クリスタのタイムラプスを編集して不要な所をカットする方法!

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皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。

イラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)では、絵を描く作業工程を短い動画として書き出す「タイムラプス」を作成することができます。

今回はCLIP STUDIO PAINTのタイムラプスを編集する方法を紹介させていただきますのでよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!


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参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)のタイムラプスとは

クリスタのタイムラプスとは、記録開始からタイムラプスの書き出しを行うまでのキャンバス上の作業工程を短い動画にしたものです。

クリスタのタイムラプス


自身の作品のメイキング動画として多くの方がSNSなどに投稿されています。

クリスタでのタイムラプス作成方法は以下の記事を参考にしていただければと思います。

クリスタでメイキング動画!タイムラプスの作り方を紹介します!


ただし、クリスタで作成するタイムラプスは「全ての作業」が記録されてしまうため、途中で描き直しするなどを行った場合もその作業は全て記録されてしまいます。


そういった時はクリスタのアニメーション制作機能を利用してそういった見てほしくない部分をカット編集することができるのです。

注意

クリスタPROでのアニメーション制作では24フレーム以内という制限があります。

そのため、今回の編集方法はクリスタEXの方が適しているかと思います。


参考記事

クリスタPROとEXの機能の違い全33項目を紹介します!!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)のタイムラプスを編集する方法!

まずはクリスタでアニメーション用キャンバスを作成しよう

まずはクリスタの新規作成ウィンドウにてアニメーションを選択し、書き出ししたタイムラプスに合った「基準サイズ」、「フレームレート」、「再生時間」などを設定しましょう。

クリスタ新規作成「アニメーション」
注意

「再生時間」は「フレームレート」×「秒数」の数値となります。

画像の場合、15秒のタイムラプスを編集予定で「フレームレート」を「10」にしましたので「再生時間」は「15(秒)」×「10(fps)」で「150」となります。

クリスタ新規作成「アニメーション」(フレームレート・再生時間)


「再生時間」=「秒数」ではありませんので注意しましょう。


サイズや再生時間(秒数)、フレームレートはタイムラプスデータ(mp4)のプロパティ(詳細)で確認できます。

※「フレームレート」は「フレーム率」の数値です。

タイムラプスデータのプロパティ(詳細)

「フレームレート」の数値に関して

先述のプロパティの画像の通り、クリスタで書き出ししたタイムラプスのフレームレートは「30 fps」です。

MEMO

「フレームレート」とは1秒間に何枚の絵(フレーム)が表示されているかを表す数値です。

「30 fps」でしたら1秒間に30枚の絵(フレーム)が表示されていることになります。

※8 fpsでもそれなりのアニメーションを表現できますので30 fpsはかなり滑らかなアニメーションと言えますね。


そのため、新規作成ウィンドウにてフレームレートを「30」にすれば元のタイムラプスと同じ滑らかさの動画になります。

※元のフレームレートが「30」なので数値を30以上にしたからといってより滑らかになるわけではありません。


また、フレームレート「30」より小さくすることで元のタイムラプスより滑らかさは失われますが、容量を下げることができます。

クリスタのタイムラインパレットを開こう

アニメーションを編集するにはタイムラインパレットを開く必要があります。

クリスタのタイムラインパレット


●パソコン・タブレット版クリスタの場合
CLIP STUDIO PAINT画面上部から「ウィンドウ」→「タイムライン」と選択することで、画面下部からタイムラインパレットが開きます。

クリスタウィンドウメニュー「タイムライン」
MEMO

CLIP STUDIO PAINT画面下部にある「上向きの≫」をタッチすることでもタイムラインパレットを開くことができます。

クリスタのタイムラインパレットを開く


四面図パレットが開く場合は上部のタブでタイムラインパレットに切り替えましょう。

クリスタのタイムラインパレットをタブで切り替える


●スマホ版クリスタの場合
CLIP STUDIO PAINT画面左上のメニューアイコン「≡」から「アプリ設定」→「パレットバー設定」と選択して開く画面にて「タイムライン」にチェックを入れ、「OK」を押しましょう。

スマホ版クリスタのメニューアイコン
スマホ版クリスタ「パレットバー設定」
スマホ版クリスタ「パレットバー設定」(タイムライン)


すると画面下部のパレットバーにタイムラインパレットのアイコンが追加されますので、そのアイコンをタップすることでタイムラインパレットを開くことができます。

スマホ版クリスタでタイムラインパレットを開く
MEMO

パレットバーに配置されているアイコンが多いと画面外にアイコンが隠れる場合があります。

そういった時は左右にスクロールさせることで隠れていたアイコンを表示させることができます。

スマホ版クリスタのパレットバー(横スクロール)

クリスタのアニメーション用キャンバスにタイムラプスを読み込もう

クリスタでアニメーション用のキャンバスを作成できましたら、タイムラプスデータを読み込みします。


CLIP STUDIO PAINT画面上部から「ファイル」→「読み込み」→「ムービー」と選択します。

クリスタの読み込み(ムービー)


