【初心者向け】漫画の背景をより上手く描く8つのコツ!!

※記事内に広告を含みます

皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。

今回は漫画制作にてちょっとした工夫で背景をより上手く描くコツを紹介させていただきます。

あくまで私レベルが教えるレベルですが、初心者で、のっぺりした背景を解消したい方の参考になればと思います。
それではよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!


▼イラスト・簡単な漫画なら【CLIP STUDIO PAINT PRO】

CLIP STUDIO PAINT PRO

▼本格的な漫画・アニメーション制作なら【CLIP STUDIO PAINT EX】

CLIP STUDIO PAINT EX

参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!

①アイレベルを意識する

「アイレベル」とは「(読者の)目線の高さ」、つまりコマを映しているカメラの高さを意味します。

このアイレベル上にあるものは手前・奥に関係なく同じ高さのものとなるのです。

アイレベル


コマの中にアイレベルを設置し、背景の高さの基準を決めることでどの高さに何がくるかを理解できて描きやすくなりますし、絵としても違和感がなくなります。

アイレベルと人物・背景の位置関係


アイレベルに関しては以下の記事にて詳しく紹介していますので参考にしていただければと思います。

漫画は楽しい!アイレベルでキャラや背景の配置を決めよう!with クリスタ

ポイント

イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)で建物の背景などを描画できる「パース定規」を使用する際にもこのアイレベルが必要になってきます。

クリスタのパース定規で背景を楽に効率的に制作できます!!

②線の太さで背景の奥行を表現する

これはキャラクターに対しても言えることですが、手前にある背景の線を太く奥にある背景の線を細く描くことで奥行(遠近感)を表現することができます。

漫画背景での線の太さ比較
ポイント

イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)では「ベクターレイヤー」に描画することで描画後でも線の太さを変更することができます。

クリスタの線幅修正ツールの設定と使い方!【線画修正】

③グラデーションで奥行を表現する

ただののっぺりとした壁や地面、天井でも、グラデーションを入れることで奥行のある背景の表現が可能になります。

漫画背景でのグラデーション


グラデーションのトーンは市販もされていますのでモノクロ漫画をアナログで制作する場合でもこの表現は利用できます。

ポイント

イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)では、グラデーショントーンを貼り付ける機能が搭載されています。

クリスタの指定濃度グラデーショントーン作成方法!!



また、線の密度によってグラデーションを表現することも可能です。

漫画背景での線グラデーション

④建物の背景に段差・厚みなどの凹凸を加える

背景の建物などがのっぺりとしたように見えるのは「段差」や「厚み」が描画されていないのも原因の1つです。

窓やドアなど、壁と同じ面に付いているものでも少なからず凹凸部分があります。
線を足してこの凹凸部分を表現するだけでも立体感が出てきます。

漫画背景での段差・厚みのある・なし
MEMO

線を足すのではなく、凹み部分の線を太くすることでも立体感が表現できますね。

漫画背景での線の太さによる厚み表現


また、ただの壁でも平面のままにせず、段差や凹凸部分を加えるだけでもクオリティが少し上がります。

漫画背景での壁の凹凸表現

⑤背景内に人を適度に配置する

町や学校など、多くの人が行き交う場所であれば、背景に人モブが映りこんでいないと寂しさや違和感が出てしまいます

何十人と描く必要はないかもしれませんが、せめて数人は描き込んだ方がリアリティが出るでしょう。

漫画背景でのモブのあり・なし


また、人物を描き込む際に『①アイレベルを意識する』で紹介したアイレベルを利用すれば、人の大きさや位置を把握しやすくなるでしょう。

漫画背景での人の位置とアイレベル


欲を言えば、職業や、1人なのか数人のグループなのか、何をしている最中なのかなどを考えながら人物を描いていくとバリエーションも増やせるでしょう。

漫画背景でのモブの人物像
ポイント

背景の人物デザインにこだわらないのであれば、イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)にて、簡単に複数の人物を描画できるブラシ素材をCLIP STUDIO ASSETSというサービスからダウンロードすることができます。

※素材には有償・無償あり

クリスタのモブブラシ

CLIP STUDIO ASSETS(モブブラシ)

⑥背景に小物を追加する

実際に街中を見ると家やお店、建物の前には花壇や看板、ポスターなど様々な物があるのが分かります。

背景を描く場合にもこういった小物を追加するだけでリアリティや生活感を出すことができます。

漫画背景での小物のある・なし

⑦建物や小物の質感を意識する

背景に各建物や小物を描く場合、それは木で作られているのか、石で作られているのかなど、素材や質感を意識するとリアリティが増します

木や紙で作られているものはフリーハンドで描く、石や鉄など硬いもので作られているのであれば定規を使って直線で描くなどの描き分けができるようになります。

漫画背景での質感の違い
MEMO

各質感をどのように描画するかは描く人によって微妙に変わってきます。

既存の作品の中からお好みの描き方を探すのもいいでしょう。

⑧建物や人の統一感を意識する

これは特にファンタジー漫画にて架空の街を描く際に利用します。

各建物の造形や特徴、そしてそこで生活する人々の服装の種類などを統一させることでリアリティが増します。
その際には、この街がどういった土地に建てれられ、どういった自然環境があるのかを想像すると作りやすいでしょう。

以下の画像は自然が厳しい島の村ですので、

●家は雨風に耐えられるように石をベースに作られている
●ほとんどの住民は何かしらの仕事をしている(人数も少なめ)
●薄着の住民が多い
●周りは自然に囲まれており、地面も舗装されていない

などの特徴を意識しています。

漫画背景での町・村の特徴

一工夫で漫画背景のクオリティを少し上げよう!

今回紹介した背景をより上手く描くコツはほんの一部かと思います。

少しずつ実践を繰り返していけばご自身の中でのコツも生まれてくるかと思いますので、背景を描くのが苦手な方も1つずつでもいいのでお試しいただければなと思います◎

それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!


▼イラスト・簡単な漫画なら【CLIP STUDIO PAINT PRO】

CLIP STUDIO PAINT PRO

▼本格的な漫画・アニメーション制作なら【CLIP STUDIO PAINT EX】

CLIP STUDIO PAINT EX

参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!


▼動画視聴型お絵描き講座【Palmie(パルミー)

パルミー「背景パース一点透視編」

▶講座について詳しく見る