパース定規に3D素材を合わせることができる!
クリスタの3D素材は何もないキャンバスに設置しますとキャンバス全体に正面を向いた表示で設置されます。
しかしクリスタでは、条件さえ整えば自分で(背景描画用などで)キャンバス上に設置したパース定規に合うように3D素材を設置することができます。
つまり、先に定規ツールなどでパース定規を設置してある状態で素材パレットから3D素材を設置することでそのパース定規に合った表示にすることができるわけですね。
キャンバス上のパース定規に3D素材を合わせる条件
条件1:3点透視のパース定規である
先述の通り、クリスタの3D素材に付属されている定規は3点透視のパース定規ですので、合わせるパース定規も3点透視のパース定規である必要があります。
クリスタにて3点透視のパース定規を作成する方法は2つあります。
●レイヤーメニューから作成する
CLIP STUDIO PAINT画面上部から「レイヤー」→「定規・コマ枠」→「パース定規の作成」と選択し、
次に開くウィンドウにて「3点透視」を選択して「OK」を押します。
するとキャンバス上に左右対称の3点透視パース定規が設置されますので、オブジェクトツールでアイレベルや制御点を移動させて編集します。
●パース定規ツールから作成する
クリスタのパース定規ツールを選択し、ツールプロパティの「処理内容」を「消失点の追加」にして2回ドラッグして1点透視のパース定規を作成します。
さらにアイレベル上に交点(消失点)が来るように2回ドラッグして2点透視のパース定規を作成し、
※アイレベル上の交点でピタッと止まってくれる(スナップ)機能もあります。
最後に上か下に交点(消失点)がくるように2回ドラッグすれば3点透視のパース定規の完成です。
参考記事
条件2:コマ枠フォルダー外で行う
クリスタで漫画のコマ枠を表示させることができるコマ枠フォルダーですが、このコマ枠フォルダーにも定規が設置されており、基本的にはOFFになっております。
このコマ枠フォルダー内で3点透視のパース定規を作成し、3D素材の設置を行ってもパース定規に反応してくれなくなります。
そのため、設置してあるパース定規に3D素材を合わせる作業はコマ枠フォルダーの影響を受けない箇所で行うのがいいでしょう。
方法としては以下の4つがあります。
- コマ枠フォルダーを全て非表示にして作業する
- 3D素材をキャンバス内にドラッグする場合、ドラッグ先をコマ枠外にする
- 3D素材をレイヤーパレットにドラッグする場合、ドラッグ先をコマ枠フォルダー外にする
- コマ枠フォルダー外のレイヤーを選択している状態で素材パレットの「貼り付け」アイコンをタッチする
3D素材を設置した後はコマ枠フォルダー内に3Dレイヤーを移動させても大丈夫です。
先述のようにパース定規での操作も行えます。
【補足】定規を設置したレイヤーを選択していなくても大丈夫
クリスタの定規は設定によって設置したレイヤーを編集している時にしか効果が出ないようにすることもできるのですが、手元のクリスタで試したところ、その設定で別のレイヤーを選択している状態でもパース定規に合った3D素材の設置ができました。
【補足2】自身で素材登録した3D素材は非対応
クリスタではCLIP STUDIO PAINT画面上部から「編集」→「素材登録」と選択し、登録したい素材に合った項目を選択することで選択中のレイヤーを素材登録することができます。
クリスタで素材登録時の設定項目の意味を紹介します!!-素材のプロパティ-
3D素材もこの方法で自分好みの設定をしたものを登録することができ、キャンバスに設置後も3D素材と同じように扱うことができるのですが、この方法で登録した3D素材は本来の3D素材とは別の扱いになってしまい、上記のようにキャンバス上にあるパース定規に合うように設置することができないようなのです。
確認方法としては素材パレットで素材を選択した際に下部に表示される「種類」の項目で「3Dオブジェクト」「3Dプリミティブ」など「3D〇〇」と表記されているものが本来の3D素材として扱われます。
そのため、今回紹介した方法を行う場合はクリスタに元々入っている3D素材かCLIP STUDIO ASSETSからダウンロードした3D素材などを使用しましょう。
3D素材を設置した後の編集
クリスタのキャンバス上に3D素材を設置しましたら、自分の制作に合わせて3D素材のサイズや向き、位置を変更させましょう。
参考記事:クリスタの3Dプリミティブで立体背景が作成できる!!
