クリスタVer.1.12.7の新3D機能で操作がより便利に!!

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皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。

2022年9月28日にイラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)がVer.1.12.7に(無償)アップデートされました。

【クリスタ】アップデートの全手順を画像付きで説明します!


これにより3D素材の操作に関する機能がいくつか追加され、さらに便利になりました。

今回はこのCLIP STUDIO PAINTで新しく利用できるようになった3D素材の操作・機能を紹介させていただきますのでよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!


困った時は:クリスタのウィンドウ・アイコン・項目がない時の見つけ方!!


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参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)で3D素材のカメラアングルが複数保存可能に!

クリスタのカメラアングル複数保存とは

クリスタで3D素材をキャンバス上に設置しますと、360度自由なカメラアングルでその素材を見ることができます。

クリスタの3D素材とカメラアングル


これがクリスタVer.1.12.7より複数のカメラアングルを保存でき、いつでも切り替えができるようになりました!


3Dを表示しているレイヤーを選択している状態でオブジェクトツールのサブツール詳細ウィンドウを開きますと「カメラ」というカテゴリーが表示されます。

クリスタオブジェクトツール(3D)のサブツール詳細ウィンドウ「カメラ」
ポイント

サブツール詳細ウィンドウに「カメラ」カテゴリーが見当たらない場合は後述の『クリスタのサブツール詳細ウィンドウに「カメラ」が見当たらない原因と対処法』を参考にしていただければと思います。


この「カメラ」カテゴリ―にて「使用中のカメラ」の右端にある「V」を選択しますと現在使用中のカメラが1つ表示されています。

クリスタ3D素材「使用中のカメラ」


ここで下部の「複製
もしくは「使用中のカメラ」の下にある「使用中のカメラを複製」を押しますとカメラ一覧の中に複製されたカメラが追加され、選択した状態になります。
(名前も「カメラ2」となっています)

クリスタ3D素材「複製」「使用中のカメラを複製」


クリスタ3D素材のカメラ(アングル)を複製
MEMO

カメラの名前の箇所をダブルクリック(タッチ)することで名前を変更することもできます。

クリスタ3D素材のカメラの名前変更


これで最初のカメラアングルを残したままで別のカメラアングルを作成することができるようになります。

クリスタ3D素材のカメラアングル保存


カメラアングルを切り替えたい場合は再び「使用中のカメラ」の右端にある「V」を選択して開くカメラ一覧の中から別のカメラを選択しましょう。

クリスタ3D素材でカメラアングルを切り替え
ポイント

「使用中のカメラ」で表示される一覧の各カメラがどのカメラアングルかはサムネイルからも確認することができます。

クリスタ3D素材のカメラ(サムネイル)


また、一覧の左端にある空欄をタッチしますと錠アイコンが表示され、カメラアングルを変更できないようにロックすることもできます。

※錠アイコンをタッチすればロック解除もできます。


※ロックできるのはカメラアングルのみで、3D素材自体の角度変更などの操作は行えます。

クリスタ3D素材のカメラアングルをロック


カメラは「複製」もしくは「使用中のカメラを複製」を押すたびにどんどん追加していくことができます。

クリスタ3D素材のカメラを複数保存
MEMO

手元のクリスタで試したとこと、10以上のカメラを追加することができました。

ただし、あまり多くし過ぎると容量も大きくなり、動作も重くなる可能性もありますので極端に増やし過ぎないようにしましょう。


少し注意しなければいけないのが、クリスタでの操作としては「複製」ですので、名前を変更していたりロックをしていたりしますと同じ設定のカメラが複製されてしまうという点です。

クリスタ3D素材の設定したカメラの複製

また、カメラを削除したい場合は削除したいカメラを選択した状態で下部の「削除」を押しましょう。

クリスタ3D素材のカメラを削除


このカメラアングルはキャンバスに保存されますので、キャンバスを(CLIP STUDIO PAINT形式で)保存しておけば次にキャンバスを開いた時にもちゃんと残っています◎

