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皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。
イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)では最初にキャンバスを新規作成してから制作を行います。
この作成したキャンバスは後から自由にサイズ変更が可能です。
今回はCLIP STUDIO PAINTでキャンバスを作成後にサイズ変更する方法を7つ紹介させていただきます。
それではよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!
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CLIP STUDIO PAINT EXCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)でのキャンバスサイズ変更方法!
クリスタのキャンバスは横の長さを「幅」、縦の長さを「高さ」と表記しています。
困った時は:クリスタのウィンドウ・アイコン・項目がない時の見つけ方!!
①クリスタ編集メニュー「キャンバスサイズを変更」でキャンバスサイズを変更する
CLIP STUDIO PAINT画面上部から「編集」→「キャンバスサイズを変更」と選択することで設定ウィンドウを開くことができます。
「キャンバスサイズを変更」の設定ウィンドウでは「幅」「高さ」の数値を直接入力することもできますし、キャンバス上に表示される8箇所の「□」をドラッグすることでお好みのサイズを指定することもできます。
※ドラッグ操作の場合、操作する「□」の反対側にある「□」が基準点(支点)となります。
また数値入力によってサイズ変更する際の基準点を設定ウィンドウ下部の図形の場所(9か所)から指定することもできます。
ドラッグ操作では[Shift]を押しながらドラッグすることで縦横比を維持したままキャンバスサイズ変更ができます。
また、[Alt(Option)]を押しながらドラッグすることで設定ウィンドウで指定した基準点を支点にキャンバスサイズ変更ができます。
[Shift]と[Alt(Option)]を両方押しながらドラッグすれば基準点を支点に縦横比を維持したままキャンバスサイズ変更ができます。
キャンバスサイズの変更をやり直したい場合は「リセット」を押しましょう。
キャンバスサイズを変更しましたら右上の「OK」を押すことで実行されます。
「キャンバスサイズを変更」の注意点
●描画部分の大きさはそのまま
「キャンバスサイズを変更」でキャンバスサイズを変更する場合、既に描画してある部分の大きさは変更されません。
描画部分も同じ比率でサイズ変更したい場合は次項の『クリスタ編集メニュー「画像解像度を変更」でキャンバスサイズを変更する』で紹介する方法をご利用ください。
●キャンバスサイズ変更中のドラッグ操作に注意
「キャンバスサイズを変更」の設定ウィンドウを開いている時にキャンバス外をドラッグしますとキャンバスの表示位置を移動させることができます。
しかし、キャンバス内をドラッグしますとキャンバスの表示位置が変更され、描画部分の位置が変わってしまいますので注意しましょう。
②クリスタ編集メニュー「画像解像度を変更」でキャンバスサイズを変更する
CLIP STUDIO PAINT上部から「編集」→「画像解像度を変更」と選択することで設定ウィンドウを開くことができます。
「画像解像度を変更」の設定ウィンドウでは、キャンバスサイズの「幅」「高さ」に加え、「解像度」も変更できます。
ただしここで変更した場合は、キャンバスの幅と高さの比率は変更することができません。「幅」もしくは「高さ」のどちらかを入力した場合、もう片方も比率に合わせて自動で変更されます。
その代わりに、こちらでキャンバスサイズを変更した場合は描写済みの絵なども変更したキャンバスサイズと同じ比率でサイズが変更されます。
キャンバスサイズを変更しましたら右上の「OK」を押すことで実行されます。
「画像解像度を変更」でキャンバスサイズを変更する3つの方法
クリスタの「画像解像度を変更」ではキャンバスサイズを3つの方法で変更することができます。
