※記事内に広告を含みます
皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。
今回はイラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)で制作中のキャンバスや作品を回転・反転させる方法を4種類紹介させていただきます。
それではよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!
▼イラスト・簡単な漫画なら【CLIP STUDIO PAINT PRO】
CLIP STUDIO PAINT PRO▼本格的な漫画・アニメーション制作なら【CLIP STUDIO PAINT EX】
CLIP STUDIO PAINT EXCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)のキャンバスや作品の回転・反転とは
クリスタにおいて「キャンバス(作品)の回転・反転」とは見た目上の操作ではなく、制作中の作品そのものの向きや角度を変更する操作になります。
そのため基本的には実行することの少ない操作なのですが、「制作途中で向きや角度を変更したくなった時」や「表示を反転させて制作してしまったために本来とは違う向きで制作を進めてしまっていた時」、「完成作品の印象を変えるために向きや角度を変えたい時」などに利用するといいでしょう。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)でキャンバスや作品を回転・反転する方法
困った時は:クリスタのウィンドウ・アイコン・項目がない時の見つけ方!!
①クリスタの編集メニュー「キャンバスを回転・反転」
「キャンバス全体」を回転・反転させる方法です。
操作手順
CLIP STUDIO PAINT画面上部から「編集」→「キャンバスを回転・反転」と選択し、目的の操作を選択します。
これだけでキャンバスが選択した操作に合わせて回転・反転されます。
●「時計回りに90度回転」
●「180度回転」
●「反時計回りに90度回転」
●「左右反転」
●「上下反転」
「キャンバスを回転・反転」の利点・欠点
「キャンバスを回転・反転」の利点
クリスタの「キャンバスを回転・反転」はメニューから選択するだけで簡単にキャンバスを回転・反転させることができます。
また、この操作はキャンバス全体を回転・反転させますので「キャンバスサイズを変更」の操作も不要になります。
「キャンバスを回転・反転」の欠点
クリスタの「キャンバスを回転・反転」を実行しますと、一部のレイヤーや表示が変換・変化されます。
●「テキストレイヤー」「3Dレイヤー」
キャンバスに「テキストレイヤー」や「3Dレイヤー」がある場合、ラスターレイヤーに変換されます。
また、実行前に注意ウィンドウも表示されます。
●「ベクターレイヤー」内のブラシパターン・散布表現
ベクターレイヤー上にエアブラシツールやデコレーションツールといったブラシパターンや散布効果が設定してある描画ツールで描画したものがある場合、その表示内容が少し変わる場合があります。
●「トーンレイヤー」
トーンレイヤーの網点の表示内容が少し変わる場合があります。
●見開きページ(EXのみ)
クリスタEXの機能による見開きページの場合、「トンボ」と「基本枠(内枠)」が削除されてしまいます。
また、実行前に注意ウィンドウも表示されます。
※後から編集メニュー「キャンバス基本設定を変更」にて「トンボ」や「基本枠(内枠)」を再設定することは可能です。
※クリスタ公式ページでは「見開きでトンボを合わせていないキャンバス」の仕様との表記がありますが、手元のクリスタで確認したところ、トンボを合わせている見開きページでもトンボ・基本枠(内枠)が削除されました。
参考記事
クリスタで漫画制作!新規作成「コミック」の設定項目の意味を説明します!
