安心・安全制作!クリスタ3つのバックアップ機能!!

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皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。

デジタルペイントソフトを使用して絵を描く場合、怖いのが不具合による制作データの消失ですよね。何時間もかけて制作していた作品が一瞬にして消えてしまう…想像するだけで恐ろしいです。

そういった不測の事態を防ぐのがバックアップですね。制作データを二重に保存することで片方が消失しても作品を復元することができます。

イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)には3つのバックアップ機能が標準搭載されています。

今回はそちらを紹介させていただきますのでよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!


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参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)のバックアップ機能①:自動バックアップ

クリスタで制作データを上書き保存する度にバックアップデータが保存される!

クリスタで制作していれば、定期的に制作データを上書き保存しながら作業を進めるかと思います。

クリスタ:保存


クリスタではこういった上書き保存を行う度に自動で制作データとは別にバックアップデータが保存されています

しかもこちらは設定なしの標準機能です。クリスタを使用していれば誰でもバックアップを保存してくれます。

こちらは新しいものから順に最大20データ分保存されます。

クリスタ自動バックアップデータの保存場所

クリスタでの上書き保存時の自動バックアップデータはCELSYSフォルダ内の「CLIPStudioPaintData」というフォルダの中にある「DocumentBackup」と「InitialBackup」の2種類のフォルダーの中に入っています。

それぞれでバックアップデータの内容が異なります。

※「RecoveryBackup」フォルダに関しては後述します。

クリスタのバックアップフォルダ
MEMO

CLIPStudioPaintDataフォルダが入っている「CELSYSフォルダ」はクリスタをダウンロード・インストールした時に自動でデバイス内に作成されるフォルダですのでクリスタを使用しているデバイスであれば必ず入っています。


●DocumentBackup

「DocumentBackup」の中にはクリスタ上での全ての上書き保存時のバックアップデータが入っています。

そのため、頻繁に上書き保存をする場合は同じ制作データのバックアップが複数保存されているような形になります。

クリスタのDocumentBackupフォルダ


●InitialBackup

「InitialBackup」の中にはクリスタで各制作データを開いて1度目の上書き保存時のみのバックアップデータが入っています。

そのため、最新のデータにはなりませんが複数の種類の制作データのバックアップが保存されています。

制作を進めたけど、最初の状態からやり直したい場合などに利用できますね。


また、こちらは「データを開いて1度目の上書き保存時のみ」ですので何回も上書き保存した制作データでも1度閉じた後に再び開いて上書き保存すれば、その1度目の上書き保存時のバックアップデータを保存してくれます。

※その場合、同データの前回の「1度目の上書き保存時データ」は上書きされます。

クリスタのInitialBackupフォルダ

各デバイスのバックアップデータフォルダ(CLIPStudioPaintData)の開き方

CELSYSフォルダおよびCLIPStudioPaintDataフォルダはパソコンのOSやデバイスの種類によって保存場所・開き方が微妙に異なります。

また、CELSYSフォルダは「CELSYS_EN」などのように末尾にアルファベットが付いている場合もあります。

Windows・mac OS版クリスタのCLIPStudioPaintDataフォルダの開き方

◆Ver.1.10.13以降のクリスタをダウンロード・インストールした場合

◆Ver.1.10.13以降のアップデート後にCELSYSフォルダの保存場所を移動する作業を行った場合(Windows)


Ver.1.10.13以降のWindows版クリスタでは、CELSYSフォルダは隠しフォルダに保存されます。そのため通常のフォルダを開く方法では表示できないのですが、CLIP STUDIO(PAINTではない)から開くことができます。


●Ver.3.0以降の場合
CLIP STUDIO STARTの画面右上の歯車(設定)アイコン→「メンテナンスメニュー」→「PAINTバックアップデータの保存場所を開く」と選択することでCLIPStudioPaintDataフォルダを開くことができます。

CLIP STUDIO START「メンテナンスメニュー」

CLIP STUDIO START「PAINTバックアップデータの保存場所を開く」


●Ver.2以前の場合
CLIP STUDIOの画面右上の歯車アイコンから「メンテナンスメニュー」→「PAINTバックアップデータの保存場所を開く」と選択することでCLIPStudioPaintDataフォルダを開くことができます。

クリスタ「PAINTバックアップデータの保存場所を開く」


◆Ver.1.10.12以前のクリスタの場合

◆Ver.1.10.13以降のアップデート後にCELSYSフォルダの保存場所を移動する作業を行っていない場合(Windows)

Windows版の場合はエクスプローラーから「ドキュメント」フォルダを、
mac OS版の場合はFinderから「書類」フォルダを開き、
そこから「CELSYS」→「CLIPStudioPaintData」と進めることでクリスタのバックアップフォルダを開くことができます。


