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皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。
イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)で描画をする場合、「ベクターレイヤー」もしくは「ラスターレイヤー」を作成し描画します。
中でも「ベクターレイヤー」は後から様々な修正が可能でかなり便利なレイヤーです。
しかし、クリスタでは「ラスターレイヤー」でも描画した線の幅を変更させることができるのです!
また、この方法で読み込みしたアナログ原稿の線幅も変更することができます!
今回はその方法を紹介させていただきます。
それではよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!
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CLIP STUDIO PAINT EXCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)でラスターレイヤーの線幅を変更する方法!
困った時は:クリスタのウィンドウ・アイコン・項目がない時の見つけ方!!
①クリスタの「線幅修正ツール」で線幅を変更する!
クリスタの「線幅修正ツール」とは線修正ツールの1つです。
その名の通り、描画後の線の幅を修正することができるツールで、5種類の線幅に関する修正ができます。
このツールで触れた線部分に「ツールプロパティで選択した修正内容」を反映させることができます。
線幅修正ツールはベクターレイヤーで使用するイメージですが、実はラスターレイヤーでも使えるツールなのです!(よく見るとこのツールだけ「制御点」や「ベクター」という言葉が使われていません。)
ただし、ラスターレイヤーで線幅修正ツールを使用する場合は「指定幅で太らせる」「指定幅で細らせる」の2つしか使用できません。
とはいえ修正としては充分だと思います。
線幅修正ツールの「指定幅で太らせる」「指定幅で細らせる」は指定した数値分をツールで触れた線部分に追加・削除する機能なのですが、手元で操作したところ、同じ数値でもラスターレイヤーの方が変化の幅が大きい印象です。
この線幅修正ツールを使うことでラスターレイヤーでも線幅の修正ができます。
線画をベクターレイヤーではなくラスターレイヤーで行っている方には役に立つツールだと思います◎
クリスタで「線幅修正ツール」を使用する場合は、小さい数値で複数回に分けて線に触れ、少しずつ線の幅を変化させるというやり方がお好みの線幅を見つけやすいかと思います。
また、この線幅修正ツールは筆ツールやベタ塗りした部分でも使用することができますよ◎
参考記事
②クリスタの「線幅修正フィルター」で線幅を変更する!
クリスタの「フィルター」とは選択しているラスターレイヤー全体、もしくは選択範囲で指定した部分に効果を加えることができる機能です。
※「フィルター」はラスターレイヤーのみ使用することができます。
その中の1つに「線幅修正」のフィルターがあります。
クリスタでフィルターを使用する前に…
クリスタにてフィルターの効果はレイヤーに直接加えるものです。
ですので、念のためにレイヤーを複製(コピー)して元のレイヤーを残しておくことをおすすめします。
フィルター効果を加えた直後ですと「取り消し」ですぐに元に戻すことはできますが、フィルター効果を加えた後に何工程か作業を行った後ですと簡単には元に戻せません。(取り消しを何回も行って無理やり戻すことはできますが…)
元のレイヤーを残しておけば万が一の時安心ですね◎(元のレイヤーは非表示にしておけばいいでしょう。)
レイヤーの複製(コピー)はレイヤーを選択している状態でCLIP STUDIO PAINT画面上部から「レイヤー」→「レイヤーを複製」と選択することでできます。
↓
クリスタの「線幅修正」フィルターの使用方法
線幅を修正したいラスターレイヤーを選択している、もしくはレイヤーの一部を範囲選択している状態でCLIP STUDIO PAINT画面上部から「フィルター」→「線画修正」→「線幅修正」と選択します。
すると以下のウィンドウが表示されます。
ここで線幅修正に関する修正内容を設定できます。
●修正内容
「指定幅で太らせる」「指定幅で細らせる」の2つから選択します。
●拡縮値
「指定幅で太らせる」を選択している場合は数値が大きいほど線が太くなり、
「指定幅で細らせる」を選択している場合は数値が大きいほど線が細くなります。
●プレビュー
ここにチェックが入っていれば数値を変更させる度に選択しているレイヤーにフィルター効果が反映されますのでここでお好みの線の幅を目で確認しながら数値の設定ができます。
●1ピクセルの線を残す
「指定幅で細らせる」を選択している場合、数値を上げ過ぎると元の線が消えてしまう可能性があります。
ここにチェックを入れておくことで表現可能な1番細い線だけは残るようにすることができ、線が消えるのを防ぐことができます。
ただし、この1番細い線は書き出しや印刷によっては表示されない可能性がありますのである程度の太さを残しておくことをおすすめします。
修正内容が決まりましたら「OK」を選択します。
これでラスターレイヤーの線幅を修正することができます。
広い範囲で線幅の修正を行う場合に利用するといいでしょう◎
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)で読み込みしたアナログ原稿の線幅を変更するには「一手間」が必要!
