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皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。
2021年12月14日にイラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)がVer.1.11.6にアップデートされました。
これにより、CLIP STUDIO PAINT EXにてPDFデータの読み込み(入力)が標準でできるようになりました!
※CLIP STUDIO PAINT PROではご利用できません。
今回はCLIP STUDIO PAINT EXにPDFを読み込み(入力)する手順を紹介したいと思いますのでよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!
2021年12月21日にVer.1.11.8が公開されたことにより、PDFデータの透過部分がそのまま表示される問題が改善され、背景などの透過部分が白色で表示されるようになりました。
透過部分を残したままPDF書き出ししますと透過部分が黒く表示されてしまいますので、Ver.1.11.8にアップデートするか、クリスタにて背景を用意して透過部分をなくしましょう。
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※今回紹介する機能はこちらでは利用できません。
参考記事:クリスタPRO購入後からEXに損せず買い替える方法(アップグレード)!!
PDFとは
PDFとはデータ形式の1つです。拡張子は(.pdf)。
情報の配布・交換などを電子的に行うためのデータ形式です。イメージとしては電子的な紙です。
データを制作した端末とそのデータを見る端末が異なる場合、データ内のデザインが変わってしまうことがあるのですが、こちらの形式は見る側がどんな端末を使っていても情報をそのまま共有することができます。
ですのでマニュアル(説明書)などによく使用されています。
このPDFデータは「adobe acrobat reader dc」というフリーソフトで開くのが一般的ですが、こういったソフトがない場合はブラウザで開く形になります。
ちなみにクリスタEXではVer.1.10.5からPDF出力(書き出し)がすでに標準機能になっております。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)EXでPDFを読み込む方法!
困った時は:クリスタのウィンドウ・アイコン・項目がない時の見つけ方!!
①クリスタEXのファイルメニューから「開く」を選択してPDFを選択しよう!
クリスタEXでPDFを読み込む最初の手順は他のデータを読み込む時と同じです。
CLIP STUDIO PAINT画面上部から「ファイル」→「開く」と選択しましょう。
するとデバイスのフォルダーが開きますのでここでPDFデータをダブルクリック、もしくはクリックで選択した後に下部の「開く」と選択しましょう。
②クリスタEXにPDFを読み込むための設定をしよう!
クリスタEXでPDFデータを開く際にはいくつかの設定が必要になります。
「ページ管理フォルダーの作成」
クリスタEXでPDFデータを開きますとまず「ページ管理フォルダーの作成ウィンドウ」が表示されます。
これはPDFデータをCLIP STUDIOフォーマット形式(.clip/.cmc)に変換したデータの保存先を設定する画面になります。
※ちなみに元のPDFデータはそのままPDFデータとして残りますのでご安心を。
画面に表示されてます通り、クリスタEXにPDFを読み込みますとそのデータは複数ページデータ(.cmc)によって管理されるようになるのです。(1枚のPDFデータでも同じです)
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「ページ管理フォルダーを管理する場所」で作成する複数ページデータの保存場所を設定します。
初期状態ではPDFデータが保存されているフォルダーが設定されていますが、右端のフォルダーアイコンをタッチして保存先を変更することもできます。
「管理フォルダー」で作成する複数ページデータの名前を設定します。
初期状態では「PDFデータの名前」+「のコピー」という風に入力されていますが、任意で別の名前に変更することもできます。
設定が終われば「OK」を押しましょう。
「PDFフォーマット変換」
次にクリスタEXにPDFデータを読み込む際のデータに関する設定ウィンドウが開きますので設定を行います。
重要なのは解像度の設定です。
「プリセット」から用意されている解像度を選択してもいいですし、
「入力解像度」から任意の解像度の数値を入力、もしくはスライダーで指定してもいいでしょう。
※プリセットの「カスタム」=「入力解像度で数値指定」となります。
「解像度」はデータの鮮明さを表す数値です。ここの数値によって読み込むPDFデータの表示の鮮明さが変わります。高い方がキレイに表示されますがその分容量は大きくなってしまいます。
もしPDFデータを作成した時の解像度が分かるのでしたらそちらに合わせましょう。
制作時の解像度が分からない場合は印刷時と同じような解像度に設定する方が良いかと思います。
一般的にデジタルデータを印刷する場合は
●カラー作品は300~350dpi
●モノクロ作品は600dpi以上
に設定することが多いです。
手元のクリスタEXで試したところ、600dpiと300dpiで以下のような差が出ました。
ちなみに、印刷目的のないデジタル作品では72dpiで十分とされていますが、PDFを読み込む際にはぼやけが強すぎてしまったのであまりおすすめできません。
下部の「綴じる位置」「開始ページ」は読み込むデータが本の状態になった時にどのような形になるかの設定になります。
漫画作品のPDFを読み込む場合に重要となりますね。
複数ページあるPDFデータを読み込む場合はこちらで設定した内容でページ管理ウィンドウに表示されます。
また、クリスタVer.1.13.0から「注釈を画像として読み込み」という項目が追加されました。
ここにチェックを入れますとPDF編集ソフト「adobe acrobat reader dc」でデータ上にテキストなどの注釈を入れている場合、変換したクリスタデータでもこの注釈が表示されるようになります。
↓
ただしクリスタではこの注釈は画像扱いとなりますのでテキストの編集はできません。
さらに元のPDFデータと結合されて1枚のレイヤーとして表示されますのでご了承ください。
設定が終わりましたら「OK」を選択しましょう。
PDFデータの読み込みが開始されます。
クリスタEXにページ管理ウィンドウが表示されてPDF読み込み完了!