クリスタのサブツール詳細ウィンドウに「カメラ」が見当たらない原因と対処法

3Dレイヤーを選択した状態でオブジェクトツールを選択していてもサブツール詳細ウィンドウに「カメラ」カテゴリーが表示されないことがあります。

これはサブツール詳細ウィンドウ「オブジェクトリスト」もしくは「配置」カテゴリーにて「カメラ」を選択している時に起こる現象です。

クリスタ3D素材のオブジェクトリスト「カメラ」


ですので「オブジェクトリスト」もしくは「配置」カテゴリーにて「カメラ」以外の項目を選択することで「カメラ」カテゴリーを表示させることができます。

クリスタ3D素材のオブジェクトリストと「カメラ」カテゴリー


ちなみに、「配置」カテゴリーでは「カメラ」を選択している状態で「カメラ一覧」を展開することでも「使用中のカメラ」と同じ操作を行うことはできます。

クリスタ3D素材「配置」カテゴリー「カメラ一覧」
注意

「配置」カテゴリーの「カメラ一覧」は上部の「カメラ」ではなく下部の「カメラ」を選択した時に表示されます。

※カメラの名前を変更ている場合、下部の「カメラ」には変更した名前が表示されます。

クリスタ3D素材「カメラ一覧」が表示される条件

クリスタで複数のカメラアングルを保存する利点

1つの3D空間で複数のカメラアングルを利用できる!

クリスタのキャンバスで3D素材を複数使用すれば、お好みの3D空間を作成することができます。

クリスタで複数素材を使用して3D空間を作成
「机」「椅子」「3Dデッサン人形」を使用


ここで複数のカメラアングルを保存すれば1つの3D空間で様々な構図をいつでも切り替えて見ることができるようになります。

クリスタ3D空間で複数のカメラアングル保存


3D素材を絵の参考にする場合でも1つ3D空間を作成すればそれを再利用することができるわけですね。

3D素材の操作・調整に利用できる!

クリスタの3D素材、特に3Dデッサン人形など複数のパーツに分かれているものをオブジェクトツールで操作する場合は様々な角度から見る必要があります。

クリスタで3Dデッサン人形を操作する


関連記事

クリスタ3Dデッサン人形にポーズをつける3つのコツ!!


そこでカメラを複製することで「本来表示させたいカメラアングル」と「3D素材を操作する用のカメラアングル」とを分けて利用することができるわけです。

クリスタのカメラ複数保存機能でカメラアングルの使い分け
ポイント

クリスタの最上位グレード「EX」では3D素材を4つの角度から見ることができ、カメラ位置や注視点も直接操作できる「四面図パレット」が利用できるのですが、このカメラの切り替え機能を利用すればクリスタPROでも似たような3D操作ができますね◎

クリスタEXの四面図パレット

クリスタEXで3D素材を使うなら四面図パレットを活用しよう!!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)3D素材をパーツ別でサイズ変更が可能に!

クリスタ3D背景素材のスケール変更

スケールとは大きさのことを指します。

Ver.1.12.7より前のクリスタでは3D背景素材の各パーツの大きさ変更ができませんでしたが、
Ver.1.12.7以降のクリスタではオブジェクトツールで操作する際にパーツの周囲に大きさ変更ができるグレーの円が表示されるようになりました。

クリスタ3D背景素材のスケール変更用表示


このグレーの円をドラッグすることで3D素材の大きさを変更できます。

※ちなみにグレーの円はどこをドラッグしても大丈夫です。三角の尖った部分でないといけないことはありません。

クリスタ3D背景素材のパーツを拡大・縮小
ポイント

クリスタ3D背景素材の各パーツ編集はオブジェクトツールのサブツール詳細ウィンドウ「オブジェクトリスト」にて各パーツの名称を選択することで行えます。

クリスタ3D背景素材のオブジェクトリスト


参考記事

意外と知らないクリスタ3D素材の使い方8選!!

クリスタ3D素材の形状変更

クリスタで使用できる(プリミティブ以外の)3D素材では比率を変える変形はできませんでしが、Ver.1.12.7以降のクリスタではオブジェクトツールで選択すると周囲に比率変更ができる赤・青・緑のブロックが表示されるようになりました。

クリスタ3D素材の形状変更用表示


この赤・青・緑のブロックをドラッグすることで3D素材をその方向に延ばしたり縮めたりすることができます。
これによって3D素材の比率も変更が可能になりました。

※操作中のブロックはオレンジ色になります。

クリスタ3D素材の比率変更
MEMO

形状変更は3Dデッサン人形では利用できません。

3Dデッサン人形の各比率は設定で変更させましょう。

標準搭載!クリスタ3Dデッサン人形の操作・設定方法!!

クリスタ3D素材サイズ変更の利点

3D素材を自分の絵柄に合った比率にできる!

