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皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。
イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)にはペンなどの描画ツールの方向を固定させることができる「定規ツール」というものがあります。
今回はCLIP STUDIO PAINTで使用できる定規の種類と使い方、そしてそれぞれの定規の効果を紹介させていただきますのでよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!
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CLIP STUDIO PAINT EXCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)定規の基本情報
クリスタの定規ツールでキャンバス上に設置する
クリスタで定規を使用する場合は「定規ツール」を使用してキャンバス上に設置することから始まります。
クリスタのツールパレットにて定規ツールを選択しますと、サブツールパレットから8種類の定規を選択・使用することができます。
また、「特殊定規」ではツールプロパティの「特殊定規」の項目にてさらに7種類の定規を選択・使用することができます。
※ここにある「ガイド」とサブツールパレットにある「ガイド」は同じ内容のツールになります。
つまりクリスタには(「ガイド」を1つ引いた)14種類の定規を設置・使用することができるというわけですね。
各定規の使い方は後述します。
クリスタ定規の仕様
クリスタで使用できる定規の仕様に関しては以下の記事でまとめていますのでそちらを参考にしていただければと思います。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)各定規の使い方・効果
困った時は:クリスタのウィンドウ・アイコン・項目がない時の見つけ方!!
クリスタ「直線定規」の使い方
直線定規の設置方法
クリスタの直線定規ツールではツールプロパティの「曲線」の項目にて「直線」「2次ベジェ」「3次ベジェ」の3種類のアイコンから設置方法を選択できます。
そう、直線定規という名称ですが曲線の定規も設置できるのです。
また、[Shift]を押しながらドラッグすることで水平・垂直方向とツールプロパティもしくはサブツール詳細ウィンドウの「角度の刻み」に入力されている数値の角度刻みで定規を設置することもできます。
●直線
クリスタのキャンバス上で1回ドラッグすることでドラッグした長さ分の直線の定規を設置することができます。
●2次ベジェ
クリスタのキャンバス上で1回ドラッグした後に定規の曲がり具合を決める点(方向点)を1回タッチすることでドラッグした長さ分の曲線の定規を設置することができます。
●3次ベジェ
クリスタのキャンバス上で1回ドラッグした後にドラッグの始点から伸びる定規の方向点を1回タッチし、次にドラッグの終点から伸びる定規の方向点を1回タッチすることでドラッグした長さ分の曲線の定規を設置することができます。
直線定規の効果
クリスタの直線定規はキャンバス上に設置した定規の形にペンなどの描画ツールの動きを固定することができます。
ブレのない線で筆圧や入り抜きなどの表現もできるようになります。
ちなみに、定規の形全てに描画しなくてはいけないわけではありません。定規の形内で描画範囲を決めることができます。
また、描画開始位置が定規から離れた場所でしたら定規の影響を受けずに自由に描画することもできます。
※定規上を通過させることも可能です。
関連記事
クリスタ「曲線定規」の使い方
曲線定規の設置方法
クリスタの曲線定規ツールではツールプロパティの「曲線」の項目にて「直線」「スプライン」「2次ベジェ」「3次ベジェ」の4種類のアイコンから設置方法を選択できます。
曲線定規という名称ですが、直線の定規も設置できます。
先述の「直線定規」との違いは連続の直線・曲線定規を設置できる点です。