するとデバイスのフォルダが開きますので編集したいタイムラプスデータ(mp4)を選択して「開く」を選択しましょう。

※データをダブルクリックすることでも同じ操作を行えます。

クリスタでムービーを読み込む(フォルダ)


するとキャンバス上にタイムラプスが貼り付けられます。
それと同時に以下のような説明ウィンドウが表示されますので「OK」を押してウィンドウを閉じましょう。

クリスタでファイルオブジェクトを読み込みした時のウィンドウ


タイムラプスデータを読み込みしますとキャンバスに貼り付けられ、タイムラインパレットにもタイムラプスデータが表示されるようになります。

クリスタでタイムラプスを読み込む(タイムラインパレット)
ポイント

上記の手順通りにタイムラプスデータを読み込みすれば「0秒」の位置にタイムラプスデータの左端が配置されていると思います。

クリスタでムービーを読み込む(0秒地点)


そうでない場合はタイムラプスデータの「上辺」をドラッグして左端を「0秒」の位置に移動させましょう。

クリスタで読み込みしたデータを0秒に合わせる


キャンバスを見ると、読み込みしたタイムラプスのデータが「作成したキャンバスより小さい」と思うかもしれませんが、アニメーションとして表示されるのは「基準サイズ(キャンバス上の枠)」内ですのでこの枠内にタイムラプスのデータが入っていれば大丈夫です。

※新規作成ウィンドウにて入力した「基準サイズ」はここのサイズのことを指します。

クリスタのアニメーションキャンバス「基準サイズ」


また、読み込みしたタイムラプスのデータはクリスタの「オブジェクトツール」で移動・拡大・縮小が可能ですので調整も可能です。

クリスタで読み込みした動画データのサイズ変更
MEMO

基準サイズに合わせたい場合はオブジェクトツールでタイムラプスデータを選択している状態でツールプロパティの「位置調整」にて「裁ち落とし」「仕上がり」「基準枠」のいずれかを選択しましょう。

基準サイズとタイムラプスデータの縦横比が同じであればピッタリ合う位置に調整してくれます。

クリスタのツールプロパティ(オブジェクト)「位置調整」

クリスタのタイムラインパレットでタイムラプスの不要な部分をカット編集しよう!

タイムラインパレットのフレームを選択しますとその秒数での動画の静止画が表示されます。

クリスタのタイムラインパレットでフレーム選択

※下の数字がフレームの数字、上の数字が秒数です。

※選択中のフレームのみフレームの数字が上に表示されます。


この方法でカットしたい動画部分の始まりのフレームと終わりのフレームの位置を確認しましょう。

ポイント

「カットしたい動画部分の始まりのフレーム」の左隣のフレームの絵と、「カットしたい動画部分の終わりのフレーム」の右隣のフレームの絵で繋がりが不自然でないフレームを選びましょう。

今回のタイムラプスの場合、ペンダントを描いてからそれを消して手前の手を描き直しているのでこの「ペンダントを描いている」部分をカットしてみます。

クリスタのタイムラインパレットでタイムラプスを確認


フレームの位置を確認しましたらまずはカットしたい動画部分の始まりのフレームを選択し、
CLIP STUDIO PAINT画面上部から「アニメーション」→「トラック編集」→「クリップの分割」と選択しましょう。

