クリスタのシンプルモード「カラーフィルター」の使い方!!【Ver3.1】

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皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。

イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)のタブレット・スマホ版で使用できるシンプルモードにVer3.1から「カラーフィルター」機能が追加されました。

今回はこの「カラーフィルター」機能の使い方・設定内容を紹介させていただきますのでよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!


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参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!


CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)シンプルモード「カラーフィルター」とは

クリスタVer3.1から追加されたフィルター機能!

クリスタのタブレット・スマホ版には通常レイアウトの「スタジオモード」と、
使用できる機能は制限されている変わりにシンプルなレイアウトになっている「シンプルモード」があり、いつでも自由に切り替えることができます。

スマホ版クリスタのシンプルモード
※画像はスマホ版のシンプルモード


シンプルモードの基本的な使い方は以下の記事を参考にしていただければと思います。

スマホ・タブレット版クリスタがシンプルモードで簡単操作できます!!


このシンプルモードにVer3.1から「カラーフィルター」というフィルター機能が追加されました。
フィルター機能とは、描画した絵に様々な効果を与え、表示される色味を変換させる機能です。

クリスタのシンプルモード「カラーフィルター」
クリスタシンプルモード「カラーフィルター」
MEMO

クリスタのスタジオモードには元々フィルター機能が搭載されています。

クリスタ:フィルターの使い方と仕様!


タブレット・スマホ版クリスタは月額利用で使用するため、Ver.3.1へは追加料金なしでアップデートが可能です。
また、スマホ版クリスタを無料(月30時間以内)で使用している方も同様です。

注意

クリスタVer.3.1から、タブレット版のスタジオモードの初期レイアウト(ワークスペース)が大きく変更されました。

Ver.3.0以前のレイアウトを使用したい場合はアップデート前にワークスペースを登録しておきましょう。

クリスタのワークスペース(配置)を登録する方法!!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)シンプルモード「カラーフィルター」の使い方

クリスタのシンプルモードで「カラーフィルター」を選択しよう!

スマホ版クリスタの場合
クリスタのシンプルモードにてカラーフィルターを使用したいキャンバスを開きましたら、ツールアイコンを選択し、「カラーフィルター」アイコンを選択します。

クリスタシンプルモード「カラーフィルター」(スマホ版)


◆タブレット版クリスタの場合
クリスタのシンプルモードにて「カラーフィルター」のアイコン→「カラーフィルター」と選択します。

クリスタシンプルモード「カラーフィルター」(タブレット版)


すると「選択中のレイヤーに適用」と「全体に適用(統合レイヤーを追加)」の選択肢が表示されますので目的によってどちらかを選択しましょう。

クリスタシンプルモード「カラーフィルター」(適用先)


●「選択中のレイヤーに適用」
現在選択しているレイヤーのみにカラーフィルターの効果を適用します。

クリスタシンプルモード「カラーフィルター」「選択中のレイヤーに適用」
MEMO

対応可能レイヤーは、「ラスターレイヤー」「選択範囲レイヤー」「レイヤーマスク」です。


対応レイヤー以外のレイヤーに「効果」を使用したい場合は「ラスタライズ(ラスターレイヤーに変換)しましょう。

クリスタのシンプルモード「ラスタライズ」


また、ラスタライズせずに実行しようとすると以下の表示が出ますのでこのタイミングでラスタライズすることも可能です。

クリスタシンプルモードのフィルター「ラスタライズ」


●「全体に適用(統合レイヤーを追加)」
表示されている全レイヤーのコピーを結合したレイヤーを作成し、そのレイヤーに対してカラーフィルターの効果を適用します。
※つまり、元のレイヤーはそのまま残ります。

クリスタシンプルモード「カラーフィルター」「全体に適用(統合レイヤーを追加)」

カラーフィルターを選択し、適用度を調整しよう!

