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皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。
2024年3月14日より、イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)のVer.3.0が公開されました。
今回はCLIP STUDIO PAINT Ver.3.0で使用できるようになった新しい機能や仕様の内、特に使用頻度の高そうなものをまとめて紹介させていただきますのでよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!
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CLIP STUDIO PAINT EXCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)Ver.3.0の入手方法
新しくクリスタを購入する場合
2024年現在、新しくクリスタを購入する場合はそのままクリスタVer.3.0を入手することができます。
クリスタを購入する3つの方法!損しない選択をしよう!【Ver.3対応】
手元のクリスタをVer.3.0にする場合
既にクリスタを所有している場合は、アップデートをすることでVer.3.0を入手することができます。
●月額利用の場合
追加料金なしでアプリストアから最新版にアップデートできます。
●ダウンロード・パッケージ版の場合
「アップデートプラン」の契約、もしくは「優待バージョンアップ」の購入によってクリスタVer.3.0にアップデートすることができます。
【クリスタVer.3】アップデートプランの契約方法を紹介します!!
クリスタを無期限Ver.2・Ver.3に!優待バージョンアップ購入方法!
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)Ver.3.0の新機能!
カラーリファレンス(色調補正)
クリスタのカラーリファレンスとは、キャンバス上にある描画部分の色に対して、選択した画像やグラデーションの色味を加えて表示色を変えることができる色調補正機能の1つです。
参考記事
クリスタ色調補正:カラーリファレンスで色を掛け合わせてみよう!【Ver.3】
レイヤーカンプ(EXのみ)
※こちらはクリスタEXで使用できる機能です。
クリスタのレイヤーカンプとは、レイヤーの表示・非表示状態を記録(保存)しておき、その記録を選択するだけで瞬時に記録したレイヤーの表示状態に変換することができるパレット機能です。
参考記事
クリスタEXのレイヤーカンプでレイヤー表示を使い分けよう!【Ver.3】
新しいフィルター
クリスタVer.3.0では、絵の表示を変換できるフィルター機能に新しいものが5つ追加されました。
色収差(色ずれ)フィルター
クリスタの色収差(色ずれ)フィルターとは、レイヤー上にある絵や画像の主線や色をブレさせて特殊な効果を表現できるフィルター機能になります。
参考記事
クリスタで色ずれ表現!色収差(色ずれ)フィルターの使い方!!【Ver.3】
ノイズフィルター
クリスタのノイズフィルターとはレイヤー上にある絵や画像にざらざらとした質感を加える表現ができるフィルター機能になります。
参考記事
クリスタでざらざら表現!ノイズフィルターの使い方!!【Ver.3】
フィルムフィルター
クリスタのフィルムフィルターとは、レイヤー上にある絵や画像に「エフェクト」・「色収差(色ずれ)」・「ノイズ」の3つの効果を掛け合わせてフィルムカメラで撮影した写真のような表現ができるフィルター機能になります。
参考記事
クリスタで現像写真表現!フィルムフィルターの使い方!!【Ver.3】
えんぴつ調フィルター
クリスタのえんぴつ調フィルターとは、レイヤー上にある絵や画像を(色)鉛筆で描いたような表現に変換ができるフィルター機能になります。
参考記事
クリスタで色鉛筆画に変換!えんぴつ調フィルターの使い方!!【Ver.3】
法線マップフィルター
まず「法線マップ(ノーマルマップ)」とは3D素材表面に描画された凹凸を表現するテクスチャ(絵)を指します。
テクスチャ(絵)ですので実際に凹凸があるわけではありません。
そしてクリスタの法線マップフィルターとは、レイヤー上にある絵や画像を3D素材制作画面で法線マップを作成する時の表示に変換してくれるフィルター機能になります。
こちらはどんな絵・画像でも水色背景に赤・緑・黄を中心とした線での表示になります。
法線マップフィルター使用方法
1枚のラスターレイヤーを選択している状態で
CLIP STUDIO PAINT画面上部から「ファイル」→「効果」→「法線マップ」と選択します。
