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皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。
イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)を使用し始めのころは
「手ブレで線が歪んでキレイに描けない…!」
といった悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
もちろん慣れもありますが、クリスタの設定やツールによって手ブレを補正・修正することもできます。
今回はCLIP STUDIO PAINTでの手ブレを改善してキレイに線を描けるようにする設定方法をまとめて紹介させていただきます。
また、これらの方法は併用も可能ですよ◎
それではよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!
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CLIP STUDIO PAINT EX①CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)ツールの「手ブレ補正」設定
クリスタ描画系ツールの「手ブレ補正」の数値を上げる
ペンツールや筆ツールなどの描画系ツールのツールプロパティもしくはサブツール詳細ウィンドウ「補正」カテゴリーには「手ブレ補正」という設定項目があります。
この「手ブレ補正」の数値を上げるほど手ブレの補正効果が強くなり、線が滑らかになっていきます。
※「手ブレ補正」は「0」~「100」で設定します。
「手ブレ補正」の数値に関して
クリスタの手ブレ補正は少しずつ数値を上げながら自分の満足いく数値を見つけていきましょう。
デジタル制作に慣れている方でしたら10以下の数値に設定していますし、初心者の方でしたら30~50に設定していますが、必ずしもこれらの数値が自分に当てはまるとは限りませんので目安程度に覚えておいていただければなと思います。
また、こういったことを考慮してか、クリスタのスライダーでは「0~50」の範囲が広くなっています。
クリスタ「手ブレ補正」に関するその他の設定
「速度による手ブレ補正」
チェックを入れますと、ペンを動かす速度によって補正の強さが変化するようになります。
補正内容は下部の「補正タイプ」から選択することがでいます。
●「ゆっくり描いたときに補正をかける」
ペンをゆっくり動かすほど補正が強くなる設定です。
※「手ブレ補正」の数値が「30」以上の場合、「ゆっくり描いたときに補正をかける」の設定は無効になります。
●「すばやく描いたときに弱く補正」
ペンを速く動かした時に補正が弱くなる設定です。
上記の説明を見ますと、言い方が変わっただけで結局はペンをゆっくり動かす時は補正が強く、速く動かす時は補正が弱くなるといった内容になります。
ですので基本的には「ゆっくり描いたときに補正をかける」にしておき、線の描画時に補正による遅延を感じる時は「すばやく描いたときに弱く補正」にするとよいかと思います。
「値のコピー」
クリスタでは、項目別に設定の数値を他のツールにコピーさせることができます。
クリスタのサブツール詳細ウィンドウにて、項目名の左にある「▶」をタッチ→「値のコピー」と選択してコピー先を3つの選択肢から選びましょう。
※パソコンの場合、項目上で右クリックしてもメニューを開くことができます。
詳しくは以下の記事の『クリスタのツールプロパティでの右クリックメニュー』の項目を参考にしていただければと思います。
クリスタ「手ブレ補正」設定時の注意点
手ブレ補正の数値を上げ過ぎますと遅延が発生し、ペンの動きから少し遅れてキャンバス上に線が描画されるといったことが起こる可能性があります。
ゆっくり描画する場合には気にならないかもしれませんが、素早く描画する場合は違和感を感じてしまうこともあるかと思いますので数値の上げ過ぎには注意しましょう。
②CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)ツールの「後補正」設定
クリスタ描画系ツールの「後補正」のチェックを入れて数値を調整する
ペンツールや筆ツールなどの描画系ツールのサブツール詳細ウィンドウ「補正」カテゴリーには「後補正」という設定項目があります。
この「後補正」にチェックを入れますと、描画した後にキャンバス上の線を歪みのない線に補正してくれるようになります。
また、横のインジケーターの目盛りを上げる(数値を高くする)ほど補正は強くなり、線の歪みがなくなっていきます。
※「後補正」は「0」~「100」で設定します。
「後補正」の数値に関して
クリスタの「後補正」は基本的には「手ブレ補正」と同様に50以下で自分に合った数値を見つけていきましょう。
数値を50以上にしますと急激に線が真っ直ぐに補正されるようになります。
さらに数値を上げて100に近付いていきますとほぼ始点と終点を結ぶ直線になっていきます。
しかし、逆にこの機能を利用すればフリーハンドで直線が描画できるペンとして使用することもできます◎
また、ベクターレイヤーに描画する場合はこの「後補正」の数値が高いほど線に含まれる制御点の数が少なくなります。
(線が真っ直ぐになるのはこのためです)
関連記事
クリスタは便利!ベクター制御点ツールでこんなことができる!!
