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皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。
イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)ではペンを使った描画だけでなく、直線や曲線、円や四角形といった図形を描画することもできます。
今回はCLIP STUDIO PAINTでの図形(直接描画)ツールの使い方や仕様を紹介させていただきます。
それではよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!
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CLIP STUDIO PAINT EXCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の図形ツールと直接描画ツール
クリスタの図形ツールには3種類ある!
クリスタの「図形ツール」と呼ばれるツールは「直接描画」「流線」「集中線」の3つのサブツールグループに分けられています。
クリスタVer.3.1から、「流線」「集中線」グループは「コミックツール」に移動されました。
●「直接描画」
直線や曲線、図形などを描画することができます。
一般的に図形ツールと聞けばこちらをイメージされる方が多いかと思います。
※今回の記事はこの「直接描画」の使い方を紹介します。
●「流線ツール」
漫画の効果線などで使用される流線を一気に描画・表示することができます。
詳しくは以下の記事で紹介していますので参考にしていただければと思います。
クリスタ流線ツールの設定&使い方!-漫画効果線を楽々作成!-
●「集中線」
漫画の効果線などで使用される集中線を一気に描画・表示することができます。
詳しくは以下の記事で紹介していますので参考にしていただければと思います。
クリスタの集中線ツールの設定方法!-漫画効果線を楽々作成!-
図形ツールは基本的に操作方法(入力処理)が同じ!
作成した線をそのまま描画する「直接描画」だけでなく、「流線」や「集中線」も図形ツールに分類されているのはどのツールも基本的に操作方法が同じだからです。
「流線」や「集中線」も表示範囲を図形や連続曲線で指定することで流線・集中線を表示させます。
つまり、今回紹介する「直接描画」の操作方法を知っておけば「流線」や「集中線」の操作も行えるというわけです。
(流線や集中線の内容に関する設定は別で必要ですが)
「直接描画」は4つの分類に分けられる!
クリスタの直接描画ツールにも様々なサブツールがあり、こちらも操作方法(入力処理)によって4種類に分けることができます。
●「単位曲線」
1本の直線や曲線を描画します。
「直線」「曲線」のサブツールがこれにあたります。
●「連続曲線」
折れ線や連続する曲線を描画します。
「折れ線」「連続曲線」「ベジェ曲線」がこれにあたります。
●「図形」
長方形・円・多角形を描画します。
「長方形」「楕円」「多角形」がこれにあたります。
●「投げなわ」
フリーハンドで描画することができます。
「投げなわ塗り」がこれにあたります。
※こちらは図形というより塗りつぶしに近いツールになりますね。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の図形ツール「直接描画」の使い方!
クリスタの各ツールの設定はツールプロパティもしくはサブツール詳細ウィンドウで行います。
困った時は:クリスタのウィンドウ・アイコン・項目がない時の見つけ方!!