2021年12月14日にVer.1.11.6にアップデートされたことにより、「ゆがみツール」が追加されました。
このゆがみツールを使用すれば読み込みした原稿でも簡単に線幅を変更することができます。
※以下は「ゆがみツール」が追加される前に書いた内容になります。
クリスタでは、読み込みしたアナログ原稿の線の幅も変更することができるのですが、そのままアナログ原稿をクリスタで開くだけでは線幅の変更ができません。
これは読み込みしたアナログ原稿に透明部分がないからです。
アナログ原稿の余白部分には「白色が塗られている状態」である為、線幅の修正作業を行っても線画部分と白色部分の両方に効果が反映され、結果「変化しない」のと同じ状態になってしまう訳です。
その為、読み込みしたアナログ原稿の線幅を変更したい場合はこの余白部分を透明に変更する必要があります。
とは言え方法はメニューを選択するだけですので簡単です◎
具体的な方法は以下の記事にまとめてますのでそちらを参考にしていただければと思います。
この方法で余白部分を透明に変換すれば線画部分の幅を変更する作業ができるようになります。
アナログ原稿全体の線幅を一気に変更したい場合や、読み込みしたものの線の表示が思っていたより細かった・太かったという時にでも利用することができます。
また、透明部分が必要であるという性質から全てに色が入ったカラー原稿などでは線幅を変更することができません。
※余白を透明に変換する機能はカラー原稿に対応していない為。
ただし、カラーでも塗りつぶし部分がなく、線画だけの状態でしたら線幅の変更は可能です。
その為、読み込みした画像の線幅を変更したい場合はモノクロのイラスト・漫画原稿か、カラー線画だけの場合に対応可能ということになります。
線画以外を消せばカラー原稿でも線幅の変更は可能
少々手間がかかりますが、クリスタでは線画部を分切り抜き(抽出)することができます。
詳しくは以下の記事で紹介していますので参考にしてください。
上記の記事で紹介した方法で線画部分を切り抜き(抽出)することで透明部分を作ると線幅の変更作業を行うことができます。
その代わり色は改めて塗り直す必要がありますが…。
ただ、線を太くする場合でしたら元のレイヤーを複製しておき、線幅を太くしたレイヤーの下に元のレイヤーを配置すれば太くなった線画のレイヤーと重なり、線画部分のみを太くした絵を作ることができます。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)なら線幅修正が自由自在!
クリスタでの線画といえばベクターレイヤーというイメージが強いですが、実はラスターレイヤーや読み込みした原稿でも線幅の修正ができることが分かりました。
つまり、どんな制作方法でも自在に線幅の修正ができるということです。
線の太さが変わるだけで絵の印象は変わります。
ベクターレイヤーよりラスターレイヤーで線画する方がいいという方やメイン制作がアナログで、仕上げや修正をデジタルでするという方、過去のアナログ作品をWEB公開用に仕上げ直したい方など、クリスタの機能を活用してみてはいかがでしょうか◎
それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!
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