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皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。
イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)のペンツールを始めとするブラシ系ツールでは様々な設定ができます。
今回はその中でも「ブラシ形状(プリセット)」の設定を紹介させていただきます。
この設定によって描画する線、もしくは描画後の線の表現を一気に変更することができるようになりますよ!
それではよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!
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CLIP STUDIO PAINT EXCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)「ブラシ形状」設定の基本情報
クリスタの「ブラシ形状」設定とは
クリスタの「ブラシ形状」設定とは描画系ツールの設定項目である「ブラシ先端」「散布効果」「ストローク」「紙質」の4つをまとめたものを指します。
そのため、基本的には4つの各項目でそれぞれ設定を行うのですが、「ブラシ形状」設定ではこの4つの設定をまとめて登録することができ、自分が使いたい時に使用中のツールにその設定を適用させることができます。
クリスタの「ブラシ形状」設定を行える場所
ペンツールや筆ツールなどクリスタの描画系ツールを選択している状態でツールプロパティ右下のスパナマークを選択して開くサブツール詳細ウィンドウにて、「ブラシ形状」カテゴリーを選択することで設定ができます。
※CLIP STUDIO PAINT上部から「ウィンドウ」→「サブツール詳細」と選択することでもサブツール詳細ウィンドウを開くことができます。
困った時は:クリスタのウィンドウ・アイコン・項目がない時の見つけ方!!
また、サブツール詳細ウィンドウ上部の「ストロークプレビュー」にて設定によってどのような描画になるかを確認することもできます。
【注意】基本的にブラシ形状設定は適用前に戻すことができない…!
クリスタの「ブラシ形状」設定は「ブラシ先端」「散布効果」「ストローク」「紙質」の設定を一気に適用させることができるのですが、その反面、1度適用させた「ブラシ形状」設定を適用前に戻す機能はありません。
元の設定に戻すには次項で紹介する「初期設定に戻す機能」や「ロック機能」などを利用しましょう。
【補足】設定時に知っておくと便利なこと
参考記事
●ツールの複製
クリスタでは
サブツールパレット下部の「コピーアイコン」をタッチする、
もしくはサブツールパレット左上のメニューアイコン「≡」→「サブツールの複製」と選択することでサブツールパレットで選択中のツールを複製することができます。
↓
これで複製した方のツールを設定することで、元々のツールを残したまま設定変更ができるようになります。
●ツールのロック機能
クリスタのツールは
ツールプロパティ上部右端にある「開いている錠のアイコン」をタッチする、
もしくはサブツール(ツールプロパティ)パレット左上のメニューアイコン「≡」→「ロック」と選択することでそのツールをロック状態にすることができます。
※同じ手順でロックの解除も可能です。
ロックしたツールは設定変更したりツールを使用したりすることは可能ですが、別のツールに切り替えますと設定内容がロックした時の設定にリセットされます。
同じツールで設定変更して使用した後に元の設定に戻したい時などに利用できます。
●初期設定に戻す機能
クリスタのツールは
ツールプロパティパレット下部の「初期設定に戻すアイコン」をタッチする、
もしくはツールプロパティパレット左上のメニューアイコン「≡」→「初期設定に戻す」と選択し、次に表示されるウィンドウにて「OK」と選択することで設定を初期設定に戻すことができます。
↓
また、サブツールもしくはツールプロパティパレット左上のメニューアイコン「≡」→「初期設定に登録」と選択し、次に表示されるウィンドウで「OK」と選択することで現在の設定を初期設定として登録することもできます。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の「ブラシ形状」設定内容
クリスタブラシ形状設定「現在のブラシ形状」
「プリセットに登録」ボタンを押すことで現在設定中の「ブラシ先端」「散布効果」「ストローク」「紙質」の内容を登録することができます。
※ボタンを押した瞬間に登録されます。
登録しますと下部のブラシ形状プリセット一覧の1番上に配置されます。
また、1度プリセットに登録しますと同じ設定内容のツールは登録することができません。
同じツールで複数登録したい場合は「ブラシ先端」「散布効果」「ストローク」「紙質」の設定を1つでもいいので変更させましょう。
クリスタブラシ形状設定「ブラシ形状プリセット」
自分のクリスタに登録されている「ブラシ形状」の一覧が表示されています。
並び替えはできないようです。
初期状態でも既に複数の「ブラシ形状」が登録されています。
クリスタブラシ形状設定「ブラシ形状を適用」
ブラシ形状プリセットにて適用させたいブラシ形状を選択している状態で下部にある「ブラシ形状を適用」ボタンを押しますと現在選択中のツールの設定の内、「ブラシ先端」「散布効果」「ストローク」「紙質」の設定が選択したブラシ形状(プリセット)の内容に変更されます。
※ボタンを押した瞬間に適用されます。
ブラシ形状を適用させた後でさらに設定を変更・調整することも可能です。
クリスタブラシ形状設定「名前変更」「削除」
登録したブラシ形状の名前変更
クリスタのブラシ先端設定のブラシ形状プリセット一覧にて、任意のブラシ形状を選択している状態で右下にあるスパナマークを押しますと選択中のブラシ形状の名前を変更できるウィンドウが開きます。
こちらでお好みの名前を入力して「OK」を押すことで名前の変更が可能です。
「プリセットに登録」だけではサブツールの名前のままになりますのでこちらで管理しやすい名前に変更しましょう。
ブラシ形状プリセットから削除
クリスタのブラシ先端設定のブラシ形状プリセット一覧にて、任意のブラシ形状を選択している状態で右下にあるごみ箱マークを押しますと選択中のブラシ形状を一覧から削除することができます。
※「はい」「いいえ」の選択肢がなく、ごみ箱アイコンを押した時点で削除されますので注意しましょう。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)のベクターレイヤーで描画した線の表現を後から変更できる!!