「選択中のレイヤーに適用」か「全体に適用(統合レイヤーを追加)」を選択しますと9種類のカラーフィルターを選択することができます。

クリスタシンプルモード「カラーフィルター」「なし」
クリスタシンプルモード「カラーフィルター」「ビビッド」「ウォーム」「クール」
クリスタシンプルモード「カラーフィルター」「レモネード」「コバルトブルー」「アクアマリン」
クリスタシンプルモード「カラーフィルター」「オーロラ」「セピア」「モノトーン」
MEMO

「モノトーン」は「輝度を基準にしたグレー」ではないので注意しましょう。


参考記事

簡単!クリスタで輝度を表示・調べる方法!!


各カラーフィルターにはそれぞれ「適用度」のスライダーがあり、「0」~「100」の数値で調整ができます。
「0」ですと全く適用されていない状態で、数値が大きいほど効果が強くなります。

クリスタシンプルモード「カラーフィルター」「適用度」
ポイント

「適用度」の数値部分をタッチしますと「+」「-」のボタンが表示され、ここで細かい数値の指定が可能になります。

※直接数値を入力することはできません。

クリスタシンプルモード「カラーフィルター」「適用度」(数値指定)

「調整」で追加補正が可能

クリスタのシンプルモードでカラーフィルターを使用しますと、隣に「調整」のタブが表示されます。
この「調整」タブを選択しますとさらに7種類の色の調整が可能になります。

※こちらは「カラーフィルター」で「なし」を選択している場合でも利用可能です。

クリスタシンプルモード「調整」
ポイント

こちらも数値部分をタッチしますと「+」「-」のボタンが表示され、ここで細かい数値の指定が可能になります。

※直接数値を入力することはできません。

クリスタシンプルモード「設定」数値指定


この7種類の「調整」は重複することが可能であり、設定済のものにはアイコンにチェックマークが付きます。

※設定を「なし」にしたい場合は初期数値である「0」に設定しましょう。

クリスタシンプルモード「調整」設定済みチェックマーク

「明るさ」

対象レイヤーの明るさを「-100」~「100」で設定します。
「0」が何も変化のない状態です。

数値が大きいほど明るく、数値が小さいほど暗くなります。

クリスタシンプルモード「調整」(明るさ)


明るさ=光による明るさであり、明度=色の明るさ(色の「彩度(色味)」を下げてグレー化した時のグレー濃度)とは少し異なります。

「コントラスト」

対象レイヤーのコントラスト(明るい部分と暗い部分の差)を「-100」~「100」の数値で設定します。
「0」が何も変化のない状態です。

数値が大きいほどコントラストが強くてくっきりした表示に、数値が小さいほどコントラストが小さく曇ったような表示になります。

クリスタシンプルモード「調整」(コントラスト)

「色相」

「色相」とは赤・黄・緑・青といった色の種類を指します。

対象レイヤーの色を「-180」~「180」の数値を設定することで変化させます。
「0」が何も変化のない状態です。

クリスタシンプルモード「調整」(色相)
ポイント

「色相」とはカラーパレットにおけるカラーサークルの円表示部分カラースライダーのH値のことですね。

「0」~「360」の数値があり、各数値に色が割り当てられています。

クリスタの色相


色相の設定はこのカラーサークルの現在の色の位置から入力した数値分の角度だけ回転させるといったイメージです。
対象レイヤーにカラーが複数ある場合は各色でこの変化が実行されているわけです。

※+数値が時計回り、-数値が反時計回りの回転となります。

そのため、「-180」と「180」は同じ色合いになります。

クリスタシンプルモード「調整」(色相)-180と180


参考記事

クリスタ色調補正:色相・彩度・明度で色を変化させよう!!

「彩度」

「彩度」とは色の鮮やかさ(白~描画色)を指します。

対象レイヤーの色鮮やかさを「-100」~「100」の数値で設定します。
「0」が何も変化のない状態です。

数値が大きいほど色鮮やかな表示になり、数値が小さいほど色味がなくなり、「-100」でグレー表示になります。

クリスタシンプルモード「調整」(彩度)
MEMO

彩度を下げたグレー表示は「輝度を基準にしたグレー」ではないので注意しましょう。


参考記事

簡単!クリスタで輝度を表示・調べる方法!!