3D素材のサイズ・向きを変更
オブジェクトツールで3D素材をタッチしますと「マニピュレータ」が表示され、1番外側のグレーの円をドラッグすることで3D素材のサイズを変更することができます。
さらに内側にある赤・青・緑の曲線をドラッグすることで3D素材の向きを変更できます。
3D素材の移動
(次項で紹介しますが)既にパース定規が設置されているキャンバス上に3D素材を設置する場合、基本的に設置される初期位置が決まってしまってますのでそこから任意の場所に移動させる必要があります。
クリスタの3D素材の移動方法は2つです。
●マニピュレータを利用する
オブジェクトツールで3D素材をタッチしますとマニピュレータが表示され、赤・青・緑の矢印をドラッグすることでその方向に移動させることができます。
●移動マニピュレータを利用する
オブジェクトツールで3D素材をタッチしますと上部に「移動マニピュレータ」が表示されます。
この移動マニピュレータの右側にあるオブジェクトアイコンを押さえながらドラッグすることで3D素材の操作が行えます。
【注意!】移動マニピュレータのカメラアイコンは触らないようにしよう…!
3D素材上部に表示される移動マニピュレータにはカメラのアイコンも並んでいます。
こちらは3D素材を見え方(視点)を変更するためのアイコンなのですが、こちらを操作しますとパース定規のアイレベルも連動して動いてしまい、見え方が大きく変わってしまいます。
キャンバス上に設置したパース定規に合うように3D素材を設置する場合はこのカメラアイコンは触らないようにしましょう。
④CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の3D素材の設置位置に関する使い方
クリスタ3D素材は「グリッド移動ハンドル」の位置に設置される!
クリスタのキャンバス上に設置した床面のグリッドを表示させたパース定規をオブジェクトツールでタッチしますと、「グリッド移動ハンドル」が表示されます。
自分で3点透視パース定規を設置したキャンバスに3D素材を設置する場合、このグリッド移動ハンドルの位置に3D素材が設置されます。
逆を言えばこのグリッド移動ハンドルを(オブジェクトツールで)移動させることでで3D素材の設置位置を指定できるということになります。
設置後にオブジェクトツールで位置の調整もできるのでおおよその指定でも大丈夫ですけどね。
⑤CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の3D素材の複数設置に関する使い方
クリスタの3D素材は同じレイヤー(空間)上に複数設置できる
先述の通り、クリスタのキャンバス上に3D素材を設置した場合、レイヤーパレットに3Dレイヤーが作成されます。
この3Dレイヤーを選択している状態で3D素材の設置操作することで同じレイヤー(空間)上に設置することができます。
3D素材の表示も既存の3D空間に合うように表示されるわけですね。
この時、ドラッグ先は「3D素材を設置する地面」にしましょう。
3D素材を既存の3D空間に設置できましたら、先述の『3D素材を設置した後の編集』で紹介したように3D素材のサイズ・向き・位置を変更させていきましょう。
⑥CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)3D素材のパース定規の上書きに関する使い方
クリスタ3D素材のパース定規は上書きすることができる!
クリスタの3D素材に付属されているパース定規ですが、別のパース定規に上書きさせてそのパースに合った表示に変更させることもできます。
3D素材の設置時にパース定規に反応しなかった場合や、後から作成したパース定規に合わせたい場合などに利用できます。
クリスタ3D素材のパース定規上書き方法
まずは別のレイヤーで3点透視のパース定規を作成します。
(『③CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の3D素材と別のパース定規に関する使い方』参照)
そしてレイヤーパレットにて定規アイコンを3Dレイヤーにドラッグしますと定規を上書きすることができます。
※[Alt(Option)]キーを押しながらドラッグすることで元のレイヤーにも定規を残す(コピー移動する)ことができます。
ただし、これだけではまだ3D素材の表示はかわりません。
次に3Dレイヤーを選択し、サムネイルと定規アイコンの間をタッチしてチェックマークを消してレイヤーと定規の連携をOFFにします。
そしてオブジェクトツールでキャンバス上のパース定規をタッチしてハンドルが表示される状態にします。
最後にこの状態で3Dレイヤーのサムネイルと定規アイコンの間をタッチして再びチェックマークを表示させて連携をONにします。
するとキャンバス上の3D素材が上書きしたパース定規に合わせた表示に変更されます。
⑦CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の3D素材と「注視点」に関する使い方
クリス3D素材の「注視点」とは
クリスタのキャンバス上に設置されている3D素材はカメラで映している画面を表示しているという考え方ができます。
オブジェクトツールで3D素材をタッチした時に表示される移動マニピュレータのカメラアイコンはこの3D素材を映しているカメラを移動させるものになります。
そして「注視点」とはカメラが見ている点となります。
基本的には3D素材の中に、3D背景素材の場合は空間の中央に注視点が設定されています。
※複数の3D素材を設置している場合は最初に設置した3D素材に注視点が設定されています。
クリスタで3D背景を扱う場合は「注視点」に注意…!