こちらも[Shift]を押しながらドラッグすることで水平・垂直方向とツールプロパティもしくはサブツール詳細ウィンドウの「角度の刻み」に入力されている数値の角度刻みで定規を設置することもできます。
●直線
クリスタのキャンバス上で角となる点をタッチしていくことで折れ線の定規を設置することができます。
●スプライン
クリスタのキャンバス上で通過点(曲線の通り道となる点)をタッチしていくことで連続曲線の定規を設置することができます。
●2次ベジェ
クリスタのキャンバス上で曲線の「方向点となる点」をタッチしていくことで連続曲線の定規を設置することができます。
●3次ベジェ
クリスタのキャンバス上で「通過点」となる点をタッチし、そのまま方向点を置く位置までドラッグしていくことで連続曲線の定規を設置することができます。
関連記事
曲線定規の効果
クリスタの曲線定規は(直線定規と同様)キャンバス上に設置した定規の形にペンなどの描画ツールの動きを固定することができます。
こちらも定規の形内で描画範囲を決めることができます。
また、描画開始位置が定規から離れた場所でしたら定規の影響を受けずに自由に描画することもできます。
※定規上を通過させることも可能です。
クリスタ「図形定規」の使い方
図形定規の設置方法
クリスタの図形定規ツールではツールプロパティの「図形」の項目にて「長方形」「楕円」「多角形」の3種類のアイコンから設置する定規の形を選択できます。
「多角形」ではさらに3~32角の間で図形を設定することができます。
図形定規ツールでクリスタのキャンバス上にドラッグすることで設定した図形の形の定規を設置することができます。
ここで[Shift]を押しながらドラッグすることで縦横比が同じになる図形の定規を設置することができます。
「長方形」ですと正方形の定規に、「楕円」ですと正円の定規に、「多角形」ですと各正多角形の定規にできます。
ツールプロパティ・サブツール詳細ウィンドウでの設定
図形定規ツールではツールプロパティもしくはサブツール詳細ウィンドウにて設置する定規の形や設置方法を設定することができます。
●「角の丸さ」
角のある図形の場合、その角に丸みをつけることができます。丸み具合も設定できます。
●「縦横指定」
図形定規の縦と横の比率や長さを指定・固定して設置することができます。
●「中央から開始」
この項目にチェックを入れますとドラッグの始点が図形定規の中点になります。設置する定規の位置・形を把握しやすくなります。
チェックが入っていない状態ですと設置する図形が内接する長方形の対角線をドラッグする形になります。特定の範囲内に図形定規を収めたい場合にはこちらの方がやりやすいですね。
●「確定後に角度を調整」
この項目にチェックを入れますと図形定規をドラッグで設置した後にカーソル(ポインター)を動かすことで図形定規を回転させることができ、お好みの角度でキャンバス上をタッチ(クリック)もしくは[Enter]を押すことで確定させることができます。
また[Shift]を押しながら図形定規を回転させますと、「角度の刻み」の数値の角度ごとにピタッと止まってくれるようになります。
図形定規の効果
クリスタの図形定規は(直線定規と同様)キャンバス上に設置した定規の形にペンなどの描画ツールの動きを固定することができます。
こちらも定規の形内で描画範囲を決めることができます。
また、描画開始位置が定規から離れた場所でしたら定規の影響を受けずに自由に描画することもできます。
※定規上を通過させることも可能です。
クリスタ「定規ペン」の使い方
定規ペンツールを使った定規の設置方法
クリスタの定規ペンツールではフリーハンドで描画した線の形の定規を設置することができます。定規の形を自由に決めることができるわけですね。
定規の設置は1ストロークごとになります。
また、ペンツールと同じように[Shift]を押しながらタッチしていくことで直線描画もできます。
定規ペンの設定
●「手ブレ補正」「後補正」
クリスタのペンツールのように定規を設置する操作に補正を加えることができます。
詳しくはクリスタ公式ページを参考にしていただければと思います。
定規ペンで設置した定規の効果
クリスタの定規ペンツールで設置した定規は(直線定規と同様)キャンバス上に設置した定規の形にペンなどの描画ツールの動きを固定することができます。
こちらも定規の形内で描画範囲を決めることができます。
