クリスタ3D素材の動作を軽くする設定・操作まとめ!

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皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。

イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)では作画の参考にしたり、そのまま作品の中で使用したりといった使い方ができる「3D素材」というものを使用できます。

クリスタで複数素材を使用して3D空間を作成


しかし、3D素材はデバイスへの負荷が大きいため、動作が重くなる場合もあります。

そこで今回は3D素材の動作が軽くなる設定を紹介させていただきますのでよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!


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参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)3D素材の基本情報

クリスタの3D素材の基本情報に関しては以下の記事にまとめてありますのでこちらでご確認ください。

クリスタ3D素材の基本操作・設定!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)3D素材の動作を軽くする設定

クリスタ環境設定「3D」カテゴリーでの設定変更

クリスタの環境設定には「3D」の項目があり、こちらで設定変更することで3D素材の動作を軽くすることができます。

クリスタ環境設定「3D」

初心者に知ってほしいクリスタの環境設定23選!!

「半透明とみなされるテクスチャの不透明度」の数値を小さくする

クリスタ環境設定「3D」「半透明とみなされるテクスチャの不透明度」


こちらは指定した値より3D素材に使われているテクスチャ(画像)の不透明度が小さい箇所を半透明で描画する設定項目です。

クリスタ環境設定「半透明とみなされるテクスチャの不透明度」


こちらの数値を小さく設定することで3Dオブジェクトが不透明になる代わりに動作が軽くなります

ただし、透明なテクスチャが不透明になることで描画が乱れる場合があります。

「マルチサンプリングを使用する」のチェックを外す

クリスタ環境設定「3D」「マルチサンプリングを使用する」


こちらはチェックを入れることで3D素材にマルチサンプリングを適用し、3D素材の表示品質を向上させる項目です。

※マルチサンプリングとはエッジを滑らかに描画するために使用されるグラフィックス技法です。

表示品質を向上させるということは動作が重くなるということになりますので、
この項目のチェックを外すことで3D素材の動作が軽くなります

クリスタ3D素材の「環境」カテゴリーでの設定変更

クリスタのオブジェクトツールを使用してレイヤーパレットにある3Dレイヤーを選択しますとサブツール詳細にて「環境」カテゴリーの設定が行えます。

クリスタ3D素材のサブツール詳細「環境」


ここの設定によって3D素材の動作を軽くすることができます。

「編集表示設定」を「高速」にする

「編集表示設定」の項目では「高速」と「通常」から選択できます。

クリスタ3D設定「編集表示設定」(高速)


ここで「高速」を選択することで3D素材の動作が軽くなります

その代わり、レイヤーパレットやレイヤープロパティの効果が反映されなくなり、ナビゲーターパレットにも表示されなくなります。
また、キャンバス外に3D素材が表示されるようになります。

クリスタ3D素材「編集表示設定:高速」

「影の解像度」を「低」にする(Ver.3.1~)

※こちらはVer.3.1から追加された項目です。

こちらはVer.3.1から追加された、3D素材の影を別の3D素材に表示される「落ち影」の鮮明さを設定する項目です。
「高」「中」「低」の3種類から選択できます。

クリスタ3D素材「影の解像度」
MEMO

「落ち影」はオブジェクトツールを選択し、3Dレイヤーを選択した状態でサブツール詳細ウィンドウ「光源」カテゴリーの「影」にて「3Dモデルのみに投影する」もしくは「床面とモデルに投影する」に設定することで表示させることができます。

クリスタ3D素材「影」
クリスタの3D素材に落ち影を表示


「高」の場合はくっきりとした影になり、「低」の場合はぼやけた影になるのですが、ここで「低」を設定することで3D素材の動作が軽くなります

クリスタ3D素材「影の解像度」

「バックフェースカリング」のチェックを入れる

「バックフェースカリング」とは3D素材の裏側の表示(本来見えない部分)を省略する機能です。

クリスタ3D素材「バックフェースカリング」


「レンダリング設定」を選択することで表示されるウィンドウにて、
「バックフェースカリング」のチェックを入れた状態にすることで3D素材の動作を軽くすることができます

※初期設定でチェックが入っている場合が多いです。

※一部の素材では設定できないものもあります。

クリスタ3D設定「バックフェースカリング」

クリスタ3D素材の輪郭線の表示設定

サブツール詳細「輪郭線」カテゴリーで輪郭線を非表示にする

クリスタの一部の3D素材では、オブジェクトツールで3D素材を選択した時のサブツール詳細に「輪郭線」カテゴリーが表示されるものがあり、
「輪郭線幅」のチェックを外して輪郭線を非表示にすることで3D素材の動作を軽くすることができます

クリスタ3D設定「輪郭線幅」
MEMO

サブツール詳細「環境」カテゴリーの「レンダリング設定」を選択して開くウィンドウにも「輪郭線」の設定項目があり、こちらでも「輪郭線を付ける」のチェックを外すことで輪郭線を非表示にすることができます。

クリスタ3D設定「輪郭線を付ける」

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)3D素材の動作を軽くする周辺機器の操作

【Windows・mac OS】グラフィックドライバのバージョンを確認・アップデートする

パソコン(Windows・mac OS)版クリスタでは、そのパソコンにインストールされているグラフィックドライバのバージョンが古い場合にクリスタにて3D素材の動作が重くなる場合があります。

使用しているパソコンのグラフィックドライバの最新バージョンが公開されている場合はアップデートを行いましょう。

バージョンが最新になることで3D素材の動作が軽くなる可能性があります。

MEMO

パソコン内のグラフィックドライバのバージョンや最新バージョンの情報は各OSやメーカーの公式ページなどでご確認ください。

【Windows】ディスプレイの接続状況を確認する

パソコンに液晶タブレットを含む複数のディスプレイを接続する場合、(入力・出力端子の繋ぎ間違いなどによる)接続ミスによって各ディスプレイのグラフィックボードが異なる状態になると、3Dの動作に影響が出る場合があります。

※「グラフィックボード」とは3D画像などのデータを画面上に正確に映し出すために搭載されているパーツです。

ディスプレイのグラフィックボードを確認するには、Windowsメニューの検索欄に「dxdiag」と入力し[Enter]を押すことで開く「DirectX診断ツール」の「ディスプレイ」タブにて確認できます。

Windows「DirectX診断ツール」(ディスプレイ)


ここでグラフィックボードの名前が異なる場合は接続が正しくないので1度パソコンの電源を切り、グラフィックボードが同じになるように正しく接続してから起動し、クリスタでの動作を確認してみてください。

デバイスの買い替え

クリスタを使用するデバイスが古い場合は性能的にクリスタの3D素材をスムーズに表示できないということも考えられます。

そういった場合はデバイスの買い替えも検討しましょう。


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CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の3D素材を扱いやすくしよう!

クリスタの3D素材はスマートフォンでも利用できるので、(新しめのデバイスを使用しているのであれば)1度に多くの3D素材を使用しない限りは動作が重くなることはあまりないのではないかと思います。

その中でクリスタの3D素材の動作が重く感じた場合は今回紹介した設定や操作で3D素材を扱いやすくしてみてください◎


それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!


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