キャンバスサイズを直接入力する
設定ウィンドウ上部の「幅」「高さ」のいずれかの数値を直接入力することでキャンバスサイズを変更できます。
「幅」「高さ」いずれかの数値を変更しますともう片方も縦横比に合わせて自動で変更されます。
「倍率」を変更する
「画像解像度を変更」の「倍率」の数値を変更することでその数値倍にキャンバスサイズを変更することができます。
「幅」「高さ」の数値も「倍率」に合わせて変更されます。
「解像度」を変更する
「画像解像度を変更」の「解像度」の数値を変更することでキャンバスサイズを変更することができます。
数値を直接入力することもできますし、「V」を押すことで表示される選択肢から選択することもできます。
こちらは元の解像度との倍率でキャンバスサイズも変更されます。
例えば解像度を300から600に変更した場合は2倍になっているのでキャンバスサイズも2倍になります。
ただし、「解像度」でキャンバスサイズを変更する場合は注意点がありますので後述の『「画像解像度を変更」の注意点』もご確認ください。
「画像解像度を変更」の注意点
●描画済みの絵の解像度は変わらない
画像解像度は絵の鮮明さを表す数値であり、WEB上で表示する分には大きな影響はないのですが、印刷する場合は数値が大きいほどキレイな表示になります。
目的 | 画像解像度 |
---|---|
WEB掲載 | 72 dpi |
カラー印刷 | 300~350 dpi |
モノクロ印刷 | 600 dpi以上 |
この解像度が反映されるのは描画時であるため、既に描画されている絵は後から解像度を変更しても鮮明さは変わりません。
画像解像度を変更後に描画した部分は変更後の解像度が反映されます。
●「解像度」でのキャンバス変更で変わるのは「px」だけ
少しややこしいのですが、「解像度」の数値を変更する方法でキャンバスサイズを変更する場合、サイズが変更されるのはデジタル上のサイズである「px」のみで「mm」や「cm」などの実寸となるサイズは変更されません。
「幅」「高さ」や「倍率」の数値を変更した場合は「mm」や「cm」などのサイズも変更されます。
【補足】「補間方法」とは
「補間方法」では像解像度を変更するときに隣接するピクセル間の色を補間する方法を4種類から選択することができます。
●ソフトな輪郭(バイリニア法)
輪郭(色の境界)を隣のピクセルの色と混ぜ、滑らかにする補間方法です。ただし、変形する内容によっては、輪郭がぼやける場合があるようです。
●ハードな輪郭(ニアレストネイバー法)
画像内のピクセルを複製して補間する方法です。隣のピクセルに影響されないため、輪郭(色の境界)がハッキリします。ただし、変形する内容によっては輪郭がギザギザになる場合があるようです。
●輪郭強調(バイキュービック法)
補間方法は「ソフトな輪郭(バイリニア法)」と同じですがこちらはさらに輪郭が強調されるように処理されます。ただし、変形する内容によっては、輪郭の周囲に白いノイズが発生する場合があるようです。
●高精度(色の平均)
変形後の1ピクセルごとに含まれる変形前のピクセルの色の平均を厳密に計算して補間する方法です。拡大はハッキリ、縮小は滑らかになります。また、細い線を縮小しても途切れないようになります。ただし、変形する内容によっては輪郭がぼやけたり、処理に時間がかかったりする場合があるようです。
●超解像(スマートスムージング)[Ver.2.2.0~]
Ver.2.2.0から追加された項目です。
解像度の変更の際に「スマートスムージング」を実行してくれるようになります。
「スマートスムージング」とは画像のサイズ変更時に発生する荒れ(ジャギー)を滑らかな表示に変換する機能です。
あくまで荒れ(ジャギー)をぼかしているだけですので、元の絵がより鮮明になるわけではありません。
③クリスタ編集メニュー「キャンバス基本設定を変更」でキャンバスサイズを変更する
CLIP STUDIO PAINT画面上部から「編集」→「キャンバス基本設定を変更」と選択することで設定ウィンドウを開くことができます。
ここでは「幅」「高さ」に加え、「解像度」「基本表現色」「用紙色」などの変更が可能です。
また、「幅」「高さ」の左横にある矢印をタッチすることで「幅」と「高さ」の数値を入れ替えることができます。
キャンバスサイズを変更しましたら右上の「OK」を押すことで実行されます。
