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皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。
イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)にはトーンを貼る機能が標準搭載されています。
しかしこの上記の画像、実はトーン表示に関するある問題があるのです。
分かりますでしょうか。
今回はクリスタでトーンを貼る時の注意点とその解決に必要なトーン範囲の表示に関して紹介させていただきます。
よろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!
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CLIP STUDIO PAINT EX意外と気付かない!CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)でトーンを貼る時の注意点…!!
クリスタのトーン貼りで細部にトーンが貼れていない場合がある…!
クリスタのトーンは塗りつぶしのように線で囲まれた範囲をタッチするだけで簡単に貼ることができます。
この作業を行う場合、「塗りつぶしツール」を使用します。
しかし、この塗りつぶしツールを使用してトーンを貼る場合に注意が必要なのです!
例えば、「塗りつぶしツール」を使用して色を塗る場合、端の細かい部分にまで色が塗られない場合もありますよね。
その時の為に隙間を塗るツールもあるわけですが。
この塗り残しの現象がトーン貼りの際にも起こり得るわけです。
さらに厄介なのが、トーンは白い部分とドット部分の表示ですのでトーンの塗り残しに気付きにくいのです。
先程の画像もパッと見ただけでは分かりにくいですが、実は塗り残し部分があるのです。
しかしながら、トーン表示のまま書き出す場合で、見た目上特に違和感がなければそこまで大きな問題ではありません。
ではどういった場合に問題になるのでしょうか。
クリスタで貼ったトーンをグレースケールで書き出す時には要注意…!
クリスタでトーンを使用したイラストや漫画をWEB上で公開する場合、トーン部分は荒い表示になちがちですのでグレースケールに変換して書き出しする場合が多いです。
この時に大きな問題が発生します。
では先程の画像をグレースケールで書き出してみましょう。
この画像をよ~く見ますと…
はい。
このように塗り残し部分がはっきり分かってしまうのです。
これでは困りますよね。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)でトーンの塗り残しを防ぐ方法!
クリスタではトーンが貼られている範囲もしくはトーン以外の範囲を色で表示させることができます。
これにより、塗り残し部分を視覚的に見つけやすくできるのです。
困った時は:クリスタのウィンドウ・アイコン・項目がない時の見つけ方!!
クリスタの「トーン領域表示」を利用して塗り残しを見つける方法
「トーン領域表示」でトーン部分を色付き表示できる!
クリスタにはトーン部分を色付きで表示させる機能があります。
CLIP STUDIO PAINT画面上部から「表示」→「トーン領域表示」→「すべてのトーンの領域を表示」と選択します。
これでこのキャンバスでトーンを貼る範囲には色が表示されるようになります。
また、トーン濃度によって表示される色の濃さも変わります。
これにより、端などの塗り残し部分を見つけやすくなるわけですね。
トーン領域表示をやめたい場合は同じように「すべてのトーンの領域を表示」を選択しましょう。
書き出し時にトーン領域の色は表示されない
クリスタのトーン領域表示は制作中に利用する為のものですので、そのまま書き出しした場合はちゃんとトーンだけの表示になりますのでご安心を。
※「レイヤーに付与されたトーン効果を有効にする」のチェックは必要です。
クリスタで書き出し!作品を画像ファイルで保存する方法と補足説明!!
クリスタの「トーン領域表示」はキャンバスごとに設定が必要
クリスタのトーン領域表示は開いているキャンバスに対しての設定になります。
その為、別のキャンバスを新規作成した場合は改めてトーン領域表示の設定を行う必要があります。
また、クリスタEXのページ管理機能を利用した複数ページでも各ページごとに設定が必要のようです。
トーン領域部分の色を変更する方法
トーン領域表示の色を変更したい場合はトーンレイヤーを選択している状態でレイヤープロパティの「領域表示」の項目で色を変えましょう。
ただし、こちらは1度トーンを表示させてから各トーンレイヤーごとに設定する必要があります。
クリスタの「レイヤーマスク」の表示設定を利用して塗り残しを見つける方法
クリスタのトーンとレイヤーマスクの関係
クリスタでトーンを表示させますとトーンレイヤーが作成され、そこにはレイヤーマスクも設定されています。
クリスタのトーンはキャンバス全体に貼られたトーンをレイヤーマスクで隠す範囲・隠さない範囲を指定することで表示しているのです。
つまり
●トーンが貼られている範囲=レイヤーマスクでトーンを隠していない範囲
●トーンが貼られていない範囲=レイヤーマスクでトーンを隠している範囲
となるのです。
レイヤーマスクの範囲を表示させることでトーン範囲を把握できる!
