クリスタで簡単にフチを作る方法4選!!

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皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。

今回はイラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)で絵にフチ(縁)を付ける方法を4つ紹介させていただきますのでよろしくお願いします
( `・∀・´)ノ!

クリスタの境界効果でキャラクターのフチ取り

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参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!

【境界効果】でフチを作る

クリスタではレイヤープロパティにて選択中のレイヤーに様々な効果を付けることができます。

クリスタのレイヤープロパティと対象レイヤー


その中でレイヤー上の絵にフチを付けることができるのが「境界効果」です。

クリスタの境界効果


ここで注意なのが、レイヤーが線画の場合、線の内側にもフチが付くという点です。

クリスタの境界効果(線画の場合)


色を塗った状態で外側だけにフチを付けたい場合はレイヤーフォルダー内にレイヤーをまとめて入れ、そのレイヤーフォルダーに「境界効果」を設定するといいでしょう。

クリスタのレイヤーフォルダーに境界効果
クリスタの境界効果(外側のみにフチ)


この「境界効果」はフチの色や太さなども変更可能です。

クリスタの境界効果「フチ」


参考記事

クリスタの境界効果でフチを作る方法と使用例!!

【境界効果でフチを付ける利点】

「境界効果」でフチを作成した場合、レイヤープロパティでいつでもフチの表示・非表示や色・太さなどの設定変更が可能です。

クリスタ境界効果の内容変更


また、「境界効果」を設定したレイヤーであれば設定後に新しく描画した部分にもフチが付いて表示されるようになります。

クリスタ境界効果(設定後の描画)


この自由度は「境界効果」ならではの特徴と言えます。

【選択範囲を拡張】と【塗りつぶし】でフチを作る

クリスタには編集範囲を指定できる「選択範囲」機能があります。

クリスタの選択範囲


参考記事

クリスタ4つの「選択範囲」作成方法とその機能!!


この選択範囲を利用してフチを作ることができます。

まず「シュリンク選択ツール」や「自動選択ツール」、レイヤーメニューの「レイヤーから選択範囲」→「選択範囲を作成」などでフチを作成したい描画部分の内側に選択範囲を作成しましょう。

※「自動選択ツール」で絵の外側をタッチした場合は絵の外側に選択範囲が作成された状態になりますので「選択範囲を反転」を利用して絵の内側に選択範囲を作成するようにしましょう。

クリスタのシュリンク選択ツール


そしてCLIP STUDIO PAINT画面上部から「選択範囲」→「選択範囲を拡張」と選択し、「拡張幅」と「拡張タイプ」を設定して「OK」を押しましょう。

この「拡張幅」がフチの幅(太さ)になります。

クリスタ「選択範囲を拡張」

クリスタ「選択範囲の拡張」
MEMO

「拡張幅」の単位はクリスタ環境設定「単位」カテゴリーにある「長さの単位」で設定してある単位になります。

クリスタ環境設定「長さの単位」
ポイント

必要であれば「選択範囲」→「境界をぼかす」と選択して「ぼかす範囲」を選択して「OK」を押せば選択範囲の境界部分をぼかす表現にすることもできます。

クリスタ「境界をぼかす」


選択範囲が描画部分より広めに拡張しましたら描画されているレイヤーより下にラスタレイヤーを作成し、お好みの色で塗りつぶしを行いましょう。

クリスタで描画部分の周囲を塗りつぶす


ただし、描画部分の内側が何も塗られていない場合は下のレイヤーの色が見えてしまいますので注意しましょう。

クリスタの描画部分周辺の塗りつぶし(線画のみ)
【選択範囲と塗りつぶしでフチを付ける利点】

「選択範囲」と「塗りつぶし」でフチを作成する方法はラスターレイヤーに色を塗ったのと同じ扱いになりますのでここからさらに各ツール・機能で編集・加工が可能です。

描画ツールで描き足したり、消しゴムで部分的に消すこともできます。

クリスタ「選択範囲を拡張」で作成したフチを編集


また、フチ部分を塗りつぶししたレイヤーに「合成モード」を設定することで見え方を変えることもできますね。

クリスタの描画部分周辺の塗りつぶしと合成モード


参考記事

クリスタの合成モードを簡単な言葉で説明します!!

【選択範囲をフチ取り】でフチを作る

こちらも前項で紹介した「選択範囲」を利用します。

同じように「シュリンク選択ツール」や「自動選択ツール」、レイヤーメニューの「レイヤーから選択範囲」→「選択範囲を作成」などでフチを作成したい描画部分の内側に選択範囲を作成します。

※「自動選択ツール」で絵の外側をタッチした場合は絵の外側に選択範囲が作成された状態になりますので「選択範囲を反転」を利用して絵の内側に選択範囲を作成するようにしましょう。

クリスタのシュリンク選択ツール


参考記事

クリスタ4つの「選択範囲」作成方法とその機能!!


