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皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。
イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)には便利な機能がたくさん搭載されています。
しかし、それ故に「使いこなせるか不安」「覚えるのが大変そう」という声も出ています。
そこで今回はできるだけ少ないクリスタの知識で絵を描く方法を紹介させていただきます。
シンプルに1枚のイラストを描くことを前提になりますのでご了承下さい。
それではよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!
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CLIP STUDIO PAINT EXこれだけ知っていればCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)で絵が描ける!
クリスタを起動する方法!
パソコン用クリスタを起動する方法
クリスタをパソコンにダウンロード・インストールしますとデスクトップに表示される「CLIP STUDIOのアイコンをダブルクリック」してまずCLIP STUDIOを起動させます。
そして起動したCLIP STUDIOの中でCLIP STUDIO PAINTを起動するという手順になります。
◆Ver3以降の場合
左上の「絵を描く」というアイコンを選択することでCLIP STUDIO PAINTを起動させることができます。
◆Ver.2以前の場合
CLIP STUDIOの左上に「PAINT」を選択することでCLIP STUDIO PAINTを起動させることができます。
タブレット・スマホ用クリスタを起動する方法
タブレット・スマートフォン用クリスタの場合はアプリのアイコンをタップするだけでCLIP STUDIO PAINTが起動されます。
スマートフォン用クリスタの無料版の場合
月額利用の契約をしていない、無料版のクリスタを使用している場合はクリスタのアイコンをタップした後に開く画面から「はじめる」をタップしましょう。
※バージョンによってデザインが変わる場合があります。
クリスタの画面
クリスタが起動しますと以下のような画面になります。
※初めて起動する場合はキャンバスが1つ自動で作成されます。
●パソコン用クリスタの画面
●タブレット用クリスタの画面
●スマートフォン用クリスタの画面
◆Ver.3.0以降の場合
クリスタでのキャンバス作成方法!(新規作成)
クリスタで絵を描くにはまず「キャンバス」を作成しないといけません。
その為、クリスタを起動させた後はまずキャンバスを作成します。
●パソコン・タブレット用クリスタの場合
CLIP STUDIO PAINT画面上部から「ファイル」→「新規」と選択します。
●スマートフォン用クリスタの場合
下部中央の「絵を描く」アイコンを選択→「詳細設定」とタップします。
すると新規作成ウィンドウが開きますのでここでキャンバスのサイズなどの設定をしていきます。
今回はイラストを描いていきますので上部では1番左の「イラスト」のアイコンを選択し、各内容を設定していきます。
投稿サイトなどで指定がる場合はそのサイズを入力しましょう。
特にサイズ指定がなく自分で決める場合は単位を「mm」にすれば大きさを想像しやすいと思います。
この新規作成の設定で注意して欲しいのが「解像度」です。
「解像度」は描画する絵の表示の鮮明さを設定するものです。
しかし、「解像度」を後から変更しても描画後の絵がキレイになるということはありません。
ですのでこの新規作成の段階で目的に合わせてしっかり設定しましょう。
一般的な解像度の設定は以下のようになっています。
目的 | 解像度 |
---|---|
WEB上でのみ公開する場合 | 72 dpi |
カラー作品を印刷する場合 | 300~350 dpi |
モノクロ作品を印刷する場合 | 600 dpi以上 |
ただし、WEBでのみ公開する場合でも線が荒いと感じる場合は解像度を高くして描き直しましょう。
「ラスターレイヤー」「ベクターレイヤー」
クリスタに限らず、デジタルで絵を描く場合は「レイヤー」という透明な紙に絵を描いていき、それが何枚も重なって1つの作品となります。
前項で作成したキャンバスはあくまで土台となり、実際に絵を描いていくのがこの「レイヤー」になります。
クリスタで絵を描くのに使用する代表的なレイヤーが「ラスターレイヤー」と「ベクターレイヤー」です。
「ラスターレイヤー」
一般的なレイヤーです。
