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皆さん閲覧ありがとうございます。山本電卓と申します。
今回はイラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)で新規作成をする(新しいキャンバスを出す)時、作品の用途で「コミック」もしくは「すべてのコミック設定を表示」を選んだ場合に表示されるウィンドウの設定入力の内容・意味を説明していきたいと思います。
こちらは、漫画原稿を描く時に選ぶ用途になります。
ではよろしくお願いいたします( `・∀・´)ノ!
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CLIP STUDIO PAINT EXCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)で漫画制作をする利点
クリスタを使用すれば原稿用紙を買いに行く必要一切なし!!
漫画を描くには原稿用紙が必要です。
アナログで制作するとなると、原稿用紙をお店まで買いにいかなければなりませんし、普通の文具屋では取り扱っていない場合もあります。
さらに夜中に原稿用紙がなくなったとなれば翌日のお店の開店時間まで待たなければなりませんね。
それがクリスタで制作するとなると
いつでも無料で原稿用紙を無限に使用できます!
これはお財布にも優しいですし、お店に行く時間も無くなるのでその分制作に使えます◎
クリスタなら好きなサイズの原稿用紙を作れる!
描いた漫画を商業誌に投稿するにせよ、印刷所に持っていくにせよ、原稿用紙や基本枠(内枠)をそれぞれの規定に合わせた原稿用紙を使用する必要があります。
手元にある原稿用紙が規定に合わない場合、改めて買いに行くか、最悪自分でサイズを測って作成しなければならなくなります。
それがクリスタで制作するとなると
自分でサイズを指定するだけで原稿用紙を作れます!
この記事で紹介する方法でクリスタで作成する原稿用紙の全体サイズや基本枠(内枠)、裁ち落とし枠などを自分で指定することができます。
どんなサイズの規定であろうと対応することができますね◎
クリスタで制作した漫画をSNSやWEBですぐ公開できる!!
アナログで制作した漫画をSNSやWEB上で使用したいとなると、その作品をスキャナーで読み込んだり写真に撮ったりする必要があります。
しかし家庭用のスキャナーはA4サイズまでしか対応していないのがほとんどで、B4サイズを読み込む場合はA4サイズに縮小コピーをするなどして対応しなければいけません…!
ですがクリスタで作成した作品はそれ自体がデジタルのデータですのでSNSやWEBですぐにその作品を公開することができます!。
また、印刷(コピー)もお手軽にできますよ◎
B4デジタル漫画・出力見本はコンビニで印刷できる!!‐セブンイレブン編‐
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ):新規制作「コミック/すべてのコミック設定を表示」の各項目の意味
まずはクリスタで新規作成!
今回クリスタで新規作成するのは漫画原稿用紙のキャンバスです。
↓こういったものですね。
↑表示されている青い線はガイド線で、漫画を作成する際に様々な目安になるものです。完成品の漫画には表示されませんのでご安心下さい◎
(市販されている漫画原稿用紙にもこのガイド線は引かれていますね。)
今回のクリスタの「コミック」もしくは「すべてのコミック設定を表示」で新規作成する場合はこのガイド線の設定も行います。
それでは、CLIP STUDIO PAINT画面上部から「ファイル」→「新規」と選択して新規作成ウィンドウを開きましょう。
※[Ctrl(Command)]+[N]でも同じ操作が行えます。
クリスタの新規作成ウィンドウを出しましたら、上部の「作品の用途」で今回のテーマである「コミック」もしくは「すべてのコミック設定を表示」のアイコンを選びましょう。
ちなみに各アイコンの内容は以下の通りです。
アイコンを選択すると設定項目もアイコンに合った内容に切り替わります。
クリスタの新規作成「コミック」と「すべてのコミック設定を表示」の違い
クリスタ新規作成の「作品の用途」の選択肢の中において、漫画原稿用として用意されているのがこの二つなのですが、上記の設定入力画面の画像で違いを見てみましょう。
↓「コミック」
↓「すべてのコミック設定を表示」
※画像では項目が2列表示になっていますが、新規作成ウィンドウの幅によって1列表示になる場合もあります。
同じ項目名でも微妙に違う箇所がいくつかありますが、大きな違いは「基本枠(内枠)」が入力できるかどうかです。
