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皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。
イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)では作画の参考にしたり、そのまま作品の中で使用したりといった使い方ができる「3D素材」というものを使用できます。
この「3D素材」には様々な種類があるのですが、共通の基本操作や設定項目がありますので今回はそちらを紹介させていただきます。
それではよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!
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CLIP STUDIO PAINT EXCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の3D素材とは
クリスタの3D素材とはキャンバス上に設置することのできる素材の1つであり、その名の通り3Dですので360度自由な角度の表示が可能です。
この3D素材はクリスタに初期素材としていくつか搭載されていますが、CLIP STUDIO ASSETSで新たにダウンロード・追加することができます。
※有償・無償あり
参考記事
クリスタをより便利に!素材ダウンロード方法と使い方を紹介します!!
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)で3D素材を設置する方法
困った時は:クリスタのウィンドウ・アイコン・項目がない時の見つけ方!!
クリスタの素材パレットからキャンバスに設置する
クリスタにおいて3D素材は素材パレットに保存されています。
素材パレットはCLIP STUDIO PAINT画面上部から「ウィンドウ」→「素材」→「素材[3D]」と選択する、
もしくはCLIP STUDIO PAINT画面右端から「素材[3D]」のアイコンを選択することで開くことができます。
※素材ウィンドウ・アイコンの並びは人によって異なる場合があります。
↓
この素材パレットの右側にお手元のクリスタに入っている3D素材の一覧が表示されます。
また、左側の「3D」の項目を展開することで表示される項目を選択することで分類別での表示ができます。
さらに、左下のタグを選択したり、検索欄にキーワードを入力することで一覧を絞り込み表示することも可能です。
この素材パレットの一覧から以下の3つの方法でキャンバス上に配置することができます。
設置位置は基本的にキャンバスの中央になります。
素材パレットからキャンバスにドラッグする
素材パレットの一覧から任意の3D素材をキャンバスに向けてドラッグすることでその位置に3D素材を設置することができます。
素材パレットからレイヤーパレットにドラッグ
素材パレットの一覧から任意の3D素材をレイヤーパレットに向けてドラッグすることで開いているキャンバス上にに3D素材を設置することができます。
この方法ですとキャンバスの中央に設置することができます。
「貼り付けアイコン」をタッチする
素材パレットの一覧にて任意の3D素材を選択した状態で素材パレット下部にある「貼り付けアイコン」をタッチすることでキャンバス上にに3D素材を設置することができます。
この方法ですとキャンバスの中央に設置することができます。
スマホ版クリスタで3D素材を設置する方法
CLIP STUDIO PAINT画面下部の「素材パレットのアイコン」をタップします。
素材パレットを開きましたら、任意の3D素材を選択して下部の「選択中の素材をキャンバスに貼り付け」のアイコンをタップする、
もしくは「ドラッグ用アイコン」を触りながらキャンバスにドラッグすることで3D素材を設置させることができます。
また、素材パレット上部のアイコンをタップすることで素材一覧を絞り込み表示させることができますし、
●フォルダーアイコン
素材の分類を選択できます。
●虫眼鏡アイコン
検索バーが表示され、素材をキーワード検索できます。
●タグアイコン
素材のタグを選択することができます。
コマ枠があるキャンバスに3D素材を設置する場合
コマ枠が作成されているキャンバスに素材パレットから3D素材をドラッグした場合はドラッグ先のコマ枠内に3D素材が設置されます。
コマ枠外に設置したい場合はレイヤーパレットへドラッグしましょう。
Ver.2.1からは複数設置が可能に!
クリスタVer.2.1から、複数の3D素材を複数選択して同時に設置することが可能になりました。
画像ではドラッグによる設置をしていますが、「貼り付けアイコン」を使用した複数設置も可能です。
●キー操作を利用する方法
2つ目以降の3D素材を選択する際に[Ctrl(Command)]を押しながら選択することで複数選択が可能です。
また、[Shift]を押しながら3D素材を選択することで1回目に選択した素材から2回目に選択した素材の間にある素材を全て選択することができます。
●チェックボックスを利用する方法
素材パレット下部にはチェックボックスの表示・非表示を切り替えるアイコンがあり、こちらを選択することで各素材にチェックボックスを表示させることができます。
※スマホ版クリスタでは初期状態ですでにチェックボックスが表示されています。
チェックボックスにチェックを入れることで素材の複数選択が可能になります。
クリスタで3D素材を設置すると「3Dレイヤー」が作成される
キャンバス上に3D素材を設置しますと、レイヤーパレットに3D素材を表示させる「3Dレイヤー」が作成されます。
この3Dレイヤーを選択している状態でもう1度3D素材の設置を行いますと同じ空間に3D素材を設置することができます。
この時、キャンバスにドラッグする方法で3D素材を設置しますとドラッグ先が設置位置になります。
また、レイヤーパレットにドラッグする方法で3D素材を設置する場合は、3D素材レイヤーに重なるようにドラッグすることで先に設置されていた「3Dプリミティブ」と同じ空間の中央に設置されます。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)での3D素材操作方法
【基本情報】3D素材はオブジェクトツールで操作・設定する
クリスタにて3D素材を操作する場合は、オブジェクトツールで、3D素材を選択した状態で行います。
※3D素材を設置すると自動でオブジェクトツールが選択されます。
また、[Shift]もしくは[Ctrl(Command)]を押しながら選択することで複数選択も可能です。
※タブレット・スマホ版クリスタの場合は「エッジキーボード」が利用できます。
