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皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。
イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)がVer.4.0にアップデートされました。
これによって3D素材にもいくつか機能が追加されましたので今回はそちらをまとめて紹介させていただきます。
それではよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!
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目次
- 【補足】CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)基本情報
- CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の3Dデッサン人形と3Dプリミティブの表面への描画が可能に!
- CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)3D素材設定「環境光」で種類の設定が可能に!
- CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の天球設定に「回転角」が追加!
- CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)Ver.1.5互換の3D素材に関する変更点
- オブジェクトツールとカラー系パレットによる3D素材の色変更機能が廃止
- CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)3D素材の不透明度が「高速」でも変更可能に
- CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)3D素材のその他の変更点
- CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)Ver.4.0で3D素材をよりリアルな表現にしてみよう!
【補足】CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)基本情報
クリスタ3D素材基本情報
クリスタの3Dに関する基本情報は以下の記事にまとめてますので参考にしていただければと思います。
クリスタVer.4.0を使用する方法
クリスタVer.4.0を使用するためにはクリスタVer.4.0を購入するか、お手元のクリスタをVer.4.0以降にアップデートする必要があります。
そのため、お手元のクリスタが無期限版(買い切りタイプ)の場合は「アップデートプラン」を契約するか、クリスタVer.4.0への「優待バージョンアップ」を購入する必要があります。
クリスタを無期限Ver.2・3・4に!優待バージョンアップ購入方法!
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の3Dデッサン人形と3Dプリミティブの表面への描画が可能に!
クリスタのレイヤーパレットで3Dレイヤーを選択している状態でブラシ系ツールを使用することでクリスタのキャンバスに設置されている「3Dデッサン人形」もしくは「3Dプリミティブ」の表面に描画することができるようになりました。
参考記事
使用できる描画ツールは以下になります。
「ペン」・「スケッチ」・「筆」・「消しゴム」・「エアブラシ」・「デコレーション」
※一部、通常時とは使用感の異なるブラシや、使用できないブラシがあります。
※「色の変化」や「下地混色」が設定されているサブツールは、その設定が適用されません。
※「ドットペン」ブラシは使用できません。
※シンプルモードには対応しておりません。
3D素材なので向きやポーズを変えて描画していくこともできます。
また、ブラシの不透明度設定も反映されます。
ちなみに、ブラシ系ツールを選択した状態で[BackSpace][Delete]キーや「編集」メニューの「消去」などを実行することで描画部分を一気に消すこともできます。
この機能により、顔や服の模様・柄などのアタリを描き、様々な角度での見え方を確認するといった使い方もできますね◎
※3Dデッサン人形の場合、表面(皮膚上)に直接描くので服などの柄は「アタリ」として捉えた方がいいでしょう。
3Dデッサン人形や3Dプリミティブに描画する際のポイント
2つ以上の3D素材に対して同時に描画はできない
クリスタの3D素材は[Shift]もしくは[Ctrl(Command)]を押しながら選択することで複数選択も可能ですが、描画は1つの3D素材を選択している時にしかできません。
描画を行う場合は1つだけ選択してから描画しましょう。
描画部分は体型や形状の変更に影響される
クリスタの3Dデッサン人形や3Dプリミティブは体型や形状をお好みにカスタマイズできます。
その場合、描画部分も体型や形状に合わせて変形しますので、先に体型や形状を決めてから描画する方が良いかと思います。
陰を非表示にすると色が分かりやすい
クリスタの3D素材は初期設定で影が表示されています。
しかしこの影は「このモデルは光源の影響を受ける」のチェックを外すことで非表示にでき、これによって描画する色を確認しやすくできます。
テクスチャの上からも描画可能
クリスタの3Dプリミティブは画像や画像素材をテクスチャとして表面に貼り付けることができますが、このテクスチャの上からでも描画は可能です。
参考記事
3D素材への描画は定規の影響も受ける
3D素材を表示している3Dレイヤーの定規アイコンをタッチすると3D素材に付属されているパース定規を表示させることができます。
そして描画で使用するブラシ系ツールもこのパース定規の影響を受けて描画ができます。
※パース定規を非表示に戻したい場合は[Shift]を押しながらタッチ、もしくは「レイヤー」メニューから「定規・コマ枠」→「定規を表示」と選択しましょう。
また、対称定規など他の定規を追加して描画することも可能ですが、元々あるパース定規の効果のON・OFF状態も考慮する必要があります。
参考記事
描画した3D素材は素材登録が可能
描画を行った3Dデッサン人形や3Dプリミティブは素材登録をすることで保存・再使用が可能です。
また、再使用時にそこからさらに加筆も可能です。
(加筆した3D素材を改めて登録したい場合は新しく素材登録を行いましょう。上書き保存はできません。)
【注意!】描画ができるのは「3Dデッサン人形」と「3Dプリミティブ」のみ!
