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皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。
イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)はデジタルソフトですので、使用する上でうまく描画ができない不具合が発生する場合があります。
今回はそういった時の対処法を抜粋して紹介させていただきます。
必ずこれで改善されるとの保証はできませんが、1度お試しいただければと思いますのでよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!
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CLIP STUDIO PAINT EXCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)での不具合の対処方法
あくまで改善される可能性が高い対処方法の一例を紹介させていただきます。
①まずはクリスタやデバイスの再起動
描画に限らず、不具合発生時に1番最初にする基本的な対処方法です。
まずはクリスタを1度閉じてから改めて起動し、それでも改善しない場合はデバイスの再起動を試してみましょう。
小さい不具合であればこれだけで改善されます。
②タブレットの接続端子の確認
パソコンとタブレットを接続する端子が上手く入っていなかったり、差込口に埃が溜まっていたりするとタブレットが正確に反応してくれないことがあります。
接続端子を繋げ直したり、差込口を掃除することでタブレットが正確に反応してくれるようになる場合があります。
③クリスタ環境設定「使用するタブレットサービス」(Windows限定)
Windows版クリスタとタブレットを使用している上で、1番利用される改善方法です。
クリスタ環境設定「タブレット」カテゴリーの「使用するタブレットサービス」にて、
ペンタブレット・液晶タブレットを使用しているなら「Wintab」を、タブレットPCを使用しているなら「Tablet PC」を選択します。
使用しているタブレットと環境設定での選択がズレていると描画が正確にできない不具合が発生する可能性がありますので使用しているタブレットと合った方を選択しましょう。
参考記事
④Windowsの「Grammarly」を無効化
Windows版クリスタにて、描画した線が波打ったような表示になる不具合が多く報告されています。
こちらは前項の「使用するタブレットサービス」で改善される場合もありますが、Windowsの「Grammarly」を無効化することで改善される場合もあります。
手順はまず、
Windowsのパソコン画面の下部(タスクバー)を右クリック→「タスクマネージャー」と選択します。
するとタスクマネージャーが開きますので「スタートアップ(アプリ)」タグ内にある「Grammarly.Desktop.exe」の項目上で右クリック→「無効化」と選択します。
最後にパソコンを再起動しましょう。
この方法で不具合が改善される場合があります。
⑤筆圧設定の変更・再設定
「筆圧検知レベルの調節」
クリスタの「筆圧検知レベルの調節」設定を行うことで描画が改善する可能性があります。
参考記事
タブレットの筆圧設定の再設定
パソコンでペンタブレットや液晶タブレットを使用する場合、タブレット側でも筆圧の設定ができる場合があります。
こういったタブレットの筆圧関係の設定を再設定することで描画の不具合が改善される可能性があります。
「ブラシサイズ影響元設定」
iPadでよく起きる症状なのですが、線の描き始めにインクだまりのような丸い点がついてしまうことがあります。
そういった場合、ペンツールの「ブラシサイズ影響元設定」で設定を変更することで改善される可能性があります。
詳しくは以下の記事で細かく紹介していますので参考にしていただければと思います。
⑥タブレットドライバーの確認
パソコンでペンタブレットや液晶タブレットを使用する場合、付属のディスクや公式ページからそのタブレットを操作するための「ドライバー」をインストールします。
この「タブレットドライバー」が原因で不具合が起こる可能性もあります。
タブレットドライバーに関する対応は4パターンあります。
ドライバーの最新バージョンが公開されていない場合
パソコンに入っている「タブレットドライバー」をアンインストールし、改めて公式ページなどから「タブレットドライバー」を再インストールします。
アンインストールをする際には関連フォルダーも全て削除しましょう。
※アンインストール方法は各OSやタブレットメーカーの公式ページをご確認ください。
これによって不具合が改善される場合があります。
ドライバーの最新バージョンが公開されている場合
各公式ページの手順に従ってタブレットドライバーをバージョンアップしましょう。
