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皆さん閲覧ありがとうございます。山本電卓と申します。
今回はイラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)での「階調の反転」のやり方と、私自身の体験から得た注意点を述べていきたいと思います。
それではよろしくお願いいたします( `・∀・´)ノ!
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CLIP STUDIO PAINT EXCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)における「階調の反転」
クリスタの「階調の反転」機能とは
クリスタの「階調の反転」機能とは色と輝度を反転させることを言います。
カラー部分は元の色の「補色」になり、明るい部分は暗くなり暗い部分が明るくなります。
クリスタの「階調の反転」による表現
クリスタにて「階調の反転」を行うと、カラーの絵は写真のネガのようになり、モノクロの絵では黒い部分と白い部分が入れ替わる絵になります。
漫画では衝撃的なシーンや特殊能力の発動シーンなどでこういった表現をし、読者に印象を残します。
アナログ制作で白・黒を反転した絵を描くのは大変…!
アナログ制作でこういった白色と黒色を入れ替えた表現を描く場合は、コマ内を黒くベタ塗りしてそこに白インクで描く必要があります。
今は白インクも販売されてますが、私が購入したものは薄っすら下の黒色が見えてキレイに描けませんでしたね…。
他に修正液を水で薄めて使用するという方法もありますが水の量の調整や大量にインクを用意できないなどなかなか大変です…!
また、普段と色が逆なので描く感覚がいつもと違って描きにくさも感じるかと思います。
これがクリスタを使用すればとても簡単に、しかも普通に黒色で絵を描いた後に1つ作業するだけで簡単に制作することができます!
また、この機能はクリスタEXはもちろん、少しお安いクリスタPROでも利用可能ですよ◎
CLIP STUDIO PAINTダウンロード版のご購入は以下のリンクから行うことができます。
CLIP STUDIO PAINT PRO
CLIP STUDIO PAINT EX
参考記事:クリスタPROとEXの機能の違い全29項目を紹介します!!
次項からその具体的な制作方法を紹介していきます。
よろしければ参考にしてみて下さい◎
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)で「階調の反転」機能を使用する方法
困った時は:クリスタのウィンドウ・アイコン・項目がない時の見つけ方!!
クリスタのレイヤーパレットで「階調の反転レイヤー」を上に配置するだけ!
クリスタでの「階調の反転」のやり方はとても簡単です。
まずは「階調の反転」をさせたい絵をいつも通りに描きましょう。
絵が描き終わりましたら、CLIP STUDIO PAINT画面上部から「レイヤー」→「新規色調補正レイヤー」→「階調の反転」と選択していきましょう。
するとクリスタのレイヤーパレットに「階調の反転レイヤー」が作成されますので諧調の反転を行いたい絵より上に配置しましょう
はい。
これだけです◎
この「階調の反転レイヤー」の下にあるレイヤー全ての階調が反転されます。
簡単ですね◎
また、この方法ですと「階調の反転レイヤー」を非表示にすれば元の状態の絵を確認することも簡単にできます。
クリスタの指定レイヤーのみ「階調の反転」をさせたい場合
上記のやり方は、クリスタのレイヤーパレット内にて「階調の反転レイヤー」の下にあるレイヤー全てに反映されました。
しかし、クリスタでは指定した1つのレイヤーの階調だけを反転させる方法もあります。
ではまずはクリスタで「階調の反転」をさせたいレイヤーを選択状態にしましょう。
その状態でCLIP STUDIO PAINT画面上部から「編集」→「色調補正」→「階調の反転」と選択して下さい。
そうしますと選択したレイヤーの階調だけを反転できます。
ただ、この方法ですと描いた絵自体の階調を反転させるので上記の方法のようにすぐに元の絵の状態を確認することができません。
もう一度「編集」→「色調補正」→「階調の反転」の手順を踏めば元の階調に戻りますが、これは「取り消し」ではなく1周回って戻ってきたという状態ですね。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)で「階調の反転」をする時は「背景」に注意!!
クリスタで「階調の反転」をすると線が消える!?
