クリスタでキャンバスや作品を回転・反転させる4つの方法!!

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皆さん、本日も閲覧ありがとうございます。
山本電卓と申します。

今回はイラスト・漫画制作ソフトCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)で制作中のキャンバスや作品を回転・反転させる方法を4種類紹介させていただきます。

それではよろしくお願いいたします
( `・∀・´)ノ!


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参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)のキャンバスや作品の回転・反転とは

クリスタにおいて「キャンバス(作品)の回転・反転」とは見た目上の操作ではなく、制作中の作品そのものの向きや角度を変更する操作になります。

クリスタでキャンバスを回転・反転


そのため基本的には実行することの少ない操作なのですが、「制作途中で向きや角度を変更したくなった時」や「表示を反転させて制作してしまったために本来とは違う向きで制作を進めてしまっていた時」、「完成作品の印象を変えるために向きや角度を変えたい時」などに利用するといいでしょう。

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)でキャンバスや作品を回転・反転する方法

困った時は:クリスタのウィンドウ・アイコン・項目がない時の見つけ方!!

①クリスタの編集メニュー「キャンバスを回転・反転」

「キャンバス全体」を回転・反転させる方法です。

操作手順

CLIP STUDIO PAINT画面上部から「編集」→「キャンバスを回転・反転」と選択し、目的の操作を選択します。

クリスタ編集メニュー「キャンバスを回転・反転


これだけでキャンバスが選択した操作に合わせて回転・反転されます。


●「時計回りに90度回転」

クリスタ「キャンバスを回転・反転」(時計回りに90度回転)


●「180度回転」

クリスタ「キャンバスを回転・反転」(180度回転)


●「反時計回りに90度回転」

クリスタ「キャンバスを回転・反転」(反時計回りに90度回転)


●「左右反転」

クリスタ「キャンバスを回転・反転」(左右反転)


●「上下反転」

クリスタ「キャンバスを回転・反転」(上下反転)

「キャンバスを回転・反転」の利点・欠点

「キャンバスを回転・反転」の利点

クリスタの「キャンバスを回転・反転」はメニューから選択するだけで簡単にキャンバスを回転・反転させることができます。

また、この操作はキャンバス全体を回転・反転させますので「キャンバスサイズを変更」の操作も不要になります。

「キャンバスを回転・反転」の欠点

クリスタの「キャンバスを回転・反転」を実行しますと、一部のレイヤーや表示が変換・変化されます。


●「テキストレイヤー」「3Dレイヤー」
キャンバスに「テキストレイヤー」や「3Dレイヤー」がある場合、ラスターレイヤーに変換されます。

クリスタ「キャンバスを回転・反転」(テキスト・3Dレイヤー)


また、実行前に注意ウィンドウも表示されます。

クリスタ「キャンバスを回転・反転」(テキスト・3Dレイヤー)の注意ウィンドウ


●「ベクターレイヤー」内のブラシパターン・散布表現
ベクターレイヤー上にエアブラシツールやデコレーションツールといったブラシパターンや散布効果が設定してある描画ツールで描画したものがある場合、その表示内容が少し変わる場合があります。

クリスタ「キャンバスを回転・反転」(ベクターレイヤーの散布効果)
※画像はデコレーションツール(羽)の場合


●「トーンレイヤー」
トーンレイヤーの網点の表示内容が少し変わる場合があります。

クリスタ「キャンバスを回転・反転」(トーンレイヤー)
※画像は「網の設定」が「星」の場合


●見開きページ(EXのみ)
クリスタEXの機能による見開きページの場合、「トンボ」と「基本枠(内枠)」が削除されてしまいます。

クリスタ「キャンバスを回転・反転」(トンボ・基本枠のある見開きページ)


また、実行前に注意ウィンドウも表示されます。

クリスタ「キャンバスを回転・反転」(トンボ・基本枠)の注意ウィンドウ


※後から編集メニュー「キャンバス基本設定を変更」にて「トンボ」や「基本枠(内枠)」を再設定することは可能です。

※クリスタ公式ページでは「見開きでトンボを合わせていないキャンバス」の仕様との表記がありますが、手元のクリスタで確認したところ、トンボを合わせている見開きページでもトンボ・基本枠(内枠)が削除されました。


参考記事

クリスタで漫画制作!新規作成「コミック」の設定項目の意味を説明します!

