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皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。
今回はイラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)でパースを利用した絵や線を等分割をする方法を紹介させていただきます。
図や漫画の背景で建物を描く時などに必要になる作業ですね。
それではよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!
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CLIP STUDIO PAINT EXよくあるパース面の等分割の紹介と疑問
パースを利用して作成した面を2等分・3等分する方法はよくインターネット上でも紹介されてますね。
●2等分割
対角線の交点から伸ばした線が2等分割線になります。
●3等分割
「2等分割線と辺の交点から角までの線と対角線の交点」から伸ばした線が3等分割線になります。
また、さらにもっと細かい分割をする場合は、以下のような方法があります。
上の図で説明しますと、角Bからアイレベル(地平線)に対して平行方向に伸ばした線と辺DCの延長線との交点Fまでの辺BFを等分割し、その分割点から辺とアイレベル(地平線)の交点Eまでを結んだ時、辺BCの交点がそれぞれ等分割点になります。
しかし、私は思うのです。
いやその「角からアイレベル(地平線)に平行方向に伸ばした線を等分割」する方法は!!!?
と。
なぜ皆さんここを省略して紹介しているのでしょうか…。
しかし、クリスタの機能を利用すればこの「線を等分割」することが簡単にできてしまいます!
また、このような補助線を引かなくてもパース面を分割できる方法もあります!
次項からはクリスタの機能を利用したパース面の分割方法を紹介させていただきます◎
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の「定規ツール」で線を等分割する方法!
困った時は:クリスタのウィンドウ・アイコン・項目がない時の見つけ方!!
クリスタで「定規ツール」、そしてサブツールウィンドウで「直線定規」を選択しましょう。
そしてツールプロパティもしくはサブツール詳細ウィンドウ「定規作成」の中にある「目盛り」の項目にチェックを入れ、さらに横のボタンを押して「等分割」を選択します。
↓
すると分割する数を入力できるようになりますのでここで分割したい数を設定します。
後はキャンバス上でドラッグするだけでその長さに応じて設定した分割数で分割する目盛りを表示してくれます。
この定規は[Shift]を押しながらドラッグすることで水平・垂直方向に伸ばすことができます。
この「目盛り」を利用すれば上記の等分割線として使えるというわけですね◎
ただし、目盛りを含む直線定規と描画する線を自動でピッタリ合わせてくれる(スナップする)機能はありませんのでそこは手作業で合わせる形になります。
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CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)特有の「ベクターレイヤー」で補助線同士をピッタリ合わせられる!
今回紹介しているクリスタの等分割線は補助線であり、その作成はアナログでもデジタル(クリスタ)でも手作業で線を引いていく形になります。
ここでクリスタ特有の「ベクターレイヤー」を利用することでその作業が少し楽になります◎
ベクターレイヤー上で「図形ツール」の「直線」を選択し、ツールプロパティもしくはサブツール詳細ウィンドウ「補正」の中にある「ベクター吸着」の項目にチェックを入れ、吸着度合いの目盛りも大きめに設定します。
これで線を引くことで真っ直ぐな線が引けますし、他の線に近付いたときにはその線の端にピタッと磁石のようにくっ付くようになります。
また、うまくくっ付かずズレてしまった場合でもベクターレイヤーの線なら「オブジェクトツール」で移動・修正もできますね。
このように「ベクターレイヤー」を利用すれば補助線同士をずれることなく合わせることができ、作業もスムーズになります◎
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の自由変形で等分割する方法!
クリスタのグリッドと自由変形を組み合わせて等分割する
まずクリスタにて「ベクターレイヤー」と「グリッド」、「図形ツール」を利用して等分割した四角形を作成します。
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そしてCLIP STUDIO PAINT画面上部から「編集」→「変形」→「自由変形」と選択します。
あとはパースを利用して描いた面に合わせるだけで等分割線が配置できます◎
また、この方法は背景(建物)を正面で描いて変形する、上からみた物の配置を描いて変形してパース面での配置を確認するなどといった方法にも活用できます。
※↑変形後に立体的に見せる為の加筆は必要ですね。もしくは「下描き」として利用してもいいでしょう。
クリスタで自由変形を行う際の注意点…!
クリスタの自由変形は四隅と辺を自由に動かして対象を変形させる便利な機能です。
しかしその性質がある為に、他の線やガイド線にピッタリくっ付ける(スナップ)機能がありません…!
ですので、自由変形でパース面に合わせるのは自分の目で確認するしかないのです。
また、[Shift]を押していたとしても垂直・水平になる箇所でピタッと止めることもできないのです。
しかし、変形をする際に[Shift]を押しながらドラッグすることで線を伸ばす方向を固定することはできます。
また、自由変形時に表示される「□」の内、辺部分にある「□」をドラッグ移動させれば水平・垂直を保ったまま変形させることもできます。
このようにして、変形を行う際は残したい水平・垂直方向の線をずらしてしまわないように行うのがポイントとなります。
《補足》パース面での左右対称の描き方
以下の画像のように等分割の位置でないが左右対称になっている線をパース面に描く方法も紹介させていただきます。
建物のドアや柱などを描く時に利用できるかと思います。
方法は、まず片方の場所に線を描き、「その線とパースの辺の接点」から「対角線の交点」を通る補助線を引きます。
すると「補助線と反対側の辺との接点」が左右対称となる点になりますのでその位置から線を描いていきます。
他の線も同様に対角線の交点を通る補助線を引き、線を描く位置を確認していきます。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)での等分割方法紹介まとめ
今回はすでに紹介されている等分割方法の中で自分が不足していると感じた部分をクリスタの機能で補う方法を紹介させていただきました。
まだまだ機能としては不十分な点もありますが、アナログよりは効率的ですし、今後のアップデートでさらに便利になる可能性もあります。
少しでも便利だなと感じた方はクリスタの使用もご検討下さい◎
それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!
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