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皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。
イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT（クリップスタジオペイント）が2023年7月27日にVer.2.1.0にアップデートされました。
これによって3D素材にもいくつか機能が追加されましたので今回はそちらをまとめて紹介させていただきます。
それではよろしくお願いいたします
( ｀・∀・´)ﾉ！
困った時は：クリスタのウィンドウ・アイコン・項目がない時の見つけ方！！
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目次
【補足】CLIP STUDIO PAINT（クリスタ）Ver.2.1にアップデートするには
今回紹介する3D素材の新機能を使用するためにはお手元のクリスタをVer.2.1.0以降にアップデートする必要があります。
そのため、お手元のクリスタが無期限版（買い切りタイプ）の場合は「アップデートプラン」を契約するか、クリスタVer.3.0を購入する必要があります。
クリスタを月額利用で使用している場合は追加料金なしでアップデートできます。
【クリスタVer.3】アップデートプランの契約方法を紹介します！！
クリスタを無期限Ver.2・Ver.3に！優待バージョンアップ購入方法！
「優待バージョンアップ」を購入する場合、お手元のクリスタがVer.1.xであれば「Ver.1.x→Ver.2.0」の優待バージョンアップを購入・バージョンアップ後に追加で「Ver.2.0→Ver.3.0」の優待バージョンアップを購入する必要があります。
「アップデートプラン」を契約する場合はお手元のクリスタがVer.1.xでも最新バージョンにアップデートが可能です。
CLIP STUDIO PAINT（クリスタ）で複数の3D素材を同時に設置可能に！
クリスタ素材パレットからドラッグ＆ドロップで3D素材を複数同時設置！
クリスタには3Dデッサン人形を含む3D素材を素材パレットから「キャンバスもしくはレイヤーパレットにドラッグ」するという設置方法があります。
※素材パレット下部にある「貼り付けアイコン」をタッチすることでも設置が可能です。
クリスタVer.2.1では、複数の3D素材を複数選択してからドラッグ＆ドロップすることで同時に設置することが可能になりました。
※一部の素材では素材パレット下部の「貼り付けアイコン」を使用した複数設置も可能です。
●キー操作を利用する方法
2つ目以降の3D素材を選択する際に［Ctrl（Command）］を押しながら選択することで複数選択が可能です。
また、［Shift］を押しながら3D素材を選択することで1回目に選択した素材から2回目に選択した素材の間にある素材を全て選択することができます。
●チェックボックスを利用する方法
素材パレット下部にはチェックボックスの表示・非表示を切り替えるアイコンがあり、こちらを選択することで各素材にチェックボックスを表示させることができます。
※スマホ版クリスタでは初期状態ですでにチェックボックスが表示されています。
チェックボックスにチェックを入れることで素材の複数選択が可能になります。
クリスタで3D素材を複数設置する際の注意点…！
3D素材は同ページでしか複数選択できない…！
クリスタの素材パレットでは、カテゴリー（素材の種類）を選択することで素材一覧のページを切り替えることができます。
クリスタ素材の複数選択は、この表示されている一覧ページ内でのみ行うことができます。
つまり、1つ素材を選択してからカテゴリーを変更して素材の一覧表示ページを変えますと選択状態が解除せれてしまうわけです。
ですので、様々なカテゴリーの3D素材を複数選択したい場合は全ての3D素材を一覧表示できる「3D」というカテゴリーを選択するといいでしょう。
3D素材の表示サイズは選んだ素材によって変わる
手元のクリスタで試したところ、大きいサイズの3D素材と小さいサイズの3D素材を同時に設置したところ、小さい3D素材に合わせた表示になることもあれば、大きい3D素材に合わせた表示になることもありました。
複数の3D素材を設置する場合は選択した3D素材の中から表示の基準となるものが1つ自動で選ばれるようです。
※選択する順番やドラッグする素材の選択は関係ないようです。
CLIP STUDIO PAINT（クリスタ）3Dデッサン人形に新しい設定が追加！
クリスタではポーズを自由につけることができる3Dデッサン人形を利用することができます。
参考記事
この3Dデッサン人形はオブジェクトツールで選択することでツールプロパティもしくはサブツール詳細ウィンドウにて様々な設定を行い、ポーズや体型の変更が可能になります。
この3Dデッサン人形の設定項目「ポーズ基本」カテゴリーに新しく「ポーズ対称化」と「ポーズ直立化」の2つが追加されました。
クリスタ3Dデッサン人形「ポーズ対称化」
3Dデッサン人形が左右で別のポーズをとっている場合に左右同じポーズにすることができる設定です。
片側だけポーズを付ければ、後は設定で簡単に反対側も同じポーズを付けることができます。
まずは「腕」「手指」「脚」の3つの中からタッチでON・OFFの切り替えを行い、対称化したい箇所をONにします。
※初期状態では全てONの状態になっています。
そして下部の「左半身のポーズを右半身にコピー」か「右半身のポーズを左半身にコピー」のいずれかのボタンを押すことでONにした箇所が左右対称のポーズになります。