また、定規から離れた場所でしたら定規の影響を受けずに自由に描画することもできます。
※定規上を通過させることも可能です。
クリスタ「特殊定規」の使い方
各特殊定規の設置方法と効果
先述の通り、クリスタの特殊定規ツールではツールプロパティの「特殊定規」の項目にて「平行線」「平行曲線」「多重曲線」「放射線」「放射曲線」「同心円」「ガイド」の7種類から設置する定規の形を選択できます。
それぞれの特殊定規によって設置方法と効果が異なりますので各特殊定規ごとに紹介させていただきます。
クリスタの特殊定規の効果はキャンバス全体に影響します。
特殊定規の影響を受けたくない場合は定規機能をOFFにしましょう。
※ただし、「ガイド」ではガイド線上のみに影響します。
「平行線」定規の設置方法と効果
クリスタのキャンバス上でドラッグすることで、そのドラッグした角度で平行線定規を設置することができます。
この時、[Shift]を押しながらドラッグすることで水平・垂直方向とツールプロパティもしくはサブツール詳細ウィンドウの「角度の刻み」に入力されている数値の角度刻みで定規を設置することもできます。
平行線定規を設置しますと、その角度の平行線方向に描画ツールの動きを固定することができます。
漫画制作では流線を描画するのに便利ですね。
「平行曲線」定規の設置方法と効果
クリスタのキャンバス上で「曲線定規」のように定規を設置します。曲線の種類は「直線」「スプライン」「2次ベジェ」の3つから選択できます。
すると設置した定規の形で平行線が描けるようになります。
定規の影響は先述の通りキャンバス全体に影響しますが、複雑な形の定規の場合は平行曲線定規から離れるほど余白の関係から定規の形の再現が難しくなります。
また、キャンバスの途中までしか定規が設置されていない場合は定規の端から延長する方向に描画できるようになります。
「多重曲線」定規の設置方法と効果
(平行曲線定規と同様に)クリスタのキャンバス上で「曲線定規」のように定規を設置します。曲線の種類は「直線」「スプライン」「2次ベジェ」の3つから選択できます。
効果に関しても「平行曲線定規」とほぼ同じなのですが、この「多重曲線定規」では線が重なるような平行線を描画できるようになります。
立体感・奥行のある平行線を描くことができますね。
また、「多重曲線定規」をオブジェクトツールで選択して中央から伸びている制御点をドラッグしますと重なりの角度を変更することもできますよ。
「放射線」定規の設置方法と効果
クリスタのキャンバス上で線を集中させたい点をタッチすることで設置することができます。
放射線定規を設置しますとその設置点に向かう方向、もしくは設置点から外側に向かう方向に描画ツールの動きを固定することができます。
※定規を通過させることも可能です。
漫画制作ですと集中線を描画する時などに利用できますね。
「放射曲線」定規の設置方法と効果
(平行曲線定規と同様に)クリスタのキャンバス上で「曲線定規」のように定規を設置します。曲線の種類は「直線」「スプライン」「2次ベジェ」の3つから選択できます。
定規の設置が完了しますと定規の始点が「放射線定規」の表示になります。
「放射曲線定規」を設置しますと定規の形で始点方向、もしくは始点から外側に向かう方向に描画ツールの動きを固定できるようになります。
※こちらは定規の中点を通過することはできません。
こちらもキャンバスの途中までしか定規が設置されていない場合は定規の端から延長する方向に描画できるようになります。
「平行曲線定規」と「放射線定規」を組み合わせたようなイメージですね。
「同心円」定規の設置方法と効果
クリスタのキャンバス上で円の中点からドラッグすることで円形の定規を設置します。
ツールプロパティもしくはサブツール詳細ウィンドウにて「確定後に角度を調整」にチェックが入っていれば(図形定規のように)ドラッグ後にカーソル移動で円形の定規に角度をつけることができます。
[Shift]を押しながらドラッグすることで正円の「同心円定規」を設置することもできますよ。
また、ツールプロパティもしくはサブツール詳細ウィンドウの「縦横比固定」で円の比率を指定することもできます。
「同心円定規」を設置しますとその名の通り定規の形の同心円を描画できるようになります。
「ガイド」の設置方法と効果