②クリスタのファイルメニュー「ファイルオブジェクトを作成」

制作データを「ファイルオブジェクトレイヤー」として読み込みさせ、それを回転・反転させる方法です。

操作手順

まずはキャンバスを回転・反転させたい制作データを保存し、デバイスのフォルダーにCLIP STUDIO PAINT形式のデータが保存してある状態にします。

CLIP STUDIO PAINT形式データ


そしてCLIP STUDIO PAINT画面上部から「フェイル」→「読み込み」→「ファイルオブジェクトを作成」と選択します。

クリスタ「ファイルオブジェクトを作成」


するとクリスタを使用しているデバイスのフォルダが開きますので、現在開いている制作データ(CLIP STUDIO PAINT形式)を選択して「開く」を押しましょう。

※データファイルをダブルクリックすることでも同じ操作が行えます。

※スマホ版クリスタの場合、クリスタのアプリ内に保存してあるデータを選択する形になります。

クリスタのファイルオブジェクト読み込み(フォルダー)


キャンバス上に選択したデータファイルが読み込みされますと以下の注意ウィンドウが開きますので「OK」を押しましょう。

クリスタファイルオブジェクトレイヤー作成時の注意ウィンドウ


するとキャンバス上に選択したデータファイルが表示され、レイヤーパレットにファイルオブジェクトレイヤーが貼り付けられています。

※貼り付け位置は、レイヤーパレットにて選択中のレイヤー(編集レイヤー)の上です。
ファイルオブジェクトレイヤーが他のレイヤーより下にある場合はドラッグで最上部まで移動させましょう。

クリスタのファイルオブジェクトレイヤー


ファイルオブジェクトを読み込みしますと、オブジェクトツールを選択した状態になり、ツールプロパティもしくはサブツール詳細ウィンドウにファイルオブジェクトに関する設定項目が表示されています。

ツールプロパティ・サブツール詳細(ファイルオブジェクト)


ここで「左右反転」「上下反転」のアイコンをタッチすることでファイルオブジェクトレイヤーを反転させることができます。

クリスタのファイルオブジェクト「左右反転」「上下反転」アイコン


また、オブジェクトツールでファイルオブジェクト周囲に表示されている「ハンドル」を操作することで回転が可能です。

クリスタのファイルオブジェクトを回転


参考記事

クリスタのファイルオブジェクトで貼り付け画像を更新できる!その使い方を紹介します!!

