※記事内に広告を含みます
皆さん閲覧ありがとうございます。山本電卓と申します。
今回はCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)などの描画ソフトを使用し、パソコンやタブレットで描いたデジタル漫画をコンビニ(セブンイレブン)で印刷する方法を書いていきたいと思います。
※CLIP STUDIO PAINTのコンビニプリント機能の説明ではありません。
今回も全工程画像付きで説明させていただきますが、コンビニのコピー機(プリンター)の画面を載せていいかの確認はとってませんのでそこはイラストでの説明とさせていただきますのでご了承下さい。
それでは宜しくお願い致します( `・∀・´)ノ!!
※今回説明する方法は2020年2月現在のものです。コピー機が新しくなるなどで内容が変わる可能性があります。
▼イラスト・簡単な漫画なら【CLIP STUDIO PAINT PRO】
CLIP STUDIO PAINT PRO▼本格的な漫画・アニメーション制作なら【CLIP STUDIO PAINT EX】
CLIP STUDIO PAINT EXデジタル漫画原稿をコンビニで印刷する必要性
漫画賞投稿には印刷した漫画が必要な場合がある!
商業誌などの漫画賞にはデジタルで描いた漫画でも投稿が可能です。
デジタル制作した漫画作品を郵送する場合は以下のような注意事項が書かれていることがあります。
「解像度はモノクロ2値600dpi以上を推奨」
「データはレイヤー統合済みのPSD又はTIFF形式で作成し、CD-R又はDVD-Rに入れて下さい」
「媒体はCD-R又はDVD-Rのいずれかを使用」
「出力見本とデータを同封して下さい」
この中で注目したいのが「出力見本」です。
これは見本として1,2枚印刷したものを同封するという意味ではなく、投稿作品の全ページを漫画賞で指定されている原稿サイズで印刷したものも漫画データと一緒に同封して下さいという意味です。
というのも、出版社で審査を行う際はこの印刷したもの(出力見本)を見ながら行うようなのです。
そのため、この「出力見本」も同封して下さいとの記載があるのです。
近年ではデジタル漫画のデータを漫画賞のサイトから直接送るWEB投稿ができる漫画賞も増えてきましたので出力見本を印刷する必要も少なくなってきています。
コンビニではB4デジタル漫画をキレイに印刷できる!
クリスタなどでデジタル漫画を制作する時でもアナログ制作と同じようにB4サイズで制作することも多いです。
漫画賞で原稿サイズとしてB4を指定しているところも多いですね。
しかし家庭用のプリンターではA4サイズしか対応していないのがほとんどで、B4サイズのデジタル漫画原稿を印刷するのは難しいです。
そこで役に立つのがコンビニでの印刷です!!
コンビニに設置してあるコピー機(プリンター)を利用すればB4サイズのような大きい漫画原稿でもキレイに印刷することができます◎
さらにアナログ漫画原稿の場合は1枚1枚コピー機に乗せ換えて「コピー開始」ボタンを押さないといけませんが、
デジタル漫画でしたらデータをコンビニのコピー機(プリンター)に持っていきページを指定し、「開始」ボタンを1回押すだけで全ページの印刷が可能になります。
しかも読み取り台の汚れやゴミも気にする必要がありませんし、原稿を折ってしまう危険性も全くありません!
デジタル漫画をコンビニ印刷する上での注意点
コンビニで印刷した漫画原稿には余白ができる…!
2020年現在のコピー機(プリンター)の仕様上、用紙の周囲約5 mmほどに余白がどうしてもできてしまいます。
とはいえ、漫画原稿においては裁ち落としサイズまで絵が描けていれば問題ないですし、そもそも見本としての印刷ですので大きな問題ではないと思います。
ただし、CLIP STUDIO PAINT機能により、ノンブルや作品タイトル、作者名などを原稿の端に表示している場合はその文字が切れてしまう可能性があるので注意して下さい。
解像度600 dpi以上で制作している必要がある
漫画制作を始める段階で、用紙を新規作成する際にモノクロ漫画でしたら解像度を600 dpi以上にする必要があります。これは印刷する上で重要な設定で、600 dpiより小さい数値ですとキレイに印刷できない可能性があるのです。
また、この解像度は描画後に数値を変更しても意味がありません。必ず描画前に600 dpi以上にしなければならないのです。
※カラー漫画でしたら350 dpi以上
クリスタで漫画制作!新規作成「コミック」の設定項目の意味を説明します!
CLIP STUDIO PAINT PRO
CLIP STUDIO PAINT EX
参考記事:クリスタPROでも漫画は描ける!PROとEX本当の違い!!
