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皆さん本日も閲覧ありがとうございます。山本電卓と申します。
今回はイラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)で制作した絵を別のファイル形式に変換して保存する「書き出し」の方法と補足説明を書いていきたいと思います。
それでは宜しくお願い致します( `・∀・´)ノ!
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CLIP STUDIO PAINT EXCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の書き出しとは
制作した作品を画像ファイル形式で保存する
クリスタで制作するための作業データではなく、別のデータ形式のとして新たにデータファイルを作成・保存することを「書き出し」もしくは「書き出す」と言います。
クリスタで制作した作業データ(データ名の後ろに.clipが付くデータファイル)はそのまま残り、同じ絵のデータが新しく作成されるのです。
また、書き出しを行った場合はレイヤーは全て結合され、1つの画像ファイルになります。修正などを行う際はクリスタの作業データで行い、改めて書き出して下さい。
※PSD(フォトショップ形式)などレイヤー情報が残るデータ形式もあります。
クリスタで「書き出し」ができる画像データ形式
クリスタで画像データとして書き出しができるデータ形式は以下の8つです。
●BMP
●JPEG
●PNG
●TIFF
●TGA(Targa)
●PSD(Adobe Photoshopドキュメント)
●PSB(Adobe Photoshopビッグドキュメント)
●WebP(Ver.3.0~)
書き出しを行う際は自分がどの用途で描いた絵を使用するのかを考えてデータ形式を選択して下さい。
参考記事
クリスタの動作環境「入力・出力対応フォーマット」の意味解説します!
また、PSDやPSBをレイヤー情報を残したまま保存したい場合は以下の記事で紹介している方法をご利用ください。
Ver.1.10.5からは「Webtoon書き出し」機能も追加!
クリスタVer.1.10.5以降ではWebtoon作品の制作・書き出しも可能になりました。
参考記事
クリスタで縦読み漫画!Webtoon設定内容と書き出し方法!!
※Webtoon作品はこの記事で紹介する方法でも書き出しが可能です。
「書き出し」をする意味
絵が同じなのになぜ別のデータを作成する必要があるのかといいますと、データは内容が同じでもデータ形式によって用途が変わるからなのです。
このデータ形式は印刷に向いているとか、このデータ形式はウェブに載せるのに向いてるとか、この形式だと背景を透過して保存できるとか様々です。
クリスタのデータ形式(.clip)はクリスタで作業する用のデータ形式であり、その他の用途ではまだ対応してくれません。(クリスタがもっと一般的になれば変わるかもしれませんが…)
ですのでSNSやウェブページに描いた絵を載せたい時などはその用途に適したデータ形式に書き出す必要があるのです。
漫画賞の投稿にも書き出し作業が必要!
クリスタで描いた漫画作品を漫画賞に投稿したい時にも書き出し作業が必要になります。
漫画賞の注意書きによくあるのが
「郵送の場合、データはレイヤー統合済みのPSD又はTIFF形式で作成し、CD-R又はDVD-Rに入れて下さい」
「WEB投稿の場合、TIFF・PSDなど画像をフォルダ分けせずに zip圧縮してください」
といったものです。
PSD形式やTIFF形式はデジタル漫画の印刷の際によく使用されるデータ形式です。クリスタの保存データでは取り扱ってくれないので書き出しが必要ということになります。
また、漫画賞では出力見本として指定された原稿用紙と同じサイズで全ページ印刷したものも同封しなければいけない場合があります。
その為には印刷向きのデータ形式に書き出しをし、USBやSDカードに入れ、コンビニで印刷する必要があります。
B4デジタル漫画・出力見本はコンビニで印刷できる!!‐セブンイレブン編‐
最近ではクリスタEXのページ管理機能を利用した投稿ができる漫画賞もあります。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)での書き出し手順!
まずは書き出しするデータの名前と保存先を決めよう!
クリスタで漫画や絵を描き終えましたら、CLIP STUDIO PAINT画面上部の「ファイル」→「画像を統合して書き出し」を選択し、書き出ししたいデータ形式を選択して下さい。
すると書き出しするデータの「保存先」「データ名」を決める画面が表示されます。
パソコンのフォルダを見る時と同じ操作方法で保存先にするフォルダを開いて下さい。この時、フォルダ内には同じデータ形式のデータのみが表示されています。
画面下部の「ファイル名」の欄にはCLIP STUDIO PAINT形式でのデータ名があらかじめ入力されています。書き出し・保存するデータの名前を変えるならここで改めて入力し直しましょう。そのまま同じでいいのなら何もしなくて大丈夫です。
また、先にデータ形式を選択しましたが、画面下部の「ファイルの種類」で別のデータ形式に変更することも可能です。
保存先、データ名が決まりましたら「保存」を選択しましょう。
止めるのならば「キャンセル」か右上の「×」を押せばクリスタの制作画面に戻ります。
※ここで「保存」を選択してもまだ書き出しは始まりません。
「保存」を選択しますと「書き出し設定ウィンドウ」が開きます。
ここで書き出しするデータの設定を入力します。
クリスタの書き出しウィンドウで設定入力をしよう!