クリスタ3D素材の「移動マニピュレータ」で操作する
オブジェクトツールで3D素材を選択しますと、上部に「移動マニピュレータ」が表示されます。
この各アイコンを始点にしてドラッグする、もしくは各アイコンを1回選択した状態で「3D素材以外の部分」をドラッグ操作することで3D素材の表示や配置を変更することができます。
「カメラの回転」
ドラッグすることで3D素材を表示させる視点の角度を変更させることができます。
カメラの平行移動
ドラッグすることで3D素材を表示させる視点の位置(上下左右)を変更させることができます。
斜め方向への変更も可能です。
※視覚的に3D素材が動いているようになっていますが「床面」も移動していることから視点を変更しているのが分かります。
カメラの前後移動
ドラッグすることで3D素材を表示させる視点の距離を変更させることができます。
つまり3D素材のズームイン・アウトができるというわけですね。
※「上ドラッグ=ズームアウト」「下ドラッグ=ズームイン」となります。
※3D素材そのものを拡大・縮小しているわけではありません。
3D素材の平面移動
ドラッグすることで3D素材自体を上下左右に移動させることができます。
※奥行の移動ではありません。
この方法で3D素材を床面から浮かすこともできます。
3D素材の回転
ドラッグすることで3D素材自体をその場で回転させることができます。
この時、ドラッグの方向で回転できる方向が変わります。
斜めにドラッグしますと360度自由に回転できます。
縦にドラッグしますと視点に対して垂直方向に回転できます。
横にドラッグしますと視点に対して水平方向に回転できます。
3D素材の平面回転
ドラッグすることで3D素材自体を視点に対して時計・反時計回りに回転させることができます。
3D素材の水平回転
ドラッグすることで3D素材自体を床面に対して水平方向に回転させることができます。
3D素材の水平移動
ドラッグすることで3D素材自体を床面に対して水平方向に移動させることができます。
この移動では奥行も考慮されるため、視点から奥の方へ移動させますと3D素材自体の表示も小さくなり、手前の方へ移動させますと3D素材自体の表示も大きくなります。
3D素材のスナップ
タッチすることでスナップ機能のON・OFFの切り替えができます。
電気マークが表示されている=ON、電気マークなし=OFFとなります。
スナップの内容は後述する『操作』設定にて紹介します。
クリスタ3D素材の「ルートマニピュレータ」で操作する
オブジェクトツールで3D素材を選択しますと、周囲に「ルートマニピュレータ」が表示されます。
これらの表示上をドラッグすることで3D素材を直接操作することができます。
3D素材の移動
赤・緑・青の矢印上でドラッグすることで3D素材をその方向へ移動させることができます。
また、中央の円をドラッグしますと自由移動ができます。
3D素材の回転
赤・緑・青の曲線上でドラッグすることで3D素材をその方向へ回転させることができます。
3D素材の変形
1番外側の円部分を内側にドラッグすると3D素材のサイズが小さくなり、外側にドラッグすると3D素材のサイズが大きくます。
※円部分でしたら三角部分以外でドラッグしても拡大・縮小できます。
また、外側にある赤・緑・青のブロックをドラッグすることでその方向のみの変形ができます。
この変形方向は3D素材の側面に対して固定となります。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)での3D素材設定方法
【基本情報】3D素材はオブジェクトツールで設定する
クリスタにて3D素材を設定する場合は、オブジェクトツールで3Dレイヤー、もしくは3D素材単体を選択した状態で行います。
※3D素材を設置すると自動でオブジェクトツールが選択されます。
また、[Shift]もしくは[Ctrl(Command)]を押しながら選択することで複数選択も可能です。
※タブレット・スマホ版クリスタの場合は「エッジキーボード」を利用しましょう。
設定はツールプロパティ、もしくはサブツール詳細で行います。
設定を変更するとその内容がすぐ選択中の3D素材に反映されます。
3D素材単体を選択している場合はその3D素材特有の設定項目が表示される場合があります。
※バージョンによって項目名が変わる場合があります。
クリスタ3D設定「操作」
「透明箇所の操作」「選択可能なオブジェクト」「フォルダーの選択」「常に線を表示」「選択の追加」
こちらの5項目では3D素材選択時以外でも表示される設定になります。
詳しくは以下の記事にまとめていますので参考にしていただければと思います。
「3Dモデルをスナップする」
こちらをチェックすることでキャンバス上にある別の3D素材の位置・形や、任意の角度に合わせる(スナップする)ことができるようになります。
「スナップ対象」をタッチしますと3つのスナップ対象が表示され、それぞれ「チェックが入っている=スナップ機能がONの状態」となります。
●「位置」
3D素材を移動する際、他の3D素材と一緒になる位置でピタッと止まってくれるようになります。
※オレンジの線がスナップしている印になります。
これらを利用することで複数の3D素材をズレることなく配列させることができます。
こちらは中心部分だけでなく、「端」と「端」を合わせるといったこともできます。
ちなみに、同じ位置までしか動かせないわけではありません。あくまで合わせやすくなるという機能です。
●「回転」
3D素材を回転させる際、「回転スナップ角」で設定した角度の目盛りが表示されるようになり、その目盛りの所で1回1回ピタッと止まってくれるようになります。
目盛りの角度(間隔)は選択肢から設定します。
●「スケール」
3D素材を変形させる際、他の3D素材と同じ大きさの所でピタッと止まってくれるようになります。
これらを利用することで複数の3D素材をズレることなく同じ大きさや形にすることができます。
こちらは全体の拡大・縮小だけでなく、ブロックによる変形でも他の3D素材に合わせることができます。
ちなみに、同じ大きさ・形にしか変形できないわけではありません。あくまで合わせやすくなるという機能です。
「複数操作基準点」
クリスタでは、キャンバス上にある複数の3D素材に対し、
オブジェクトツールで[Shift]もしくは[Ctrl(Command)]を押しながら、
もしくは先述の「選択の追加」で「追加選択」を選択している状態でキャンバス上の3D素材をタッチすることで複数選択ができます。
3D素材を複数選択しますと、まとめて変形や回転などの操作が行えるのですが、この複数操作時の基準点を「複数操作基準点」で3種類から設定できます。
●「最初に選択したオブジェクト」