線画から塗りつぶしまで全ての描画ができます。
「ベクターレイヤー」
描いた線をデータ化しています。
その為、線の劣化が全くなく、描画後でも様々な編集が可能です。
その代わり「塗りつぶし」など一部の描画ができません。
その為、主に線画用として使用されます。
その理由の1つとして、ベクターレイヤーに描いた線は消しゴムツールでタッチするだけではみ出し部分を一気に消してくれるという機能があります。
これがかなり便利で効率が上がるのです。
クリスタには他に様々なレイヤーがありますが、絵を描くだけでしたら基本的にこの2つのレイヤーがあれば充分作品を描き上げることができます。
ラスターレイヤーで下描き、ベクターレイヤーで線画、そして別のラスターレイヤーで色塗りと使い分けるのが一般的ですね。
ただ、「ラスターレイヤー」では全ての描画ができる為、極端に言えば「ラスターレイヤー」だけでも作品を仕上げることは可能です。
この2つのレイヤーはCLIP STUDIO PAINT画面右下にある「レイヤーパレット」のアイコンをタッチすることで作成することができます。
さらに、このレイヤーはドラッグ移動で並び替えができます。
下描きなど、不要になったレイヤーは「目のマーク」をタッチして消すことで非表示にすることもできます。
クリスタで実際に絵を描く為に使用するパレット・ツール
カラーパレット
クリスタで描画、色塗りなど行う場合に使用する色をCLIP STUDIO PAINT画面左下にある「カラーパレット」で選択することができます。
もう少し細かい事を言えば、カラーパレットの左下にある「メインカラー」「サブカラー」のどちらかを選択中に色を変更させるとその色を使用することができるのです。
ペンツール
クリスタで線を描く場合に使用するツールです。
初期設定だけでも様々なペンツールが用意されていますのでお好みのペンを選択して使用しましょう。
また、「ツールプロパティ」にてペンのサイズ変更が可能です。
消しゴムツール
クリスタで描画した線や塗った色を消す時に使用するツールです。
こちらもペンツール同様に「ツールプロパティ」にて消しゴムのサイズ変更が可能です
また、ベクターレイヤーにてタッチするだけで線のはみ出し部分を消す為にはこのツールプロパティの「ベクター消去」にチェックを入れ、「交点まで」のアイコンを選択している必要があります。
塗りつぶしツール
タッチすると線で囲まれた範囲を一気に塗りつぶしてくれるツールです。
こちらは「他レイヤーを参照」が一番オーソドックスな塗りつぶしツールになり、ツールプロパティの設定も初期設定のままで充分使えます。
一部分だけ塗りつぶしをしたい場合は塗りつぶす色と同じ色で塗りつぶしたい範囲を描画してから塗りつぶしツールを使いましょう。
クリスタで作業する上での操作方法!
クリスタ作業画面の表示の切り替え
CLIP STUDIO PAINT画面右上に「ナビゲーターパレット」があります。
このナビゲーターパレットの下部にあるボタンを押すことでCLIP STUDIO PAINT画面中央で作業する画面での表示を変えることができます。
※ここでの操作は表示上の変更であり絵そのものを変更させるものではありません。
拡大表示することで細かい描画ができたり、回転や反転表示をすることで苦手な角度の描画もやりやすくなります。
「取り消し」「やり直し」
CLIP STUDIO PAINT画面上部に左右の矢印のアイコンがあります。
※スマートフォン用クリスタでは画面下部にアイコンがあります。
●「取り消し」
「左向き矢印のアイコン」をタッチしますとクリスタ上での作業を1つ前に戻すことができます。
●「やり直し」
「右向き矢印のアイコン」をタッチしますと「取り消し」で戻した作業を再び進めて元に戻すことができます。
つまり、「「取り消し」の取り消し」ですね。
クリスタで(上書き)保存をする方法!
クリスタに限らず、デジタル制作で最も注意しなければならないのが「(上書き)保存」です。
保存をしないまま作業を終了してしまうとそこまでの作業が全て消えてしまいます。
その為、定期的に(上書き)保存を行うようにしましょう。
クリスタでの保存はCLIP STUDIO PAINT画面上部にある「保存のアイコン」をタッチするだけで行えます。
※スマートフォン用クリスタでは画面下部に保存アイコンがあります。
そのデータで初めて保存を行う場合は保存場所やデータ名を設定するウィンドウが開きますので任意の場所・名前で保存しましょう。
2回目以降は保存のアイコンをタッチする度に上書き保存されていきます。
ちなみに、ここで保存されるのはCLIP STUDIO形式(.clip)であり、CLIP STUDIO PAINTでのみ開いて作業ができるデータ形式になっています。
クリスタでの書き出し方法!