クリスタの書き出し設定ウィンドウの各項目の意味を紹介します。
「プリセット」(Ver.3~)
※クリスタVer.3で追加された項目です。
設定内容をプリセットとして登録(保存)しますと、次回からはプリセットを選択するだけで登録した設定内容を自動入力させることができます。
クリスタVer.3で書き出し設定のプリセット登録(保存)が可能になりました!
「出力時にレンダリング結果をプレビューする」
ここでいう「レンダリング」とは、書き出しデータを作成することを指します。
ここのチェックを入れると書き出しが完了する前にプレビューを表示してくれます。
ただ、トーンを使っている絵のプレビュー表示は実際に書き出しされるデータよりちょっと荒く表示されますので参考程度の表示と思っていただければと思います。
「背景として出力する」
※PSDもしくはPSBを選択した場合に表示される項目です。
チェックを入れて書き出ししたデータをPhotoshopで開いた時に、Photoshopの背景レイヤーに絵が統合されて表示されます。
また、クリスタVer.3以降ではPSD・PSBの透過部分も書き出し可能になりました。
透過部分を表現したい場合はこちらのチェックを外しましょう。
「JPEG設定」
※JPEGを選択した場合に表示される項目です。
「品質」にて1~100までの数値を入力することができ、数値が大きい程キレイに書き出しされます。
基本的には「100」でいいと思います。データ容量を下げる為に画質を落とす場合はここで数値を下げましょう。
「WebP設定」(Ver.3~)
※Ver.3以降で、WebPを選択した場合に表示される項目です。
「画質を優先」か「ファイルサイズを優先」のどちらかを選択します。
キレイな画質で書き出ししたい場合は「画質を優先」を選択しましょう。
画質が落ちてもいいのでファイルサイズ(容量)を軽くしたい場合は「ファイルサイズを優先」を選択し、「品質」にて「1」~「100」の数値を設定しましょう。
数値が低いほど書き出しされるデータ容量は軽くなります。
「出力イメージ」
書き出しするデータにクリスタのキャンバスで表示している「下描きレイヤー」「トンボ」「基本枠」「テキスト」「作品情報」「ノンブル」「軌跡」「セーフライン」を表示するかを選択できます。
制作した絵の内容・設定によってチェックを入れられる項目が変わります。
「テキスト」にチェックを入れておかないと、テキストツールで入れたセリフなどの文字が書き出ししたデータに表示されなくなるので注意しましょう。
また、印刷所に提出する為の漫画原稿データでしたら「トンボ」や「作品情報」「ノンブル」は表示しておく必要がありますね。
「下描きレイヤー」とはその名の通り下描き用に使用するレイヤーで、「下描きレイヤー」に描いた線が「自動選択ツール」や「塗りつぶしツール」などに干渉しなくなるレイヤーです。
あまり書き出しで「下描きレイヤー」にチェック入れることはないかなと思います。
他の項目に関しては以下の記事を参考にして下さい◎
クリスタで漫画制作!新規作成「コミック」の設定項目の意味を説明します!