3D素材を複数選択した際に1番最初に選択した3D素材(オブジェクト)を基準に変形・回転を行えます。
●「それぞれの原点」
複数選択したそれぞれの3D素材(オブジェクト)を基準に変形・回転を行えます。
つまりその場で変形・回転するわけですね。
●「複数オブジェクトの中点」
複数選択した3D素材(オブジェクト)全体の中心点を基準に変形・回転を行えます。
マニピュレータも全体の中心に表示されているのが分かります。
「移動基準軸」
オブジェクトツールで3D素材を選択する時に表示される移動マニピュレータの移動用矢印の角度や方向を「地面に合わせる」か「オブジェクトに合わせる」のアイコンを選択することで切り替えができます。
●「地面に合わせる」
地面に対して水平・垂直の移動ができます。
●「オブジェクトに合わせる」
3D素材(オブジェクト)の傾きに対して水平・垂直の移動ができます。
「回転基準軸」
オブジェクトツールで3D素材を選択する時に表示される移動マニピュレータの回転用曲線の角度や方向を「地面に合わせる」か「オブジェクトに合わせる」のアイコンを選択することで切り替えができます。
●「地面に合わせる」
面に対して水平・垂直の回転ができます。
●「オブジェクトに合わせる」
3D素材(オブジェクト)の傾きに対して水平・垂直の回転ができます。
「表示するマニピュレータ」
3D素材をオブジェクトツールで選択すると表示されるルートマニピュレータの3種類の表示・非表示を切り替えることができるようになります。
●「移動」
ドラッグすることでその方向に選択中の3D素材をスライド移動させることができる矢印や中央の円のマニピュレーターです。
●「回転」
ドラッグすることでその方向に選択中の3D素材を回転されることができる曲線のマニピュレーターです。
●「拡縮」
ドラッグすることでその方向に選択中の3D素材を拡大・縮小されることができるブロックや、全体の拡大・縮小ができる外側の円のマニピュレーターです。
クリスタ3D設定「マウス・ジェスチャー」(Ver.2.2~)
※こちらはVer.2.2から追加された項目です。
「ドラッグ」「右ドラッグ」「中ドラッグ」「マウスホイール」
マウスでのドラッグ操作やホイール操作で3Dレイヤーをどう操作するかを設定することができます。
(各ドラッグとマウスホイールで設定できる項目が異なります)
【ドラッグ内容】
・ドラッグ=左クリック+ドラッグ(※)
・右ドラッグ=右クリック+ドラッグ
・中ドラッグ=(中ボタンがあるマウスにて)中ボタンを押しながらドラッグ
※「ドラッグ」はこちらの設定より先述の「移動マニピュレータ」の操作が優先されるようです。
●「カメラ回転」
3Dレイヤー(素材)を表示させる視点の角度を変更させることができます。
●「カメラ平行移動」
3Dレイヤー(素材)を表示させる視点の位置を(上下左右・斜めに)変更させることができます。
●「カメラ前後移動」
3Dレイヤー(素材)を表示させる視点の距離を変更させることができます。
つまりズームイン・アウトができるというわけですね。
●「カメラパース変更」
後述する「カメラ」カテゴリーの「パース」の数値を変更させることができます。
●「カメラパース(連動してカメラを前後移動)」
後述する「カメラ」カテゴリーの「パース」の数値を「連動してカメラを前進・後退」にチェックを入れた状態で変更させることができます。
●「修飾キー設定を使用」
※「中ドラッグ」にて設定できる項目です。
修飾キー設定の「中クリック」にて設定した内容の操作になります。
●「カメラロール」
※「マウスホイール」にて設定できる項目です。
後述する「カメラ」カテゴリーの「ロール」の数値を変更させることができます。
●「ビュー操作(修飾キー設定を使用)」
※「マウスホイール」にて設定できる項目です。
修飾キー設定の「マウスホイール」にて「ビューを操作」の設定した内容の操作になります。
初期設定では「(キャンバス表示の)拡大・縮小」になっています。
参考記事
「ジェスチャーでカメラを操作する」(Windows・タブレット・スマホのみ)
チェックを入れることでタブレット・スマホ版クリスタにて指操作(タッチジェスチャー)でキャンバス上の3D素材のカメラを操作できるようになります。
※Windowsではタッチジェスチャーに対応している端末だけこの操作を使用できます。
また、「有効にするジェスチャー操作」にて3種類の操作を有効・無効の切り替えができます。
※アイコンが水色に表示されているのが有効の状態です。
※「ローテート」とは指で回転させる操作を指します。
アイコンでは2本指になっていますが、2本指にしますとスワイプになってしまいますので1本指で行いましょう。
カメラ操作は3D素材をオブジェクトツールで操作するカメラ操作と同じものになります。
※タッチ操作対応のデバイスの場合、キャンバス表示もタッチジェスチャーで行いますが、「ジェスチャーでカメラを操作する」にチェックを入れますと3Dのカメラ操作が優先されてキャンバス表示操作ができなくなりますので注意しましょう。
クリスタ3D設定「オブジェクトリスト」
選択中の3Dレイヤーに設置されている3D素材とカメラ・光源が一覧で表示されています。
ここで3D素材に対する各操作が行えます。
3D素材を選択
複数の3D素材が重なり、キャンバス上の3D素材をオブジェクトツールで選択しにくい場合、このオブジェクトリストで3D素材名を選択することでオブジェクトツールで選択した時と同じ状態にすることができます。
また、[Shift]もしくは[Ctrl(Command)]を押しながら選択することで複数選択も可能です。
※タブレット・スマホ版クリスタの場合は「エッジキーボード」を利用しましょう。
3D素材の表示・非表示
オブジェクトリストの左端のボックスをタッチすることで3D素材や光源の表示・非表示を切り替えることができます。
3D素材をロック
オブジェクトリストの左から2番目のボックスをタッチすることで3D素材や光源の設定内容を変更できないようにするロック機能をONにすることができます。
※ロックがONの状態でも、カメラアングルの変更は可能です。
もう1度タッチすればOFFに切り替えができます。
3D素材のピック可・不可
オブジェクトリストにて左から3番目のボックスをタッチしてピック不可にすることで、キャンバス上の3D素材をオブジェクトツールで選択できないようにすることができます。
※オブジェクトリストから選択状態にすることはできます。
もう1度タッチすればOFFに切り替えができます。
3D素材の名称変更
オブジェクトリストに表示されている名称部分をダブルクリックしますと名前を変更できるようになります。
「複製」「削除」
オブジェクトリストで選択中の3D素材の「複製」や「削除」ができます。