「キャンバス基本設定を変更」の注意点
●描画部分の大きさはそのまま
「キャンバスサイズを変更」でキャンバスサイズを変更する場合、既に描画してある部分の大きさは変更されません。
描画部分も同じ比率でサイズ変更したい場合は『クリスタ編集メニュー「画像解像度を変更」でキャンバスサイズを変更する』で紹介する方法をご利用ください。
また、サイズ変更の支点はキャンバス中央で固定です。
●キャンバスサイズ変更後の形は表示されない
「キャンバス基本設定を変更」の設定ウィンドウで「幅」や「高さ」の数値を変更した場合、右横のプレビューに形状は表示されますが、変更後どのような表示になるかは画面上では確認できません。
④クリスタページ管理メニュー「ページ基本設定を変更」でキャンバスサイズを変更する(EXのみ)
こちらは基本的に漫画用キャンバスで利用します。
また、「ページ管理」メニューはクリスタEXにのみ使用できるメニューです。
クリスタで単ページを開いている、もしくは複数ページ作品のページ管理ウィンドウで任意のページを選択している状態でCLIP STUDIO PAINT画面上部から「ページ管理」→「ページ基本設定を変更」と選択することで設定ウィンドウを開くことができます。
※1枚だけのキャンバスでも利用できます。
この設定ウィンドウでは「幅」「高さ」に加え、漫画用キャンバスに関する各設定の変更が行えます。
キャンバスサイズを変更しましたら右上の「OK」を押すことで実行されます。
参考記事
クリスタで漫画制作!新規作成「コミック」の設定項目の意味を説明します!
「ページ基本設定を変更」の注意点
●描画部分の大きさはそのまま
「ページ基本設定を変更」でキャンバスサイズを変更する場合、既に描画してある部分の大きさは変更されません。
そのため、こういったキャンバスの変更はできるだけ描画前に行いましょう。
「画像解像度を変更」ですと描画部分も同じ比率で変更できますが、トンボや基本枠(内枠)などのガイド線を削除する必要があります。
また、サイズ変更の支点はキャンバス中央で固定です。
●キャンバスサイズ変更後の形は表示されない
「キャンバス基本設定を変更」の設定ウィンドウで「幅」や「高さ」の数値を変更した場合、右横のプレビューに形状は表示されますが、変更後どのような表示になるかは画面上で確認できません。
※「製本(仕上がり)サイズ」といったガイド線も入力中は実際のキャンバスに表示されません。
●変更されるのは対象のキャンバス1枚のみ
複数ページ作品のキャンバスに対して「ページ基本設定を変更」でサイズ変更を行う場合、変更されるのは選択しているページのキャンバス1枚のみになり、他のページのキャンバスは反映されません。
複数ページ作品全ページの変更を行いたい場合は次項の『クリスタページ管理メニュー「作品基本設定を変更」でキャンバスサイズを変更する』で紹介する方法をご利用ください。
⑤クリスタページ管理メニュー「作品基本設定を変更」でキャンバスサイズを変更する(EXのみ)
こちらは基本的に複数ページ作品で利用します。
また、「ページ管理」メニューはクリスタEXにのみ使用できるメニューです。
クリスタで単ページを開いている、もしくは複数ページ作品のページ管理ウィンドウを開いている状態でCLIP STUDIO PAINT画面上部から「ページ管理」→「作品基本設定を変更」と選択することで設定ウィンドウを開くことができます。
※1枚だけのキャンバスでも利用できます。
※複数ページ作品の場合、単ページを開いている状態では「作品基本設定を変更」のウィンドウを開くことができません。
↓
この設定ウィンドウでは「幅」「高さ」に加え、複数ページ作品に関する各設定の変更が行えます。
複数ページ作品にて「作品基本設定を変更」でキャンバスサイズなどの設定を変更しますと、全ページに変更が反映されます。
※反映に時間がかかる場合があります。
キャンバスサイズを変更しましたら右上の「OK」を押すことで実行されます。
参考記事
「作品基本設定を変更」の注意点
●描画部分の大きさはそのまま
「作品基本設定を変更」でキャンバスサイズを変更する場合、既に描画してある部分の大きさは変更されません。
そのため、こういったキャンバスの変更はできるだけ描画前に行いましょう。