コンビニ(セブンイレブン)でデジタル漫画作品の原稿を印刷するのに必要な物
デジタル漫画作品の原稿データを入れるメディア
コンビニで漫画原稿を印刷する為には漫画原稿のデータをコンビニまで持っていく必要があります。
そこで使用するのがデータを持ち運びできる「メディア」です。
コンビニ(セブンイレブン)のコピー機では、「USBメモリー」「SDカード」「micro SD」「CD/DVD」「コンパクトフラッシュ/マイクロドライブ」「メモリースティックDuo」が対応しているのですが、今回の用途では
●「USBメモリー」
●「SDカード」
●「micro SD」
※パソコンで使用するには「SDカード」への変換が必要の場合が多い
●「CD/DVD」
のどれかがあれば大丈夫です。どれも家電量販店などで購入することができます。
個人的には「USBメモリー」がおすすめですね。
ほとんどのパソコンで対応してますし、「CD/DVD」よりデータ管理としての耐久性が高いです。
「コンパクトフラッシュ/マイクロドライブ」はデジカメなどに使用されているメモリで、「メモリースティックDuo」はデジカメ、PlayStation Portableなどで使用されているメモリです。ここでは気にしなくていいですね。
他に赤外線やWi-Fiなどもコンビニのコピー機は対応しているのですがこちらはスマートフォンからの印刷の場合ですね。
印刷料金
コンビニで印刷するには料金が必要です。コピー機に硬貨を入れないと印刷が進みません。
金額はモノクロ(白黒)でどのサイズでも10円/1枚です。
ページ数×10円分の硬貨を用意して行きましょう。
コンビニ(セブンイレブン)でデジタル漫画作品原稿を印刷する手順
それではここからコンビニ(セブンイレブン)での印刷の手順を説明させていただきます!
制作した漫画作品が「漫画賞指定のサイズになっている」、「漫画賞規定のページ数になっている」、「解像度が600 dpi以上で制作している」など内容に問題がないか確認してから行って下さいね。
まずは完成したデジタル漫画原稿の書き出し
漫画原稿の制作が完了しましたら、印刷向けのデータ形式に書き出しする作業を行いましょう。
セブンイレブンで対応しているデータ形式は「JPG(JPEG)」「TIFF」「PDF」「XPS」「XDW」なのですが、1回の操作で複数の原稿を印刷できるのは、
●JPG
●TIFF
この2つのみになります。
ですので書き出しは「JPG」か「TIFF」で行いましょう。
「XPS」とはマイクロソフト社開発の文書閲覧用データ形式で、「XDW」とは富士ゼロックス社(セブンイレブンにあるコピー機の会社)の文書管理ソフト(Docu Works)で使用できるデータ形式です。
どちらも文書に関するデータ形式ですのでここでは気にしなくていいですね。
「JPG」「TIFF」「PDF」の説明に関しては以下の記事を参考にして下さい◎
クリスタの動作環境「入力・出力対応フォーマット」の意味解説します!
CLIP STUDIO PAINTでの書き出し方法は以下の記事を参考にして下さい◎
クリスタで書き出し!作品を画像ファイルで保存する方法と補足説明!!
デジタル漫画作品原稿の書き出しデータをメディアにコピー
漫画原稿データを書き出しし終わりましたら、そのデータをメディアにコピーしましょう。
画像ではUSBメモリーで行っています。
パソコンのフォルダー内にあるデータを1つずつもしくはまとめて選択し、USBメモリーのフォルダー内にドラッグするだけでコピーができます。
いざコンビニ(セブンイレブン)へ
※ここからイラストでの説明になります。ご了承下さい。
↓セブンイレブンではこういったコピー機(マルチコピー機)が置いてあります。
コピー機の前にきましたらまず画面を見ましょう。
以下のイラストのような表示が出ています。(前に使用した人がメニュー画面に戻してない場合は「メニューへ戻る」を押して最初の画面にして下さい)
画面の操作はタッチパネルで行います。
メニュー画面を確認しましたら「プリント」を押しましょう。
↓
以下の画面になりますので「普通紙プリント」を押しましょう。
↓
「使用同意(注意事項のようなもの)」が表示されるので確認して「同意する 次へ進む」を押しましょう。
↓
使用するメディアの選択画面になります。
今回はUSBメモリーを選択します。
すると「静電気除去マットに触れて下さい」というメッセージが表示されます。画面で指示されている場所にある静電気除去マットに触り、静電気を除去しましたら「確認 次へ進む」を押しましょう。
↓
すると以下の画面になり、メディアをセットする場所のカバーが開きます。画面ではメディアをセットする場所を写真で表示してくれているのでその指示に従ってメディアをセットしましょう。