複数選択での実行も可能です。
※「カメラ」は複製だけ可能です。光源には利用できません。
●「複製」
●「削除」
「すべて展開」「すべて閉じる」
オブジェクトリストにて階層に分かれている3D素材を選択している時にオブジェクトリストでの階層表示を展開、もしくは閉じることができます。
●「すべて展開」
●「すべて閉じる」
「親子関係の設定」「アタッチ先の部位」(Ver.2.2~)
クリスタVer.2.2から、オブジェクトリスト内で素材をドラッグすることで「親子関係の設定」ができるようになりました。
↓
3D素材を「親」と「子」の関係に設定することで親の3D素材を動かすと子の3D素材も連動して動くようになります。
また、「親」に設定した3D素材が3Dデッサン人形の場合、オブジェクトリストにて「子」の3D素材を「アタッチ先の部位」で選択した部位に連携させることができ、位置もその部位の近くまで移動してくれます。
※「オブジェクト原点」とはその3D素材が現在設置されている位置を指します。
↓
詳しくは以下の記事を参考にしていただければと思います。
クリスタ3D設定「配置」
「オブジェクトリスト」で「カメラ」もしくは3D素材を選択しているかで設定内容が変わります。
「カメラ」を選択している場合の設定項目
「カメラ」を選択した時の設定内容は『クリスタ3D設定「カメラ」』の項目で紹介します。
3D素材を選択している場合の設定項目
3D素材を選択している場合は大きさや配置に関する設定ができます。
●「オブジェクトスケール」
選択中の3D素材の大きさを数値で設定します。
初期値は「100(%)」です。
「X」は横幅、「Y」は縦幅、「Z」は奥行が変更します。
また、「比率固定」にチェックを入れると、各数値を変更した際に他の数値も比率に合わせて変更されます。
●「位置」
選択中の3D素材の位置を数値で変更します。
(正面に対して)「X」は左右、「Y」は上下、「Z」は奥行の方向への移動になります。
※先述の「移動基準基準軸」の影響は受けません。
また、「設置」ボタンを押すと3D素材の高さを地面と同じにしてくれます。
●「回転」
選択中の3D素材を数値指定で回転させることができます。
(正面に対して)「X」は前後回転、「Y」は水平回転、「Z」は左右回転になります。
※先述の「回転基準基準軸」の影響は受けません。
●「全体回転」「部分回転」
3Dデッサン人形や3Dキャラクター素材の部位を選択している時に設定できる項目です。
「全体回転」は3Dデッサン人形全体の設定となり、「部分回転」は部位(パーツ)を選択している時に表示されます。
「全体回転」は先述の「回転」と同じで、
「部分回転」はルートマニピュレータに対して「X」は赤色方向の回転、「Y」は緑色方向の回転、「Z」は青色方向の回転になります。
※「関節角度制限」がONの場合、部位によっては回転できない方向もあります。
クリスタ3D設定「カメラ」
3D素材を映しているカメラの設定ができます。
また、先述のように「オブジェクトリスト」で「カメラ」を選択している時に「配置」カテゴリーにて同様の設定ができます。
「カメラの切り替え」
「使用中のカメラ」にて3D素材を映しているカメラの数を増やし、様々なカメラアングルを作成・保存することができます。
これによって複数の3D素材のカメラアングルを切り替えることができるようになります。
詳しい設定方法は以下の記事を参考にしていただければと思います。
「アングル」(プリセット)
※「配置」カテゴリーではこの項目は表示されません。
「プリセット」のボタンを展開して表示されるアングルを選択しますとそのアングルにカメラ視点を変更してくれます。
こちらの選択肢は人のイラストが描かれてますが3D素材ならどの素材でも利用できます。
「編集対象を注視」
※こちらは「オブジェクトリスト」にて3D素材以外を選択している時には表示されません。
「編集対象を注視」のボタンを押しますと、選択中の3D素材がキャンバスの中央に映るようにカメラ視点が切り替わります。
こちらはカメラの視点変更ですので3D素材自体が移動・変形するわけではありません。
「投影方法」(Ver.2.3~)
※こちらはVer.2.3から追加された項目です。
3D素材の表示内容を「透視投影」と「平行投影」から選択できます。
「透視投影」は遠近表現された表示になり、
「平行投影」を選択しますと遠近表現がなくなり、平行線での表示になります。
※同じ3Dレイヤー上に複数の3D素材がある場合、全ての3D素材の表示が変化します。
※カメラの位置によっては「透視投影」と「平行投影」でアングルが変わる場合があります。
「パース」
※「投影方法」にて「透視投影」を選択している場合に設定できる項目です。
数値が大きいほど遠近法の表現が強くなります。最小値(1.0)にしますと全くパースがかかっていない表示になります。
※初期状態でここの数値が「4.72」と1.0以上の数値になってますので奥行のある表示になっているわけです。
この時、「連動してカメラを前進・後退」のチェックを外していると数値に合わせて視野が広くなりながらパースが変化し、
「連動してカメラを前進・後退」のチェックを入れると視野はそのままでパースが変化します。
「平行投影のスケール」(Ver.2.3~)
※「投影方法」にて「平行投影」を選択している場合に設定できる項目です。
数値が大きいほど3Dレイヤー上の空間がキャンバスに表示される範囲(視野)が広がります。
「ロール」
数値を変更することでカメラの視点を回転させることができます。
「0(度)」が全く傾いていない状態で、「-180(度)」~「180(度)」で設定できます。
※「+」が右回転、「-」が左回転になります。
「カメラ位置」
数値を変更することで3D素材を映しているカメラの位置を移動させることができます。
「X」は左右、「Y」は高さ、「Z」は奥行の方向への移動になります。
この時、カメラの注視点を支点にして移動しますのでカメラは回転移動になります。
※「注視点」のことは次項で紹介します。
●「X値」
●「Y値」
●「Z値」
また、数値が「0」から離れるほどカメラの位置が3D素材から離れていきます。
「注視点位置」
「注視点」とは3D素材を映しているカメラの視点の先を指します。
そのため、カメラはこの注視点を越える移動ができません。
数値を変更することで3D素材を映しているカメラの注視点の位置を移動させることができます。
「X」は左右、「Y」は高さ、「Z」は奥行の方向への移動になります。
注視点を移動しますとカメラを支点に角度が変わりますので、3D素材の見え方も回転的な変化になります。
●「注視点距離を編集対象に合わせる」(Ver.2.2~)
※こちらはVer.2.2から追加された項目です。
