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皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。
イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)のVer.4.0から、「投げなわ」系のツールに描画部分に吸着する機能が追加されました。
今回はこの投げなわ系ツールの吸着機能の設定内容と使い方を紹介させていただきます。
それではよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!
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CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)Ver.4「投げなわ系ツール」の吸着機能とは
投げなわ系ツールを描画部分に沿わせる機能!
投げなわ系ツールは本来フリーハンドで操作するツールなのですが、
クリスタVer.4.0からの吸着機能をONにしますと、レイヤー上の描画部分に沿わせて投げなわ系ツールを操作することができる機能です。
「投げなわ選択」や「シュリンク選択」、「囲って塗る」「投げなわ塗り」、「ごみ選択」ツールなど、フリーハンドで範囲選択した部分を編集するツールを指します。
参考記事
ちなみに、選択範囲ツールには初めから吸着機能がONに設定してある「線画に沿って選択」ツールが追加されています。
その「描画部分」が線画であれば線上に吸着するのですが、画像ですと(全体が描画部分となるので)フチに吸着する形になります。
もし画像の線画上に吸着したい場合は線画の抽出作業を行いましょう。
ちなみに、吸着中の色は吸着させる箇所の色によって変わります。
クリスタVer.4.0以降で利用可能
投げなわ系ツールの吸着機能はVer.4.0からの機能のため、使用するためにはクリスタVer.4.0を購入するか、お手元のクリスタをVer.4.0以降にアップデートする必要があります。
そのため、お手元のクリスタが無期限版(買い切りタイプ)の場合は「アップデートプラン」を契約するか、クリスタVer.4.0への「優待バージョンアップ」を購入する必要があります。
クリスタを無期限Ver.2・3・4に!優待バージョンアップ購入方法!
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)で投げなわ系ツールの吸着機能を使う方法!
クリスタで投げなわ系ツールの吸着を使うレイヤーを用意しよう
クリスタで投げなわ系ツールの吸着機能は基本的にレイヤーパレットにて選択中のレイヤーに対して使用します。
また、「参照レイヤー」を設定している場合はどのレイヤーを選択中でも参照レイヤーの描画部分に吸着するようになります。
この時、複数のレイヤーを参照レイヤーに設定し、吸着させることも可能です。
参考記事
投げなわ系ツールの吸着に関する設定をしよう!
吸着機能が使える投げなわ系ツールにはツールプロパティもしくはスパナアイコンを選択することで開くサブツール詳細ウィンドウの「投げなわ」カテゴリーに設定項目があります。
こちらで設定を行うことで吸着機能を利用することができるようになります。
「参照レイヤーに吸着」
この項目にチェックを入れることで吸着機能をONにすることができ、下部の設定も可能にます。
また、「参照レイヤーに吸着」の項目にある目盛り(インジケーター)を上げるほど吸着しやすくなります。
「吸着する動作」
※この項目は後述する「領域作成方法」にて「複数回操作(フリーハンドと折れ線)」を選択している時に効果がでます。
投げなわ系ツールで吸着操作を行う時の動作の種類を「フリーハンドのみ」「折れ線のみ」「すべて」の3種類から選択します。
●「フリーハンドのみ」
その名の通りフリーハンドのドラッグで投げなわ系ツールを操作する時に吸着機能を利用することができます。
●「折れ線のみ」
吸着させたい描画部分上を順番にタッチして折れ線を作成するように投げなわ系ツールを操作することで吸着機能を利用することができます。
この時、操作時の折れ線が吸着したい描画部分から少しはみ出ても最終的には描画部分に合わせた形状になります。
※先述の「参照レイヤーに吸着」の目盛りを下げていると描画部分から離れてしまう場合があります。
●「すべて」
「フリーハンド」「折れ線」両方の操作を利用することができます。
「ベクターの中心線に吸着」
吸着操作を行う対象がベクターレイヤーの場合、この項目にチェックを入れていることで投げなわ系ツールの吸着位置がベクター中心線になります。
参考記事
「領域作成方法」
こちらは「参照レイヤーに吸着」にチェックが入っていなくても設定・利用可能です。
投げなわ系ツールで吸着操作を行う時の操作方法を「1ストロークで確定」か「複数回操作(フリーハンドと折れ線)」の2種類から選択します。
●「1ストロークで確定」
1回のドラッグ操作(フリーハンド)で吸着作業を行えるようになります。
●「複数回操作(フリーハンドと折れ線)」
先述の「吸着する操作」で選択した吸着作業を行えるようになります
クリスタの投げなわ系ツールで吸着操作をし、確定しよう!
吸着に関する設定できましたら、実際にキャンバス上で投げなわ系ツールを使用して吸着作業を行いましょう。
●「1ストロークで確定」を選択している場合
ドラッグ操作が終われば自動で完了します。
ドラッグの始点と終点が繋がっていない場合は直線で自動で結ばれる形になります。
●「複数回操作(フリーハンドと折れ線)」を選択している場合
吸着作業の始点と終点を結ぶことで吸着作業を完了することができます。
それ以外にもダブルクリック、[Enter]キー、キャンバスウィンドウ外をタッチするといった操作で吸着作業を完了させることができます。
この時、始点と終点が繋がっていない場合は「1ストロークで確定」と同様に直線で自動で結ばれる形になります。
操作が完了すればそのツールに合った効果が実行されます。
【補足】投げなわ系ツールの取り消し操作
「領域作成方法」にて「複数回操作(フリーハンドと折れ線)」を選択している場合、操作中に右クリックや2本指タップ(初期設定)をすることで「取り消し」を行って1つ前の状態に戻すことができます。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)での吸着機能に関する補足
投げなわの吸着がズレてしまう場合
実際にクリスタで投げなわ吸着機能を利用するとうまく吸着できない場合があります。
そういった場合は「参照レイヤーに吸着」の目盛りを最大(※)にし、「折れ線」で操作するとキレイに吸着しやすくなるなるかと思います。
※初期設定では目盛り最大=最大値ではありません。
吸着する位置に関して
クリスタVer.4.0から追加された投げなわ系ツールの吸着機能は描画部分の少し内側に吸着されます。
また、線上を吸着する場合でも操作開始位置によって吸着位置が変わります。
※「ベクターの中心線に吸着」にチェックを入れた状態でベクターレイヤーの線に対して使用した場合はしっかり線の中心に吸着させることができます。
そのため、線画の内側にまで届く位置まで範囲選択し、色を塗って線との隙間をなくすといった使用方法が一般的かなと思われます。
これらの仕様を理解した上で吸着機能を利用しましょう。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の投げなわ吸着機能を活用しよう!
クリスタVer.4.0から追加された吸着機能によって、投げなわ系ツールがより扱いやすくなりました。
また、自動選択などとは違い自身で操作を行うのである程度の調整も可能なのが利点ですね。
制作でよく投げなわ系ツールを使用する方はぜひ吸着機能もご利用ください◎
それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!
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