※「軌跡」はアニメーション制作で行う設定ですのでイラストや漫画を書き出しする場合は気にしなくて大丈夫です。
「出力範囲」(EX)のみ
クリスタEXでかつ、漫画原稿を書き出す際に設定できる項目です。「ページ全体」「トンボの裁ち落としまで」「トンボの内側まで」の3つから選択します。
ちなみにそれぞれの出力結果は以下の通りです。
※左ページ(綴じる部分が右側)ですので左側(ページの外側)に注目してみて下さい
↓ページ全体
↓トンボの裁ち落としまで(裁ち落とし幅の外側まで)
↓トンボの内側まで(裁ち落とし幅の内側まで)
印刷所に提出する為のデータでしたら「ページ全体」(とトンボの表示)が必要ですが、個人で投稿サイトやSNSに公開する場合は「トンボの裁ち落としまで」か「トンボの内側まで」でいいですね
■参考画像:[various sun-バリアス・サン-]第12笑7Pより
キャンバスに「選択範囲」がある場合
キャンバス上に選択範囲を作成している状態で書き出しを実行しますと、選択肢に「選択範囲」が追加されます。
こちらは漫画原稿以外の通常のイラストでも選択可能です。
こちらはその名の通り、選択範囲内の部分が書き出しされるようになります。
また、選択範囲の形状が長方形(正方形)でない場合はその選択範囲がピッタリ入る長方形(もしくは正方形)の範囲が出力範囲になります。
参考記事
「表現色」
印刷する漫画原稿やイラストの色の設定です。
「最適な色深度を自動判別」「モノクロ2階調(閾値)」「モノクロ2階調(トーン化)」「グレースケール」「RGBカラー」「CMYKカラー」
の選択肢から選びます。
●「最適な色深度を自動判別」
こちらを選択した場合、元データの各レイヤーの表現色の設定から表現色を自動で決めてくれるのですが、自分の思っている表現色にならない可能性がありますのでこちらは選択せず、しっかり指定した方が確実です。
●「モノクロ2階調(閾値)」
※閾値=いきち
モノクロ(白黒)の漫画原稿やイラストとして書き出ししたい場合に選択。
「閾値」の方を選択すると、絵の中にカラーやグレーの部分があった場合に色の濃さや明るさによって「黒」か「白」のどちらかに変換されます。
また、元データがカラーの場合でもこちらを選択することでモノクロデータとして書き出すこともできます。
カラーやグレー部分がある作品をモノクロにする場合はこちらを選択した方が線などがくっきり表示されます。
こちらで実験したところ、ちょうど中間の濃さで黒か白に分かれるようです。
●「モノクロ2階調(トーン化)」
モノクロ(白黒)の漫画原稿やイラストとして書き出ししたい場合に選択。
「トーン化」の方を選択すると、絵の中にカラーやグレーの部分があった場合に色の濃さや明るさによってそれに合わせた網点トーンに変換されます。
また、元データがカラーの場合でもこちらを選択することでモノクロデータとして書き出すこともできます。
カラーやグレー部分がある作品をモノクロにする場合はこちらを選択しますと線などもぼんやりした表示になる場合がありますので注意しましょう。
※「トーンレイヤー」に関する設定ではないので注意して下さい。
※「トーンレイヤー」に関する設定は後述の「色の詳細設定」で行います。
●「グレースケール」
白黒とグレーの濃淡で表現された絵として書き出ししたい場合に選択。
また、元データがカラーの場合でもこちらを選択することでグレースケールデータとして書き出すこともできます。
●「RGBカラー」
モニターやデジタル画面で表現するカラーの漫画原稿やイラストとして書き出ししたい場合に選択。
※元データがモノクロやグレースケールの場合にこちらを選択してもカラーになるわけではありません。
●「CMYKカラー」
印刷目的のカラーの漫画原稿やイラストとして書き出ししたい場合に選択。
印刷に不向きなPNG、TGAでは選択できません。
クリスタの画面で表示しているカラー(RGBカラー)よりかは比較的暗めの色味になります。
※元データがモノクロやグレースケールの場合にこちらを選択してもカラーになるわけではありません。
「色の詳細設定」
こちらを選択しますとさらにウィンドウが1つ開き、そこでさらに細かい設定ができます。
「トンボ・基本枠・セーフライン」
「出力イメージ」の項目で「トンボ」「基本枠」「セーフライン」にチェックを入れている場合、それらの線をどの色で表示するかを設定できます。
「表示色で出力」「シアンで出力」「黒で出力」の3つから選択します。
※「基本枠」「セーフライン」の線は絵の上に入る可能性があるので注意して下さい。
※ここで設定しても、「表現色」の設定が優先されますので、カラー表示にしたい場合は「表現色」で「RGBカラー」か「CMYKカラー」を選択している必要があります。
「表示色で出力」を選択した場合はクリスタ上で表示されている色で表示されます。
この表示色はCLIP STUDIO PAINT画面上部から「ファイル(CLIP STUDIO PAINT)」→「環境設定」で開くウィンドウの「定規・単位」の項目で設定できます。
「トーン線数」
漫画原稿やイラストでトーン(トーンレイヤー)を使用している場合に設定します。2つの選択肢から1つを選択して下さい。
●「出力倍率に依存する」
元データのサイズからの拡大・縮小に合わせてトーンの線数も同じ比率で拡大・縮小します。