クリスタの3D背景で移動マニピュレータのカメラアイコンを使用して視点を変更している際(時に拡大表示にしている時)に、途中で視点が動きにくくなるといったことが起こる時があります。
これはカメラの位置が注視点までたどり着いたことが原因になります。
上記の画像ですと注視点が教室の中央にあるため、カメラからすれば最大限拡大している状態になっているわけです。
つまり、3D背景で目的の位置をしっかり映したい場合はこの注視点を映したい位置に移動させる必要があるということになります。
3D素材の注視点の変更方法
●クリスタEXの場合
クリスタEXの場合は「四面図パレット」を利用して注視点を移動させることができます。
クリスタEXで3D素材を使うなら四面図パレットを活用しよう!!
四面図パレットを開き、下部のカメラアイコンをオブジェクトツールを選択している状態でタッチしますと3D素材を映しているカメラが四面図パレット上に表示されるようになります。
さらに四面図パレット上にあるカメラをどれでもいいのでオブジェクトツールでタッチしますとカメラを動かすことができるマニピュレータが表示され、同時に注視点も表示されるようになります。
ここで注視点をオブジェクトツールでタッチしますと今度は注視点を動かすことができるマニピュレータが表示され、注視点の移動が可能になります。
●クリスタPROの場合
四面図パレットが使えないクリスタPROの場合は3Dレイヤーの機能を利用します。
まずは素材パレットから任意の3D素材を3D背景の中の注視点にしたい位置にドラッグして設置しましょう。
そしてオブジェクトツールで設置した3D素材を選択している状態で下部のオブジェクトランチャーで「編集対象を注視」のアイコンをタッチしましょう。
※ツールプロパティもしくはサブツール詳細ウィンドウ「カメラ」カテゴリーにも「編集対象を注視」のボタンがあります。
これで設置した3D素材の位置に注視点を移動させるこができ、キャンバス上でも拡大表示されます。
設置した3D素材が不要でしたら削除しましょう。
※オブジェクトツールで3D素材を選択した状態で「消去」を行えばその3D素材だけを削除することができます。
注視点を移動させたら改めて3D素材を操作してみよう
3D素材(レイヤー)の注視点を移動させましたら改めて3D素材を操作してみましょう。
目的の地点をスムーズに表示できるようになっているかと思います。
先ほどの例でいえば教卓の位置に注視点を移動させることで教卓の拡大表示もできるようになります。
⑧CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の3D背景素材のパーツ別編集に関する使い方
クリスタ3D背景素材は「オブジェクトリスト」でパーツを指定・編集することができる!
クリスタの3D背景素材を操作していますと、拡大表示した時に壁や置物が邪魔になって目的のものが見えなくなるといったことがあります。
しかしクリスタの3D背景素材は特定のパーツを非表示にできるなどパーツごとの編集も可能なのです。
クリスタの3D素材(もしくは3Dレイヤー)をオブジェクトツールで選択しますと、サブツール詳細ウィンドウ「オブジェクトリスト」カテゴリーにて選択中の3Dレイヤー内に設置されている3D素材や光源のリストが表示されています。
この中で3D背景素材に関しては「>」を押すことで項目を展開することができ、そこには各パーツの名称が並んでいます。
このオブジェクトリストで任意のパーツの左側にある目のマークをタッチして消しますとキャンバス上の3D背景素材でもそのパーツが非表示になります。
また、オブジェクトリストで任意のパーツを選択しますと、キャンバス上に表示されている3D背景素材でもそのパーツが赤く選択された状態になり、マニピュレータが表示されます。
このマニピュレータをオブジェクトツールで操作しますと回転や移動といった操作ができるようになります。
【追記】アップデートで追加されたその他の3D機能
クリスタは定期的にアップデートが行われ、3D機能もどんどん追加されています。
詳しくはこちらからどうぞ。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)3D素材は難しいが便利な機能もたくさんある!
以上が2022年8月現在私が把握している意外と知らないクリスタ3D素材の使い方になります。
まだまだ3D背景素材に関しては操作が難しいところはありますが通常の3D素材でしたら今回紹介した使い方・仕様を利用することでより3D素材を扱いやすくなるかと思います◎
また新しい3D素材の使い方・仕様を確認できましたら更新していきたいと思います!
それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!
▼イラスト・簡単な漫画なら【CLIP STUDIO PAINT PRO】
CLIP STUDIO PAINT PRO▼本格的な漫画・アニメーション制作なら【CLIP STUDIO PAINT EX】
CLIP STUDIO PAINT EX▼動画視聴型お絵描き講座【Palmie(パルミー)】