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皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。
今回はイラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)での「筆圧の調整」という機能を利用した設定方法を紹介させていただきます。
これはクリスタを初めて起動した際にも設定ウィンドウが表示されるものですが、もちろんそれ以外の時に何度でも設定できるものです。
この設定をすることで思い通りの線が描きやすくなりますのでデジタル描画に不安がある方、クリスタを使用しているけれどもこの設定をやったことはない方は1度試してみてはいかがでしょうか。
(気に入らなければ初期設定に戻すこともできます)
それではよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!
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CLIP STUDIO PAINT EXCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の「筆圧の調整」機能とは?
クリスタなどのペイントソフトでは、基本的にペンタブレットや液晶タブレットを利用して絵を描いていきます。
こういったタブレット上に専用のペンを当ててデジタルのキャンバスに線を描いていくのですが、この時の「筆圧」と「描画される線の太さ(濃さ)」との関係を設定するのがクリスタの「筆圧の調整」機能なのです。
※筆圧検知機能があるタブレットである必要があります。
とは言ってもやり方は難しいものではありません!
基本的には線を描くだけでクリスタ側が自動で調整を行ってくれます◎
アナログ制作もデジタル制作も思い通りに描けない時はある
「筆圧の調整」をしないといけないと聞くとやはり「デジタルは面倒」と思われる方もいるかもしれませんが、アナログでもインクが古くなったりペン先が汚れていたりするとうまく線が描けないといったことはよくあります。
なにもうまく描けないのはデジタルに限ったことではないのです。
ですのでデジタルを毛嫌いせず、むしろここで紹介するクリスタの「筆圧の調整」を利用してデジタルを味方につけましょう◎
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)で「筆圧の調整」機能を使おう!
クリスタを起動して事前準備をしよう!
クリスタの「筆圧の調整」機能を利用するにはある程度準備しておくものがあります。
まず当たり前ですが「ペンタブレット」もしくは「液晶タブレット」をクリスタが入っているデバイスに接続している状態にしましょう。
また、このタブレットは筆圧を検知する機能を持っているものである必要があります。
そしてクリスタを起動させ、キャンバスを作成しておいて下さい。
キャンバスがない状態では「筆圧の調整」ウィンドウを表示させることができないのです。
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クリスタの「筆圧の調整」ウィンドウを表示させよう!
先述したように、クリスタを初めて起動した時には「筆圧の調整」の設定ウィンドウが表示され、その場で設定を行うことができますが、それ以外の場合はメニューから設定ウィンドウを表示させる必要があります。
Windows版では「ファイル」、mac OS版では「CLIP STUDIO PAINT」を選択して下さい。
その中にある「筆圧検知レベルの調節」を選択しましょう。
するとクリスタの「筆圧の調整」ウィンドウを開くことができます。
また、「筆圧グラフを表示」にチェックを入れることで現在の調整のグラフも表示させることができます。
初期設定では以下の画像のようなグラフになっっています。
基本は描くだけ!クリスタで「筆圧の調整」を実行しよう!
クリスタの「筆圧の調整」ウィンドウが表示されましたら、開いているクリスタのキャンバスにペンを使って描画していきましょう。
何を描いても大丈夫です◎
意識することはペンが触れる程度の弱い筆圧から自分の最大の筆圧まで強弱をつけて描くことです。
ご自身が描画をする際に、1番弱い筆圧と1番強い筆圧はどのくらいかの筆圧の幅をクリスタに伝えましょう。
描画を行いますと「筆圧グラフ」が調整された内容に自動で変更されます。
※「筆圧グラフを表示」にチェックが入っている場合
このグラフは各自の筆圧に合わせて表示が変わります。
筆圧調整の為の描画は何回行っても大丈夫です◎
描画を行うたびに筆圧グラフの内容がそれに合わせて変化します。
普段のご自身の筆圧の強弱がうまく描画できるまで何度でも描いていきましょう!
また、描画した線は放置しておけば自動で消えます。
クリスタの「筆圧の調整」を自分なりに微調整しよう!
まずは筆圧の調整結果を確認!
クリスタに筆圧を伝えるための描画が終わりましたら「調整結果を確認」を選択しましょう。
※1度でも描画を行うとこの項目が選択できるようになります。
すると以下のようなウィンドウになります。
クリスタ「筆圧グラフ」の見方
この筆圧グラフは、横軸がご自身の筆圧(描く時の力)、縦軸が出力(アナログでいう所のインクの出る量=太さ/濃さ)を表しています。
筆圧の100%というのは先程キャンバス上で行った描画の中で1番筆圧が強かった値を示しており、
出力の100%というのは各ツールで設定したブラシサイズや濃度の値になります。
つまり、クリスタに記録させた自分の筆圧の内、最大の筆圧で描画しないと設定したブラシサイズや濃度が出ないということになるのです。
※ペンツールの「濃度」は初期設定で筆圧に関係なく100%で薄くならずに描画されるようになってますのでそこはご安心を。
●筆圧が全体的に弱い方の場合
↑グラフを見ますと、比較的弱い筆圧で描いても簡単に太い(濃い)線が描けるような設定になっています。その代わり少しでも力んでしまうとすぐ線が太く(濃く)なってしまいます。
●筆圧が全体的に強い方の場合
↑グラフを見ますと、ある程度の筆圧では太い(濃い)線が出ないような設定になっています。その為、多少力んで描いたとしても細い(薄い)線を描けるようになっています。
●筆圧の幅が広い場合
↑弱い力で描く時と強い力描く時との差が大きい方は筆圧と線の太さ(濃さ)が比例するような設定になります。
初期設定値に近いですね。
筆圧の調整結果が出たら試し描きしてみよう!