先述の通り、新しく追加された3D素材への描画機能はVer.4.0の時点で「3Dデッサン人形」と「3Dプリミティブ」の2種類のみです。
3D頭部モデルや他の3D素材では利用できないので注意しましょう。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)3D素材設定「環境光」で種類の設定が可能に!
クリスタの3D素材は、オブジェクトツールで選択中にサブツール詳細にて細かい設定が可能です。
このサブツール詳細ウィンドウの「光源」カテゴリーにある「環境光」に種類を選択できる項目が追加されました。
「環境色」とは、全方向から均等に当たる光(周りの反射光)を指します。
(そこに光源からの光が加わりますので、光源の反対側になる箇所の色という見方もできます)
●「単光色」
下部の「環境光色」の色表示部分をタッチすることで開く「色の設定ウィンドウ」で指定した色の光が3D素材全体に当たります。
参考記事
●「ファイル」
選択することでクリスタを使用しているデバイスのフォルダーが開き、保存されている画像を選択・読み込みすることでその画像の全体的な色味を環境光として表示させることができます。
※もう1度選択することで別の画像を再読み込みさせることもできます。
↓
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●「素材」
クリスタ内に保存されている画像素材を選択・読み込みすることでその画像素材の全体的な色味を環境光として表示させることができます。
※もう1度選択することで別の画像素材を再読み込みさせることもできます。
↓
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参考記事
クリスタをより便利に!素材ダウンロード方法と使い方を紹介します!!
●「天球」
同じ3Dレイヤー上にて天球を表示させている時に選択できます。
選択することで表示している天球の周辺の色味を環境光として表示させることができます。
この時、同じ天球でも表示位置(カメラ角度)を変更すると環境光の色味も合わせて(微妙な違いですが)変化します。
参考記事
3D設定「環境光」の利用方法
先述の通り、「環境光」とは全方向から均等に当たる光(周りの反射光)です。
そのため、3D空間周辺の色や画像・天球を環境光として表示させることで3D素材に当たる光の色にリアリティを出すことができます。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の天球設定に「回転角」が追加!
クリスタの3Dレイヤーでは360度の背景画像となる「天球」を読み込み・表示させることができます。
参考記事
この天球は、3Dレイヤーを選択中にオブジェクトツールのサブツール詳細ウィンドウ「天球」カテゴリーにて設定ができます。
この「天球」カテゴリーの設定項目に「回転角」という項目が追加されました。
こちらは「-180~180」の数値で設定し、「-」数値ですと左方向に、「+」数値ですと右方向に指定した数値の角度分だけ天球を水平回転させることができます。
この時、上記の画像のように同じ3Dレイヤー上に設置されている3Dオブジェクトの位置は変更されません。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)Ver.1.5互換の3D素材に関する変更点
「Ver.1.5互換の3D素材」とは、3Dのキャラクター・アイテム・背景などの制作ソフト「CLIP STUDIO COORDINATE(※)」で制作した3Dデータ「.c2fr」「.c2fc」形式の素材を指します。
(今でもCLIP STUDIO ASSETSで一部公開されています)
※現在「CLIP STUDIO COORDINATE」は「CLIP STUDIO MODELER」に統合されています。
クリスタVer.1.5互換3D素材が非推奨に
Ver.4.0以降では、Ver.1.5互換3D素材の使用が非推奨になりました。
つまり、クリスタのキャンバス上に設置は可能ですが、ちゃんと表示できるかは保障されなくなったというわけですね。
それに伴い、Ver.1.5互換3D素材がある場合、素材パレットでは警告アイコンが表示されるようになり、レイヤーパレットでも他の3Dレイヤーとは異なるアイコンが表示されるようになりました。
