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皆さん閲覧ありがとうざいます。山本電卓と申します。
今回はイラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)をダウンロード・インストールをしていよいよイラストや漫画を描こう!とCLIP STUDIO PAINTを起動した際、「まず何をどうすればいいの?」と悩まれた方の為に最初のステップである絵を描くための用紙の出し方(新規作成)を画像付きで紹介させていただきたいと思います。
アナログでも同じ、まず用紙がないと絵は描けませんからね。
画像加工ソフトのPhotoshopなどを触ったことのある方でしたら何となく分かるかもしれませんが本当にデジタルが初めてという方には「???」なことだらけだと思います。
ですので初歩的なことですが書いていきますね。
ではよろしくお願いいたします( `・∀・´)ノ!
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CLIP STUDIO PAINT EXまずはCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)を起動!
ではまずCLIP STUDIO PAINTを起動しましょう。
起動方法は以下の記事内に書いてますので参考にして下さい◎
【クリスタ】3つのPAINT直接起動方法ですぐに制作開始できる!!(Windows)
そしてさっそくCLIP STUDIO PAINTを起動させると…
このような画面が開きます。
何もない…
そう、起動しただけでは何もないんです。
他のアプリなどでは起動時に自動でキャンバスを出してくれる場合もあるのですが、クリスタではそういったことはありません。
※前回に制作・保存したデータがない場合、用紙(キャンバス)が自動で作成される場合があります。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の制作は新規作成をしなきゃ始まらない!
クリスタで用紙(キャンバス)を出す=新規作成をする
クリスタを起動後にすることはまず新規作成です。
つまりは用紙を出すということですね。冒頭にも言った通り、まず用紙(キャンバス)がなければ何も描けません。
やり方は以下の通りです。
①クリスタ画面で新規ウィンドウを出す
CLIP STUDIO PAINT画面上部左の「ファイル」→「新規」と選択します。
するとクリスタの新規ウィンドウが表示されます。
②用途に合わせてアイコンを選択
クリスタの新規作成ウィンドウ上部には「作品の用途」として以下のようなアイコンがあります。
※「同人誌入稿」はEX版のみ表示されます。
それぞれのアイコンの意味は以下のようになります。
そしてそれぞれの用途は…
「イラスト」
一枚のイラストを描く用のキャンバス。
「Webtoon」
スマートフォン向けの縦スクロール(縦読み)漫画を描く用のキャンバス。
「コミック」
漫画を描く用のキャンバス。
実際の漫画用原稿用紙のように仕上がり線や基本枠が付いたキャンバスを作成します。(単~複数ページ可)
「同人誌入稿」
その名の通り、同人誌制作を目的としたキャンバス。
表紙の構成などの設定ができます。(複数ページ)
「すべてのコミック設定を表示」
上記の「コミック」よりさらに細かい漫画原稿用紙の設定をすることができます。(単~複数ページ可)
「アニメーション」
アニメーション(動画)用のキャンバス。
という意味になります。
この各アイコンからクリスタで制作する作品の用途に合わせて選択していきましょう。
③新規作成するキャンバスの設定を入力
クリスタの新規作成ウィンドウにて「作品の用途」のアイコンを選択すると、その下の設定入力画面がそれぞれの用途に応じて変わります。
ここで新規作成するキャンバスの設定を入力していきます。
自分の目的に合った設定を入力していきましょう。こちらでの設定は一部を除いて後から変更もできます。
「イラスト」の新規作成詳細
クリスタで絵を描く!新規作成「イラスト」の設定項目の意味を説明します!!
「Webtoon」の新規作成詳細
クリスタで縦読み漫画!Webtoon設定内容と書き出し方法!!
「コミック/すべてのコミック設定を表示」の新規作成詳細
クリスタで漫画制作!新規作成「コミック」の設定項目の意味を説明します!
「同人誌入稿」の新規作成詳細
クリスタで同人誌!新規作成「同人誌入稿」の設定項目の意味を説明します!(EXのみ)
※「アニメーション」の設定詳細の記事更新は未定です
2020年12月10日にVer.1.10.5へアップデートされたことにより、クリスタにタイムラプス機能が追加されました。
その為、クリスタの新規作成ウィンドウに「タイムラプスの記録」の項目が追加さされいます。
※「イラスト」「コミック」「アニメーション」など、どの作品の用途を選択したとしても「タイムラプスの記録」の項目は表示されます。
詳しくは以下の記事を参考にしていただければと思います。
④最後に「OK」を選択してキャンバスを新規作成!