この「注視点を編集対象に合わせる」にチェックを入れますと、オブジェクトツールで3D素材を選択した際に注視点も選択した3D素材に位置に合わせて移動するようになります。
ちなみに、先述の「編集対象を注視」を実行した場合も選択した3D素材に注視点を移動させる操作になります。
クリスタ3D設定「レンズ」(Ver.2.0~)
※こちらはVer.2.0から追加された項目です。
「レンズシフト」
数値を変更させることで、キャンバス上に表示させている3D素材の見え方の角度を変えないままカメラの位置だけを変更することができます。
「X」は左右、「Y」は高さ方向への移動になります。
「縦パース」
●「垂直に補正」
ボタンを押すことで3点透視である3D素材の表示を2点透視表示に変更することができます。
つまり、上下方向へのパースがなくなり、3D素材が垂直に立つ(建つ)表示になります。
●「補正をリセット」
「垂直に補正」で2点透視表示にした3D素材を元の表示に戻します。
クリスタ3D設定「陰影」(~Ver.3.0)
※こちらはクリスタVer.3.0以前にて表示される項目です。Ver.3.1以降は次項の「光源」にて設定ができます。
「光源の影響を受ける」のチェックを外しますと3D素材表面の陰を消すことができます。
さらに「床面に影を表示する」のチェックを外しますと床面に映る3D素材の影を消すことができます。
クリスタ3D設定「オブジェクト」
いわゆる通常の3D素材を選択した時に設定できる項目です。
※3Dプリミティブやデッサン人形をの選択時には各専用の設定項目が表示されます。
「素材登録」
ボタンを押すと「素材のプロパティ」が開き、選択中の3D素材をクリスタ内に素材登録することができます。
↓
クリスタで素材登録時の設定項目の意味を紹介します!!-素材のプロパティ-
「レイアウト」
他の表示情報が含まれている3D素材に限り、各アイコンから選択することで表示を変更することができます。
●「マテリアル」
一覧から選択することで3D素材の色や質感を変更できます。
●「レイアウト」
レイアウトの一覧から選択することで3D素材の配置や見え方を変更できます。
※画像は「3D背景素材」です。
●「可動パーツ」
可動パーツの一覧が表示され、スライダーを動かすことで可動パーツの位置を変更できます。
※数値部分をタッチすることで直接入力もできます。
●「初期ポーズ」
3D素材の表示を初期状態に戻します。
「シェイプ」(Ver.3.0~)
※こちらはVer.3.0から追加された項目です。
こちらは、オブジェクトツールで選択した3D素材に「シェイプ」機能が含まれている場合にのみ設定できます。
「シェイプキーの操作」を選択しますと操作バー(シェイプキー)が展開します。
※素材によって操作バーの数は変わります。
この操作バーを左右に移動させることで対応した3D素材の一部分が変形し、3D素材をお好みの状態・表示にすることができます。
※数値部分をタッチすれば直接数値を入力することもできます。
また、Ver.3.2から「シェイプ」の数値をリセットするボタンが追加されました。
クリスタ3D設定「輪郭線」
3D素材の輪郭線の設定ができます。
※3D素材によっては表示がない場合もあります。
●「輪郭線幅」
チェックを入れることで選択中の3D素材の輪郭線を表示させることができます。
また、輪郭線の太さも設定ができます。
※手元のクリスタで確認したところ、数値は「px」や「mm」などの単位に当てはまるわけではなさそうです。
●「不透明度」
輪郭線の不透明度を「1」~「255」で設定できます。
●「色」
色表示部分を選択しますと「色の選択」ウィンドウが開き、輪郭線の色を変更できます。
↓
クリスタ3D設定「光源」
光源を設定し、3D素材の光の当たり具合や影・陰表示を変更できます。
光源
表示されている球体の上をドラッグすることで光源の方向を変更することができます。
変更できるのは後述の「平行光」です。
「このモデルは光源の影響を受ける」(Ver.3.1)
※こちらはVer3.1から追加された項目です。それ以前では先述の「陰影」カテゴリーで設定します。
チェックを外しますと3D素材表面の陰を消すことができます。
「平行光色」「平行光強度」
●「平行光色」
色表示部分を選択することで「色の設定」ウィンドウが開き、3D素材表面の光の色を設定できます。
↓
●「平行光強度」
平行光の強さを設定できます。
数値が大きいほど「平行光」の光表現が強くなります。
「影」(Ver.3.1~)
※こちらはVer3.1から追加された項目です。それ以前では先述の「陰影」カテゴリーで床面の影の表示・非表示設定だけ行えます。
床面に落ちる3D素材の影の表示内容を4種類から選択できます。
●「投影しない」
影の表示がなくなります。
●「床面のみに投影する」
床面のみに3D素材の影を表示させます。
●「3Dモデルのみに投影する」
別の3D素材のみに3D素材の影を表示させます。
床面に影は表示されません。
●「床面とモデルに投影する」
床面と別の3D素材両方に3D素材の影を表示させます。
●「このモデルの影を落とす」
チェックを入れることで選択中の3D素材の影を表示させます。
「環境光色」「環境光強度」
●「環境光色」
色表示部分を選択することで「色の設定」ウィンドウが開き、3Dレイヤー全体の光の色を設定できます。
↓
●「環境光強度」
環境光の強さを設定できます。
数値が大きいほど「環境光色」が強く表示されます。
クリスタ3D設定「フォグ」(Ver.2.0~)
※この項目はVer.2.0から追加された項目です。一部Ver.2.1で追加された項目もあります。
「フォグ」とは霧やモヤという意味で、主に3D背景で奥側や床面(地面)の背景をぼやけさせたり見えなくさせたりして遠近感を表現するために使用することが多いかと思います。
「フォグを有効にする」
チェックを入れることでキャンバス上の3D素材にフォグを表示させることができ、下部の項目も設定することができるようになります。
「フォグの種類」(Ver.2.1~)
※こちらはVer.2.1から追加された項目です。
フォグの表示内容を「深さフォグ」と「距離フォグ」の2種類から選択することができます。
●「深さフォグ」
画面からの前後距離に対して平面的なフォグ表示になります。
※Ver2.0ではこの表示になっています。
●「距離フォグ」
球状のフォグ表示になります。
「色」
フォグの色を設定します。
色表示部分をタッチしますと「色の設定ウィンドウ」が開き、色を選択できます。
「不透明度」(Ver.2.1~)
※こちらはVer.2.1から追加された項目です。
フォグ全体の不透明度(濃さ)を設定できます。
「開始距離」
フォグが表示され始める位置を設定します。
数値が大きいほど奥に、数値が小さいほど手前から表示されます。