上記のように、クリスタにおけるトーンとレイヤーマスクの関係から、レイヤーマスクの範囲を表示させることでトーンが貼られている範囲を把握できるということになります。
クリスタでレイヤーマスクを表示させる方法は
CLIP STUDIO PAINT画面上部から「ファイル(CLIP STUDIO PAINT)」→「環境設定」→「レイヤー・コマ」と選択して表示される項目から「マスク作成時にマスク領域を表示」にチェックを入れて「OK 」を選択します。
↓
この状態でトーンを貼りますとトーンレイヤーを選択している時だけトーンが貼られていない範囲が色付きで表示されるようになります。
この方法でもトーンの塗り残し部分を見つけやすくなります。
ただし、こちらはレイヤーマスクの範囲を表示している為、トーンの濃度に関係なく統一された色が表示されます。
表示を消したい場合は「マスク作成時にマスク領域を表示」のチェックを外しましょう。
特定のトーンレイヤーのみマスク領域表示を設定したい場合
トーンレイヤーのマスク(サムネイル)部分を[Alt(Option)]を押しながらタッチする、
もしくはトーンレイヤーを選択している状態でCLIP STUDIO PAINT画面上部から「レイヤー」→「レイヤーマスク」→「マスク範囲を表示」と選択することでそのトーンレイヤーのみのマスク領域を表示させることができます。
また、同じ作業を行うと表示を消すことができます。
書き出し時にマスク領域の色は表示されない
トーン領域同様、クリスタのマスク領域表示は制作中に利用する為のものですので、そのまま書き出しした場合はちゃんとトーンだけの表示になります。
※「レイヤーに付与されたトーン効果を有効にする」のチェックは必要です。
クリスタで書き出し!作品を画像ファイルで保存する方法と補足説明!!
クリスタのマスク領域表示は1回の設定で全てのキャンバスに適応される
「環境設定」の「マスク作成時にマスク領域を表示」にチェックを入れる方法は、クリスタ全体に対する設定ですので1回設定するだけでどのキャンバスにも適応されます。
先述のトーン領域のようにキャンバスごとの設定が面倒だと感じる方はこのマスク範囲を表示させる方法を利用してみて下さい。
マスク領域部分の色を変更する方法
CLIP STUDIO PAINT画面上部から「ファイル(CLIP STUDIO PAINT)」→環境設定」→「レイヤー・コマ」と選択して表示される画面にて、「マスク」の項目内の「領域表示色」のカラー部分をタッチしますと「色の設定ウィンドウ」が開きます。
↓
ここで色を指定して「OK」を選択しましょう。
そして隣りの「領域表示不透明度」で表示する色の不透明度を設定しましょう。
不透明度を「100」にしてしまうと他の部分が透けて見えなくなるので低い数値を入力することをおすすめします。
※初期設定のままでもいいかと思います。
こちらもクリスタ全体に対する設定ですので1度設定すれば常に指定した色と不透明度でマスク領域が表示されます。
クリスタでトーンの塗り残しを見つけたら描画ツールで描いていこう!
トーンの塗り残しが見つかりましたら、トーンレイヤーのマスクを選択した状態でペンなどの描画ツールを使い描いていきましょう。
その際の描画色は透明色以外であれば何でもいいです。
マスク部分を描画=マスクの表示部分を広げる=トーンを描画
ということになりますので。
おすすめは塗りつぶしツールのサブツールである「囲って塗るツール」でツールプロパティの「色の誤差」を0に設定して使用する方法です。
囲って塗るツールで一定範囲を囲うと、その範囲内にある塗り残し部分を塗りつぶしてくれます。
※「色の誤差」の数値が大きいとうまくトーンを塗りつぶしてくれません。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)でトーンの塗り残しを防いでキレイな作品を仕上げよう!
今回紹介したように、クリスタの機能・設定を利用してトーン部分とそれ以外の部分を色で見分けられるようにすることでトーンの塗り残しを防ぐことができます。
トーンのドットがない部分なのか、トーンが貼れていない部分なのかで書き出しの結果も変わってきますのでしっかりトーン範囲を把握してキレイな作品に仕上げてみんなに見てもらいましょう◎
少し手間がかかると感じるかもしれませんが、それでもアナログでトーンを貼るより格段に効率がいいですし、トーン代もかかりません◎
それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!
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