メディアをセットし、機械がメディアを認識しましたら「セット確認」のボタンが表示されるのでそのボタンを押しましょう。
※メディアの向きに注意してセットして下さいね。
※メディアを認識するのに数秒かかる場合があります。
↓
次に「プリントの種類」の選択画面になります。
「ふつうのプリント」と「まとめてプリント」がありますが、ここでは「まとめてプリント」を押しましょう。
「ふつうのプリント」では1枚ずつしか印刷できません。
↓
次に印刷する画像の選択画面になります
画面右側にメディア内にある画像データやフォルダーが表示されているので印刷したい分だけ順番に選択していきましょう。
画面にも表示してありますがここで最大32枚まで選択できます。それ以上の枚数を印刷したい場合は1回印刷した後にもう1回この工程を行って下さい。
また、画面左側では選択した画像が順に表示されていきます。選択を取り消したい場合はこの左側画面で取り消したい画像を選択し、「選択取り消し」のボタンを押して下さい。
印刷したい画像を全て選択したら「これで決定」を押しましょう。
↓
すると選択した画像の最終確認の画面になります。
画面左側に選択した画像が1枚表示されており▲▼ボタンで表示切替ができます。
ここで選択した画像の内、「すべてをプリント」か「指定したページをプリント」かで選択することができます。最初は「すべてをプリント」が選択された状態になっています。
「指定したページをプリント」を押すと画面が切り替わり、先程選択した画像からさらに印刷する画像の範囲を絞り込むことができます。
印刷する範囲が決まりましたら「これで決定」を押しましょう。
↓
次は印刷設定の画面になります。
左側にある「カラーモード」から順に「できあがり用紙サイズ」「ちょっと小さめ」「詳細設定」と設定入力を進めていきます。
●「カラーモード」
漫画原稿ですので「白黒」を押しましょう。
●「できあがり用紙サイズ」
制作した原稿サイズを押しましょう。ここでは「B4」を押してます。
●「ちょっと小さめ」
「しない」を押しましょう。画面にも説明が書かれてますが、「する」を選択すると画像全体が少し縮小されてしまい、基本枠などのサイズが変わってしまいます。
●「詳細設定」
・上段:「2枚を1枚/両面」
2枚分を1枚の用紙で印刷するかというのと、両面印刷するかの設定です。
表示が「しない/しない」となっていればOKです。1枚ずつ印刷されます。
もしどちらか1つでも「する」となっていればその上段の表示を押して下さい。設定入力画面が開きます。
ここで「2枚を1枚」「両面」共に「しない」を押して「これで決定 次へ進む」を押して下さい。先ほどの画面に戻ります。
・下段:「小冊子」の設定です。
選択した画像の順番で小冊子ができるように印刷するかの設定です。
表示が「しない」になっていればOKです。
もし「する」になっている場合はその下段の表示を押して下さい。
まず初めに小冊子印刷の説明が表示されますので「確認 次へ進む」を押して下さい。
次に設定入力画面が開きます。
ここで「しない」を押して「これで決定 次へ進む」を押して下さい。印刷設定の画面に戻ります。
※漫画投稿用ではなく、個人で冊子を作りたい場合はここで設定しましょう。
全ての項目の設定を確認したら「これで決定 次へ進む」を押して下さい。
↓
最終確認の画面になります。左側に印刷するデータの名前と印刷設定が表示されており、中央に印刷部数の入力画面があり、「1」の数字が入力されています。
各ページ1枚ずつでいいならこのままでいいです。
各ページ予備として複数枚欲しいという場合はその枚数を入力しましょう。
※「部数枚数」は1つの画像データ(ページ)に対する枚数です。漫画作品全体のページ数ではないので気を付けて下さい。
ここまできましたら、画面右下を見てみましょう。印刷に必要な料金が表示されています。
必要な金額分、硬貨を入れましょう。(セブンイレブンではnanacoでも支払いができます。)
「不足金額」の欄が「0円」になれば印刷可能になります。
「プリントスタート」を押しましょう。印刷が開始されます。
↓
印刷中は以下の画面になります。
印刷が終わるまで待ちましょう。
↓
印刷が完了しますと以下の表示になります。
「プリントを取り出して下さい」と表示されてますが最後に取っても大丈夫ですので慌てて取り出す必要はありません。
漫画作品のページ数が32ページより多く、1回で印刷しきれなかった場合は「プリントを続ける」を押して再度印刷をしましょう。
全てのページを印刷することができましたら「メディアを取り出す」を押しましょう。
↓
「○○を取りはずしてください」との表示が出るのを確認したらメディアを取り外しましょう。この表示が出ている時以外でメディアを取り外しますと、メディア内のデータが破損する可能性があります。