クリスタで絵を描き、保存しただけでは作品を公開することができません。
WEBで公開するにせよ、印刷するにせよ、対応した画像データを作る必要があり、その作業のことを「書き出し」といいます。
絵が完成し、上書き保存を済ませましたらCLIP STUDIO PAINT画面上部から「ファイル」→「画像を統合して書き出し」と選択し任意の画像データ形式を選択します。
●WEB上で公開する場合
SNSやWEBページ上で公開する場合は「JPEG」か「PNG」を選択しましょう。
この2つが一般的な画像データ形式であり、ほとんどのSNS・WEBページで対応されています。
「JPEG」は写真でも使用されているデータ形式で、特にぼかし効果などグラデーション部分がある絵をキレイに表示させたい場合は「JPEG」を選ぶといいでしょう。
また、クリスタVer.3.0から「WebP」にも対応できるようになりました。
「WebP」は表示速度の高速化に有利に働くため、WEBサイトの画像などに使用することがGoogleより推奨されています。
※ただし、古いデバイスではWebPの画像を表示できない場合もあります。
●印刷する場合
自身でプリンターを使用して印刷する場合は「JPEG」を選択しましょう。
※「PNG」は印刷向きのデータ形式ではありません。
また、コンビニに設置されているコピー機を利用する場合は「JPEG」の他に「TIFF」が対応されている場合もあります。
ちなみに、印刷所にお願いする場合はその印刷所のWEBページなどで提示されているデータ形式を選びましょう。(「TIFF」「PSD」で受け付けていることが多いです。)
データ形式を選択しますと書き出しするデータの保存場所とデータ名を決める画面が表示されますので任意の場所を指定し、データ名を入力して下部の「保存」を選択します。
「保存」を選択しますと書き出し内容を設定するウィンドウが表示されます。
特に細かい設定をしない場合は「表現色」で間違った選択をしていないかに気を付ければ問題ないでしょう。
※CLIP STUDIO PAINT形式のデータがあれば何回でも書き出しはできます。
表現色は以下のように選ぶといいでしょう。
目的と内容 | 選択する表現色 |
---|---|
WEB上で公開するカラー作品 | RGBカラー |
印刷予定のあるカラー作品 | CMYKカラー |
全てを白と黒で表現する作品 | モノクロ2階調(閾値) |
モノクロ作品で グレー部分はトーン表示にする | モノクロ2階調(トーン化) |
黒・白と グレーの濃淡で表現する作品 | グレースケール |
※「PNG」で書き出しする場合、「CMYKカラー」は選択できません。
最後に右上の「OK」を押し、その後に表示されるプレビューでも「OK」を選択すれば書き出しが行われます。
バーが左まで行けば書き出し完了です。
書き出し実行後、特に完了の表示は出ません。
指定した保存先のフォルダを見てみて下さい。選択したデータ形式で書き出しデータが出来ているはずです。
特別大きいデータでない限り、「OK」を選択してから数秒で書き出しは完了します。
後は書き出しした画像データを公開するだけですね◎
もし、書き出しした画像データの容量が大きい場合はクリスタの書き出し設定「元データからの拡縮率」の箇所で「100%」より低い数値を入力してサイズを小さくしてみましょう。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)で絵を描く為の最低限の知識まとめ
上記で紹介した知識さえあれば、クリスタで絵を1枚完成させることは充分可能です◎
まずはここから初めて、徐々にやりたいこと・表現したいことが増えてきましたら知識を増やしていけばいいかと思います。
各作業の細かい内容紹介は以下の記事を参考にしていただければと思います。
【クリスタ】3つのPAINT直接起動方法ですぐに制作開始できる!!(Windows)
クリスタで書き出し!作品を画像ファイルで保存する方法と補足説明!!
クリスタは難しい?イラスト完成までの描き方を紹介します!(個人差あり)
クリスタの漫画コマ枠作成&コマ割り方法!2ステップ+αで簡単!!
クリスタでできることが増えてくれば作品の表現方法もさらに広がりますよ◎
それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!
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