3Dデッサン人形が正面を向いている場合、「左半身」は向かって右側、「右半身」は向かって左側になります。
この時、左右対称になるのはONにした3つの箇所であり、身体全体の傾きなどはそのままになります。
クリスタ3Dデッサン人形「ポーズ直立化」
3Dデッサン人形が左右に傾いている場合、その傾きを真っ直ぐにすることができる設定です。
真っ直ぐにできるのは「胴体」と「首」の2箇所であり、各ボタンを押すことで3Dデッサン人形の傾きを真っ直ぐにしてくれます。
真っ直ぐになるのは「左右の傾き」のみです。
前後の傾きはそのままなので注意しましょう。
CLIP STUDIO PAINT（クリスタ）3Dデッサン人形の基準点が底辺に！
今までのクリスタでは、3Dデッサン人形の設定にて「身長」や「頭身」を設定しますと3D空間の地面と3Dデッサン人形の底辺がズレて影が変な位置に表示されてしまうため、設定後に「モデルを床面に設置」を行う必要がありました。
しかし、クリスタVer.2.1.0から設定変更の際の基準点が3Dデッサン人形の底辺になったため、「身長」や「頭身」を変更しても3D空間の地面と3Dデッサン人形の底辺がズレなくなりました。
CLIP STUDIO PAINT（クリスタ）3D素材「フォグ」設定に新項目が追加！
クリスタVer.2.0から、オブジェクトツールで3D素材（3Dレイヤー）を選択した際に設定できるサブツール詳細ウィンドウに「フォグ」というカテゴリーが追加されました。
参考記事
このフォグの設定に新しく「フォグの種類」と「不透明度」の2つが追加されました。
クリスタフォグ設定「フォグの種類」
フォグの表示内容を「深さフォグ」と「距離フォグ」の2種類から選択することができます。
●「深さフォグ」
今までのクリスタで利用できていた表示内容です。
画面からの前後距離に対して平面的なフォグ表示になります。
●「距離フォグ」
新しく追加された表示内容です。
球状のフォグ表示になります。
「深さ」の数値が大きく、フォグの濃い部分がぼんやりしている場合は「深さフォグ」と「距離フォグ」の違いが分かりにくい場合があります。
フォグの種類にて「距離フォグ」を設定している3D素材のあるデータはVer.2.1.0より前のクリスタでは編集できなくなりますので注意しましょう。
（「深さフォグ」に設定し直すと編集可能になります）
※「環境設定」の「バージョン互換情報を保存」を「保存しない」に設定している場合や、「保存時に確認」に設定した上で保存時にバージョン互換情報を保存していない場合もVer.2.1.0より前のクリスタで編集できなくなります。
クリスタフォグ設定「不透明度」
フォグ全体の不透明度（濃さ）を設定できます。
フォグ設定にて「不透明度」の数値を「99以下」に設定している3D素材のあるデータはVer.2.1.0より前のクリスタでは編集できなくなりますので注意しましょう。
（数値を「100」に設定し直すと編集可能になります）
※「環境設定」の「バージョン互換情報を保存」を「保存しない」に設定している場合や、「保存時に確認」に設定した上で保存時にバージョン互換情報を保存していない場合もVer.2.1.0より前のクリスタで編集できなくなります。
【補足】初回時にフォグの自動調整が行われるようになった
3D素材の「フォグ」カテゴリーにて「フォグを有効にする」にチェックを入れてフォグを表示させる際、初回だけキャンバス上の3D素材に対する視点や配置状況に応じてクリスタ側が自動で「開始距離」と「深さ」の数値を設定してくれるようになりました。
もちろんそこからご自身で数値変更していただいて構いません。
また、下部の「開始距離と深さの自動調整」ボタンにていつでも自動調整は実行可能です。
CLIP STUDIO PAINT（クリスタ）3D素材を複数選択時に「アングル」設定が不可に
こちらは新機能ではなく、Ver.2.1.0からできなくなった操作になります。
クリスタの3D素材設定の「カメラ」カテゴリーには「アングル」という項目があり、「プリセット」ボタンからアングルを選択することで3D素材のカメラアングルを変更することができます。
※「プリセット」の選択肢は人ですが、3Dデッサン人形以外の3D素材でも利用できます。
また、「編集対象を注視」ボタンを押すことで選択中の3D素材がキャンバスの中央になるようにカメラアングルを変更することができます。
クリスタVer.2.1.0でもこの機能は利用できますが、オブジェクトツールで複数の3D素材を選択している状態ではこの「アングル」が設定できなくなりました。
「アングル」設定をしたい場合は3D素材を1つだけ選択している状態にしましょう。
CLIP STUDIO PAINT（クリスタ）3D機能の細かい変化が嬉しい！
以上がVer.2.1.0で追加されたクリスタの3Ｄ機能になります。
Ver.2.0の「ハンドスキャナー」や「頭部モデル」のような大きな変化ではありませんが、3Dデッサン人形の「ポーズ対称化」など細かくも嬉しい追加がありました◎
少しずつではありますがクリスタの3D機能もどんどん便利になってきていますので今後のアップデートも楽しみですね◎
また、クリスタで扱える3D素材はCLIP STUDIO ASSETSにてダウンロードすることもできます。
（無償・有償あり）
【クリスタ】無料素材でもこんなに便利！ダウンロード方法と使い方を紹介します！
クリスタの3D素材の機能に関しては以下の記事も参考にしていただければと思います。
クリスタVer.1.12.7の新3D機能で操作がより便利に！！
それではここまで閲覧ありがとうございました！
お疲れ様でした！！
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