関連記事

クリスタCELSYSフォルダの保存場所はここ!Windows版

Galaxy版クリスタのCLIPStudioPaintDataフォルダの開き方

Galaxyにはデータを管理する「マイファイル」というアプリがあり、そこからクリスタのバックアップフォルダを開くことができます。


マイファイルから「内部ストレージ(端末内データ)」→「Android」→「data」→「jp.co.celsys.clipstudiopaint.galaxystore」→「files」→「UserDate」→「CELSYS」→「CLIPStudioPaintData」


と進めましょう。

Android版クリスタのCLIPStudioPaintDataフォルダの開き方

Androidスマホは機種も多くありますので標準のデータ管理アプリも様々です。さらに個人で別のデータ管理アプリをインストールしている方もいるでしょう。

しかしどのデータ管理アプリでも同じようにクリスタのバックアップフォルダを開くことができます。


各データ管理アプリから「内部ストレージ(端末内データ)」→「Android」→「data」→「jp.co.celsys.clipstudiopaint.googleplay」→「files」→「UserDate」→「CELSYS」→「CLIPStudioPaintData」


と進めましょう。

Chromebook版クリスタのCLIPStudioPaintDataフォルダの開き方

Chromebookでは「ファイル」アプリからクリスタのバックアップフォルダを開くことができます。


ファイルから「マイファイル」→「Playファイル」→「Android」→「data」→「jp.co.celsys.clipstudiopaint.googleplay」→「files」→「UserDate」→「CELSYS」→「CLIPStudioPaintData」


と進めましょう。

MEMO

「Playファイル」内に「Android」フォルダが見当たらない場合はメニューから「すべての Play フォルダを表示する」を選択しましょう。

Chromebook「すべてのPlayフォルダを表示する」

クリスタのバックアップデータを開いたら保存を忘れずに

先述の通りクリスタのバックアップデータの上限は20個までで、古いものはどんどん削除されていきますのでいつまでも残るものではありません

クリスタのバックアップフォルダからデータを開いた場合、そのデータを任意のフォルダに上書きもしくは別名で保存してしっかり残しましょう

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)のバックアップ機能②:強制終了時の復元

クリスタが強制終了した時のために一定時間ごとにデータを一時保存してくれるバックアップ機能!

どのアプリ・ソフトでもまれに起きるのですが、クリスタでも使用中に何らかの理由で強制終了してしまう場合があります。

直前に上書き保存をしていれば問題ないですが、十数分もしくは数時間も上書き保存を忘れてしまうとその作業分のデータが全て消えてしまうこともあります…!

しかし、クリスタには自分で設定することで一定時間ごとに制作データを一時保存してくれるバックアップ機能があります。

このバックアップ機能を設定していれば、クリスタが強制終了した後に再びクリスタを起動すれば最新の一時保存したデータを自動で復元してくれるのです。

クリスタを起動すると復元データがすでに開いた状態で表示されます。

この開いている復元データを改めて上書き保存することで直前までのデータとまではいきませんがある程度は制作データを復活させることができます。

要注意

このクリスタの自動復元機能はクリスタが強制終了した時に利用できるもので、デバイスの電源自体が落ちてしまうと制作データは復元されません

そのため、強制終了後にクリスタを再び起動せずに自分でデバイスの電源を落としてしまうことでも制作データは復元されなくなります


また、制作データを復元してくれるのはクリスタが強制終了した後に起動した1回目のみです。

自動復元されたデータを上書き保存せずに閉じたり、クリスタ自体を終了するともう復元できませんので復元された制作データは必ず上書き保存をしましょう

クリスタの復元機能を設定する方法

クリスタの復元機能は自身で設定しないと実行されません。

※初期状態ですでに設定されている状態になっているとは思いますが。


設定はクリスタの「環境設定」で行います。

CLIP STUDIO PAINT画面上部から「ファイル」もしくは「CLIP STUDIO PAINT」を選択し、メニュー項目から「環境設定」と選択することで環境設定ウィンドウを表示させることができます。

クリスタ:環境設定
クリスタ:環境設定
MEMO

スマートフォン版クリスタの場合はCLIP STUDIO PAINT画面左上のメニューアイコン「≡」から「アプリ設定」→「環境設定」と選択することで環境設定画面にすることができます。