「コミック」を選んで新規作成したとしても、自動で基本枠(内枠)が設定されますし、そのサイズも後から変更が可能です。ただし、この「基本枠(内枠)」は漫画原稿において重要ですので新規作成の時に「すべてのコミック設定を表示」を選び、先に入力しておいた方がいいかと思います。
※基本枠(内枠)が自動で設定される場合、「製本(仕上がり)サイズ」の「幅」のサイズを基準に設定されるようですが、どのような式で算出されるかは分かりませんでした…。
そして、「コミック」ではキャンバスサイズ(全体の用紙サイズ)の入力欄がありません。「製本(仕上がり)サイズ」を入力すると自動で一回り上のサイズに設定されます。製本(仕上がり)サイズをA4にするとキャンバスサイズはB4という感じですね。
ちなみに、製本(仕上がり)サイズを直接入力した場合でもキャンバスサイズは一回り上のサイズに自動設定されます。計算方法は分かりませんが私が試したところ、だいたい「幅」「高さ」ともに入力した製本(仕上がり)サイズから10 mmほど足したサイズになっていました。
また、「基本枠(内枠)」ほど重要ではありませんが「セーフライン」も「コミック」では設定できません。
同じ項目でも入力方法が違う箇所
●「裁ち落とし幅」
「裁ち落とし幅」の意味は『クリスタ新規作成「製本(仕上がり)サイズ」の設定内容を説明します!』の記事内で詳しく書いてますのでひとまず違いだけ書きますね。
「すべてのコミック設定を表示」を選択した場合、この「裁ち落とし幅」の項目では好きな数字を入力できるのですが「コミック」を選択した場合は一般的なサイズである「3mm」か「5mm」の2択になります。
●解像度
「すべてのコミック設定を表示」を選択した場合は任意の数字を入力することも可能ですが「コミック」を選択した場合ですと選択肢から選択する方法しかできません。また、この選択肢は同じ新規作成ウィンドウ内の「基本表現色」の項目でどれを選択したかによって変わります。
●単位
「コミック」を選択した場合、単位は「mm」固定になります。
クリスタ新規作成「コミック」「すべてのコミック設定を表示」の各項目が意味するものとは
「ファイル名」「単位」「解像度」「基本表現色」「用紙色」「テンプレート」「プリセット」「キャンバス」「タイムラプスの記録」
ここからクリスタ新規作成「コミック」「すべてのコミック設定を表示」の各項目の意味を述べたいと思うのですが、
「ファイル名」「単位」「解像度」「基本表現色」「用紙色」「テンプレート」「タイムラプスの記録」の意味、そして「プリセット」「キャンバス」の基本的な内容は作品の用途「イラスト」で設定する項目と同じですので以下の記事を参考にしていただければと思います。
クリスタで絵を描く!新規作成「イラスト」の設定項目の意味を説明します!!
上記の記事に付け足すとするならば、「単位」に関しては印刷、投稿・持ち込み目的であるなら「mm」に設定した方が都合がいいでしょう。
プリセット
基本的なことは上記の別記事で説明していますが、クリスタの新規作成「コミック」「すべてのコミック設定を表示」では選択肢の中に漫画原稿用紙に対するものが追加されています。特に「すべてのコミック設定を表示」では一部の商業誌のサイズが用意されています。
また登録する際のウィンドウにも漫画原稿用紙に関する設定の項目が追加されています。
※上記画像の中段にある「ページ設定」とは「製本(仕上がり)サイズ」「基本枠(内枠)」「トンボを合わせる」「セーフライン(すべてのコミック設定を表示のみ)」「複数ページ」の項目で入力した数値のことを指します。
キャンバス
クリスタで新規作成するキャンバス(原稿用紙)全体のサイズや設定の項目になります。
●幅・高さ
「幅」「高さ」の数値は下記の「製本(仕上がり)サイズ」を入力すると自動で設定されるのですが、印刷所や商業誌ではキャンバスサイズ(用紙サイズ)に指定がありますので自動設定された後に規定サイズ内か確認し、必要であれば微調整のために再入力しましょう。
ちなみにこの「キャンバス」のサイズは用紙サイズであって製本時に載る範囲ではないので勘違いなされないようお願いします。
市販されている漫画原稿用紙で「B4原稿用紙」の「B4」のサイズはこの「キャンバス」のサイズを指します。製本された場合に本に載る範囲は後述の「製本(仕上がり)サイズ」になります。
●基本線数
クリスタでの制作過程で「トーンレイヤー」を作成する際の「トーンの線数」の初期数値を設定します。
ですが「トーンレイヤー」を作成する際に「線数」も設定・変更できますのであまり気にしなくてもいい項目かなと思います。
入力の手間が省けるくらいのものですね。
製本(仕上がり)サイズ
長くなるので以下の記事にまとめました。
クリスタ新規作成「製本(仕上がり)サイズ」の設定内容を説明します!