次にフチを描画する用のレイヤーを作成しておきます。

クリスタでレイヤーを選択する
MEMO

このレイヤーはラスターレイヤーでもベクターレイヤーでも大丈夫ですが、レイヤーの種類によって一部「選択範囲をフチ取り」で利用できない設定項目が出てきます。


また、ベクターレイヤーの場合は描画するフチがいびつな線になりがちなのでラスターレイヤーの方がよさそうです。


そしてフチとして表示したい色をカラーパレットで選択しておきます。

クリスタのカラー系パレット


ここまで準備ができましたら、
CLIP STUDIO PAINT画面上部から「編集」→「選択範囲をフチ取り」と選択しましょう。

クリスタ編集メニュー「選択範囲をフチ取り」


すると以下の設定ウィンドウが開きますので、
「外側に描画」を選択し、「線の太さ」でフチの幅を設定しましょう。

クリスタ「選択範囲をフチ取り」設定ウィンドウ


参考記事

クリスタで選択範囲をフチ取りして線を引く方法!!(境界線を描く)

MEMO

「線の太さ」の単位はクリスタ環境設定「単位」カテゴリーにある「長さの単位」で設定してある単位になります。

クリスタ環境設定「長さの単位」


最後に「OK」を押すことで設定した内容のフチが作成されます。

クリスタ「選択範囲をフチ取り」で絵のフチ表現


フチを作成後は選択範囲の解除も忘れないようにしましょう。

【選択範囲をフチ取りでフチを付ける利点】

「選択範囲をフチ取り」でフチを作成する方法はラスターもしくはベクターレイヤーに色を塗ったのと同じ扱いになりますのでここからさらに各ツール・機能で編集・加工が可能です。

描画ツールで描き足したり、消しゴムで部分的に消すこともできます。

クリスタ「選択範囲をフチ取り」で作成したフチを編集


また、「境界効果」や「【選択範囲を拡張】と【塗りつぶし】」で作成したフチとは異なり、
「選択範囲をフチ取り」の設定ウィンドウにて「外側に描画」を選択しておくことで絵の外側だけにフチを描画することができます。


ちなみに、「【選択範囲を拡張】と【塗りつぶし】」で作成する方法で紹介したように、フチ部分を描画したレイヤーに「合成モード」を設定することで見え方を変えることもできます。

クリスタの描画部分周辺の塗りつぶしと合成モード


参考記事

クリスタの合成モードを簡単な言葉で説明します!!

【レイヤーマスク】でフチを作る

ポイント

こちらは先述の3つの方法とは異なり、2つ以上の重なる絵に対して、1つの絵に「レイヤーマスク」機能で非表示部分を作成して見た目上フチができているように表現する方法になります。

クリスタのマスクで重なる箇所を非表示

クリスタのレイヤーマスク(隠す)機能と使い方!!


こちらの方法は以下の記事の『クリスタのレイヤーマスク使用例②:絵と絵の「隙間」を作る』の項目で細かく紹介していますのでそちらを参考にしていただければと思います。

どう使う?クリスタのレイヤーマスク4つの使用例!!


ただし、この方法でフチを作成した場合はフチの部分には「何もない」状態=隙間と同じになりますので塗りつぶしを行うと絵の外側まで色が広がってしまいますので注意しましょう。

クリスタのマスクでフチを作成した場合の塗りつぶし失敗例


塗りつぶしを利用したい場合は
[Ctrl(Command)]を押しながら「マスクのサムネイル」をタッチすることでマスクの表示部分に選択範囲を作成できますのでその状態で塗りつぶしを行いましょう。
(タブレット・スマホの場合は「エッジキーボード」で[Ctrl(Command)]キーを使用できます)

クリスタのマスクサムネイルに[Ctrl(Command)]+タッチ
クリスタのマスクでフチを作成した場合の塗りつぶし(選択範囲使用)
【レイヤーマスクでフチを付ける利点】

レイヤーマスクは自分で絵の非表示部分を指定することができる機能のため、後から自由に非表示部分の範囲を編集することが可能です。

クリスタのマスクで作成したフチを編集


参考記事

クリスタのレイヤーマスク(隠す)機能と使い方!!


その点に関しては前述の「【選択範囲を拡張】と【塗りつぶし】でフチを作る」方法や「【選択範囲をフチ取り】でフチを作る」方法と同じですが、
このレイヤーマスクを利用する場合はフチ用のレイヤーを用意する必要がないため、その分レイヤーの数を減らすことができます。

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)で自分に合ったフチ作成方法を利用しよう!

今回はクリスタでフチを作る方法を4つ紹介させていただきました。

「フチ」が付く見た目はほぼ変わらないですが、それぞれに利点がありますのでご自身の目的に合った方法でフチを作成していただければと思います◎


それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れさまでした!!


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参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!


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