ファイルオブジェクトの利点・欠点

ファイルオブジェクトの利点

ファイルオブジェクトを利用して回転・反転する方法では、先述の「キャンバスを回転・反転」のように一部のレイヤーなどに起こる変換・変化が発生しません

元の表示のまま回転・反転されます。

クリスタのファイルオブジェクトを左右反転
※画像はデコレーションツール(羽)の場合

ファイルオブジェクトの欠点

ファイルオブジェクトは直接編集することはできません

表示内容を変更・編集したい場合は1度ファイルオブジェクトレイヤーを削除し、元の制作データを編集し直してから改めてファイルオブジェクトレイヤーを読み込みましょう。


また、回転・反転させるのはファイルオブジェクトレイヤーであるため、キャンバスそのものは変化しません

クリスタのファイルオブジェクトを回転


そのため、縦横比が異なるキャンバスで回転操作をしたい場合は別でキャンバスサイズを変更する操作が必要になります。

クリスタでキャンバスサイズを変更する方法はいくつかありますが、「キャンバス基本設定を変更」で変更しますと「幅」と「高さ」の数値を入れ替える操作が可能です。

クリスタ「キャンバス基本設定を変更」で「幅」と「高さ」を入れ替え

③クリスタのレイヤーメニュー「レイヤーの変換」

制作データのレイヤーを1枚の「画像素材レイヤー」に変換し、それを回転・反転させる方法です。

操作手順

まずはクリスタのレイヤーパレットにて回転・反転させたいレイヤーを全て選択している状態にしましょう。

クリスタでレイヤーを複数選択
MEMO

レイヤーパレットのチェックボックスにチェックを入れていくことで複数選択が可能です。


また、任意のレイヤーを選択した状態で[Shift]を押しながら別のレイヤーを選択することでその間にあるレイヤー全てを選択状態にすることもできます。


そしてCLIP STUDIO PAINT画面上部から「レイヤー」→「レイヤーの変換」と選択しましょう。

クリスタ「レイヤーの変換」


すると以下のウィンドウが開きますので「種類」の項目で「画像素材レイヤー」を選択しましょう。

クリスタ「レイヤーの変換」(画像素材レイヤー)
ポイント

選択したレイヤーにベクターレイヤーが含まれていますと選択肢に「ベクター画像素材レイヤー」が表示されるようになります。

こちらは「画像素材レイヤー」と異なり、拡大・縮小時にベクターレイヤー部分がぼやけなくなります。

しかし、回転・反転のみで拡大・縮小の操作をしないのであれば「画像素材レイヤー」で十分です。


また、「ベクター画像素材レイヤー」に変換しますと、レイヤーパレットの並び順に関係なくベクターレイヤーの描画部分が1番上にくるようになりますので注意が必要です。


また、下部の「元のレイヤーを残す」にチェックを入れておけば元のレイヤーも残したまま画像素材レイヤーを作成できますので万が一の時のためにチェックを入れておく方がいいかと思います。

※レイヤー名は編集レイヤーのコピー名になっていますが、いつでも自由に変更可能です。

クリスタ「レイヤーの変換」(元のレイヤーを残す)


最後に右上の「OK」を押しますと選択したレイヤーを結合して1枚の画像素材レイヤーが作成されます。

※変換する量の多さによっては少々時間がかかる場合があります。

※貼り付け位置は、レイヤーパレットにて選択中のレイヤー(編集レイヤー)の上です。
画像素材レイヤーが他のレイヤーより下にある場合はドラッグで最上部まで移動させましょう。

クリスタ「レイヤーの変換」(OK)
クリスタ「レイヤーの変換(画像素材レイヤー)」


この画像素材レイヤーをオブジェクトツールで選択しますと、ツールプロパティもしくはサブツール詳細ウィンドウに画像素材レイヤーに関する設定項目が表示されます。

クリスタのツールプロパティ・サブツール詳細(画像素材レイヤー)


ここで「左右反転」「上下反転」のアイコンをタッチすることで画像素材レイヤーを反転させることができます。

クリスタ画像素材レイヤー「左右反転」「上下反転」アイコン


また、オブジェクトツールで画像素材レイヤー周囲に表示されている「ハンドル」を操作することで回転が可能です。

クリスタで画像素材レイヤーを回転


参考記事

クリスタ・レイヤーの変換でラスターからベクターに変換できる!!