②クリスタのファイルメニュー「ファイルオブジェクトを作成」
制作データを「ファイルオブジェクトレイヤー」として読み込みさせ、それを回転・反転させる方法です。
操作手順
まずはキャンバスを回転・反転させたい制作データを保存し、デバイスのフォルダーにCLIP STUDIO PAINT形式のデータが保存してある状態にします。
そしてCLIP STUDIO PAINT画面上部から「フェイル」→「読み込み」→「ファイルオブジェクトを作成」と選択します。
するとクリスタを使用しているデバイスのフォルダが開きますので、現在開いている制作データ(CLIP STUDIO PAINT形式)を選択して「開く」を押しましょう。
※データファイルをダブルクリックすることでも同じ操作が行えます。
※スマホ版クリスタの場合、クリスタのアプリ内に保存してあるデータを選択する形になります。
キャンバス上に選択したデータファイルが読み込みされますと以下の注意ウィンドウが開きますので「OK」を押しましょう。
するとキャンバス上に選択したデータファイルが表示され、レイヤーパレットにファイルオブジェクトレイヤーが貼り付けられています。
※貼り付け位置は、レイヤーパレットにて選択中のレイヤー(編集レイヤー)の上です。
ファイルオブジェクトレイヤーが他のレイヤーより下にある場合はドラッグで最上部まで移動させましょう。
ファイルオブジェクトを読み込みしますと、オブジェクトツールを選択した状態になり、ツールプロパティもしくはサブツール詳細ウィンドウにファイルオブジェクトに関する設定項目が表示されています。
ここで「左右反転」「上下反転」のアイコンをタッチすることでファイルオブジェクトレイヤーを反転させることができます。
また、オブジェクトツールでファイルオブジェクト周囲に表示されている「ハンドル」を操作することで回転が可能です。
参考記事
クリスタのファイルオブジェクトで貼り付け画像を更新できる!その使い方を紹介します!!
ファイルオブジェクトの利点・欠点
ファイルオブジェクトの利点
ファイルオブジェクトを利用して回転・反転する方法では、先述の「キャンバスを回転・反転」のように一部のレイヤーなどに起こる変換・変化が発生しません。
元の表示のまま回転・反転されます。
ファイルオブジェクトの欠点
ファイルオブジェクトは直接編集することはできません。
表示内容を変更・編集したい場合は1度ファイルオブジェクトレイヤーを削除し、元の制作データを編集し直してから改めてファイルオブジェクトレイヤーを読み込みましょう。
また、回転・反転させるのはファイルオブジェクトレイヤーであるため、キャンバスそのものは変化しません。
そのため、縦横比が異なるキャンバスで回転操作をしたい場合は別でキャンバスサイズを変更する操作が必要になります。
クリスタでキャンバスサイズを変更する方法はいくつかありますが、「キャンバス基本設定を変更」で変更しますと「幅」と「高さ」の数値を入れ替える操作が可能です。
③クリスタのレイヤーメニュー「レイヤーの変換」
制作データのレイヤーを1枚の「画像素材レイヤー」に変換し、それを回転・反転させる方法です。
操作手順
まずはクリスタのレイヤーパレットにて回転・反転させたいレイヤーを全て選択している状態にしましょう。
そしてCLIP STUDIO PAINT画面上部から「レイヤー」→「レイヤーの変換」と選択しましょう。
すると以下のウィンドウが開きますので「種類」の項目で「画像素材レイヤー」を選択しましょう。
また、下部の「元のレイヤーを残す」にチェックを入れておけば元のレイヤーも残したまま画像素材レイヤーを作成できますので万が一の時のためにチェックを入れておく方がいいかと思います。
※レイヤー名は編集レイヤーのコピー名になっていますが、いつでも自由に変更可能です。
最後に右上の「OK」を押しますと選択したレイヤーを結合して1枚の画像素材レイヤーが作成されます。
※変換する量の多さによっては少々時間がかかる場合があります。
※貼り付け位置は、レイヤーパレットにて選択中のレイヤー(編集レイヤー)の上です。
画像素材レイヤーが他のレイヤーより下にある場合はドラッグで最上部まで移動させましょう。
この画像素材レイヤーをオブジェクトツールで選択しますと、ツールプロパティもしくはサブツール詳細ウィンドウに画像素材レイヤーに関する設定項目が表示されます。
ここで「左右反転」「上下反転」のアイコンをタッチすることで画像素材レイヤーを反転させることができます。
また、オブジェクトツールで画像素材レイヤー周囲に表示されている「ハンドル」を操作することで回転が可能です。
参考記事
クリスタ・レイヤーの変換でラスターからベクターに変換できる!!
