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皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。
イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)が2023年12月5日にVer.2.3.0にアップデートされました。
これによって「メッシュ変形」の機能が追加され、さらに細かい変形を行えるようになりましたのでそちらを紹介させていただきます!
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CLIP STUDIO PAINT EX【補足】CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)Ver.2.3にアップデートするには
今回紹介するメッシュ変形の新機能を使用するためにはお手元のクリスタをVer.2.3.0以降にアップデートする必要があります。
そのため、お手元のクリスタが無期限版(買い切りタイプ)の場合は「アップデートプラン」を契約するか、クリスタVer.3.0を購入する必要があります。
【クリスタVer.3】アップデートプランの契約方法を紹介します!!
クリスタを無期限Ver.2・Ver.3に!優待バージョンアップ購入方法!
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)メッシュ変形の基本情報
クリスタの「メッシュ変形」とは、レイヤー上の描画部分の形状を変える変形機能の1つです。
変形させたいレイヤーを選択、もしくは特定の箇所に選択範囲を作成した状態で
CLIP STUDIO PAINT画面上部から「編集」→「変形」→「メッシュ変形」
と選択することで実行できます。
「メッシュ変形」を実行しますと変形対象に格子状のガイド線と「□(格子点)」(と支点となる「+」)が表示され、この「□」をドラッグすることで変形対象の形状を変化させることができます。
参考記事
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)Ver.2.3「メッシュ変形」の新機能!
困った時は:クリスタのウィンドウ・アイコン・項目がない時の見つけ方!!
メッシュ変形の「格子点数」が最大20になり、数値も引き継がれる!
Ver.2.2までのクリスタでは「□(格子点)」の最大数が縦・横それぞれ「10」だったのですが、
Ver.2.3から「□(格子点)」の最大数が縦・横それぞれ「20」にまで増加しました。
ここまで多い「□(格子点)」を利用することは少ないかもしれませんが、これによってより細かい変形操作が可能になります。
また、Ver.2.2までのクリスタではこの「横格子点数」「縦格子点数」の数値が毎回リセットされていたのですが、
Ver.2.3からは前回行ったメッシュ変形の時の「横格子点数」「縦格子点数」の数値が残るようにもなります。
※メッシュ変形をキャンセルした場合は数値が残りません。
メッシュ変形での「格子点」が複数選択・操作できるように!
Ver.2.2までのクリスタでは「□(格子点)」を1ずつドラッグして変形操作を行っていたのですが、
Ver.2.3から「□(格子点)」を複数選択した状態で変形操作が可能になったのです。
「格子点」の複数選択方法
キー操作による複数選択
[Shift]キーを押しながら「□(格子点」)をタッチしていくことで選択状態の格子点を追加していくことができます。
また、[Shift]+[Alt(Option)]を押しながら「□(格子点)」をタッチすることで選択を解除することもできます。
設定による複数選択
クリスタでメッシュ変形を実行中に、ツールプロパティ、もしくはサブツール詳細ウィンドウ「メッシュ」カテゴリーにある「選択の追加(クリック)」にて、「□(格子点)」をタッチした時の操作内容を設定できます。
●「新規選択」
タッチした「□(格子点)」1つを選択状態にします。
他に選択状態の「□(格子点)」がある場合は解除され、新しくタッチした「□(格子点)」のみを選択状態にします。
●「追加選択」
タッチするたびに選択状態の「□(格子点)」を追加していきます。
他の選択状態にある「□(格子点)」も解除されません。
●「部分解除」
選択状態の「□(格子点)」をタッチしますと選択状態を解除します。
●「選択状態の切り替え」
タッチした「□(格子点)」が選択されていなければ選択状態にし、選択されていれば選択を解除します。
「追加選択」と「部分削除」の両方の操作ができるわけですね。
この操作は他の「□(格子点)」に影響が出ませんので選択状態の「□(格子点)」を追加していくこともできます。
ドラッグ操作による複数選択
クリスタでメッシュ変形を実行中に、ツールプロパティ、もしくはサブツール詳細ウィンドウ「メッシュ」カテゴリーにある「編集対象上のドラッグ操作」にて「格子点の範囲選択」を選択することでドラッグ操作による「□(格子点)」の選択操作が可能になります。
この設定でメッシュ変形の対象内をドラッグしますと四角形の範囲選択ができるようになり、その範囲内の「□(格子点)」の選択状態を操作することができるのです。
この時の操作内容はツールプロパティ、もしくはサブツール詳細ウィンドウ「メッシュ」カテゴリーにある「選択の追加(範囲選択)」にて設定できます。
●「新規選択」
ドラッグした範囲内にある「□(格子点)」全てを選択状態にします。
ただし、範囲外に選択状態の「□(格子点)」がある場合は解除されます。
●「追加選択」