※フレーム上で右クリックすることでもメニューを開くことができます。

クリスタのタイムラインパレットでフレームを選択

クリスタのアニメーションメニュー「クリップの分割」


すると選択中のフレームの左側でタイムラプスデータが分割されます。

クリスタでクリップを分割する


次にカットしたい動画部分の終わりのフレームの「1つ右隣りのフレーム」を選択し、同じように「クリップの分割」を実行しましょう。

クリスタのタイムラインパレットでフレームを選択

クリスタのアニメーションメニュー「クリップの分割」


そうすることで選択中のフレームの左側でタイムラプスデータが分割され、カットしたい動画部分の始まりのフレームから終わりのフレームまでを分割することができます。

クリスタのタイムラインパレットでカットしたい部分を分割


動画部分の分割が終わりましたら、分割したカットしたい動画部分の「上辺」をタッチしましょう。
これで分割した動画部分全体が選択された状態になります。

クリスタのタイムラインパレットで上辺をタッチ


動画部分を選択した状態でCLIP STUDIO PAINT画面上部から「アニメーション」→「トラック編集」→「削除」と選択しましょう。

※フレーム上で右クリックすることでもメニューを開くことができます。

※「編集」メニューの「消去」ではありませんので注意しましょう。

クリスタのアニメーションメニュー「削除」


すると選択していた動画部分が削除されます。

クリスタで分割したクリップを削除


次に、右側にある動画部分の「上辺」をドラッグして削除された隙間を埋めるように左に移動させましょう。

クリスタのタイムラインパレットでクリップを移動する
ポイント

左側の動画部分と右側の動画部分との繋がりに違和感がないか確認しましょう。


最後に、動画全体の長さを調整します。
カットした分だけタイムラインデータが短くなったので動画全体の終わりの位置を変更します。


タイムレインパレットにて右にスクロールさせると青いラインがあり、これが動画再生が終わる位置になります。

クリスタのアニメーション編集「終わりの位置」


この青いラインもドラッグで移動が可能ですので、「青いラインの上部」を左にドラッグしてタイムラプスデータの右端に合わせましょう。

クリスタのタイムラインパレットで終了時間を変更


これでカット編集は完了です。

他にもカットしたい部分がある場合は同じ作業を行いましょう。

編集したタイムラプスをクリスタで書き出ししよう

タイムラプスのカット編集が完了しましたら、クリスタで書き出しを行いましょう。

書き出す動画データは主に2種類あります。

動画データ「AVI」「MP4」でタイムラプスを書き出しする

MEMO

●「AVI」
Windows標準の音声と動画が一つにまとめて再生が可能な動画用データ形式です。
汎用性は高いですが機能性は低いようです。


●「MP4」
MacOS標準の動画データ形式です。その為、Apple製品との相性が良いです。

元のタイムラプスデータと同じデータ形式になります。


CLIP STUDIO PAINT画面上部から「ファイル」→「アニメーション書き出し」→「ムービー」と選択しましょう。

クリスタのファイルメニュー「ムービー」


するとデバイスのフォルダーが開きますので保存先のフォルダの選択やデータ名の編集を行いましょう。

クリスタのアニメーション書き出し(フォルダ選択)
※画像はWindows


また、ここの「ファイルの種類」の項目でデータ形式を「AVI」か「MP4」で選択が可能です。

クリスタのアニメーション書き出し「ファイルの種類」


保存先、ファイル名、ファイルの種類を設定しましたら「保存」を選択しましょう。

クリスタのアニメーション書き出し「保存」


フォルダーの「保存」を選択しますとアニメーションの書き出しウィンドウが開きますので、ウィンドウの内容と制作した動画の内容に違いがないか確認し、「OK」を押しましょう。

※書き出しウィンドウは前回の書き出しの内容が引き継がれていますので「フレームレート」の数値などしっかり内容を確認しましょう。


●「MP4」の場合

クリスタのムービー書き出し設定ウィンドウ(MP4)


●AVIの場合

クリスタのムービー書き出し設定ウィンドウ(AVI)

クリスタユーザーガイド(アニメーション書き出し)


「OK」を押しますと書き出しが実行されますのでしばらく待ちましょう。

クリスタでアニメーション書き出し中


バーのウィンドウが消えれば書き出し完了です。
選択した保存先に編集したタイムラプスデータが保存されます。

「GIF」でタイムラプスを書き出しする

MEMO

●「GIF」
静止画像データを連続で表示することで動画にするデータ形式です。

「AVI」「MP4」より画質は落ちますが、容量を少し小さくすることができます。


CLIP STUDIO PAINT画面上部から「ファイル」→「アニメーション書き出し」→「アニメーションGIF」と選択しましょう。

クリスタのファイルメニュー「アニメーションGIF」


するとクリスタを使用しているデバイスのフォルダが開きますので保存先のフォルダー選択やデータ名の編集をし、「保存」を選択しましょう。

クリスタのアニメーションGIF書き出し(フォルダ選択)
※画像はWindows


次にGIFの出力設定ウィンドウが開きますので、ウィンドウの内容と制作した動画の内容に違いがないか確認し、「OK」を押しましょう。

※書き出しウィンドウは前回の書き出しの内容が引き継がれていますので「フレームレート」の数値などしっかり内容を確認しましょう。

クリスタのアニメーションGIF出力設定ウィンドウ

クリスタユーザーガイド(GIF書き出し)


すると書き出しが実行されますのでしばらく待ちましょう。

クリスタのアニメーションGIF出力


書き出しが完了すれば以下のウィンドウが表示されますので「OK」を押しましょう。
選択した保存先に編集したタイムラプスデータが保存されます。

クリスタ「アニメーションGIF出力が完了しました」

書き出ししたタイムラプスデータを確認してみよう

書き出しが完了しましたら、タイムラプスデータを再生して、カット編集部分に違和感がないかを確認しましょう。

問題なければ完成です◎


以下が今回カット編集したタイムラプスです。
最初に載せたものと比べ、序盤のペンダントのペン入れ部分がカットされています。

クリスタでカット編集したタイムラプス

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)のタイムラプスはカット編集が可能!

今回紹介した方法を利用すればクリスタのタイムラプスをカット編集することが可能です。

タイムラプスとして記録していると意識しながら制作を行うと少し緊張しますが、後でカット編集できると思えばその緊張も少しは和らぐかと思います◎


それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!


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