基本枠(内枠)
長くなるので以下の記事にまとめました。
トンボを合わせる(EXのみ)
長くなるので以下の記事にまとめました。
クリスタ新規作成「トンボを合わせる」の設定内容を説明します!
セーフライン
(新規作成ウィンドウにも説明のリンクがありますが)漫画は同じ出版社でも雑誌と単行本によって表示される範囲が変わるようなのです。
セーフラインとは上記のように媒体が変わり、表示範囲が変わる場合でもしっかり表示される範囲を示すためのガイド線のことを言います。クリスタの初期設定では緑色で表示されます。
商業誌用の原稿用紙の「セーフライン」の初期位置は、「製本(仕上がり)サイズ」と同じ位置になるようです。↓
※↑分かりにくいですが、外から2番目のガイド線が緑色(セーフライン)になっています。
セーフラインは製本(仕上がり)サイズや基本枠(内枠)のガイド線同様、書き出し時に表示・非表示の選択ができます。
一応新規作成ウィンドウにあるリンクと同じものをこちらに貼っておきますね。
こちらのチェックボックスにチェックを入れると基本枠(内枠)で説明したマージン指定で入力することができるようになります。こちらの数値は製本(仕上がり)サイズからの長さを入力します。
つまり、数値が大きいほどセーフラインが製本(仕上がり)サイズから離れ、小さくなります。
※↑複数ページにおける右側のページの場合、「ノド」「小口」の場所は左右変わります。
こちらの数値も印刷所や出版社が指定しているようですが、持ち込みや漫画賞への投稿に対する記載ではここまでの指定はありません。
その場合はセーフラインのチェックボックスにはチェックを入れず、内側のコマは基本枠(内側)に合わせ、ページの端まで絵を表示させたい所は裁ち落とし幅の外側のガイド線まで(裁ち落とし幅内の描画内容に注意して)描きましょう。
また、このセーフラインはCLIP STUDIO PAINT画面上部から「表示」→「セーフライン」を選択することで表示・非表示の切り替えができます。
同人誌用設定(クリスタEXのみ)
こちらにチェックを入れますとと入力した内容が「同人誌印刷用データ」を出力する上で問題ないかを新規作成ウィンドウの「OK」を押すタイミングでチェックしてくれます。内容に問題があればエラーウィンドウが表示され、どこの内容に問題があるか表記してくれます。
「同人誌印刷用データ」とは原稿データのpsd(Photoshop)形式、同人誌印刷用データに関する入稿時の情報が記載されたtxt(テキスト)形式、3Dプレビューデータ、Web確認データのことを指すようです。
詳しくは公式ページをご確認下さい。↓
複数ページ(EXのみ)
長くなるので以下の記事にまとめました。
表紙
長くなるので以下の記事にまとめました。
作品情報
長くなるので以下の記事にまとめました。
ノンブル
長くなるので以下の記事にまとめました。
クリスタ新規作成の設定入力が終われば「OK」で原稿用紙を作成!