「深さ」
フォグが表示し始める「開始距離」の地点から奥の1番フォグが濃くなる地点までの距離を設定します。
「開始距離と深さの自動調整」
ボタンを押すことでキャンバス上の3D素材に対する視点や配置状況に応じてクリスタ側が自動で「開始距離」と「深さ」の数値を設定してくれます。
クリスタ3D設定「天球」
クリスタの「天球」とは、以下のような画像を3Dレイヤーに貼り付けることで360度の背景を表現できる素材です。
天球素材自体は歪んだ画像ですが、クリスタ内で「天球」として読み込むことでお好みの視点での背景を設置することができるようになります。
※天球用でない画像も読み込むことはできますが、きれいに表示できません。
「天球」
天球を選択中の3Dレイヤー上に読み込む際に利用します。
●「ファイル」
デバイスのフォルダーに保存している画像を天球として読み込む際に選択します。
既に読み込み済みでもここから上書き読み込みができます。
●「素材」
クリスタ内に保存されている天球素材を読み込む際に選択します。
既に読み込み済みでもここから上書き読み込みができます。
●「再読み込み」
読み込んだ天球の再読み込みができます。
元となった天球画像を編集した場合に「再読み込み」を押すことでその編集内容を貼り付けている天球にも反映させることができます。
●「削除」
読み込んだ天球を3Dレイヤーから削除します。
「テクスチャ」
天球として読み込みした画像・素材が表示されます。
また、テクスチャに天球が表示していても空欄の状態でも、この部分をタッチすると「ファイル」を選択した時と同じようにデバイスのフォルダが開き、読み込みを実行できます。
「魚眼パース」
数値を大きくすることで天球の表示を魚眼レンズで見たように歪曲した表示になります。
「0」が全く歪曲がない状態で、数値が大きいほど歪曲具合が大きくなり、表示される範囲(視野)も広くなります。
「書き出し」
「展開図」の項目にある「書き出し」ボタンを選択し、保存先とファイル名を決めて「保存」を選択しますと現在表示している天球を書き出しすることができます。
↓
書き出しされるデータはCLIP STUDIO PAINT形式で、開きますと天球の画像が反映された「テクスチャ」、単色で塗りつぶされた「背景色」、編集の目安になる格子状のガイド線のある「展開図」の3種類のラスターレイヤーがあります。
ちなみにクリスタに入っている天球素材を書き出ししたところ、幅:7296 px、高さ:3648 px、解像度:72 dpiとなっておりました。
「天球用パノラマ書き出し」
こちらは天球ではなく、3D素材をキャンバス上に設置している場合に利用する項目になります。
この時、同じ3Dレイヤー上であれば複数の3D素材が設置してあっても大丈夫です。
キャンバス上に背景やキャラクターなどの3D素材を設置している状態で「天球用パノラマ書き出し」を選択し、保存先とファイル名を決めて「保存」と選択することで3D素材を天球用データとして書き出しすることができます。
書き出ししたデータはCLIP STUDIO PAINT形式で、こちらを開くとちゃんと天球で使える形に変換されているのが分かります。
また、背景用の3D素材だけでなく設置した他の3D素材もちゃんと映っています。
ちなみに画像のデータは幅:8192 px、高さ:4096 px、解像度:72 dpiでした。
このデータを「ファイル」から選択することで天球として設置することができるようになります。
天球として設置した後は各設定を行ってサイズや配置を調整しましょう。
「素材登録」
天球として読み込みした画像を天球素材としてクリスタ内に保存・登録することができます。
↓
素材登録時の設定に関しては以下の記事を参考にしていただければと思います。
クリスタで素材登録時の設定項目の意味を紹介します!!-素材のプロパティ-
【補足】天球の操作方法
◆天球の移動
オブジェクトツールで天球部分もしくはキャンバスの外側をドラッグすることで天球の表示位置を移動させることができます。
◆天球の拡大・縮小
クリスタの天球を拡大・縮小したい場合は「カメラ」カテゴリーの「パース」の数値を変更します。
「パース」の数値が小さくなる=拡大、数値が大きくなる=縮小となります。
クリスタ3D設定「環境」
選択中の3Dレイヤーや3D素材全体の設定を行えます。
ただし、選択している3D素材によっては設定できない項目もあります。
「レンダリング設定」
ボタンを押しますと以下のウィンドウが開き、各設定が行えます。
上部が選択中の3D素材に対して、下部が3Dレイヤー全体に対しての設定になります。
※3D素材によって設定できない項目もあります。
「選択中のモデルの設定」
●「輪郭線」
チェックを入れることで選択中の3D素材に輪郭線を表示させ、その内容を下部の4項目で設定ができます。
●「照明」
「光源の影響を受ける」「このモデルの影を落とす(床面に影を表示する)」にチェックを入れることで選択中の3D素材の光源や陰影表示ができるようになります。
※先述の「陰影」や「光源」カテゴリーで設定しても、こちらのチェックが外れていると光や陰影が表示されません。
また、「方式」にて3種類の陰影の付け方を設定できます。
●「テクスチャ」
選択中の3D素材がテクスチャ(画像)を貼り付けている場合、「テクスチャを使用する」のチェックのON・OFFで表示・非表示の切り替えができます。
また、「アルファテスト」にて、貼り付けているテクスチャ(画像)をどの不透明度まで表示させるかを設定できます。
数値が「0」であればテクスチャ(画像)全てが表示され、数値が「0.5」であれば不透明度が50%以下のテクスチャ(画像)が表示されなくなります。
●「バックフェースカリング」
チェックを入れることで3D素材(ポリゴン)の裏側を非表示にします。
これによって3D素材を扱う動作を軽くすることができます。
例えば缶コーヒーの3D素材の内側で比べると以下のようになります。
↓
「3Dレイヤーの設定」
●「クリッピングプレーン」
クリッピングプレーンとは「カメラの視点に沿った仮想の壁(ニアプレーン・ファープレーン)」を指します。
3Dレイヤーではこの(カメラから見て)手前側の壁=「ニアプレーン」と奥側の壁=「ファープレーン」の間にある3Dレイヤーを表示させます。
・「カメラリセット時に自動設定」
チェックを入れますと「編集対象を注視」などでカメラの位置をリセットしたときに、「ニアプレーン」「ファープレーン」の数値を自動的に設定されるようになります。
チェックを外すと下部の「ニアプレーン」「ファープレーン」の位置を設定できるようになります。
・「ニアプレーン」
カメラとカメラに1番近い壁(ニアプレーン)との距離を設定します。