クリスタにおける「単位曲線」の使い方
「単位曲線」の設定
抜粋して紹介させていただきます。
●「曲線」
「直線」「2次ベジェ」「3次ベジェ」から選択できます。
この選択によって描画できる線の種類が変わります。
「単位曲線」の描き方
●「直線」の描き方
キャンバス上を1回ドラッグする形で真っ直ぐな線を描画します。
●「2次ベジェ」の描き方
キャンバス上で1回ドラッグして直線を描画した後にペンをキャンバスから離して(マウスだとクリックしていない状態・スマホ・タブレットだと2回目のドラッグで)線を引っ張る形で曲線を作成します。
改めてゃンバス上を1回タッチ(スマホ・タブレットだとドラッグを終了)しますと描画が確定します。
●「3次ベジェ」の描き方
キャンバス上で1回ドラッグして直線を描画した後にペン(カーソル)をキャンバスから離し、「始点からの方向点」となる位置を1回タッチします。
最後に「終点からの方向点」となる位置を1回タッチしますと各方向点の位置と距離から算出された曲線が描画されます。
クリスタにおける「連続曲線」の使い方
「連続曲線」の設定
抜粋して紹介させていただきます。
●「曲線」
「直線」「スプライン」「2次ベジェ」「3次ベジェ」から選択できます。
この選択によって連続曲線の描画方法が変わります。
●「線を閉じる」
チェックを入れますと、連続曲線の始点と終点が自動で真っ直ぐ繋がるようになります。
ここで真っ直ぐ繋がるのは制御点ですので、「直線」以外は各制御点の位置によってその線の曲がり具合が決まります。
「連続曲線」の描き方
クリスタにおける連続曲線の描画方法は以下の記事にまとめていますのでそちらを参考にしていただければと思います。
クリスタにおける「図形」の使い方
「図形」の設定
抜粋して紹介させていただきます。
●「図形」
「長方形」「楕円」「多角形」から選択できます。
この選択によって作成できる図形が変わります。
また、「多角形」を選択しますと3~32までの角を選択・作成することができます。
※「4」と入力した場合は長方形ではなく「ひし形」で描画します。
●「角の丸さ」
チェックを入れることで図形の角を丸くすることができます。
数値が大きいほど丸みが強くなります。
こちらは「比率指定」と「長さ指定」の2種類から丸みの計算方法を選択できます。
比率指定 | 丸くする範囲を図形の辺の長さに対する比率(%)で指定します。 |
長さ指定 | 丸くする範囲を頂点(角)からの長さで指定します。 アイコンには「px」が表記されていますが、ここの単位はクリスタ環境設定「定規・単位」カテゴリーで設定した単位になります。 |
●「縦横指定」
チェックを入れることで作成する図形の縦と横の比率(%)もしくは辺の長さを直接指定することができます。
アイコンには「px」が表記されていますが、ここの単位はクリスタ環境設定「定規・単位」カテゴリーで設定した単位になります。
●「中央から開始」
チェックを入れることで、図形を中央からドラッグして作成できるようになります。
図形の中心点を固定して作成することができます。
逆にチェックを外した状態ですと図形の対角線をドラッグする形で作成します。
※2つの描き方の違いは後述の『「図形」の描き方』で紹介します。
●「確定後に角度を調整」「角度の刻み」
ドラッグ操作で図形を作成→図形を回転という手順で図形を描画できるようになります。
※描き方は後述の『「図形」の描き方』で紹介します。
また、「角度の刻み」にチェックを入れますと図形を回転させる際に、入力した数値の角度毎でピタッピタッと止まってくれるようになります。
「図形」の描き方
図形は「長方形」「楕円」「多角形」どちらを描画するにしても基本的には同じ方法です。
「中央から開始」にチェックがはいっているかどうかで描き始めの位置が変わります。
●「中央から開始」にチェックあり
図形を設置したい箇所の中心点となる位置から1回ドラッグします。
ドラッグの長さによって大きさが変わります。
●「中央から開始」にチェックなし
「作成する図形が内接する長方形の対角線」を意識して1回ドラッグします。
(ドラッグの長さによって図形の中心点がズレていきますので表示位置は少し把握しにくいかもしれません。)
●「確定後に角度を調整」にチェックあり
図形作成のドラッグを行った後、ペンをキャンバスから浮かせた状態(マウスだとクリックしていない状態・スマホ・タブレットだと2回目のドラッグ)でカーソルを動かしますと図形がそれに合わせて回転します。
改めてキャンバス上を1回タッチ、もしくは[Enter]キーを押す(スマホ・タブレットだとドラッグを終了する)と作成が完了します。
クリスタにおける「投げなわ塗り」の使い方
「投げなわ塗り」の使い方はいたってシンプルです。
キャンバス上にフリーハンドで描画することでその内側全てを描画色で塗りつぶしてくれます。
この時、始点と終点が離れていても直線で自動で結ばれます。
また、塗りつぶしですのでベクターレイヤーでは使用できません。