クリスタ新規作成ウィンドウの入力欄を入力し終えたら「OK」を選択して下さい。キャンバスが作成されます。
ここで入力内容を間違えてしまうと面倒なこともあるので注意して作成して下さいね。
クリスタ新規作成の注意事項に関しましては以下の記事の『CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)で新規作成する時の注意点!』の項目も参考にしていただければと思います↓
新規作成で「複数ページ」を設定している場合(クリスタEXのみ)
クリスタEXの新規作成ウィンドウで「複数ページ」の設定をした場合は「OK」を選択しますとまず全ページが一覧で表示される「ページ管理ウィンドウ」が開きます。
↓
ここで作業したいページをダブルクリックすることで作業画面を開くことができます。
その場合、画面の端にページ管理ウィンドウが表示されている状態になります。
※クリスタのパソコン・タブレット版の場合
このページ管理ウィンドウの表示は設定で変更することも可能です。
各ページの作業画面を開いている状態でもこ表示設定はできますが、その場合は1度作業画面を閉じてページ管理ウィンドウのみの表示に戻してからでないと変更が適応されません。
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CLIP STUDIO PAINT EXCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)で「コミック」のキャンバス作成後に設定内容を変えたい時は
クリスタでは「コミック」「すべてのコミック設定を表示」のキャンバス作成後に入力内容を変えることは可能です。そしてその方法は項目によって何種類かあります。
↓以下の記事も参考にしてみて下さい
クリスタで絵を描く!新規作成「イラスト」の設定項目の意味を説明します!!
解像度変更の注意点は以下の記事の『クリスタで制作した作品を印刷するなら解像度に注意!!』の項目も参考にして下さい。
2024年2月現在、新規作成後に基本表現色を「カラー」に変更してもコマ枠やノンブル・作品情報がカラー表示できない現象が発生しています。
クリスタ公式には報告済みですので今後のアップデートで改善されるかと思います。
現状では以下の方法で対応してください。
●新規作成の時点で基本表現を「カラー」にする。
●1度コマ枠やノンブル・作品情報の設定を削除し、基本表現色を変更してから改めてコマ枠作成、ノンブル・作品情報を設定する。
●コマ枠をカラー表示したい場合はコマ枠フォルダーを1つずつ選択し、ツールプロパティの表現色で「カラー」に変更する。
●ノンブル・作品情報をカラー表示にしたい場合はオブジェクトツールで選択した状態でレイヤーカラーを設定する。(ただしノンブルで1色、作品情報で1色の設定になります)
クリスタ編集メニュー「キャンバス基本設定を変更」で変える
各ページの制作画面でCLIP STUDIO PAINT画面上部から「編集」→「キャンバス基本設定を変更」と選択することで設定入力ウィンドウを開くことができます。
ここでは開いているページの「幅」「高さ」「解像度」「基本表現色」「用紙色」の変更が可能で、さらに漫画原稿設定のチェックボックスにチェックを入れることで「製本(仕上がり)サイズ」「基本枠(内枠)」「セーフライン」「タイムラプスの記録」の変更が可能です。
つまり、1ページだけの変更になります。
クリスタページ管理メニュー「ページ基本設定を変更」で変える(EXのみ)
クリスタで各ページを開いている、もしくはページ管理ウィンドウで任意のページを選択している状態でCLIP STUDIO PAINT画面上部から「ページ管理」→「ページ基本設定を変更」と選択することで設定入力ウィンドウを開くことができます。