バージョンアップの内容には不具合の改善などが含まれている場合があります。
ドライバーの最新バージョンにしたことによって不具合が発生した場合
今までは普通に使用できていたのに、最新バージョンにアップデートしたことによって描画に不具合が出てきた場合、その最新バージョンのタブレットドライバーがお手元のパソコンに合っていない可能性があります。
もし公式ページなどにバージョンアップ前のドライバーが公開されているのあれば、最新バージョンのドライバーをアンインストールし、元のドライバーを改めてインストールしましょう。
過去に使用した別のタブレットドライバーが残っている場合
現在使用中のタブレットの前に別のタブレットを使用しており、そのタブレットドライバーが残っている場合、現在使用中のタブレットドライバーと競合が発生し、不具合の原因になる場合があります。
そのため、過去のタブレットドライバーをアンインストールすることで不具合が改善される場合があります。
⑦クリスタの設定を初期状態に戻す
クリスタの設定を初期状態に戻すことで不具合が改善される場合があります。
初期サブツールの追加
サブツールパレット左上のメニューアイコン「≡」→「初期サブツールを追加」と選択します。
すると初期サブツールの一覧が表示されますので不具合の起きているサブツールを選択して「追加」もしくは「OK」を押します。
※Ver.1では「OK」、Ver.2以降では「追加」となっています。
これで初期状態のサブツールを追加できますので、こちらで問題なく描画できるか確認してみてください。
初期化起動
クリスタにも初期化する方法があるのですが、全てを初期化するのではなく、初期化したい項目を選択することができます。
この初期化で不具合が出ている項目を選択して実行することで不具合が改善される場合があります。
ただし、初期化を行いますと当然最初にインストールした時の状態に戻ってしまうので、サブツールの場合は素材登録などして後から再使用できるようにしておきましょう。
参考記事
クリスタで素材登録時の設定項目の意味を紹介します!!-素材のプロパティ-
⑧クリスタの修飾キー・ショートカットキー設定の確認
パソコン版クリスタには、[Ctrl(Command)]、[Alt(Option)」、長押し、右クリック操作などの「修飾キー」、もしくはアルファベットキーの「ショートカットキー」によってツールを変換する機能があります。
こういったツール変換のキー操作が何かしらの不具合で勝手に作動したためにうまく描画できない現象が発生する場合があります。
そういった場合は基本的にはデバイス側の不具合なのですが、クリスタ側での対処方法もあります。
修飾キー・ショートカットキー設定をOFFにする
クリスタで描画しようとすると別のツールに勝手に切り替わってしまう場合は、クリスタの修飾キー・ショートカットキーの設定にてその切り替え設定をOFF(何も設定されていない状態)にすることでツールの切り替えを実行させなくすることができます。
参考記事
どのキーの設定をOFFにするかは、どのツールに(勝手に)切り替わるかによって変わりますので以下のキーの初期割り当てを参考にしてみてください。
●初期設定の修飾キー例
修飾キー | 変換ツール |
---|---|
Ctrl・Command | オブジェクトツール |
Alt・Option/右クリック | スポイトツール |
Shift+描画 | 直線描画 |
スペース | 手のひらツール |
長押し(タブレット・スマホ版) | スポイトツール |
●初期設定のツール変換のショートカットキー
以下の記事の『CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)のツールとショートカット』の項目を参考にしてください。
【補足1】環境設定にて長押しの設定も確認してみよう
クリスタ環境設定「ツール」もしくは「ツール一般」カテゴリーの「ツールの一時切り替えと判断するまでのキー押下時間」という項目の数値が極端に小さいと少しのタッチでクリスタが「長押し」と認識して描画以外の機能が実行されてしまうこともあるので、こちらの数値が小さい場合は数値を大きくしましょう。
ちなみに初期数値は「500 ミリ秒」(0.5秒)です。
【補足2】固定キー・複合キー設定の確認もしてみよう
Windowsには「固定キー」、mac OSには「複合キ―」という、キーを押したままの状態にするという機能があります。
この機能がONになっていることでクリスタ上で勝手に修飾キーやショートカットキーが実行されてしまうということもありますので「固定キー」「複合キー」設定がONになっていないか確認してみましょう。
⑨クリスタのタッチジェスチャー・修飾キー設定の確認(タブレット・スマホ限定)
クリスタには環境設定「タッチジェスチャー」カテゴリ―にて「指でツールを使用」にチェックが入っており、「指とペンで同じツールを使用」を設定していると描画時に手が画面に当たって意図しない描画をしてしまう時があります。