画像素材レイヤーの利点・欠点

画像素材レイヤーの利点

画像素材レイヤーを作成して回転・反転する方法では、先述の「キャンバスを回転・反転」のように一部のレイヤーなどに起こる変換・変化が発生しません

元の表示のまま回転・反転されます。

クリスタのファイルオブジェクトを左右反転


また、ファイルオブジェクトレイヤーと異なり制作データを保存しなくても作成することができます。
簡易的なファイルオブジェクトレイヤーといったところですね。

画像素材レイヤーの欠点

画像素材レイヤーは直接編集することはできません

表示内容を変更・編集したい場合は画像素材レイヤー作成時に元のレイヤーを残しておく必要があります。

元のレイヤーが残っている場合は1度画像素材レイヤーを削除し、元の制作データを編集し直してから改めて画像素材レイヤーを作成することで再編集が可能です。


また、回転・反転させるのは画像素材レイヤーであるため、キャンバスそのものは変化しません

クリスタのファイルオブジェクトを回転


そのため、縦横比が異なるキャンバスで回転操作をしたい場合は別でキャンバスサイズを変更する操作が必要になります。

クリスタでキャンバスサイズを変更する方法はいくつかありますが、「キャンバス基本設定を変更」で変更しますと「幅」と「高さ」の数値を入れ替える操作が可能です。

クリスタ「キャンバス基本設定を変更」で「幅」と「高さ」を入れ替え

④クリスタの編集メニュー「変形」

クリスタの変形機能を利用して回転・反転させる方法です。

操作手順

まずは、CLIP STUDIO PAINT画面上部から「選択範囲」→「すべてを選択」と選択してキャンバス全体に選択範囲がある状態にしましょう。

クリスタ「すべてを選択」


次にクリスタのレイヤーパレットにて回転・反転させたいレイヤーを選択しましょう。

クリスタでレイヤーを複数選択
MEMO

レイヤーパレットのチェックボックスにチェックを入れていくことで複数選択が可能です。


そしてCLIP STUDIO PAINT画面上部から「編集」→「変形」と選択し、目的に合った項目を選択しましょう。

クリスタ「変形」(回転・反転)


これで選択したレイヤーに対して変形が実行されます。

クリスタの変形(左右反転)
※画像は左右反転を実行した場合


また、この状態ではまだ変形の実行中ですのでそのままツールプロパティ(もしくはサブツール詳細ウィンドウ)やドラッグ操作で追加編集が可能です。

クリスタの変形の設定・操作


変形を完了したい場合はツールプロパティや変形ランチャーの「確定アイコン」をタッチ、
もしくは[Enter]を押しましょう。

※変形ランチャーが表示されていない場合は「表示」メニューから「変形ランチャー」を選択しましょう。

クリスタの変形「確定」


参考記事

クリスタなら絵・イラストをこれだけ自在に変形できる!!

変形の利点・欠点

変形の利点

変形を利用する方法では、レイヤー単位での回転・反転が可能になります。

クリスタで任意のレイヤーを回転・反転

変形の欠点

変形機能を利用する場合、「反転」では基本的に画像の劣化は発生しませんが、「回転」ではラスタレイヤーの劣化が発生する可能性があります。

クリスタで回転によるぼやけ
MEMO

90度・180度など、90度単位の回転でしたら基本的に劣化は発生しません。
画像のように90の倍数以外の角度で回転した場合に劣化が発生します。


また、ベクターレイヤーではどの角度でも劣化が発生しません。


また、変形での回転・反転はレイヤーの描画部分を対象に行いますのでキャンバス全体に選択範囲を作成しない場合は回転・反転の中心点(支点)がキャンバスの中心にならない可能性がありますので注意しましょう。

クリスタの変形の中心とキャンバスの中心


そして、この「変形」もレイヤーに対して回転・反転を実行するため、キャンバスそのものは変化しません

クリスタの変形とキャンバス


そのため、縦横比が異なるキャンバスで回転操作をしたい場合は別でキャンバスサイズを変更する操作が必要になります。

クリスタでキャンバスサイズを変更する8つの方法!!

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)でのキャンバス回転・反転方法まとめ

今回はクリスタでキャンバスやレイヤーを回転・反転する方法を4種類紹介させていただきました。

厳密に言えばキャンバス全体を回転・反転できるのは①の「キャンバスを回転・反転」だけですが、反転だけですと②~④の方法でも問題なく実行できますので、用途・目的に合わせてご利用いただければと思います。


それではここまで閲覧ありがとうございました!
お疲れ様でした!!


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参考記事:クリスタを購入する3つの方法と手順紹介!!


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