この筆圧の調整結果が表示されている状態でクリスタのキャンバスに描画を行うと、調整した設定での描画が試し描きできます。
※ペンの種類は指定できません。
この自動設定だけでも充分描きやすくなります。
ですが、このウィンドウではさらにここから自分なりに微調整を行うことができます。
①「もっと硬く」「もっと柔らかく」で筆圧を微調整する
微調整の1つ目の方法がグラフの上にある「もっと硬く」「もっと柔らかく」のボタンです。
この「硬く」「柔らかく」はアナログでいうところのペン先や筆の硬さをイメージして下さい。
ペン先が硬ければ、細い線が描きやすくなり、ある程度の力を加えないと太い(濃い)線を描けなくなります。
逆にペン先が柔らかければ弱い力でもすぐ太い(濃い)線が描けますよね。
そのペン先の硬さを調整するボタンになります。
●「もっと硬く」を押すと
押すたびに筆圧グラフが全体的に下がってきます。
つまり、多少筆圧が強くても線が太く(濃く)ならなくなっていきます。
試し描きをした際に、自分が思っているより線が太くなってしまう場合はこちらを何回か押して改めて試し描きしてみて下さい。
●「もっと柔らかく」を押すと
押すたびに筆圧グラフが全体的に上がっていきます。
つまり、多少筆圧が弱くても太い(濃い)線が描けるようになっていきます。
試し描きをした際に、自分が思っているより線が細くなってしまう場合はこちらを何回か押して改めて試し描きしてみて下さい。
②筆圧グラフを直接触って調整する
表示されているクリスタの筆圧グラフは直接触って変更させることができます。
筆圧の軸と出力の軸を見ながら調整してみましょう。
筆圧グラフ上の「□」をドラッグすることでグラフの形を操作できます。
また、筆圧グラフ上をタッチするとグラフを操作する「□」をそのタッチした場所に追加することができます。
逆に「□」を消したい場合は筆圧グラフの外へドラッグすることで消すことができます。
●例1:線の最大の太さ(濃さ)を細く(薄く)したい場合
クリスタの筆圧グラフ内における筆圧の最大値の所の出力の値を下げればど最大の太さ(濃さ)を抑えることができます。
●例2:筆圧による太さ(濃さ)の差を少なくしたい場合
クリスタの筆圧グラフの傾きを緩くすることで強く描く時、弱く描く時の太さ(濃さ)の差を少なくすることができます
●例3:強弱を強く出したい場合
クリスタの筆圧グラフの中央部分の変化を大きくすることで強く描いた時と弱く描いた時の差を大きくすることができます。
クリスタでの筆圧の調整が終われば「完了」を選択!
クリスタでの筆圧の調整が終われば「完了」を選択しましょう。
筆圧の調整ウィンドウが閉じ、クリスタ内で設定した描画ができるようになります◎
また、最初に開いたウィンドウの、描画による自動設定からやり直したい場合は「前の画面に戻る」を選択して下さい。
初期設定に戻したい場合は改めて「筆圧の調整」のウィンドウを表示させ、「初期設定に戻す」を選択し、「調整結果を確認」→「完了」と選択しましょう。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)での他の筆圧設定方法
困った時は:クリスタのウィンドウ・アイコン・項目がない時の見つけ方!!
クリスタのツールごとの筆圧調整
「ペンツール」や「消しゴムツール」など筆圧が関わるクリスタのツールを選択した状態で、「ツールプロパティ」内の「ブラシサイズ」の項目の横にあるマークをタッチすることでそのツールごとにさらに細かい筆圧調整が設定できるウィンドウを開くことができます。
とはいえ、ここで設定を行うにはそれなりの知識も要りますし、調整も難しいです。
こだわりが強い方向けの設定項目といえますね。
ですので初心者の方の場合、ここでの設定はどうしても好みの線が描けない時に行うのがいいのかなと個人的には思います。
この設定方法は以下の記事で紹介していますので気になる方は参考にしていただければなと思います。
また、クリエイターがあらかじめ設定を完了して提供してくれているペン素材をCLIP STUDIO ASSETSからダウンロードするという選択肢もありますよ。
クリスタを使用するタブレット側の設定
クリスタを使用するためのペンタブレット・液晶タブレット側でも筆圧に関する設定があります。
こちらはタブレットによって変わりますが、私が使用している液晶タブレットではパソコンのメニュー欄にプロパティがありまして、そちらを選択すると設定ウィンドウを開くことができ、そこにペンの硬さの設定項目があります。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ):筆圧の調整方法紹介まとめ
クリスタでの「筆圧の調整」の紹介は以上になります。
デジタルでの描画は、タブレットからの描画情報を基に画面上にデータとして線などを表示させるものですのでなかなか思い通りの線が描けなかったり、融通が利かない場面も出てくるかと思います。
クリスタの「筆圧の調整」はそういった「ズレ」を解消してくれる機能ですので、1度試してその効果を体験してみてはいかがでしょうか。
それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!
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