すると以下のウィンドウが開きますので目的の表現に合うように各項目の数値を入力・調整して「OK」を押すことで選択中のレイヤーを法線マップ向けの表示に変換することができます。
●「強さ」
法線マップの表示の強さを「1.00」~「100.00」の数値で設定します。
数値が大きいほど、細かい線が多くなり、立体感も強くます。
●「Y方向形式」
「Yアップ(CLIP STUDIO 3D標準形式)」と「Yダウン」の2種類から選択します。
選択によって膨らみと凹みの表現が入れ替わります。
法線マップフィルターの使い道
3D素材制作において、2Dの絵や画像を法線マップとして使用したい場合に利用できます。
3D素材を自身で制作しない方にとってはあまり利用機会はないかなと思います。
3D素材のシェイプ設定
クリスタ3D素材のサブツール詳細ウィンドウ「オブジェクト」カテゴリーに「シェイプ」が追加されました。
こちらは、オブジェクトツールで選択した3D素材に「シェイプ」機能が含まれている場合にのみ設定できます。
「シェイプキーの操作」を選択しますと操作バー(シェイプキー)が展開します。
※素材によって操作バーの数は変わります。
この操作バーを左右に移動させることで対応した3D素材の一部分が変形します。
この「シェイプ」の設定によって3D素材をお好みの状態・表示にすることができます。
数値部分をタッチすれば直接数値を入力することもできますよ。
テキスト機能の追加
クリスタVer.3.0ではテキストにもいくつか機能が追加されました。
参考記事
円形配置(円形テキスト)
テキストツールのサブツール詳細ウィンドウ「円形配置」カテゴリーにて設定することでテキスト機能を残したまま円形表示にすることができるようになりました。
参考記事
クリスタで円形テキスト(円形配置)を作成する方法!【Ver.3】
Open Type機能
テキストツールのサブツール詳細ウィンドウ「フォント」カテゴリーに「Open Type機能」という項目が追加されました。
「Open Type機能」ではVer.2.0から追加された「欧文合字」と、Ver.3.0から追加された「前後関係に依存する字形」の設定ができます。
●「欧文合字」
欧文合字情報が含まれているフォントにて、半角アルファベットを合字にすることができます。
●「前後関係に依存する字形」
前後関係に依存する字形の情報が含まれているフォントにて、前後の文字に合わせて文字の形が変わるようになります。
フォント一覧のウェイト表記に対応(Windows版)
Windows版クリスタのテキストツールにて、フォント一覧にウェイト(文字の太さやスタイル)が表記されるようになりました。
書き出し機能の追加
クリスタVer.3.0では書き出しにもいくつかの設定・仕様が追加されました。
参考記事
クリスタで書き出し!作品を画像ファイルで保存する方法と補足説明!!
書き出し設定のプリセット登録
クリスタVer.3.0から、一部の書き出し設定をプリセット登録(保存)できるようになりました。
これによって設定の入力作業を省くことができます。
ちなみにプリセット登録機能が利用できる書き出しは以下の3つです。
●「画像を統合して書き出し」(画像)
●「連番画像」(アニメーション)
●「アニメーションセル出力」(アニメーション)
参考記事
クリスタVer.3で書き出し設定のプリセット登録(保存)が可能になりました!
WebP(画像)の書き出し
WebPとはGoogleが開発した次世代画像フォーマットで、画像の圧縮率が高く、表示速度の高速化に有利に働くためWEBサイトの画像などに使用することが推奨されているデータ形式です。
クリスタVer.3.0からこのWebPの書き出しが可能になりました。
※WebPは画像だけでなくアニメーションも表現できますが、2024年3月現在クリスタでは画像のみの対応となっています。
PSD・PSBの透過対応
PSDもしくはPSBを書き出す場合、制作データに透明部分があり、書き出し設定の「背景として出力する」にチェックを入れていない状態で書き出しを行いますと透明部分を表現できるようになりました。
こちらはPNGなどの書き出し設定のように「アルファチャンネルを書き出す」の項目は表示されませんが透過表現ができるようになっています。
CLIP STUDIO TABMATEに関する仕様追加
CLIP STUDIO TABMATE2に対応
2024年3月18日に発売された、クリスタを操作することに特化された片手入力デバイスCLIP STUDIO TABMATEの後継機であるCLIP STUDIO TABMATE2はクリスタVer.3.0以降で接続・使用することができます。
参考記事
CLIP STUDIO TABMATE 2をクリスタに接続する方法!