ここでは開いている・選択中のページの「幅」「高さ」「解像度」「基本表現色」「用紙色」の変更が可能で、さらに漫画原稿設定のチェックボックスにチェックを入れることで「製本(仕上がり)サイズ」「基本枠(内枠)」「セーフライン」「タイムラプスの記録」の変更が可能です。
つまり、1ページだけの変更になります。
このウィンドウでは複数ページの内、1ページを開いている時に「ページ基本設定の変更」で設定を変更した場合に、開いている1ページのみ変更することができます。
クリスタのページ管理メニュー「作品基本設定を変更」で変える(EXのみ)
この項目は複数ページの場合は全体のページが表示されている状態(ページ管理ウィンドウ)でしか選択できません。
なぜならここで変更した設定は複数ページで管理している全てのページに反映されるからです。一括で設定変更できるのは複数ページ管理の便利な部分ですね。
CLIP STUDIO PAINT画面上部から「ページ管理」→「作品基本設定を変更」と選択することで設定入力ウィンドウを開くことができます。
ここでは新規作成時に入力した内容のほとんどを変更することが可能です。
変更ができないのは「表紙の構成」「背幅指定」です。
また、「開始ページ」の変更は「表紙」にチェックが入っていない場合にのみ変更が可能です。
ここでは「同人誌用設定」という新規作成時にはなかった項目が追加で表示されています。これは新規作成ウィンドウの「作品の用途」で「同人誌入稿」を選択している場合に表示される項目です。
印刷所名を選択すると変更した内容がその印刷所で印刷できる設定かを「OK」を押すタイミングでチェックしてくれます。その代わり「同人誌印刷用データ出力が可能かチェックする」にはチェックすることができなくなります。
「同人誌印刷所を指定しない」を選択すると「同人誌印刷用データ出力が可能かチェックする」のチェックボックスにチェックすることができるようになります。
さらにもう一つ、「ページごとに変更された設定をリセットする」という項目も追加されています。
ここにチェックを入れると、複数ページにおいてページごとに設定した「作品情報」や「ノンブル」も全てここで設定した設定に統一して変更されます。
また、作品の用途に「コミック」を選んで新規作成した場合、このウィンドウの上部で「すべてのコミック設定を表示」の設定に切り替えることもできます。
クリスタの編集メニュー「キャンバスサイズを変更」で変える
各ページの制作画面でCLIP STUDIO PAINT画面上部から「編集」→「キャンバスサイズを変更」と
選択することで設定入力ウィンドウを開くことができます。
ここではその名の通りキャンバスサイズ、つまり「幅」と「高さ」のみを変更できるのですが、「ページ基本設定を変更」と違うところはドラッグ操作でサイズ変更ができることです。
もちろん数字入力でも変更は可能です。
ただし、基本的には「中心を固定」にチェックが入っている通り、キャンバスの中心を支点にサイズ変更をします。
チェックを外して、「基準点」の9箇所の中から選べるようにすることもできるのですがチェックを外そうとすると「トンボ・基本枠は削除されます。よろしいですか?」と注意ウィンドウが開き、「OK」を選択してキャンバスサイズを変更するとトンボ(仕上がりサイズ、裁ち落とし幅のガイド線)・基本枠(内枠)が消えてしまうので注意して下さい。
(後述の「トンボ・基本枠の設定」で再び表記させることは可能です。)
また、こちらは開いている1ページのみ変更が反映されます。
クリスタ編集メニュー「画像解像度を変更」で変える
各ページの作業画面でCLIP STUDIO PAINT上部から「編集」→「画像解像度を変更」と選択することで設定入力ウィンドウを開くことができます。
こちらは以下の記事の『クリスタメニュー「画像解像度を変更」で変える』の項目で説明してますのでそちらを参考にして下さい。
クリスタで絵を描く!新規作成「イラスト」の設定項目の意味を説明します!!
