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皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。
今回はイラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)で読み込んだアナログ漫画原稿の白い背景部分を透明にする、つまり透過できるようにする方法を紹介させていただきます。
こちらは項目を1つ選ぶだけで実行できてとても簡単です!
また、アナログ漫画原稿以外でも白部分を透明にできますよ◎
それではよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!
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CLIP STUDIO PAINT EXCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)で白い部分を透明にしよう!
まずはクリスタで読み込んだアナログ原稿を開こう!
スキャナーやスキャン機能付きのプリンタ―で読み込んだアナログ原稿をクリスタ上で開きます。
※一般的な家庭用のスキャナー・プリンターですとA4サイズまでしか対応していません。
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読み込んだ画像データをクリスタに直接開く場合
クリスタを起動している状態でCLIP STUDIO PAINT画面上部から「ファイル」→「開く」と選択します。
するとデバイス内のフォルダが開きますので開きたい画像データを1回クリックして「開く」を選択、もしくは画像データをダブルクリックすることで開くことができます。
↓
クリスタのキャンバス上に読み込んだ画像データを開く場合
任意のサイズのキャンバスをクリスタで新規作成します。
キャンバスを作成しましたら、CLIP STUDIO PAINT画面上部から「ファイル」→「読み込み」→「画像」と選択しましょう。
するとデバイス内のフォルダが開きますのでトーンを削除したい画像データを1回クリックして「開く」を選択、もしくは画像データをダブルクリックすることで開くことができます。
この場合、画像データのサイズはそのままで開きますので作成したキャンバスより大きかったり小さかったりします。
目的に合わせて「オブジェクトツール」もしくは変形機能でサイズ変更をしましょう。
また、こちらの方法で画像を出した場合は「画像レイヤー」になっているので「ラスタライズ」を行いラスターレイヤーに変換ましょう。
※「画像素材レイヤー」のままでは編集ができません。
画像レイヤーを選択した状態でCLIP STUDIO PAINT画面上部から「レイヤー」→「ラスタライズ」と選択することで画像素材レイヤーを編集可能なラスターレイヤーに変えることができます。
↓
【補足】読み込みした画像がトーン表示になる場合
モノクロの漫画作品データを読み込む場合は大丈夫だと思いますが、基本表現色が「モノクロ」のキャンバスに画像データを読み込みさせますと画像に自動でトーン効果が付いてしまう場合があります。
こういった場合はレイヤープロパティにて「トーン」のアイコンをタッチして効果をOFFにすることで本来の表示にすることができます。
クリスタのメニュー項目を選ぶだけで白い背景部分が透明になる!
クリスタ上に原稿を開くことができましたらいよいよ白い背景部分を透明にしていきましょう。
原稿のレイヤーを選択した状態でCLIP STUDIO PAINT画面上部から「編集」→「輝度を透明度に変換」と選択します。
はい、これで終了です◎
白い背景部分が透明になりました!
キャンバス上に原稿データを開いた場合はレイヤーパレットに「用紙レイヤー」があるので見た目上は変化がないようになってますが、「用紙レイヤー」を非表示にすると透明になっているのが分かりますよ◎
下に白以外のベタ塗りレイヤーを入れるとより透明部分が分かるかと思います。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)「輝度を透明度に変換」の仕組み
クリスタにおける「輝度(きど)」とは
「輝度(きど)」とは本来「光源の明るさを表す」ものですが、クリスタでは「カラーサークル」で「HLS」表示にした場合の「L」の値になります。
白色の輝度が100、黒色の輝度が0となります。
グレーの輝度はその濃さによって1~99の数値になります。
クリスタにおける「透明度」とは
その名の通り透明の度合いです。
100が完全に透明で0が全く透明部分がない状態です。
レイヤーパレットの「不透明度」の反対をイメージしてもらえればいいかなと思います。
クリスタ機能の「輝度を透明度に変換」とは
上記のことから、正確に言えばクリスタの「輝度を透明度に変換」とは白い部分を透明にしているだけでなく、画像内にある全ての色の輝度を透明度に変換しているということになります。
つまり、アナログ原稿でもグレー部分があればそこは半透明になっているということになります。
半透明部分をなくしたい場合はクリスタの「2値化」機能を利用しよう!