「画像解像度を変更」ですと描画部分も同じ比率で変更できますが、トンボや基本枠(内枠)などのガイド線を削除する必要がありますし、1ページ分しか反映されません。
また、サイズ変更の支点はキャンバス中央で固定です。
●キャンバスサイズ変更後の形は表示されない
「作品基本設定を変更」の設定ウィンドウで「幅」や「高さ」の数値を変更した場合、右横のプレビューに形状は表示されますが、変更後どのような表示になるかは画面上で確認できません。
⑥クリスタ編集メニュー「キャンバスを選択範囲に合わせる」でキャンバスサイズを変更する
まずはクリスタのキャンバス上に選択範囲を作成しましょう。
クリスタで選択範囲を作成する方法は以下の記事を参考にしていただければと思います。
キャンバス上の画像に選択範囲を作成しましたらCLIP STUDIO PAINT画面上部から「編集」→「キャンバスサイズを選択範囲に合わせる」と選択します。
するとキャンバスサイズが選択範囲にピッタリ合うように変更されます。
描画部分や貼り付けた画像にキャンバスを合わす時に利用できますね。
参考記事
⑦クリスタ編集メニュー「キャンバスを回転・反転」でキャンバスを変更する
キャンバスサイズの変更とは少し異なりますが紹介させていただきます。
CLIP STUDIO PAINT画面上部から「編集」→「キャンバスを回転・反転」と選択しますと3種類の回転と2種類の反転を選択することができます。
各項目を選択した時点でキャンバスの変更が実行されます。
●「時計回りに90度回転」
●「180度回転」
●「反時計回りに90度回転」
●「左右反転」
●「上下反転」
これで描画部分も含めてキャンバス全体を回転・反転することができます。
これは制作のための一時的な表示変更ではなく、キャンバスそのものを回転・反転しますので書き出しした際も変更後の向きになります。
「キャンバスを回転・反転」の注意点
●テキストレイヤー・3Dレイヤーはラスターレイヤーになる
「キャンバスを回転・反転」を実行しますと以下の注意ウィンドウが表示され、「OK」を押して実行しますとテキストレイヤーや3Dレイヤーはラスターレイヤーに変換されてしまいます。
●ベクターレイヤーでの表現が変わる可能性がる
ベクターレイヤーの場合、「キャンバスの回転・反転」を実行しますと、ブラシ先端形状や散布効果を設定してあるツールで描画した表示が変わる場合があります。
●トーンレイヤーの表示が変わる可能性がある
「キャンバスの回転・反転」を実行しますと、トーンレイヤーによるトーンの表示が変わる場合があります。
●見開きページではトンボ・基本枠(内枠)が消える
クリスタEXの複数ページ作品で作成した見開きページに対して「キャンバスを回転・反転」を実行しますと以下の注意ウィンドウが表示され、「OK」を押しますとトンボや基本枠(内枠)といったガイド線が消えてしまいます。
トンボや基本枠(内枠)は後から表示させることもできます。
⑧クリスタ編集メニュー「キャンバスの高さを変更」でキャンバスサイズを「変更する」(EXのみ)
こちらはVer.2.0で追加されたクリスタEXでのみ使用できる機能です。
キャンバスの「高さ(縦のサイズ)」のみですが、他のサイズ変更方法とことなり、キャンバスの中間地点にて挿入・削除という形でサイズ変更ができる機能になります。
主に余白調整で利用できます。
詳しくは以下の記事で紹介していますので参考にしていただければなと思います。
クリスタEXでキャンバスの余白(高さ)を挿入・削除する方法!!
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)でキャンバスサイズを変更する方法まとめ
以上がクリスタにてキャンバスサイズを変更する方法になります。
しかし各方法では様々な注意が必要であるため、基本的には途中で変更しなくても済むように新規作成の時にしっかりサイズや他の設定を確認しましょう。
ですのでキャンバスサイズの変更は、制作過程においてやむを得ず行うことを除いて、描画した絵や貼り付けた画像に合わせるために行うのが一般的かなと思います。
その際は今回紹介した方法を参考にしていただければと思います。
それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!
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