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皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。
2023年3月14日にイラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)のVer.2.0がリリースされたことにより、「ハンドスキャナー」機能が追加されました。
このハンドスキャナー機能によって何が便利になったのか、そしてどのように使うのかを今回紹介させていただきますのでよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!
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CLIP STUDIO PAINT EXCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)のハンドスキャナー機能とは
カメラで読み込みしてクリスタの3Dデッサン人形の「手の形」を指定する機能!
クリスタにはポーズの見本にするための3Dデッサン人形という3D素材が搭載されており、この3Dデッサン人形を自由に操作してポーズを作り、それを見本に絵を描くことができます。
参考記事
クリスタVer.2.0で追加されたハンドスキャナー機能は、デバイスに内蔵もしくは接続されているカメラで自身の手を読み込むことで3Dデッサン人形の手を同じ形に指定する機能になります。
クリスタの3Dデッサン人形は元々指の1本1本を操作することが可能なのですが、その分どうしても好みの形を作るのに時間がかかってしまいます。
しかし、このハンドスキャナー機能によって簡単に3Dデッサン人形の手の形を作ることができるようになるわけです◎
これによって難しい手の表現を3Dデッサン人形を見本にして描画することができるのです!
画像を見本にすることとの違い
手を描く方法として、スマホで自分の手を撮ってその画像を見本にするという方法もあります。
しかし、自分の手では撮りにくい構図もありますし、「うまく撮れない」「狙っていた構図と違う」といったこともあるかと思います。
しかしクリスタの「ハンドスキャナー」機能は3D素材を利用しますのでポーズを付けた手を360度見たい角度・構図で見ることができますのでとても便利です!
クリスタのハンドスキャナーを使える条件
クリスタVer.2.0以降にアップデート
クリスタのハンドスキャナーを使用するにはクリスタをVer.2.0以降にアップデートする、もしくはVer.2.0かVer.3.0のクリスタを購入する必要があります。
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タブレット・スマホ版クリスタはそのまま使用できる
現在、ほとんどのタブレットやスマートフォンではカメラが内蔵されているかと思いますので、特に何も用意せずにハンドスキャナーを利用することができます。
※カメラへのアクセス許可設定は必要です。
パソコン版クリスタはカメラの用意や設定が必要
パソコン版クリスタでハンドスキャナーを利用するにはWEBカメラが必要になります。
ノートパソコンですとカメラ内臓のものがありますが、そうでない場合は市販のWEBカメラを購入して接続するか、スマートフォンでパソコンと接続できるWEBカメラアプリをインストールして使用するなどの用意が必要です。
※WEBカメラアプリによってはハンドスキャナーに対応していない場合もあります。
また、パソコンでWEBカメラを使用する場合にはパソコン側の設定も必要になります。
Windows10ですと「設定」→「プライバシー」と選択して開くウィンドウにて、左側から「カメラ」を選択して上部の「このデバイスのカメラへのアクセスを許可する」がONになっていることを確認します。
※OFFになっている場合は「変更」からONに切り替えましょう。
そして下部にある「アプリがカメラにアクセスできるようにする」をONにします。
※「カメラにアクセスできるMicrosoft Store アプリを選ぶ」の項目は全てOFFでも大丈夫です。
さらに下部の「デスクトップアプリがカメラにアクセスできるようにする」もONにする必要があります。
クリスタEX・PROどちらでも使える!