ではクリスタで先程紹介した方法を使い漫画原稿内の1コマの階調を反転させみましょう。
すると…
はい、このように線が消えてしまいました。
しかしこれは消えたのではなく、黒い線が白に変わり、白い原稿上では見えなくなってしまっているのです。
↓
また、白い背景がないために「階調の反転」をしても背景が黒くならないのです。
原因はクリスタの「フォルダー」…!
では線が消えた漫画原稿の絵と諧調の反転方法の説明で見せた絵の時と何が違うのかといいますと、「階調の反転レイヤーがフォルダー内にあるかどうか」です。
クリスタでコマ割りを行う場合、1コマ1コマは「コマ枠フォルダー」というフォルダー内に収納されます。
つまり、コマ枠内で描いた絵(レイヤー)はそれぞれフォルダー内に配置されていることになります。
※コマ枠の作成方法によってはフォルダーに収納されない場合もあります。
また、これは漫画原稿のコマ枠だけでなく、1枚のイラストにおいてフォルダーを使用する場合でも当てはまります。
フォルダーがない状態、もしくはフォルダー外に「階調の反転レイヤー」を作成した場合ですと最下部に「用紙レイヤー」があり、これが白色の背景の役割をしてくれているために「階調の反転レイヤー」を作成すると「用紙レイヤー」の白が黒に変わり、黒い背景となるのです。そのため、黒の線が白くなっても見えることができます。
しかしフォルダー内に「階調の反転レイヤー」を配置しますと、フォルダー内にしか反映されなくなるため「用紙レイヤー」は白色のままになるのです…!
クリスタのフォルダー内に白色の背景を配置すればOK!
クリスタの諧調の反転機能において、白黒の反転がうまくいかない現象の解決方法は簡単です。
フォルダ内の一番下に白色でベタ塗りしたレイヤーを配置すればいいのです。
そうすれば「階調の反転レイヤー」の影響も受け、黒い背景となり、白くなった線もしっかり確認できるようになります◎
クリスタで白色レイヤーの設置方法
ではクリスタでフォルダー内に白色の背景をどのように配置するのかといいますと、一番手順が少ないのは「ベタ塗りレイヤー」を作成する方法です。
CLIP STUDIO PAINT画面上部から「レイヤー」→「新規レイヤー」→「ベタ塗り」と選択します。
すると「色の設定」のウィンドウが表示されます。
ウィンドウ上部で色の選択方法を選択し、どれでもいいので白色を選択しましょう。
すると全面に白色がベタ塗りされたレイヤーがクリスタのレイヤーパレットに作成されます。
このレイヤーをドラッグするなどしてフォルダ内の一番下に持っていきましょう。
これで白色の背景を設置できます。
ラスターレイヤーを作成し、白く塗りつぶす方法もある
ベタ塗りレイヤーを使用する以外の方法では、新規でラスターレイヤーを作成し、白色を選択した状態で
CLIP STUDIO PAINT画面上部から「編集」→「塗りつぶし」と選択する
もしくは
[Alt(Option)]+[Delete]と入力する
といった手順でレイヤー全体に塗りつぶしをすることができます。
この方法で全体を白色にしたレイヤーをフォルダ内の一番下に持っていきます。
クリスタでレイヤー自体の階調を反転させた場合はフォルダ外でも背景が必要
上記の「クリスタの指定レイヤーのみ階調の反転をさせたい場合」の項目で紹介した方法で白色と黒色を入れ替えた場合、階調の反転の効果が反映されるのは指定したレイヤーのみです。
ですのでこの方法で「階調の反転」をした場合は、フォルダの有無に関係なく背景のレイヤーが必要になります。
この場合の背景の色は白に変えた線を見えるようにするために黒にします。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の階調の反転まとめ
クリスタの「階調の反転」に関する記事は以上になります。
今回の記事は、練習では「階調の反転レイヤー」を使用してうまく白と黒を入れ替えることができたのにいざ漫画原稿でやってみると線が白くなっただけで困ってしまった経験がきっかけで書くことになりました。
私の場合はなんとか自分で解決方法に気付けたのでよかったですが、もし同じように困っている方がこの記事で解決できたのでしたら幸いです。
それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!
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