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皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。
イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)のVer.2.2.0にてデジタル作品を公開する際に無断転載・盗作対策となる「ウォーターマーク」を書き出しした作品に表示させることができる機能が追加されました。
さらにVer.3.1.0ではこのウォーターマークに「ノイズパターン」も追加されました。
今回はこの「ウォーターマーク」機能の使い方を紹介させていただきますのでよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!
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CLIP STUDIO PAINT EX【補足】CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)Ver.2.2・Ver.3.1にアップデートするには
お手元のクリスタが無期限版(買い切りタイプ)の場合、
今回紹介するウォーターマーク表示機能の内、「ノイズパターン」まで使えるVer.3.1までアップデートするには「アップデートプラン」の契約が必要になります。
また、「ウォーターマーク」だけ使用できるVer.2.2.0でいい場合は「アップデートプラン」の契約の他にクリスタVer.3.0を購入するという選択肢があります。
【クリスタVer.3】アップデートプランの契約方法を紹介します!!
クリスタを無期限Ver.2・Ver.3に!優待バージョンアップ購入方法!
デジタル作品における「ウォーターマーク」とは
デジタル作品において「ウォーターマーク」とは作品上に表示させる「透かし」を指します。
自身の著作物であると証明できるサインやアカウントIDなどをウォーターマークとして表示させた状態で作品を書き出し、その画像をSNSなどで公開することで無断転載や盗作、画像生成AIに利用されてしまうことを防ぐことができます。
また、(製本版の)見本として公開する場合や依頼主への確認用画像にも利用できます。
さらに、Ver.3.1で追加された「ノイズパターン」は書き出しした作品にノイズを表示させる機能になります。
せっかく描いた自分の作品の上にこういった表示を載せるのを嫌がる方もいらっしゃいますのでウォーターマークやノイズパターンを入れる・入れないはお好みにはなりますね。
クリスタでウォーターマークを表示できるデータ形式
クリスタのウォーターマークはクリスタで作品を書き出す際に表示させることができます。
その中でもウォーターマークの表示が可能なのは画像(JPG、PNG、BMP、TIFF、TGA、PSD、PSB、WebP)とタイムラプス(MP4)です。
※「WebP」はクリスタVer.3.0以降で対応可能です。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)でウォーターマークを表示させる方法
①クリスタで使うウォーターマーク用の画像を用意しておこう!
クリスタで制作した作品にウォーターマークを表示させるのは制作画面ではなくて書き出し設定ウィンドウです。
そのため、先にウォーターマークとして表示させる画像を制作しておく必要があります。
文字のウォーターマークにするのでしたらテキスト入力だけで制作できますね。
この時、「ウォーターマークの余白部分=キャンバスサイズ」となりますのでキャンバスサイズにも気を付けましょう。
「ウォーターマークとして使用できる画像」はJPG、PNG、BMP、TIFF、TGA、WebPといった画像データとになります。
CLIP STUDIO PAINT形式やPSD、PDFなどのデータ形式は利用できません。
※「WebP」はクリスタVer.3.0以降で対応可能です。
また、PNGの背景透過もちゃんと反映されますよ。
②クリスタで作品を制作しよう!
ウォーターマークとして使用する画像が用意できましたら、クリスタでいつも通り作品を制作していきましょう。
この時、タイムラプスを書き出したい場合は新規作成ウィンドウなどで「タイムラプスの記録」にチェックを入れておきましょう。
参考記事
クリスタでメイキング動画!タイムラプスの作り方を紹介します!
画像データしかない作品にウォーターマークを表示させたい場合は新規キャンバスにその画像を貼り付ければいいですね。
③クリスタの書き出し設定ウィンドウでウォーターマーク設定をしよう!
作品の制作が完了しましたら、いつも通り書き出しを行っていきます。
●画像を書き出す場合
CLIP STUDIO PAINT画面上部から「ファイル」→「画像を統合して書き出し」と選択して任意のデータ形式を選択しましょう。
その後、保存先を選択しますと書き出し設定ウィンドウが開きますので書き出し内容を設定します。
参考記事
クリスタで書き出し!作品を画像ファイルで保存する方法と補足説明!!
●タイムラプスを書き出す場合
CLIP STUDIO PAINT画面上部から「ファイル」→「タイムラプス」→「タイムラプスの書き出し」と選択して書き出し内容を設定します。
↓
参考記事
クリスタでメイキング動画!タイムラプスの作り方を紹介します!