こちらはサブツールパレットにある「ガイド」と同じ内容になりますので、次項の『クリスタ「ガイドツール」の使い方』で紹介します。
クリスタ「ガイドツール」の使い方
ガイドの設置方法
クリスタのキャンバス上でドラッグすることで垂直もしくは水平のガイド線を設置することができます。
斜めのガイド線を設置することはできません。そのため、フリーハンドでドラッグしたとしても垂直もしくは水平のガイド線が設置されます。
ガイドの効果
クリスタのガイド線は(直線定規のように)ガイド線上で描画ツールの動きを固定することができます。
クリスタのガイド線をオブジェクトツールで選択しますとツールプロパティにて、垂直のガイド線なら「中心X」、水平のガイド線なら「中心Y」の項目で位置を指定・移動させることができます。
X、Yそれぞれ「0」の位置はキャンバスの左上になります。
また、クリスタのガイド線は定規としての使い方だけでなく、図形ツールやコマ枠などをピッタリ合わせる(スナップする)ために利用することもできます。
クリスタ「パース定規」の使い方
クリスタのパース定規の使い方に関しましては説明する部分が多く、以下の記事にまとめさせていただいていますのでこちらを参考にしていただければと思います。
クリスタのパース定規を利用しますと、建物などの背景をかなり楽に描画することができます。
定規自体を手で固定させる必要がなくなるのと、原稿からかなり離れた位置に消失点があったとしても対応できるという利点があるからです。
漫画制作でもかなり活躍してくれますのでぜひ活用して下さい◎
クリスタ「対称定規」の使い方
対称定規の設置方法
クリスタ対象定規の設定
クリスタの対象定規は設置前に対象定規ツールの設定をツールプロパティにて行います。
※以下の設定は定規設置後にオブジェクトツールで選択状態にしたとしても変更ができません。
●「線の本数」
対象定規を形成する対称線の本数を「2」~「16」の間で入力します。
入力した数だけ対称描画してくれます。
●「線対称」
「線の本数」が偶数の場合にチェックを入れることができるようになります。
この項目にチェックを入れますと線対称の描画ができるようになり、チェックを入れない場合は点対称の描画になります。
クリスタ対象定規の設置
対称定規の設定が決まりましたらクリスタのキャンバス上に設置していきます。
クリスタのキャンバス上でドラッグすることで対称定規を設置することができます。
この時ドラッグの始点が点対称の点になり、ドラッグの角度が基準対称線の角度になります。基準対称線から等間隔で「線の本数」で入力した数だけの対称線が作成されます。
また、こちらも[Shift]を押しながらドラッグすることで水平・垂直方向とツールプロパティもしくはサブツール詳細ウィンドウの「角度の刻み」に入力されている数値の角度刻みで定規を設置することもできます。
対称定規の効果
クリスタの対称定規はその名の通り、1回の描画で定規の反対側に反転された描画を同時に行ってくれるようになります。
ツールプロパティの「線の本数」で「2」、「線対称」にチェックを入れた設定ですと左右対称の描画ができるようになります。
ツールプロパティの「線の本数」で「5」に設定しますと星型の描画が簡単にできるようになります。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の定規を駆使して作品を効率的に制作しよう!
以上がクリスタで使用できる定規の基本的な使い方になります。
アナログの定規と違い、クリスタの定規は手で押さえる必要もなく、さらに形も自由に設定・変更することができるため活用しますとかなり便利です。
ペンなどの描画ツールの表現でブレのない線を描くことができますので図形ツールのような無機質な表現にならないのも利点ですね◎
クリスタの定規を駆使すれば作品の質も上がりますし、効率化にもつながりますのでぜひ使ってみてください。
また、アナログ制作での定規の使用に不満がある方はこういった定規が使えるクリスタの使用も検討してみてください◎
それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!
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