ドラッグによる範囲選択をするたびに範囲内にある「□(格子点)」を選択状態にして追加していきます。
他の選択状態にある「□(格子点)」も解除されません。
●「部分解除」
ドラッグした範囲内にある全ての「□(格子点)」の選択状態を解除します。
●「選択状態の切り替え」
ドラッグした範囲にある「□(格子点)」が選択されていなければ選択状態にし、選択されていれば選択を解除します。
選択範囲外にある「□(格子点)」はそのままで変化しません。
複数選択した格子点の一括解除
メッシュ変形の「□(格子点)」を複数選択した後に全ての選択状態を解除したい場合はキャンバスウィンドウ内の「□(格子点)」以外の箇所をタッチしましょう。
※タッチする箇所はキャンバス内・外どちらでも大丈夫です
この時、タッチしたつもりが「短いドラッグ」になってしまうと編集対象が動いてしまうので注意しましょう。
格子点の複数選択によるメッシュ変形
クリスタのメッシュ変形にて、「□(格子点)」を複数選択した場合、周囲に操作用の「ハンドル」が表示されます。
この状態になりますと、3種類の変形操作が可能になります。
「□(格子点)」の移動
複数選択した「□(格子点)」のいづれかをドラッグ、もしくはカーソルが十字矢印の状態でドラッグすることで選択状態の「□(格子点)」全てを移動させることができ、これによって編集対象を変形させます。
「□(格子点)」の回転
表示されている「ハンドル」の外側にカーソルを持っていきますと曲線矢印の表示に変わる箇所があります。
カーソルがこの曲線矢印の状態でドラッグしますと選択状態の「□(格子点)」全てを回転させることができ、これによって編集対象を変形させます。
この時、回転の支点はハンドルの中心点になります。
※メッシュ変形時に表示される「+(基準点)」の位置は関係ありません。
複数選択全体の変形
表示されている「ハンドル」の外側にカーソルを持っていきますと直線矢印の表示に変わる箇所があります。
カーソルがこの曲線直線矢印の状態でドラッグしますと選択状態の「□(格子点)」によってできた面積部分を変形させることができ、これによって編集対象を変形させます。
変形できるのは水平・垂直・斜め(45度)の3方向です。
●水平方向
ハンドルの左右の辺にカーソルを持っていきますと水平矢印の表示になり、この状態でドラッグしますと水平方向への変形ができます。
この時、ドラッグした辺の反対方向も同じ長さ分変形されます。
●垂直方向
ハンドルの上下の辺にカーソルを持っていきますと垂直矢印の表示になり、この状態でドラッグしますと垂直方向への変形ができます。
この時、ドラッグした辺の反対方向も同じ長さ分変形されます。
●斜め(45度)方向
ハンドルの四隅にカーソルを持っていきますと斜め矢印の表示になり、この状態でドラッグしますと複数選択による面全体が拡大・縮小されます。
「面」操作でのメッシュ変形が可能に!
Ver.2.2までのクリスタでは「□(格子点)」をドラッグする変形操作しかなかったのですが、
Ver.2.3から「□(格子点)」で囲まれた「面」をドラッグ操作することが可能になりました。
「面」操作を行う場合はメッシュ変形を実行中に、ツールプロパティ、もしくはサブツール詳細ウィンドウ「メッシュ」カテゴリーにある「編集対象上のドラッグ操作」にて「面の移動」を選択します。
この設定によって「□(格子点)」で囲まれた「面」部分をドラッグ移動させることができるようになり、これによって編集対象を変形させます。
ただし、画像のように「面」部分の変形対象が全く変形されないというわけではありません。
面の外側部分の変形に合わせて面の内側部分も多少変形されます。
【補足①】メッシュ変形部分全体の操作がしたい場合
メッシュ変形に限らず、クリスタの変形機能では変形対象となる範囲全体をドラッグ操作によって移動させたり回転させたりすることができます。
こういった操作を行いたい場合は、はメッシュ変形を実行中に、ツールプロパティ、もしくはサブツール詳細ウィンドウ「メッシュ」カテゴリーにある「編集対象上のドラッグ操作」にて「変形対象の移動」を選択しましょう。
※編集対象の回転でしたら「面の移動」を選択時にも行えます。
【補足②】おすすめメッシュ変形設定
クリスタのメッシュ変形にさまざまな機能が追加した反面、設定の変更作業が少し面倒に感じることもありますね。
しかし、先述のように
「面の移動」は[Ctrl(Command)]+ドラッグで、
「格子点の範囲選択」は[Shift]+ドラッグで
一時的な操作の切り替えが可能です。
そのため、「編集対象上のドラッグ操作」は「変形対象の移動」にしておき、キー操作で他の操作に切り替える方法が楽かなと思います。
また、「選択の追加」は「クリック」「範囲選択」共に「追加選択」「部分解除」の両方が実行できる「選択状態の切り替え」に設定しておくのが便利かなと思います。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)のメッシュ変形がより便利になった!
クリスタのメッシュ変形は1つの画像や柄素材を貼り付ける際に凹凸のある面に合わせて変形させる時や、画像のゆがみを修正する時などに使用することが多い機能です。
Ver.2.3で追加された機能によって操作内容が増えましたので、今まで以上にメッシュ変形の表現の幅が広がり、変形操作も便利になりました。
特に「面の移動」に関してはPhotoshopのワープ変形に近い機能ですよね。
クリスタの最新版を使用できる方はぜひお試しください◎
それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!
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