スマホ版クリスタのメニューアイコン

スマホ版クリスタの環境設定


クリスタの環境設定が開きましたら「ファイル」項目にある「キャンバスの復元を有効にする」にチェックを入れましょう。

クリスタの環境設定「キャンバスの復元を有効にする」


これで復元機能を設定することができます。

また、「復元情報の保存間隔」で何分おきに制作データを一時保存してくかを設定できます。


ただ、クリスタの復元機能を設定していますと一時保存の時間になりましたら以下のウィンドウが表示されてリスタの動作が一時的に止まる場合があります

クリスタ「復元情報の保存」


そのため「復元情報の保存間隔」で設定する時間は短すぎない方が制作の妨げにならないかなと思います。

クリスタ復元用バックアップデータの保存場所

クリスタの復元用バックアップデータは強制終了後に改めてクリスタを起動した時に自動で開いてくれますので復元用デバックアップータの保存場所は開く必要はないかと思いますが、一応紹介だけさせていただきます。

クリスタの復元用バックアップデータは前項の「自動バックアップデータ」と同じ「CLIPStudioPaintData」フォルダ内の「RecoveryBackup」フォルダに保存されています。

クリスタのバックアップフォルダ


「CLIPStudioPaintData」フォルダの開き方は前述の『クリスタ自動バックアップデータの保存場所』の項目を参考にしてください。


この「RecoveryBackup」フォルダ内のバックアップデータは一時保存のため、クリスタを閉じますと削除されます。

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)のバックアップ機能③:クラウド

クリスタのクラウドサービスでデバイスの故障でもデータを守れる!

クリスタにはインターネット上に制作データを保存・共有できる「クラウド」というサービスがあります。

このクラウドサービスはクリスタのアカウントを持っている方でしたら全員ログインして利用することができます

容量は10 GB です。

クリスタのクラウドはCLIP STUDIO (PAINTではない)で開くことができます。

クリスタのクラウド(データ一覧)


このインターネット上にあるクリスタのクラウドに制作データを保存しておくことで、万が一デバイスが故障してデバイス内に保存してある制作データが全て消えてしまってもクラウドから制作データをダウンロードして復活させることができます

こちらは上記の2つのバックアップとは異なり、自分でバックアップデータを(クラウドに)作成する形になりますね。

クリスタのクラウドサービスを利用する方法

クリスタのクラウドサービスに関しましては以下の記事で紹介していますので参考にしていただければと思います。

クリスタはクラウドで複数デバイスとデータ共有が可能です!!

クリスタのクラウドにバックアップデータを作成する時の注意点…!

クリスタのクラウドに保存してある制作データは1年以上更新(同期)のための通信が行われなかった場合、自動で削除されてしまいます

他のクリスタのバックアップ機能に比べれば長期間保存できるサービスですが、こちらも制作中だけ一時的にバックアップデータを保存するといった使い方がいいのかなと思います。

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)での制作後は外部ストレージなどでバックアップしよう

上記で紹介したクリスタのバックアップ機能は主に制作中の作品を守るための機能です。

クリスタでの制作が終わり、書き出しデータなどを作成した後もデータをバックアップしたい場合はUSBメモりなどの外部ストレージやオンラインストレージサービスにコピー・保存してバックアップをしましょう。

※オンラインストレージサービスは無料版では容量が少ないことが多いので注意しましょう。



ただし勘違いしてはいけないのが、「バックアップ」という観点から見ればバックアップデータを作成したからといってデバイス内のデータを削除していいわけではありません

データのメインとなる保存場所はデバイスであり、そのデバイスのデータが消失してしまった時のために使用するのがバックアップデータです。

また、バックアップデータの方が消失してしまう可能性もあるわけですから、基本的にはデバイス内データとバックアップデータの両方を残す方が安全といえるでしょう。

【補足】CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)データが「_0」になっている場合

クリスタの制作データ「.clip」を正常に保存できなかった場合、ファイル名の最後に「_0」とついた一時ファイルになってしまう場合があります。

こちらのファイルに大きな破損がない場合、ファイル名の末尾に「.clip」を入力して付け足すことで制作データとして復活する可能性があります。

※元のファイルがページ管理データ「.cmc」の場合は復活しない可能性の方が高いようです。

_0ファイルに.clip拡張子を付け足す


絶対復活するという保証はありませんが、1度試す価値はあるかと思います。

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)のバックアップ機能で作品を守ろう!

今回紹介した3つのバックアップ機能はクリスタPRO・EXどちらでも利用できます。

クリスタのバックアップ機能を把握しておけば、(滅多に起こることではありませんが)不具合が起きた時でも制作データを守り最悪の事態を防ぐことができます。

こういった不具合の話を聞きますとデジタル制作に不安を感じるかもしれませんが、アナログ制作でも原稿が破れたり飲み物やインクをこぼしてしまったりといった不測の事態が起こる可能性はありますので作品を守る意識というのはデジタルでもアナログでも同じです。

充分に注意し、対策をしておけば恐れることはありません。

クリスタの制作機能はとても便利ですのでぜひ制作を楽しんでください◎

イラスト・漫画初心者こそクリスタを使ってほしい5つの理由


それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!


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参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!


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