数値が大きいほどカメラから離れていき、このニアプレーンの壁より手前にある3D素材は表示されなくなります。
※3D背景素材などで手前の素材を非表示にすることができます。
・「ファープレーン」
カメラと1番奥の壁(ファープレーン)との距離を設定します。
数値が小さいほどカメラに近付いていき、このファープレーンの壁より奥にある3D素材は表示されなくなります。
●「照明」
「光源の影響を受ける」にチェックを入れることで3Dレイヤー全体の光源や陰影表示ができるようになります。
※先述の「陰影」や「光源」カテゴリーで設定しても、こちらのチェックが外れていると光や陰影が表示されません。
また、下部の選択肢にて陰影のつけ方を選択できます。
こちらはクリスタのバージョンによって少し変わります。
【旧バージョン】
3種類の陰影の付け方を設定できます。
【新バージョン】
2種類の陰影の付け方を設定できます。
●「レンダリング方式」
3Dレイヤーのレンダリング方式を3種類から選択ことができます。
旧バージョンの3D素材を使用しないのであれば「通常」でいいでしょう。
※3Dレンダリングとは、3Dモデルから2D画像を作成するプロセスです。
●「全モデルに適用」
キャンバス内のすべての3Dレイヤーに対して、「レンダリング設定」で設定した内容を反映することができます。
●「OK」「キャンセル」
設定を完了する場合は「OK」を選択します。
「キャンセル」を選択した場合、設定した内容は破棄され、3D素材・レイヤーに反映されません。
「物理設定」
3Dキャラクター素材の物理演算の反映方法を設定できます。
ただし、効果が出るのは物理演算の効果が設定されている3Dキャラクター素材に限ります。
「物理シミュレーション」
※3Dキャラクター素材を選択中に表示される項目です。
チェックを入れることで3Dキャラクター素材に設定されている物理演算の効果を有効にできます。
有効にすることで、キャンバス上の3Dキャラクター素材を動かす時にその動きに合わせて髪やスカートなどがなびくようになります。
「物理設定」
ボタンを押しますと以下のウィンドウが開き、各設定が行えます。
●「スカート」
3Dキャラクター素材を操作したときの、スカートの動きを設定できます。
・「重力」
スカートに対しての重力の影響を設定できます。
数値が大きいほど重力の影響が大きくなり、動きが鈍くなります。
・「活発さ」
スカートの動きの大きさを設定できます。
数値が大きいほどキャラクターを動かした時のスカートの動きが大きくなります。
・「曲がりバネ」
スカートの曲がりやすさを設定できます。
数値が大きいほどキャラクターを動かした時にスカートが曲がりにくくなります。
●「地面の高さ」
スカートが水平の面に合うように曲がり始める高さを設定します。
※キャラクターの腰の位置が「地面の高さ」より上にあることが条件になります。
初期値は地面の高さである「0」ですが、椅子など地面以外のオブジェクトに接する際にはその高さを設定するといいでしょう。
※椅子などの高さと同じ数値にしてもキレイに曲がらない場合があります。その時は数値を微調整しましょう。
●「3Dレイヤーの設定」
「スカートのみ物理演算」にチェックを入れますと、3Dキャラクター素材のスカートだけに物理演算を反映させることができます。
●「全モデルに適用」
キャンバス内にある全ての3Dキャラクター素材に対して、「物理設定」で設定した内容を反映することができます。
●「OK」「キャンセル」
設定を完了する場合は「OK」を選択します。
「キャンセル」を選択した場合、設定した内容は破棄され、3D素材・レイヤーに反映されません。
「編集表示設定」
「高速」と「通常」から選択できます。
●「高速」
3D素材を扱う動作が軽くなります。
その代わり、レイヤーパレットやレイヤープロパティの効果が反映されなくなり、ナビゲーターパレットにも表示されなくなります。
また、キャンバス外に3D素材が表示されるようになります。
●「通常」
3D素材を扱う動作がやや重くなる代わりにレイヤーパレットやレイヤープロパティの効果が反映され、ナビゲーターパレットにも表示されるようになります。
ただし、キャンバス外の3D素材は表示されなくなります。
「影の解像度」(Ver.3.1~)
※こちらはVer.3.1から追加された項目です。
「光源」カテゴリーの「影」にて「3Dモデルのみに投影する」もしくは「床面とモデルに投影する」に設定した際に表示される別の3D素材に投影された影のぼやけ具合を「高」「中」「低」の3段階で設定します。
※床面の影には反映されません。
「高」の場合はくっきりとした影になり、「低」の場合はぼやけた影になります。
ただし、「高」に設定すると3D素材を扱う動作が重くなります。
クリスタのオブジェクトランチャー
オブジェクトツールで3D素材を選択しますと、下部にオブジェクトランチャーが表示され、サブツール詳細での設定項目がアイコンとして抜粋されて配置されています。
※アイコンの内容は3D素材の種類によって変わります。
このアイコンを選択することでその設定を実行することができます。
アイコンがどの設定なのかはサブツール詳細で同じアイコンがある項目を確認するか、カーソルを合わせると表示される文字で確認することができます。
その他のクリスタ3D設定
上記の項目がクリスタ3D素材に共通する設定項目になります。
ここから、扱う3D素材の種類によって特有の設定項目があります。
参考記事
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)3D素材のその他の操作
クリスタでの3D素材の編集
3D素材の削除・複製・整列コピー
●3D素材の削除
オブジェクトツールで任意の3D素材を選択し、「消去」を実行することで選択した3D素材を削除することができます。
●3D素材の複製
オブジェクトツールで任意の3D素材を選択し、編集メニューから「コピー」→「貼り付け」を実行することで選択した3D素材を複製することができます。
※初期設定では[Ctrl(Command)+C]→[Ctrl(Command)+V]でも実行できます。
「コピー」→「貼り付け」を行った段階では同じ位置に重なっているので見た目からは複製されているか分かりませんが、移動すると複製されているのが分かります。
●3D素材の整列コピー
「コピー」→「貼り付け」で複製した後に3D素材を移動し、再び「貼り付け」のみを実行しますと移動した間隔で複製(ペースト)を繰り返すことができます。
四面図パレット(EX限定)
クリスタEXでは3D素材を複数の方向からの視点を表示し、さらにそこから編集も行える四面図パレットを使用することができます。
詳しくは以下の記事を参考にしていただければと思います。
クリスタEXで3D素材を使うなら四面図パレットを活用しよう!!