そのため、この設定では「指でツールを使用」のチェックを外すか、「指とペンで異なるツールを使用」を設定することで意図しない描画を防ぐことができます。
参考記事
ただし、「指とペンで異なるツールを使用」を設定していても修飾キー設定の「シングルスワイプ」にて変換するツールを設定していないと「指とペンで同じツールを使用」と同じ動作になっていますので何かしら一時変換ツールを設定しておきましょう。
※初期設定では「手のひらツール」が設定されています。
参考記事
⑩Apple Pencilの設定変更(iPad限定)
iPadで使用できるApple Pencilにはグリップを握ることによって「ダブルタップ」や「スクイーズ」などの機能を実行するといった設定ができます。
iPad版クリスタをApple Pencilを使っている環境でうまく描画ができない場合、このApple Pencilのグリップ操作による影響の可能性があります。
そういった場合はApple Pencilのグリップによる各機能をOFFにすることでスムーズに描画できるようになる可能性があります。
⑪スタイラスペンの破損確認
スタイラスペンとはタブレットに付属しているペンやApple Pencilといった描画用の専用ペンのことです。
※市販のタッチペンなどは「指」と同じ扱いになります。
このスタイラスペンのペン先や替え芯に破損があると正しく描画ができません。
クリスタやデバイスの設定に何も問題がない場合はペンの破損を確認しましょう。
⑫クリスタの再インストール
インストールして使用し始めた時から不具合が生じている場合、インストールしたクリスタ自体に不具合がある、もしくは所有しているライセンスのバージョンとインストールしたクリスタのバージョンが合っていない可能性があります。
そういった場合はクリスタを1度アンインストールして改めてインストールし直すことで改善される場合があります。
バージョンが合っていない場合は再インストールする際に選択するバージョンをしっかり確認しましょう。
クリスタのアンインストール・再インストールに関しては以下の記事を参考にしていただければと思います。
⑬CLIP STUDIO ASKで検索・質問する
ログインが必要ですが、クリスタにはユーザー同士が質問をしあうCLIP STUDIO ASKというサービスがあります。
※WEB上でもCLIP STUDIO (START)内でも利用できます。
ここでまずは自分と似た不具合の質問がないか検索してみましょう。
もしある場合は具体的な対策方法が載っている場合があります。
また、検索しても見つからない場合はご自身で質問を投稿することもできます。
その際はクリスタのバージョンや使用しているデバイスの情報、描画できない時の具体的な状況説明、必要であれば画像添付など、回答者が状況を把握できる情報を提供しましょう。
ただし、こちらで回答してくれる方は同じクリスタユーザーであり、公式の方ではありません。
そのため、明確な解決策をいただけない場合やそもそも回答をいただけない場合もありますのでご了承ください。
その他・どうしてもCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の不具合が改善されない場合
クリスタSUPPORTに問い合わせる
上記で紹介したような処置を行っても不具合が改善されない場合はクリスタ公式のSUPPORTに直接問い合わせしましょう。
問い合わせ方法は以下の記事で紹介しています。
デバイスの修理・買い替え
クリスタだけでなく、他のソフトなどでも不具合が発生する場合はパソコンやタブレットといったデバイス自体の故障・不具合の可能性もあります。
そういった場合は各メーカへの問い合わせ、もしくはデバイスの修理・買い替えも検討する必要があるでしょう。
各デバイスは決して安いものではないので、買い替える場合は本当にデバイス側の故障かどうかをしっかり確認しましょう。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)に限らず、日頃から不具合に対応できるようにしておこう
今回はクリスタの描画ができない不具合を中心にその対処方法を紹介しましたが、パソコン・タブレット・スマホと、クリスタに限らずデジタル機器には不具合が発生する可能性は少なからずあります。
とは言え問題なく使用している方も多くいらっしゃいますので、こちらはクリスタが悪い・デジタルが悪いというより本当に運が悪かったと言うしかありません。
こういった問題にいつでも対処できるように日頃からバックアップなどの対策をしておき、不具合が起きた時でも落ち着いて対応しましょう。
それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!
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