つまり、元データと同じ見え方で出力されます。
●「レイヤー設定に従う」
サイズの拡大・縮小関係なく、元のデータで設定してある線数で印刷されます。
ですので書き出しサイズが元データより小さくなれば、トーンの隙間が大きくなり、書き出しサイズが元データより大きくなればトーンの隙間は小さくなるということです。
「レイヤーに付与されたトーン効果を有効にする」
チェックボックスにチェックを入れることでトーンレイヤーの「レイヤープロパティ」内の「効果」の項目にある設定を印刷に反映させることができます。
ここにチェックを入れないとトーンレイヤー部分の設定が書き出しデータに反映されません。
逆を言えば、ここのチェックを外し、「表現色」を「グレースケール」にすればトーンレイヤー部分をグレーにして書き出すことができます。
「軌跡」「不透明で描画」
どちらもアニメーションで扱う「軌跡」に関する設定ですのでイラストや漫画を書き出しする場合は気にしなくて大丈夫です。内容の説明も割愛させていただきます。
「ICCプロファイルの埋め込み」
TIFF、PNG、JPEG、PSD、PSB、WebPを選択した場合に表示されます。
※「PNG」はVer.1.12.0から、「WebP」はVer.3から対応されました。
同じ画像データでも、そのデータを開く機器やソフトによって色味が少し変わることがあるのですが、ここにチェックを入れるとどの機器やソフトで開いた時でもできるだけ同じ色味で表現してくれるようにしてくれます。
その分データ容量も少しだけ大きくなりますが、特に気にしないのであればチェックを入れておいて損はないかと思います。
埋め込まれるプロファイルの内容はクリスタ環境設定の「カラー変換」項目で設定した内容になります。
また、CMYKカラー表示を見る為などでCLIP STUDIO PAINT画面上部から「表示」→「カラープロファイル」→「プレビュー」と選択して表示されるウィンドウを設定し、下部の「キャンバスに保存する」を選択してプレビューを表示させていた場合はここで設定した内容のプロファイルの内容が埋め込まれます。
「アルファチャンネルを書き出す」(Ver.2.1.0~)
※こちらはVer.2.1.0から追加された項目です。
PNG、WebPを選択した場合に表示されます。
「アルファチャンネル」とは透過情報のことを指します。
※「WebP」はVer.3から対応されました。
PNGやWebPは透過部分を表現することができるデータ形式ですが、チェックを入れることでこの透過部分が表現される状態で書き出しできるようになります。
逆に透過部分を表現させたくない場合はチェックを外しましょう。
「出力サイズ」
書き出しするデータのサイズを指定します。以下の3つの方法から1つを選んで指定することができます。
●「元データからの拡縮率」
元データとなるクリスタのデータのサイズからの拡縮率(%)で指定します。元データと同じサイズなら100%、半分のサイズなら50%、2倍のサイズなら200%といった感じです。
※「幅」「高さ」をそれぞれ拡縮します。50%と入力した場合、「幅」×50%・「高さ」×50%となりますので面積としては1/4になりますね。
●「出力サイズ指定」
「幅」と「高さ」のサイズを直接入力して書き出しデータのサイズを指定します。単位も選択できます。
片方のサイズを入力すると「幅」と「高さ」の比率に合わせてもう片方が自動で入力されます。
最初は元データのサイズが入力されています。
●「解像度指定」
WEB上で表示するのに関わってくる「px(ピクセル)」という単位にのみ影響がでる項目です。元データの解像度との比率とサイズの比率が比例します。元データの解像度が300 dpiで、ここで600 dpiと入力すると「px」のサイズは2倍になります。他の単位は変化しません。
※ここで解像度の数値を上げれば元データよりキレイになるというわけではありません。あくまで「px」のサイズ指定です。
「拡大縮小時の処理」
書き出すデータのサイズが元データのサイズと異なり、拡大・縮小する場合の処理方法を、ボタンを押して開く選択肢から「イラスト向き」と「コミック向き」のどちらかを選択します。
●「イラスト向き」
イラストやカラー・グレー漫画を書き出しするのに適しています。
●「コミック向き」
モノクロ漫画原稿を書き出しするのに適しています。
※イラストを印刷する時に「コミック向き」を選択するなど、異なる項目を選択しても書き出しは可能です。
また、「コミック向き」を選択した場合はさらに「品質優先」か「高速」のどちらかを選択できます。
処理を画質か速度、どちらを優先するかの選択です。個人的にはどちらでも画質は大きく違いを見つけられなかったのですが、やはりせっかく制作したものですから「品質優先」にしたいところですね。
「ウォーターマーク」(Ver.2.2.0~)
※こちらはVer.2.2.0から追加された項目です。
「ウォーターマークを付与する」にチェックを入れて「ウォーターマーク設定」から表示内容を設定することで書き出しした画像にウォーターマーク(透かし)を表示させることができます。
詳しい設定内容は以下の記事を参考にしていただければと思います。
「OK」を選択して書き出しを実行!