この書き出し設定ウィンドウにて、最下部に「ウォーターマーク」の項目が追加されています。
※「ノイズパターン」はVer.3.1以降で設定可。
ここで「ウォーターマーク」か「ノイズパターン」、もしくは両方にチェックを入れ、「ウォーターマーク設定」ボタンを押しましょう。
※最低どちらか一方にチェックを入れないと「ウォーターマーク設定」ボタンは押せません。
するとウォーターマーク設定ウィンドウが開きますのでここで設定を行っていきます。
クリスタのウォーターマーク設定内容
※「画像を統合して書き出し」で紹介しますが、「タイムラプスの書き出し」でも設定内容は同じです。
まずは「ファイル」ボタンを押します。
「ファイル」ボタンを押しますとデバイスのフォルダーが開きますのでウォーターマークとして使用したい画像を選択して「開く」を押します。
※画像をダブルクリックしても同じ操作を行えます。
すると設定ウィンドウのプレビューに選択した画像が貼り付けられます。
※選択した画像のサイズによって最初の表示サイズも変わります。
また、別の画像を貼り付けたい場合は再び「ファイル」ボタンを押して画像を選択し直しましょう。
画像を貼り付けましたら、表示内容を設定していきます。
プレビュー画面
書き出しする作品でどのようにウォーターマークを表示させるのかを確認することができます。
プレビュー画面の表示は下部のアイコンで拡大・縮小などの操作が可能です。
内容は「ナビゲーターパレット」と同じです。
また、「手のひらアイコン」をタッチしてON状態にすることでプレビュー画面内で書き出し画像全体のドラッグ移動も可能になります。
ハンドル
プレビュー画面内では貼り付けた画像の周囲に青色の「ハンドル」が表示されており、このハンドルをドラッグすることでウォーターマーク画像の位置・角度・サイズを変更することができます。
このハンドルの範囲は読み込みした画像の「キャンバスサイズ」になります。
●移動
ハンドルの内側、もしくは画像の外側周辺でカーソルが十字矢印マークに変わる位置でドラッグを行いますとウォーターマーク画像の位置を変更することができます。
●回転
ハンドル上部に表示されている「〇」、もしくは画像の外側周辺でカーソルが曲線矢印マークに変わる位置でドラッグを行いますとウォーターマーク画像をドラッグ方向に回転させることができます。
この時の回転の支点は「+」マークになり、この「+」マークもドラッグでの移動が可能です。
●サイズ変更
ハンドルの上下左右と四隅にある「●」をドラッグすることでウォーターマーク画像のサイズを変更することができます。
この時の縦横比は固定です。
※ウォーターマーク設定では、移動・回転時に[Shift]を押しながらドラッグすることによる水平・垂直方向への移動や、特定の角度刻みでの回転はできないようです。
※プレビュー画面の「手のひらアイコン」がONになっている場合はハンドル操作ができませんのでOFFにしましょう。
また、ウォーターマーク設定ウィンドウ右側にある「変形リセット」ボタンを押すことで画像を貼り付けた時の初期状態に戻すことができます。
※ウォーターマーク画像の編集ではクリスタの「取り消し」「やり直し」は利用できません。
「合成モード」
貼り付けたウォーターマーク用の画像の合成モードを設定できます。
ウォーターマークの色表示を変更したい場合は設定を行いましょう。
よく分からない場合は「通常」のままでも大丈夫です
参考記事
「不透明度」
貼り付けたウォーターマーク用の画像の不透明度を設定できます。
ウォーターマークを薄く半透明に表示させたい場合はここの数値を小さくしましょう。
「タイリング」
チェックを入れることで貼り付けた画像をタイリング表示にすることができます。
チェックを入れただけでは見た目に変化がない場合もありますが、ハンドル操作でウォーターマーク画像のサイズを小さくすることでタイリング表示を確認することができます。
また、「タイリング」項目の右側にあるボタンから3種類のタイリング表示を選択することができます。
●「繰り返し」
ウォーターマーク画像が同じ向きで表示されます。
●「折り返し」
ウォーターマーク画像が横方向は左右反転を、縦方向は上下反転を繰り返す表示になります。
●「裏返し」
「繰り返し」を左右反転した表示になります。
「タイリング方向」
タイリングの表示範囲を3種類から選択できます。
●「上下左右」
ウォーターマーク画像が縦方向・横方向に表示されるようになります。
●「左右のみ」
ウォーターマーク画像が横方向にのみ表示されるようになります。
●「上下のみ」
ウォーターマーク画像が縦方向にのみ表示されるようになります。
「ノイズパターン」(Ver.3.1~)
Ver.3.1から追加された項目です。
チェックが入っていますと、書き出す画像にノイズを表示させることができるようになります。
●「強度」
「1」~「100」で設定します。
数値が大きいほどノイズが強く表示されます。
「OK」を押してウォーターマーク設定を完了しよう!
ウォーターマーク設定が完了しましたら右上の「OK」を押しましょう。
すると書き出し設定ウィンドウに戻りますので、このまま書き出し設定ウィンドウの「OK」を押して書き出しを完了させましょう。
書き出した画像には設定したウォーターマークやノイズパターンが表示されています。
こちらは設定によって「ノイズパターンのみ」、「ウォーターマーク×ノイズパターン」の表示も可能です。
【補足】クリスタのウォーターマーク設定は保存される
クリスタの書き出し設定ウィンドウにて1度「ウォーターマークを付与する」にチェックを入れた状態で書き出しを実行しますと、その時のウォーターマーク設定の内容は保存されます。
そのため、次回からは「ウォーターマークを付与する」にチェックを入れているだけで同じウォーターマークを表示させることができます。
※「画像を統合して書き出し」と「タイムラプスの書き出し」では別々にウォーターマークの設定が保存されるようです。
ただしその場合はウォーターマークの表示サイズも同じになりますので書き出しする画像サイズによってウォーターマークのサイズも変化します。
書き出しする画像によってウォーターマークのサイズを調整したい場合はその都度ウォーターマーク設定でサイズを変更しましょう。
逆にウォーターマークを表示させたくない時は「ウォーターマークを付与する」のチェックを外すのを忘れないようにしましょう。
1度チェックを外しても、再びチェックを入れれば保存されたウォーターマーク設定を使用することができます。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)のウォーターマークで作品を守ろう!
現在では作品をWEB上に載せることで多くの人にその作品を届けることができるようになった反面、その作品データをWEB上でコピーされて無断転載や盗作されることも増えてきました。
そこでクリスタでの書き出し時にウォーターマークを表示させることで無断転載や盗作を防いだり、自分の作品の証明に役立てることができます。
今まででも制作画面でウォーターマーク用のレイヤーを作成することでウォーターマークを表示させることはできたのですが、この機能を利用すれば書き出し設定からお手軽にウォーターマークを表示させることができますね◎
それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!
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