クリスタ「後補正」に関するその他の設定
※こちらは「後修正」にチェックが入っている時に設定できます。
「速度による調整」
チェックを入れますと、ペンを動かす速度が遅いほど後補正が弱くなります。
手元のクリスタで試したところ、ペンの動きが速いほど設定した数値(最大値)に近付くようです。
「ゆっくり丁寧に描く時は補正を弱めたい」といった場合に利用できますね。
「表示倍率による調整」
チェックを入れますと、クリスタの制作画面にてキャンバスを表示させている倍率によって後補正の強さが変化します。
手元のクリスタで試したところ、表示倍率が大きい(拡大表示している)ほど後補正が弱くなるようです。
「拡大表示で細かい描画をする時は補正を弱めたい」といった場合に利用できますね。
「ベジェ曲線」
チェックを入れますと、後補正された線が2次ベジェ曲線になります。
2次ベジェ曲線とは線上にある「通過点」とそれを引っ張る「方向点」によって形成される曲線のことです。
1つの曲線に対して2つの通過点と1つの方向点が設置されています。
「後補正」の「ベジェ曲線」設定はベクターレイヤーに描画した線を後から制御点ツールなどで修正する際に利用できます。
この設定で補正された線では「方向点」しか表示されませんが、この「方向点」をドラッグ移動させることで線の表示を変更・調整させることができます。
参考記事
クリスタは便利!ベクター制御点ツールでこんなことができる!!
クリスタ「後補正」使用時の注意点
クリスタの「後補正」はその名の通り、描画した後に補正が入る設定です。
そのため、描画中には最終的にどのような表示になるかが把握しきれない所があります。
数値が低くて補正が弱い場合や、逆に数値が高くて真っ直ぐになることが分かっている場合を除いては描画後に線の表示に変化が出ることを意識しながら描画を行いましょう。
③CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)のツールで描画後に補正・修正する
※こちらはベクターレイヤーで利用できる機能です。
クリスタのベクター線単純化ツールで補正・修正する
ベクター単純化ツールはクリスタのツールパレットにて「線修正ツール」を選択し、サブツールパレット上部で「線修正」を選択、さらに下部の一覧から「ベクター線単純化」を選択することで使用することができます。
このベクター線単純化ツールのツールプロパティもしくはサブツール詳細ウィンドウ「線修正」カテゴリーの「単純化」の項目にチェックを入れてベクターレイヤー上の線をなぞりますと制御点を減らして線をなめらかにすることができます。
「単純化」項目のインジケーター(もしくはスライダー)の数値が高いほど多くの制御点を消してくれるようになります。
クリスタのベクター線単純化ツールの細かい設定に関しては以下の記事を参考にしていただければと思います。
クリスタのベクター線単純化ツールの設定と使い方!【線画修正】
クリスタの制御点ツールで補正・修正する
制御点ツールはクリスタのツールパレットにて「線修正ツール」を選択し、サブツールパレット上部で「線修正」を選択、さらに下部の一覧から「制御点」を選択することで使用することができます。
この制御点ツールのツールプロパティにて制御点の編集作方法を選択することでベクターレイヤー上の線の制御点を操作し、線の表示を修正することができます。
この方法では制御点1つ1つに対して操作を行うので作業量は多くなってしまいますが、より細かい修正・調整が可能になります。
参考記事
クリスタは便利!ベクター制御点ツールでこんなことができる!!
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の手ブレ補正で自分に合った設定を見つけよう!
以上がクリスタでの手ブレ補正の設定・編集方法になります。
描画時の手ブレは人によって異なるため、実際に描いてみながら調整する必要があります。
逆を言えば、自分好みの設定にできるとも捉えることができますね◎
始めたてでは少々手間に感じるかもしれませんが、1度自分に合った設定を見つけることができればクリスタはとても強い味方になってくれます!
また、設定の保存(バックアップ)・別デバイスへの引き継ぎも可能ですよ◎
買い替え安心!クリスタ設定は新デバイスに引き継ぎ可能です!!
自分に合った設定を見つけてクリスタでの制作を楽しんでいただければと思います!
それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!
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