クリスタの新規作成ウィンドウにて必要な設定を入力し終えたら右上の「OK」を押しましょう!
すると…
このように設定した通りの用紙(キャンバス)をクリスタ上に出すことができました!
これでペンツールなどを使って絵を描くことができます◎
自由に描いていきましょう☆
クリスタでの新規作成後、次のステップはこちらから!
↓
クリスタでは複数のキャンバスを新規作成できる!
クリスタで新規作成するキャンバスですが、こちらは1枚だけでなく複数作成することができます。
※ただし、スマートフォン版は1枚ずつしか作成・開くことができません。
また、その際のキャンバスは「イラスト」「コミック」など作品の用途が違うキャンバスでも大丈夫です。
クリスタで複数のキャンバスを新規作成した場合、画面上部にキャンバスのタブが枚数分表示されます。
このキャンバスのタブを選択することで作業をするキャンバスを切り替えることができます。
また、このキャンバスのタブをドラッグすることで並べ替えも可能ですし、クリスタの作業画面の表示を変えることもできますよ◎
↓
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)で新規作成する時の注意点!
クリスタではキャンバスを新規作成することによって絵を描くことができるようになるのですが、その際に気を付けてほしいことがあります。
後からやり直しや変更が楽にできることがデジタルの利点の一つですが、この最初の新規作成の設定によっては取り返しがつかない、もしくは余計な作業が増えてしまうデジタルならではの注意点があるのです。
クリスタで制作した作品を印刷するなら解像度に注意!!
新規作成時にしっかり解像度を設定しよう!
クリスタ新規作成時の設定の中に「解像度」という項目があります。
解像度とはどれだけ綺麗に細かく表現されているかを数字で表したものです。ここでは作成するキャンバスがどれだけ鮮明なものにするかを意味します。
この解像度はインターネット上などで公開するといったデジタルデータとして使用するだけでしたら全く関係ありません。
しかし、描いたイラストや漫画を最終的に印刷しようと思ってるもしくはその可能性があるのならば解像度はある程度の高さが必要となります。ですので新規作成時にしっかり設定しなければならないのです。
カラー作品を印刷するなら解像度は「300~350dpi」
印刷目的であるカラー作品の解像度は一般的に300~350dpiとされています。クリスタ新規作成ウィンドウの設定にも300dpiと350dpiの選択肢が用紙されています。
「一般的に」というのは、この数字がカラーの印刷機の解像度から算出された数字だからです。ですのでこの数字の方が都合がいいということであって絶対ではありませんが最低でもこの解像度まであった方が確実でしょう。
モノクロ作品を印刷するなら解像度は「600dpi以上」
印刷目的であるモノクロ作品の解像度は一般的に600dpi以上とされています。クリスタ新規作成ウィンドウの設定にも600dpiの選択肢が用意されています。
これはトーンの点々(ドット)をしっかり表現する為、そして白と黒の境界をくっきりさせる為にカラー作品より高めの解像度が必要になってきます。
こちらも印刷機の解像度から算出された数字ですので絶対ではありませんがトーンが荒く印刷されてしまう可能性を考えるとこの解像度まであった方が無難といえるでしょう。
デジタル使用ならカラーでもモノクロでも解像度は「72dpi」
上記の通り、解像度は印刷する際に重要となってきます。すなわち、デジタルデータとして使用し、印刷する必要がないのであれば解像度は気にする必要がありません。
印刷目的でない作品を高い解像度で制作してしまうとデータ容量が無駄に大きくなってしまいます。ですのでデジタル使用の作品の解像度は選択肢の中で一番低い72dpiを選択するのが一般的となっています。
※ただし、トーンを扱う場合は印刷目的でないとしても解像度を600dpi以上にしないと綺麗にトーンが表示されない場合があります。
低い解像度の作品を後から綺麗にすることはできない!
実はクリスタでは解像度を制作途中からでも変更することが可能です。
CLIP STUDIO PAINT画面上部から「編集」→「画像解像度を変更」を選択することで解像度を設定し直すことができます。
それなのになぜ新規作成時に目的によって解像度を設定しなければならないかというと、解像度の高い鮮明な画像を後から荒くすることはできても荒い画像から綺麗にすることはできないからです。
ある程度は補正が可能かもしれませんが、荒い画像を頑張って綺麗にした画像ではやはり元々綺麗な画像には敵いません。
つまり低い解像度で描き始めた絵の解像度を途中で高くしても、それまでに描いた絵は綺麗に印刷できないのです。パソコンの画面上では違いがはっきり分からないかもしれませんがその差は印刷時にしっかり出てくるでしょう。
※解像度変更後の描写は変更した解像度の鮮明さになります。
クリスタで解像度を変更すると製本(仕上がり)サイズ・基本枠(内枠)が消えてしまう!