キャラクターの頭身はクリエイターによって様々です。

そこで3D素材の大きさ(スケール)や比率を変更させることで自分の絵柄に合わせることができるようになります。

クリスタ3D素材の比率変更で絵柄に合わせる

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)3D素材の複数操作基準点が切り替え可能に!

クリスタ3D素材の「複数操作基準点」の種類と操作

クリスタのキャンバス上に複数の3D素材を設置し、オブジェクトツールで[Shift]を押しながら、
もしくはサブツール詳細ウィンドウ「操作」カテゴリー「選択の追加」で「追加選択」を選択している状態でキャンバス上の3D素材をタッチしますと複数選択ができます。

クリスタ3D素材の「追加選択」
クリスタ3D素材の複数選択


3D素材を複数しますと、まとめて変形や回転などの操作が行えるのですが、この複数操作時の基準点を3種類から設定できるようになりました!

MEMO

3D素材の変形・回転はオブジェクトツールで選択した時に表示されるマニピュレータの各表示上でドラッグすることで行えます。

クリスタ3D素材のマニピュレータ


設定はオブジェクトツールで3Dレイヤーを選択している状態でサブツール詳細ウィンドウ「操作」カテゴリーの「複数操作基準点」で行えます。

クリスタ3D素材「複数操作基準点」


●「最初に選択したオブジェクト」
3D素材を複数選択した際に1番最初に選択した3D素材(オブジェクト)を基準に変形・回転を行えます。

クリスタ3D素材の複数操作基準点「最初に選択したオブジェクト」


●「それぞれの原点」
複数選択したそれぞれの3D素材(オブジェクト)を基準に変形・回転を行えます。
つまりその場で変形・回転するわけですね。

クリスタ3D素材の複数操作基準点「それぞれの原点」


●「複数オブジェクトの中点」
複数選択した3D素材(オブジェクト)全体の中心点を基準に変形・回転を行えます。
マニピュレータも全体の中心に表示されているのが分かります。

クリスタ3D素材の複数操作基準点「複数オブジェクトの中点」

クリスタで複数選択した3D素材の操作基準点の切り替えによる利点

3D素材の操作が多様化!

Ver.1.12.7より前のクリスタでも3D素材を複数選択して操作することが可能だったのですが、「それぞれの原点」での操作、つまりその場での変形・回転しかできませんでした。

しかしVer.1.12.7以降の新機能で「最初に選択したオブジェクト」と「複数オブジェクトの中点」を基準点にできるようになり、キャンバス上に設置した3D素材の全体的な変形・回転ができるようになりました◎

クリスタ3D素材を複数操作

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)3D素材の移動・回転基準軸が切り替え可能に!

先述の通り、クリスタの3D素材はオブジェクトツールでタッチした時に表示されるマニピュレータをドラッグすることで移動・回転などが行えます。

クリスタ3D素材のマニピュレータ


Ver.1.12.7より前のクリスタでは3D素材を地面を基準にした方向にしか移動・回転ができなかったのですが、
Ver.1.12.7以降のクリスタでは「地面を基準軸にする」か「3D素材(オブジェクト)を基準軸にする」かで切り替えができるようになりました!

基準軸を切り替える方法はオブジェクトツールで3Dレイヤーを選択している状態のサブツール詳細ウィンドウ「操作」カテゴリーで行えます。

クリスタ3D素材「移動基準軸」「回転基準軸」


移動と回転でそれぞれ「地面に合わせる」か「オブジェクトに合わせる」のアイコンを選択することで切り替えができます。

ポイント

3D素材が地面に対して垂直に立っている場合は基準軸を切り替えても変化がありません。

こちらは3D素材を傾けた場合に非常に便利になる機能です。

クリスタ3D素材の「移動基準軸」

地面に合わせる」の場合は地面に対して水平・垂直の移動ができます。

クリスタ3D素材の移動基準軸「地面に合わせる」


オブジェクトに合わせる」の場合は3D素材(オブジェクト)の傾きに対して水平・垂直の移動ができます。

クリスタ3D素材の移動基準軸「オブジェクトに合わせる」

クリスタ3D素材の「回転基準軸」

地面合わせる」の場合は地面に対して水平・垂直の回転ができます。

クリスタ3D素材の回転基準軸「地面に合わせる」


オブジェクトに合わせる」の場合は3D素材(オブジェクト)の傾きに対して水平・垂直の回転ができます。

クリスタ3D素材の回転基準軸「オブジェクトに合わせる」

クリスタ3D素材で移動・回転基準軸を切り替える利点

3D素材の操作が効率化!