クリスタの「2値化」機能とは画像内にあるグレー部分を黒か白のどちらかに変換し、黒色と白色のみの表示にすることをいいます。
「輝度を透明度に変換」を実行する前に「2値化」をすることで原稿を黒と白のみにし、線画部分をしっかり残すことができます。
原稿のレイヤーを選択した状態で、CLIP STUDIO PAINT画面上部から「編集」→「色調補正」→「2値化」と選択しましょう。
すると以下のウィンドウがでます。
これはグレー部分を黒と白に分ける際の境目となるグレーの濃さの値を設定するものです。
※「閾値」=「しきいち」と読みます。
数値を変化させる度に開いている画像が2値化した場合の表示(プレビュー)になるのでお好みの見え方になる数値を画像を見ながら設定しましょう。
※数値が低い程、白色になる範囲が増えます。
数値を決めましたら「OK」を選択しましょう。
これで原稿が黒と白だけになりますので、ここから「輝度を透明度に変換」すると線画部分以外はしっかり透明にすることができます。
画像が荒い場合の細かい点も消すことができますよ◎
クリスタEX・PROどちらでも利用可能!
この「輝度を透明度に変換」の機能は「クリスタEX」ではもちろん、下位グレードの「クリスタPRO」でも利用することができます。
CLIP STUDIO PAINTダウンロード版のご購入は以下のリンクから行うことができます。
CLIP STUDIO PAINT PRO
CLIP STUDIO PAINT EX
参考記事:クリスタPROとEXの機能の違い全29項目を紹介します!!
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の「輝度を透明度に変換」の注意点
「輝度を透明度に変換」はカラー原稿には対応できない…!
クリスタの「輝度を透明度に変換」の機能はモノクロ・グレースケールでの原稿に対して利用できる機能です。
カラー原稿にこの機能を使用しますとグレー表示になってしまいます。
カラー原稿の一部を透明にしたい場合は、透明にしたい部分を「自動選択ツール」で範囲選択し、[Delete(Back space)]で直接消去しましょう。
また、線画部分を一気に抽出する方法を以下の記事で紹介していますのでこちらも参考にしていただければなと思います。
【補足】CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の描画色を利用した白を透明にする方法もある
クリスタでは今回紹介した「輝度を透明度に変換」を利用する方法の他に、レイヤープロパティの描画色設定を利用した白色を透明に変換する方法もあります。
詳しくは以下の記事を参考にしていただければなと思います。
クリスタの描画色を利用して白背景を透明にする方法!!画像素材でもOK!
どちらの方法でも同じように白色部分を透明に変換することができますが、微妙に仕様が異なりますのでお好みの方法を利用していただければなと思います。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)でアナログ原稿の白い部分を透明にしてできること
クリスタで背景などの新しい絵を追加できる!
白い部分が透明になりますので別レイヤーの絵も原稿上に表示させることができます。
クリスタの描画ツールで新たに絵を追加で描いてもいいですし、背景素材などを入れれば簡単に背景を仕上げることができます◎
※キャラクター部分は白く塗るか、背景部分を消すかしましょう。
【クリスタ】無料素材でもこんなに便利!ダウンロード方法と使い方を紹介します!
クリスタでカラー漫画に仕上げることができる!
もし読み込んだアナログ原稿がベタ塗り前のものでしたら、その漫画原稿をクリスタの描画・塗りつぶしツールを使ってカラーに塗っていくことができます。
その場合は原稿データの下に「ラスターレイヤー」を作成し、このレイヤーに色を塗っていきます。
色を塗るレイヤーを原稿データのレイヤーより下に配置すれば線の上に色が入ってしまうことも起こりません◎
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)で白い部分を透明にする方法まとめ
クリスタはデジタル漫画の制作だけでなく、アナログ漫画の制作を補助する機能も搭載しています。
【イラスト・漫画のデジタル化に悩む方へ】全てをデジタル化しなくてもいいのです!
アナログの味わいを残しつつ、デジタルの効率化を取り入れることができます。
制作時間の短縮を考えている方はクリスタの導入もご検討下さい◎
それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!
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