クリスタ新規作成の「作品の用途」で「コミック」または「すべてのコミック設定を表示」を選択した場合、製本(仕上がり)サイズや基本枠(内枠)を設定し、表示させうことができるのですが、新規作成後に解像度を変更すると以下の表示が出てきます。
※「トンボ」とは製本の際に裁断する目印にするもので、原稿用紙の四隅と上下左右にあるガイド線のことを指すのですが、それと関わりのある「製本(仕上がり)サイズ」のガイド線も一緒に削除されてしまいます。
これは「OK」を選択しないと解像度変更の画面に進めないので、必然的に製本(仕上がり)サイズや基本枠(内枠)を消すことになります。
実は消してしまった後に再度設定し直して表示させることはできるのですが、やはり途中で解像度を変更するのは余計な作業が増えることになりますね。
以上のようなことから、何時間もかけた作品が解像度の設定ミスにより1から描き直しとなってしまうこともあるので最初の新規作成時に目的に合わせてしっかり解像度を設定しましょう!
クリスタの新規作成時には漫画原稿の各種サイズの入力に注意!
投稿・持ち込み予定なら規定サイズの確認を!
クリスタの新規作成ウィンドウ「コミック/すべてのコミック設定を表示」では原稿全体のサイズから仕上がり枠サイズや内枠サイズなどの設定ができます。
もしクリスタで制作した漫画を商業雑誌の漫画賞に投稿する、もしくは持ち込みを行うのであればその雑誌が指定しているサイズ(各雑誌で掲載されているページがあります)に合わせて新規作成時に設定する必要があります。
これらのサイズも後から変更することは可能なのですが、そうしてしまうと修正作業が大変になってしまう場合があります。
コマ枠を作成してからのサイズ変更は修正が大変!
漫画用の原稿を制作する過程でコマ枠を作る作業がありますね。クリスタでコマ枠を作成する場合、そのコマ枠の外側はまず内枠に合わせて作成されます。
そこからクリスタのツールや機能を利用してコマを分割したり仕上がり枠まで伸ばすなど表現したい形に変えていくのですが…
クリスタでコマ枠を作成した後に内枠のサイズを変更したとしてもコマ枠や描いた絵の大きさは変わらないのです…!
その場合は1コマ1コマ手動で内枠に合わせてコマ枠を変形させなければなりません。
さらにそのコマ枠内にペン入れした線画を描いてた場合、その線画も移動や変形、コマが大きくなったことにより絵が足りない部分がでてきたらその分の描き足しもしなければならなくなります。
さらにさらに、もしこれが数ページ描いた後でしたら全てのページでこの作業をしなければならなくなるのです。
こういったことを防ぐ為にもサイズ確認をしっかりして、間違いのないように新規作成時に設定しましょう。
関連記事
クリスタの漫画コマ枠作成&コマ割り方法!2ステップ+αで簡単!!
新規作成ウィンドウの選択肢からキャンバスサイズを決める場合も注意!
クリスタの新規作成ウィンドウには「B4」「A4」など用紙サイズの選択肢がありそちらを選択すると各サイズもその選択に合わせて自動で入力されます。
「応募規定のサイズがB4用紙だからこれでいいだろ♪」
と油断すると痛い目に遭います…!
その自動入力された数字をしっかり確認して下さい!規定サイズと微妙に違う場合があります。
同じB4でも雑誌によってサイズは違いますので最終的には自分の目での確認が必要となってきます。
選択肢の中から「商業誌用」を選択すると一般的なB4漫画原稿用紙のサイズを自動入力してくれますが、それでも規定サイズと合っているかはしっかり確認しましょう。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の新規作成まとめ
私自身もクリスタでの新規作成時にサイズ確認を怠ったせいで原稿を数ページ完成させた後に修正作業をしなけらばならない状況になってしまったことがあります。
アナログでサイズが違うとなると原稿の買い直しからしなければならないので修正できる分まだマシかもしれませんがこれはかなりのタイムロスとなります。
様々な作業の時間が短縮できるのがデジタルの強みですので私のようなことにならないよう最初の新規作成の設定時にしっかり確認をし、楽しんで絵や漫画を描いてもらえればと思います。
それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!
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