TABMATEがシンプルモードで使用可能に
クリスタVee.2.0.5から追加されたシンプルモードですが、当初はTABMATEに対応していませんでした。
しかしクリスタVer.3.0からはTABMATE・TABMATE2共にシンプルモードでも使用することができるようになりました。
参考記事
スマホ・タブレット版クリスタがシンプルモードで簡単操作できます!!
環境設定「パレットを指、マウスで操作不可にする」
クリスタの環境設定「タッチジェスチャー」カテゴリーに「パレットを指、マウスで操作不可にする」という項目が追加されました。
この項目にチェックを入れますと、クリスタの各パレットが指・マウスで操作できなくなります。
この設定にすることでスマホやタブレットでの制作時に、指やマウスがパレットに触れて意図しない操作になることを防ぐことができます。
参考記事
クイックアクセスの検索バー
クリスタVer.3.0から、クイックアクセスパレットに検索バーが追加されました。
この検索バーにキーワードを入力しますと下部にキーワードの含まれるクリスタ機能の一覧が表示され、この一覧から選択することでその機能を実行したり、クイックアクセスパレットに追加したりすることができます。
参考記事
その他のCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)Ver.3.0での変更点
CLIP STUDIOがCLIP STUDIO STARTに変更
クリスタにはポータルアプリであるCLIP STUDIOがあり、ここからCLIP STUDIO PAINTの起動、素材ダウンロード、作品管理、クラウドの利用、最新情報の確認などができました。
このCLIP STUDIOがVer.3.0からCLIP STUDIO STARTに変更されました。
こちらでもできる内容は同じなのですが、アイコンやメニューの位置が変更されています。
参考記事
【クリスタVer.3】CLIP STUDIO STARTの見方・使い方!!
また、Ver.3.0.2から「ダークモード」も追加されました。
ONにすると以下の画像のように全体が濃いグレー表示になります。
さらにタブレット・スマホ版では、制作画面から環境設定を選択し、「配色テーマ」を変更しますとCLIP STUDIO STARTもそれに合わせて変更されます。
参考記事
同梱フォントの追加
クリスタには購入特典として「イワタアンチック体B」というフォントを無料でダウンロード・使用することができます。
クリスタ購入特典!漫画で使えるフォントをダウンロードしよう!!
しかし、Ver.3.0からこの「イワタアンチック体B」がソフト自体に同梱されるようになり、クリスタをダウンロード・インストールだけで「イワタアンチック体B」も自動でフォント一覧に追加されるようになりました。
また、他にも以下の4種類の「CLIP STUDIO COMIC」フォントが同梱されるようになりました。
「CLIP STUDIO COMIC」は欧文に適した手書き感のある表現が特徴的なフォントになり、27の言語の言語に対応しています。
【補足】クリスタVer.2の機能も使用できる
クリスタでは使用中のバージョンより前に追加された機能は全て使用することができますので、Ver.1からVer.3.0に一気にバージョンアップさせたとしてもVer.2の機能は使用できます。
(PROの場合EXの機能は使用できませんが)
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)Ver.3.0の新機能を使ってみよう!
細かい追加・修正も含めればまだあるのですが、使用頻度が高そうなクリスタVer.3.0の新機能・設定を抜粋して紹介させていただきました。
1年前にVer.2.0が公開されたばかりですのでそこまで大きな機能追加はありませんでしたが、個人的には「円形配置(円形テキスト)」機能の追加は嬉しいですね。
ご興味のある方はクリスタVer.3.0へのバージョンアップもご検討ください◎
【クリスタVer.3】アップデートプランの契約方法を紹介します!!
クリスタを無期限Ver.2・Ver.3に!優待バージョンアップ購入方法!
それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!
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