PDFデータの読み込みが開始しますと、まずはクリスタデータへの変換が行われ、
次にクリスタへのファイルの読み込みが行われます。
ファイルの読み込みが完了しますと、複数ページ作品と同じように「ページ管理ウィンドウ」が表示されます。
これでクリスタEXへのPDF読み込みが完了しました!
※画像は「左綴じ」「左から開始」の場合
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)EXに読み込みしたPDFデータに関して
データ形式はクリスタフォーマット(.clip/.cmc)になる
クリスタEXにPDFを読み込みますと、データ全体を管理するページ管理データ(.cmc)と各ページの編集データ(.clip)が作成されます。
ページ管理データ(.cmc) を開きますとページ管理ウィンドウが開き、全ページの一覧が表示されます。
※PDFを読み込みした後に表示されるものと同じものです。
こちらでは通常のページ管理ウィンドウと同様にページを追加したり並び順を変更したりといった編集も行えます。
また、ここで各ページをダブルクリックすることでそのページを開くことができ、編集が可能になります。
編集データ(.clip) を開きますとそのページのみを直接開くことができ、編集が可能になります。
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PDFの中身(内容)はラスターレイヤー1枚で表示される
クリスタEXにPDFを読み込んだ場合、PDFの中身(内容)が漫画であってもテキストであっても1枚のラスターレイヤー上に描画されたものとして表示されます。
そのため、ペンや消しゴムなどで簡単に編集できる反面、元々のレイヤー機能やテキスト機能は失われています。
PDFを読み込んだクリスタデータにさらにPDFを追加読み込みする場合
ページ管理ウィンドウではPDFデータを追加で読み込むこともできます。
ページ管理ウィンドウにて「追加させたい位置の1つ前にあたるページ」を選択し、
CLIP STUDIO PAINT画面上部から「ページ管理」→「ページの読み込み」と選択しましょう。
するとデバイスのフォルダーが開きますので追加させたいPDFデータをダブルクリック、もしくはクリックで選択した後に下部の「開く」と選択しましょう。
すると1回目と同じように「ページ管理フォルダーの作成」→「PDFフォーマット変換」とウィンドウが表示されます。
実は、追加でPDFを読み込みしますと開いているページ管理データにそのPDFが追加されるのですが、それとは別で読み込みした分だけのページ管理データも新しく作成されることになるのです。
そのため新しく作成されるページ管理データの保存場所と名前、そして解像度などを設定する必要があるのです。
「PDFフォーマット変換」の設定が終わり「OK」を押しますと新しいページ管理データが作成されますのでしばらく待ちましょう。
すると最後に「ページの読み込み」というウィンドウが開きます。
こちらは「ページの読み込み」で選択したPDFデータに複数ページ分のデータが入っている場合に何ページ~何ページの間分まで読み込むかの指定ができます。
※1ページ分のデータしかない場合でも表示されます。
読み込みページの指定が完了しましたら「OK」を選択しましょう。
ページの追加が実行されます◎
↓
PDF完全対応でCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)EXの活躍の場が広まった!
元々クリスタEXではプラグインを購入しないとPDFデータを取り扱うことができませんでした。
しかし以前のアップデートで出力が標準機能になり、今回のアップデートで入力まで標準機能になりました!
PDFデータはビジネスなど様々な場面で使用される定番のデータ形式です。
それがクリスタEXで入出力ともに対応されたことでますますクリスタEXが活躍できる場所が広まったといえるでしょう。
また、複数ページの漫画データのやり取りをPDFで行うこともできるようになりますね◎
PDF対応はクリスタEXのみですが、買い切りのクリスタPROをお持ちの場合は優待価格でクリスタEXを入手することができますよ◎
クリスタPRO購入後からEXに損せず買い替える方法(アップグレード)!!
それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!
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※今回紹介する機能はこちらでは利用できません。
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