書き出しの設定を入力しましたら右上の「OK」を選択しましょう。
「出力時にレンダリング結果をプレビューする」にチェックを入れてない場合はそれだけで書き出しが実行されます。
(書き出しを止める場合は「キャンセル」もしくは「×」を選択して下さい)
「出力時にレンダリング結果をプレビューする」にチェックを入れている場合はプレビュー画面が表示されます。表示の位置や表示の大きさを変えて確認することができます。
↓先述した通りプレビュー画面はトーン部分は荒く表示されていますが、書き出しデータはちゃんと表示されますので安心して下さい。
問題なければ「OK」を選択しましょう。書き出しが実行されます。
データ容量が大きく時間がかかる場合は以下の画像のようにウィンドウが表示される場合もあります。その場合はしばらく待ちましょう。
これでクリスタでの書き出しは完了です◎
書き出し実行後、特に完了の表示は出ません。指定した保存先のフォルダを見てみて下さい。選択したデータ形式で書き出しデータが出来ているはずです。
特別大きいデータでない限り、「OK」を選択してから数秒で書き出しは完了します。
クリスタEX:複数ページの書き出し
クリスタEXで使えるページ管理機能で複数ページの漫画作品を制作している場合は1回書き出し作業を行うだけで全ページの書き出しが可能です。
複数ページ作品を書き出しする場合はページ管理画面(全ページが表示されている画面)で通常の書き出しと同じように
CLIP STUDIO PAINT画面上部から「ファイル」→「画像を統合して書き出し」→データ形式を選択
もしくは
CLIP STUDIO PAINT画面上部から「ファイル」→「複数ページ書き出し」→「一括書き出し」
と選択します。
すると「一括書き出し」のウィンドウが表示されます。
まずはこちらの設定から行います。
「書き出し先のフォルダー」
書き出した複数ページデータを保存する場所を選択します。
右側のアイコンを選択しますとフォルダーを選択するウィンドウが開きますのでそこで保存先を指定して下さい。
保存先のフォルダーを選択しましたら「OK」を選択してウィンドウを閉じましょう。
「ファイル形式」
※「WebP」はVer.3から対応されました。
「ファイル」から「画像を統合して書き出し」を選択する際にもデータ形式(ファイル形式)は指定したのですがここで変更も可能です。
「画像を統合して書き出す」
データ形式(ファイル形式)をPSDもしくはPSBに指定した場合に設定できます。
チェックが入っていればレイヤーは全て結合され、チェックを外せばレイヤーは残ったままで書き出しされます。(ベクターレイヤーなどクリスタ特有のレイヤー機能は残りません)
「テキストをファイルに書き出す」
チェックを入れた場合、クリスタの制作画面にて「テキストツール」で入力したセリフなどの文字をテキストデータとして作成してくれます。
「名前」
書き出しする複数ページデータの総合的な名前を入力することができます。
書き出した各ページのデータの名前はここで入力した名前の後ろにそれぞれ「_001」「_002」~と付いていきます。
「ページ範囲」
書き出しするページの範囲を「すべて」「表紙のみ」「本文のみ」の3つから選択できます。
●「すべて」
表紙含めて全てのページが書き出しされます。
●「表紙のみ」
表紙部分のみを書き出しする場合に選択します。
こちらを選択した場合、さらに範囲を絞り込むことができます。
●「本文のみ」
「本文」とは「表紙以外の漫画部分のページ」のことです。漫画部分のみを書き出しする場合に選択します。
こちらを選択した場合、何ページから何ページまでとさらに範囲を絞り込むことができます。
※ここで表紙になるページ数(1、2ページ目や最終ページなど)を入力しても書き出しされるのは本文のみになります。
「見開きページを分けて書き出す」
チェックを入れると見開きページも別々で書き出してくれます。見開きページを1つの画像データとして書き出したい場合はチェックを外しましょう。
「OK」を選択して次へ
一括書き出しの設定が終われば「OK」を選択して下さい。
すると「書き出し設定ウィンドウ」が表示されます。ここからは上記の方法と同じになりますので書き出ししたい内容に合わせて設定を行って下さい。
時間はかかりますが、この1回の作業で複数のページの書き出しができます。
↓
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の書き出しまとめ
書き出しは制作した作品の保存、公開に必要な作業であり、その目的によって設定内容も変わってきます。
特別難しいことはないかと思いますが、少しでも分からない事が解消されれば幸いです。
それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!
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