レイヤー検索パレットの検索対象が「3Dレイヤー」と「旧形式3D」に分割
クリスタにはレイヤーパレットにあるレイヤーから特定の種類のレイヤーのみを絞り込み表示させる「レイヤー検索パレット」があります。
ここで絞り込み表示させるレイヤーの種類の選択肢にあった「3Dレイヤー」が
「3Dレイヤー(標準)」
「旧形式3D(非推奨)」
の2種類に分割されました。
「旧形式3D(非推奨)」とはVer.1.5互換3D素材のことであり、ここで非推奨のVer.1.5互換3D素材と分けて絞り込み表示が可能になります。
オブジェクトツールとカラー系パレットによる3D素材の色変更機能が廃止
3Dプリミティブの表面色
Ver.3までは、オブジェクトツールで3Dプリミティブを選択している状態でカラー系パレットの色を変更すると3Dプリミティブの表面色を変更することができたのですが、この機能がVer.4から廃止されました。
3Dプリミティブの表面色を変更したい場合はオブジェクトツールのサブツール詳細「プリミティブ」カテゴリーの「プリミティブの色」の項目で変更しましょう。
その他の3D素材の輪郭線
オブジェクトツールで3D素材を選択しますと、サブツール詳細「輪郭線」カテゴリーの「輪郭線幅」にチェックを入れることで輪郭線を表示させることができます。
※3D素材によっては表示がない場合もあります。
Ver.3までは、オブジェクトツールで3D素材を選択している状態でカラー系パレットの色を変更すると表示させている3D素材の輪郭線の色を変更することができたのですが、この機能がVer.4から廃止されました。
輪郭線の色を変更したい場合はサブツール詳細「輪郭線」カテゴリーの「色」の項目で変更しましょう。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)3D素材の不透明度が「高速」でも変更可能に
クリスタではオブジェクトツールで3D素材を選択しますと、サブツール詳細「環境」カテゴリーの「編集表示設定」で「通常」か「高速」かの選択ができます。
Ver.3以前ではここで「高速」を選択していますと、3D素材の動作が軽くなる代わりにレイヤーパレットの「不透明度」の影響を受けなかったのですが、
Ver.4から「高速」を選択していてもレイヤーパレットの「不透明度」の影響を受けるようになりました。
●Ver.3以前の「高速」
●Ver.4以降の「高速」
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)3D素材のその他の変更点
「STL」形式の3D素材の読み込みに対応
3Dプリンター業界で多く使用されている「STL」形式の3Dデータを素材として読み込めるようになりました。
天球設定「魚眼パース」の表示が他の項目と統一
天球を表示している3Dレイヤーを選択中に、オブジェクトツールのサブツール詳細「天球」カテゴリーで天球の設定ができるのですが、
その中の設定項目の1つである「魚眼パース」のスライダー表示が他の項目のスライダー表示と同じになりました。
参考記事
3Dキャラクター素材の登録が可能に
クリスタのキャンバス上に読み込んだ3Dキャラクター素材を素材登録した際に「素材の種類」が「3Dキャラクター」となるように登録できるようになりました。
そのため、3Dキャラクター素材をオブジェクトツールで選択している時のサブツール詳細「キャラクター」に「キャラクターを素材登録」というボタンが追加されています。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)Ver.4.0で3D素材をよりリアルな表現にしてみよう!
クリスタVer.4.0へのアップデートにより、3D素材にも様々な機能・仕様が追加されました。
特に注目なのが「3Dデッサン人形や3Dプリミティブへの描画機能」と「環境光の設定内容の追加」ですね。
これらの機能を活用することでよりリアルな表現・描画が可能になるかと思いますのでぜひ1度お試しください◎
それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!
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