クリスタのハンドスキャナー機能はVer.2.0以降であればクリスタEXはもちろん、クリスタPROでも使用することができます。
CLIP STUDIO PAINT PRO
CLIP STUDIO PAINT EX
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)でハンドスキャナーを使用する方法
まずはクリスタのキャンバスに3Dデッサン人形を設置しよう
まずはクリスタでキャンバスを作成し、そのキャンバス上に3Dデッサン人形を設置しましょう。
3Dデッサン人形の設置方法の詳細は以下の記事を参考にしていただければと思います。
基本的には「素材パレット」の「3D:体型」にある「3Dデッサン人形(男性・女性)」をキャンバスやレイヤーパレットにドラッグすることで設置できます。
※「3Dデッサン人形」はリアルな体型のデッサン人形であり、「3Dデッサン人形-Ver.2」はイラスト・漫画向けの体型のデッサン人形になります。
また、クリスタVer.2.0からはレイヤーメニューからも3Dデッサン人形を設置できるようになっています
CLIP STUDIO PAINT画面上部から「レイヤー」→「新規レイヤー」→「3Dデッサン人形」と選択し、「体型」と「ポーズ」を順に選択することで選択したポーズの3Dデッサン人形を設置することができます。
※「ポーズ」は選択しなくても大丈夫です。「ポーズ」を選択しない場合は直立したポーズで設置されます。
3Dデッサン人形の設置後はポーズをつけたり、カメラアングルを変更させてお好みの構図を作成しましょう。
※現在、以下の記事はVer.2.0から追加された設定項目の追記が完了していません。後日追記を行いますのでお待ちいただければと思います。
参考記事
クリスタのハンドスキャナーを起動しよう
3Dデッサン人形でお好みの構図を作成しましたらいよいよハンドスキャナーを起動しましょう。
ハンドスキャナーの起動方法は2種類あります。
いずれにしても、3Dデッサン人形のレイヤーを選択した状態でオブジェクトツールを選択しておきます。
サブツール詳細ウィンドウから起動
●Ver.2.0以前
ツールプロパティ右下のスパナマークを選択して開くサブツール詳細ウィンドウにて、「ポーズ」カテゴリーの手にカメラマークがついたボタンを押します。
●Ver.2.1以降
ツールプロパティ右下のスパナマークを選択して開くサブツール詳細ウィンドウにて、「ハンドポーズ」カテゴリーの「ハンドスキャナー」ボタンを押します。
オブジェクトランチャーから起動
3Dデッサン人形の下部にある「オブジェクトランチャー」内の「ポーズスキャナー」アイコンの右側にある「V」を選択し、展開される選択肢から「ハンドスキャナー(カメラ)」を選択します。
クリスタのハンドスキャナーで手を読み込もう!
デバイスのカメラに問題なくアクセスできる状態でしたら、ハンドスキャナーが起動し、以下のウィンドウが開きます。
まずはハンドスキャナーウィンドウのボタンにて「右手に適用」か「左手に適用」かを選択してデッサン人形のどちらの手の形を指定するかを設定します。
適用させる手を設定しましたらカメラが手を認識できる位置で手の形を作りましょう。
キャンバス上の3Dデッサン人形の手もリアルタイムで映した手と同じポーズになります。
この時、映す手は右手・左手どちらでも大丈夫です。
※クリスタ側の認識によって撮影した手と3Dデッサン人形の手の形に多少のズレが生じる場合もあります。
ハンドスキャナーウィンドウの「一時停止」を押すことでカメラ画面を一時停止することができます。
一時停止をしますと画面は停止状態で映りますのでじっくりカメラ(ハンドスキャナー)の画面を確認することもできますね。
「再開」を押しますと再び手の読み込みを開始します。
うまく読み込みできない場合は手の向きを変えてみよう!
先述のように、クリスタのハンドスキャナーでは3Dデッサン人形の手の向きや角度は変更されません。
そのため、ハンドスキャナーで映す手の角度や向きを変えても3Dデッサン人形の手の角度・向きには影響が出ないということになります。
ですので、うまく手の形を読み込みしてくれない場合は映す手の向きや角度を変えてみましょう。
映す手の向き・角度を変えることでキレイに指の形を読み込んでくれる場合があります。
ハンドスキャナーはカメラの反転・切り替えができる!