「色温度」

「色温度」とは簡単に言えば温度による色の違いを表すものです。

「-100」→「100」と数値が上がるにつれて「晴天の空」→「曇天」→「蛍光灯」→「白熱電球」→「朝焼け・夕焼け」→「ろうそくの火」といった色合いが対象レイヤーに追加されていきます。
「0」が何も変化のない状態です。

クリスタシンプルモード「調整」(色温度)


数値が大きいど橙色が強くなり、数値が小さいほど青色が強くなります。

「色合い」

カラーサークルにて「色温度」とは90度違う方向への色の変化を調整できます。
(「色かぶり補正」とも言われます)

色温度と色合い


対象レイヤーの色の変化を「-100」~「100」の間で設定します。
「0」が何も変化のない状態です。

クリスタシンプルモード「調整」(色合い)


数値が大きいほど紫色が強くなり、数値が小さいほど緑色が強くなります。

「シャープネス」

対象レイヤーのぼやけ補正を「0」~「200」の間で設定します。
「0」が何も変化のない状態でで、数値が大きいほどくっきりした表示に補正してくれます。

※「効果」にも同じ効果のフィルター設定があります。

クリスタシンプルモード「調整」(シャープネス)
注意

元々ぼやけがない絵に「シャープネス」を使用するとフチに別の色が出てくるようになりますので注意しましょう。

クリスタシンプルモード「調整」(シャープネス・ぼやけなし)

【補足】シンプルモード「カラーフィルター」「調整」のその他の機能・仕様

「取り消し」「やり直し」「キャンセル」

クリスタのシンプルモードで「カラーフィルター」や「調整」を設定中、上部には「取り消し」「やり直し」の矢印と「キャンセル」ボタンが表示されます。

クリスタシンプルモード「カラーフィルター」の取り消し・やり直し・キャンセル


●「取り消し」
1回押すごとに「カラーフィルター」や「調整」の1つ前の設定内容に戻すことができます。


●「やり直し」
「取り消し」で設定内容を戻した際に改めて「取り消し」をする前の設定に戻すことができます。
こちらは「取り消し」を実行した回数分だけ実行することができます。

注意

「取り消し」を実行後に改めて別の設定を行った場合はその内容が上書きされるため、「やり直し」を実行することができなくなります。


●「キャンセル」
カラーフィルターそのものをキャンセルします。

キャンバスプレビューで設定後の表示と元の表示を確認可能

クリスタシンプルモードの「カラーフィルター」「調整」は設定中に実行後の表示をキャンバス上から確認することができますので、目で変換内容を確認しながら設定が可能です。

この時「キャンバスプレビュー」アイコンを押しますと、押している間だけ元の表示を確認できます。

クリスタシンプルモード「カラーフィルター」キャンバスプレビューのON・OFF

選択範囲で適用範囲を指定可能

クリスタのシンプルモードでは選択範囲も使用できますが、この選択範囲がある状態で「カラーフィルター」を使用しますと、その選択範囲のみに適用されるようになります。

クリスタシンプルモード「カラーフィルター」(選択範囲)

最後に「OK」でカラーフィルターを実行!

クリスタシンプルモードにて、「カラーフィルター」の選択や「調整」の設定が終わりましたら上部の「OK」を選択しましょう。
カラーフィルターが実行されます。

クリスタシンプルモード「カラーフィルター」「OK」
MEMO

カラーフィルターを実行後でも、クリスタの「取り消し」を行えばカラーフィルター実行前に作業を戻すこともできます。

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)シンプルモードでもフィルターを利用しよう!

クリスタを簡単に使用できるように機能を制限したシンプルモードですがVer.3.1にてフィルター機能が追加されました。

カラーフィルターを利用すれば絵の仕上げ作業としてさらに作品のクオリティーを上げることができます。

シンプルモードとはいえ種類や設定項目も豊富ですので普段クリスタでシンプルモードをよく使用する方はぜひご利用ください◎


それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!


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参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!


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