3Dレイヤーだけを設置する方法
クリスタ画面上部から「レイヤー」→「新規レイヤー」→「3Dレイヤー」と選択することで3Dレイヤーだけを作成することができます。
選択範囲を作成している状態で3Dレイヤーを作成しますと、その位置やサイズに合わせて3Dレイヤーがレイヤーマスクが付いた状態で作成されます。
関連記事
自分で編集した3D素材をクリスタに登録する
クリスタでは、レイヤーやオブジェクトを「素材登録」することで素材パレットに保存し、いつでもキャンバス上に読み込んで使用することができるようになります。
3D素材に対しても、お好みの設定をした状態で素材登録が可能です。
参考記事
クリスタで素材登録時の設定項目の意味を紹介します!!-素材のプロパティ-
3D素材単体を素材登録する
オブジェクトツールで3D素材を選択している状態でオブジェクトランチャーの「素材登録」アイコンをタッチし、「素材のプロパティ」を設定して「OK」を押すことで自分で編集した3D素材を素材登録することができます。
※素材登録アイコンは3D素材によって異なる場合があります。
↓
また、「素材登録」のアイコンは3D素材の種類によって変わりますが、フォルダアイコンに「+」が付いたマークがあるのが共通しています。
素材登録後は通常の3D素材と同じように素材パレットから設置が可能です。
3Dレイヤーごと素材登録する
3Dレイヤー上に表示されている3D素材(複数可)の配置・設定とカメラアングルをそのまま素材として登録できます。
3Dレイヤーを選択している状態でクリスタ画面上部から「編集」→「素材登録」→「画像」と選択し、「素材のプロパティ」を設定して「OK」を押しましょう。
↓
素材登録後は通常の3D素材と同じように素材パレットからドラッグや貼り付けアイコンを選択することで設置することができます。
この時、3Dレイヤーのないキャンバスに設置する場合は構図(カメラアングル)も素材登録時のものになります。
また、キャンバスにドラッグして設置する場合はドラッグ先の位置に設置されます。
さらに、Ver.3.1以降では、既に設置してある3Dレイヤーに設置することも可能です。
この時、構図(カメラアングル)は設置済みの3Dレイヤーに合わせる形になります。
(Ver.3.0以前では別の3Dレイヤーとして設置されます)
クリスタの環境設定「3D」
クリスタの環境設定には「3D」カテゴリーがあり、3D素材を扱う上での設定ができます。
参考記事
「モデル設定」
ポーズ素材を白紙のキャンバスに貼り付けるとそのポーズのデッサン人形を設置することができます。
この時に表示されるデッサン人形のバージョンと性別を選択できます。
※デッサン人形の向きはサムネイルのものと同じにはなりません。
「描画設定」
●「半透明とみなされるテクスチャの不透明度」
3D素材に使われているテクスチャ(画像)の不透明度がここで指定した値より小さい場合は半透明で描画されます。
●「マルチサンプリングを使用する」
チェックを入れますと、3D素材にマルチサンプリングを適用し、3D素材の表示品質が向上します。
ただし、チェックを入れることで正しく表示されなくなったり、動作が重くなることもあるため、それらを改善したい場合はチェックを外すといいでしょう。
「新規3Dレイヤー」
3Dレイヤーを新規作成したときの影の投影方法を5種類から選択できます。
※「モデルのみに投影する」「床面とモデルに投影する」はVer.3.1以降で選択できる項目です。
また、「ver.1.12.6以前の方式」の項目があるのはVer.1.12.7で3D素材の方式が大幅に変化したためです。
クリスタVer.1.12.7の新3D機能で操作がより便利に!!
「Wavefront OBJ形式ファイルの読み込み設定」
OBJファイル形式は3D形状のみを表現する単純なデータ形式です。
CLIP STUDIO MODELER でも書き出しができます。
読み込んだOBJ形式ファイルの向きなどが制作時と変わる場合、設定を変更することで制作時と同じように読み込むことができます。
●「上方向の軸」
上方向にする軸を「Y軸」と「Z軸」から選択できます。
●「原点」
原点の位置を「変更しない」と「最下部中央」から選択できます。
「3Dファイル一般の読み込み設定」(パソコン版のみ)
「Ver.1.10.13以前の方式で3Dファイルを読み込む」にチェックを入れますとクリスタVer.1.10.13以前の方式で3Dファイルを読み込めるようになります。
※公式ではこの設定の詳細を「トラブル回避のため詳しい内容は共有できない」と答えているようです。
クリスタ3D素材の動作が重い場合
先述の3D素材の設定の中には3D素材を扱う動作が軽くなる設定がいくつかありました。
(使用するデバイスの性能にもよりますが)3D素材の動作が重い場合は各設定にて動作が軽くなる設定にしてみましょう。
意外と知らないクリスタ3D素材の使い方
以下の記事でクリスタ3D素材の細かい仕様などを紹介しています。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)3D素材の共通となる使い方を覚えておこう!
今回紹介したのは基本的にクリスタのどの3D素材でも共通する内容です。
ここからさらに各3D素材専用の設定や仕様があります。
ですので、クリスタで3D素材を扱う場合は今回紹介した内容を覚えておくと操作もスムーズに行えるかと思います◎
それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!
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