画像素材レイヤーの利点・欠点
画像素材レイヤーの利点
画像素材レイヤーを作成して回転・反転する方法では、先述の「キャンバスを回転・反転」のように一部のレイヤーなどに起こる変換・変化が発生しません。
元の表示のまま回転・反転されます。
また、ファイルオブジェクトレイヤーと異なり制作データを保存しなくても作成することができます。
簡易的なファイルオブジェクトレイヤーといったところですね。
画像素材レイヤーの欠点
画像素材レイヤーは直接編集することはできません。
表示内容を変更・編集したい場合は画像素材レイヤー作成時に元のレイヤーを残しておく必要があります。
元のレイヤーが残っている場合は1度画像素材レイヤーを削除し、元の制作データを編集し直してから改めて画像素材レイヤーを作成することで再編集が可能です。
また、回転・反転させるのは画像素材レイヤーであるため、キャンバスそのものは変化しません。
そのため、縦横比が異なるキャンバスで回転操作をしたい場合は別でキャンバスサイズを変更する操作が必要になります。
クリスタでキャンバスサイズを変更する方法はいくつかありますが、「キャンバス基本設定を変更」で変更しますと「幅」と「高さ」の数値を入れ替える操作が可能です。
④クリスタの編集メニュー「変形」
クリスタの変形機能を利用して回転・反転させる方法です。
操作手順
まずは、CLIP STUDIO PAINT画面上部から「選択範囲」→「すべてを選択」と選択してキャンバス全体に選択範囲がある状態にしましょう。
次にクリスタのレイヤーパレットにて回転・反転させたいレイヤーを選択しましょう。
そしてCLIP STUDIO PAINT画面上部から「編集」→「変形」と選択し、目的に合った項目を選択しましょう。
これで選択したレイヤーに対して変形が実行されます。
また、この状態ではまだ変形の実行中ですのでそのままツールプロパティ(もしくはサブツール詳細ウィンドウ)やドラッグ操作で追加編集が可能です。
変形を完了したい場合はツールプロパティや変形ランチャーの「確定アイコン」をタッチ、
もしくは[Enter]を押しましょう。
※変形ランチャーが表示されていない場合は「表示」メニューから「変形ランチャー」を選択しましょう。
参考記事
変形の利点・欠点
変形の利点
変形を利用する方法では、レイヤー単位での回転・反転が可能になります。
変形の欠点
変形機能を利用する場合、「反転」では基本的に画像の劣化は発生しませんが、「回転」ではラスタレイヤーの劣化が発生する可能性があります。
また、変形での回転・反転はレイヤーの描画部分を対象に行いますのでキャンバス全体に選択範囲を作成しない場合は回転・反転の中心点(支点)がキャンバスの中心にならない可能性がありますので注意しましょう。
そして、この「変形」もレイヤーに対して回転・反転を実行するため、キャンバスそのものは変化しません。
そのため、縦横比が異なるキャンバスで回転操作をしたい場合は別でキャンバスサイズを変更する操作が必要になります。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)でのキャンバス回転・反転方法まとめ
今回はクリスタでキャンバスやレイヤーを回転・反転する方法を4種類紹介させていただきました。
厳密に言えばキャンバス全体を回転・反転できるのは①の「キャンバスを回転・反転」だけですが、反転だけですと②~④の方法でも問題なく実行できますので、用途・目的に合わせてご利用いただければと思います。
それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!
▼イラスト・簡単な漫画なら【CLIP STUDIO PAINT PRO】
CLIP STUDIO PAINT PRO▼本格的な漫画・アニメーション制作なら【CLIP STUDIO PAINT EX】
CLIP STUDIO PAINT EX▼動画視聴型お絵描き講座【Palmie(パルミー)】