Ver.1.12.7より前のクリスタでも3D素材の位置や傾きは変更できたのですが、常に地面が基準となっていたため、傾いている素材に対しては何段階も手順を踏んで変更する必要がありました。

クリスタ3D素材の斜め移動(Ver.1.12.7前)


しかしVer.1.12.7以降の新機能により、これらの手順が減ってより効率よく3D素材の位置や傾きを変更できるようになったのです◎

クリスタで傾いた3D素材の移動(オブジェクトに合わせる)

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)のオブジェクトリストの機能が追加!

クリスタで3D素材をキャンバスに設置した場合、オブジェクトツールのサブツール詳細ウィンドウを開きますと「オブジェクトリスト」カテゴリーが表示され、こちらにカメラと光源に加えて現在キャンバス上に設置されている3D素材が一覧として表示され、こちらから3D素材を選択状態にすることができます。

クリスタ3D素材「オブジェクトリスト」


このオブジェクトリストですが、Ver.1.12.7から2つの機能が追加されました。

クリスタのオブジェクトリストの名前変更

オブジェクトリストの名前部分をダブルクリック(タッチ)しますと名前を変更できるようになります。

クリスタ3D素材オブジェクトリストの名前変更
注意

クリスタVer.1.xでは、3D背景素材で展開できるオブジェクトリストの場合は1番上のオブジェクトリストのみ名前変更が可能です。

クリスタ3D背景素材オブジェクトリストの名前変更


クリスタVer.2.0以降では全てのオブジェクトリストの名前が変更可能になっています。

クリスタのオブジェクトリストのパーツ名を変更

クリスタVer.2.0の3D素材新機能まとめ!!

クリスタのオブジェクトリストの複製・削除

オブジェクトリストの下部に「複製」と「削除」のボタンが追加されました。

クリスタ3D素材オブジェクトリスト「複製」「削除」


その名の通り選択中のオブジェクトリストの複製・削除が可能です。
つまり、キャンバス上の3D素材の複製・削除が行えるというわけですね。


●「複製」

クリスタ3D素材オブジェクトリストの複製


●「削除」

クリスタ3D素材オブジェクトリストの削除


「複製」を行った場合は同じ位置に3D素材が重なっている状態になっていますので移動させると複製されているのが分かります。

クリスタ3D素材の複製と移動
MEMO

3D素材の複製・削除はVer.1.12.7より前のクリスタでもオブジェクトツールで3D素材を選択している状態で「コピー&貼り付け」や「消去」作業を行うことでも実行できていました。

それがオブジェクトリスト上でもできるようになったというわけです。

クリスタオブジェクトリストの機能追加による利点

オブジェクトリストの名前変更で3D素材の管理が分かりやすくなる!

オブジェクトリストの名前が変更できない状態ですと同じ3D素材を複数設置しているとどのオブジェクトリストがどの3D素材のことを指しているのかが分からなくなってしまいます。

クリスタの3Dプリミティブとオブジェクトリスト


そこでオブジェクトリストの名前を自分が管理しやすい名前に変更することで3D素材の選択が簡単にできるようになります◎

クリスタの3Dプリミティブとオブジェクトリスト(名前変更)

絵だけでなく3D作成も便利になるCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)!

以上がクリスタVer.1.12.7に追加された3D素材操作の機能になります。

改めて言いますがクリスタは本来イラスト・漫画・アニメーションを制作できるペイントソフトです。

それに3D素材を扱える機能が付いており、さらにアップデートによってさらに機能追加されて便利になっているというわけですね。

それぞれの制作に特化したソフトもありますが、1本のソフトでここまでの機能が搭載されているソフトもなかなかないのではないでしょうか◎

また、クリスタで扱える素材はCLIP STUDIO ASSETSにてダウンロードすることもできます。
(無償・有償あり)


参考記事

【クリスタ】無料素材でもこんなに便利!ダウンロード方法と使い方を紹介します!


クリスタの3D素材の機能に関しては以下の記事も参考にしていただければと思います。

意外と知らないクリスタ3D素材の使い方8選!!

クリスタの3Dプリミティブで立体背景が作成できる!!

クリスタVer.2.0の3D素材新機能まとめ!!


それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!


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参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!


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