クリスタVer.3.1から、「直接描画」グループにあった「投げなわ塗りツール」が「塗りつぶし」グループに移動しました。
CLIP STUDIO PAINT PRO
CLIP STUDIO PAINT EX
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の図形ツール「直接描画」の共通事項
クリスタ直接描画ツール共通の設定
●「線・塗り」(「連続曲線」「図形」)
ラスターレイヤーに描画する時に設定できます。
連続曲線で始点と終点を結んだ時、もしくは図形を作成した時に輪郭と内側の表示をどうするかを設定します。
ここで「線と塗りを作成」を選択しますとさらに下部の「線の色」で輪郭の色を、「塗りの色」で内側を塗りつぶす色を「メインカラー」「サブカラー」「ユーザーカラー」の3つから選択します。
メインカラー・サブカラーの色を変更しますとここの設定項目内の色の表示も変わります。
※ベクターレイヤーでは「塗り」を実行することはできません。どれを設定していても「線を作成」になります。
●「角度の刻み」(「単位曲線」「連続曲線」)
チェックを入れることで設定してある数値の倍数の角度で固定して描画することができます。
例えば「45」と入力していれば45度・90度・135度・180度・225度・270度・315度・360度の方向に真っ直ぐドラッグすることができます。
ここで注意なのが固定できるのはドラッグの方向ということです。
直線の場合はそのまま線になりますが、曲線の場合は制御点の位置によって線が形成されます。
●「角をとがらせる」(「連続曲線」「図形」)
チェックを入れますと角になる部分が作成された際に尖らせてくれるようになります。
※「連続曲線」の場合は「直線(折れ線)」や[Alt(Option)]キーで角を作成した時に効果が出ます。
また「図形」を作成する場合はベクターレイヤーに描画する時にしか設定できないようになっています。
●「ベクター吸着」
クリスタのベクターレイヤーに描画する際に利用できます。
チェックを入れた状態で描画することで同じベクターレイヤー上に描画されている近くの線とうまく繋げることができるようになります。
数値が大きいほど繋がりやすさが強くなります。
特に「単位曲線」や「連続曲線」ではこの「ベクター吸着」を利用することで線の端と端を繋げやすくすることができます。
図形・直接描画ツールはベクターレイヤーに描画すると便利!
クリスタには線をデータ化することで後から修正が容易に可能となる「ベクタレイヤー」があります。
このベクターレイヤー上で直接描画ツールを使用することで線上に「制御点」が残ります。
こちらを制御点ツールで操作することで後から自由に図形の形を変更することができます。
クリスタは便利!ベクター制御点ツールでこんなことができる!!
また、オブジェクトツールで選択することで移動・回転・変形もできます。
さらにオブジェクトツールで図形を選択している状態でツールプロパティやサブツール詳細ウィンドウに表示されている設定内容を変更することで図形の設定内容を変更することもできます。
カラーパレットで色を変更すれば図形の描画色を変更することも可能です。
ラスタレイヤーでも編集は少しできる
●線幅の修正
ラスタ―レイヤーに描画した図形でも線幅の修正が可能です。
詳しくは以下の記事を参考にしていただければと思います。
●色の変更
CLIP STUDIO PAINT画面上部から「編集」→「線の色を描画色に変更」と選択することで選択中のレイヤーに描画されている線全て(選択範囲がある場合はその範囲内)をその時に選択している描画色に変更してくれます。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)で直接描画操作を利用する他のツール
クリスタでは今回紹介した直接描画の操作方法を利用するツールは「流線」や「集中線」以外にもいくつかあります。
いずれも今回紹介した設定・操作方法を利用することができます。
●選択範囲ツール
●定規ツール
●コマ作成ツール
クリスタなら重なるコマ枠も自在に作成できる!!その制作方法を画像付きで紹介します!
●フキダシツール
●フラッシュツール
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の図形・直接描画を覚えれば多くのツールを使いこなせる!
先述のようにクリスタの図形・直接描画の操作は実際に線や図形を描画するだけでなく、クリスタの様々なツールの操作で利用することができます。
そのため、直接描画の操作方法を覚えれば多くのクリスタツールを操作することが可能になります◎
基本的な操作ですが重要な操作ですのでこの記事が参考になればなと思います!
それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!
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