ただし、Ver.3.0以前ではこちらで設定変更を行うと製本(仕上がり)サイズや基本枠(内枠)などのガイド線は消えてしまいますので、漫画原稿を制作する上ではこちらで設定変更はあまりしない方がいいかと思います。(後述の「トンボ・基本枠の設定」で再び表記させることは可能です。)
こちらは開いている1ページのみ変更が反映されます。
クリスタVer.3.1以降では「画像解像度を変更」を実行しても製本(仕上がり)サイズや基本枠(内枠)などのガイド線が消えないようになりました。
クリスタの表示メニュー「トンボ・基本枠の設定」で変える
各ページの作業画面でCLIP STUDIO PAINT画面上部から「表示」→「トンボ・基本枠の設定」と選択することで設定入力ウィンドウを開くことができます。
こちらではその名の通り「トンボ(製本(仕上がり)サイズ)」と「基本枠(内枠)」の変更ができます。
また、先述の設定変更において「トンボ」や「基本枠(内枠)」を消してしまった場合でもここで設定すれば再び表示させることが可能です。
見開きページの場合は「トンボを合わせる」の「間隔」の数値もチェックボックスにチェックを入れることで変更できます。
また、複数ページの内1ページを開いている時にこちらで設定を変更した場合は開いている1ページのみ変更が反映されます。
複数ページの「表紙の構成」「背幅指定」を変更したい場合(クリスタEXのみ)
今まで、クリスタ新規作成後の設定変更の方法を述べてきましたが、複数ページ作品の「表紙の構成」と「背幅指定」の変更箇所がありませんでした。しかし、変更する方法はあります。
「表紙の構成」:「表紙」と「裏表紙」が見開きになっている構成から、別々になっている構成にしたい場合
クリスタ新規作成ウィンドウのアイコンでいうと「左側のアイコン」から「右側のアイコン」に変えたい場合ですね。
ページ管理ウィンドを開き、「表紙」「裏表紙」が見開きになっているページを選択した状態でCLIP STUDIO PAINT画面上部から「ページ管理」(もしくは右クリック)→「単ページに変更」と選択しましょう。
すると以下のようなウィンドウが表示されます。
「OK」を選択すると変更が開始され、少し時間がかかりますが、しばらくすると設定が変更されます。
「表紙の構成」:「表紙」と「裏表紙」が別々になっている構成から、見開きになっている構成にしたい場合
クリスタ新規作成ウィンドウのアイコンでいうと「右側のアイコン」から「左側のアイコン」に変えたい場合ですね。
ページ管理ウィンドウを開き、「表紙」か「裏表紙」のどちらかのページを選択した状態でCLIP STUDIO PAINT画面上部から「ページ管理」(もしくは右クリック)→「見開きページに変更」と選択しましょう。
すると以下のようなウィンドウが表示されます。
「トンボを合わせる」の項目の「間隔」の数値が表紙設定の「背幅指定」で入力する数値となります。単位は新規作成時に選択した単位になります。
「背幅指定」を変更したい場合は
上記の項目で述べたように「背幅指定」の数値は「トンボを合わせる」の項目で設定できる「間隔」の数値と同じになります。
ですので、「表紙」「裏表紙」が見開きになっているページを開き、CLIP STUDIO PAINT画面上部から「表示」→「トンボ・基本枠の設定」もしくは「ページ管理」→「ページ基本設定を変更」と選択して出てくるウィンドウ内の「トンボを合わせる」のチェックボックスにチェックを入れ、数値を入力することで変更ができます。
入力した数値が、隣り合う製本(仕上がり)サイズガイド線の間の長さになります。
複数ページの表紙設定を追加したい、もしくは表紙設定を消したい場合(クリスタEXのみ)
先述の「作品基本設定を変更」で開くウィンドウにおいて、表紙設定自体を追加、もしくは取り消すことができます。
「表紙」設定をせずに新規作成した後に「表紙」ページを追加したい場合
まずはクリスタEXで新規作成した複数ページ作品のページ数が「表紙」を設定するに必要な偶数ページかつ4ページ以上かを確認しましょう。
「表紙」の設定が可能な状態になれば、
ページ管理ウィンドウでCLIP STUDIO PAINT画面上部から「ページ管理」→「作品基本設定を変更」と選択して設定ウィンドウを出し、その中の「表紙」の項目にチェックを入れ、表紙設定を入力し、「OK」を選択しましょう。
すると以下の表示が出ます。
↑ここに書いてある通り、
「はい」を選択すれば元々あるページを表紙ページに変更します。
「いいえ」を選択すれば新たに表紙ページ(4ページ分)が追加されます。
ただし「表紙の構成」は、複数ページの「開始ページ」が「左から」か「右から」で決まってしまい、選択ができないのでまず設定したい「表紙の構成」にあった「開始ページ」に変更してから「表紙」を設定して下さい。
「表紙」を設定して新規作成した後に「表紙」設定を消したい場合