これがクリスタの「ブラシ形状」設定の1番の強みと言えるのではないでしょうか。
クリスタには描画した線をデータ化することができる線画に特化したベクターレイヤーというものがあります。
このベクターレイヤーに描画した線はオブジェクトツールを使って後から設定を自由に変更することができます。
つまり、「ブラシ形状」設定も後から変更が可能ということになります。
レイヤーパレットで線画を描いたベクターレイヤーを選択している状態でオブジェクトツールのサブツール詳細ウィンドウを開きましょう。
※複数のベクターレイヤーを選択したとしても適用されるのは最初に選択したレイヤー(編集レイヤー)のみです。
サブツール詳細ウィンドウ「ブラシ形状」カテゴリーにて任意のブラシ形状プリセットを選択して「ブラシ形状を適用」を押しますと選択していたベクターレイヤーに描画されている全ての線を選択したブラシ形状の表現に一気に変更することができます。
↓
後から線の表現を変更したい時に利用できます◎
同じペンツールの設定でも、自分の納得いく設定が完成した時にプリセットに登録すれば、過去の作品データの内ベクターレイヤーに描画された線の表現を簡単に変更させることができます。
また、1度ブラシ形状プリセットを適用させますと適用前の設定に戻すことはできませんが、クリスタの「取り消し」機能を利用して適用前に戻すことは可能です。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)「ブラシ形状」設定のその他の利用例
クリスタ描画系ツールでの設定切り替え
クリスタの「ブラシ形状」設定は「ブラシ先端」「散布効果」「ストローク」「紙質」という描画表現に大きく関わる設定をまとめたものになっております。
ですので「線画用の設定」「背景描画用の設定」「落書き用の設定」など自分のお好みの設定をブラシ形状プリセットに登録しておけば一瞬でその設定に変更・切り替えることができます。
ツールを各設定ごとに複製しておくという方法もありますが、こちらは1つのツールで切り替えることができますのでツールの配置も最小限にすることができますね。
また、先述の通りブラシ形状プリセットはクリスタの全ての描画ツールで共有ですので、例えば図形ツールなどの別の描画ツールでもこのプリセットを利用することができます。
特殊なレイヤーでのブラシ形状
クリスタにはベクターレイヤーの他にも
流線を表示できる流線レイヤー、集中線を表示できる集中線レイヤー、フキダシを表示できるフキダシレイヤー、コマ枠を表示できるコマ枠フォルダーといった線を表示・表現できる特殊なレイヤーがあります。
これらのレイヤーを選択している状態でオブジェクトツールのサブツール詳細ウィンドウ「ブラシ形状」カテゴリーにて任意のブラシ形状プリセットを適用させることでそれぞれの線の表現をプリセットで選択したブラシ形状に変更することができます。
これで通常とは違う表現ができますね。
ただし、コマ枠など線が繋がる表示に「破線」や「点線」などのプリセットを使用しますと角や繋ぎ目の表示が変になってしまうことが多いですので注意しましょう。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)「ブラシ形状」設定で線をまとめて編集しよう!
クリスタの「ブラシ形状」の設定は「ブラシ先端」「散布効果」「ストローク」「紙質」の4つの設定をまとめたものですので目的によって設定内容が決まっているのなら一気に設定変更ができるので便利な機能になります。
特にベクターレイヤーの線を描画後でも簡単に線の表現を変更できるのが助かりますね!
こういったクリスタの機能をうまく活用して制作を効率化してみましょう◎
それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!
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