カメラの反転
クリスタのハンドスキャナーではカメラで映す手を反転表示させることができます。
ハンドスキャナーウィンドウにて「HD Webcam(Easy Camera)」もしくは「カメラ」を選択し、「〇〇(左右反転)」を選択することでハンドスキャナーの表示画面を反転させることができます。
※名称は使用デバイスで変わるようです。手元のクリスタではパソコン(ノートパソコン)版で「Easy Camera」、スマホ版で「カメラ」との表記でした。
こちらは表示画面を反転させて実際に映している手と反対の手として確認することができる機能です。
3Dデッサン人形に適用させる手が左右逆になるわけではありません。
カメラの切り替え
スマホ版クリスタなど、カメラが内側と外側の2つ搭載されているデバイスの場合は選択肢によって切り替えることができます。
ポーズが決まれば「OK」を押して確定!
お好みの手の形が決まりましたら、ハンドスキャナーウィンドウの「OK」を押して確定しましょう。
3Dデッサン人形の手の形が確定されます。
また、「OK」を押さずにハンドスキャナーウィンドウを閉じますと、読み込んだ手の形は取り消しされますので注意しましょう。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)のハンドスキャナー使用後の作業
追加でクリスタ3Dデッサン人形の指を微調整することも可能
クリスタの3Dデッサン人形は元々オブジェクトツールで動かすことができますので、ハンドスキャナーを使用後に追加で微調整することもできます。
ハンドスキャナーだけでは思うようにポーズをつけられなかった場合は自身で微調整を行いましょう。
クリスタ3Dデッサン人形を見本に描画していこう
クリスタ3Dデッサン人形の手の形を指定できましたら、線画用のレイヤーを新規作成し、その3Dデッサン人形を見本に描画を行いましょう。
複雑な手も楽に描画することができます◎
この時、ツールプロパティもしくはサブツール詳細ウィンドウ「環境」カテゴリーの「編集表示設定」を「通常」にしますと3Dデッサン人形の不透明度を下げることができるようになります。
※その分、データとしては少し重くなります。
クリスタに素材登録しておくことも可能
クリスタでは3Dデッサン人形に付けたポーズは「ポーズ素材」として登録することで再利用が可能です。
そしてこの素材登録は「手だけのポーズ」もできるのです。
●サブツール詳細ウィンドウから登録
サブツール詳細ウィンドウ「ポーズ」カテゴリー下部にて「左手のポーズを素材登録」もしくは「右手のポーズを素材登録」のアイコンをタッチします。
クリスタVer.2.1以降では「ポーズ基本」カテゴリーに移動しています。
●オブジェクトランチャーから登録
3Dデッサン人形の手の下部にあるオブジェクトランチャー中央の「V」を選択することで展開する選択肢から「左手のポーズを素材登録」もしくは「右手のポーズを素材登録」を選択します。
上記のいずれかの方法を選択しますと素材のプロパティウィンドウが開きます。
手のポーズ素材の場合、「素材名」と「保存先」、「検索用タグ」の3つを設定できます。
参考記事
クリスタで素材登録時の設定項目の意味を紹介します!!-素材のプロパティ-
登録したポーズ素材の使い方
クリスタに登録したポーズ素材を3Dデッサン人形に適用させるには、キャンバス上の3Dデッサン人形に対して素材パレットからポーズ素材をドラッグします。
先述の通り、手のポーズ素材は両手に適用されます。
左右で別のポーズにしたい場合はオブジェクトツールかハンドスキャナーで片手だけ指定し直しましょう。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)のポーズスキャナーで手の描画を楽にしよう!
手の形は複雑なのでその描画はなかなか難しく、見本や参考画像を見ながら描いている方も多いかと思います。
そういった見本の1つとして使える3Dデッサン人形の手のポーズをハンドスキャナーで簡単に指定できるのはかなり便利です。
お手軽に手のポーズを作れるようになりましたのでクリスタでの手の描画も楽になりますね◎
手の描画が苦手な方はこのハンドスキャナー機能をぜひご利用ください。
ハンドスキャナーを利用して手の描画を続けていくうちに、自然と何もなくても手が描けるようになっていくと思います!
それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!
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