まずはページ管理ウィンドウでCLIP STUDIO PAINT画面上部から「ページ管理」→「作品基本設定を変更」と選択して設定ウィンドウを出し、「表紙」の項目のチェックを外した状態にして「OK」を選択して下さい。
これで表紙設定がなくなります。「表紙」と「裏表紙」が見開きになっている構成だった場合、表紙の設定はなくなりますが見開きはそのまま残ります。単ページにしたい場合はさらにそこから変更しましょう。
複数ページ作品の設定変更(クリスタEXのみ)
この記事はクリスタ新規作成の説明記事ですので関係する作業だけを簡単に書かせていただきますが、新規作成で入力した複数ページの設定をキャンバス作成後にも変更することは可能です。
その変更内容はページ管理ウィンドウでCLIP STUDIO PAINT画面上部の「ページ管理」メニューから選択することができます。
※ページ管理ウィンドウでしたら、右クリックでもメニューを表示することができます。
ページの追加/ページの追加(詳細)
ページを追加できます。「(詳細)」が付いている方は以下の画面が表示され、再設定したページを追加できますし、複数枚のページの追加も可能です。
ちなみに「表紙」を設定している場合では偶数ぺージでないといけないので2ページずつの追加になります。
ページの削除
選択しているページを削除することができます。
「表紙」を設定している場合では「ページの追加」同様偶数ページである必要があるので[Ctrl(command)]もしくは[Shift」を押しながら2ページ分を複数選択してから「ページの削除」を選択しましょう。
見開きに変更
隣にページがある単ページを選択している状態で「見開きに変更」を選択すると以下のウィンドウが表示され、設定を入力して「OK」を選択すると選択したページとその隣のページがくっ付き、見開きページになります。
こちらは、隣にページがないと「見開きに変更」は選択できません。
また隣が表紙ページの場合も見開きにはできません。
単ページに変更
見開きになっているページを選択している状態で「単ページに変更」を選択すると以下のウィンドウが表示され、「OK」を選択すると見開きページがそれぞれ単ページになります。
【ちなみに】ページ移動・並べ替えもできる!
ページ全体を表示している画面(ページ管理ウィンドウ)でページをドラッグすることで移動・並べ替えができます。
ただし、表紙ページは移動ができません。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)EXの複数ページ管理に関して
これはあくまで個人的な考えなのですが、複数ページ管理に関して少し述べさせていただきます。
クリスタEXでのみ使えるページ管理機能は、ぺージが数十ページにもなる漫画作品を描く上で便利な機能です。
そもそも見開きページはこの機能を使わないと作成できません。
また、キャンバス(原稿)の設定変更を一回作業するだけで全ページ変更することができますし、「ストーリーエディター」でセリフとなるテキストを一括で管理・設定変更ができますので1ページずつ設定変更するという手間が省けて効率的です。(後から設定変更しなくていいように最初にしっかり設定を決めるのが一番ですが)
ただ、この複数ページ管理機能はかなり重いデータになるのでデータを開く、設定を変更するなどの全体に関わる動作は少し時間がかかってしまいます。(各ページでの描画作業の動作が遅くなるということではありませんのでご安心を)
私自身は見開きページを使わないので各ページごとにデータを保存し、フォルダごとにまとめています。
この辺はお手元のパソコンの性能と相談してみて下さい。
ちなみに手間はかかりますが、機能を使わず見開きページを作成する方法もあります。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)新規作成「コミック」「すべてのコミック設定を表示」設定内容まとめ
クリスタ新規作成の「コミック」「すべてのコミック設定を表示」の設定入力内容の説明は以上になります。
漫画原稿となるとページ数も多くなり、設定を後から変更するとなるとかなり時間をとられてしまう場合もありますので、個人での印刷、投稿・持ち込みなど制作する漫画原稿の目的と、その目的にあった設定・数値をしっかり確認して新規作成を行ってもらえればと思います。
設定を間違えて修正・変更となるとかなりタイムロスになってしまうので、この記事がそういったことを防ぐお力になれれば幸いです。
また、以下の記事も合わせて参考になればと思います◎
意外と知らない?商業誌に投稿する漫画の6つの疑問(アナログ・デジタル別)
それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!
▼イラスト・簡単な漫画なら【CLIP STUDIO PAINT PRO】
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CLIP STUDIO PAINT EX▼動画視聴型お絵描き講座【Palmie(パルミー)】