↓
メディアを取り外しますと画面の右上に「終了」のボタンが表示されますのでそのボタンを押しましょう。
↓すると以下の画面になります。
このまま終わる場合は「メニューへ戻る」を押しましょう。(押さなくても30秒後に自動でメニュー画面に戻りますが、後ろに順番待ちの方がいるのならメニュー画面に戻した方が親切ですね)
領収書が必要な場合は「領収書をプリントする」を押しましょう。領収書が印刷されます。画面にも表示されてますが、漫画原稿を印刷した場所とは別の所から領収書が出てきますので注意しましょう。
↓
するとこちらの画面になります。これで印刷は終了です。
「印刷した漫画」「おつり」「領収書」など、忘れないようにしましょう。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の「コンビニプリント機能」を利用しない理由
今回紹介したのは書き出しした作品データをメディアに入れてコンビニでプリントする方法でした。
しかし、CLIP STUDIO PAINTには「コンビニプリント機能」があり、発行した「予約番号」をコンビニのコピー(プリント)機に入力することで作品を印刷できるさサービスがあります。
なぜ今回はこの機能でデジタル漫画作品を印刷しなかったのかといいますと、「コンビニプリント機能」には漫画作品を印刷するにはおすすめできない理由があるのです。
漫画作品印刷でクリスタの「コンビニプリント機能」がおすすめできない理由
通常より印刷料金が高い…!
通常、コンビニでプリント(コピー)を利用する場合の料金は以下の通りです。
●白黒
全サイズ:10円
●カラー
B5、A4、B4サイズ:50円 A3サイズ:80円
※コンビニによって料金が変わる場合があります。
そしてクリスタの「コンビニプリント機能」を利用した印刷料金は以下の通りです。
●白黒
全サイズ:20円
●カラー
B5、A4、B4サイズ:60円 A3サイズ:100円
白黒ですと2倍も高くなっていますね。
ですので費用的にも漫画作品の印刷には「コンビニプリント機能」はおすすめできません。
1枚ずつプリントしなければならない…!
クリスタの「コンビニプリント機能」では専用の書き出しデータを作成・送信し、メールで「予約番号」を受け取り、その番号をコンビニのコピー(プリント)機に入力して印刷するのですが、この「予約番号」は1枚(ページ)につき1つ発行されます。
つまり複数ページにもなる漫画作品を印刷する場合、ページ数分の予約番号が記載されたメール(1つの予約番号につき1メール)を受信し、コンビニのコピー(プリント)機で各予約番号を入力して印刷するため、1枚1枚作業を行う必要があり、効率がよくありません。
有効期限がある…!
発行された「予約番号」は2日間という有効期限があります。
予約番号をメールで受けったら、2日以内に印刷をしないといけません。
印刷することに期限があるというのは少し落ち着かないですね…。
セブンイレブンでしか利用できない…!?
クリスタの「コンビニプリント機能」は富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社のサービスを利用しています。
このサービスを利用できるのがセブンイレブンのマルチコピー機ということになるのです。
近くにセブンイレブンがない場合は不便ですね。
遠くの友達・知り合いに作品を届けたい時にクリスタの「コンビニプリント機能」を利用しよう!
クリスタの「コンビニプリント機能」の利点は「予約番号」があればどこのセブンイレブンでも印刷できるという点です。
その為、自分で作品を印刷するというよりは遠くに住んでいる友達や知り合いに「予約番号」を伝え、自分の作品を印刷してもらうというのが良い利用方法なのではないかと思います。
B4デジタル漫画原稿のコンビニ印刷方法まとめ
コンビニ(セブンイレブン)でのB4デジタル漫画の印刷手順の説明は以上となります。
アナログ漫画ですとそのまま投稿できるのですが、デジタル漫画ですと少しの知識や・一手間が必要になりますね。
しかし、一度経験してみればそこまで大変な作業ではないと思います。
漫画賞、良い結果がでますように◎
それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!
▼動画視聴型お絵描き講座【Palmie(パルミー)】
▼イラスト・簡単な漫画なら【CLIP STUDIO PAINT PRO】
CLIP STUDIO PAINT PRO▼本格的な漫画・アニメーション制作なら【CLIP STUDIO PAINT EX】
CLIP STUDIO PAINT EX